JPH07282346A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JPH07282346A
JPH07282346A JP7521894A JP7521894A JPH07282346A JP H07282346 A JPH07282346 A JP H07282346A JP 7521894 A JP7521894 A JP 7521894A JP 7521894 A JP7521894 A JP 7521894A JP H07282346 A JPH07282346 A JP H07282346A
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Shinichi Nakayama
伸一 中山
Yukio Kimura
幸雄 木村
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Fuji Electric Co Ltd
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】格納室の全てまたは一部が冷却用で他が加熱用
であるとき、商品温度の適正化と共に、熱エネルギーの
有効利用により省エネルギー化を図る。 【構成】冷凍サイクルのもとで、各室内熱交換器11,12
がいずれも蒸発器として働き、室外熱交換器4 が凝縮器
として働く。矢印は熱媒体の流れを示し、電磁弁61が閉
じられ、その他は開かれる。各格納室1,2 は、図示して
ない、各格納室に設置の温度センサおよび制御部によっ
て、いずれも適温に温度制御され、しかも、各室内熱交
換器11,12 と室外熱交換器4 とが熱的に相互に利用しあ
う形をとる、つまり熱の有効利用が図られる。なお、各
格納室1,2 に併記された〔C〕は冷却用であることを示
す。格納室1 が加熱用で格納室2 が冷却用のときには、
二つの運転モードが第1,第2の各期間で交互にとら
れ、室外熱交換器4 との間で熱的に利用しあう形をと
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数個の商品用格納
室の全てまたは一部が冷却用で他が加熱用であるとき、
とくに販売商品温度の適正化とともに、熱エネルギーの
有効利用によって省エネルギー化を図るようにした自動
販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について、図19および図20を参照
しながら説明する。図19は後述する発明に係る各実施例
の全体構成図で、従来例では、加熱用受具50が削除され
る。図19において、各格納室1,2 が隣り合う形で配置さ
れ、それぞれに対応して各室内熱交換器11,12 が装備さ
れる。この各室内熱交換器11,12 と、圧縮機3 と、室外
熱交換器4 とを主要部として、後述するように冷凍サイ
クルが構成される。各室内熱交換器11,12 と、室外熱交
換器4 とに対応する各送風機および電磁弁などは図示を
省略してある。
【0003】図20は従来例で二格納室が共に冷却用のと
きの動作図である。図において、各格納室1,2 とも冷却
用で、圧縮器3 、逆止弁8 、アキュムレータ、凝縮器と
して働く室外熱交換器4 、電子膨張弁7 、および、蒸発
器として働く各室内熱交換器11,12 によって冷凍サイク
ルが構成され、矢印によって熱媒体の流れを示す。各格
納室1,2 の室温は、それぞれに設置される図示してない
温度センサと、図示してない制御部とに基づき、各電磁
弁64,65 のオン・オフによって適温に制御される。ま
た、格納室1 が加熱用、格納室2 が冷却用の場合には、
格納室1 に予め装備されている加熱用ヒータ31を室内熱
交換器11に代えて用い、格納室2 の室内熱交換器12は前
と同様に蒸発器として機能させる。なお、電子膨張弁7
に代えて括弧表示したキャピラリチューブ81を用いるこ
ともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、各格納室
1,2 とも冷却用の場合には、各室内熱交換器11,12 での
熱吸収と、室外熱交換器4 での熱発生とが平衡しておこ
なわれるから、熱エネルギーの有効利用が図られる。し
かし、格納室1 が加熱用、格納室2 が冷却用の場合に
は、格納室1 でのヒータ31の消費電力は、冷凍サイクル
によるものとは別のエネルギーであり、省エネルギー化
が図られているとは言えない。冷凍サイクルに基づく熱
エネルギーの有効利用を図るように工夫すべきである。
【0005】この発明が解決すべき課題は、従来の技術
がもつ以上の問題点を解消し、複数個の商品用格納室の
全てまたは一部が冷却用で他が加熱用であるとき、販売
商品温度の適正化とともに、熱エネルギーの有効利用に
よって省エネルギー化を図るようにした自動販売機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、凝縮器また
は蒸発器として働く室内熱交換器を装備する商品用格納
室の複数個と、凝縮器または蒸発器として働く共通な室
外熱交換器と、予め定められた予備温度に加熱された商
品を販売投出の前に設定温度に最終加熱する共通な高周
波誘導加熱装置とを備え、各室内熱交換器と室外熱交換
器とを選択的に含む蒸気圧縮式冷凍サイクルに基づき、
格納室の全てまたは一部を冷却用に他を加熱用に温度制
御しながら運転する自動販売機であって、格納室の全て
が冷却用のときには、蒸発器として働く各室内熱交換器
が並列に接続されたものと、凝縮器として働く室外熱交
換器とが直列に接続されて、各冷却用格納室が対応する
熱媒体の流量オン・オフによって適温に温度制御され、
格納室の一部が冷却用で他が加熱用のときには、交互に
繰り返される二つの期間のうちの第1の期間は、各冷却
用格納室の、蒸発器として働く室内熱交換器が並列に接
続されたものと、各加熱用格納室の、凝縮器として働く
室内熱交換器が並列に接続されたものとが直列に接続さ
れて、各加熱用格納室が対応する熱媒体の流量オン・オ
フによって予備温度に温度制御され、第2の期間は、各
冷却用格納室の、蒸発器として働く室内熱交換器が並列
に接続されたものと、凝縮器として働く室外熱交換器と
が直列に接続されて、各冷却用格納室が対応する熱媒体
の流量オン・オフによって適温に温度制御される。
【0007】また、この発明は、格納室の全てが冷却用
である運転形態から、格納室の一部が冷却用で他が加熱
用である運転形態に移行する場合、一つの構成として、
その各加熱用格納室が、運転形態の移行時にだけ作動す
る補助ヒータを装備する、または、別の構成として、交
互に繰り返される二つの期間のうちの一方の期間は、各
加熱用格納室の、凝縮器として働く室内熱交換器が並列
に接続されたものと、蒸発器として働く室外熱交換器と
が直列に接続され、他方の期間は、各冷却用格納室の、
蒸発器として働く室内熱交換器が並列に接続されたもの
と、各加熱用格納室の、凝縮器として働く室内熱交換器
が並列に接続されたものとが直列に接続されて、各冷却
用格納室が対応する熱媒体の流量オン・オフによって適
温に温度制御される、ようにするのが好ましい。
【0008】また、この発明では、格納室の全てが冷却
用のときには、各室内熱交換器にキャピラリチューブが
直列に接続され、格納室の一部が冷却用で他の格納室が
加熱用のときには、各加熱用格納室の室内熱交換器には
キャピラリチューブが等価的に除かれるように、かつ各
冷却用格納室の室内熱交換器には別のキャピラリチュー
ブが直列に接続されるように配管構成するのが好まし
い。
【0009】
【作用】この発明では、(1) 格納室の全てが冷却用のと
きには、各冷却用格納室は対応する熱媒体の流量オン・
オフによって適温に温度制御され、しかも、各室内熱交
換器と室外熱交換器とが熱的に相互に利用しあう形で働
く。(2) 格納室の一部が冷却用で他が加熱用のときに
は、交互に繰り返される内の第1期間は、各加熱用格納
室が予備温度に温度制御され、したがって各冷却用格納
室は成り行き的に冷却され、第2期間は、各冷却用格納
室が適温に温度制御され、したがって各加熱用格納室は
冷凍サイクルから外され成り行きにまかされる。各加熱
用格納室の商品は、販売投出前に高周波誘導加熱装置に
よって設定温度に最終加熱される。しかも、冷却用格納
室と加熱用格納室との各室内熱交換器は熱的に相互に利
用しあう形で働く。
【0010】また、この発明では、格納室の全てが冷却
用である運転形態から、格納室の一部が冷却用で他が加
熱用である運転形態に移行する場合、二つの方式がとら
れ、その一つの方式(請求項2に対応)では、各加熱用
格納室が、運転形態の移行時にだけ補助ヒータによって
加熱され、各冷却用格納室は適温に温度制御される。別
の方式(請求項3に対応)では、交互に繰り返される内
の一方の期間は、各加熱用格納室が室外熱交換器との関
連で成り行き的に加熱され、各冷却用格納室が冷凍サイ
クルから外され成り行きにまかされる。他方の期間は、
各冷却用格納室が適温に温度制御され、他方の各加熱用
格納室が冷却用格納室の室内熱交換器との関連で成り行
き的に加熱される。
【0011】また、この発明では、格納室の一部が冷却
用、他の格納室が加熱用であって、とくに周囲温度が低
いとき、室外熱交換器に滞留した熱媒体が、別のキャピ
ラリチューブを経由して冷凍サイクル内に還流される。
(請求項4に対応)
【0012】
【実施例】この発明に係る自動販売機の実施例につい
て、以下に図を参照しながら説明する。図1は第1実施
例で二格納室が共に冷却用のときの動作図である。図に
おいて、従来例の図20に示した以外の、各電磁弁61,62,
66および格納室1 に対応する逆止弁8 は、格納室の加
熱, 冷却の各運転モードに応じて熱媒体の流れを定める
ために用いられる。ここで、各電磁弁61,62,63,66 は、
図示してない制御部によってオン・オフされる。さて、
図において、冷凍サイクルのもとで、各室内熱交換器1
1,12 がいずれも蒸発器として働き、室外熱交換器4 が
凝縮器として働く。矢印は熱媒体の流れを示し、電磁弁
61が閉じられ、その他は開かれる。この運転モードで
は、各格納室1,2 は、図示してない、各格納室に設置の
温度センサおよび制御部によって、いずれも適温に温度
制御され、しかも、各室内熱交換器11,12 と室外熱交換
器4 とが熱的に相互に利用しあう形をとる、つまり熱の
有効利用が図られる。なお、各格納室1,2 に併記された
〔C〕は冷却用であることを示す。
【0013】次に、第1実施例で一格納室が加熱用で他
が冷却用のときには、二つの運転モードが第1,第2の
各期間で交互にとられる。その第1期間の動作図が図2
に、第2期間の動作図が図3にそれぞれ示される。図2
では、各室内熱交換器11,12が、それぞれ蒸発器, 凝縮
器として働き、その間で熱の有効利用が図られるととも
に、加熱用の格納室1 は予備温度に温度制御され、冷却
用の格納室2 は成り行き的に冷却される。加熱用受具50
は、詳しく後述するが、格納室1 で予備温度に加熱され
た缶10を販売投出の前に載置させ、最終的に適温まで加
熱する手段である。図3では、室内熱交換器12が蒸発器
として、室外熱交換器4 が凝縮器として働き、その間で
熱の有効利用が図られるとともに、冷却用の格納室2 は
適温に温度制御され、加熱用の格納室1 は成り行きにま
かされる。すなわち、第1期間では加熱用格納室1 の予
備温度への温度制御を主に、第2期間では冷却用格納室
2の適温への温度制御を主に運転する。図2,図3にお
いて、格納室1 に併記された〔H〕は加熱用であること
を示す。
【0014】第1実施例で一格納室が加熱用、他が冷却
用の運転モードにおける、各室温および圧縮機, 温度制
御用電磁弁の動作について、図4のタイムチャートを参
照しながら説明する。図の上段が各室温のタイムチャー
ト、下段が各電磁弁64,65 と圧縮機3 の動作のタイムチ
ャートである。格納室1 は、上限37℃, 下限33℃( 平均
35℃) で、格納室2 は、上限 7℃, 下限 1℃( 平均 4
℃) でオン・オフ制御される。第1期間T1 では、(図
2)を付記したように、図2の動作によって、格納室1
が電磁弁64のオン・オフ動作を介して予備温度35℃に温
度制御されるが、格納室2 は成り行き的に冷却される。
第2期間T2 では、(図3)を付記したように、図3の
動作によって、格納室2 が電磁弁65のオン・オフを介し
て温度制御されるが、格納室1 は成り行きにまかされ
る。当然ながら、圧縮機3 は、各電磁弁64,65 がともに
閉じられるときにだけ停止する。なお、格納室1 で予備
温度35℃に加熱された缶10は、販売投出の前に加熱用受
具50 (図2 参照) に載置されて適温60℃に最終加熱され
る。
【0015】加熱用受具50について、図18(a) の側面図
と、同図(b) の平面図を参照しながら説明する。これら
の図において、加熱用受具50は、高周波誘導加熱装置の
一部をなすコイルで、矩形の渦巻状に形成された後、そ
の長辺に沿って円弧状に湾曲成形され、その引出し線が
右上に伸びる形で設けられる。コイルには、図示してな
い高周波電源が接続されて高周波電流が流され、その周
囲に交流磁界が形成される。この交流磁界によって、電
磁誘導の法則に基づく渦電流が缶10の内部に流れ、この
電流によるジュール熱で缶10の全体が加熱される。この
ジュール熱は、磁界の変化の速さ、つまり高周波電流の
周波数に比例し、熱効率が80% と非常に高く、しかもク
リーンなのが特長である。さて、格納室1(図2 参照) で
温度35℃に予備加熱された後に移送された一点鎖線表示
の缶10が、加熱用受具50の湾曲凹部内面上に載置され、
ここで適温60℃に最終加熱される。ところで、適温60℃
の最終加熱は、缶10の温度を検出し、これに基づいてフ
ィードバック制御するのが正確な方法であるが、実際に
は加熱時間つまり載置時間によって決める簡単な方法が
とられる。
【0016】さて、第1実施例において、格納室1 を冷
却用の状態から加熱用の状態に移行させるときの運転モ
ードには、二つの方式がとられる。第1の方式は、格納
室1に予めヒータ31を準備しておき、図3の動作状態の
とき、ヒータ31に通電することによって格納室1 を急速
に加熱する。この第1方式は、請求項2に対応する。こ
のときの、二室の冷却モードから一室加熱・一室冷却の
モードに切り替わるときの各室温および温度制御用電磁
弁, 圧縮機,ヒータの各動作が、図5のタイムチャート
に示される。図5の上段の二つの線図は、格納室1 の室
温が当初の冷却モードから加熱モードに移る過程と、冷
却モードのままの格納室2 の室温とを示す。したがっ
て、時間軸に沿って、冷却・冷却(図1の動作)→移行
期間→冷却・加熱(図4参照)の各段階がとられる。下
段には、各電磁弁64,65 、圧縮機3およびヒータ31の各
オン・オフ状態を示す。図において、格納室1 は、当初
の冷却モードから、モード切替えによって、省エネルギ
ー化を図るために、ヒータ31のオンに基づき急速に室温
が上昇し(移行時間)、加熱モードに移ったら、図4で
示したような第1期間T1 と、第2期間T2 との交互の
繰返しによって、ほぼ適温35℃になる。
【0017】次に、第2実施例について図6〜図10を参
照しながら説明する。この第2実施例が第1実施例と異
なる点は、格納室1 を冷却用の状態から加熱用の状態に
移行するときの運転モードにある。すなわち、第1実施
例では、第1方式として、格納室1 に予め準備されたヒ
ータ31の通電によった。この第2実施例では、省エネル
ギー化のために、ヒータ31を用いないで冷凍サイクルに
基づく第2方式がとられる。
【0018】図6は第2実施例で二格納室が共に冷却用
のときの動作図である。構成的に第1実施例と異なる点
は、各電磁弁67,68 を含む管路が追加されたことであ
る。図において、各格納室1,2 はともに冷却用〔C〕で
あり、各電磁弁67,68 を含む管路には熱媒体は流れない
で、実質的に第1実施例の図1と同じ動作である。第2
実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用のときには、二
つの運転モードが第1,第2の各期間で交互にとられ
る。図7はその第1期間の動作図、図8はその第2期間
の動作図である。図7,図8において、格納室1 は加熱
用〔H〕、格納室2 は冷却用〔C〕で、各電磁弁67,68
を含む管路には熱媒体は流れないで、実質的に第1実施
例の図2,図3とそれぞれ同じ動作である。
【0019】さて、第2実施例において、格納室1 を冷
却用の状態から加熱用の状態に移行させるときの第2方
式の運転モードは、二つの期間が交互に繰り返される。
その一方の期間の動作図が図9、他方の期間の動作図が
既に述べた図7である。これは請求項3に対応する。図
9において、格納室1 の室内熱交換器11が凝縮器として
働き、室外熱交換器4 が蒸発器として働いて有効な熱利
用がおこなわれる。この場合には、電磁弁64が管路から
外れているから、これによる流量制御に基づく格納室1
の温度制御はおこなわれず、格納室1 は成り行きで加熱
されるだけである。この図の動作をおこなわせるため
に、各電磁弁67,68 を含む管路が必要になる。図7にお
いて、格納室1 の室内熱交換器11が凝縮器として働き、
格納室2 の室内熱交換器12が蒸発器として働いて有効な
熱利用がおこなわれる。この場合には、電磁弁65が管路
に含まれるから、これによる流量制御に基づく格納室2
の温度制御がおこなわれる。
【0020】図10は、第2実施例で二室の冷却モードか
ら一室加熱・一室冷却のモードに切り替わるときの各室
温および圧縮機,温度制御用電磁弁の動作の各タイムチ
ャートである。図の上段の二つの線図は、格納室1 の室
温が当初の冷却モードから加熱モードに移る過程と、冷
却モードのままの格納室2 の室温とを示す。時間軸に沿
って、冷却・冷却(図6の動作)→移行期間→冷却・加
熱(図7,図8の各動作が交互に)の各段階がとられ
る。移行期間は、図9の動作によるA期間と、図7の動
作によるB期間とが交互に繰り返される。下段には、各
電磁弁64,65 、圧縮機3 の各オン・オフ状態を示す。図
において、格納室1 は、当初の冷却モードから、モード
切替えによって、各期間A,Bの繰返しに基づき室温が
急速に上昇し、加熱モードに移ったら、図7,図8の各
動作が交互におこなわれ、図4に示したような第1期間
T1 と、第2期間T2 との交互の繰返しによって、ほぼ
適温35℃になる。
【0021】第3実施例について、図11〜図13を参照し
ながら説明する。図11は二格納室が共に冷却用のときの
動作図、図12は一格納室が加熱用で他が冷却用のときの
第1期間の動作図、図13は一格納室が加熱用で他が冷却
用のときの第2期間の動作図である。第3実施例では、
コスト低減を図るために、温度自動膨張弁としてキャピ
ラリチューブが用いられる。すなわち、各キャピラリチ
ューブ81,83 が、室内熱交換器11,12 の前段に設けら
れ、かつキャピラリチューブ82が、各室内熱交換器11,1
2 を短絡する形で設けられる。動作的には、図11が図1
に対応し、そのときキャピラリチューブ81,83 が機能す
る。図12が図2に対応し、そのときキャピラリチューブ
82が機能する。図13が図3に対応し、そのときキャピラ
リチューブ83が機能する。ところで、第3実施例では、
格納室1 を冷却用の状態から加熱用の状態に移行させる
とき、第1方式がとられ、格納室1 に予め準備されたヒ
ータ31の通電によって格納室1 を急速に加熱する。
【0022】第4実施例について、図14〜図17を参照し
ながら説明する。図14は二格納室がともに冷却用のとき
の動作図、図15は一格納室が加熱用で他が冷却用のとき
の第1期間の動作図、図16は一格納室が加熱用で他が冷
却用のときの第2期間の動作図、図17は二室の冷却モー
ドから一室加熱・一室冷却のモードに切り替わるときの
一方の期間の動作図である。第4実施例では、第3実施
例と同様にキャピラリチューブが用いられるとともに、
第3実施例と異なって格納室1 を冷却用の状態から加熱
用の状態に移行するときに第2方式がとられる。第4実
施例が構成的に第3実施例と異なる点は、電磁弁67とキ
ャピラリチューブ84とが直列接続された管路と、電磁弁
68を含む管路とが追加されたことである。動作的には、
図14は図6に対応し、そのときキャピラリチューブ81,8
3 が機能する。図15は図7に対応し、そのときキャピラ
リチューブ82が機能する。図16は図8に対応し、そのと
きキャピラリチューブ83が機能する。図17は図9に対応
し、そのときキャピラリチューブ84が機能する。
【0023】ところで、第3,第4の各実施例におい
て、格納室1 が冷却用、格納室2 が加熱用であって、と
くに周囲温度が約20℃以下で低いとき、熱媒体が室外熱
交換器4 に液状で滞留する現象が起こる。この熱媒体の
滞留は、冷凍サイクルの熱媒体の循環量を減少させるた
め、各格納室1,2 の加熱, 冷却の能力を低下させる。そ
こで、各電磁弁63,65 を開くことによって、その滞留熱
媒体を、キャピラリチューブ83を経て冷凍サイクル内に
還流させることができる。その結果、各格納室1,2 の加
熱, 冷却の各能力の低下が防止され、ひいては販売商品
温度の適正化と省エネルギー化が支援される。この効果
は、第3,第4の各実施例において、とくに管路の追加
をすることなく、ただ温度自動膨張弁としてキャピラリ
チューブを用いたことによって得られたもので、コスト
的にも非常に有利である。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、次のような効果が期
待できる。 (1) 格納室の一部が冷却用で他が加熱用のときには、第
1期間は、各加熱用格納室が予備温度に温度制御され、
したがって各冷却用格納室は成り行き的に冷却され、第
2期間は、各冷却用格納室が適温に温度制御され、した
がって各加熱用格納室は成り行きにまかされる。第1期
間と第2期間とで加熱用,冷却用の各格納室が交互にそ
れぞれ温度制御され、しかも、冷却用格納室と加熱用格
納室との各室内熱交換器は第1,第2の各期間とも、熱
的に相互に利用しあう形で働くから、全体的に熱エネル
ギーの相互利用がおこなわれ省エネルギー化が図れる。
また、各加熱用格納室の商品は、販売投出前に高周波誘
導加熱装置によって設定温度に最終加熱される。 (2) 格納室の全てが冷却用である運転形態から、格納室
の一部が冷却用で他が加熱用である運転形態に移行する
場合、二つの方式がとられる。すなわち、その一方式
(請求項2に対応)では、各加熱用格納室が、運転形態
の移行時にだけ補助ヒータによって加熱されるから、各
加熱用格納室は新たな運転形態への移行が急速におこな
われ、しかも各冷却用格納室は適温に温度制御される。
別の方式(請求項3に対応)では、一方の期間は、各加
熱用格納室が室外熱交換器との関連で成り行き的に加熱
され、各冷却用格納室が冷凍サイクルから外されて成り
行きにまかされる。他方の期間は、各冷却用格納室が適
温に温度制御され、他方の各加熱用格納室が冷却用格納
室の室内熱交換器との関連で成り行き的に加熱されるか
ら、各加熱用格納室は、補助ヒータを用いないで、つま
り省エネルギー化を図りながら、新たな運転形態への移
行が急速におこなわれ、しかも各冷却用格納室は、第1
期間は成り行き的に冷却されるが、第2期間は適温に温
度制御され、総じて略適温に保持される。 (3) 格納室の一部が冷却用、他の格納室が加熱用で、と
くに周囲温度が低いとき、室外熱交換器に滞留した液状
熱媒体が、別のキャピラリチューブを経由して冷凍サイ
クル内に還流されるから、室外熱交換器に滞留して循環
熱媒体の量が減少することに起因する格納室の加熱, 冷
却の各能力の低下が防止され、したがって、販売商品温
度の適正化と省エネルギー化が支援される。(請求項4
に対応)
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例で二格納室が共に冷
却用のときの動作図
【図2】第1実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第1期間の動作図
【図3】第1実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第2期間の動作図
【図4】第1実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの各室温および圧縮機,温度制御用電磁弁の動作の
各タイムチャート
【図5】第1実施例で二室の冷却モードから一室加熱・
一室冷却のモードに切り替わるときの各室温および圧縮
機,温度制御用電磁弁などの動作の各タイムチャート
【図6】第2実施例で二格納室が共に冷却用のときの動
作図
【図7】第2実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第1期間の動作図
【図8】第2実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第2期間の動作図
【図9】第2実施例で二室の冷却モードから一室加熱・
一室冷却のモードに切り替わるときの一方の期間の動作
【図10】第2実施例で二室の冷却モードから一室加熱・
一室冷却のモードに切り替わるときの各室温および圧縮
機,温度制御用電磁弁の動作の各タイムチャート
【図11】第3実施例で二格納室が共に冷却用のときの動
作図
【図12】第3実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第1期間の動作図
【図13】第3実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第2期間の動作図
【図14】第4実施例で二格納室が共に冷却用のときの動
作図
【図15】第4実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第1期間の動作図
【図16】第4実施例で一格納室が加熱用で他が冷却用の
ときの第2期間の動作図
【図17】第4実施例で二室の冷却モードから一室加熱・
一室冷却のモードに切り替わるときの一方の期間の動作
【図18】加熱用受具に関し、(a) はその側面図、(b) は
その平面図
【図19】各実施例の共通な全体構成図
【図20】従来例で二格納室が共に冷却用のときの動作図
【符号の説明】
1,2 格納室 3 圧縮機 4 室外熱交換器 7 電子膨張弁 8 逆止弁 9 アキュムレータ 10 缶 11,12 室内熱交換器 50 加熱用受具 61〜69 電磁弁 81〜84 キャピラリチューブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凝縮器または蒸発器として働く室内熱交換
    器を装備する商品用格納室の複数個と、凝縮器または蒸
    発器として働く共通な室外熱交換器と、予め定められた
    予備温度に加熱された商品を販売投出の前に設定温度に
    最終加熱する共通な高周波誘導加熱装置とを備え、各室
    内熱交換器と室外熱交換器とを選択的に含む蒸気圧縮式
    冷凍サイクルに基づき、格納室の全てまたは一部を冷却
    用に他を加熱用に温度制御しながら運転する自動販売機
    であって、格納室の全てが冷却用のときには、蒸発器と
    して働く各室内熱交換器が並列に接続されたものと、凝
    縮器として働く室外熱交換器とが直列に接続されて、各
    冷却用格納室が対応する熱媒体の流量オン・オフによっ
    て適温に温度制御され、格納室の一部が冷却用で他が加
    熱用のときには、交互に繰り返される二つの期間のうち
    の第1の期間は、各冷却用格納室の、蒸発器として働く
    室内熱交換器が並列に接続されたものと、各加熱用格納
    室の、凝縮器として働く室内熱交換器が並列に接続され
    たものとが直列に接続されて、各加熱用格納室が対応す
    る熱媒体の流量オン・オフによって予備温度に温度制御
    され、第2の期間は、各冷却用格納室の、蒸発器として
    働く室内熱交換器が並列に接続されたものと、凝縮器と
    して働く室外熱交換器とが直列に接続されて、各冷却用
    格納室が対応する熱媒体の流量オン・オフによって適温
    に温度制御される構成にしたことを特徴とする自動販売
    機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動販売機において、格
    納室の全てが冷却用である運転形態から、格納室の一部
    が冷却用で他が加熱用である運転形態に移行する場合、
    その各加熱用格納室は、運転形態の移行時にだけ作動す
    る補助ヒータを装備することを特徴とする自動販売機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の自動販売機において、格
    納室の全てが冷却用である運転形態から、格納室の一部
    が冷却用で他が加熱用である運転形態に移行する場合、
    交互に繰り返される二つの期間のうちの一方の期間は、
    各加熱用格納室の、凝縮器として働く室内熱交換器が並
    列に接続されたものと、蒸発器として働く室外熱交換器
    とが直列に接続され、他方の期間は、各冷却用格納室
    の、蒸発器として働く室内熱交換器が並列に接続された
    ものと、各加熱用格納室の、凝縮器として働く室内熱交
    換器が並列に接続されたものとが直列に接続されて、各
    冷却用格納室が対応する熱媒体の流量オン・オフによっ
    て適温に温度制御される構成にしたことを特徴とする自
    動販売機。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかの項に記載
    の自動販売機において、格納室の全てが冷却用のときに
    は、各室内熱交換器にキャピラリチューブが直列に接続
    され、格納室の一部が冷却用で他の格納室が加熱用のと
    きには、各加熱用格納室の室内熱交換器にはキャピラリ
    チューブが等価的に除かれるように、かつ各冷却用格納
    室の室内熱交換器には別のキャピラリチューブが直列に
    接続されるように配管構成されることを特徴とする自動
    販売機。
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JP2002288726A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Sanyo Electric Co Ltd 自動販売機制御装置

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