JPH07281885A - バッチ処理による再コンパイル・再リンク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品・コピー句の変更によって動的に取り込
まれるソースファイルの再コンパイル・再リンク時に生
じていた更新漏れを防ぐ。 【構成】 ワークステーションＷｎが部品を変更した場
合、ホストコンピュータ内にあるアクセス権監視部３
で、修正対象となる部品が他のワークステーションＷｎ
で同時に修正されてないかを判断し、競合していなけれ
ばリリースライブラリ８に書込権限が与えられ、ＣＰＵ
は、周期タイマー１１より周期的にリリースライブラリ
８に登録されている部品が使用されているソースファイ
ルをプログラムライブラリ１０より検索し、該当するソ
ースファイルを再コンパイル・再リンクし、正常終了す
れば、リリースライブラリ８の内容を部品ライブラリ９
に移送して関連表一覧を出力装置７に出力し、異常終了
の場合は、部品の移送は行わず、エラー内容を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェアの管理方
式に関し、特に部品（データユニット，プログラム等）
の統一管理を行う再コンパイル・再リンク装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のプログラム更新処理装置
では、部品（データユニット，プログラム等）を変更し
た場合、プログラム開発者が、変更した部品を使用して
いるプログラムを検出するためにソースファイルを検索
し、再コンパイル・再リンクしなければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のプログラム更新
処理装置では、プログラム開発者が、変更した部品（デ
ータユニット，プログラム等）を使用しているプログラ
ムを検出するためにソースファイルを検索し、再コンパ
イル・再リンクを行っていたので、該当するプログラム
の再コンパイル・再リンク漏れが発生したり、更新処理
に時間がかかるという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するための手段として、プログラムライブラリ１
０と、プログラムに取り込まれる部品が格納された部品
ライブラリ９と、その部品が変更された場合、該当する
部品を使用しているプログラム更新処理を行い、更新の
部品を取り込んだプログラムを生成するプログラム生成
装置１と、を有するプログラム更新処理装置であり、部
品を競合して更新することを防止するためのロック手段
２と、周期的に更新した部品と既存の部品の更新状態を
監視する監視手段３と、前記監視手段３からの通知によ
り更新された部品を使用しているプログラムを検査する
検査手段４と、前記検査手段４により検査されたプログ
ラムの再コンパイル・再リンクを行ない、新しいプログ
ラムを登録する更新手段５と、更新された部品とソース
ファイル・ロードモジュールファイルの関連表一覧と異
常終了時におけるコンパイルエラー・リンクエラーを表
示する表示手段６と、を含むことを特徴とするバッチ処
理による再コンパイル・再リンク装置を有する。

【０００５】

【作用】本発明によれば、部品・コピー句の変更によっ
て、動的に取り込まれるソースファイルを、自動的に機
械が行うため、従来のように管理者が手作業で再コンパ
イル・再リンクを行う場合に生じていた更新漏れを防ぐ
ことができる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００７】（実施例１）図１は、本発明の全体の構成
を示すブロック図である。プログラム生成装置１内は、
ロック手段２、監視手段３、検索手段４、更新手段５、
表示手段６より構成されている。また、ロック手段２に
は、ワークステーションＷ１〜Ｗｎ、リリースライブラ
リ８、部品ライブラリ９が接続されている。また、アク
セス権の監視手段３には、リリースライブラリ８が接続
され、検索手段４には、リリースライブラリ８、プログ
ラムライブラリ１０が接続され、更新手段５には、リリ
ースライブラリ８、部品ライブラリ９、プログラムライ
ブラリ１０が接続され、表示手段６には、出力装置７が
接続されている。

【０００８】部品ライブラリ９に格納されている部品
は、プログラムライブラリ１０のソースファイルＳＦ１
〜ＳＦｎに取り込まれており、これらのソースファイル
ＳＦ１〜ＳＦｎをコンパイルしたファイルが、オブジェ
クトファイルＯＦ１〜ＯＦｎであり、オブジェクトファ
イルＯＦ１〜ＯＦｎをリンクしたものが、ロードモジュ
ールファイルＬＭである。

【０００９】次に、図２を参照しながら、本実施例の動
作を説明する。

【００１０】まず本発明では、ワークステーションＷ１
〜Ｗｎが部品ライブラリ９内の部品１〜ｎを変更する場
合、ワークステーションＷ１〜Ｗｎ内で変更する（図２
・１−１）。この時、複数のワークステーションが、同
一の部品を変更する場合、監視手段３（図２・１−２）
により、更新可能かどうか判断し、更新可能ならリリー
スライブラリ８に部品を登録し（図２・１−３）、更新
不可ならば、ロック手段２より更新不可の通知をワーク
ステーションＷ１〜Ｗｎに返送する（図２・１−４）。

【００１１】次に再コンパイル・再リンクする場合、周
期的にプログラム生成装置１が、稼働する（図２・
）。検索手段４によってリリースライブラリ８が使用
しているプログラムをプログラムライブラリ１０より検
索し（図２・２−１）、該当するプログラムを再コンパ
イル・再リンクする（図２・２−２）。再コンパイル・
再リンクが正常に行われれば、更新手段５より、リリー
スライブラリ８の部品を部品ライブラリ９に登録し、ソ
ースファイルＳＦ１〜ＳＦｎ、オブジェクトファイルＯ
Ｆ１〜ＯＦｎ、ロードモジュールファイルＬＭを更新し
（図２・２−４）、表示手段６により図３の関連表一覧
を出力装置７へ出力する（図２・２−６）。再コンパイ
ル・再リンクが正常に終了しなければ、表示手段６よ
り、図４のコンパイル・リンクエラー一覧を出力装置７
へ出力する（図２・２−５）。

【００１２】図３の関連表一覧を説明すると、部品１
は、ソースファイル１，２，３に使用されて、部品２は
ソースファイル１，４に使用されている。ロードモジュ
ールファイル１は、ソースファイル１より構成され、ロ
ードモジュールファイル２は、ソースファイル２とソー
スファイル３より構成され、ロードモジュールファイル
３は、ソースファイル４より構成されている。さらに、
再コンパイル時におけるソースファイルのリヴィジョン
ＲＥＶと、再リンク時におけるロードモジュールファイ
ルのリヴィジョンＲＥＶを表示する。

【００１３】図４のコンパイル・リンクエラー一覧につ
いて説明すると、部品１と部品３を使用しているソース
ファイル５がコンパイルエラーを発生した場合、ソース
ファイル名と、ソースファイル名のリヴィジョンＲＥＶ
と、エラーの発生したソースファイルに含まれている部
品と、コンパイルエラー内容を出力する。部品３を使用
しているロードモジュール４が、リンクエラーを発生し
た場合、ロードモジュールファイル名と、ロードモジュ
ールファイルのリヴィジョンＲＥＶと、エラーの発生し
たロードモジュールファイルに含まれている部品と、リ
ンクエラー内容を出力する。

【００１４】（実施例２）本実施例では、夜間バッチ処
理による、再コンパイル・再リンク装置について、図５
を参照しながら説明する。

【００１５】本実施例では、データユニット（ＤＵ）・
共通エリア（ＣＰ）の変更によって影響を受けるモジュ
ールを自動再コンパイル・自動再リンクし、最新のＤＵ
・ＣＰを漏れなく取り入れることを目的とする。 （１）ワークステーションＡより、既存のＤＵを変更
し、変更後のＤＵをリリースライブラリに登録する。 （２）また、同様にワークステーションＢより、既存の
ＣＰを変更し、リリースライブラリに登録する。 （３）当日中にリリースライブラリに登録があった新Ｄ
Ｕ・新ＣＰを、コピーライブラリに保存してある旧ＤＵ
・旧ＣＰに置換する。 （４）旧ＤＵ・旧ＣＰが使われているソースユニット
を、ソースライブラリより全て検索し、再コンパイル・
再リンクを行う。 （５）再コンパイル・再リンクを行う際のパラメータ
は、旧ＤＵ・旧ＣＰをコンパイル・リンクした時に、保
存したコンパイル・リンクパラメータファイルより参照
する。 （６）ＤＵ・ＣＰの置換対象となったソースユニット
（ＳＵ）と、ロードモジュール（ＬＭ）の関連表を作成
する。 （ＤＵ−ＳＵ関連表、ＣＰ−ＳＵ関連表、ＤＵ−ＬＭ関
連表、ＣＰ−ＬＭ関連表を作成する。） （７）以上の（３）〜（６）までの作業を、比較的利用
率が低い夜間バッチ一括処理で行う。

【００１６】本実施例によれば、修正をしたＤＵ・ＣＰ
によって、影響を受けるプログラムを、漏れなく再コン
パイル・再リンクし、最新のＤＵ・ＣＰを取り入れる事
が出来る。また、ＣＰＵの利用率が比較的低い夜間に行
われるため、オーバーロード対策になる。

【００１７】（実施例３）図６は、本発明の他の実施例
を示すブロック図である。

【００１８】図６において、ワークステーションＷｎ
が、部品を変更した場合、ホストコンピュータ内にある
アクセス権監視部３で修正対象となる部品が、他のワー
クステーションＷｎで同時に修正を行っていないかを判
断し、競合していなければ、リリースライブラリ８に、
書込権限が与えられる。

【００１９】ＣＰＵは、周期タイマー１１より周期的に
リリースライブラリ８に登録されている部品が使用され
ているソースファイルを、プログラムライブラリ１０よ
り検索し、該当するソースファイルを再コンパイル・再
リンクする。

【００２０】その結果、正常終了すれば、リリースライ
ブラリ８の内容を部品ライブラリ９に移送し、関連表一
覧を出力装置７に出力し、異常終了の場合は、部品の移
送は行わず、エラー内容を出力する。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は動的に取
り込まれるソースファイルに対して、漏れなく再コンパ
イル・再リンクを行うため、常に最新のロードモジュー
ルファイルを評価することが出来る。また、周期的に再
コンパイル・再リンクが行われ、関連表一覧が出力され
るため、ファイルの更新履歴にも活用出来る効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体を示すブロック図である。

【図２】部品更新処理と再コンパイル・再リンク時の流
れ図である。

【図３】部品・ソースファイル・ロードモジュールファ
イルの関連の一覧を示す図である。

【図４】コンパイルエラー・リンクエラーの一覧を示す
図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す構成図である。

【図６】本発明の他の実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

１ プログラム生成装置 ２ ロック手段 ３ 監視手段 ４ 検索手段 ５ 更新手段 ６ 表示手段 ７ 出力装置 ８ リリースライブラリ ９ 部品ライブラリ １０ プログラムライブラリ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プログラムライブラリ１０と、プログラ
   ムに取り込まれる部品が格納された部品ライブラリ９
   と、その部品が変更された場合、該当する部品を使用し
   ているプログラム更新処理を行い、更新の部品を取り込
   んだプログラムを生成するプログラム生成装置１と、を
   有するプログラム更新処理装置であり、 部品を競合して更新することを防止するためのロック手
   段２と、 周期的に更新した部品と既存の部品の更新状態を監視す
   る監視手段３と、 前記監視手段３からの通知により更新された部品を使用
   しているプログラムを検査する検査手段４と、 前記検査手段４により検査されたプログラムの再コンパ
   イル・再リンクを行ない、新しいプログラムを登録する
   更新手段５と、 更新された部品とソースファイル・ロードモジュールフ
   ァイルの関連表一覧と異常終了時におけるコンパイルエ
   ラー・リンクエラーを表示する表示手段６と、を含むこ
   とを特徴とするバッチ処理による再コンパイル・再リン
   ク装置。
2. 【請求項２】 前記再コンパイル・再リンクを周期的に
   行うためのタイマーを有することを特徴とする請求項１
   に記載のバッチ処理による再コンパイル・再リンク装
   置。