JPH07281699A - 音声信号のディジタルフィルタ演算装置 - Google Patents

音声信号のディジタルフィルタ演算装置

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JPH07281699A
JPH07281699A JP6070992A JP7099294A JPH07281699A JP H07281699 A JPH07281699 A JP H07281699A JP 6070992 A JP6070992 A JP 6070992A JP 7099294 A JP7099294 A JP 7099294A JP H07281699 A JPH07281699 A JP H07281699A
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JP
Japan
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calculating
shift number
signal
prediction error
reflection coefficient
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Application number
JP6070992A
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English (en)
Inventor
Koji Yoshida
幸司 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル移動通信等の音声符号化装置に組
み込まれる固定小数点演算型ディジタル信号処理装置に
おいて、入出力信号のデータ精度の劣化を抑えたフィル
タ演算装置を提供すること。 【構成】 反射係数算出手段11によりLPC係数A
(i)から反射係数K(i)を求める。次に、得られた
反射係数K(i)を用いて正規化予測誤差パワ算出手段
12により正規化予測誤差パワδ2を算出する。次に、
上記で得られたδ2を用いて、シフト数算出手段13で
フィルタ演算におけるデータシフト数SIを決定する。
そして、以上により得られたシフト数SIと入力信号X
(n)およびLPC係数A(i)を入力として、逆フィ
ルタ演算手段14により、逆フィルタ演算を行ない、出
力信号Y(n)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル音声信号処
理に利用する固定小数点型ディジタル信号処理装置にお
いて、音声信号のフィルタ演算を実現するフィルタ演算
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動通信の実用化に伴
い、音声符号化装置が用いられている。音声符号化装置
には、ディジタル信号の演算を低消費電力で小型な装置
として実現するため、固定小数点演算型のディジタル信
号処理装置が広く用いられている。音声の声道情報を表
現するLPC係数を用いて、音声信号から残差信号を求
めたり、音源信号から音声を合成するようなフィルタ演
算も、その装置を用いて行なわれる。
【0003】以下、従来のフィルタ演算装置について説
明する。図3は従来の逆フィルタ演算を実現するフィル
タ演算装置を示すブロック図である。図3において、1
はLPC係数と入力信号から出力信号を算出する逆フィ
ルタ演算手段である。このフィルタ演算装置における演
算は次のようにして行なわれる。
【0004】まず、ブロック単位で入力される固定小数
点表現された有限語長の入力信号X(n)、 X(n)(n=0,1,…,N−1;N:ブロック長
(サンプル数)) に対して、逆フィルタ係数である固定小数点表現された
LPC係数A(i)、 A(i)(i=0,1…,P;P:LPC次数、A
(0)=1.0) を用いて逆フィルタ演算手段1により式(1)で表され
る出力信号Y(n)を算出する。
【0005】
【数1】
【0006】ここで、QaはLPC係数A(i)の小数
点位置で、データのMSBビット(符号ビット)のすぐ
下の位置を基準に、左なら正、右なら負で表す。また、
<<はデータシフトを表す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の逆フィルタ演算装置では、入力信号と出力信号の
小数点位置を同じものとして演算を行なっているが、一
般に音声信号の逆フィルタ演算では、出力信号のダイナ
ミックレンジ(振幅値の存在範囲)は入力信号のダイナ
ミックレンジに比べ小さくなるため、出力信号のデータ
精度が劣化するという問題を有していた。
【0008】逆に、音源信号から音声を合成する合成フ
ィルタでは、出力信号に比べ入力信号のダイナミックレ
ンジが小さく、入出力の小数点位置が同じとすると入力
信号のデータ精度が劣化して入力されるという問題を有
していた。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、入出力信号のデータ精度の劣化を抑えた音声信号の
ディジタルフィルタ演算装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、データ精度の高い逆フィルタ演
算を達成するために、LPC係数から反射係数を算出す
る反射係数算出手段と、得られた反射係数から正規化予
測誤差パワを算出する正規化予測誤差パワ算出手段と、
得られた正規化予測誤差パワから逆フィルタの入力信号
に対する出力信号のデータシフト数を決定するシフト数
算出手段と、LPC係数、入力信号、得られたシフト数
を用いて出力信号を算出する逆フィルタ演算手段とを備
えたものである。
【0011】本発明はまた、第2に、データ精度の高い
合成フィルタ演算を達成するために、LPC係数から反
射係数を算出する反射係数算出手段と、得られた反射係
数から正規化予測誤差パワを算出する正規化予測誤差パ
ワ算出手段と、得られた正規化予測誤差パワから合成フ
ィルタの入力信号に対する出力信号のデータシフト数を
決定するシフト数算出手段と、LPC係数、入力信号、
得られたシフト数を用いて出力信号を算出する合成フィ
ルタ演算手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】本発明は、上記の構成によって、正規化予測誤
差パワ算出手段により、逆フィルタ演算、合成フィルタ
演算のいずれも入力信号に対する出力信号の相対的なダ
イナミックレンジを適応的に推定し、フィルタ演算時に
出力信号の小数点位置を制御することによって、データ
精度の劣化を抑えることができる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例における逆フ
ィルタ演算装置について、図1を参照しながら説明す
る。図1において、11はLPC係数から反射係数を算
出する反射係数算出手段、12は得られた反射係数から
正規化予測誤差パワを算出する正規化予測誤差パワ算出
手段、13は得られた正規化予測誤差パワから逆フィル
タの入力信号に対する出力信号のデータシフト数を決定
するシフト数算出手段、14はLPC係数、入力信号、
得られたシフト数を用いて出力信号を算出する逆フィル
タ演算手段である。
【0014】以上のように構成された逆フィルタ演算装
置について、以下その動作を説明する。まず、反射係数
算出手段11によりLPC係数A(i)から反射係数K
(i)(i=1,2,…,P)を求める。次に、得られ
た反射係数K(i)を用いて正規化予測誤差パワ算出手
段12により式(2)で算出される正規化予測誤差パワ
δ2を算出する。
【0015】
【数2】
【0016】次に、上記式で得られたδ2を用いて、シ
フト数算出手段13でフィルタ演算におけるデータシフ
ト数SIを決定する。ここでSIは式(3)で与えられ
る。
【0017】 SI = Smax (Smax < S0 ) S0 (Smin < S0 < Smax) Smin (Smin < S0 ) …式(3) ただし、 S0 = int(LOG2(√(δ2)+SC) …式(4) であり、SCはシフト数の補正用定数、SmaxおよびSm
inは極端なシフトを防ぐための定数(整数)である。ま
た、int( )は整数化処理を示す。そして、以上により
得られたシフト数SIと入力信号X(n)およびLPC
係数A(i)を入力として、逆フィルタ演算手段14に
より、式(5)で示される逆フィルタ演算を行ない、出
力信号Y(n)を得る。
【0018】
【数3】
【0019】なお、その結果得られる出力信号の小数点
位置Qyは、入力信号の小数点位置Qxを用いて、 Qy=Qx−SI …式(6) と表すことができる。
【0020】このように、上記実施例によれば、正規化
予測誤差パワ(δ2)により出力信号の入力信号に対する
平均的な振幅比を推定することができるため、これを用
いて式(3)によりフィルタ演算時のシフト数を決定す
ることにより、出力信号のデータ精度を最大限に保って
フィルタ演算を実現することができる。
【0021】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
における合成フィルタ演算装置について、図2を参照し
ながら説明する。図2において、21はLPC係数から
反射係数を算出する反射係数算出手段、22は得られた
反射係数から正規化予測誤差パワを算出する正規化予測
誤差パワ算出手段、23は得られた正規化予測誤差パワ
から合成フィルタの入力信号に対する出力信号のデータ
シフト数を決定するシフト数算出手段、24はLPC係
数、入力信号、得られたシフト数を用いて出力信号を算
出する合成フィルタ演算手段である。
【0022】以上のように構成された合成フィルタ演算
装置について、以下その動作を説明する。まず、反射係
数算出手段21によりLPC係数A(i)から反射係数
K(i)を求める。次に、得られた反射係数K(i)を
用いて正規化予測誤差パワ算出手段22により逆フィル
タ演算時と同様式(2)で算出される正規化予測誤差パ
ワδ2を算出する。次に、上記で得られたδ2を用いて、
シフト数算出手段23によりフィルタ演算におけるデー
タシフト数SSを決定する。ここでSSは式(7)で与え
られる。
【0023】 SS = Smax (Smax < S0 ) S0 (Smin < S0 < Smax) Smin (Smin < S0 ) …式(7) ただし、 S0 = int(LOG2(√(1/δ2)+SC) …式(8) であり、SCはシフト数の補正用定数、SmaxおよびSm
inは極端なシフトを防ぐための定数(整数)である。そ
して、以上により得られたシフト数SSと入力信号X
(n)およびLPC係数A(i)を入力として、合成フ
ィルタ演算手段24により、式(9)で示される逆フィ
ルタ演算を行ない、出力信号Y(n)を得る。
【0024】
【数4】
【0025】なお、その結果得られる出力信号の小数点
位置Qyは、入力信号の小数点位置Qxを用いて、 Qy=Qx−SS …式(10) と表すことができる。
【0026】このように、上記第2の実施例によれば、
正規化予測誤差パワの逆数(1/δ2)により出力信号の
入力信号に対する平均振幅比を推定することができるた
め、これを用いて式(7)によりフィルタ演算時のシフ
ト数を決定することにより、入・出力信号のデータ精度
を最大限に保ったままフィルタ演算を実現することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、逆フィルタ演
算、合成フィルタ演算のいずれの場合においても、シフ
ト数算出手段により正規化予測誤差パワから得られたシ
フト数をフィルタ演算に用いることにより、入力信号に
対する出力信号の相対的なダイナミックレンジを適応的
に推定し、フィルタ演算時に出力信号の小数点位置を抑
制することによって、データ精度の劣化を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における逆フィルタ演算
装置のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における合成フィルタ演
算装置のブロック図
【図3】従来の逆フィルタ演算装置のブロック図
【符号の説明】
1 逆フィルタ演算手段 11 反射係数算出手段 12 正規化予測誤差パワ算出手段 13 シフト数算出手段 14 逆フィルタ演算手段 21 反射係数算出手段 22 正規化予測誤差パワ算出手段 23 シフト数算出手段 24 合成フィルタ演算手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号の固定小数点演算によるディジ
    タルフィルタ演算装置において、LPC係数から反射係
    数を算出する反射係数算出手段と、得られた反射係数か
    ら正規化予測誤差パワを算出する正規化予測誤差パワ算
    出手段と、得られた正規化予測誤差パワから逆フィルタ
    の入力信号に対する出力信号のデータシフト数を決定す
    るシフト数算出手段と、LPC係数、入力信号、得られ
    たシフト数を用いて出力信号を算出する逆フィルタ演算
    手段とを備えた音声信号のディジタルフィルタ演算装
    置。
  2. 【請求項2】 音声信号の固定小数点演算によるディジ
    タルフィルタ演算装置において、LPC係数から反射係
    数を算出する反射係数算出手段と、得られた反射係数か
    ら正規化予測誤差パワを算出する正規化予測誤差パワ算
    出手段と、得られた正規化予測誤差パワから合成フィル
    タの入力信号に対する出力信号のデータシフト数を決定
    するシフト数算出手段と、LPC係数、入力信号、得ら
    れたシフト数を用いて出力信号を算出する合成フィルタ
    演算手段とを備えた音声信号のディジタルフィルタ演算
    装置。
JP6070992A 1994-04-08 1994-04-08 音声信号のディジタルフィルタ演算装置 Pending JPH07281699A (ja)

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JPH07281699A true JPH07281699A (ja) 1995-10-27

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ID=13447557

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6070992A Pending JPH07281699A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 音声信号のディジタルフィルタ演算装置

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JP (1) JPH07281699A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6501800B1 (en) * 1999-09-14 2002-12-31 Nec Corporation Variable bit-rate encoding device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6501800B1 (en) * 1999-09-14 2002-12-31 Nec Corporation Variable bit-rate encoding device

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