JPH0728139U - 巻きおしぼり製造装置 - Google Patents

巻きおしぼり製造装置

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JPH0728139U
JPH0728139U JP6315793U JP6315793U JPH0728139U JP H0728139 U JPH0728139 U JP H0728139U JP 6315793 U JP6315793 U JP 6315793U JP 6315793 U JP6315793 U JP 6315793U JP H0728139 U JPH0728139 U JP H0728139U
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feed roller
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sheet
rotary
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政治 忠末
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たなシートロールをセットする際に両手を
自由に使うことができ、シート始端部を正規位置に容易
かつ迅速にセットさせる。 【構成】 シート材15aの送りローラ21と、シート
材を送りローラに対し弾圧する押え板28と、先端をシ
ート材供給経路に臨ませた固定刃33と、固定刃に対し
シート材供給経路を挟んで向き合う回転ローラ35と、
回転ローラの外周面に設けた回転刃36と、回転ローラ
と同軸で外周に円弧状突部39aを形成したカム39と
からなり、回転刃と固定刃との連繋作用時に円弧状突部
が押え板を付勢して送りローラから離間させ、送りロー
ラによるシート材の送りを解除する巻きおしぼり製造装
置において、円弧状突部での円弧長を、制御回路をリセ
ットしてカムを初期待機位置まで回動停止させた際に、
円弧状突部が押え板を付勢して送りローラから離間させ
得る長さに設定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、巻きおしぼり製造装置の改良に関し、更に詳細には、シート材を 使い尽くして新たなシートロールを該装置にセットするに際して、ユーザーが両 手を自由に使うことができ、該ロールからのシート始端を正規の位置に容易かつ 迅速にセットすることができる巻きおしぼり製造装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
喫茶店やレストラン等の飲食施設では、接客サービスの一環としてタオル地の「 巻きおしぼり」を顧客に供することが行なわれている。この種の施設では、一日 に多量の「巻きおしぼり」を使用するため、その殆どがおしぼり製造業者から納入 を受けているのが実状である。しかしタオル地の「巻きおしぼり」は、反復使用し 得る利点がある反面として、再生処理が不完全なときは不衛生となる問題があり 、また毎日の使用に供されるのでコストが嵩む欠点もあった。そこで本願の出願 人は、安価で使い捨て可能な紙製や不織布製等の「巻きおしぼり」を自家製造し得 るコンパクトな巻きおしぼり製造装置を開発し、これにつき多数の実用新案登録 出願を行なった。これらの出願に係る巻きおしぼり製造装置によれば、紙や不織 布を材質とするシート材をロール状に巻き込んだ「巻きおしぼり」を全自動で効率 的に製造することができる。本考案は、この巻きおしぼり製造装置の部分的な改 良に関するので、その基本的な理解に資するため先ず該装置の概略を説明する。 図4は、巻きおしぼり製造装置の縦断面図であり、図5は、この装置からフロン トパネルとトップパネルとを取外した状態の概略斜視図である。
【0003】 (ロールホルダについて) 矩形状をなす底板10の短手方向両側に一対の側板11,11が立設されると 共に、長手方向両端にフロントパネル12とリアパネル13とが対向的に配設さ れ、これらの部材により上方に開口する略矩形状の空間14が画成される。この 空間14内にロールホルダ16が設けられ、該ホルダ16内に例えば不織布のシ ート材15aを巻き付けたシートロール15が回転可能に収納される。このロー ルホルダ16の対向し合う内側面(一方のみ図示)には、U字状の段部16aが形 成され、該段部16aにシートロール15の中芯が回転自在に支持される。また ロールホルダ16の上部前端には、前記シートロール15から引出したシート材 15aを、送りローラ21(後述)に案内する張出し部16bが形成されている。 なお張出し部16bの所定位置には、シートロール15からのシート切れ検出ス イッチ65が配設されている。更にロールホルダ16には、散水パイプ41に水 を供給する水タンク17が倒立状態で収納してある。すなわちロールホルダ16 の底部に、水タンク17の給水部17aを嵌挿する凹部16cが形成され、この 凹部16cから導出した給水管16dは、前記底板10に設置したポンプ18の 吸入管18aに連通されている。またポンプ18の吐出管18bは、散水パイプ 41に供給管19を介して連通接続されている。水タンク17は、倒立状態で給 水部17aを凹部16cに嵌挿させた時のみ、該タンク内の水を排出し得る。前 記凹部16cにはフィルタ20が介装され、シートロール15等から生じるゴミ 等を捕集し得るようになっている。
【0004】 (シート材の給送機構について) 前記ロールホルダ16の張出し部16bより下方に送りローラ21が回転自在 に枢支され、図5に示すように、該ローラ21の軸22が側板11から突出する 端部に歯車23が固着されている。また図4に示すモータ24は、その回転軸を 側板11から突出させ、その端部に固着した歯車25を、回転刃取付ローラ35 (後述)の軸37に固着した歯車38を介して、前記歯車23に噛合させている。 送りローラ21には、軸方向に複数のリング26が所定間隔で巻装され、このリ ング26によりシート材15aの円滑な引出しがなされる。ロールホルダ16と 送りローラ21を挟む反対側には、軸27が該送りローラ21と平行に設けられ 、この軸27に「く」字状をなす押え板28が枢支されている。すなわち押え板2 8の下部折曲片28aに、長手方向両端に送りローラ21から離間する方向に突 出する突片28b,28bが形成され、前記軸27は両突片28b,28bに挿通 されている。また押え板28の上部折曲片28cを挟んで送りローラ21と反対 側に捩りばね29が配設され、この捩りばね29により上部折曲片28cを送り ローラ21のリング26に常に圧接させる。
【0005】 (シート材の切断機構) 図6に示す如く、送りローラ21の下方でシート材供給経路の右側に軸32が 水平に設けられ、この軸32に逆「く」字状をなすブラケット31が回動自在に枢 支されている。すなわちブラケット31の下部折曲片31aには、長手方向両端 に突片31b,31bが形成され、前記軸32はこれら突片31b,31bに挿通 されている。このブラケット31の上部折曲片31cには、フロントパネル12 方向を指向する固定刃33が長手方向に沿って配設され、この固定刃33の長さ はシート材15aの幅寸法より長尺に設定されている。また軸32には捩りばね 34が介装され、このばね34によりブラケット31および固定刃33は、後述 する回転刃36に向けて常に弾力付勢されている。前記押え板28の下方でかつ 垂下給送されるシート材15aを挟んで前記ブラケット31と対向する位置に、 回転刃取付用の回転ローラ35が架設されている。この回転ローラ35には、軸 方向に沿って延在する回転刃36が配設され、その刃先を半径方向外方に突出さ せている。
【0006】 前記回転ローラ35の軸37は、図5に示すように一方の側板11から突出し 、その端部に歯車38が配設されている。この歯車38は、前記モータ24に設 けた歯車25および送りローラ21に設けた歯車23に噛合し、該モータ24の 駆動により回転ローラ35は、図4において時計方向に回転する。回転ローラ3 5の他方の軸端(歯車38が配設される端部と反対側)には、該ローラ35と一体 的に回転するカム39が配設されている。このカム39の外周には、図6に示す 如く、半径方向外方に突出する円弧状突部39aが形成され、この突部39aは 前記押え板28における下部折曲片28aの下端に当接するよう設定されている 。また該突部39aの円弧長は、前記回転刃36が回転しつつ固定刃33と当接 している間(シート切断中)、該突部39aが前記押え板28の下部折曲片28a に当接している寸法に設定してある。従って回転ローラ35が回転して、カム3 9の円弧状突部39aが押え板28に当接すると、図6(b)に示す如く、該押え 板28は軸27を中心に反時計方向に回動し、その上部折曲片28cがリング2 6から離間するので、送りローラ21に対するシート材15aの押圧は解除され る。この解除されたタイミングをもって回転刃36と固定刃33とが当接し、シ ート材15aはその給送方向と交差する方向に切断される。すなわち押え板28 の上部折曲片28cがリング26から離間する結果として、送りローラ21によ る送りがシート材15aに与えられなくなり、シート切断時に該シート材15a が移動して切断面が歪んだりすることがなく整った切断面を得ることができる。
【0007】 (水皿と散水パイプについて) 前記ブラケット31の下方には、巻きおしぼり製造部43(後述)に配設した位 置決め部材62に着脱自在に載置した水皿40が傾斜配置されている。この水皿 40の上端は、ブラケット31における下部折曲片28aの背面側に臨んでおり 、上方から給送されるシート材15aが、水皿40の表面側に確実に案内される よう構成してある。この水皿40は、図4に示す如く垂直な背面板40aと、該 背面板40aの長手方向に適宜の間隔で配設した複数のリブ40bとからなり、 このリブ40bの下端部はフロントパネル方向に膨出すると共に、各リブ40b の前面側は堰止め材40cにより連結されている。また、堰止め材40cと背面 板40aとの間に穴40dが画成され、この穴40dは前記散水パイプ41から 散水された水の一部を、巻きおしぼり製造部43を移送されるシート材15aに 滴下させるべく機能する。前記散水パイプ41は、図5に示す如く、水皿40の 前面側の両側板11,11間に着脱自在に架設されている。この散水パイプ41 には散水孔41aが複数穿設され、前記水タンク17からポンプ18を介して圧 送された水が、この散水孔41aから水皿40の背面板40aに散水される。こ れにより、送りローラ21から垂下して前記背面板40aの前面に位置するシー ト材15aに、おしぼりとして必要な湿り気が与えられる。またシート材15a に吸湿されなかった水は、水皿40の下端部に形成した穴40dから、おしぼり 製造部43を移送されるシート材15aに滴下し、水皿部での湿り気の不足を補 うよう構成してある。前記吐出管18bと散水パイプ41とを連通する供給管1 9には、ポンプ18から圧送される水の圧力を調整するスロット弁42が介装さ れている。また、供給管19に逆止弁90が介装され、散水が終了した際に散水 パイプ41および供給管19内の残水がポンプ18に逆流しないようにしてある 。
【0008】 (巻きおしぼり製造部について) 前記シート材15aの切断部より下方の両側板11,11には、フロントパネ ル12から離間するにつれ下方に傾斜する一対のガイドレール54,54が対向 的に配設され、このガイドレール54,54に巻きおしぼり製造部43が摺動自 在に載置される。巻きおしぼり製造部43は、図4に示す如く、所定間隔で対向 配置した一対の支持フレーム44,44の長手両端部に、従動ローラ45と駆動 ローラ46とを回転自在に備え、両ローラ45,46間に無端ベルト47が巻掛 けられている。また駆動ローラ45における軸端に歯車57が配設され、この歯 車57は該巻きおしぼり製造部43をケーシング9内に収納した際に、前記モー タ55に設けた歯車56と噛合可能になっている。両支持フレーム44,44の 略中間位置には、無端ベルト47の上部搬送部を挟んで、走行方向に所定間隔離 間して第1固定ローラ48と第2固定ローラ49とが架設されている。そして、 両ローラ48,49に当接して間を通過する無端ベルト47は、該ベルト47の 走行方向に向かって固定ベルト51(後述)に近接する傾斜が付与される。また両 ローラ48,49の間でかつ無端ベルト47の上方位置に、第3固定ローラ50 が配設されている。この第3固定ローラ50は、無端ベルト47により移送され るシート材15aの先端が固定ベルト51に当接した際に、該シート15aの先 端が無端ベルト47の走行方向と逆方向に移動するのを規制するべく機能する。
【0009】 両支持フレーム44,44の上下両端には、対向する支持フレーム方向に突出 する張出し部44a,44bが形成され、上方の対向する張出し部44a,44a の下面に、固定ベルト51の一端を固定したブラケット52が着脱自在に配設さ れる。また下方の対向する張出し部44b,44bの上面には、固定ベルト51 の他端部を固定したブラケット53が着脱自在に配設されている。すなわち固定 ベルト51は、図4に示す如く、無端ベルト47の搬送面から所定間隔離間する と共に、第1固定ローラ48の配設位置から駆動ローラ46を取囲むように延在 している。上方のブラケット52における無端ベルト47の走行方向下流側の端 部は、前記第3固定ローラ50よりも、下流側において無端ベルト47に近接す る傾斜が付されている。そして該傾斜部に沿って延在する固定ベルト51の傾斜 部51aに、前記第1固定ローラ48および第2固定ローラ49の間を通過する 無端ベルト47が指向するよう設定されている。従って無端ベルト47により移 送されるシート材15aの先端は、固定ベルト51の傾斜部51aに確実に当接 する。また第3固定ローラ50は、固定ベルト51の傾斜部51aよりも上流側 に配設されているので、固定ベルト51に当接して移送方向と逆方向に折り返さ れたシート材15aの先端は、当該第3固定ローラ50に当接して内側に巻き込 まれ、ロール巻きの巻き込み始端が確実に形成される。前記支持フレーム44, 44における従動ローラ45に近接する位置に、前記水皿40を載置する逆L字 型の位置決め部材62,62が配設されている。また該支持フレーム44,44に おける下部張出し部44b,44bの従動ローラ45の下方位置に、先端部が鈎 状に形成されたブラケット63が架設され、このブラケット63の先端部が前記 ガイドレール54,54の先端に係止されて、当該巻きおしぼり製造部43の位 置決めがなされる。なお図面において符号64は、巻きおしぼり製造部43で製 造した「巻きおしぼり」を、後述する受け皿兼用蓋58に案内する案内板を示す。
【0010】 (フロントパネル,リアパネルおよびトップパネルについて) 前記底板10の前面側に配設したフロントパネル12は、その下方に受け皿兼 用蓋58が開閉自在に枢支され、巻きおしぼり製造部43で製造された「巻きお しぼり」は、該蓋58を開放することにより取出し得る。すなわちフロントパネ ル12の下部に凹部12aが形成され、該凹部12aの下端に受け皿兼用蓋58 がピン59を介して回動自在に枢支されている。また前記凹部12aの傾斜する 上板に開口12bが開設され、この開口12bから「巻きおしぼり」が受け皿兼用 蓋58内に落下する。図5に示す如く前記空間14の上部開口には、これを閉成 するトップパネル61が、リアパネル13に近接する端部を支点として開閉可能 に配設されている。図4に示す如く、トップパネル61の中央部は上方に膨出す る弧状に形成され、前記ロールホルダ16に収納したシートロール15の上部を 覆い得るようになっている。また該弧状部61aから前面側の水平部に到る部位 には、下方に突出するリブ61bが幅方向に亘って形成されている。更にロール ホルダ16の張出し部16bの前端に対応する位置に、リブ61bと平行な押え 91が配設され、リブ61bおよび押え91は、シートロール15から引出され たシート材15aを前記ロールホルダ16の張出し部16bに当接させて、紙切 れ検知手段を作動させるべく機能する。
【0011】 この巻きおしぼり製造装置におけるシート材15aの切断は、回転ローラ35 の回転に伴なう回転刃36の回転と固定刃33との協働作用により行なわれる。 しかもシート切断タイミングに先立って前記回転ローラ35の回転が開始される ので、該回転ローラ35と同軸に設けたカム39の円弧状突部39aが前記押え 板28に当接するに至る。すると押え板28は反時計方向に回動させられて、そ の上部折曲片28cをリング26から離間させるため、回転中の前記送りローラ 21に対するシート材15aへの押圧が解除され、従って該送りローラ21によ るシート材15aの送りが停止される。このようにシート材15aの送りが停止 した状態の下で、前記回転刃36の回転と固定刃33との協働作用下に該シート 材15aの切断がなされるので、きれいな切断面が得られることになる。そして シート切断が終了すると、前記回転ローラ35の回転に伴ない、カム39の円弧 状突部39aは押え板28から離脱するので、該押え板28は再び前記シート材 15aを送りローラ21のリング26に対して圧接させ、この状態でシート切断 の1サイクルが終了する。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
前記押え板28と送りローラ21との押圧・離脱状態を観察すると、前述の シート切断の際には、それに先立って押え板28が送りローラ21から離脱して 、シート材15aへの押圧を解除するためシート送りが停止され、またシート 切断の終了後は、押え板28がシート材15aを介して再び送りローラ21を圧 接する。従ってこれらの動作は、巻きおしぼり製造装置における通常の使用に際 しては全く問題がない。しかしシート材15aを使い尽くして、新たなシートロ ール15を巻きおしぼり製造装置にセットする際に、前記押え板28が常には送 りローラ21を押圧していることに起因して以下の欠点が指摘される。すなわち シートロールの交換を行なうときは、先ずトップパネル61を取り外して、シー トロール15を前記ロールホルダ16中に収納する。次いで該シートロール15 のシート始端部を前記押え板28と送りローラ21との間に通過させて、そのシ ート材15aを該送りローラ21に沿って垂下させる作業を必要とする。しかる に前記押え板28は、先に述べた如く、常には送りローラ21を押圧しているの で、ユーザーがシート始端部を押え板28と送りローラ21との間に通過させる 際には、片手で該押え板28を捩りばね29の弾力に抗して開放保持すると共に 、他方の手でシート材15aの始端部を所要位置にセットする、という極めて煩 雑な作業を要している。しかもシート材15aにおける始端部のセットを片手で 行なうと、往々にして該シート始端部が正規の位置からずれてしまうことが経験 的に判っている。このときはシート材15aが斜め状態で給送されることとなっ て、前記回転刃36と固定刃33とによるシート切断が不能となったり、該シー ト材15aの巻込みを生じて、以後の動作をなし得なくなったりする欠点が指摘 される。
【0013】
【考案の目的】
この考案は、前述した従来技術に係る巻きおしぼり製造装置が内在している各 種の欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、シート材 を使い尽くして新たなシートロールを該装置にセットするに際して、ユーザーが 両手を自由に使うことができ、該ロールからのシート始端部を正規の位置に容易 かつ迅速にセットさせ得る手段を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述した問題点を解決し、所期の目的を好適に達成するため本考案は、シート 供給源から引出したシート材に送りを与える送りローラと、このシート材を挟ん で前記送りローラに対向するよう配置され、該シート材を送りローラに対して弾 力的に押圧する押え板と、前記送りローラの下方に配置され、先端をシート材の 供給経路に臨ませた固定刃と、この固定刃に対し前記シート材の供給経路を挟ん で向き合うよう配置した回転ローラと、この回転ローラの外周面に取付けた回転 刃と、前記回転ローラと同軸的に配設され、その外周に円弧状突部を形成したカ ムとからなり、前記回転刃と固定刃との連繋作用時に、前記カムの円弧状突部が 押え板を付勢して送りローラから離間させ、前記送りローラによるシート材の送 りを解除するよう構成した巻きおしぼり製造装置において、 前記円弧状突部での円弧長を、該装置に設けた制御回路をリセットして前記カ ムを初期待機位置まで回動停止させた際に、該円弧状突部が前記押え板を付勢し て送りローラから離間させ得る長さに設定したことを特徴とする。
【0015】
【実施例】
次に本考案に係る巻きおしぼり製造装置につき、好適な一実施例を挙げて、添 付図面を参照しながら以下説明する。なお巻きおしぼり製造装置の基本構造は、 先に図4〜図6を参照して説明した構成と殆ど同じであるので、同一部材に関し ては同じ符号で指示して、その詳細説明は省略することとする。図2に示すよう に、カム39に突出形成した円弧状突部39aは、その円弧長が充分に長くなる よう設定されている。すなわち巻きおしぼり製造装置には、ユーザーが巻きおし ぼりを製造するためスイッチをON動作させた際に、一連の巻きおしぼり製造動 作をシーケンシャルに行なわせる電気的な制御回路(図示せず)を備えている。そ して回転ローラ35に同軸的に取付けたカム39は、前記制御回路にリセット動 作を与えると、図1に示すように、その円弧状突部39aが押え板28を押圧付 勢して該押え板28を送りローラから離脱させる位置まで回動してから停止する ようになっている。そこでカム39に設けた円弧状突部39aの円弧長は、前述 のようにカム39(回転ローラ35)を初期待機位置まで回動停止させた状態にお いて、前記円弧状突部39aが押え板28を付勢して、該押え板28を送りロー ラ21から離間させ得る長さに設定されている。なお前記制御回路をリセットす る条件としては、例えばシート切れ検出スイッチ65のOFF動作と、ケーシン グ9の操作部に設けた巻きおしぼり放出スイッチ(図示せず)のON動作との成立 によることができる。
【0016】 実施例に係る巻きおしぼり製造装置では、巻きおしぼりを製造するに際し、先 ずロールホルダ16に収納したシートロール15からシート材15aの先端を引 出し、これを前記送りローラ21と押え板28との間に介装する。このとき装置 の制御回路はリセットされているので、前記回転ローラ35(およびカム39)は 図1に示すように、初期待機位置で停止しており、前記押え板28は送りローラ 21に対して離間的に開放している。従ってユーザーは、シート材15aを送り ローラ21と押え板28との間に通過させる作業を両手で行ない得るので、該シ ート材15aを正規の位置へ迅速かつ容易にセットすることができる。なお前記 回転刃36は、固定刃33から離間した直後の状態で静止している。この状態で 始動ボタン(図示せず)を押すと、モータ24が駆動されて一連の歯車25,38, 23の噛合作用下に、回転ローラ35および送りローラ21が相互に反対方向に 回転する。このためカム39の円弧状突部39aは、図2に示すように、押え板 28の下部折曲片28aから離脱し、該押え板28は捩じりばね29の弾力によ り時計方向へ回動して、その上部折曲片28cをシート材15aを挟んで送りロ ーラ21のリング26に圧接させる。これによりシート材15aは、送りローラ 21の回転に伴ない前記シートロール15から引出され、垂直下方へ所要長だけ 給送される。
【0017】 そして両切断刃33,36の隙間からシート材15aが水皿40の表面にまで 垂下すると、所要のタイミングで前記ポンプ18が付勢され、水タンク17中の 水が散水パイプ41の各散水孔41aから該シート材15aに散布される。前記 回転ローラ35が所定角度まで回転すると、図3に示すように、カム39の円弧 状突部39aが押え板28の下部折曲片28aに当接するに至り、該押え板28 を反時計方向に回動させて、その上部折曲片28cを送りローラ21から離間さ せる。これによりシート材15aには積極的な送りが付与されなくなる。更に回 転ローラ35が回転すると、その回転刃36が前記固定刃33に当接してシート 材15aの切断を行なう。すなわち両切断刃36,33の連繋作用下にシート材 15aの切断がなされている間は、該シート材15aに送りローラ21による積 極的な送りが付与されないので、シート材15aの切断面が歪んだり不揃いとな ることはない。なおシート材15aの切断が終了すると、回転ローラ35は更に 回動して、前記カム39の円弧状突部39aを押え板28の下部折曲片28aか ら離脱させ、再び該押え板28の上部折曲片28cをシート材15aを介して送 りローラ21に圧接させる。
【0018】 所定寸法長にシート材15aが切断されると、該シート15aの上部は前記水 皿40から離間する方向に倒れ込み、巻きおしぼり製造部43の無端ベルト47 に接触する。前記無端ベルト47上に倒れ込んだシート材15aは、該無端ベル ト47によって移送される。このときシート15aの下端部は、水皿40におけ るリブ40bの下部膨出部に位置しているので、この下端部が折曲されてシート 材15aの走行方向先端は、シートが二重に重なった状態になる。この状態でシ ート材15aの先端が、第1固定ローラ48および第2固定ローラ49の配設位 置まで移送されると、これらローラ48,49間を通過する無端ベルト47が傾 斜している結果として、該シート材15aの先端は前記固定ベルト51の傾斜部 51aに当接する。無端ベルト47は連続走行しているので、固定ベルト51に 当接するシート材15aの先端は、移送方向と逆方向に折り返された後に内側へ 巻き込まれてロール巻きの始端が形成される。前記ロール巻きの始端が形成され たシート材15aは、固定ベルト51と無端ベルト47との間で転動されて所定 直径に巻回される。このロール巻きされたシート材15aは、前記案内板64を 介してフロントパネル12の開口12bから受け皿兼用蓋58に落下し、これに より「巻きおしぼり」を製造する1サイクルが終了する。
【0019】 このように巻きおしぼりの製造サイクルを反復した結果、シートロール15か らシート材15aを使い尽くすと、シート切れ検出スイッチ65がOFF動作を 行なう。そこでトップパネル61を開放して、装置内に残留しているシート切端 を引き抜き、リセットスイッチを兼ねた巻きおしぼり放出スイッチ(図示せず)を 押圧する。するとシート切れ検出スイッチ65のOFF動作と、巻きおしぼり放 出スイッチのON動作とによりAND条件が成立し、先に述べた如く制御回路が リセットされ、回転ローラ35(カム39)は初期待機位置まで回動して停止する 。すなわち図1に示すように、カム39における円弧状突部39aの円弧長は充 分長いので、その円弧状突部39aが押え板28を付勢し、該押え板28を送り ローラ21から離間させた後に停止する。従って前記押え板28は送りローラ2 1から離間開放しているので、ユーザーは両手を使ってシート材15aを送りロ ーラ21と押え板28との間に通過させる作業を行なうことができる。またシー ト材15aを正規の位置へ迅速かつ容易にセットし得るために、切断不良や巻込 み不良を好適に防止することができる。
【0020】 なお初期待機状態で、押え板28が送りローラ21から離間していると、シー ト材15aが該送りローラ21に圧接されていない結果として、該シート材15 aがシートロール15の側へ逆に引張られることが懸念される。そこで図1に示 すように、トップパネル61の裏側に下方に突出する突起61aを形成しておき 、シートロール15からのシート供給経路に沿って設けたシート切れ検出スイッ チ65と前記突起61aとによりシート材15aを挟んで、該シート材15aに 所要のテンションを付与しておくことが推奨される。すなわち前記送りローラ2 1より上流側のシート供給経路において、シートロール15から引き出されたシ ート材15aがシート切れ検出スイッチ65と前記突起61aとによりテンショ ン付与状態で挟持されるので、シート切断の待機中に押え板28が送りローラ2 1から離れても、該シート材15aがシートロール15の側へ引張られたり、弛 緩したりすることがない。
【0021】
【考案の効果】
このように本考案に係る巻きおしぼり製造装置によれば、シート材を使い尽く して新たなシートロールを該装置にセットするに際して、ユーザーは両手を自由 に使うことができ、このため該ロールからのシート始端部を正規の位置に容易か つ迅速にセットさせ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の好適実施例に係る巻きおしぼり製造
装置において、シート材を挟んだ押え板と送りローラと
の位置関係を、おしぼりの給送機構部および切断機構部
に関して示した説明図である。
【図2】 本考案の好適実施例に係る巻きおしぼり製造
装置において、シート材を挟んだ押え板と送りローラと
の位置関係を、おしぼりの給送機構部および切断機構部
に関して示した説明図である。
【図3】 本考案の好適実施例に係る巻きおしぼり製造
装置において、シート材を挟んだ押え板と送りローラと
の位置関係を、おしぼりの給送機構部および切断機構部
に関して示した説明図である。
【図4】 従来の巻きおしぼり製造装置の縦断面図であ
る。
【図5】 図4に示す製造装置からフロントパネルおよ
びトップパネルを取外した状態を示す概略斜視図であ
る。
【図6】 シート材を挟んだ押え板と送りローラとの位
置関係を、おしぼりの給送機構部および切断機構部に関
して示した説明図である。
【符号の説明】
15 シート供給源(シートロール) 15a シート
材 21 送りローラ 28 押え板 33 固定刃
35 回転ローラ 36 回転刃 39 カム 39a 円弧状
突部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート供給源(15)から引出したシート材
    (15a)に送りを与える送りローラ(21)と、このシート材
    (15a)を挟んで前記送りローラ(21)に対向するよう配置
    され、該シート材(15a)を送りローラ(21)に対して弾力
    的に押圧する押え板(28)と、前記送りローラ(21)の下方
    に配置され、先端をシート材(15a)の供給経路に臨ませ
    た固定刃(33)と、この固定刃(33)に対し前記シート材(1
    5a)の供給経路を挟んで向き合うよう配置した回転ロー
    ラ(35)と、この回転ローラ(35)の外周面に取付けた回転
    刃(36)と、前記回転ローラ(35)と同軸的に配設され、そ
    の外周に円弧状突部(39a)を形成したカム(39)とからな
    り、前記回転刃(36)と固定刃(33)との連繋作用時に、前
    記カム(39)の円弧状突部(39a)が押え板(28)を付勢して
    送りローラ(21)から離間させ、前記送りローラ(21)によ
    るシート材(15a)の送りを解除するよう構成した巻きお
    しぼり製造装置において、 前記円弧状突部(39a)での円弧長を、該装置に設けた制
    御回路をリセットして前記カム(39)を初期待機位置まで
    回動停止させた際に、該円弧状突部(39a)が前記押え板
    (28)を付勢して送りローラ(21)から離間させ得る長さに
    設定したことを特徴とする巻きおしぼり製造装置。
JP6315793U 1993-10-29 1993-10-29 巻きおしぼり製造装置 Pending JPH0728139U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130109028A (ko) * 2012-03-26 2013-10-07 가부시키가이샤 제이텍트 웹 권취 장치

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