JPH07281325A - 映画フィルム - Google Patents

映画フィルム

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JPH07281325A
JPH07281325A JP29347594A JP29347594A JPH07281325A JP H07281325 A JPH07281325 A JP H07281325A JP 29347594 A JP29347594 A JP 29347594A JP 29347594 A JP29347594 A JP 29347594A JP H07281325 A JPH07281325 A JP H07281325A
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Jiee Koohatsuto Maikeru
ジェー. コーハット マイケル
Ii Teiraa Jiefurii
イー. テイラー ジェフリー
Tadao Fujita
忠男 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 映画フィルムにオーディオデータをデジタル
記録する際に、該オーディオデータとともに、該オーデ
ィオデータ等の記録年月日を示すデータ,記録機を示す
データ,その映画フィルムの現像所を示すデータ等を記
録に関する情報として記録する。 【効果】 上記オーディオデータとともに、上記記録に
関する情報も再生することができ、これをモニタ装置に
供給することにより、その映画フィルムの記録年月日,
記録機,現像所等を簡単に認識することができる。この
ため、上記記録に関する情報を記録紙等に記録しておく
よりも簡単且つ確実に保管しておくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声情報をオーディオ
データとしてデジタル的に記録した映画フィルムに関
し、特に、上記オーディオデータとともに例えば記録年
月日,記録を行った記録機等を示す情報を記録に関する
情報として記録することにより、後にこれらの情報の確
認の容易化等を図った映画フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映画フィルムは、該フィルムの略
々中央部に映像記録領域がコマ状に配設されており、こ
の映像記録領域の両脇にフィルム巻き取り用のフィルム
巻き取り孔(パーフォレーション)が設けられている。
また、上記映像記録領域と何れか一方のパーフォレーシ
ョンとの間に、該フィルムの巻き取り方向に沿って直線
的にアナログサウンドトラックが設けられており、この
アナログサウンドトラックにオーディオ信号がアナログ
記録されるようになっていた。
【0003】しかし、近年におけるデジタル技術の発達
にともない、上記オーディオ情報をデジタル記録する動
きがでてきた。上記映像記録領域やアナログサウンドト
ラック等の記録位置は、アメリカにおける映画及びテレ
ビジョン技術者の協会であるSMPTE(Society of M
otion Picture and Television Engneers )により規格
化されているため、上記デジタル化したオーディオ情報
(オーディオデータ)は、上記映像記録領域やアナログ
サウンドトラック等の記録位置以外の位置に記録され
る。
【0004】具体的には、上記オーディオデータとし
て、右チャンネル用のオーディオデータ及び左チャンネ
ル用のオーディオデータが形成され、これらが、例えば
上記各パーフォレーションと映画フィルムの各エッジと
の間に、該映画フィルムの進行方向に沿って設けられて
いる各デジタルサウンドトラックにそれぞれ直線的に記
録される。
【0005】上記各デジタルサウンドトラックに記録さ
れる各オーディオデータは、上記映画フィルムの進行方
向に直交する方向に記録される同期データ,オーディオ
データ及びトラッキングパターン等で構成されている。
上記同期データは、所定データ数のブロックの先頭に記
録され、これに続いて上記オーディオデータが該ブロッ
ク単位で記録される。上記トラッキングパターンは、上
記オーディオデータの記録開始部分及び記録終了部分に
それぞれ記録されるようになっており、全体的にみると
上記デジタルサウンドトラックの両脇に映画フィルムの
進行方向に沿って帯状に記録されるようになっている。
【0006】このような映画フィルムから上記オーディ
オデータを再生する映画フィルムの再生装置は、上記映
画フィルムの各デジタルサウンドトラックを走査するよ
うに設けられた2つのCCDラインセンサにより上記各
チャンネルのオーディオデータ等を読み取るようになっ
ている。上記CCDラインセンサは、上記映画フィルム
の進行方向と直交する方向に設けられた1ライン分の読
み取り領域を有しており、再生時には、上記映画フィル
ムの裏面から照射された光が該映画フィルムのデジタル
サウンドトラックを介して上記各読み取り領域に照射さ
れる。これにより、上記CCDラインセンサの読み取り
領域には、上記デジタルサウンドトラックに記録された
同期データ,オーディオデータ及びトラッキングパター
ンが光化されて照射されることとなる。
【0007】上記CCDラインセンサは、上記光化され
た同期データ,オーディオデータ及びトラッキングパタ
ーンを受光し、これを電気信号に変換してデータ処理部
に供給する。上記データ処理部は、上記同期データに同
期してブロック毎にオーディオデータを再生し、これを
D/A変換器に供給する。上記D/A変換器は、上記オ
ーディオデータをアナログ化してオーディオ信号を形成
し、これをスピーカ装置に供給する。これにより、上記
スピーカ装置を介して上記オーディオデータに応じた音
声出力を得ることができる。
【0008】また、上記データ処理部は、上記CCDラ
インセンサからのトラッキングパターンを検出し、トラ
ッキング制御を行う。上述のように、上記トラッキング
パターンは、1ライン分のオーディオデータの記録開始
位置及び記録終了位置に記録されている。このため、上
記データ処理部は、上記記録開始位置で再生されたトラ
ッキングパターンと、上記記録終了位置で再生されたト
ラッキングパターンとの例えばレベル差を検出すること
によりトラッキングエラーを検出する。そして、このト
ラッキングエラーに応じて上記CCDラインセンサの読
み出しタイミングを可変制御する。
【0009】これにより、トラッキングエラーを補正し
て、常にジャストトラックの状態で上記オーディオデー
タの再生を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、例え
ばそのオーディオデータや映像の記録年月日やそのオー
ディオデータを記録した記録機及びその映画フィルムの
現像を行った現像所等の記録に関する情報を記録紙等に
記録し、この記録紙を映画フィルムを保管するための保
管容器に張りつける等して該映画フィルムとともに保管
するようにしていたため、該記録紙を紛失してしまう
と、その映画フィルムの記録に関する情報を後に知るこ
とができなくなる問題があった。
【0011】このため、映画フィルムの再生の際に何ら
かの問題が生じ、その原因が映画フィルムにあった場合
でも、上記記録紙を紛失してしまうと、映画フィルムか
らはその情報は得られないため、原因追求が困難となる
問題があった。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、記録に関する情報を紛失しやすい記録紙等に
記録しなくても確実に残しておくことができ、再生の際
に何らかの問題が生じた場合にその原因追求を容易とす
ることができるような映画フィルムの提供を目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、音声情報をデ
ジタル化したオーディオデータが記録されるデジタルサ
ウンドトラックを有する映画フィルムであって、上記オ
ーディオデータとともに記録に関する情報を記録したこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に係る映画フィルムは、 上記記録
に関する情報をオーディオデータの圧縮処理ブロック内
の補助データとして記録したことを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録年月日を示す情報を記録し
たことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録を行った記録機を示す情報
を記録したことを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録年月日を示す情報と記録を
行った記録機を示す情報を記録したことを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報としてフィルムの現像を行った現像所
を示す情報を記録したことを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録年月日を示す情報とフィル
ムの現像を行った現像所を示す情報を記録したことを特
徴とする。
【0020】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録を行った記録機を示す情報
とフィルムの現像を行った現像所を示す情報を記録した
ことを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る映画フィルムは、上記
記録に関する情報として記録年月日を示す情報と記録を
行った記録機を示す情報フィルムの現像を行った現像所
を示す情報を記録したことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明に係る映画フィルムでは、音声情報をデ
ジタル化したオーディオデータが記録されるデジタルサ
ウンドトラックに、上記オーディオデータとともに、記
録に関する情報として、記録年月日を示す情報,そのオ
ーディオデータ等の記録を行った記録機、あるいは、フ
ィルムの現像を行った現像所を示す情報などを記録す
る。
【0023】上記記録に関する情報は、例えば上記オー
ディオデータの所定の1単位毎に付される先頭データ中
或いは上記オーディオデータ中に記録する。具体的に
は、上記記録に関する情報は、オーディオデータの圧縮
処理ブロック内の補助データとして記録する。
【0024】これにより、上記映画フィルムの再生を行
った際に、上記オーディオデータから先頭データを検出
し、該先頭データから上記記録に関する情報を抽出し、
これをデータ処理回路等を介してモニタ装置に供給する
ことにより、該記録に関する情報をモニタ装置に表示す
ることができる。
【0025】従って、上記記録に関する情報を簡単に認
識することができ、再生の際に何らかの問題が生じた場
合における原因追求を容易化することができる。
【0026】上記記録に関する情報を、記録紙等に記録
しておくと保管が困難なうえ、該記録紙を紛失してしま
うと該記録に関する情報が後に認識困難となる虞れがあ
るが、このように映画フィルム自体に記録することによ
り、保管や紛失の心配がなく、該記録に関する情報を容
易に認識可能とすることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る映画フィルムの好ましい
実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】本発明の実施例に係る映画フィルム1は、
図1に示すように映写される画像が記録される映像記録
領域2と、当該映画フィルム1を巻き取るために上記映
像記録領域2の両脇にそれぞれ設けられたフィルム巻き
取り用孔(パーフォレーション部)3L,3Rと、上記
映像記録領域2及び各パーフォレーション部3L,3R
の間に存在する2つの間隙部のうち何れか一方の間隙部
にフィルムの進行方向に沿って直線的に設けられたアナ
ログサウンドトラック4L,4Rと、上記各パーフォレ
ーション部3L,3R及びフィルムの両エッジの間に、
フィルムの進行方向に沿って直線的に設けられたデジタ
ルサウンドトラック5L,5Rとを有している。
【0029】上記アナログサウンドトラック4Lには、
左チャンネル用のアナログのオーディオ信号が記録さ
れ、上記アナログサウンドトラック4Rには、右チャン
ネル用のアナログのオーディオ信号が記録されるように
なっている。
【0030】また、上記デジタルサウンドトラック5L
には、デジタル化された左チャンネル用のオーディオデ
ータが記録され、上記デジタルサウンドトラック5Rに
は、デジタル化された右チャンネル用のオーディオデー
タが記録されるようになっている。
【0031】具体的には、上記デジタルサウンドトラッ
ク5Lには、センターチャンネル(C)、左チャンネル
(L)、センター左チャンネル(LC)、サラウンド左
チャンネル(SL)、サブウーファチャンネル(SW)
が順に記録される。また、右チャンネル(R)、センタ
ー右チャンネル(RC)、サラウンド右チャンネル(S
R)から右ミックスチャンネル(RM)が形成され、こ
れが上記サブウーファチャンネル(SW)の次に記録さ
れる。すなわち、上記デジタルサウンドトラック5Lに
は、上記各チャンネル(C),(L),(LC),(S
L),(SW)(RM)のオーディオデータが左チャン
ネル系の一纏まりのオーディオデータとして記録され
る。
【0032】上記デジタルサウンドトラック5Rには、
センターチャンネル(C)、右チャンネル(R)、セン
ター右チャンネル(RC)、サラウンド右チャンネル
(SR)、サブウーファチャンネル(SW)が順に記録
される。また、左チャンネル(L)、センター左チャン
ネル(LC)、サラウンド左チャンネル(SL)から左
ミックスチャンネル(LM)が形成され、これが上記サ
ブウーファチャンネル(SW)の次に記録される。すな
わち、上記デジタルサウンドトラック5Rには、上記各
チャンネル(C),(R),(RC),(SR),(S
W),(LM)が右チャンネル系の一纏まりのオーディ
オデータとして記録される。
【0033】ここで、図1に示す“n”や“n−α”な
どの添え字は、時系列の順を示している。例えば、上記
デジタルサウンドトラック5LのCnとは、センターチ
ャンネル(C)のn番目の時系列であることを示し、そ
れに対して、デジタルサウンドトラック5RのCn−α
とは、センターチャンネル(C)の(n−α)番目の時
系列であることを示している。すなわち、デジタルサウ
ンドトラック5Rはデジタルサウンドトラック5Lに対
して、αだけ遅れたデータが記録されていることを示し
ている。
【0034】例えば、図2において、映画フィルム1の
コマ7の中間位置(同図中、基準点8RB)のデジタル
サウンドトラック8R上に記録されている右チャンネル
用のオーディオデータと同一のタイミングの左チャンネ
ル用のオーディオデータ(8LB)は、17.8フレー
ム(4ECCブロック)先の上記デジタルサウンドトラ
ック8L上に記録されている。
【0035】このため、上記コマ7の映像に係るオーデ
ィオデータは、右チャンネル用のオーディオデータの方
が、左チャンネル用のオーディオデータよりも早く再生
されるようになっている。
【0036】なお、アナログサウンドトラック4L,4
R上の上記同一のタイミングのオーディオデータ9LR
Bは、基準点8Rよりも20.5フレーム先に記録され
ている。
【0037】次に、このような映画フィルム1には、図
3に示すような映画フィルムの記録装置により上記オー
ディオデータ等の記録が行われる。
【0038】上記映画フィルムの記録装置は、上記L,
LC,SLから左ミックスチャンネル(LM)を形成す
るミキサー11Lと、上記R,RC,SRから右ミック
スチャンネル(RM)を形成するミキサー11Rと、左
チャンネル系のオーディオデータを符号化する符号器1
2a〜12fと、右チャンネル系のオーディオデータを
符号化する符号器12g〜12lと、上記各符号器12
a〜12fにより符号化された左チャンネル系のオーデ
ィオデータをシリアル伝送する左チャンネル系のマルチ
プレクサ13Lと、上記各符号器12g〜12lにより
符号化された右チャンネル系のオーディオデータをシリ
アル伝送する右チャンネル系のマルチプレクサ13Rと
を有している。
【0039】また、上記映画フィルムの記録装置は、上
記左チャンネル系のオーディオデータに誤り訂正符号
(ECC)を付加する誤り訂正データ付加装置15L
と、上記マルチプレクサ13Rからの右チャンネル系の
オーディオデータに所定時間分の遅延を施して出力する
ディレイメモリ14Rと、上記ディレイメモリ14Rか
らの右チャンネル系のオーディオデータに誤り訂正符号
を付加する誤り訂正データ付加装置15Rと、上記誤り
訂正符号の付加された各チャンネル系のオーディオデー
タにそれぞれ所定の変調処理を施す変調器16L,16
Rと、上記所定の変調処理の施された各チャンネルのオ
ーディオデータをそれぞれ映画フィルム1の上記各デジ
タルサウンドトラック5L,5Rに記録する記録器17
L,17Rとを有している。
【0040】次に、この映画フィルムの記録装置の動作
説明をする。
【0041】まず、上記図3において、センターチャン
ネル(C)のオーディオデータCnは、上記符号器12
a,12gに、また、サブウーファチャンネル(SW)
のオーディオデータSWnは、上記符号器12e,12
kにそれぞれ供給される。また、上記各チャンネル
(L),(LC),(SL)のオーディオデータLn,
LCn,SLnは、それぞれ上記符号器12b〜12d
に供給され、上記各チャンネル(R),(RC),(S
R)のオーディオデータRn,RCn,SRnは、それ
ぞれ上記符号器h〜jに供給される。また、上記各チャ
ンネル(L),(LC),(SL)のオーディオデータ
Ln,LCn,SLnは、それぞれ上記ミキサー11L
に供給され、上記各チャンネル(R),(RC),(S
R)のオーディオデータRn,RCn,SRnは、それ
ぞれミキサー11Rに供給される。
【0042】上記ミキサー11Lは、上記各チャンネル
(L),(LC),(SL)のオーディオデータLn,
LCn,SLnから上記左ミックスチャンネル(LM)
のオーディオデータLMnを形成し、これを上記符号器
12lに供給する。また、上記ミキサー11Rは、上記
各チャンネル(R),(RC),(SR)のオーディオ
データRn,RCn,SRnから上記右ミックスチャン
ネル(RM)のオーディオデータRMnを形成し、これ
を上記符号器12fに供給する。
【0043】上記各符号器12a〜12fは、上記各チ
ャンネル(C),(L),(LC),(SL),(S
W),(RM)の各オーディオデータCn,Ln,LC
n,SLn,SWn,RMnを左チャンネル系のオーデ
ィオデータとし、これらに帯域分割符号化、直行変換符
号化やビット割当などを組み合わせた高能率符号化処理
を施してデータ量をそれぞれ1/5に圧縮し、これらを
上記マルチプレクサ13Lに供給する。
【0044】また、上記各符号器12g〜12lは、上
記(C),(R),(RC),(SR),(SW),
(LM)の各オーディオデータCn,Rn,RCn,S
Rn,SWn,LMnを右チャンネル系のオーディオデ
ータとし、これらに帯域分割符号化、直行変換符号化や
ビット割当などを組み合わせた高能率符号化処理を施し
てデータ量をそれぞれ1/5に圧縮し、これらを上記マ
ルチプレクサ13Rに供給する。
【0045】上記マルチプレクサ13Lは、上記各符号
器12a〜12fからパラレルに供給される左チャンネ
ル系のオーディオデータを、Cn,Ln,LCn,SL
n,SWn,RMnの順にシリアル変換し、これを上記
誤り訂正データ付加回路15Lに供給する。
【0046】また、上記マルチプレクサ13Rは、上記
各符号器12g〜12lからパラレルに供給される右チ
ャンネル系のオーディオデータをCn,Rn,RCn,
SRn,SWn,LMnの順にシリアル変換し、これを
ディレイメモリ14Rに供給する。
【0047】上記ディレイメモリ14Rは、上述のよう
に左チャンネル系のオーディオデータ及び右チャンネル
系のオーディオデータの記録位置に17.8フレーム分
のずれが生ずるように、上記右チャンネル系のオーディ
オデータに17.8フレーム分の遅延を施し、これを上
記誤り訂正データ付加回路15Rに供給する。
【0048】上記各誤り訂正データ付加回路15L,1
5Rは、それぞれ各オーディオデータにクロスインター
リーブリードソロモンコードを使用したC2パリティと
C1パリティの誤り訂正用の信号を付加し、これを上記
変調器16L,16Rに供給する。
【0049】上記各変調器16L,16Rは、上記オー
ディオデータに、後に説明する記録に関する情報等を付
加してインターリーブ処理を施すことにより、記録の1
単位となるフィルムブロックを形成する。そして、この
フィルムブロック毎に同期データ,トラッキングパター
ン,識別情報等からなる先頭データを付加し、これを各
記録器17L,17Rに供給する。
【0050】上記各記録器17L,17Rは、上記各オ
ーディオデータを上記フィルムブロック毎に上記映画フ
ィルム1の各デジタルサウンドトラック5L,5Rにデ
ジタル記録する。
【0051】すなわち、上記記録の1単位となるフィル
ムブロックは、後に詳しく説明するが、例えば図10に
示すように前半8個の圧縮処理ブロックにC2パリティ
のブロックを付加したECCトップハーフブロック、及
び、後半8個の圧縮処理ブロックにC2パリティのブロ
ックを付加したECCボトムハーフブロックを図11
(b)に示すようにインターリーブ処理して形成され
る。
【0052】上記圧縮処理ブロックは、右チャンネル系
のオーディオデータ或いは左チャンネル系のオーディオ
データで構成されている。
【0053】上記左チャンネル系のオーディオデータで
構成される圧縮処理ブロックには、図4(a)に示す1
2バイト分(1バイト=1シンボル=8ビット:b0〜
b7)の補助データ(AUXデータ)U0〜U11と、
同図(b)に示す1バイト分のヘッダH0と、同図
(c)に示す187バイト分のセンターチャンネルのオ
ーディオデータC0〜C186と、同図(d)に示す1
80バイト分の左センターチャンネルのオーディオデー
タLC0〜LC179と、同図(e)に示す180バイ
ト分の左チャンネルのオーディオデータL0〜L179
と、同図(f)に示す178バイト分のサラウンド左チ
ャンネルのオーディオデータSL0〜SL177と、同
図(g)に示す119バイト分の右ミックスチャンネル
のオーディオデータRM0〜RM118と、同図(h)
に示す3バイト分のレベルコントロールデータとが記録
される。
【0054】なお、上記レベルコントロールデータは、
右ミックスチャンネルのオーディオデータを形成した際
の、上記右チャンネルのオーディオデータのレベル,右
センターチャンネルのオーディオデータのレベル及びサ
ラウンド右チャンネルのオーディオデータのレベルをそ
れぞれ1バイトで示したものである。
【0055】この左チャンネル系の1圧縮処理ブロック
の各オーディオデータは、図5に示すように構成され、
第1のデータ列R00には、上記11シンボル分の補助
データU0〜U11が記録され、これに続いて、上記1
シンボル分のヘッダH0が記録され、これに続いて、1
87シンボル分のセンターチャンネルのオーディオデー
タのうち、30シンボル分のセンターチャンネルのオー
ディオデータC0〜C29が記録される。
【0056】また、第2〜第4のデータ列R01〜R0
3には、上記187シンボル分のセンターチャンネルの
オーディオデータのうち、43シンボル分のセンターチ
ャンネルのオーディオデータC30〜C72,C73〜
C115,C116〜C158がそれぞれ記録される。
【0057】また、第5のデータ列R04には、上記1
87シンボル分のセンターチャンネルのオーディオデー
タのうち、残り28シンボル分のセンターチャンネルの
オーディオデータC159〜C186が記録され、これ
に続いて、上記180シンボル分の左センターチャンネ
ルのオーディオデータのうち15シンボル分の左センタ
ーチャンネルのオーディオデータLC0〜LC14が記
録される。
【0058】また、第6〜第8のデータ列R05〜R0
7には、上記180シンボル分の左センターチャンネル
のオーディオデータのうち43シンボル分の左センター
チャンネルのオーディオデータLC15〜LC57,L
C58〜LC100,LC101〜LC143が記録さ
れる。
【0059】また、第9のデータ列R8には、上記18
0シンボル分の左センターチャンネルのオーディオデー
タのうち、残り36シンボル分の左センターチャンネル
のオーディオデータLC144〜LC179が記録さ
れ、これに続いて上記180シンボルブロックの左チャ
ンネルのオーディオデータのうち7シンボル分の左チャ
ンネルのオーディオデータL0〜L6が記録される。
【0060】また、第10〜第13のデータ列R9〜R
12には、上記180シンボル分の左チャンネルのオー
ディオデータのうち43シンボル分の左チャンネルのオ
ーディオデータL7〜L49,L50〜L92,L93
〜L135,L136〜L178がそれぞれ記録され
る。
【0061】また、第14のデータ列R13には、上記
180シンボル分の左チャンネルのオーディオデータの
うち残り1シンボル分の左チャンネルのオーディオデー
タL179が記録され、これに続いて上記178シンボ
ル分のサラウンド左チャンネルのオーディオデータのう
ち42シンボル分のサラウンド左チャンネルのオーディ
オデータSL0〜SL41が記録される。
【0062】また、第15〜第17のデータ列R14〜
R16には、上記178シンボル分のサラウンド左チャ
ンネルのオーディオデータのうち43シンボル分のサラ
ウンド左チャンネルのオーディオデータSL42〜SL
84,SL85〜SL127,SL128〜SL170
がそれぞれ記録される。
【0063】また、第18のデータ列R17には、上記
178シンボル分のサラウンド左チャンネルのオーディ
オデータのうち、残り6シンボル分のサラウンド左チャ
ンネルのオーディオデータSL171〜SL177が記
録され、これに続いて上記119シンボルの右ミックス
チャンネルのオーディオデータのうち、36シンボル分
の右ミックスチャンネルのオーディオデータRM0〜R
M35が記録される。また、第19のデータ列R18に
は、上記119シンボルの右ミックスチャンネルのオー
ディオデータのうち、43シンボル分の右ミックスチャ
ンネルのオーディオデータRM36〜RM78が記録さ
れる。
【0064】また、第20のデータ列R19には、上記
119シンボルの右ミックスチャンネルのオーディオデ
ータのうち、残りの40シンボル分の右ミックスチャン
ネルのオーディオデータRM79〜RM118が記録さ
れ、これに続いて上記3シンボルのレベルコントロール
データLe0〜Le2が記録される。
【0065】次に、右チャンネル系のオーディオデータ
で構成される圧縮処理ブロックには、図6(a)に示す
12バイト分(1バイト=1シンボル=8ビット:b0
〜b7)の補助データU0〜U11と、同図(b)に示
す1バイト分のヘッダH0と、同図(c)に示す126
バイト分のセンターチャンネルのオーディオデータC0
〜C186と、同図(d)に示す180バイト分の右セ
ンターチャンネルのオーディオデータRC0〜RC17
9と、同図(e)に示す180バイト分の右チャンネル
のオーディオデータR0〜R179と、同図(f)に示
す178バイト分のサラウンド右チャンネルのオーディ
オデータSR0〜SR177と、同図(g)に示す11
9バイト分の左ミックスチャンネルのオーディオデータ
LM0〜LM118と、同図(h)に示す61バイトの
サラウンドチャンネルのオーディオデータSW0〜SW
60と、同図(i)に示す3バイト分のレベルコントロ
ールデータとが記録される。
【0066】なお、上記レベルコントロールデータは、
左ミックスチャンネルのオーディオデータを形成した際
の、上記左チャンネルのオーディオデータのレベル,左
センターチャンネルのオーディオデータのレベル及びサ
ラウンド左チャンネルのオーディオデータのレベルをそ
れぞれ1バイトで示したものである。
【0067】この右チャンネル系の1圧縮処理ブロック
の各オーディオデータは、図7に示すように構成され、
第1のデータ列R00には、上記11シンボル分の補助
データU0〜U11が記録され、これに続いて、上記1
シンボル分のヘッダH0が記録され、これに続いて、1
26シンボル分のセンターチャンネルのオーディオデー
タのうち、30シンボル分のセンターチャンネルのオー
ディオデータC0〜C29が記録される。
【0068】また、第2,第3のデータ列R01〜R0
2には、上記126シンボル分のセンターチャンネルの
オーディオデータのうち、43シンボル分のセンターチ
ャンネルのオーディオデータC30〜C72,C73〜
C115がそれぞれ記録される。
【0069】また、第4のデータ列R03には、上記1
26シンボル分のセンターチャンネルのオーディオデー
タのうち、残り10シンボル分のセンターチャンネルの
オーディオデータC116〜C125が記録され、これ
に続いて、上記180シンボル分の右センターチャンネ
ルのオーディオデータのうち33シンボル分の左センタ
ーチャンネルのオーディオデータRC0〜RC32が記
録される。
【0070】また、第5〜第7のデータ列R04〜R0
6には、上記180シンボル分の右センターチャンネル
のオーディオデータのうち43シンボル分の右センター
チャンネルのオーディオデータRC33〜RC75,R
C76〜RC118,RC119〜RC161が記録さ
れる。
【0071】また、第8のデータ列R7には、上記18
0シンボル分の右センターチャンネルのオーディオデー
タのうち、残り18シンボル分の右センターチャンネル
のオーディオデータRC162〜RC179が記録さ
れ、これに続いて上記180シンボルブロックの右チャ
ンネルのオーディオデータのうち25シンボル分の右チ
ャンネルのオーディオデータR0〜R24が記録され
る。
【0072】また、第9〜第11のデータ列R8〜R1
0には、上記180シンボル分の右チャンネルのオーデ
ィオデータのうち43シンボル分の右チャンネルのオー
ディオデータR25〜R67,R68〜R110,R1
11〜R153がそれぞれ記録される。
【0073】また、第12のデータ列R11には、上記
180シンボル分の右チャンネルのオーディオデータの
うち残り26シンボル分の右チャンネルのオーディオデ
ータR154〜R179が記録され、これに続いて上記
178シンボル分のサラウンド右チャンネルのオーディ
オデータのうち17シンボル分のサラウンド右チャンネ
ルのオーディオデータSR0〜SR16が記録される。
【0074】また、第13〜第15のデータ列R12〜
R14には、上記178シンボル分のサラウンド右チャ
ンネルのオーディオデータのうち43シンボル分のサラ
ウンド右チャンネルのオーディオデータSR17〜SR
59,SR60〜SR102,SR103〜SR145
がそれぞれ記録される。
【0075】また、第16のデータ列R15には、上記
178シンボル分のサラウンド右チャンネルのオーディ
オデータのうち、残り32シンボル分のサラウンド右チ
ャンネルのオーディオデータSR146〜SR177が
記録され、これに続いて上記119シンボルの左ミック
スチャンネルのオーディオデータのうち、11シンボル
分の左ミックスチャンネルのオーディオデータLM0〜
LM10が記録される。
【0076】また、第17,第18のデータ列R16,
R17には、上記119シンボル分の左ミックスチャン
ネルのオーディオデータのうち43シンボル分の左ミッ
クスチャンネルのオーディオデータLM11〜LM5
3,LM54〜LM96がそれぞれ記録される。
【0077】また、第19のデータ列R18には、上記
119シンボルの左ミックスチャンネルのオーディオデ
ータのうち、残り22シンボル分の左ミックスチャンネ
ルのオーディオデータLM97〜LM118が記録さ
れ、これに続いて上記61シンボルのサラウンドチャン
ネルのオーディオデータのうち、21シンボル分のサラ
ウンドチャンネルのオーディオデータSW0〜SW20
が記録される。
【0078】また、第20のデータ列R19には、上記
61シンボルのサラウンドチャンネルのオーディオデー
タのうち、残り40シンボル分のサラウンドチャンネル
のオーディオデータSW21〜SW60が記録され、こ
れに続いて上記3シンボルのレベルコントロールデータ
Le0〜Le2が記録される。
【0079】すなわち、上記図5,図7において、上記
1圧縮処理ブロックは、上記各データ列R00〜R19
に43シンボルの各オーディオデータをそれぞれ記録す
ることにより形成される。
【0080】ここで、上記図4(a)に示した補助デー
タ(左チャンネル系)及び上記図6(a)に示した補助
データ(右チャンネル系)としては、それぞれ記録に関
する情報が記録されるようになっている。
【0081】すなわち、上記補助データとしては、図2
6(a)に示すようにそのオーディオデータの記録を行
った記録機番号を示すデータが1バイトで記録され、そ
のオーディオデータを記録した年月日を示すデータが1
バイトで記録され、そのオーディオデータを記録したメ
ーカを示すデータが1バイトで記録され、その映画フィ
ルムを現像したメーカを示すデータが1バイトで記録さ
れ、オーディオデータの記録の際のコンディション(記
録状態)を示すデータが1バイトで記録されるようにな
っている。
【0082】このうち、上記記録機番号を示すデータ及
び記録年月日を示すデータは、当該記録装置に設けられ
ているタイマ等により形成され自動的に記録される。ま
た、上記オーディオデータを記録したメーカを示すデー
タ,現像したメーカを示すデータ及び記録の際のコンデ
ィションを示すデータは、当該記録装置に設けられてい
るキーボード等を用いてユーザの入力により記録され
る。
【0083】具体的には、例えばそのオーディオデータ
が、1994年の5月15日にS社の2号機で記録され
T現像所の現像プロセスを経ていることを示す上記補助
データは、例えば図26(b)に示すように00000
010(記録機番号)、00940515(記録年月
日)、00000001(記録メーカ:1が予めユーザ
により定められた記録メーカ名を示している。)、00
000001(現像メーカ:1が予めユーザにより定め
られた現像メーカ名を示している。)、0000000
0(記録コンディション:例えばLSBが0のときは良
好な記録コンディションであることを示し、該LSBが
1のときは不良な記録コンディションであることを示し
ている。)等のように上記各デジタルサウンドトラック
5L,5Rに記録される。
【0084】このように、オーディオデータの記録の際
に、該オーディオデータとともに、記録に関する情報を
フィルム上に記録しておくことにより、再生時に上記オ
ーディオデータとともに該記録に関する情報も再生する
ことができ、該再生された上記記録に関する情報をモニ
タ装置等に供給することにより、該モニタ装置に、その
オーディオデータを記録した年月日,記録メーカ等を表
示することができる。
【0085】このため、例えば何らかのトラブルが生じ
たときに、上記モニタ装置に表示される記録に関する情
報から該トラブルに係る原因追求を容易化することがで
き、該トラブルに対する速やかな対処を可能とすること
ができる。
【0086】なお、上記記録に関する情報としてのこの
他に例えば上記オーディオデータのフォーマット等を示
すマトリクスデータを付加するようにしてもよい。
【0087】この場合、再生された上記マトリクスデー
タに基づいて、自動的にマトリクス等の処理を行うこと
ができ、劇場でのオーディオデータの処理の自動化に貢
献することができる。
【0088】次に、このように各オーディオデータが記
録される各圧縮処理ブロックには、図10に示すように
上記43シンボルの各オーディオデータに続いて15シ
ンボルのC1パリティが付加される。
【0089】また、第1〜第8の計8つの圧縮処理ブロ
ック#0〜#7(20シンボル×8シンボル=160シ
ンボル)が集められてECCトップハーフブロックとさ
れ、32シンボルのC2パリティが付加される。
【0090】また、第9〜第16の圧縮処理ブロック#
8〜#F(20シンボル×8シンボル=160シンボ
ル)が集められてECCボトムハーフブロックとされ、
32シンボルのC2パリティが付加される。
【0091】なお、上記各ハーフブロックに付加される
C2パリティにも15シンボル分のC1パリティが付加
される。
【0092】次に、図11(a)に示す上記192シン
ボル分(上記32シンボルのC2パリティも含む。)の
ECCトップハーフブロックのオーディオデータT00
0〜T191、及び、上記192シンボル分のECCボ
トムハーフブロックのオーディオデータB000〜B1
91から1シンボルずつオーディオデータを抜き出し、
これらを同図(b)に示すように交互に並べ変えること
によりインターリーブし、それぞれ24シンボルからな
る16個のフィルムブロックを形成する。
【0093】すなわち、図11(b)に示すように、第
0のフィルムブロック#0は、上記ECCトップハーフ
ブロックからの第0番目のシンボルT000,上記EC
Cボトムハーフブロックからの第0番目のシンボルB0
00,上記ECCトップハーフブロックからの第1番目
のシンボルT001,上記ECCボトムハーフブロック
からの第1番目のシンボルB001・・・・上記ECC
トップハーフブロックからの第11番目のシンボルT0
11,上記ECCボトムハーフブロックからの第11番
目のシンボルB011をそれぞれ順に並べることにより
形成されている。
【0094】また、第1のフィルムブロック#1は、上
記ECCトップハーフブロックからの第12番目のシン
ボルT012,上記ECCボトムハーフブロックからの
第12番目のシンボルB012,上記ECCトップハー
フブロックからの第13番目のシンボルT013,上記
ECCボトムハーフブロックからの第13番目のシンボ
ルB013・・・・上記ECCトップハーフブロックか
らの第23番目のシンボルT023,上記ECCボトム
ハーフブロックからの第23番目のシンボルB023を
それぞれ順に並べることにより形成されている。
【0095】以下、第2〜第15のフィルムブロック#
2〜#15も同様にして形成されている。
【0096】次に、このように上記ECCトップハーフ
ブロック及びECCボトムハーフブロックを合わせたE
CCフルブロック単位でのインターリーブが終了する
と、該インターリーブにより形成された上記16個のフ
ィルムブロック#0〜#15毎に図8に示すような先頭
データ50が付される。
【0097】上記図8において、上記先頭データは、フ
ィルムの進行方向と直交する方向に沿って58ドット、
フィルムの進行方向に沿って3ドットに亘って記録され
るプリアンブル55と、フィルムの進行方向と直交する
方向に沿って58ドット、フィルムの進行方向に沿って
3ドットに亘って記録される傾斜検出パターン56と、
フィルムの進行方向と直交する方向に沿って58ドッ
ト、フィルムの進行方向に沿って2ドットに亘って記録
されるブロック識別番号(ブロックID)57とから形
成されている。
【0098】上記ブロックID57としては、フィルム
の進行方向と直交する方向に沿って24ドット、フィル
ムの進行方向に沿って1ドットに亘って記録されるフィ
ルムブロック識別番号58aと、該フィルムブロック識
別番号58aに続いてフィルムの進行方向と直交する方
向に沿って32ドット、フィルムの進行方向に沿って1
ドットに亘って記録されるフィルムブロック識別番号5
8aのパリティ58bと、該パリティ58bに続いてフ
ィルムの進行方向と直交する方向に沿って2ドット分記
録されるリザーブ60とが記録される。
【0099】また、上記ブロックID57としては、こ
れらのデータが二重書きされるようになっており、フィ
ルムの進行方向と直交する方向に沿って24ドット、フ
ィルムの進行方向に沿って1ドットに亘って上記フィル
ムブロック識別番号58aと同一のデータが記録される
フィルムブロック識別番号59aと、該フィルムブロッ
ク識別番号59aに続いてフィルムの進行方向と直交す
る方向に沿って32ドット、フィルムの進行方向に沿っ
て1ドットに亘って記録されるフィルムブロック識別番
号59aのパリティ59bと、該パリティ59bに続い
てフィルムの進行方向と直交する方向に沿って2ドット
分記録されるリザーブ60とが記録される。
【0100】上記フィルムブロック識別番号58a,5
8b,59a,59bには、図9に示すように1ビット
のトラックインジケータ,5ビットのロールナンバ,1
4ビットのECCブロックアドレス,4ビットのフィル
ムブロックアドレスが記録される。
【0101】上記トラックインジケータには、そのフィ
ルムブロック識別番号が右チャンネル系のオーディオデ
ータである場合は“0”が、また、そのフィルムブロッ
ク識別番号が左チャンネル系のオーディオデータである
場合は“1”が記録される。また、上記ロールナンバに
は、その1本の映画フィルムの番号が記録され、上記E
CCブロックアドレスには、その圧縮処理ブロックのC
1パリティ及びC2パリティが記録されているアドレス
が記録される。また、上記フィルムブロックアドレスに
は、そのフィルムブロックのアドレスが記録される。
【0102】ここで、上記ブロックID57としては、
図27に示すような識別データを記録するようにしても
よい。
【0103】すなわち、上記ブロックID57としては
2バイトのブロックID,2ビットのフィルムロール番
号(前半),そのフィルムブロックのブロック番号を示
す6ビットのセクタアドレス,1ビットの記録ポジショ
ン,15ビットの上記フィルムブロックの番号,2ビッ
トのフィルムロール番号(後半),上記セクタアドレス
と同じ内容のセクタアドレス(二重書き),2バイトの
誤り訂正符号が記録される。
【0104】上記2バイトで記録されるブロックIDと
しては、図11(a)に示すフルブロック毎に連続して
付される誤り訂正ブロック番号が記録される。
【0105】上記フィルムロール番号は、1作品を複数
のロールに分けて記録した場合等に、該フィルム毎に付
される連続した番号であり、前半及び後半に分けて計4
ビットで記録されるようになっている。具体的には、例
えば1番のフィルムロール番号(0001)を付す場
合、上記前半の記録部分には00が、また、上記後半の
記録部分には01が記録される。
【0106】上記セクタアドレスは、そのフィルムブロ
ック内における当該ブロックの番号である。上記フィル
ムブロックは、上述のように16個形成されるため、上
記セクタアドレスとしては、該フィルムブロック毎に0
〜15の番号が付されることとなる。
【0107】上述のように当該映画フィルムには、右チ
ャンネル系のデジタルサウンドトラック(S)及び左チ
ャンネル系のデジタルサウンドトラック(P)が設けら
れているため、上記記録ポジションとしては、そのフィ
ルムブロックのオーディオデータは、該右チャンネル系
であるか左チャンネル系であるかを示すためのデータが
記録される。具体的には、そのフィルムブロックのオー
ディオデータが右チャンネル系の場合には“1”が記録
され、そのフィルムブロックのオーディオデータが左チ
ャンネル系の場合には“0”が記録される。
【0108】このように、上記ブロックID57とし
て、そのフィルムブロックの番号及びそのフィルムブロ
ックが形成されたECCフルブロックの番号を付すこと
により、誤り訂正を行う際に、誤り訂正不可能なフィル
ムブロックを検出することができ、誤り訂正能力の向上
を図ることができる。このため、例えば該誤り訂正不可
能なフィルムブロックのオーディオデータの代わりに、
別に形成した正確なオーディオデータを出力するような
対処を可能とすることができる。
【0109】また、上記ECCフルブロックの番号を通
し番号として付すことにより、該ECCブロックの番号
を再生することにより、フィルムの相対的長さの検出を
可能とすることができる。
【0110】また、上記ECCフルブロックの番号を通
し番号として付すことにより、再生したECCフルブロ
ックの番号を制御信号として用いることを可能とするこ
とができる。すなわち、例えば映画の終了時間となった
ときに、カーテンを降ろす,館内の照明を点灯させる,
映画終了の案内をテープによりながす等の処理を自動的
に行うことを可能とすることができ、映画館の自動化に
貢献することができる。
【0111】また、上記記録ポジションを記録すること
により、上記誤り訂正不可能なオーディオデータは、ど
のデジタルサウンドトラックのオーディオデータである
かを検出することができ、例えば誤り訂正の行えなかっ
たオーディオデータの代わりに、そのデジタルサウンド
トラックに対応するオーディオデータを出力することを
可能とすることができ、誤り訂正能力の向上を図ること
ができる。
【0112】また、上記フィルムロール番号を記録する
ことにより、現在再生中のフィルムは、全体の何番目の
ロールであるかを簡単に検出することができる。
【0113】なお、この場合の例では、上記フィルムブ
ロック毎にセクタアドレスを記録することとしたが、こ
れは、例えば1つのフィルムブロックをさらに複数のブ
ロックに分割し、この複数に分割したブロック毎にブロ
ック番号を付すようにしてもよい。この場合、上記ブロ
ック番号により、誤り訂正の行えなかったオーディオデ
ータをさらに細かく検出することができるため、誤り訂
正能力の更なる向上を図ることができる。
【0114】また、この場合の例では、上記ブロックI
D57として、ブロックID,フィルムロール番号,セ
クタアドレス,記録ポジション,フィルムブロックの番
号等を記録することとしたが、これは他に、タイムコー
ド等を記録するようにしてもよい。この場合、上記タイ
ムコードによりフィルムの正確な再生時間を検出するこ
とができる。
【0115】このように各フィルムブロック毎に先頭デ
ータ50が付されると、各チャンネル毎に右チャンネル
用のデジタルサウンドトラック5R及び左チャンネル用
のデジタルサウンドトラック5Lに分けてそれぞれ上記
図3に示す記録器17L,17Rによりフィルム上に記
録される。
【0116】具体的には、上記各デジタルサウンドトラ
ック5R,5Lには、図12に示すように各フィルムブ
ロック毎にオーディオデータが記録される。
【0117】上記図12において、このフィルムブロッ
クとしては、上記先頭データ50と、上記各デジタルサ
ウンドトラックの両脇にフィルムの進行方向に沿ってそ
れぞれ黒帯状に形成された遮光領域51a,51bと、
フィルムの進行方向と直交し該フィルム進行方向に沿っ
て並設されるように記録された上記オーディオデータ5
2,C1パリティ,C2パリティと、上記一方の遮光領
域51aに隣接してフィルムの進行方向に沿って帯状に
記録されたトラッキングパターン53a,53bとが記
録される。
【0118】上記トラッキングパターン53a,53b
は、フィルムの進行方向に沿って1ドット毎の白黒の繰
り返しパターンとなっており、該トラッキングパターン
53aと、トラッキングパターン53bとはフィルムの
進行方向に沿って1ドット分ずれるように記録される。
【0119】上記先頭データ50としては、図13に示
すように例えばフィルムの進行方向に3ドット、フィル
ムの進行方向と直交する方向に3ドットの白黒の繰り返
しパターンとして上記プリアンブル55が記録され、フ
ィルムの進行方向と直交する方向に記録された2ドット
の白黒の繰り返しパターン56a及び該繰り返しパター
ン56aに対してフィルムの進行方向と直交する方向に
2ドット分ずれるように記録された2ドットの白黒の繰
り返しパターン56bとで形成される傾斜検出パターン
56が記録され、上記ブロックID57が記録される。
【0120】また、本実施例に係る映画フィルムは、こ
のようなフィルムブロックを右チャンネル用のデジタル
サウンドトラック5Rと、左チャンネル用のデジタルサ
ウンドトラック5Lで対称的に記録している。すなわ
ち、図14に示すように左チャンネル用のデジタルサウ
ンドトラック5Lには、上記トラッキングパターン53
a,53bが映画フィルム1の左エッジ1L側となるよ
うに記録し、右チャンネル用のデジタルサウンドトラッ
ク5Rには、上記トラッキングパターン53a,53b
が映画フィルム1の右エッジ1R側となるように記録し
ている。そして、後に説明するが、再生時には、上記左
チャンネル用のデジタルサウンドトラック5Lは、映画
フィルム1の左エッジ1L側から読み取り、上記右チャ
ンネル用のデジタルサウンドトラック5Rは、映画フィ
ルム1の右エッジ1R側から読み取るようになってい
る。
【0121】次に、このような映画フィルム1からオー
ディオデータの再生を行う映画フィルムの再生装置は、
図15に示すように映画フィルム1の進行方向と直交す
る方向に1ライン分の読み取り部が設けられている第
1,第2のCCDラインセンサ10L,10Rと、上記
第1のCCDラインセンサ10Lにより読み取られた左
チャンネル系のオーディオデータを復調する復調器21
Lと、上記第2のCCDラインセンサ10Rにより読み
取られた右チャンネル系のオーディオデータを復調する
復調器21Rとを有している。
【0122】また、上記映画フィルムの再生装置は、上
記復調器21Lからの左チャンネル系のオーディオデー
タに誤り訂正処理を施す誤り訂正回路22Lと、上記復
調器21Rからの右チャンネル系のオーディオデータに
誤り訂正処理を施す誤り訂正回路22Rと、上記誤り訂
正回路22Lからの左チャンネル系のオーディオデータ
に17.8フレーム分の遅延を施して出力するディレイ
メモリ23と、上記各誤り訂正回路22L,22Rが誤
り訂正を行えなかった場合に出力するエラーフラグを検
出するエラー検出器24とを有している。
【0123】また、上記映画フィルムの再生装置は、上
記ディレイメモリ23からシリアルに供給される左チャ
ンネル系のオーディオデータをパラレルに出力するデマ
ルチプレクサ25Lと、上記誤り訂正回路25Rからシ
リアルに供給される右チャンネル系のオーディオデータ
をパラレルに出力するデマルチプレクサ25Rと、上記
各デマルチプレクサ25L,25Rからの左チャンネル
系のオーディオデータ及び右チャンネル系のオーディオ
データに復号化処理を施す復号器26a〜26lとを有
している。
【0124】また、上記映画フィルムの再生装置は、上
記左チャンネル系のオーディオデータを上記エラー検出
回路24からの検出出力に基づいて選択して出力するデ
ータセレクタ27a〜27dと、上記右チャンネル系の
オーディオデータを上記エラー検出回路24からの検出
出力に基づいて選択して出力するデータセレクタ28a
〜28dとを有している。
【0125】次に、このような映画フィルムの再生装置
の動作説明をする。
【0126】まず、再生が開始されると、上記第1のC
CDラインセンサ20L及びCCDラインセンサ20R
が、上記各デジタルサウンドトラック5L,5Rに記録
されているオーディオデータを読み取る。上記第1のC
CDラインセンサ20Lは、図14に示すように映画フ
ィルム1の左エッジ1L側から映像領域2に向かって、
該映画フィルム1の進行方向とは直交する方向に左チャ
ンネル系のオーディオデータを1ライン毎に読み取り、
これを復調器21Lに供給する。また、上記第2のCC
Dラインセンサ20Rは、図14に示すように映画フィ
ルム1の右エッジ1R側から映像領域2に向かって、該
映画フィルム1の進行方向とは直交する方向に右チャン
ネル系のオーディオデータを1ライン毎に読み取り、こ
れを復調器21Rに供給する。
【0127】上記トラッキングパターンを各データトラ
ックの両側に記録すると、トラッキングエラーの補正能
力は上がるが、該トラッキングパターンを各データトラ
ックの両側に設けた分、オーディオデータのデータ記録
領域が削減される。しかし、本実施例に係る映画フィル
ム1では、上記トラッキングパターン53a,53bを
デジタルサウンドトラック5L,5Rの片側のみに記録
するようにしているため、オーディオデータの記録領域
を広くとることができ、記録するオーディオデータのデ
ータ量の拡大を図ることができる。
【0128】また、上記各デジタルサウンドトラック5
L,5Rは、トラッキングパターン等のデータが対称的
に記録されており、上記各CCDラインセンサ20L,
20Rは、それぞれフィルムのエッジ側1L,1Rから
データを読み取るようになっている。このため、パーフ
ォレーション3L,3R等に邪魔されることなく、トラ
ッキングパターン等のデータを読み取ることができ、正
確なデータ再生を行うことができる。
【0129】上記復調器21L,21Rは、上記左チャ
ンネル系のオーディオデータ,右チャンネル系のオーデ
ィオデータに復調処理を施し、これを誤り訂正回路21
L,誤り訂正回路22Rに供給する。
【0130】上記誤り訂正回路22Lは、上記復調器2
1Lからの左チャンネル系のオーディオデータに、上記
C1パリティ,C2パリティを用いて誤り訂正処理を施
し、これをディレイメモリ23に供給するとともに、上
記訂正を行えなかった場合にエラーフラグを形成し、こ
れをエラー検出器24に供給する。
【0131】また、上記誤り訂正回路22Rは、上記復
調器21Rからの右チャンネル系のオーディオデータ
に、上記C1パリティ,C2パリティを用いて誤り訂正
処理を施し、これをデマルチプレクサ25Rに供給する
とともに、上記訂正を行えなかった場合にエラーフラグ
を形成し、これをエラー検出器24に供給する。
【0132】ここで、上記映画フィルム1につく傷とし
ては、該映画フィルム1を走行させることにより該フィ
ルムの走行方向に沿ってつく縦傷と、該映画フィルムの
走行方向うと直交する方向につく横傷等があるが、上記
映画フィルム1の使用により横傷よりも縦傷の方が多く
つくようになる。
【0133】このため、映画フィルムのデジタルサウン
ドトラックにオーディオデータをフィルムの走行方向と
直交する方向に記録すると、上記縦傷により、複数ライ
ン分のオーディオデータが破壊されてしまう。
【0134】しかし、当該映画フィルム1には、上述の
ように映画フィルム1の走行方向に沿って1バイト毎に
各オーディオデータを記録し、且つ、この1バイト毎の
オーディオデータがフィルムの走行方向と直交する方向
に並設されるように記録されているため、上記縦傷がつ
いても1バイト程度の最小限のオーディオデータの破壊
に止めることができる。従って、上記フィルムの使用回
数により増える縦傷に対応可能とすることができる。
【0135】また、上記C1パリティにより、フィルム
の進行方向と直交する方向の誤り訂正及びフィルムの縦
傷による誤り訂正を行うことができる。また、上記C2
パリティにより、フィルムの横傷による誤り訂正を行う
ことができるうえ、デフォーカスによる読み取り困難な
データの誤り訂正を行うことができる。
【0136】従って、本実施例に係る映画フィルム1及
び映画フィルムの再生装置は、オーディオデータの再生
を正確に行うことができる。
【0137】また、上記映画フィルム1に記録されるオ
ーディオデータは、1ドットが図16に示すように縦×
横が22.4μm×24.0μmのサイズで記録され
る。
【0138】上記ドットサイズとパリティとの関係は、
図17に示すようにドットサイズが大きくなるとエラー
レートが上がり、ドットサイズが小さくなると付加する
パリティの量を増やす必要がある。これに対して、誤り
訂正能力は、1ドットの横のサイズが24.0μmを頂
点に2次曲線を描くようになる。
【0139】本実施例に係る映画フィルムには、上記オ
ーディオデータを1ドットの縦×横が22.4μm×2
4.0μmのサイズで記録するようにしているため、誤
り訂正能力の最大のドットサイズとすることができ、上
記オーディオデータの正確な再生に貢献することができ
る。
【0140】上述のように、上記映画フィルム1に記録
されている左チャンネル系のオーディオデータ及び右チ
ャンネル系のオーディオデータは、17.8フレーム分
ずらして記録されている。このため、上記ディレイメモ
リ23は、上記左チャンネル系のオーディオデータに1
7.8フレーム分の遅延を施すことにより、上記右チャ
ンネル系のオーディオデータとのタイミングを合わせを
行い、これをデマルチプレクサ25Lに供給する。
【0141】上記デマルチプレクサ25Lは、上記ディ
レイメモリ23からシリアルに供給される左チャンネル
系のオーディオデータから、センターチャンネル(C)
のオーディオデータ,左チャンネル(L)のオーディオ
データ,センター左チャンネル(LC)のオーディオデ
ータ,左サラウンドチャンネル(SL)のオーディオデ
ータ,サブウーファチャンネル(SW)のオーディオデ
ータ,右ミックスチャンネル(RM)のオーディオデー
タを形成し、これらをそれぞれ復号器26a〜26fに
供給する。
【0142】上記デマルチプレクサ25Rは、上記誤り
訂正回路25Rからシリアルに供給される右チャンネル
系のオーディオデータから、センターチャンネル(C)
のオーディオデータ,右チャンネル(R)のオーディオ
データ,センター右チャンネル(RC)のオーディオデ
ータ,右サラウンドチャンネル(SR)のオーディオデ
ータ,サブウーファチャンネル(SW)のオーディオデ
ータ,左ミックスチャンネル(LM)のオーディオデー
タを形成し、これらをそれぞれ復号器26g〜26lに
供給する。
【0143】上記各復号器26a〜26dは、それぞれ
上記各左チャンネル系のオーディオデータC,L,L
C,SLを高能率復号化し、これらを左チャンネル系の
データセレクタ27a〜27dに供給する。また、上記
復号器26eは、上記左チャンネル系のオーディオデー
タSWを高能率復号化し、これを右チャンネル系のデー
タセレクタ28dに供給する。また、上記復号器26f
は、上記左チャンネル系のオーディオデータRMを高能
率復号化し、これを右チャンネル系のデータセレクタ2
8a〜28cに供給する。
【0144】また、上記復号器26gは、上記右チャン
ネル系のオーディオデータCを高能率復号化し、これを
上記データセレクタ27aに供給する。また、上記各各
復号器26h〜26kは、それぞれ上記各右チャンネル
系のオーディオデータR,RC,SR,SWを高能率復
号化し、これらを右チャンネル系のデータセレクタ28
a〜28dに供給する。また、上記復号器26lは、上
記右チャンネル系のオーディオデータRMを高能率復号
化し、これを上記データセレクタ27b〜27dに供給
する。
【0145】上記各データセレクタ27a〜27d,2
8a〜28dには、上記エラー検出回路24からの検出
出力が供給されている。このため、上記各データセレク
タ27a〜27d,28a〜28dは、上記検出出力に
より、誤り訂正の行えなかったデータを検出することが
できる。上記各データセレクタ27a〜27d,28a
〜28dには、それぞれ各オーディオデータが2つずつ
供給されており、上記誤り訂正を行えなかったデータ以
外のデータを選択して出力する。
【0146】すなわち、上記データセレクタ27aは、
右チャンネル系及び左チャンネル系のセンターチャンネ
ルのオーディオデータのうち、誤り訂正を行えた方を選
択して出力する。また、上記データセレクタ27bは、
上記左チャンネルのオーディオデータ及び左チャンネル
のオーディオデータのうち、誤り訂正を行えた方を選択
して出力する。また,上記データセレクタ27cは、左
センターチャンネルのオーディオデータ及び左ミックス
チャンネルのオーディオデータのうち、誤り訂正を行え
た方を選択して出力する。また、上記データセレクタ2
7dは、左サラウンドのオーディオデータ及び左ミック
スチャンネルのオーディオデータのうち誤り訂正を行え
た方を選択して出力する。
【0147】上記データセレクタ28aは、右チャンネ
ルのオーディオデータ及び右ミックスチャンネルのオー
ディオデータのうち、誤り訂正を行えた方を選択して出
力する。また、上記データセレクタ28bは、右センタ
ーチャンネルのオーディオデータ及び右ミックスチャン
ネルのオーディオデータのうち、誤り訂正を行えた方を
選択して出力する。また、上記データセレクタ28c
は、右サブウーファのオーディオデータ及び右ミックス
チャンネルのオーディオデータのうち、誤り訂正を行え
た方を選択して出力する。また、上記データセレクタ2
8dは、上記各サブウーファのオーディオデータのう
ち、誤り訂正を行えた方を選択して出力する。
【0148】なお、上記各データセレクタ27a〜27
d,28a〜28dは、それぞれ供給されるデータが両
方とも有効な場合には、何れか片方の所望のデータを選
択して出力し、また、各データが両方とも無効な場合に
は、何れも出力しないか、或いは、図示しないアナログ
音声信号入力端子を介して供給されるアナログのオーデ
ィオ信号を選択して出力するように制御される。
【0149】上述のように、上記映画フィルム1には左
チャンネル系のオーディオデータSLn,Ln,LCn
が記録される左チャンネル用のデジタルサウンドトラッ
ク5Lには、右チャンネル(R)とセンター右チャンネ
ル(RC)とサラウンド右チャンネル(SR)とが混合
された右ミックスチャンネルのオーディオデータ(RM
n)が記録されており、また、右チャンネル系のオーデ
ィオデータSRn,Rn,RCnが記録される右チャン
ネル用のデジタルサウンドトラック5Rには、左チャン
ネル(L)とセンター左チャンネル(LC)とサラウン
ド左チャンネル(SL)が混合された左ミックスチャン
ネルのオーディオデータLMnが記録されている。さら
に、デジタルサウンドトラック5Rへ記録される各々の
チャンネルのオーディオデータは、デジタルサウンドト
ラック5Lへ記録される各々のチャンネルのオーディオ
データに対して時間差をもって記録されている。
【0150】このため、例えば一方のデジタルサウンド
トラック5Lに非常に長いバーストエラーが生じ、他方
のデジタルサウンドトラック5Rにエラーが存在しても
左チャンネルの各オーディオデータLn,LCn,SL
nが混合されたオーディオデータLMnが再生可能なの
で、これから左系統の信号を生成することができる。
【0151】また、例えば図18に示すように、手切り
編集などによって水平方向に傷などがつき、左系統では
各オーディオデータCn+α,Ln+α,LCn+α,
SLn+α,SWn+α,RMn+αが再生不能とな
り、右系統では各オーディオデータCn,Rn,RC
n,SRn,SWn,LMnが再生不能となった場合、
左系統の時系列nのデータは、すでに左系列により再生
されているため、時系列nにおける音場再生を行うこと
ができる。また、時系列(n+α)のデータは、右系列
に記録されているデータにより時系列(n+α)におけ
る音場再生を行うことができる。
【0152】また、センターチャンネル(C)とサブウ
ーファーチャンネル(SW)のオーディオデータを、各
デジタルサウンドトラック5L及びデジタルサウンドト
ラック5Rに各々含ませて記録する。このように、特に
重要だと思われるチャンネルのオーディオデータを2重
に含ませることにより、一方の複合器の符号動作が不可
能なときでも他方の複合が可能な場合は、再生可能とな
るため、より効果的な音切れを補償することができる。
【0153】すなわち、このようなオーディオデータの
誤り訂正及びデータの選択動作を概念的に表現すれば、
図28に示すようになっている。
【0154】この図28において、上記各CCDイメー
ジセンサ20L,20Rにより読み取られた各オーディ
オデータは、入力端子250を介して上記各復調器21
L,21Rに相当するECCデコード&データ分離回路
251に供給される。
【0155】上記ECCデコード&データ分離回路25
1は、上記フィルムブロック毎に付加されている誤り訂
正符号に基づいてオーディオデータに誤り訂正処理を施
す。そして、この誤り訂正処理したオーディオデータを
補間信号判別&選択回路252に供給するとともに、例
えば上記2つのデジタルサウンドトラックに共通に記録
されているセンターチャンネル(C)のオーディオデー
タを検出し、これを補間用オーディオデータとしてデー
タストア&時間合わせ回路255に供給する。なお、こ
の補間用オーディオデータは、上記センターチャンネル
(C)の他に、例えば上記サブウーファーチャンネル
(SW)のオーディオデータや、補間用の特別なオーデ
ィオデータを別に形成するようにしてもよい。
【0156】また、上記ECCデコード&データ分離回
路251は、上記誤り訂正を行ったが該誤り訂正を行う
ことができなかった場合、該誤り訂正を行うことができ
なかったオーディオデータに対してエラーフラグを立
て、このエラーフラグを上記ECCデコード&データ分
離回路251及びデータストア&時間合わせ回路255
に供給する。
【0157】上述のように、上記フィルムブロックに
は、識別情報としてECCフルブロックの番号が付され
ているうえ、該フィルムブロック毎にフィルムブロック
番号(上記セクタアドレス)が付されているため、上記
エラーフラグとして、誤り訂正を行うことができなかっ
たオーディオデータを確実に示すことができるエラーフ
ラグを立てることができる。
【0158】また、上記右チャンネルのデジタルサウン
ドトラックと左チャンネルのデジタルサウンドトラック
とでは、物理的に記録位置を所定分ずらしてオーディオ
データを記録しているため、上記データストア&時間合
わせ回路255は、上記エラーフラグの立ったオーディ
オデータと、上記補間用オーディオデータとのタイミン
グ合わせを行うために該補間用オーディオデータを所定
時間分ストアし、該所定時間経過後に該補間用オーディ
オデータを上記補間信号判別&選択回路252に供給す
る。
【0159】上記補間信号判別&選択回路252は、上
記エラーフラグの立った直前のオーディオデータに付さ
れている上記ECCフルブロックの番号及びフィルムブ
ロック番号から、誤り訂正が行えなかったオーディオデ
ータのフィルムブロック番号を検出する。そして、この
フィルムブロック番号等と、上記補間用オーディオデー
タのフィルムブロック番号等とを比較し、両方が一致し
た場合に上記補間用オーディオデータを選択して上記誤
り訂正が行えなかったオーディオデータの代わりに出力
する。
【0160】また、上記補間信号判別&選択回路252
は、上記ECCデコード&データ分離回路251から供
給されたオーディオデータ及び上記データストア&時間
合わせ回路255から供給された補間用オーディオデー
タの両方に欠陥が生じている場合に切り換えスイッチ2
54に切り換えパルスを供給する。
【0161】なお、上記補間信号判別&選択回路252
は、上記エラーフラグが立っていない場合には、上記E
CCデコード&データ分離回路251から供給されるオ
ーディオデータをそのまま出力する。
【0162】上記補間信号判別&選択回路252から出
力された各オーディオデータは、音声伸長処理回路25
3に供給される。
【0163】上記音声伸長処理回路253は、上記各オ
ーディオデータを復号化しこれを切り換えスイッチ25
4の被選択入力端子254aに供給する。
【0164】上記切り換えスイッチ254の被選択入力
端子254bには、入力端子256を介してアナログの
オーディオ信号が供給されており、通常は、選択端子2
54cにより被選択端子254aを選択して上記音声伸
長処理回路253からのオーディオデータを出力する
が、上記補間信号判別&選択回路252から切り換えパ
ルスが供給された場合、すなわち、上記オーディオデー
タ及び補間用オーディオデータの両方に欠陥が生じてい
た場合には、選択端子254cにより被選択端子254
bを選択してアナログのオーディオ信号を出力する。
【0165】この切り換えスイッチ254により選択さ
れたオーディオデータ或いはオーディオ信号は、出力端
子257を介してスピーカ装置等に供給される。
【0166】このように、上記識別情報としてフィルム
ブロック番号等を付すことにより、上記エラーフラグと
して誤り訂正を行うことができなかったオーディオデー
タを確実に示すことができるエラーフラグを立てて、該
誤り訂正を行うことができなかったオーディオデータを
確実に検出することができる。このため、上記誤り訂正
を行うことができなかったオーディオデータの代わり
に、上記補間用オーディオデータを出力或いはアナログ
のオーディオ信号を出力するような対処を可能とするこ
とができ、誤り訂正能力の向上を図ることができる。
【0167】なお、この例では、上記オーディオデータ
及び補間用オーディオデータの両方に欠陥が生じていた
場合、アナログのオーディオ信号を出力することとした
が、これは、この場合に音声情報の出力をミュートする
ようにしてもよい。
【0168】次に、この再生装置により再生された8チ
ャンネルの音声データは、例えば図19に示すように、
上記映画フィルム1の画像記録領域2から再生された画
像が映写機100により投影されるスクリーン側に配置
されたセンタースピーカ102、サブウーファー10
3、センター左スピーカ104、センター右スピーカ1
05、左スピーカ106,右スピーカ107、及び、上
記映写機100側に配置されるサラウンド右スピーカ1
08,サラウンド右スピーカ109に供給される。
【0169】上記センタースピーカ102は、スクリー
ン101側の中央に配置され、センターチャンネルのオ
ーディオデータCによる再生音を出力するもので、俳優
のせりふ等、最も重要な再生音を出力するものである。
【0170】また、上記サブウーファー103は、サブ
ウーファーチャンネルのオーディオデータSWによる再
生音を出力するもので、爆発音などの低域の音というよ
りは振動として感じられる音を効果的に出力するもので
あり、爆破シーンなどに効果的に使用される。
【0171】また、上記左スピーカ106及び右スピー
カ107は、上記クリーン101の左右に配置され、左
チャンネルのオーディオデータLnによる再生音と右チ
ャンネルのオーディオデータSRnによる再生音を出力
するもので、ステレオ音響効果を発揮する。
【0172】上記センター左スピーカ104とセンター
右スピーカ105は、上記センタースピーカ102と上
記左スピーカ106及び右スピーカ107との間に配置
され、センター左チャンネルのオーディオデータLCn
による再生音とセンター右チャンネルのオーディオデー
タLRnによる再生音を出力するもので、それぞれ上記
左スピーカ106及び右スピーカ107の補助的な役割
を果たす。特にスクリーン101が大きく収容人数の多
い映画館等では、席の位置によって音像の定位が不安定
になりやすいが、上記センター左スピーカ104とセン
ター右スピーカ105を付加することにより、音像のよ
りリアルな定位を作り出すのに効果を発揮する。
【0173】さらに、上記サラウンド左スピーカ108
とサラウンド右スピーカ109は、観客席を取り囲むよ
うに配置され、サラウンド左チャンネルのオーディオデ
ータSLnによる再生音とサラウンド右チャンネルのオ
ーディオデータSRによる再生音を出力するもので、残
響音や拍手、歓声に包まれた印象を与える。
【0174】従って、上記各オーディオデータを上記各
スピーカ102〜109に供給することにより、計8チ
ャンネルデジタルサウンドシステムにより立体的な音像
を作り出すことができ、臨場感に富んだ音場を提供する
ことができる。
【0175】ここで、上記各スピーカ102〜109の
配置は、例えば図20に示すような配置としてもよい。
この場合、例えば左デジタルサウンドトラックのオーデ
ィオデータのみの再生を行う際に、センター右スピーカ
105,右スピーカ107,サラウンド右スピーカ10
9から、センター右チャンネル(RC),右チャンネル
(R),サラウンド右チャンネル(SR)を混合したオ
ーディオデータRMnの再生音を出力することができ
る。このため、右チャンネル系の音声が全て再生不能と
なったとしても、音切れが生ずるのを防止することがで
き、正常時と同様な音声効果を得ることができる。
【0176】また、上記各スピーカ102〜109の配
置は、例えば図21に示すような配置としてもよい。こ
の場合、例えば右デジタルサウンドトラックのオーディ
オデータのみの再生を行う際に、センター左スピーカ1
04,左スピーカ106,サラウンド左スピーカ108
から、センター左チャンネル(LC),左チャンネル
(L),サラウンド左チャンネル(SL)を混合したオ
ーディオデータLMnの再生音を出力することができ
る。このため、左チャンネル系の音声が全て再生不能と
なったとしても、音切れが生ずるのを防止することがで
き、正常時と同様な音声効果が得られる。
【0177】次に、上記CCDラインセンサ20L(或
いは20R)は、図22(a)に実線Aで示すようにオ
ントラックでオーディオデータの読み取りを行うと、ト
ラッキングパターン53a,53bがそれぞれ、オーデ
ィオデータに対してフィルムの進行方向に90°位相し
た位置に記録されており、該CCDラインセンサ20L
は、各トラッキングパターン53a,53bを上半分或
いは下半分のみ再生するため、該トラッキングパターン
53a,53bの再生信号は同図(b)に実線Aで示す
ように上記上半分及び下半分のレベルを保ったものとな
る。
【0178】これに対して、上記図22(a)の点線B
で示すようにデトラックでオーディオデータの読み取り
を行うと、上記トラッキングパターン53a,53bを
略々全体的に再生してしまうため、上記トラッキングパ
ターン53a,53bの再生信号は、同図(b)の点線
Bに示すように該トラッキングパターン53a,53b
の白黒のドットに応じて上下に振れるうえ、そのレベル
がオントラック時の2倍程度のレベルとなる。
【0179】このため、当該映画フィルムの再生装置で
は、この特性を利用して各CCDラインセンサ29L,
20Rの読み取りタイミングを補正しトラッキングエラ
ーの補正を行うようにしている。
【0180】すなわち、当該映画フィルムの再生装置の
トラッキングエラー補正系は図23に示すような構成と
なっている。なお、この図23には、左チャンネル系の
トラッキングエラー補正系を示しており、右チャンネル
系のトラッキングエラー補正系もこれと同じ構成となっ
ている。このため、主として上記左チャンネル系のトラ
ッキングエラー補正系の動作説明を行い、上記右チャン
ネル系のトラッキングエラー補正系の詳細な説明は省略
する。
【0181】上記図23において、上記CCDラインセ
ンサ20Lにより読み取られたトラッキングパターン5
3a,53b及びオーディオデータ等は、増幅回路20
0を介して波形整形回路201,サンプルホールド回路
203,204,206,207,同期検出回路20
5,スタートビット検出回路208に供給される。
【0182】上記波形整形回路201は、上記各データ
の波形整形を行うことにより、整形された矩形波を形成
し、これを出力端子202を介して上記復調器21Lに
供給する。これにより、上記復調器21Lにより復調処
理が施され、以後、上述の再生動作が行われる。
【0183】一方、上記スタートビット検出回路208
は、上記図13に示すように遮光領域51aからトラッ
キングパターン53aまでの間に記録されているスター
トビット58を検出し、この検出出力を第1〜第4の遅
延回路209,210,213,214に供給する。
【0184】上記第1の遅延回路209は、図24に示
すように上記CCDラインセンサ20Lに再生されたデ
ータのうち、上記トラッキングパターン53aをサンプ
ルホールドできるように、上記スタートビットの検出出
力に遅延を施し、これをこれを第1のタイミングパルス
としてサンプルホールド回路206に供給する。
【0185】また、上記第2の遅延回路209は、図2
4に示すように上記CCDラインセンサ20Lに再生さ
れたデータのうち、上記トラッキングパターン53bを
サンプルホールドできるように、上記スタートビットの
検出出力に遅延を施し、これを第2のタイミングパルス
としてサンプルホールド回路207に供給する。
【0186】また、上記第3の遅延回路213は、図2
4に示すように上記CCDラインセンサ20Lに再生さ
れたデータのうち、上記傾斜検出パターン56の、最後
のドットから2ドット分離れたドットをサンプルホール
ドできるように、上記スタートビットの検出出力に遅延
を施し、これを第3のタイミングパルスとしてスイッチ
211に供給する。
【0187】また、上記第4の遅延回路214は、図2
4に示すように上記CCDラインセンサ20Lに再生さ
れたデータのうち、上記傾斜検出パターン56の、最後
のドットをサンプルホールドできるように、上記スター
トビットの検出出力に遅延を施し、これを第4のタイミ
ングパルスとしてスイッチ212に供給する。
【0188】上記同期検出回路205は、上記CCDラ
インセンサ20Lに再生されたデータのうち、上記図1
3に示す同期データ(プリアンブル)55を検出し、上
記傾斜検出パターン56の再生期間のみ例えばハイレベ
ルのデータを形成して、これを上記スイッチ211,2
12に供給する。
【0189】上記各スイッチ211,212は、それぞ
れ上記同期検出回路205からハイレベルのデータが供
給されたときのはオン制御されるようになっており、上
記第3,第4の遅延回路213,214からの第3,第
4のタイミングパルスをそれぞれサンプルホールド回路
203,204に供給する。
【0190】上記サンプルホールド回路206は、上記
第1の遅延回路206からの第1のタイミングパルスに
より、上記トラッキングパターン53aをサンプルホー
ルドし、これを減算器216に供給する。
【0191】また、上記サンプルホールド回路207
は、上記第2の遅延回路210からの第2のタイミング
パルスにより、上記トラッキングパターン53bをサン
プルホールドし、これを減算器216に供給する。
【0192】また、上記サンプルホールド回路203
は、上記第3の遅延回路213からの第3のタイミング
パルスにより、上記傾斜検出パターン56の最後のドッ
トから2ドット分離れたドットのデータをサンプルホー
ルドし、これを減算器215に供給する。
【0193】また、上記サンプルホールド回路204
は、上記第4の遅延回路214からの第4のタイミング
パルスにより、上記傾斜検出パターン56の最後のドッ
トのデータをサンプルホールドし、これを減算器215
に供給する。
【0194】上記減算器216は、上記サンプルホール
ド回路206からのトラッキングパターン53aのサン
プルホールドデータと、上記サンプルホールド回路20
7からの上記トラッキングパターン53bのサンプルホ
ールドデータとの差分を検出し、この検出出力を極性反
転回路218に供給する。
【0195】また、上記減算器215は、上記サンプル
ホールド回路203からの上記傾斜検出パターン56の
最後のドットから2ドット分離れたドットのサンプルホ
ールドデータと、上記サンプルホールド回路204から
の上記最後のドットのサンプルホールドデータとの差分
を検出し、この検出出力を極性反転回路217に供給す
る。
【0196】上記極性反転回路217,218には、入
力端子219,220を介してそれぞれ極性反転データ
が供給されている。上記極性反転回路217,218
は、上記極性反転データに応じて、例えば上記差分の検
出出力を1ライン毎に反転し、これらをそれぞれ加算器
221に供給する。
【0197】上記加算器221は、上記極性の反転され
た差分の検出出力を加算して加算データを形成する。こ
の加算データは、上記トラッキングパターン53a,5
3b及び傾斜検出パターン56に基づいて形成された、
上記CCDラインセンサ20Lの読み取りタイミングの
誤差を示すものとなる。この加算データは、ローパスフ
ィルタ222を介してコンパレータ223に供給され
る。
【0198】上記コンパレータ223の出力は、遅延回
路224を介してランプジェネレータ225に供給され
ており、上記ランプジェネレータ225は、図25に一
点鎖線で示すレベルの鋸波を上記コンパレータ223に
供給する。これにより、上記ランプジェネレータ225
からの出力が、上記ローパスフィルタ222からの出
力、すなわち、上記CCDラインセンサ20Lの読み取
りタイミングの誤差に応じて可変制御されることとな
る。従って、上記コンパレータ223からは、図25に
実線及び点線で示すように、上記CCDラインセンサ2
0Lの読み取りタイミングの誤差に応じた鋸波が出力さ
れることとなる。この鋸波は、上記遅延回路224に供
給されるとともに、CCD駆動回路226に供給され
る。
【0199】上記CCD駆動回路226は、上記読み取
りタイミングの誤差を示す鋸波に応じて上記CCDライ
ンセンサ20Lの読み取りタイミングを制御する。
【0200】これにより、上記CCDラインセンサ20
Lの読み取りタイミングを常にジャストトラックの状態
となるようにトラッキング補正しながら、各データの読
み取りを行うことができる。
【0201】本実施例に係る映画フィルム1には、上記
トラッキングパターン53a,53bの記録をデジタル
サウンドトラック5L,5Rの片側のみに記録してデー
タ領域の拡大を図っているが、このように、片側のみに
トラッキングパターンを記録すると、トラッキングエラ
ーの補正能力が下がる。しかし、上述のように上記トラ
ッキングパターン53a,53bの記録を片側のみとし
た代わりに、上記フィルムブロック毎に傾斜検出パター
ン56を記録し、このトラッキングパターン53a,5
3b及び傾斜検出パターン56の各検出出力に基づいて
トラッキングエラーを補正するようにしているため、ト
ラッキングエラーの補正能力を落とすことなく、上記オ
ーディオデータの記録領域の拡大を図ることができる。
【0202】なお、上述の実施例の説明では、上記各デ
ータのドットサイズは、横が24.0μmであることと
したが、これは、例えば23.9μm,24.2μm等
のように、24μm程度であれば適宣変更可能であるこ
とは勿論である。
【0203】
【発明の効果】本発明に係る映画フィルムは、音声情報
をデジタル化したオーディオデータが記録されるデジタ
ルサウンドトラックを有する映画フィルムであって、上
記オーディオデータとともに、記録に関する情報とし
て、記録年月日を示す情報,そのオーディオデータ等の
記録を行った記録機、あるいは、フィルムの現像を行っ
た現像所を示す情報を記録するようにしているため、上
記記録に関する情報を記録紙等に記録しておいた場合よ
りも、保管を容易化することができ紛失を防止すること
ができる。
【0204】また、上記映画フィルムの再生を行った際
に、上記記録に関する情報をモニタ装置に供給すること
により、該記録に関する情報をモニタ装置に表示するこ
とができるため、該記録に関する情報を簡単に認識する
ことができ、再生の際に何らかの問題が生じた場合にお
ける原因追求を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る映画フィルムの記録態様
を示す図である。
【図2】上記実施例に係る映画フィルムのオーディオデ
ータが、右チャンネル系と左チャンネル系で所定分ずら
して記録されている様子を説明するための図である。
【図3】上記実施例に係る映画フィルムにオーディオデ
ータの記録を行う記録系のブロック図である。
【図4】上記実施例に係る映画フィルムの圧縮処理ブロ
ックに記録される左チャンネル系のオーディオデータを
示す図である。
【図5】上記実施例に係る映画フィルムの圧縮処理ブロ
ックに記録される左チャンネル系のオーディオデータの
記録態様を示す図である。
【図6】上記実施例に係る映画フィルムの圧縮処理ブロ
ックに記録される右チャンネル系のオーディオデータを
示す図である。
【図7】上記実施例に係る映画フィルムの圧縮処理ブロ
ックに記録される左チャンネル系のオーディオデータの
記録態様を示す図である。
【図8】上記複数の圧縮処理ブロックをインターリーブ
処理して形成される複数のフィルムブロック毎に記録さ
れる先頭データを示す図である。
【図9】上記先頭データのブロックIDに記録されるデ
ータを示す図である。
【図10】上記圧縮ブロック毎に付加されるC1パリテ
ィ及び複数の圧縮ブロック毎に付加されるC2パリティ
を示す図である。
【図11】複数の圧縮ブロック毎にインターリーブ処理
を施し、複数のフィルムブロックを形成する様子を示す
図である。
【図12】上記インターリーブ処理により形成されたフ
ィルムブロックが映画フィルムに記録された様子を示す
図である。
【図13】上記映画フィルムに記録されたフィルムブロ
ックの先頭に付された先頭データを示す図である。
【図14】上記映画フィルムの右チャンネル用のデジタ
ルサウンドトラック及び左チャンネル用のデジタルサウ
ンドトラックにそれぞれ対称的に記録されるフィルムブ
ロックを示す図である。
【図15】上記実施例に係る映画フィルムからオーディ
オデータの再生を行う再生系のブロック図である。
【図16】上記実施例に係る映画フィルムに記録される
各データの1ドットサイズを示す図である。
【図17】上記ドットサイズと誤り訂正能力との関係を
示す図である。
【図18】上記実施例に係る映画フィルムのオーディオ
データが、右チャンネル系と左チャンネル系で所定分ず
らして記録されている様子を説明するための図である。
【図19】上記実施例に係る映画フィルムに記録された
各オーディオデータの音響出力を得るための各スピーカ
装置の配列を説明するための図である。
【図20】上記実施例に係る映画フィルムに記録された
各オーディオデータの音響出力を得るための各スピーカ
装置の他の配列を説明するための図である。
【図21】上記実施例に係る映画フィルムに記録された
各オーディオデータの音響出力を得るための各スピーカ
装置の他の配列を説明するための図である。
【図22】上記実施例に係る映画フィルムからオーディ
オデータの読み取りを行うCCDラインセンサのトラッ
キング制御を説明するための図である。
【図23】上記CCDラインセンサのトラッキング制御
を行うトラッキング制御系のブロック図である。
【図24】上記トラッキング制御系が、上記トラッキン
グパターン及び傾斜検出パターンをサンプルホールドす
るタイミングを説明するための図である。
【図25】上記トラッキング制御系により形成されるC
CDラインセンサの駆動パルスを説明するための図であ
る。
【図26】上記オーディオデータ内のAUXデータとし
て記録される、記録に関する情報の具体例を説明するた
めの図である。
【図27】上記フィルムブロックの先頭データ内のブロ
ックIDとして記録されるブロック番号等を示す図であ
る。
【図28】上記オーディオデータに付加されている誤り
訂正符号やブロック番号等に基づいて該オーディオデー
タの誤り訂正を行う処理系を概念的に示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 映画フィルム 1L 映画フィルムの左エッジ 1R 映画フィルムの右エッジ 2 映像記録領域 3L,3R パーフォレーション 4L,4R アナログサウンドトラック 5L,5R デジタルサウンドトラック 51a,51b・・・・・・・・遮光領域 53a,53b・・・・・・・・トラッキングパターン 56・・・・・・・・・・・・・傾斜検出パターン
フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー イー. テイラー アメリカ合衆国 カルフォルニア カルバ ー シティ,ウエスト ワシントン ブル バード 10202 ソニー ピクチャーズ エンターテイメント カンパニー内 (72)発明者 藤田 忠男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声情報をデジタル化したオーディオデ
    ータが記録されるデジタルサウンドトラックを有する映
    画フィルムであって、 上記オーディオデータとともに記録に関する情報を記録
    したことを特徴とする映画フィルム。
  2. 【請求項2】 上記記録に関する情報をオーディオデー
    タの圧縮処理ブロック内の補助データとして記録したこ
    とを特徴とする請求項1記載の映画フィルム。
  3. 【請求項3】 上記記録に関する情報として記録年月日
    を示す情報を記録したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の映画フィルム。
  4. 【請求項4】 上記記録に関する情報として記録を行っ
    た記録機を示す情報を記録したことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の映画フィルム。
  5. 【請求項5】 上記記録に関する情報として記録年月日
    を示す情報と記録を行った記録機を示す情報を記録した
    ことを特徴とする請求項3記載の映画フィルム。
  6. 【請求項6】 上記記録に関する情報としてフィルムの
    現像を行った現像所を示す情報を記録したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の映画フィルム。
  7. 【請求項7】 上記記録に関する情報として記録年月日
    を示す情報とフィルムの現像を行った現像所を示す情報
    を記録したことを特徴とする請求項3記載の映画フィル
    ム。
  8. 【請求項8】 上記記録に関する情報として記録を行っ
    た記録機を示す情報とフィルムの現像を行った現像所を
    示す情報を記録したことを特徴とする請求項4記載の映
    画フィルム。
  9. 【請求項9】 上記記録に関する情報として記録年月日
    を示す情報と記録を行った記録機を示す情報フィルムの
    現像を行った現像所を示す情報を記録したことを特徴と
    する請求項5記載の映画フィルム。
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