JP3488278B2 - 映画フィルム及びその記録方法、記録装置、再生装置 - Google Patents

映画フィルム及びその記録方法、記録装置、再生装置

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JP3488278B2
JP3488278B2 JP00667394A JP667394A JP3488278B2 JP 3488278 B2 JP3488278 B2 JP 3488278B2 JP 00667394 A JP00667394 A JP 00667394A JP 667394 A JP667394 A JP 667394A JP 3488278 B2 JP3488278 B2 JP 3488278B2
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手切り編集による音切
れが生じることのない映画フィルム及びその記録方法、
記録装置、再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の映画フィルムは、その記録フォー
マットがSMPTE規格で規定されており、長手方向す
なわちフィルム走行方向に複数の映像記録部所謂フレー
ムがコマ状に配設され、この映像記録部に記録されてい
る映像に関連したオーディオ信号が、上記映像記録部に
沿ってフィルム走行方向に設けられたアナログサウンド
トラックに光学的に記録されている。ここで、上記アナ
ログサウンドトラックには、映像記録部に記録された画
像と時間的に一致するオーディオ信号が20.5フレー
ム進んだ位置に記録される。
【0003】これに対して、映写の際に臨場感に富んだ
音響再生出力を得られるようにするために、この現行の
フォーマットを残しながら、現在のフォーマットの未使
用の領域にデジタルオーディオデータ用の領域を設けよ
うという各種試みがなされている。本件出願人は映画フ
ィルムの画像が記録される画像記録領域の両外側にフィ
ルム走行方向に沿って2本のデジタルサウンドトラック
を設け、これらのデジタルサウンドトラックにオーディ
オ信号をデジタル記録するようにして、臨場感に富んだ
音響再生を可能にした技術を先に提案している(特開平
5−40938号、特開平5−109196号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような映画フィル
ムでは、映写を行う際に臨場感に富んだ音質の良好な音
響再生が要求され、デジタルサウンドトラックから再生
される再生データのエラーに対してエラー訂正やエラー
修正などの処理を施す必要がある。
【0005】従来のメディア、例えば、デジタルオーデ
ィオディスクプレーヤやデジタルオーディオテーププレ
ーヤなどのデジタルオーディオ機器においては、ランダ
ムエラーやバーストエラーに対する保護として、クロス
インターリーブリードソロモンコードが使用され、エラ
ー訂正を行っている。このようなエラー訂正の能力はメ
ディアのエラー性質により、どの程度必要かが問題とな
っている。
【0006】ところで、映画フィルム上のオーディオ信
号を光学的にデジタル記録する領域は、フィルム駆動系
によるダメージを受けやすく、フィルムの再生回数が多
くなってくると、特に長いバーストエラーが発生しやす
いので、音の途切れをなくすためには、インターリーブ
長をかなり長くとってやる必要がある。しかし、インタ
ーリーブ長を長くしてしまうと、フィルム上の映像とオ
ーディオ信号の位相のずれが生じ、フィルム編集の基本
である手切り編集に制約を加えることとなり、システム
として、インターリーブ長を長くすることにも限度があ
る。
【0007】また、従来の映画フィルムのフォーマット
では、左右のチャンネルのオーディオ信号は時間的に対
応して記録されており、上述のように映像記録部に記録
された画像と時間的に一致するオーディオ信号がアナロ
グサウンドトラック上で20.5フレーム進んだ位置に
記録されるようになっていたので、例えば、手切り編集
などのつなぎ目によるデータ喪失や、フィルム走行方向
に対して垂直方向に傷がついてしまった場合のデータ喪
失により、左右のチャンネルのオーディオ信号の再生能
力が喪失されて音の途切れが生じてしまうという問題点
があった。すなわち、フィルム編集の基本である手切り
編集を行うと、編集により取り除いたフレームの画像に
対応するオーディオ信号がアナログサウンドトラック上
に残ってしまったり、実在するフレームの画像に対応す
るオーディオ信号がアナログサウンドトラック上に残ら
ないなどの問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0009】すなわち、本発明の目的は、フィルムのつ
なぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷により、
再生系におけるオーディオ信号の再生能力が喪失される
ことのない映画フィルムを提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、長いバーストエラーにより片側の信号記録部の再生
が不可能な場合でも、音切れを補償できる映画フィルム
を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、デジタル処理により音質の良好なオーディオ信号を
確実に再生することができる映画フィルムを提供するこ
とにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、臨場感に富んた音場を再生することができる映画フ
ィルムを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、再生系におい
てオーディオデータのエラー訂正を行いオーディオデー
タを確実に再生することができる映画フィルムを提供す
ることにある。
【0014】さらに、本発明の目的は、フィルムのつな
ぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷により、再
生系におけるオーディオ信号の再生能力が喪失されるこ
とのない映画フィルムの記録方法及び記録装置を提供す
ることにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、長いバーストエラーにより片側の信号記録部の再生
が不可能な場合でも、音切れを補償できる映画フィルム
の記録方法及び記録装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、デジタル処理により音質の良好なオーディオ信号を
確実に再生することができる映画フィルムの記録方法及
び記録装置を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、再生系におい
て、臨場感に富んた音場を再生することができる映画フ
ィルムの記録方法及び記録装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、再生系におい
てオーディオデータのエラー訂正を行いオーディオデー
タを確実に再生することができる映画フィルムの記録方
法及び記録装置を提供することにある。
【0019】さらに、本発明の目的は、フィルムのつな
ぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷により、オ
ーディオ信号の再生能力が喪失されることのない映画フ
ィルムの再生装置を提供することにある。
【0020】また、本発明の他の目的は、長いバースト
エラーにより片側の信号記録部の再生が不可能な場合で
も、音切れを補償できる映画フィルムの再生装置を提供
することにある。
【0021】また、本発明の他の目的は、デジタル処理
により音質の良好なオーディオ信号を確実に再生するこ
とができる映画フィルムの再生装置を提供することにあ
る。
【0022】また、本発明の他の目的は、臨場感に富ん
た音場を再生することができる映画フィルムの再生装置
を提供することにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、オーディオデ
ータのエラー訂正を行いオーディオデータを確実に再生
することができる映画フィルムの再生装置を提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右チャンネ
ルのオーディオ信号が光学的に記録された左右チャンネ
ルのデジタルサウンドトラックを有する映画フィルムで
あって、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに
左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号がフィル
ム走行方向に所定距離だけ空間的にずらして記録され、
右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データが記録された記録領域を左チ
ャンネルのデジタルサウンドトラックに設けるととも
に、左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償
するための音途切れ補償データが記録された記録領域を
右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けたこと
を特徴とするものである。
【0025】
【0026】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録され、右チャンネルのオーディオ
データの音途切れを補償するための音途切れ補償データ
が記録された記録領域を左チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに設けるとともに、左チャンネルのオーディ
オデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デー
タが記録された記録領域を右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた映画フィルムにおいて、左右チャ
ンネルのアナログオーディオ信号が光学的に記録された
左右チャンネルのアナログサウンドトラックをさらに有
することを特徴とするものである。
【0027】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録され、右チャンネルのオーディオ
データの音途切れを補償するための音途切れ補償データ
が記録された記録領域を左チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに設けるとともに、左チャンネルのオーディ
オデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デー
タが記録された記録領域を右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた映画フィルムにおいて、左右チャ
ンネルのオーディオデータは、それぞれ複数のチャンネ
ルのオーディオデータであることを特徴とするものであ
る。
【0028】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
オーディオデータは、それぞれ複数のチャンネルのオー
ディオデータである映画フィルムにおいて、上記音途切
れ補償データとして少なくとも1チャンネルのオーディ
オデータが上記記録領域に記録されていることを特徴と
するものである。
【0029】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
オーディオデータは、それぞれ複数のチャンネルのオー
ディオデータである映画フィルムにおいて、上記音途切
れ補償データとして少なくとも2チャンネルを平均化し
たオーディオデータが上記記録領域に記録されているこ
とを特徴とするものである。
【0030】 また、本発明は、上記音途切れ補償デー
タとして少なくとも2チャンネルを平均化したオーディ
オデータが上記記録領域に記録されている映画フィルム
において、上記音途切れ補償データと該音途切れ補償デ
ータにより補償するオーディオデータとレベル比を示す
レベル比データが上記音途切れ補償データとともに上記
記録領域に記録されていることを特徴とするものであ
る。
【0031】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録され、右チャンネルのオーディオ
データの音途切れを補償するための音途切れ補償データ
が記録された記録領域を左チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに設けるとともに、左チャンネルのオーディ
オデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デー
タが記録された記録領域を右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた映画フィルムにおいて、左右チャ
ンネルのオーディオデータは、それぞれ同じエラー訂正
用の処理が施されていることを特徴とするものである。
【0032】また、本発明は、上記左右チャンネルのオ
ーディオデータにそれぞれ同じエラー訂正用の処理が施
されている映画フィルムにおいて、上記所定距離がエラ
ー訂正処理に必要なデータ距離よりも大きいことを特徴
とするものである。
【0033】また、本発明は、上記所定距離をエラー訂
正処理に必要なデータ距離よりも大きくした映画フィル
ムにおいて、上記左右チャンネルのオーディオデータに
圧縮処理が施されていることを特徴とするものである。
【0034】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録され、右チャンネルのオーディオ
データの音途切れを補償するための音途切れ補償データ
が記録された記録領域を左チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに設けるとともに、左チャンネルのオーディ
オデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デー
タが記録された記録領域を右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた映画フィルムにおいて、上記所定
距離は、コマ間距離の整数倍であることを特徴とするも
のである。
【0035】 本発明は、左右チャンネルのオーディオ
信号が光学的に記録される左右チャンネルのデジタルサ
ウンドトラックを有する映画フィルムの記録方法であっ
て、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号をフィルム走
行方向に所定距離だけ空間的にずらして記録し、左チャ
ンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域に
右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データを記録するとともに、右チャ
ンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域に
左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データを記録することを特徴とす
る。
【0036】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するようにした映画フィルムの記録方法にお
いて、上記映画フィルムは左右チャンネルのアナログオ
ーディオ信号が光学的に記録された左右チャンネルのア
ナログサウンドトラックをさらに有することを特徴とす
る。
【0037】
【0038】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するようにした映画フィルムの記録方法にお
いて、左右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞ
れ複数のチャンネルのオーディオデータを記録すること
を特徴とする。
【0039】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
オーディオデータとしてそれぞれ複数のチャンネルのオ
ーディオデータを記録するようにした映画フィルムの記
録方法において、上記音途切れ補償データとして少なく
とも1チャンネルのオーディオデータを上記記録領域に
記録することを特徴とする。
【0040】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
オーディオデータとしてそれぞれ複数のチャンネルのオ
ーディオデータを記録するようにした映画フィルムの記
録方法において、上記音途切れ補償データとして少なく
とも2チャンネルを平均化したオーディオデータを上記
記録領域に記録することを特徴とする。
【0041】 また、本発明は、上記音途切れ補償デー
タとして少なくとも2チャンネルを平均化したオーディ
オデータを上記記録領域に記録するようにした映画フィ
ルムの記録方法において、上記音途切れ補償データと該
音途切れ補償データにより補償するオーディオデータと
のレベル比を示すレベル比データを上記音途切れ補償デ
ータとともに上記記録領域に記録することを特徴とす
る。
【0042】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するようにした映画フィルムの記録方法にお
いて、左右チャンネルのオーディオデータにそれぞれエ
ラー訂正用の処理を施すことを特徴とする。
【0043】また、本発明は、上記左右チャンネルのオ
ーディオデータにそれぞれエラー訂正用の処理を施すよ
うにした映画フィルムの記録方法において、上記所定距
離がエラー訂正処理に必要なデータ距離よりも大きいこ
とを特徴とする。
【0044】また、本発明は、上記所定距離をエラー訂
正処理に必要なデータ距離よりも大きくした映画フィル
ムの記録方法において、上記左右チャンネルのオーディ
オデータに圧縮処理を施すことを特徴とする。
【0045】 本発明は、左右チャンネルのオーディオ
信号が光学的に記録される左右チャンネルのデジタルサ
ウンドトラックを有する映画フィルムの記録装置であっ
て、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号をフィルム走
行方向に所定距離だけ空間的にずらして記録し、左チャ
ンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域に
右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データを記録するとともに、右チャ
ンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域に
左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データを記録する記録手段を備える
ことを特徴とするものである。
【0046】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録する記録手段を備える映画フィルムの記録装
置において、上記映画フィルムは左右チャンネルのアナ
ログオーディオ信号が光学的に記録された左右チャンネ
ルのアナログサウンドトラックをさらに有することを特
徴とするものである。
【0047】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録する記録手段を備える映画フィルムの記録装
置において、上記記録手段は、左チャンネルのオーディ
オデータ又は右チャンネルのオーディオデータの一方に
所定の時間遅延を与える遅延手段を備え、左右チャンネ
ルのデジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間
的に同じオーディオ信号のオーディオデータを上記遅延
手段による時間遅延によりフィルム走行方向に所定距離
だけ空間的にずらして記録することを特徴とするもので
ある。
【0048】
【0049】また、本発明は、上記左右チャンネルのデ
ジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に同
じオーディオ信号のオーディオデータをフィルム走行方
向に所定距離だけ空間的にずらして記録する記録手段を
備える映画フィルムの記録装置において、上記記録手段
は、左右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞれ
複数のチャンネルのオーディオデータを記録することを
特徴とする。
【0050】 また、本発明は、上記記録手段により左
右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞれ複数の
チャンネルのオーディオデータを記録する映画フィルム
の記録装置において、上記記録手段は、上記音途切れ補
償データとして少なくとも1チャンネルのオーディオデ
ータを上記記録領域に記録することを特徴とするもので
ある。
【0051】 また、本発明は、上記記録手段により左
右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞれ複数の
チャンネルのオーディオデータを記録する映画フィルム
の記録装置において、上記記録手段は、少なくとも2チ
ャンネルのオーディオデータを平均化する平均化処理手
段を備え、この平均化処理手段により平均化したオーデ
ィオデータを上記音途切れ補償データとして上記記録領
域に記録することを特徴とするものである。
【0052】 また、本発明は、上記平均化処理手段に
より平均化したオーディオデータを上記音途切れ補償デ
ータとして上記記録領域に記録する映画フィルムの記録
装置において、上記記録手段は、上記音途切れ補償デー
タと該音途切れ補償データにより補償するオーディオデ
ータとのレベル比を示すレベル比データを生成するレベ
ル比データ生成手段を備え、このレベル比データ生成手
段により生成したレベル比データを上記補償データとと
もに上記記録領域に記録することを特徴とするものであ
る。
【0053】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に
同じオーディオ信号をフィルム走行方向に所定距離だけ
空間的にずらして記録し、左チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録するとともに、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けた記録領域に左チャンネルのオーデ
ィオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デ
ータを記録する記録手段を備える映画フィルムの記録装
置において、上記記録手段は、左右チャンネルのオーデ
ィオデータに同じエラー訂正用の処理を施すエラー訂正
用処理手段を備え、このエラー訂正用処理手段によりエ
ラー訂正用の処理を施したオーディオデータを記録する
ことを特徴とするものである。
【0054】また、本発明は、上記エラー訂正用処理手
段によりエラー訂正用の処理を施したオーディオデータ
を記録するようにした映画フィルムの記録装置におい
て、上記記録手段は、左チャンネルのオーディオデータ
又は右チャンネルのオーディオデータの一方に上記エラ
ー訂正用処理手段におけるエラー訂正用の処理に必要な
データ距離よりも大きな時間遅延を与える遅延手段を備
え、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号のオーディオ
データを上記遅延手段による時間遅延によりフィルム走
行方向に所定距離だけ空間的にずらして記録することを
特徴とするものである。
【0055】また、本発明は、上記左右チャンネルのデ
ジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間的に同
じオーディオ信号のオーディオデータを上記遅延手段に
よる時間遅延によりフィルム走行方向に所定距離だけ空
間的にずらして記録するようにした映画フィルムの記録
装置において、上記記録手段は、左右チャンネルのオー
ディオデータに同じ圧縮処理を施す圧縮処理手段を備
え、この圧縮処理手段により圧縮処理を施したオーディ
オデータを記録することを特徴とするものである。
【0056】 本発明は、左右チャンネルのオーディオ
データが光学的に記録された左右チャンネルのデジタル
サウンドトラックを有し、左右チャンネルのデジタルサ
ウンドトラックに左右チャンネルの時間的に同じオーデ
ィオ信号のオーディオデータがフィルム走行方向に所定
距離だけ空間的にずらして左右チャンネルのサウンドト
ラックに記録されるとともに、左チャンネルのデジタル
サウンドトラックに設けられた記録領域に右チャンネル
のオーディオデータの音途切れを補償するための音途切
れ補償データが記録され、右チャンネルのデジタルサウ
ンドトラックに設けられた記録領域に左チャンネルのオ
ーディオデータの音途切れを補償するための音途切れ補
償データが記録されている映画フィルムの再生装置であ
って、左右チャンネルのサウンドトラックから時間的に
同じ左右チャンネルのオーディオデータを再生する再生
手段と、この再生手段により再生した左右チャンネルの
時間的に同じオーディオデータについて、一方のチャン
ネルのオーディオ信号の欠落を検出する欠落検出手段
と、この欠落検出手段による検出出力に基づいて、欠落
した一方のチャンネルのオーディオデータに代えて他方
のチャンネルのオーディオデータが記録されたサウンド
トラックの記録領域から再生される音途切れ補償データ
を出力するデータ切り換え手段を備えることを特徴とす
るものである。
【0057】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
サウンドトラックから時間的に同じ左右チャンネルのオ
ーディオデータを再生する再生手段と、この再生手段に
より再生した左右チャンネルの時間的に同じオーディオ
データについて、一方のチャンネルのオーディオ信号の
欠落を検出する欠落検出手段と、この欠落検出手段によ
る検出出力に基づいて、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて他方のチャンネルのオーディオ
データが記録されたサウンドトラックの記録領域から再
生される音途切れ補償データを出力するデータ切り換え
手段を備える映画フィルムの再生装置において、上記映
画フィルムは左右チャンネルのアナログオーディオ信号
が光学的に記録された左右チャンネルのアナログサウン
ドトラックをさらに有することを特徴とするものであ
る。
【0058】
【0059】
【0060】 また、本発明は、上記欠落検出手段によ
る検出出力に基づいて、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて他方のチャンネルのオーディオ
データが記録されたサウンドトラックの記録領域から再
生される音途切れ補償データを出力するデータ切り換え
手段を備える映画フィルムの再生装置において、上記再
生手段は、上記音途切れ補償データとして少なくとも1
チャンネルのオーディオデータを上記記録領域から再生
することを特徴とするものである。
【0061】 また、本発明は、上記左右チャンネルの
サウンドトラックから時間的に同じ左右チャンネルのオ
ーディオデータを再生する再生手段と、この再生手段に
より再生した左右チャンネルの時間的に同じオーディオ
データについて、一方のチャンネルのオーディオ信号の
欠落を検出する欠落検出手段と、この欠落検出手段によ
る検出出力に基づいて、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて他方のチャンネルのオーディオ
データが記録されたサウンドトラックの記録領域から再
生される音途切れ補償データを出力するデータ切り換え
手段を備える映画フィルムの再生装置において、上記再
生手段は、上記音途切れ補償データとして少なくとも2
チャンネルを平均化したオーディオデータを上記記録領
域から再生することを特徴とするものである。
【0062】 また、本発明は、上記再生手段により上
記音途切れ補償データとして少なくとも2チャンネルを
平均化したオーディオデータを上記記録領域から再生す
る映画フィルムの再生装置において、上記再生手段は、
上記音途切れ補償データにより音途切れを補償するオー
ディオデータとレベル比を示すレベル比データを上記記
録領域から上記音途切れ補償データとともに再生し、上
記レベル比データに応じたレベル制御を行うレベル制御
手段を備え、上記音途切れ補償データにより音途切れを
補償したオーディオデータのレベルを上記レベル制御手
段により上記レベル比データに応じて制御することを特
徴とするものである。
【0063】 また、本発明は、上記欠落検出手段によ
る検出出力に基づいて、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて他方のチャンネルのオーディオ
データが記録されたサウンドトラックの記録領域から再
生される音途切れ補償データを出力するデータ切り換え
手段を備える映画フィルムの再生装置において、上記再
生手段は、左右チャンネルのオーディオデータにエラー
訂正処理を施すエラー訂正処理手段を備え、このエラー
訂正処理手段によりエラー訂正処理を施した左右チャン
ネルのオーディオデータを出力することを特徴とするも
のである。
【0064】また、本発明は、上記エラー訂正処理手段
によりエラー訂正処理を施した左右チャンネルのオーデ
ィオデータを出力するようにした映画フィルムの再生装
置において、上記再生手段は、圧縮処理が施された左右
チャンネルのオーディオデータに伸張処理を施す伸張処
理手段を備え、この伸張処手段により伸張処理を施した
左右チャンネルのオーディオデータを出力することを特
徴とするものである。
【0065】
【作用】本発明に係る映画フィルムでは、左右チャンネ
ルのデジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時間
的に同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所定距離
だけ空間的にずらした位置に保持するとともに、左チャ
ンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域に
て右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償す
るための音途切れ補償データを保持し、右チャンネルの
デジタルサウンドトラックに設けた記録領域にて左チャ
ンネルのオーディオデータの音途切れを補償するための
音途切れ補償データを保持する。
【0066】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
さらに左右チャンネルのアナログサウンドトラックにて
左右チャンネルのアナログオーディオ信号を保持する。
【0067】
【0068】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのデジタルサウンドトラックにてそれぞれ
複数のチャンネルのオーディオデータを保持する。
【0069】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、少なくとも1チャンネルのオーディオデータ
を音途切れ補償データとして保持する。
【0070】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、少なくとも2チャンネルを平均化したオーデ
ィオデータを音途切れ補償データとして保持する。
【0071】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、音途切れ補償データと該音途切れ補償データ
により補償するオーディオデータとレベル比を示すレベ
ル比データを上記音途切れ補償データとともに保持す
る。
【0072】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのデジタルサウンドトラックにて、それぞ
れ同じエラー訂正用の処理が施された左右チャンネルの
オーディオデータを保持する。
【0073】また、本発明に係る映画フィルムでは、時
間的に同じオーディオ信号のオーディオデータを、エラ
ー訂正処理に必要なデータ距離よりも大きい所定距離だ
けフィルム走行方向に空間的にずらした左右チャンネル
のデジタルサウンドトラック上の位置に保持する。
【0074】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのデジタルサウンドトラックにて、それぞ
れ圧縮処理が施された左右チャンネルのオーディオデー
タを保持する。
【0075】また、本発明に係る映画フィルムでは、時
間的に同じオーディオ信号を、コマ間距離の整数倍であ
る所定距離だけフィルム走行方向に空間的にずらした左
右チャンネルのサウンドトラック上の位置に保持する。
【0076】 本発明に係る映画フィルムの記録方法で
は、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号がフィルム走
行方向に所定距離だけ空間的にずらした位置に記録する
とともに、左チャンネルのデジタルサウンドトラックに
設けた記録領域に右チャンネルのオーディオデータの音
途切れを補償するための音途切れ補償データを記録し、
右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域に左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
償するための音途切れ補償データを記録する。
【0077】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、さらに左右チャンネルのアナログサウンドト
ラックにて左右チャンネルのアナログオーディオ信号を
記録する。
【0078】
【0079】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に、左右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞれ
複数のチャンネルのオーディオデータを記録する。
【0080】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、上記音途切れ補償データとして少
なくとも1チャンネルのオーディオデータを記録する。
【0081】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、上記音途切れ補償データとして少
なくとも2チャンネルを平均化したオーディオデータを
記録する。
【0082】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、音途切れ補償データと該音途切れ
補償データにより補償するオーディオデータとのレベル
比を示すレベル比データを上記音途切れ補償データとと
もに記録する。
【0083】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック上
のフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらした位
置に、左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
オーディオデータをそれぞれエラー訂正用の処理を施し
て記録する。
【0084】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、エラー訂正処理に必要なデータ距離よりも大き
い所定距離だけフィルム走行方向に空間的にずらした左
右チャンネルのデジタルサウンドトラック上の位置に、
それぞれエラー訂正用の処理を施した左右チャンネルの
時間的に同じオーディオ信号のオーディオデータを記録
する。
【0085】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック上
のフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらした位
置に、左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
オーディオデータを左右チャンネルのオーディオデータ
に圧縮処理を施して記録する。
【0086】 本発明に係る映画フィルムの記録装置で
は、記録手段により、左右チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに左右チャンネルの時間的に同じオーディオ
信号がフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらし
た位置に記録するとともに、左チャンネルのデジタルサ
ウンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオー
ディオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償
データを記録し、右チャンネルのデジタルサウンドトラ
ックに設けた記録領域に左チャンネルのオーディオデー
タの音途切れを補償するための音途切れ補償データを記
録する。
【0087】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、記録手段により、さらに左右チャンネルのア
ナログサウンドトラックにて左右チャンネルのアナログ
オーディオ信号を記録する。
【0088】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左チャンネルのオーディオデータ又は右チャン
ネルのオーディオデータの一方に所定の時間遅延を与え
ることにより、左右チャンネルの時間的に同じオーディ
オ信号のオーディオデータを、左右チャンネルのデジタ
ルサウンドトラック上のフィルム走行方向に所定距離だ
け空間的にずらした位置に記録する。
【0089】
【0090】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、記録手段により、左右チャンネルのオーディオ
データとしてそれぞれ複数のチャンネルのオーディオデ
ータを左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに記
録する。
【0091】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、記録手段により、左右チャンネルのデジタル
サウンドトラックに設けた記録領域に、上記音途切れ補
償データとして少なくとも1チャンネルのオーディオデ
ータを記録する。
【0092】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、少なくとも2チャンネルのオーディオデータ
を平均化処理手段により平均化し、左右チャンネルのデ
ジタルサウンドトラックに設けた記録領域に、上記平均
化したオーディオデータを音途切れ補償データとして記
録する。
【0093】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、音途切れ補償データと該音途切れ補償データ
により補償するオーディオデータとのレベル比を示すレ
ベル比データをレベル比データ生成手段により生成し、
左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記
録領域に、上記レベル比データを上記音途切れ補償デー
タとともに記録する。
【0094】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左右チャンネルのオーディオデータにエラー訂
正用処理手段により同じエラー訂正用の処理を施し、上
記エラー訂正用の処理を施したオーディオデータを左右
チャンネルのデジタルサウンドトラックに記録する。
【0095】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左チャンネルのオーディオデータ又は右チャン
ネルのオーディオデータの一方にエラー訂正用の処理に
必要なデータ距離よりも大きな時間遅延を遅延手段によ
り与えることによって、左右チャンネルの時間的に同じ
オーディオ信号のオーディオデータを、左右チャンネル
のデジタルサウンドトラック上のフィルム走行方向に所
定距離だけ空間的にずらした位置に記録する。
【0096】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左右チャンネルのオーディオデータに圧縮処理
手段により同じ圧縮処理を施し、時間的に同じ左右チャ
ンネルのオーディオ信号のオーディオデータを、左右チ
ャンネルのデジタルサウンドトラック上のフィルム走行
方向に所定距離だけ空間的にずらした位置に記録する。
【0097】 本発明に係る映画フィルムの再生装置で
は、左右チャンネルのオーディオデータが光学的に記録
された左右チャンネルのデジタルサウンドトラックを有
し、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号のオーディオ
データがフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずら
して左右チャンネルのサウンドトラックに記録されると
ともに、左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設
けられた記録領域に右チャンネルのオーディオデータの
音途切れを補償するための音途切れ補償データが記録さ
れ、右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けら
れた記録領域に左チャンネルのオーディオデータの音途
切れを補償するための音途切れ補償データが記録されて
いる映画フィルムの上記左右チャンネルのサウンドトラ
ックから時間的に同じ左右チャンネルのオーディオデー
タを再生手段により再生し、この再生手段により再生し
た左右チャンネルの時間的に同じオーディオデータにつ
いて、一方のチャンネルのオーディオ信号の欠落を欠落
検出手段により検出し、この欠落検出手段による検出出
力に基づいて、データ切り換え手段により、欠落した一
方のチャンネルのオーディオデータに代えて他方のチャ
ンネルのオーディオデータが記録されたサウンドトラッ
クの記録領域から再生される音途切れ補償データを出力
する。
【0098】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのアナログオーディオ信号が
光学的に記録された映画フィルムの左右チャンネルのア
ナログサウンドトラックから上記アナログオーディオ信
号を再生手段により再生する。
【0099】
【0100】
【0101】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、再生手段により、音途切れ補償
データとして少なくとも1チャンネルのオーディオデー
タを再生し、欠落した一方のチャンネルのオーディオデ
ータに代えて出力する。
【0102】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、再生手段により、音途切れ補償
データとして少なくとも2チャンネルを平均化したオー
ディオデータを再生し、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて出力する。
【0103】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、音途切れ補償データにより音途
切れを補償するオーディオデータとレベル比を示すレベ
ル比データを上記音途切れ補償データとともに再生し、
欠落した一方のチャンネルのオーディオデータに代え
て、上記音途切れ補償データにより音途切れを補償した
オーディオデータのレベルをレベル制御手段により上記
レベル比データに応じて制御して出力する。
【0104】また、本発明に係る映画フィルムの再生装
置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックか
ら再生した左右チャンネルのオーディオデータにエラー
訂正処理手段によりエラー訂正処理を施す。
【0105】また、本発明に係る映画フィルムの再生装
置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックか
ら再生される圧縮処理が施された左右チャンネルのオー
ディオデータに伸張処理手段により伸張処理を施す。
【0106】
【実施例】以下、本発明に係る映画フィルム及びその記
録方法、記録装置、再生装置の一実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0107】本発明に係る映画フィルムは、例えば図1
に示すように構成される。この図1に示した映画フィル
ム1は、映写される画像が記録される映像記録領域2、
映写のため映画フィルムを搬送するためのパーフォレー
ション部3Lとパーフォレーション部3R、従来機器で
もオーディオ信号の再生を可能とするために設けられた
アナログサウンドトラック4Lとアナログサウンドトラ
ック4R、多チャンネルのデジタルオーディオデータが
記録されるデジタルサウンドトラック5Lとデジタルサ
ウンドトラック5Rを有してなる。
【0108】そして、上記アナログサウンドトラック4
Lと上記アナログサウンドトラック4Rには、左右チャ
ンネルのアナログオーディオ信号が記録されている。
【0109】また、上記デジタルサウンドトラック5L
とデジタルサウンドトラック5Rには、センターチャン
ネル(C)、サブウーファチャンネル(SW)、左チャ
ンネル(L)、右チャンネル(R)、センター左チャン
ネル(CL)、センター右チャンネル(CR)、サラウ
ンド左チャンネル(SL)、サラウンド右チャンネル
(SR)からなる8チャンネルのオーディオデータC
n,SWn,Ln,Rn,CLn,CRn,SLn,S
Rnが記録され、また、上記左チャンネル(L)と上記
センター左チャンネル(CL)と上記サラウンド左チャ
ンネル(SL)を混合したオーディオデータLMnと、
上記右チャンネル(R)と上記センター右チャンネル
(CR)と上記サラウンド右チャンネル(SR)を混合
したオーディオデータRMnが記録されるものであっ
て、一方のデジタルサウンドトラック5Lには、各チャ
ンネルのオーディオデータCn,Ln,CLn,SL
n,SWn,RMnが順次記録され、また、他方のデジ
タルサウンドトラック5Rには、Cn−α,Rn−α,
CRn−α,SRn−α,SWn−α,LMn−αが順
次記録されている。
【0110】ここで、上記の”n”や”n−α”などの
添え字は、時系列の順を示している。例えば、デジタル
サウンドトラック5LのCnとは、センターチャンネル
(C)のn番目の時系列データであることを示し、それ
に対して、デジタルサウンドトラック5RのCn−αと
は、センターチャンネル(C)の(n−α)番目の時系
列データであることを示している。即ち、デジタルサウ
ンドトラック5Rはデジタルサウンドトラック5Lに対
して、αだけ遅れたデータが記録されている。
【0111】例えば、図2に示すように、上記映画フィ
ルム1のコマ7の中間に位置するデジタルサウンドトラ
ック8R上の基準点位置8RBに記録されているオーデ
ィオデータと、同一のタイミングのオーディオデータ
は、記録されているデジタルサウンドトラック8L上の
4ECCブロック(=17.8フレーム)先の位置8L
Bに記録されている。即ち、デジタルサウンドトラック
8L上の位置8LBに記録されているオーディオデータ
は、デジタルサウンドトラック8R上の基準点位置8R
Bのに記録されているオーディオデータよりも早く再生
されることとなる。また、アナログサウンドトラック上
の上記同一のタイミングのオーディオデータが記録され
ている箇所9LRBは、基準点位置8RBよりも20.
5フレーム先に位置している。
【0112】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置は、例えば図3に示すように構成される。この図3に
示した記録装置は、上述の如き構成の映画フィルム1の
各デジタルサウンドトラック8L,8Rに左右チャンネ
ルのオーディオデータを記録するためのものであって、
ミキサー11Lとミキサー11R、符号器12a〜12
l、マルチプレクサ13Lとマルチプレクサ13R、デ
ィレイメモリ14、エラー訂正データ付加装置15Lと
エラー訂正データ付加装置15R、変調器16Lと変調
器1R、記録器17Lと記録器17Lとから構成されて
いる。
【0113】この記録装置において、センターチャンネ
ル(C)は、符号器12aと符号器12gと接続されて
おり、左チャンネル(L)は、符号器12bとミキサー
11Lと接続されており、センター左チャンネル(C
L)は、符号器12cとミキサー11Lと接続されてお
り、サラウンド左チャンネル(SL)は、符号器12d
とミキサー11Lと接続されており、上記ミキサー11
Lは、符号器12lと接続されている。また、右チャン
ネル(R)は、符号器12hとミキサー11Rと接続さ
れており、センター右チャンネル(CR)は、符号器1
2iとミキサー11Rと接続されており、サラウンド右
チャンネル(SR)は、符号器12jとミキサー11R
と接続されており、上記ミキサー11Rは、符号器12
fと接続されている。また、サブウーファチャンネル
(SW)は、符号器12eと符号器12kに接続されて
いる。
【0114】上記符号器12a〜12fはマルチプレク
サ13Lに接続され、また、上記符号器12g〜12l
はマルチプレクサ13Rに接続されており、上記マルチ
プレクサ13Lは、エラー訂正データ付加装置15Lと
変調器16Lを介して、記録器17Lへ接続されてい
る。一方、マルチプレクサ13Rは、ディレイメモリ1
4を介して、エラー訂正データ付加装置15Rに接続さ
れ、変調器16Rを介して、記録器17Rへ接続されて
いる。
【0115】センターチャンネル(C)の入力オーディ
オデータは、符号器12aと符号器12gへ供給され
る。一方、左チャンネル(L)の入力オーディオデータ
は、ミキサー11Lと符号器12bへ供給され、センタ
ー左チャンネル(CL)の入力オーディオデータは、ミ
キサー11Lと符号器12cへ供給され、サラウンド左
チャンネル(SL)の入力オーディオデータはミキサー
11Lと符号器12dへ供給され、ミキサー11Lに供
給された各チャンネルのオーディオデータは、混合され
たオーディオデータLMとなり上記各チャンネルのオー
ディオデータの補償データとして符号器12lへ供給さ
れる。
【0116】右チャンネル(R)の入力オーディオデー
タは、ミキサー11Rと符号器12hへ供給され、セン
ター右チャンネル(CR)の入力オーディオデータは、
ミキサー11Rと符号器12へ供給され、サラウンド右
チャンネル(SR)の入力オーディオデータはミキサー
11Rと符号器12jへ供給され、ミキサー11Rに供
給された各チャンネルのオーディオデータは、混合され
たオーディオデータRMとなり上記各チャンネルのオー
ディオデータの補償データととして符号器12eへ供給
される。
【0117】また、サブウーファチャンネル(SW)の
入力オーディオデータは、符号器12eと符号器12k
に供給される。
【0118】上記符号器12a〜12fへ供給された各
オーディオデータC,L,CL,SL,SW,RMは左
系統のオーディオデータとして、上記符号器12g〜1
2lへ供給された各オーディオデータC,R,CR,S
R,SW,LMは右系統のオーディオデータとして、各
々帯域分割符号化、直行変換符号化やビット割当などを
組み合わせた高能率符号化により、データ量を1/5に
圧縮するデータ圧縮符号化が施される。
【0119】圧縮された左系統はマルチプレクサ13L
へ供給され、圧縮された右系統の各オーディオデータは
マルチプレクサ13Rへ供給される。上記供給された各
オーディオデータは上記マルチプレクサ13Lと上記マ
ルチプレクサ13Rにより、記録のためのビットストリ
ームに組み立てられ各々出力される。
【0120】上記マルチプレクサ13Lから出力された
左系統のビットストリームは、エラー訂正データ付加装
置15Lへ供給され、上記マルチプレクサ13Rから出
力された右系統のビットストリームはディレイメモリ1
4へ供給される。このディレイメモリ14より、右系統
のビットストリームは左系統のビットストリームに対し
て記録される時間が遅れるように時間差αが付加され、
エラー訂正データ付加装置15Rへ供給される。
【0121】上記エラー訂正データ付加装置15L及び
上記エラー訂正データ付加装置15Rへ供給された各オ
ーディオデータは、各々クロスインターリーブリードソ
ロモンコードを使用したC2パリティとC1パリティの
エラー訂正用のデータが各々付加され、変調器16L及
び変調器16Rへと供給される。
【0122】上記変調器16L及び上記変調器16Rへ
供給された各オーディオデータは、所定バイトのデータ
量を1ブロックとして、8−9変換により1バイトデー
タが9ドットパターンデータに各々変換されて、記録器
17L及び記録器17Rによりブロック単位で、映画フ
ィルム1のデジタルサウンドトラック5L及びデジタル
サウンドトラック5Rへ記録される。
【0123】このように、この記録装置により各チャン
ネルのオーディオデータが記録された映画フィルム1で
は、左系統の各チャンネルのオーディオデータSLn,
Ln,CLnが記録される一方のデジタルサウンドトラ
ック5Lには、右系統のアナログオーディオ信号をデジ
タル化した右チャンネル(R)とセンター右チャンネル
(CR)とサラウンド右チャンネル(SR)が混合され
たオーディオデータRMnが右系統の補償データとして
記録され、また、右系統の各チャンネルのオーディオデ
ータSRn,Rn,CRnが記録される他方のデジタル
サウンドトラック5Rには、左系統のアナログオーディ
オ信号をデジタル化した左チャンネル(L)とセンター
左チャンネル(CL)とサラウンド左チャンネル(S
L)が混合されたオーディオデータLMnが左系統の補
償データとして記録される。さらに、デジタルサウンド
トラック5Rへ記録される各々のチャンネルのオーディ
オデータは、デジタルサウンドトラック5Lへ記録され
る各々のチャンネルのオーディオデータに対して時間差
をもって記録される。
【0124】また、本発明に係る映画フィルムの再生装
置は、例えば、図4に示すよう構成される。この図4に
示した再生装置は、上述の如き構成の映画フィルム1の
各デジタルサウンドトラック8L,8Rから左右チャン
ネルのオーディオデータを再生するためのものであっ
て、CCDラインセンサ20LとCCDラインセンサ2
0R、復調器21Lと復調器21R、エラー訂正装置2
2Lとエラー訂正装置22R、ディレイメモリ23、エ
ラー検出器24、デマルチプレクサ25Lとデマルチプ
レクサ25R、復号器26a〜26l、左系統のデータ
セレクタ27a〜27d、右系統のデータセレクタ28
a〜28dとから構成されている。
【0125】この再生装置は、上記映画フィルム1のデ
ジタルサウンドトラック5Lとデジタルサウンドトラッ
ク5Rから各チャンネルのデジタルオーディオデータ
を、CCDラインセンサ20LとCCDラインセンサ2
0Rで各々読み取って8チャンネルのオーディオデータ
を再生するようになっている。
【0126】上記CCDラインセンサ20LとCCDラ
インセンサ20Rは、各々復調器21Lと各々復調器2
1Lを介してエラー訂正装置22Lとエラー訂正装置2
2Rにそれぞれ接続されている。上記エラー訂正装置2
2Lはディレイメモリ23とエラー検出器24に各々接
続されており、上記ディレイメモリ23はデマルチプレ
クサ25Lと接続されている。また、上記エラー訂正装
置22Rは、デマルチプレクサ25Rとエラー検出器2
4に各々接続されている。
【0127】上記エラー検出器24は、データセレクタ
27a〜27dとデータセレクタ28a〜28dとに各
々接続されている。
【0128】上記デマルチプレクサ25Lは、復号器2
6a〜26fへ各々データが供給されるように接続され
ており、上記デマルチプレクサ25Rは、復号器26g
〜26lへ各々データが供給されるように接続されてい
る。
【0129】上記復号器26aはデータセレクタ27a
へ接続され、上記復号器26bはデータセレクタ27b
へ接続され、上記復号器26cはデータセレクタ27c
へ接続され、上記復号器26dはデータセレクタ27d
へ接続され、上記復号器26eはデータセレクタ28d
へ接続されている。また、上記復号器26fはデータセ
レクタ28bとデータセレクタ28cとデータセレクタ
28dとへ各々接続されている。また、上記復号器26
gはデータセレクタ27aへ接続され、上記復号器26
hはデータセレクタ28bへ接続され、上記復号器26
iはデータセレクタ28bへ接続され、上記復号器26
jはデータセレクタ28cへ接続され、上記復号器26
kはデータセレクタ28dへ接続されている。また、上
記復号器26lはデータセレクタ27bとデータセレク
タ27cとデータセレクタ27dとへ各々接続されてい
る。
【0130】上記CCDライセンサ20L及びCCDラ
イセンサ20Rで読み取られた、左系統及び右系統の各
チャンネルのデジタルオーディオデータは、復号器21
L及び復号器21Rにおいて復調され、エラー訂正装置
22L及びエラー訂正装置22Rへ各々供給される。
【0131】上記エラー訂正回路22L及び上記エラー
訂正回路22Rにより、上記各復調器21L及び上記各
復調器21Rにより復調されたされたC1パリティとC
2パリティを用いて、各オーディオデータにエラー訂正
処理が施される。
【0132】エラー訂正を施された各オーディオデータ
のうち、上記エラー訂正回路22Lからの出力データ、
即ち、左系統のオーディオデータはディレイメモリ23
へ供給され、右系統との時間差が修正され右系統との同
期がとられる。また、上記エラー訂正を施された各オー
ディオデータのエラーフラグは、エラー検出器24へ供
給される。
【0133】同期をとられた上記各オーディオデータデ
ータは、デマルチプレクサ25L及びデマルチプレクサ
25Rへ供給され、上記デマルチプレクサ25Lにおい
ては、各チャンネルのオーディオデータC,L,CL,
SL,SW,RMに分解され、また、上記デマルチプレ
クサ25Rにおいては、各チャンネルのオーディオデー
タC,R,CR,SR,SW,LMに分解され、復号器
26a〜26lへ各々分配供給される。
【0134】上記復号器26a〜26lは、それぞれ上
述の記録装置におけるデータ圧縮処理のための高能率符
号化に対応する復号化処理を行う。
【0135】そして、上記復号器26a及び上記復号器
26gにより復号化処理が施されたセンターチャンネル
のオーディオデータCnは、データセレクタ27aを介
して出力されるようになっている。また、上記復号器2
6bにより復号化処理が施された左チャンネルのオーデ
ィオデータLnは、データセレクタ27beを介して出
力されるようになっている。また、上記復号器26cに
より復号化処理が施されたセンター左チャンネルのオー
ディオデータCLnは、データセレクタ27cを介して
出力されるようになっている。また、上記復号器26d
により復号化処理が施されたサラウンド左チャンネルの
オーディオデータSLnは、データセレクタ27dを介
して出力されるようになっている。また、上記復号器2
6e及び上記復号器26kにより復号化処理が施された
サブウーファチャンネルのオーディオデータSWnは、
データセレクタ28dを介して出力されるようになって
いる。また、上記復号器26hにより復号化処理が施さ
れた右チャンネルのオーディオデータRnは、データセ
レクタ28aを介して出力されるようになっている。ま
た、上記復号器26iにより復号化処理が施されたセン
ター右チャンネルのオーディオデータCRnは、データ
セレクタ28bを介して出力されるようになっている。
また、上記復号器26jにより復号化処理が施されたセ
ンター右チャンネルのオーディオデータCRnは、デー
タセレクタ28cを介して出力されるようになってい
る。
【0136】さらに、上記復号器26fにより復号化処
理が施された右チャンネルのオーディオデータRMn
は、データセレクタ28aとデータセレクタ28bとデ
ータセレクタ28cに供給されるようになっている。ま
た、上記復号器26lにより復号化処理が施された右チ
ャンネルのオーディオデータLMnは、データセレクタ
27bとデータセレクタ27cとデータセレクタ27d
に供給されるようになっている。
【0137】また、エラー検出器24は、エラー訂正装
置22L及びエラー訂正装置22Rから供給される、オ
ーディオデータCn,SWn,Ln,Rn,CLn,C
Rn,SLn,SRn,LMn,RMnのエラーフラグ
を監視して、上記各チャンネルのデータセレクタ27a
〜27d及びデータセレクタ28a〜28dの制御を次
のように行う。
【0138】すなわち、上記エラー検出器24は、上記
各復号器26a〜26lに供給される各チャンネルのオ
ーディオデータCn,SWn,Ln,Rn,CLn,C
Rn,SLn,SRn,LMn,RMnにエラーがなけ
れば、正規の復号データ、即ち、上記各復号器26a〜
26e及び上記各復号器26g〜26kで復号された各
チャンネルのオーディオデータCn,SWn,Ln,R
n,CLn,CRn,SLn,SRnを出力させるよう
に、上記各データセレクタ27a〜27d及び上記各デ
ータセレクタ28a〜28dを制御する。センターチャ
ンネルのオーディオデータCnについては、上記復号器
26aまたは上記復号器26gからの各オーディオデー
タが存在することとなるわけだが、この場合どちらが選
択されてもよい。またサブウーファーチャンネルのオー
ディオデータSWnについても、上記復号器26eまた
は上記復号器26kからの各オーディオデータが存在す
ることとなるわけだが、この場合どちらが選択されても
よい。
【0139】また、上記各復号器26a〜26lで復号
された各チャンネルのオーディオデータCn,SWn,
Ln,Rn,CLn,CRn,SLn,SRnの内で、
エラーがが多く復号ができないと判断されたチャンネル
のオーディオデータについては、もう片方のオーディオ
データが選択されるようにデータセレクタを制御する。
例えば、復号器26bからのオーディオデータLnにお
いて、復号ができなかった場合は、復号器26lからの
オーディオデータ、即ち、オーディオデータLnとCL
nとSLnが混合されたオーディオデータLMnが選択
されるようにデータセレクタを制御する。
【0140】このような構成の再生装置では、上記映画
フィルム1の例えば一方のデジタルサウンドトラック5
Lに非常に長いバーストエラーが生じ、他方のデジタル
サウンドトラック5Rにエラーが存在しても、左系統の
補償データ即ちオーディオデータLn,CLn,SLn
を混合されたオーディオデータLMnが再生可能なの
で、これから左系統のオーディオデータを生成すること
ができる。
【0141】また、例えば、図5に示すように、手切り
編集などによって水平方向に傷などがつき、左系統では
各チャンネルのオーディオデータCn+α,Ln+α,
CLn+α,SLn+α,SWn+α,RMn+αが再
生不能となり、右系統では各チャンネルのオーディオデ
ータCn,Rn,CRn,SRn,SWn,LMnが再
生不能となった場合、左系統の時系列nのデータは、す
でに左系列により再生されているため、時系列nにおけ
る音場再生を行うことができる。また、時系列(n+
α)のデータは、右系列に記録されているデータにより
時系列(n+α)における音場再生を行うことができ
る。
【0142】また、センターチャンネル(C)とサブウ
ーファーチャンネル(SW)のオーディオデータを、左
右のデジタルサウンドトラック5L及びデジタルサウン
ドトラック5Rに各々含ませて記録するなどのように、
特に重要だと思われるチャンネルのオーディオデータを
2重に含ませることにより、一方の復号器の符号動作が
不可能なときでも他方の復号が可能な場合は、再生可能
となるため、より効果的に音切れを補償することができ
る。
【0143】そして、この再生装置により再生された8
チャンネルのオーディオデータは、例えば図6に示すよ
うに、上記映画フィルム1の画像記録領域2から再生さ
れた画像が映写機100により投影されるスクリーン3
1側に配置されたセンタースピーカ32、サブウーファ
ー33、センター左スピーカ34、センター右スピーカ
35、左スピーカ36及び右スピーカ37の6チャンネ
ル分のオーディオデータと、上記映写機100側に配置
されるサラウンド右スピーカ38及びサラウンド右スピ
ーカ39の2チャンネルのオーディオデータであり、上
記各スピーカ32〜39による8チャンネルデジタルサ
ウンドシステムにより臨場感に富んだ音場を再現するこ
とができる。
【0144】ここで、上記センタースピーカ32は、ス
クリーン31側の中央に配置され、センターチャンネル
のオーディオデータCによる再生音を出力するもので、
俳優のせりふなどを最も重要な再生音を出力する。
【0145】また、上記サブウーファー33は、サブウ
ーファーチャンネルのオーディオデータSWによる再生
音を出力するもので、爆発音などの低域の音というより
は振動として感じられる音を効果的に出力する。爆破シ
ーンなどに効果的に使用されることが多い。
【0146】また、上記左スピーカ36及び右スピーカ
37は、上記クリーン31の左右に配置され、左チャン
ネルのオーディオデータLによる再生音と右チャンネル
のオーディオデータSRによる再生音を出力するもの
で、ステレオ音響効果を発揮する。
【0147】上記センター左スピーカ34とセンター右
スピーカ35は、上記センタースピーカ32と上記左ス
ピーカ36及び右スピーカ37との間に配置され、セン
ター左チャンネルのオーディオデータCLによる再生音
とセンター右チャンネルのオーディオデータLRによる
再生音を出力するもので、それぞれ上記左スピーカ36
及び右スピーカ37の補助的な役割を果たす。特にスク
リーン31が大きく収容人数の多い映画館等では、席の
位置によって音像の定位が不安定になりやすいが、上記
センター左スピーカ34とセンター右スピーカ35を付
加することにより、音像のよりリアルな定位を作り出す
のに効果を発揮する。
【0148】さらに、上記サラウンド左スピーカ38と
サラウンド右スピーカ39は、観客席を取り囲むように
配置され、サラウンド左チャンネルのオーディオデータ
SLによる再生音とサラウンド右チャンネルのオーディ
オデータSRによる再生音を出力するもので、残響音や
拍手、歓声に包まれた印象を与える効果がある。これに
より、より立体的な音像を作り出すことができる。
【0149】また、図7に示すように、例えば左デジタ
ルサウンドトラックのオーディオデータのみの再生をお
こなった場合、センター右スピーカ35と右スピーカ3
7とサラウンド右スピーカ39からは、センター右チャ
ンネル(CR)と右チャンネル(R)とサラウンド右チ
ャンネル(SR)の混合されたオーディオデータRMに
よる再生音が出力されるため、右系統の音声が全て再生
不能となったとしても、音切れを生じることもなく、正
常時と同様な音声効果が得られる。
【0150】また、図8に示すように、例えば右デジタ
ルサウンドトラックのオーディオデータのみの再生をお
こなった場合、センター左スピーカ34と左スピーカ3
6とサラウンド左スピーカ38からは、センター左チャ
ンネル(LC)と左チャンネル(L)とサラウンド左チ
ャンネル(SL)の混合されたオーディオデータLMに
よる再生音が出力されるため、左系統の音声が全て再生
不能となったとしても、音切れを生じることもなく、正
常時と同様な音声効果が得られる。
【0151】また、映写装置は、図9に示すように構成
される。
【0152】映写装置100において、映画フィルム1
は、供給リール101から送り出されて、ガイドローラ
111,121,131やスプロケット112,12
2,132、ガイドドラム113,133などにより案
内されデジタルオーディオ再生部110,映写部120
及びアナログオーディオ再生部130を経由して巻取リ
ール102に巻き取られる。
【0153】上記デジタルオーディオ再生部110は、
上記映画フィルム1の各デジタルサウンドトラック5L
とデジタルサウンドトラック5Rのデジタルパターンを
読み取ってオーディオ信号を再生するもので、ガイドロ
ーラ111やスプロケット112,ガイドドラム113
により案内されて走行される上記映画フィルム1の上記
ガイドドラム113への巻装部分において、光源103
から読取光を上記各デジタルサウンドトラック5Lとデ
ジタルサウンドトラック5Rに照射し、この読取光を各
CCDラインセンサ92A,92Bで受光することによ
り、上記各デジタルサウンドトラック5Lとデジタルサ
ウンドトラック5Rのデジタルパターンを読み取ってオ
ーディオ信号を再生する。
【0154】このデジタルオーディオ再生部110は、
上記映画フィルム1のパーフォレーション部2に噛合す
る上記スプロケット112の歯の通過を検出するフォト
インタラプタ104により、上記映画フィルム1の走行
速度に比例した周波数(96Hz)の検出信号を得て、
この96Hzの検出信号が再生処理系の再生クロック生
成部に供給されるようになっている。
【0155】上記再生クロック生成部は、上記映画フィ
ルム1のパーフォレーション部3Lとパーフォレーショ
ン部3Rに噛合する上記スプロケット112の歯の通過
を上記フォトインタラプタ104で検出することにより
得られる96Hzの検出信号に同期した44.1kHz
の再生クロックをPLLにより生成する。
【0156】そして、このデジタルオーディオ再生部1
10では、上記映画フィルム1の各デジタルサウンドト
ラック5Lとデジタルサウンドトラック5Rのデジタル
パターンを各CCDラインセンサ105A,105Bで
読み取ることにより得られる各ドットパターンデータに
ついて、上記再生クロック生成部から供給される再生ク
ロックに応じて動作する各復調回路部により各チャンネ
ルの圧縮されたオーディオデータを復調し、各エラー訂
正回路において各オーディオデータにエラー訂正処理を
施し、圧縮された各チャンネルのオーディオデータをメ
モリ上に再現する。そして、上記再生クロック生成部か
ら供給される再生クロックに応じて動作するデータ伸長
処理回路においてデータ伸長処理を施すことにより、各
チャンネルのオーディオデータを再生する。
【0157】なお、この映写装置における上記映写部1
20は、上記映画フィルム1による画像を図示しないス
クーリンに映写するもので、ガイドローラ121やスプ
ロケット122により案内されて走行される上記映画フ
ィルム1の画像記録領域2に映写光源123からの映写
光を照射し、この映写光を映写レンズ124を出射する
ようになっている。
【0158】また、上記アナログオーディオ再生部13
0は、上記映画フィルム1のアナログサウンドトラック
4Lとアナログサウンドトラック4Rからアナログオー
ディオ信号を再生するもので、ガイドローラ131やス
プロケット132,ガイドドラム133により案内され
て走行される上記映画フィルム1の上記ガイドドラム1
33への巻装部分において、光源134から読取光を上
記アナログサウンドトラック4に照射し、この読取光を
光センサ135で受光することにより、上記アナログサ
ウンドトラック4からアナログオーディオ信号を再生す
る。
【0159】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置は、例えば図10のように構成される。
【0160】この図10に示した映画フィルムの記録装
置は、ミキサー41Lとミキサー41R、レベル分析器
42Lとレベル分析器42R、符号器43a〜43l、
マルチプレクサ44Lとマルチプレクサ44R、ディレ
イメモリ45、エラー訂正データ付加装置46Lとエラ
ー訂正データ付加装置46R、変調器47Lと変調器4
7R、記録器48Lと記録器48Lとから構成されてい
る。
【0161】この映画フィルムの記録装置は、センター
チャンネル(C)、左チャンネル(L)、センター左チ
ャンネル(CL)、サラウンド左チャンネル(SL)、
右チャンネル(R)、センター右チャンネル(CR)、
サラウンド右チャンネル(SR)、サブウーファチャン
ネル(SW)からなる8チャンネルのオーディオデータ
を入力とするもので、センターチャンネル(C)が符号
器43aと符号器43gと接続されており、左チャンネ
ル(L)がミキサー41Lとレベル分析器42Lと符号
器43bに接続されており、センター左チャンネル(C
L)がミキサー41Lとレベル分析器42Lと符号器4
3cに接続されており、サラウンド左チャンネル(S
L)がミキサー41Lとレベル分析器42Lと符号器4
3dに接続されており、上記ミキサー41Lの出力がレ
ベル分析器42Lと符号器43lに接続されている。ま
た、右チャンネル(R)がミキサー41Rとレベル分析
器42Rと符号器43hに接続されており、センター右
チャンネル(CR)がミキサー41Rとレベル分析器4
2Rと符号器43iに接続されており、サラウンド右チ
ャンネル(SR)がミキサー41Rとレベル分析器42
Rと符号器43jに接続されており、上記ミキサー41
Rの出力が、レベル分析器42Rと符号器43fに接続
されている。また、サブウーファチャンネル(SW)
は、符号器43eと符号器43kに接続されている。
【0162】上記符号器43a〜43fとレベル分析器
42Rはマルチプレクサ44Lに接続され、また、上記
符号器43g〜43lとレベル分析器42Lはマルチプ
レクサ44Rに接続されている。上記マルチプレクサ4
4Lは、エラー訂正データ付加装置46Lと変調器47
Lを介して、記録器48Lへ接続されている。一方、マ
ルチプレクサ44Rは、ディレイメモリ45を介して、
エラー訂正データ付加装置46Rに接続され、変調器4
7Rを介して、記録器48Rへ接続されている。
【0163】センターチャンネル(C)の入力デジタル
オーディオ信号は、符号器43aと符号器43gへ供給
される。一方、左チャンネル(L)の入力デジタルオー
ディオ信号は、ミキサー41Lとレベル分析器42Lと
符号器43bへ供給され、センター左チャンネル(C
L)の入力デジタルオーディオ信号は、ミキサー41L
とレベル分析器42Lと符号器43cへ供給され、サラ
ウンド左チャンネル(SL)の入力デジタルオーディオ
信号は、ミキサー41Lとレベル分析器42Lと符号器
43dへ供給され、ミキサー41Lに供給された上記各
信号は、混合された信号LMからなる左系列補償データ
として、レベル分析器42Lと符号器43lへ供給され
る。
【0164】右チャンネル(R)の入力デジタルオーデ
ィオ信号は、ミキサー41Rとレベル分析器42Rと符
号器43hへ供給され、センター右チャンネル(CR)
の入力デジタルオーディオ信号は、ミキサー41Rとレ
ベル分析器42Rと符号器42iへ供給され、サラウン
ド右チャンネル(SR)の入力デジタルオーディオ信号
はミキサー41Rとレベル分析器42Rと符号器43j
へ供給され、ミキサー41Rに供給された上記各信号
は、混合された信号RMからなる右系列補償データとし
て、レベル分析器42Rと符号器43eへ供給される。
【0165】また、サブウーファチャンネル(SW)の
入力デジタルオーディオ信号は、符号器43eと符号器
43kに供給される。
【0166】上記符号器43a〜43fへ供給された各
デジタルオーディオ信号C,L,CL,SL,SW,R
Mは左系統の信号として、帯域分割符号化、直行変換符
号化やビット割当などを組み合わせた高能率符号化によ
り、データ量を1/5に圧縮するデータ圧縮符号化が施
される。また、上記符号器43g〜43lへ供給された
各デジタルオーディオ信号C,R,CR,SR,SW,
LMは右系統の信号として、帯域分割符号化、直行変換
符号化やビット割当などを組み合わせた高能率符号化に
より、データ量を1/5に圧縮するデータ圧縮符号化が
施される。
【0167】上記レベル分析器42Lでは、上記ミキサ
ー41Lにより混合された信号LMすなわち左系列補償
データと、元の各チャンネルのデジタルオーディオ信号
L,CL,SLとのレベル比を分析して、上記レベル比
を示すレベル比データを生成する。このレベル分析器4
2Lにより生成したレベル比データは、マルチプレクサ
44Rに供給される。また、上記レベル分析器42Rで
は、上記ミキサー41Rにより混合された信号RMすな
わち右系列補償データと、元の各チャンネルのデジタル
オーディオ信号R,CR,SRとのレベル比を分析し
て、上記レベル比を示すレベル比データを生成する。こ
のレベル分析器42Rにより生成したレベル比データ
は、マルチプレクサ44Lに供給される。
【0168】上記符号器43a〜43fにより圧縮符号
化された左系統の信号は、上記マルチプレクサ44Lに
おいて、上記レベル分析器42Rにより生成したレベル
比データとともに、記録のためのビットストリームに組
み立てられる。また、上記符号器43g〜43lにより
圧縮符号化された右系統の信号は、上記マルチプレクサ
44Rにおいて、上記レベル分析器42Lにより生成し
たレベル比データとともに、記録のためのビットストリ
ームに組み立てられる。
【0169】そして、上記マルチプレクサ44Lから出
力された左系統のビットストリームは、エラー訂正デー
タ付加装置46Lへ供給され、上記マルチプレクサ44
Rから出力された右系統のビットストリームはディレイ
メモリ45へ供給される。このディレイメモリ45Rよ
り、右系統のビットストリームは左系統のビットストリ
ームに対して記録される時間が遅れるように時間差αが
付加され、エラー訂正データ付加装置46Rへ供給され
る。
【0170】上記エラー訂正データ付加装置46L及び
上記エラー訂正データ付加装置46Rへ供給された各デ
ータは、各々クロスインターリーブリードソロモンコー
ドを使用したC2パリティとC1パリティのエラー訂正
用の信号が各々付加され、変調器47L及び変調器47
Rへと供給される。
【0171】上記変調器47L及び上記変調器47Rへ
供給された各データは、所定バイトのデータ量を1ブロ
ックとして、8−9変換により1バイトデータが9ドッ
トパターンデータに各々変換されて、記録器48L及び
記録器48Rによりブロック単位で、映画フィルム50
の左右チャンネルのデジタルサウンドトラックへ記録さ
れる。
【0172】また、この記録装置により記録された映画
フィルム50は、例えば図11に示すような構成の再生
装置により再生される。
【0173】図11に示す映画フィルムの再生装置は、
CCDラインセンサ51LとCCDラインセンサ51
R、復調器52Lと復調器52R、エラー訂正装置53
Lとエラー訂正装置53R、ディレイメモリ54、エラ
ー検出器55、デマルチプレクサ56Lとデマルチプレ
クサ56R、復号器57a〜57l、レベル制御器58
Lとレベル制御器58R、左系統のデータセレクタ59
a〜59d、右系統のデータセレクタ59e〜59hと
から構成されている。
【0174】この再生装置は、上記映画フィルム50の
左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに記録され
ている左右チャンネルのデジタルオーディオデータを、
上記CCDラインセンサ51LとCCDラインセンサ5
1Rにより各々読み取って8チャンネルのオーディオ信
号を再生するようになっている。
【0175】上記CCDラインセンサ51LとCCDラ
インセンサ51Rは、各々復調器52Lと各々復調器5
2Lを介してエラー訂正装置53Lとエラー訂正装置5
3Rにそれぞれ接続されている。上記エラー訂正装置5
3Lはディレイメモリ54とエラー検出器55に各々接
続されており、上記ディレイメモリ54はデマルチプレ
クサ56Lと接続されている。また、上記エラー訂正装
置53Rは、デマルチプレクサ56Rとエラー検出器5
5に各々接続されている。さらに、上記エラー検出器5
5は、各データセレクタ59a〜59hに接続されてい
る。
【0176】上記デマルチプレクサ56Lは、復号器5
7a〜57fとレベル制御器58Lへ各々データが供給
されるように接続されており、上記デマルチプレクサ5
6Rは、復号器57g〜57lとレベル制御器58Rへ
各々データが供給されるように接続されている。
【0177】上記復号器57aはデータセレクタ59a
へ接続され、上記復号器57bはデータセレクタ59b
へ接続され、上記復号器57cはデータセレクタ59c
へ接続され、上記復号器57dはデータセレクタ59d
へ接続され、上記復号器57eはデータセレクタ59h
へ接続されている。また、上記復号器57fはレベル制
御器58Lを介してデータセレクタ59fとデータセレ
クタ59gとデータセレクタ59hとへ各々接続されて
いる。また、上記復号器57gはデータセレクタ59a
へ接続され、上記復号器57hはデータセレクタ59f
へ接続され、上記復号器57iはデータセレクタ59f
へ接続され、上記復号器57jはデータセレクタ59g
へ接続され、上記復号器57kはデータセレクタ59h
へ接続されている。また、上記復号器57lはレベル制
御器58Rを介してデータセレクタ59bとデータセレ
クタ59cとデータセレクタ59dとへ各々接続されて
いる。
【0178】このような構成の再生装置において、上記
CCDライセンサ20L及びCCDライセンサ20Rで
読み取られた、左系統及び右系統のデジタルオーディオ
データは、復号器52L及び復号器52Rにおいて復調
され、エラー訂正装置53L及びエラー訂正装置53R
へ各々供給される。
【0179】上記エラー訂正回路53L及び上記エラー
訂正回路53Rにより、上記各復調器52L及び上記各
復調器52Rにより復調されたC1パリティとC2パリ
ティを用いて、各オーディオデータにエラー訂正処理が
施される。
【0180】エラー訂正を施された各データのうち、上
記エラー訂正回路53Lからの出力データ、即ち、左系
統のデータはディレイメモリ54へ供給され、右系統と
の時間差が修正され右系統との同期がとられる。また、
上記エラー訂正を施された各データのエラーフラグは、
エラー検出器55へ供給される。
【0181】同期をとられた左系統及び右系統のデータ
は、デマルチプレクサ56L及びデマルチプレクサ56
Rへ供給される。そして、上記左系統のデータは、上記
デマルチプレクサ56Lにおいて各チャンネルC,L,
CL,SL,SW,RMのオーディオデータ及びレベル
比データに分解され、各チャンネルC,L,CL,S
L,SW,RMのオーディオデータが復号器57a〜5
7fへ各々分配供給され、レベル比データがレベル制御
器58Lに供給される。また、上記右系統のデータは、
上記デマルチプレクサ56Rにおいて各チャンネルC,
R,CR,SR,SW,LMのオーディオデータ及びレ
ベル比データに分解され、各チャンネルC,R,CR,
SR,SW,LMのオーディオデータが復号器57g〜
57lへ各々分配供給され、レベル比データがレベル制
御器58Lに供給される。
【0182】上記復号器57a〜57lは、それぞれ上
述の記録装置におけるデータ圧縮処理のための高能率符
号化に対応する復号化処理を行う。
【0183】そして、上記復号器57a及び上記復号器
57gにより復号化処理が施されたセンターチャンネル
のオーディオデータCnは、データセレクタ59aを介
して出力されるようになっている。また、上記復号器5
7bにより復号化処理が施された左チャンネルのオーデ
ィオデータLnは、データセレクタ59beを介して出
力されるようになっている。また、上記復号器57cに
より復号化処理が施されたセンター左チャンネルのオー
ディオデータCLnは、データセレクタ59cを介して
出力されるようになっている。また、上記復号器57d
により復号化処理が施されたサラウンド左チャンネルの
オーディオデータSLnは、データセレクタ59dを介
して出力されるようになっている。また、上記復号器5
7e及び上記復号器57kにより復号化処理が施された
サブウーファチャンネルのオーディオデータSWnは、
データセレクタ59hを介して出力されるようになって
いる。また、上記復号器57hにより復号化処理が施さ
れた右チャンネルのオーディオデータRnは、データセ
レクタ59eを介して出力されるようになっている。ま
た、上記復号器57iにより復号化処理が施されたセン
ター右チャンネルのオーディオデータCRnは、データ
セレクタ59fを介して出力されるようになっている。
また、上記復号器57jにより復号化処理が施されたセ
ンター右チャンネルのオーディオデータCRnは、デー
タセレクタ59gを介して出力されるようになってい
る。
【0184】さらに、上記復号器57fにより復号化処
理が施された右チャンネルのオーディオデータRMn
は、上記レベル制御器58Lにおいて、上記デマルチプ
レクサ56Lからのレベル比データに基づいてレベル制
御が施されて、データセレクタ59eとデータセレクタ
59fとデータセレクタ59gに供給されるようになっ
ている。また、上記復号器57lにより復号化処理が施
された右チャンネルのオーディオデータLMnは、上記
レベル制御器58Rにおいて、上記デマルチプレクサ5
6Rからのレベル比データに基づいてレベル制御が施さ
れて、データセレクタ59bとデータセレクタ59cと
データセレクタ59dに供給されるようになっている。
【0185】また、エラー検出器55は、エラー訂正装
置53L及びエラー訂正装置53Rから供給されるオー
ディオデータCn,SWn,Ln,Rn,CLn,CR
n,SLn,SRn,LMn,RMnのエラーフラグを
監視して、上記各チャンネルのデータセレクタ59a〜
59d及びデータセレクタ59e〜59hの制御を次の
ように行う。
【0186】すなわち、上記エラー検出器55は、上記
各復号器57a〜57lに供給される各チャンネルのオ
ーディオデータCn,SWn,Ln,Rn,CLn,C
Rn,SLn,SRn,LMn,RMnにエラーがなけ
れば、正規の復号データ、即ち、上記各復号器57a〜
57e及び上記各復号器57g〜57kで復号された各
チャンネルのオーディオデータCn,SWn,Ln,R
n,CLn,CRn,SLn,SRnを出力させるよう
に、上記各データセレクタ59a〜59d及び上記各デ
ータセレクタ59e〜59hを制御する。センターチャ
ンネルのオーディオデータCnについては、上記復号器
57aまたは上記復号器57gからの各オーディオデー
タが存在することとなるわけだが、この場合どちらが選
択されてもよい。またサブウーファーチャンネルのオー
ディオデータSWnについても、上記復号器57eまた
は上記復号器57kからの各オーディオデータが存在す
ることとなるわけだが、この場合どちらが選択されても
よい。
【0187】また、上記各復号器57a〜57lで復号
された各チャンネルのオーディオデータCn,SWn,
Ln,Rn,CLn,CRn,SLn,SRnの内で、
エラーが多く復号ができないと判断されたチャンネルの
オーディオデータについては、もう片方のオーディオデ
ータが選択されるようにデータセレクタを制御する。例
えば、復号器57bからのオーディオデータLnにおい
て、復号ができなかった場合は、上記レベル制御器58
Rからの出力、即ち、レベル比データに基づいてレベル
制御したオーディオデータLMnが選択されるようにデ
ータセレクタを制御する。
【0188】このように、上記レベル制御器58L,5
8Rにおいて、オーディオデータLMn,RMnすなわ
ち左系列及び右系列の各補償データをレベル比データに
基づいて各チャンネルに応じてレベル制御して用いるこ
とにより、各チャンネルの本来のデータとレベル差が無
くなり、極めて自然が音響出力を得ることができる。
【0189】ここで、上記レベル比データは、記録系に
おける圧縮符号化における符号化単位のサンプル数例え
ば512サンプルの自然数倍を単位としてコード化する
ことにより、記録装置におけるマルチプレクサ44L,
44Rでは符号器43a〜43lからの入力単位でレベ
ル比データのビットストリーム変換を行うことができ、
また、再生装置におけるデマルチプレク56L,56R
では復号器57a〜57lへの出力単位によるレベル比
データのビットストリーム変換を行うことができ、冗長
性を持たずに記録することがきる。
【0190】また、この場合、上記再生装置のレベル制
御器58L,58Rでは、レベル比データのコード化サ
ンプル単位の境界毎に発生するデータの不連続を回避す
るために、音声の1サンプル毎のレベル制御を行い、例
えば、図12に示すようにレベルの変更を数ステップに
分割したり、図13や図14に示すようにレベルの変更
を数デシベルdb毎に限定するようにする。
【0191】すなわち、図12に示した例では、レベル
比データのコード化サンプル単位長全体を利用してレベ
ルを変化させることにより、レベルの急激な変化を防止
する。また、図13に示した例では、レベル変化量に拘
らずレベル変化の傾斜を一定として、該当サンプルの先
頭から変化させることにより、レベルの急激な変化を防
止する。さらに、図14に示した例では、レベル変化量
に拘らずレベル変化の傾斜を一定として、該当サンプル
の最後に変化させることにより、レベルの急激な変化を
防止する。なお、図12〜図14において、太線の矢印
がコード化されたレベル比データを示し、細線の矢印が
上記レベル制御器58L,58Rにおいて作成されたレ
ベルデータを示している。
【0192】なお、上述の各実施例においては、左右チ
ャンネルのデジタルサウンドトラックに、時間的に同じ
である左右チャンネルのオーディオ信号のデジタルオー
ディオデータを、フィルム走行方向に所定距離だけ空間
的に記録することとしたが、左右チャンネルのアナログ
サウンドトラックにおいて、時間的に同じである左右チ
ャンネルのオーディオ信号のアナログオーディオデータ
を、フィルム走行方向に所定距離だけ空間的に記録する
こととしても同様の効果がえられる。
【0193】例えば、図15に示すように、左右チャン
ネルのアナログオーディオデータが記録されている左ア
ナログサウンドトラック201Lと右アナログサウンド
トラック201Rからの左右アナログオーディオデータ
は、左ノイズ検出器202Lと左ノイズ検出器202
R、及び、左アンプ203Lと右アンプ203Rへ各々
供給される。上記左ノイズ検出器202Lと左ノイズ検
出器202Rは、供給された左右アナログオーディオデ
ータのノイズを検出し、その検出出力によりスイッチ2
03のスイッチを切換えて、上記左アンプ203Lと右
アンプ203Rからの左右アナログオーディオデータの
出力を制御する。左右アナログオーディオデータのノイ
ズが検出されなかった場合は、左アンプ203Lからの
左アナログオーディオデータは出力左アンプ205Lを
介して出力され、右アンプ203Rからの右アナログオ
ーディオデータは出力左アンプ205Rを介して出力さ
れる。また、一方のアナログオーディオデータにノイズ
が検出された場合は、スイッチ204のスイッチが切り
換わり、他方のノイズが検出されなかったアナログオー
ディオデータが出力アンプ205L及び出力アンプ20
6Rを介して各々出力される。
【0194】
【発明の効果】本発明に係る映画フィルムでは、左右チ
ャンネルのデジタルサウンドトラックに左右チャンネル
の時間的に同じオーディオ信号がフィルム走行方向に所
定距離だけ空間的にずらした位置に保持するとともに、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて右チャンネルのオーディオデータの音途切れを
補償するための音途切れ補償データを保持し、右チャン
ネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録領域にて
左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
ための音途切れ補償データを保持するので、再生系にお
いて、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方向に直交す
る方向の傷になどにより、左右チャンネルのオーディオ
データが同時に破壊されたために生じる音の途切れを補
償することができる。従って、再生系の再生能力が喪失
されないようにすることができる。また、長いバースト
エラーにより、片側のチャンネルのオーディオデータの
記録領域が破壊され、再生不可能となった場合でも音の
途切れを補償データにより補償することができる。
【0195】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
さらに左右チャンネルのアナログサウンドトラックにて
左右チャンネルのアナログオーディオ信号を保持するの
で、再生系において、左右チャンネルのアナログオーデ
ィオ信号も再生することができる。
【0196】
【0197】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのサウンドトラックにてそれぞれ複数のチ
ャンネルのオーディオデータ保持するので、再生系にお
いて、臨場感に富んだ音響再生が可能である。
【0198】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、少なくとも1チャンネルのオーディオデータ
を音途切れ補償データとして保持するので、再生系にお
いて、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方向に直交す
る方向の傷になどにより、左右チャンネルのオーディオ
データが同時に破壊されたために生じる音の途切れを音
途切れ補償データにより補償することができる。従っ
て、再生系の再生能力が喪失されないようにすることが
できる。また、長いバーストエラーにより、片側のチャ
ンネルのオーディオデータの記録領域が破壊され、再生
不可能となった場合でも音の途切れを補償することがで
きる。しかも、臨場感に富んだ音響再生が可能である。
【0199】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、少なくとも2チャンネルを平均化したオーデ
ィオデータを音途切れ補償データとして保持するので、
再生系において、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方
向に直交する方向の傷になどにより、左右チャンネルの
オーディオデータが同時に破壊されたために生じる音の
途切れを音途切れ補償データにより補償することができ
る。従って、再生系の再生能力が喪失されないようにす
ることができる。また、長いバーストエラーにより、片
側のチャンネルのオーディオデータの記録領域が破壊さ
れ、再生不可能となった場合でも音の途切れを補償する
ことができる。しかも、臨場感に富んだ音響再生が可能
である。
【0200】 また、本発明に係る映画フィルムでは、
左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域にて、音途切れ補償データと該音途切れ補償データ
により補償するオーディオデータとレベル比を示すレベ
ル比データを上記音途切れ補償データとともに保持する
ので、再生系において、左右チャンネルのオーディオデ
ータが同時に破壊されたために生じる音の途切れを音途
切れ補償データにより補償することができ、しかも、レ
ベル比データにより補償データを適切なレベルに制御す
ることができる。
【0201】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのデジタルサウンドトラックにて、それぞ
れ同じエラー訂正用の処理が施された左右チャンネルの
オーディオデータを保持するので、再生系において、エ
ラー訂正処理によりオーディオデータを確実に再生する
ことができる。
【0202】また、本発明に係る映画フィルムでは、時
間的に同じオーディオ信号のオーディオデータを、エラ
ー訂正処理に必要なデータ距離よりも大きい所定距離だ
けフィルム走行方向に空間的にずらした左右チャンネル
のデジタルサウンドトラック上の位置に保持するので、
再生系において、長いバーストエラーにより、片側のチ
ャンネルのオーディオデータの記録領域が破壊され、再
生不可能となった場合でも音の途切れを補償することが
できる。
【0203】また、本発明に係る映画フィルムでは、左
右チャンネルのデジタルサウンドトラックにて、それぞ
れ圧縮処理が施された左右チャンネルのオーディオデー
タを保持するので、再生系において、長時間に亘るオー
ディオデータを再生することができる。
【0204】また、本発明に係る映画フィルムでは、時
間的に同じオーディオ信号を、コマ間距離の整数倍であ
る所定距離だけフィルム走行方向に空間的にずらした左
右チャンネルのサウンドトラック上の位置に保持するの
で、再生系において、片側のチャンネルのオーディオデ
ータの記録領域が破壊され、再生不可能となった場合で
も音の途切れを補償することができる。
【0205】 本発明に係る映画フィルムの記録方法で
は、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号がフィルム走
行方向に所定距離だけ空間的にずらした位置に記録する
とともに、左チャンネルのデジタルサウンドトラックに
設けた記録領域に右チャンネルのオーディオデータの音
途切れを補償するための音途切れ補償データを記録し、
右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
領域に左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
償するための音途切れ補償データを記録するので、フィ
ルムのつなぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷
になどにより、左右チャンネルのオーディオデータが同
時に破壊されたために生じる音の途切れを補償すること
ができ、再生系において再生能力が喪失されないように
することができる。また、長いバーストエラーにより、
片側のチャンネルのオーディオデータの記録領域が破壊
され、再生不可能となった場合でも音の途切れを補償す
ることができる。
【0206】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、さらに左右チャンネルのアナログサウンドト
ラックにて左右チャンネルのアナログオーディオ信号を
記録するので、再生系において左右チャンネルのアナロ
グオーディオ信号も再生することができる。
【0207】
【0208】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に、左右チャンネルのオーディオデータとしてそれぞれ
複数のチャンネルのオーディオデータを記録するので、
再生系において、臨場感に富んだ音響再生が可能であ
る。
【0209】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、上記音途切れ補償データとして少
なくとも1チャンネルのオーディオデータを記録するの
で、再生系において、フィルムのつなぎ目やフィルム走
行方向に直交する方向の傷になどにより、左右チャンネ
ルのオーディオデータが同時に破壊されたために生じる
音の途切れを音途切れ補償データにより補償することが
できる。従って、再生系の再生能力が喪失されないよう
にすることができる。また、長いバーストエラーによ
り、片側のチャンネルのオーディオデータの記録領域が
破壊され、再生不可能となった場合でも音の途切れを補
償することができる。しかも、臨場感に富んだ音響再生
が可能である。
【0210】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、上記音途切れ補償データとして少
なくとも2チャンネルを平均化したオーディオデータを
記録するので、再生系において、フィルムのつなぎ目や
フィルム走行方向に直交する方向の傷になどにより、左
右チャンネルのオーディオデータが同時に破壊されたた
めに生じる音の途切れを音途切れ補償データにより補償
することができる。従って、再生系の再生能力が喪失さ
れないようにすることができる。また、長いバーストエ
ラーにより、片側のチャンネルのオーディオデータの記
録領域が破壊され、再生不可能となった場合でも音の途
切れを補償することができる。しかも、臨場感に富んだ
音響再生が可能である。
【0211】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
方法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域に、音途切れ補償データと該音途切れ
補償データにより補償するオーディオデータとのレベル
比を示すレベル比データを上記音途切れ補償データとと
もに記録するので、再生系において、左右チャンネルの
オーディオデータが同時に破壊されたために生じる音の
途切れを音途切れ補償データにより補償することがで
き、しかも、レベル比データにより補償データを適切な
レベルに制御することができる。
【0212】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック上
のフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらした位
置に、左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
オーディオデータをそれぞれエラー訂正用の処理を施し
て記録するので、再生系において、エラー訂正処理によ
りオーディオデータを確実に再生することができる。
【0213】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、エラー訂正処理に必要なデータ距離よりも大き
い所定距離だけフィルム走行方向に空間的にずらした左
右チャンネルのデジタルサウンドトラック上の位置に、
それぞれエラー訂正用の処理を施した左右チャンネルの
時間的に同じオーディオ信号のオーディオデータを記録
するので、再生系において、長いバーストエラーによ
り、片側のチャンネルのオーディオデータの記録領域が
破壊され、再生不可能となった場合でも音の途切れを補
償することができる。
【0214】また、本発明に係る映画フィルムの記録方
法では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック上
のフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらした位
置に、左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
オーディオデータを圧縮処理を施して記録するので、長
時間に亘るオーディオデータをデジタルサウンドトラッ
クに記録することができ、再生系において、長時間に亘
るオーディオデータを再生することができる。
【0215】 本発明に係る映画フィルムの記録装置で
は、記録手段により、左右チャンネルのデジタルサウン
ドトラックに左右チャンネルの時間的に同じオーディオ
信号がフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらし
た位置に記録するとともに、左チャンネルのデジタルサ
ウンドトラックに設けた記録領域に右チャンネルのオー
ディオデータの音途切れを補償するための音途切れ補償
データを記録し、右チャンネルのデジタルサウンドトラ
ックに設けた記録領域に左チャンネルのオーディオデー
タの音途切れを補償するための音途切れ補償データを記
録するので、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方向に
直交する方向の傷になどにより、左右チャンネルのオー
ディオデータが同時に破壊されたために生じる音の途切
れを補償することができ、再生系において再生能力が喪
失されないようにすることができる。また、長いバース
トエラーにより、片側のチャンネルのオーディオデータ
の記録領域が破壊され、再生不可能となった場合でも音
の途切れを補償することができる。
【0216】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、記録手段により、さらに左右チャンネルのア
ナログサウンドトラックにて左右チャンネルのアナログ
オーディオ信号を記録するので、再生系において左右チ
ャンネルのアナログオーディオ信号も再生することがで
きる。
【0217】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号
のオーディオデータを、記録手段により、左右チャンネ
ルのデジタルサウンドトラック上のフィルム走行方向に
所定距離だけ空間的にずらした位置に記録するので、再
生系において、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方向
に直交する方向の傷になどにより、左右チャンネルのオ
ーディオデータが同時に破壊されたために生じる音の途
切れを補償することができる。従って、再生系の再生能
力が喪失されないようにすることができる。また、長い
バーストエラーにより、片側のチャンネルのオーディオ
データの記録領域が破壊され、再生不可能となった場合
でも音の途切れを補償データにより補償することができ
る。
【0218】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左チャンネルのオーディオデータ又は右チャン
ネルのオーディオデータの一方に所定の時間遅延を与え
ることにより、左右チャンネルの時間的に同じオーディ
オ信号のオーディオデータを、左右チャンネルのデジタ
ルサウンドトラック上のフィルム走行方向に所定距離だ
け空間的にずらした位置に記録することができる。これ
により、再生系において、フィルムのつなぎ目やフィル
ム走行方向に直交する方向の傷になどにより、左右チャ
ンネルのオーディオデータが同時に破壊されたために生
じる音の途切れを補償することができる。従って、再生
系の再生能力が喪失されないようにすることができる。
また、長いバーストエラーにより、片側のチャンネルの
オーディオデータの記録領域が破壊され、再生不可能と
なった場合でも音の途切れを補償データにより補償する
ことができる。
【0219】
【0220】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、記録手段により、左右チャンネルのオーディオ
データとしてそれぞれ複数のチャンネルのオーディオデ
ータを左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに記
録するので、再生系において、臨場感に富んだ音響再生
が可能である。
【0221】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、記録手段により、左右チャンネルのデジタル
サウンドトラックに設けた記録領域に、上記音途切れ補
償データとして少なくとも1チャンネルのオーディオデ
ータを記録するので、再生系において、フィルムのつな
ぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷になどによ
り、左右チャンネルのオーディオデータが同時に破壊さ
れたために生じる音の途切れを音途切れ補償データによ
り補償することができる。従って、再生系の再生能力が
喪失されないようにすることができる。また、長いバー
ストエラーにより、片側のチャンネルのオーディオデー
タの記録領域が破壊され、再生不可能となった場合でも
音の途切れを補償することができる。
【0222】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、少なくとも2チャンネルのオーディオデータ
を平均化処理手段により平均化し、左右チャンネルのデ
ジタルサウンドトラックに設けた記録領域に、上記平均
化したオーディオデータを音途切れ補償データとして記
録するので、再生系において、フィルムのつなぎ目やフ
ィルム走行方向に直交する方向の傷になどにより、左右
チャンネルのオーディオデータが同時に破壊されたため
に生じる音の途切れを音途切れ補償データにより補償す
ることができる。従って、再生系の再生能力が喪失され
ないようにすることができる。また、長いバーストエラ
ーにより、片側のチャンネルのオーディオデータの記録
領域が破壊され、再生不可能となった場合でも音の途切
れを補償することができる。しかも、臨場感に富んだ音
響再生が可能である。
【0223】 また、本発明に係る映画フィルムの記録
装置では、音途切れ補償データと該音途切れ補償データ
により補償するオーディオデータとのレベル比を示すレ
ベル比データをレベル比データ生成手段により生成し、
左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記
録領域に、上記レベル比データを上記音途切れ補償デー
タとともに記録するので、再生系において、左右チャン
ネルのオーディオデータが同時に破壊されたために生じ
る音の途切れを音途切れ補償データにより補償すること
ができ、しかも、レベル比データにより補償データを適
切なレベルに制御することができる。
【0224】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左右チャンネルのオーディオデータにエラー訂
正用処理手段により同じエラー訂正用の処理を施し、上
記エラー訂正用の処理を施したオーディオデータを左右
チャンネルのデジタルサウンドトラックに記録するの
で、再生系において、エラー訂正処理によりオーディオ
データを確実に再生することができる。
【0225】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左チャンネルのオーディオデータ又は右チャン
ネルのオーディオデータの一方にエラー訂正用の処理に
必要なデータ距離よりも大きな時間遅延を遅延手段によ
り与えることによって、左右チャンネルの時間的に同じ
オーディオ信号のオーディオデータを、左右チャンネル
のデジタルサウンドトラック上のフィルム走行方向に所
定距離だけ空間的にずらした位置に記録するので、再生
系において、長いバーストエラーにより、片側のチャン
ネルのオーディオデータの記録領域が破壊され、再生不
可能となった場合でも音の途切れを補償することができ
る。
【0226】また、本発明に係る映画フィルムの記録装
置では、左右チャンネルのオーディオデータに圧縮処理
手段により同じ圧縮処理を施し、時間的に同じ左右チャ
ンネルのオーディオ信号のオーディオデータを、左右チ
ャンネルのデジタルサウンドトラック上のフィルム走行
方向に所定距離だけ空間的にずらした位置に記録するの
で、長時間に亘るオーディオデータをデジタルサウンド
トラックに記録することができ、再生系において、長時
間に亘るオーディオデータを再生することができ、しか
も、長いバーストエラーにより、片側のチャンネルのオ
ーディオデータの記録領域が破壊され、再生不可能とな
った場合でも音の途切れを補償することができる。
【0227】 本発明に係る映画フィルムの再生装置で
は、左右チャンネルのオーディオデータが光学的に記録
された左右チャンネルのデジタルサウンドトラックを有
し、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右
チャンネルの時間的に同じオーディオ信号のオーディオ
データがフィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずら
して左右チャンネルのサウンドトラックに記録されると
ともに、左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設
けられた記録領域に右チャンネルのオーディオデータの
音途切れを補償するための音途切れ補償データが記録さ
れ、右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けら
れた記録領域に左チャンネルのオーディオデータの音途
切れを補償するための音途切れ補償データが記録されて
いる映画フィルムの上記左右チャンネルのサウンドトラ
ックから時間的に同じ左右チャンネルのオーディオデー
タを再生手段により再生し、この再生手段により再生し
た左右チャンネルの時間的に同じオーディオデータにつ
いて、一方のチャンネルのオーディオ信号の欠落を欠落
検出手段により検出し、この欠落検出手段による検出出
力に基づいて、データ切り換え手段により、欠落した一
方のチャンネルのオーディオデータに代えて他方のチャ
ンネルのオーディオデータが記録されたサウンドトラッ
クの記録領域から再生される音途切れ補償データを出力
するので、フィルムのつなぎ目やフィルム走行方向に直
交する方向の傷になどにより、左右チャンネルのオーデ
ィオデータが同時に破壊されたために生じる音の途切れ
を補償することができ、再生能力が喪失されることがな
く、オーディオデータを確実に再生することができる。
また、長いバーストエラーにより、片側のチャンネルの
オーディオデータの記録領域が破壊され、再生不可能と
なった場合でも音の途切れを補償することができる。
【0228】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのアナログオーディオ信号が
光学的に記録された映画フィルムの左右チャンネルのア
ナログサウンドトラックから上記アナログオーディオ信
号を再生手段により再生することができる。
【0229】
【0230】
【0231】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、再生手段により、音途切れ補償
データとして少なくとも1チャンネルのオーディオデー
タを再生し、欠落した一方のチャンネルのオーディオデ
ータに代えて出力するので、フィルムのつなぎ目やフィ
ルム走行方向に直交する方向の傷になどにより、左右チ
ャンネルのオーディオデータが同時に破壊されたために
生じる音の途切れを補償することができ、再生能力が喪
失されることがなく、オーディオデータを確実に再生す
ることができる。また、長いバーストエラーにより、片
側のチャンネルのオーディオデータの記録領域が破壊さ
れ、再生不可能となった場合でも音の途切れを補償する
ことができる。
【0232】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、再生手段により、音途切れ補償
データとして少なくとも2チャンネルを平均化したオー
ディオデータを再生し、欠落した一方のチャンネルのオ
ーディオデータに代えて出力するので、フィルムのつな
ぎ目やフィルム走行方向に直交する方向の傷になどによ
り、左右チャンネルのオーディオデータが同時に破壊さ
れたために生じる音の途切れを補償することができ、再
生能力が喪失されることがなく、オーディオデータを確
実に再生することができる。また、長いバーストエラー
により、片側のチャンネルのオーディオデータの記録領
域が破壊され、再生不可能となった場合でも音の途切れ
を補償することができる。
【0233】 また、本発明に係る映画フィルムの再生
装置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラック
に設けた記録領域から、音途切れ補償データにより音途
切れを補償するオーディオデータとレベル比を示すレベ
ル比データを上記音途切れ補償データとともに再生し、
欠落した一方のチャンネルのオーディオデータに代え
て、上記音途切れ補償データにより音途切れを補償した
オーディオデータのレベルをレベル制御手段により上記
レベル比データに応じて制御して出力するので、再生系
において、左右チャンネルのオーディオデータが同時に
破壊されたために生じる音の途切れを補償データにより
適切なレベルで補償することができる。
【0234】また、本発明に係る映画フィルムの再生装
置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックか
ら再生した左右チャンネルのオーディオデータにエラー
訂正処理手段によりエラー訂正処理を施すので、左右チ
ャンネルのオーディオデータを確実に再生することがで
きる。
【0235】また、本発明に係る映画フィルムの再生装
置では、左右チャンネルのデジタルサウンドトラックか
ら再生される圧縮処理が施された左右チャンネルのオー
ディオデータに伸張処理手段により伸張処理を施すの
で、長時間に亘るオーディオデータを再生することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映画フィルムの構成を模式的に示
す平面図である。
【図2】本発明に係る映画フィルムにおけるオーディオ
信号の記録位置を説明するための映画フィルムの模式的
な平面図である。
【図3】本発明に係る映画フィルムの記録装置の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明に係る映画フィルムの再生装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】オーディオデータが訂正不能となった映画フィ
ルムの構成を模式的に示す平面図である。
【図6】本発明に係る映画フィルムの再生装置により、
通常に再生された再生音とスピーカーの対応を示す図で
ある。
【図7】本発明に係る映画フィルムの再生装置により、
一方のサウンドトラックのみ再生された再生音とスピー
カーの対応を示す図である。
【図8】本発明に係る映画フィルムの再生装置により、
他方のサウンドトラックのみ再生された再生音とスピー
カーの対応を示す図である。
【図9】本発明に係る映画フィルムの映写装置の構成を
示す図である。
【図10】本発明に係る映画フィルムの記録装置の他の
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る映画フィルムの再生装置の他の
構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示した再生装置におけるレベル制御
器の動作を示す図である。
【図13】図11に示した再生装置におけるレベル制御
器の他の動作を示す図である。
【図14】図11に示した再生装置におけるレベル制御
器のさらに他の動作を示す図である。
【図15】本発明に係る映画フィルムの再生装置のさら
に他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,50 映画フィルム 2 画像記録領域 3L,3R パーフォレーション 4L,4R アナログサウンドトラック 5L,5R デジタルサウンドトラック 11L,11R,41L,41R ミキサー 12a〜12l,43a〜43l 符号器 13L,13R,44L,44R マルチプレクサ 14,23,45,54 ディレイメモリ 15L,15R,46L,46R エラー訂正データ付
加装置 16L,16R,47L,47R 変調器 17L,17R,48L,48R 記録器 20L,20R,51L,51R CCDラインセンサ 21L,21R,52L,52R 復調器 22L,22R・53L,53R エラー訂正装置 23L,23R,56L,56R デマルチプレクサ 26a〜26l,57a〜57l 復号器 27a〜27d,28a〜28d 59a〜59h デ
ータセレクタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−115272(JP,A) 特開 平5−109196(JP,A) 特開 平5−40938(JP,A) 特開 昭56−101680(JP,A) 実開 昭55−47053(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 20/18 G03B 31/02

Claims (36)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右チャンネルのオーディオ信号が光学的
    に記録された左右チャンネルのデジタルサウンドトラッ
    クを有する映画フィルムであって、 左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右チャ
    ンネルの時間的に同じオーディオ信号がフィルム走行方
    向に所定距離だけ空間的にずらして記録され、 右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償する
    ための音途切れ補償データが記録された記録領域を左チ
    ャンネルのデジタルサウンドトラックに設けるととも
    に、左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補償
    するための音途切れ補償データが記録された記録領域を
    右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けたこと
    を特徴とする映画フィルム。
  2. 【請求項2】左右チャンネルのアナログオーディオ信号
    が光学的に記録された左右チャンネルのアナログサウン
    ドトラックをさらに有することを特徴とする請求項1記
    載の映画フィルム。
  3. 【請求項3】左右チャンネルのオーディオデータは、そ
    れぞれ複数のチャンネルのオーディオデータであること
    を特徴とする請求項1記載の映画フィルム。
  4. 【請求項4】上記音途切れ補償データとして少なくとも
    1チャンネルのオーディオデータが上記記録領域に記録
    されていることを特徴とする請求項3記載の映画フィル
    ム。
  5. 【請求項5】上記音途切れ補償データとして少なくとも
    2チャンネルを平均化したオーディオデータが上記記録
    領域に記録されていることを特徴とする請求項3記載の
    映画フィルム。
  6. 【請求項6】上記音途切れ補償データと該音途切れ補償
    データにより補償するオーディオデータとレベル比を示
    すレベル比データが上記音途切れ補償データとともに上
    記記録領域に記録されていることを特徴とする請求項5
    記載の映画フィルム。
  7. 【請求項7】左右チャンネルのオーディオデータは、そ
    れぞれ同じエラー訂正用の処理が施されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6記載の映画フィルム。
  8. 【請求項8】上記所定距離は、エラー訂正処理に必要な
    データ距離よりも大きいことを特徴とする請求項7記載
    の映画フィルム。
  9. 【請求項9】左右チャンネルのオーディオデータは、圧
    縮処理が施されていることを特徴とする請求項8記載の
    映画フィルム。
  10. 【請求項10】上記所定距離は、コマ間距離の整数倍で
    あることを特徴とする請求項1記載の映画フィルム。
  11. 【請求項11】左右チャンネルのオーディオ信号が光学
    的に記録される左右チャンネルのデジタルサウンドトラ
    ックを有する映画フィルムの記録方法であって、 左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右チャ
    ンネルの時間的に同じオーディオ信号をフィルム走行方
    向に所定距離だけ空間的にずらして記録し、 左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
    領域に右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
    償するための音途切れ補償データを記録するとともに、
    右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
    領域に左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
    償するための音途切れ補償データを記録することを特徴
    とする映画フィルムの記録方法。
  12. 【請求項12】上記映画フィルムは左右チャンネルのア
    ナログオーディオ信号が光学的に記録された左右チャン
    ネルのアナログサウンドトラックをさらに有することを
    特徴とする請求項11記載の映画フィルムの記録方法。
  13. 【請求項13】左右チャンネルのオーディオデータとし
    てそれぞれ複数のチャンネルのオーディオデータを記録
    することを特徴とする請求項11記載の映画フィルムの
    記録方法。
  14. 【請求項14】上記音途切れ補償データとして少なくと
    も1チャンネルのオーディオデータを上記記録領域に記
    録することを特徴とする請求項13記載の映画フィルム
    の記録方法。
  15. 【請求項15】上記音途切れ補償データとして少なくと
    も2チャンネルを平均化したオーディオデータを上記記
    録領域に記録することを特徴とする請求項13記載の映
    画フィルムの記録方法。
  16. 【請求項16】上記音途切れ補償データと該音途切れ補
    償データにより補償するオーディオデータとのレベル比
    を示すレベル比データを上記音途切れ補償データととも
    に上記記録領域に記録することを特徴とする請求項15
    記載の映画フィルムの記録方法。
  17. 【請求項17】左右チャンネルのオーディオデータにそ
    れぞれエラー訂正用の処理を施すことを特徴とする請求
    項11乃至請求項16記載の映画フィルムの記録方法。
  18. 【請求項18】上記所定距離は、エラー訂正処理に必要
    なデータ距離よりも大きいことを特徴とする請求項17
    記載の映画フィルムの記録方法。
  19. 【請求項19】左右チャンネルのオーディオデータに圧
    縮処理を施すことを特徴とする請求項18記載の映画フ
    ィルムの記録方法。
  20. 【請求項20】左右チャンネルのオーディオ信号が光学
    的に記録される左右チャンネルのデジタルサウンドトラ
    ックを有する映画フィルムの記録装置であって、 左右チャンネルのデジタルサウンドトラックに左右チャ
    ンネルの時間的に同じオーディオ信号をフィルム走行方
    向に所定距離だけ空間的にずらして記録し、 左チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
    領域に右チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
    償するための音途切れ補償データを記録するとともに、
    右チャンネルのデジタルサウンドトラックに設けた記録
    領域に左チャンネルのオーディオデータの音途切れを補
    償するための音途切れ補償データを記録する記録手段を
    備えることを特徴とする映画フィルムの記録装置。
  21. 【請求項21】上記映画フィルムは左右チャンネルのア
    ナログオーディオ信号が光学的に記録された左右チャン
    ネルのアナログサウンドトラックをさらに有することを
    特徴とする請求項20記載の映画フィルムの記録装置。
  22. 【請求項22】上記記録手段は、左チャンネルのオーデ
    ィオデータ又は右チャンネルのオーディオデータの一方
    に所定の時間遅延を与える遅延手段を備え、左右チャン
    ネルのデジタルサウンドトラックに左右チャンネルの時
    間的に同じオーディオ信号のオーディオデータを上記遅
    延手段による時間遅延によりフィルム走行方向に所定距
    離だけ空間的にずらして記録することを特徴とする請求
    項20記載の映画フィルムの記録装置。
  23. 【請求項23】上記記録手段は、左右チャンネルのオー
    ディオデータとしてそれぞれ複数のチャンネルのオーデ
    ィオデータを記録することを特徴とする請求項22記載
    の映画フィルムの記録装置。
  24. 【請求項24】上記記録手段は、上記音途切れ補償デー
    タとして少なくとも1チャンネルのオーディオデータを
    上記記録領域に記録することを特徴とする請求項23記
    載の映画フィルムの記録装置。
  25. 【請求項25】上記記録手段は、少なくとも2チャンネ
    ルのオーディオデータを平均化する平均化処理手段を備
    え、この平均化処理手段により平均化したオーディオデ
    ータを上記音途切れ補償データとして上記記録領域に記
    録することを特徴とする請求項23記載の映画フィルム
    の記録装置。
  26. 【請求項26】上記記録手段は、上記音途切れ補償デー
    タと該音途切れ補償データにより補償するオーディオデ
    ータとのレベル比を示すレベル比データを生成するレベ
    ル比データ生成手段を備え、このレベル比データ生成手
    段により生成したレベル比データを上記補償データとと
    もに上記記録領域に記録することを特徴とする請求項2
    5記載の映画フィルムの記録装置。
  27. 【請求項27】上記記録手段は、左右チャンネルのオー
    ディオデータに同じエラー訂正用の処理を施すエラー訂
    正用処理手段を備え、このエラー訂正用処理手段により
    エラー訂正用の処理を施したオーディオデータを記録す
    ることを特徴とする請求項20乃至請求項26記載の映
    画フィルムの記録装置。
  28. 【請求項28】上記記録手段は、左チャンネルのオーデ
    ィオデータ又は右チャンネルのオーディオデータの一方
    に上記エラー訂正用処理手段におけるエラー訂正用の処
    理に必要なデータ距離よりも大きな時間遅延を与える遅
    延手段を備え、左右チャンネルのデジタルサウンドトラ
    ックに左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
    オーディオデータを上記遅延手段による時間遅延により
    フィルム走行方向に所定距離だけ空間的にずらして記録
    することを特徴とする請求項27記載の映画フィルムの
    記録装置。
  29. 【請求項29】上記記録手段は、左右チャンネルのオー
    ディオデータに同じ圧縮処理を施す圧縮処理手段を備
    え、この圧縮処理手段により圧縮処理を施したオーディ
    オデータを記録することを特徴とする請求項28記載の
    映画フィルムの記録装置。
  30. 【請求項30】左右チャンネルのオーディオデータが光
    学的に記録された左右チャンネルのデジタルサウンドト
    ラックを有し、左右チャンネルのデジタルサウンドトラ
    ックに左右チャンネルの時間的に同じオーディオ信号の
    オーディオデータがフィルム走行方向に所定距離だけ空
    間的にずらして左右チャンネルのサウンドトラックに記
    録されるとともに、左チャンネルのデジタルサウンドト
    ラックに設けられた記録領域に右チャンネルのオーディ
    オデータの音途切れを補償するための音途切れ補償デー
    タが記録され、右チャンネルのデジタルサウンドトラッ
    クに設けられた記録領域に左チャンネルのオーディオデ
    ータの音途切れを補償するための音途切れ補償データが
    記録されている映画フィルムの再生装置であって、 左右チャンネルのサウンドトラックから時間的に同じ左
    右チャンネルのオーディオデータを再生する再生手段
    と、 この再生手段により再生した左右チャンネルの時間的に
    同じオーディオデータについて、一方のチャンネルのオ
    ーディオ信号の欠落を検出する欠落検出手段と、 この欠落検出手段による検出出力に基づいて、欠落した
    一方のチャンネルのオーディオデータに代えて他方のチ
    ャンネルのオーディオデータが記録されたサウンドトラ
    ックの記録領域から再生される音途切れ補償データを出
    力するデータ切り換え手段を備えることを特徴とする映
    画フィルムの再生装置。
  31. 【請求項31】上記映画フィルムは左右チャンネルのア
    ナログオーディオ信号が光学的に記録された左右チャン
    ネルのアナログサウンドトラックをさらに有することを
    特徴とする請求項30記載の映画フィルムの再生装置。
  32. 【請求項32】上記再生手段は、上記音途切れ補償デー
    タとして少なくとも1チャンネルのオーディオデータを
    上記記録領域から再生することを特徴とする請求項30
    記載の映画フィルムの再生装置。
  33. 【請求項33】上記再生手段は、上記音途切れ補償デー
    タとして少なくとも2チャンネルを平均化したオーディ
    オデータを上記記録領域から再生することを特徴とする
    請求項30記載の映画フィルムの再生装置。
  34. 【請求項34】上記再生手段は、上記音途切れ補償デー
    タにより音途切れを補償するオーディオデータとレベル
    比を示すレベル比データを上記記録領域から上記音途切
    れ補償データとともに再生し、上記レベル比データに応
    じたレベル制御を行うレベル制御手段を備え、上記音途
    切れ補償データにより音途切れを補償したオーディオデ
    ータのレベルを上記レベル制御手段により上記レベル比
    データに応じて制御することを特徴とする請求項33記
    載の映画フィルムの再生装置。
  35. 【請求項35】上記再生手段は、左右チャンネルのオー
    ディオデータにエラー訂正処理を施すエラー訂正処理手
    段を備え、このエラー訂正処理手段によりエラー訂正処
    理を施した左右チャンネルのオーディオデータを出力す
    ることを特徴とする請求項30乃至請求項34記載の映
    画フィルムの再生装置。
  36. 【請求項36】上記再生手段は、圧縮処理が施された左
    右チャンネルのオーディオデータに伸張処理を施す伸張
    処理手段を備え、この伸張処手段により伸張処理を施し
    た左右チャンネルのオーディオデータを出力することを
    特徴とする請求項35記載の映画フィルムの再生装置。
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