JPH0728121Y2

JPH0728121Y2 - 紙コップ等の筒状飲料用容器保持具

Info

Publication number: JPH0728121Y2
Application number: JP9240689U
Authority: JP
Inventors: 進三荒田
Original assignee: THE PACK CO., LTD.
Current assignee: THE PACK CO., LTD.
Priority date: 1989-08-04
Filing date: 1989-08-04
Publication date: 1995-06-28
Anticipated expiration: 2004-08-04
Also published as: JPH0332044U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は紙コップ等の筒状飲料用容器保持具、とく
に、紙コップ等の筒状飲料用容器に収容されたビール、
清涼飲料等の飲物と、このような飲み物と一緒に食され
るつまみ類とをセットにして販売する際に使用される飲
料用容器保持具に関する。

従来の技術と課題従来、たとえば、野球場等のスタンドにおいて、ビー
ル、清涼飲料等の飲み物は紙製あるいはプラスチック製
のコップに入れて販売されることが多いが、購入者が飲
み物と一緒につまみ類を購入した場合、つまみ類をその
包装用袋から取り出す際には、紙コップ等と包装用袋と
を片手で把持するか、あるいは紙コップ等を何処かに置
いて、包装用袋のみを把持しなければならない。

しかし、紙コップ等と包装用袋とを片手で把持した状態
で包装用袋からつまみ類を取り出すことはいささか難い
し、紙コップ等をいちいち何処かに置くことは煩わしい
ものである。

この考案は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、紙コップ等の筒状飲料用容器とつまみ類とを同時に
片手で持っても持ち易くかつつまみ類を容易に取り出す
ことができ、しかも使用に供する迄は偏平な折畳み状態
にしておいて、使用する際には簡単に組み立て、使用す
ることのできる紙コップ等の筒状飲料用容器保持具を提
供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段而して、この考案に係る紙コップ等の筒状飲料用容器保
持具は、上記目的を達成するために、厚紙等の腰のある
シート材料から作製した筒状体の上半部を紙コップ等の
筒状飲料用容器保持部とし、下半部をつまみ類収容部と
したものである。

すなわち、この考案は、前面壁と、この前面壁の一側端
から縦折目を介して連設された後面壁とからなる筒状体
の前記前後両面壁の少なくともいずれか一方の下縁に、
他方の面壁側に折返される眼孔状底蓋片が円弧状の折目
を介して連設され、筒状体の上半部が、筒状体の上端開
口から挿入した紙コップ等の筒状飲料用容器をその上縁
部を突出させた状態で拘束状態に抱持しうる保持部とな
される一方、筒状体の下半部が、前面壁の高さ方向の中
間部に穿設された窓孔を取出し口とするつまみ類収容部
となされてなる構成を採用するものである。

上記飲料用容器保持部は、上端開口をあらかじめ拡げて
おいて筒状飲料用容器の挿入を行い易くするために、前
面壁の下縁に先端縁が後面壁に当接しうる内方折返し片
が連設されていることが好ましい。

また、筒状体の前後両面壁は、この保持具を把持し易く
するために、少なくともいずれか一方の側端上部に手指
挿入孔を有する耳片が突設形成されていることが好まし
い。

実施例以下、この考案の構成を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

この考案に係る筒状飲料用容器保持具は、第４図に示す
ように、全体が一枚の厚紙等の腰の強いシート材料から
作製されている。

（１）は、前面壁（２）と、この前面壁（２）の一側端
から縦折目（21）を介して連設された後面壁（３）とか
らなる筒状体、（４）（５）は、前後両面壁（２）
（３）の他側端から突設形成され手指挿入孔（６）
（７）を有する前後一対の耳片で、両耳片（４）（５）
の基端の重合貼着部（4a）（5a）どうしが重合貼着され
ている。前記手指挿入孔のうち、前面壁側の耳片（４）
の手指挿入孔（６）は少なくとも親指を挿入しうる大き
さに形成され、後面壁側の耳片（５）の手指挿入孔
（７）は、親指を除く他の４本に加えて手の甲部分をも
挿入しうる大きさに形成されている。また、前後両面壁
（２）（３）の下縁に円弧状の折目（22）（23）を介し
て連設された眼孔状の底蓋片（８）（９）が、他方の面
壁側に折返されている。

この筒状体（１）の上半部は、第１図に示すように筒状
体（１）の上端開口から挿入した紙コップ等の筒状飲料
用容器（Ｐ）をその上縁部を突出させた状態で拘束状態
に抱持しうる筒状飲料用容器保持具（1a）となされてい
る。すなわち、筒状体（１）の上端開口の内周は、紙コ
ップ等の筒状飲料用容器（Ｐ）の上縁寄りの高さ方向の
中間部外周と略同じ長さに設定されている。また、この
筒状飲料用容器保持部（1a）の前面壁（2a）の下縁に山
形の折目（24）を介して内方折返し片（10）が連設さ
れ、この内方折返し片（10）をその先端縁が後面壁（3
a）の内面に当接するように折返すことにより、飲料用
容器保持部（1a）の筒状形態が保持されると共に、筒状
体（１）の前面壁（２）の高さ方向中間部に窓孔（11）
が形成されるようになされている。

筒状体（１）の下半部は、前記眼孔状の底蓋片（８）
（９）を底面とし、前記窓孔（11）を取り出し口とする
つまみ類収容部（1b）となされている。

図中、（25）は、筒状飲料用容器保持部（1a）の前面壁
（2a）および後面壁（3a）を幅方向に４等分する位置に
設けられた縦折目で、前後両面壁を紙コップ等の筒状飲
料用容器の外周に沿った状態に変形させやすように設け
られたものである。また、（26）は内方折返し片（10）
を折返し易くするために設けられた折目、（27）（28）
は前後両面壁（２）（３）と耳片（４）（５）との間の
折目、（29）（30）は耳片（４）（５）の側端に設けら
れた折目である。

而して、上記構成を有する筒状飲料用容器保持具を第４
図に示す展開状態から組み立てて使用するには、先ず前
後両面壁（２）（３）を縦折目（21）から二つ折りにし
て重ね合せ、耳片（４）（５）の重合貼着部（4a）（5
a）どうしを貼着して、全体を偏平な折畳み状態とす
る。通常は、この折畳状態のまま輸送、運搬、保管され
る。

この折畳み状態から前後両面壁（２）（３）の下縁に連
設された眼孔状の底蓋片（８）（９）を他方の面壁側に
折返す一方、筒状飲料用容器保持部前面壁（2a）の下縁
に連設された内方折返し片（10）を後面壁側に折返す。
そして、重合状態にある前後一対の耳片（４）（５）を
第１図に示すようハ字状に開いて、各手指挿入孔（６）
（７）に手指を挿入して筒状飲料用容器保持部（1a）を
把持し、この保持部（1a）の上端開口から、紙コップ等
の筒状飲料用容器（Ｐ）を保持部（1a）に挿入する。

一方、つまみ類収容部（1b）には前記窓孔（11）から適
宜つまみ類（Ｔ）を収容させる。

上記使用時には、飲み物が収容されて比較的重量のある
紙コップ等の筒状飲料用容器（Ｐ）が、筒状体（１）の
上半部に保持されているので、重心が筒状体（１）の高
い位置にあるが、前後一対の耳片（４）（５）をハ字状
に開いて手指挿入孔（６）（７）に５本の手指を分散さ
せて挿入しているので、耳片（４）（５）が手指に係止
された状態となり、僅かな力でこの保持具を把持するこ
とができ、保持具の不本意な傾動を防止している。

なお、前後一対の耳片（４）（５）の態様は、第５図に
示す他の実施例のように、互いに重合貼着され、手指挿
入孔（６）（７）には親指のみを挿入して筒状飲料用容
器保持部（1a）を把持しうるようなものとしても良い。
また、手指挿入孔を有する耳片（４）（５）は、保持部
を把持し易くするためにはあるほうが望ましいが、必ず
しも必要とするものではない。

考案の効果上述の次第で、この考案に係る紙コップ等の筒状飲料用
容器保持具は、筒状体（１）の上半部が飲料用容器保持
部（1a）となされる一方、下半部がつまみ類収容部（1
b）となされたものであるから、飲み物とつまみ類とを
片手でも持ち易いことはもとより、つまみ類取り出し口
としての窓孔（11）も設けられているので、つまみ類収
容部（1b）からつまみ類（Ｔ）を容易に取り出しうる。

また、筒状体（１）が前面壁（２）と後面壁（３）とか
らなり、これら前後両面壁（２）（３）の少なくともい
ずれか一方の下縁に、他方の面壁側に折返される眼孔状
底蓋片（８）（９）が円弧状の折目（22）（23）を介し
て連設されたものであるから、使用に供する迄は偏平な
折畳み状態にして保管し、使用に際しては、その折畳み
状態から簡単に組み立てることができ、販売物の迅速な
受渡しを要する野球場等のスタンドにおいて好適に使用
されうる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例をしめすのので、第１図は紙コ
ップ等の筒状飲料用容器保持具の使用状態を示す斜視
図、第２図は第１図II−II線断面図、第３図は第１図II
I−III線断面図、第４図は展開状態の平面図、第５図は
他の実施例の使用状態を示す斜視図である。（１）…筒状体、（1a）…飲料用容器保持部、（1b）…
つまみ類収容部、（２）…前面壁、（３）…後面壁、
（４）（５）…耳片、（６）（７）…手指挿入孔、
（８）（９）…底蓋片、（10）…内方折返し片、（11）
…窓孔、（21）…縦折目、（22）（23）…円弧状折目。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面壁と、この前面壁の一側端から縦折目
を介して連設された後面壁とからなる筒状体の前記前後
両面壁の少なくともいずれか一方の下縁に、他方の面壁
側に折返される眼孔状底蓋片が円弧状の折目を介して連
設され、筒状体の上半部が、筒状体の上端開口から挿入
した紙コップ等の筒状飲料用容器をその上縁部を突出さ
せた状態で拘束状態に抱持しうる保持部となされる一
方、筒状体の下半部が、前面壁の高さ方向の中間部に穿
設された窓孔を取出し口とするつまみ類収容部となされ
てなることを特徴とする紙コップ等の筒状飲料用容器保
持具。
【請求項２】容器保持部は、その前面壁の下縁に先端縁
が後面壁に当接する内方折返し片が連設されてなる実用
新案登録請求の範囲第１項記載の紙コップ等の筒状飲料
用容器保持具。
【請求項３】筒状体の前後両面壁は、少なくともいずれ
か一方の側端上部に手指挿入孔を有する耳片が突設形成
されてなる実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記
載の紙コップ等の筒状飲料用容器保持具。