JPH07280969A - 時刻同期機能付き監視制御システム - Google Patents

時刻同期機能付き監視制御システム

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JPH07280969A
JPH07280969A JP6965694A JP6965694A JPH07280969A JP H07280969 A JPH07280969 A JP H07280969A JP 6965694 A JP6965694 A JP 6965694A JP 6965694 A JP6965694 A JP 6965694A JP H07280969 A JPH07280969 A JP H07280969A
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JP
Japan
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time
clock
command
data
setting command
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JP6965694A
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English (en)
Inventor
昌之 ▲片▼岡
Masayuki Kataoka
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 端末局が中央局から送信されたコマンドを受
信すると(S1)、コマンドに含まれる基準時刻と端末
局の時計の現在時刻との比較により両時刻の間のずれが
補正範囲内であるか否かを判定する(S2)。そのずれ
が補正範囲内であれば時刻補正処理を行なう(S3)。
この処理では、実時間の時間軸を所定時間毎に圧縮させ
るかあるいは伸長させて時計の時間軸上に変換して時計
の時刻を補正する。一方、上記のずれが補正範囲外であ
ればエラーを中央局に送信する(S4)。端末局は、そ
のエラーに応じて中央局から送信されたコマンドを受信
すると(S5)、強制時刻設定処理を行なう(S6)。 【効果】 時刻補正処理により、同時刻の重複や時刻の
欠落等の不都合を回避できる。また、強制時刻設定処理
時に受信したコマンドにより、時刻変更を行なったとい
う情報が付加され、中央局側で時刻管理を正確に行なう
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルや各種のプラント
等に設置された設備機器の監視および制御に供される監
視制御システムに係り、詳しくは、システム内での時刻
同期が可能な時刻同期機能付き監視制御システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ビルやプラント、高速道路網等の近代化
された施設は、多くの設備機器を有しており、これらの
設備機器を相互に協調して動作させることが上記の施設
を円滑に運営する上で必要になっている。したがって、
特定の場所で全設備機器の動作状況が監視できるととも
に、この特定の場所から全設備機器を制御できることが
望ましく、通常、その監視や制御には、監視制御システ
ムが使用されるようになっている。
【0003】監視制御システムのシステムは、通常、図
6に示すように、特定の場所に設けられた中央局として
のホストマシン11と、現場各所に配されて図示しない
設備機器の運転や計測器のデータ収集等を行なう端末局
としてのプログラマブルロジックコントローラ(以降、
PLCと称する)12…とを備え、ホストマシン11と
各PLC12…とがネットワーク13により接続される
構成となっている。各PLC12…は、それぞれ各種設
備機器の動作を管理しており、それら設備機器の状態変
化等のデータをその発生時刻とともに記録している。そ
して、記録されたデータは、ホストマシン11の要求に
応じて、随時ホストマシン11に送信されるようになっ
ている。
【0004】ところが、異なるPLC12…に記録され
たデータをホストマシン11にて比較する場合、それぞ
れのPLC12…での時刻が一致していないと、正確に
データを比較することができなくなる。そこで、各PL
C12…に設けられた図示しない時計の時刻を、ホスト
マシン11の基準時刻と同期するように補正することに
より、比較すべきデータの時刻のずれをなくすことがで
きる。
【0005】この処理は、図7に示すフローチャートの
手順にしたがって行なわれる。まず、ホストマシン11
から時刻設定コマンドが発行される。この時刻設定コマ
ンドには、上記の基準時刻が含まれている。各PLC1
2…が時刻設定コマンドを受信すると(S11)、PL
C12にて時刻設定処理が実行される(S12)。この
時刻設定処理は、PLC12側の時計の時刻を基準時刻
に強制的に同期させることで行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにPLC12側での時刻を補正する場合、基準時刻
と各PLC12の時刻とのずれが大きいと、次のような
不都合が生じる。
【0007】例えば、PLC12の時刻の方が基準時刻
より大きく遅れている場合では、その遅れの間の時刻が
欠落して、その間にデータの欠測が生じることになる。
一方、PLC12の時刻の方が基準時刻より大きく進ん
でいる場合では、その遅れの間の時刻が重複して現れる
ことになり、同じ時刻に複数の異なるデータが存在する
おそれがある。
【0008】また、上記のような時刻設定では、時刻変
更前後で時刻が不連続となるため、ホストマシン11側
でPLC12からのデータを収集する際、そのデータが
時刻変更前のものか時刻変更後のものかの区別がつかな
くなる。そして、この結果、データの時刻管理を正確に
行なうことができなくなるという不都合が生じる。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、データの欠測や同時刻での異なるデータの
存在を生じさせることなく時刻同期を行なわせること、
および時刻設定の結果、時刻の不連続が生じてもデータ
の時刻管理を正確に行なうことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の時刻同期機能付
き監視制御システムは、上記の課題を解決するために、
基準時刻を発生する基準時計を有し、基準時刻に基づく
第1時刻設定指令を送信するとともに、第1時刻設定指
令に指令毎に異なる識別情報を付加した第2時刻設定指
令を送信する中央局と、実時間を計時する第1時計と時
刻を補正しうる第2時計とを有し、設備機器のデータを
第1時計による一定周期毎に更新して記録し、そのデー
タに第2時計に基づく所定間隔毎に記録時刻を付加する
とともに、記録したデータを記録時刻とともに上記中央
局に送信する複数の端末局とを備えており、この端末局
には、それぞれ、上記中央局からの第1時刻設定指令を
受信すると、上記第2時計の時刻と上記中央局で発生し
た基準時刻との間のずれが所定範囲内にあるかあるいは
所定範囲外にあるかを判定する判定手段と、この判定手
段による判定で両時刻の間のずれが所定範囲内にあると
きに、上記第1時計の実時間におけるデータ更新の1周
期毎に一定の時間を加算あるいは減算した時間を上記第
2時計におけるデータ更新の1周期の時間に変換して第
2時計の時刻を補正する時刻補正手段と、上記判定手段
による判定で両時刻の間のずれが所定範囲外にあるとき
に、上記中央局に第2時刻設定指令の送信を要求する指
令要求手段と、上記指令要求手段により上記中央局から
送信された第2時刻設定指令を受信すると、上記第2時
計の時刻を基準時刻に同期させて設定する時刻設定手段
と、上記時刻設定手段による上記第2時計の時刻変更時
に前回の時刻変更時の識別情報から時刻設定指令に付加
された識別情報に変更するとともに、時刻変更前後の両
識別情報と時刻変更前後の時間差とを上記中央局に通知
する更新通知手段とが設けられていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】上記の構成において、各端末局では、設備機器
の状態変化等がデータとして記録される。この記録は、
第1時計に基づいた一定周期毎に更新して行なわれ、記
録されるデータには、第2時計による記録時刻が付加さ
れる。
【0012】端末局では、中央局から送信された第1時
刻設定指令を受信すると、判定手段により、時刻設定指
令に含まれる基準時刻と第2時計の時刻とのずれが所定
範囲内にあるか所定範囲外にあるかが判定される。この
判定で両時刻のずれが所定範囲内にあるとき、補正手段
により、実時間におけるデータ更新の1周期毎に一定の
時間を加算あるいは減算した時間が、上記第2時計にお
けるデータ更新の1周期の時間に変換される。この変換
により、実時間の時間軸が圧縮または伸長されて第2時
計における時間となる。
【0013】例えば、第2時計の時刻が基準時刻より進
んでいる場合、データ更新の1周期毎に一定の時間を加
算して、正規の1周期より長い時間を第2時計における
データ更新の1周期の時間に変換する。これにより、第
1時計の時間軸が第2時計の時間軸上では圧縮される。
したがって、その圧縮された時間だけ、第2時計の時刻
が遅らされたことになる。
【0014】一方、判定手段による判定で両時刻のずれ
が所定範囲外にあるとき、指令要求手段により、中央局
に第2時刻設定指令の送信が要求されると、中央局から
この要求に応じて第2時刻設定指令が送信される。そし
て、その指令が端末局に受信されると、時刻設定手段に
より、第2時計の時刻が基準時刻に同期されて設定され
る。このときは、両時刻のずれが大きすぎて補正手段に
よる補正が不可能であり、第2時計の時刻が強制的に基
準時刻に同期させられることになる。
【0015】また、更新通知手段により、第2時計の時
刻変更に伴って識別情報が第2時刻設定指令に含まれた
最新の識別情報に更新されるとともに、時刻変更前後の
識別情報と時間差とが中央局に通知される。これによ
り、中央局では、上記の両識別情報から、時刻設定手段
により時刻が変更されたことと時刻変更による時間差と
を認識することができる。
【0016】このように、上記の構成によれば、両時刻
の差が所定範囲内にあれば、時間軸を圧縮あるいは伸長
して第2時計の時刻を補正することにより、第2時計の
時刻が連続性の保たれた状態で基準時刻と同期設定され
る。それゆえ、第2時計の時刻を基準時刻に同期させる
際に、同じ時刻が重複したり、ある時刻が欠けたりする
不都合を回避することができる。
【0017】また、両時刻の差が所定範囲外である場合
でも、識別情報の変更と時間差とが端末局から中央局に
送信されることにより、中央局で端末局からのデータが
何時記録されたものかを正確に把握することができる。
しかも、識別情報は、第2時刻設定指令に含まれてお
り、端末局の要求に応じて必要なだけ発行されるので、
中央局で管理される識別情報の数は最小限に抑えられ
る。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0019】本実施例に係る監視制御システムは、図3
に示すように、中央局としてのホストマシン1と、端末
局としての複数のプログラマブルロジックコントローラ
(以降、PLCと称する)2…とを備えている。ホスト
マシン1と各PLC2…とは、ネットワーク3により接
続されており、相互に通信を行なうことができるように
なっている。
【0020】ホストマシン1は、PLC2…に図示しな
い各設備機器を動作させるための指令を与えたり、PL
C2…から送信された各設備機器の状態変化(以降、状
変と称する)等のデータを収集して、そのデータの解析
や画面表示等の処理を行なうようになっている。また、
ホストマシン1は、基準時計としてのマスタ時計1aを
有しており、このマスタ時計1aによる基準時刻を含む
時刻設定コマンドおよび強制時刻設定処理用の強制時刻
設定コマンドを発行するようになっている。
【0021】第1時刻設定指令としての時刻設定コマン
ドは、基準時刻とともに、PLC2…から各設備機器へ
の制御出力の付与、各設備機器からのPLC2…に対す
る入力のホストマシン1への送信、各設備機器のアナロ
グ的な変化の一定時間おきのホストマシン1への送信等
のPLC2…に与える各種の指令を含んでいる。また、
第2時刻設定指令としての強制時刻設定コマンドは、強
制時刻設定コマンドがいつ発行されたものかがホストマ
シン1で識別可能となるようにコマンド発行毎に異なる
時計モードが付加されている。この時計モードは、コー
ド等で表されて識別情報としての役割を果たすようにな
っており、PLC2の要求によって発行される。
【0022】PLC2は、リレー接点、モータ、計測器
等の各種の設備機器が接続されており、これら設備機器
の動作制御、設備機器からの状変や計測値の入力等を行
なう他、その入力値をデータとして記録するデータ記録
機能を備えている。記録されるデータには、ホストマシ
ン1や他局(PLC2…)に送信されると記録から削除
されるものと、一定量または一定時間保持されるものと
がある。
【0023】上記のPLC2は、実時間を計時する第1
時計としての時計2aと、時刻補正が可能な第2時計と
しての時計2bとを有しており、これらの時計2a・2
bは、ソフトウェアにより構成されている。また、PL
C2は、時計2aに基づく一定周期毎にデータの記録を
更新するとともに、記録されたデータに記録時刻として
タイムスタンプを時計2bに基づいて付加するようにな
っている。さらに、PLC2は、ホストマシン1から時
刻設定コマンドを受信すると、時計2bの時刻と時刻設
定コマンドの基準時刻とのずれに応じて強制時刻設定処
理または時刻補正処理を行なうようになっている。
【0024】強制時刻設定処理は、従来の監視制御シス
テムにおける時刻設定と同様の処理であり、時計2bの
時刻を直接基準時刻に同期させるものである。また、強
制時刻設定処理においては、時計モードを上記の時刻設
定コマンドに含まれる時計モードに更新して、時刻変更
前後の両時計モードと時刻変更による時間差とをホスト
マシン1に送信して通知を行なうようになっている。P
LC2は、このような処理を行なうことにより、時刻設
定手段および更新通知手段としての機能を有するように
なっている。
【0025】一方、時刻補正処理は、基準時刻に対する
時計2bの時刻のずれをなくすように、時計2aの時間
軸に対する時計2bの時間軸を所定時間毎に圧縮させる
かあるいは伸長させて時計2bの時刻を補正するように
なっている。PLC2は、この処理を行なうことによ
り、時刻補正手段としての機能を有するようになってい
る。
【0026】ここで、時刻補正処理の具体例について述
べる。以下には、データ記録の更新周期を10msとし、
タイムスタンプが1ms間隔で発生する場合について説明
する。
【0027】時計2bの現在時刻が時刻設定コマンドに
含まれる基準時刻より5ms進んでいる場合、図4に示す
ように、時計2aによる実時間における11ms(10ms
に補正のための1msを加えた時間)を1周期として、こ
の1周期が時計2bによる論理時間の10msに変換され
る。具体的には、実時間で11msの1周期の間に生じた
状変や計測値のタイムスタンプが10/11倍されるこ
とにより、時間軸の圧縮が行なわれる。これにより、実
時間における55msが論理時間の50msに圧縮され、時
計2bの時刻が5ms遅らされて基準時刻に同期設定され
る。
【0028】このようにして時間軸の圧縮が行なわれる
ことにより、記録されたデータのタイムスタンプが書き
替えられる。したがって、例えば、実時間における1周
期(11ms)の終了直前に発生した状変は、論理時間に
おける1周期(10ms)の終了直前に生じたこととみな
される。
【0029】逆に、時計2bの現在時刻が時刻設定コマ
ンドに含まれる基準時刻より5ms遅れている場合、図5
に示すように、時計2aによる実時間における9ms(1
0msから補正のための1msを減じた時間)を1周期とし
て、この1周期が時計2bによる論理時間の10msに変
換される。具体的には、実時間で9msの1周期の間に生
じた状変や計測値のタイムスタンプが10/9倍される
ことにより、時間軸の伸長が行なわれる。これにより、
実時間における45msが論理時間の50msに伸長され、
時計2bの時刻が5ms進まされて基準時刻に同期設定さ
れる。
【0030】このようにして時間軸の伸長が行なわれる
ことにより、記録されたデータのタイムスタンプが書き
替えられる。したがって、例えば、実時間における1周
期(9ms)の終了直前に発生した状変は、論理時間にお
ける1周期(10ms)の終了直前に生じたこととみなさ
れる。
【0031】なお、上記の例では、データの更新周期1
0msに対し10%となる1msずつ時刻補正を行なってい
るが、時刻補正に要する時間を短縮することも可能であ
る。この場合、例えば、データの更新周期10msに対し
2msや3msずつ時刻補正を行なう。これらの設定は、あ
らかじめなされるものであり、システムに応じて適宜異
なっている。また、時刻補正終了後の論理時間は、通常
の時間軸、すなわち実時間の時間軸と同じ時間軸に戻
る。
【0032】上記の強制時刻設定処理または時刻補正処
理のいずれを実行するかは、PLC2において、上記両
時刻のずれが、しきい値により決定される所定範囲内で
あるか所定範囲外であるかにより判定される。そのしき
い値は、時刻補正処理が可能であるずれの範囲を設定す
るものであり、システムの処理速度に応じて異なるが、
本実施例では例えば100msとする。PLC2は、この
判定を行なうことにより、判定手段としての機能を有す
るようになっている。
【0033】また、PLC2は、上記の判定の結果、上
記両時刻のずれが所定範囲外である場合に、時刻補正処
理に先立って時刻設定エラーを送信して、ホストマシン
1に強制時刻設定コマンドの発行(送信)を要求するよ
うになっており、指令要求手段としての機能も有してい
る。
【0034】上記の時刻補正手段、時刻設定手段、更新
通知手段、判定手段および指令要求手段は、ソフトウェ
アにより実現される機能であり、それぞれの処理は、P
LC2内の処理装置(CPU等)により所定のプログラ
ムにしたがって行なわれる。
【0035】上記の構成における時刻設定の処理手順を
図1のフローチャートを参照にして説明する。
【0036】図1の(a)に示すように、まず、ホスト
マシン1から時刻設定コマンドが発行され、この時刻設
定コマンドがネットワーク3を通じてPLC2…に送信
される。PLC2が時刻設定コマンドを受信すると(S
1)、基準時刻と時計2bの現在時刻との比較により、
両時刻の間のずれが補正範囲内であるか否かが判定され
る(S2)。
【0037】両時刻の間のずれが補正範囲内であれば、
上記のようにして時刻補正処理が行なわれる(S3)。
このとき、時計2bの時刻を遅らせるか進ませるかは、
基準時刻に対し進んでいるか遅れているかによって決定
される。時計2bの時刻が進んでいる場合は、その時刻
を遅らせる処理が行なわれ、逆に、時計2bの時刻が遅
れている場合は、その時刻を進ませる処理が行なわれ
る。一方、両時刻の間のずれが補正範囲外であれば、P
LC2からホストマシン1に時刻設定エラーが送信され
る(S4)。
【0038】ホストマシン1は、上記の時刻設定エラー
を受信すると、それをコマンド送信の要求として認識
し、強制時刻設定コマンドを送信する。そして、図1の
(b)に示すように、PLC2にこの強制時刻設定コマ
ンドが受信されると(S5)、強制時刻設定処理が行な
われる(S6)。このとき、時計2bの現在時刻は、基
準時刻に対し進んでいるか遅れているかに関わらず基準
時刻に改められる。
【0039】また、強制時刻設定処理においては、図2
に示すように、時刻変更とともに(S7)、時計モード
の更新が行なわれ(S8)、時刻変更前後の時計モード
と時刻変更前後の時間差とがホストマシン1に送信され
る(S9)。
【0040】ホストマシン1では、PLC2から送信さ
れた上記の時計モードおよび時間差を受信すると、これ
らからPLC2における時計モードが変更されたことを
認識し、同時に送信されてきたデータがいつ記録された
ものであるかを把握する。
【0041】以上述べたように、本実施例の監視制御シ
ステムでは、時刻補正処理を行なうことにより、時計2
bの時刻が連続性の保たれた状態で基準時刻と同期設定
される。このため、時計2bの時刻を基準時刻に同期さ
せる際に、同じ時刻が重複したり、ある時刻が欠けたり
する不都合を回避することができる。
【0042】また、強制時刻設定処理において、PLC
2からホストマシン1に時刻変更前後の時計モードと時
間差とが送信されることにより、ホストマシン1側でP
LC2の時刻変更状態を認識してデータの記録時刻を正
確に把握することができる。しかも、ホストマシン1か
らPLC2に時計モードを含んだ強制時刻設定コマンド
が送信されるのは、強制時刻設定処理のときに限られる
ので、時計モードの発行数を最小限に抑えることができ
る。これにより、ホストマシン1における時計モードを
管理の負担が軽減される。
【0043】
【発明の効果】本発明の時刻同期機能付き監視制御シス
テムは、以上のように、基準時刻を発生する基準時計を
有し、基準時刻に基づく第1時刻設定指令を送信すると
ともに、第1時刻設定指令に指令毎に異なる識別情報を
付加した第2時刻設定指令を送信する中央局と、実時間
を計時する第1時計と時刻を補正しうる第2時計とを有
し、設備機器のデータを第1時計による一定周期毎に更
新して記録し、そのデータに第2時計に基づく所定間隔
毎に記録時刻を付加するとともに、記録したデータを記
録時刻とともに上記中央局に送信する複数の端末局とを
備えており、この端末局には、それぞれ、上記中央局か
らの第1時刻設定指令を受信すると、上記第2時計の時
刻と上記中央局で発生した基準時刻との間のずれが所定
範囲内にあるかあるいは所定範囲外にあるかを判定する
判定手段と、上記判定手段による判定で両時刻の間のず
れが所定範囲内にあるときに、上記第1時計の実時間に
おけるデータ更新の1周期毎に一定の時間を加算あるい
は減算した時間を上記第2時計におけるデータ更新の1
周期の時間に変換して第2時計の時刻を補正する時刻補
正手段と、上記判定手段による判定で両時刻の間のずれ
が所定範囲外にあるときに、上記中央局に第2時刻設定
指令の送信を要求する指令要求手段と、上記指令要求手
段により上記中央局から送信された第2時刻設定指令を
受信すると、上記第2時計の時刻を基準時刻に同期させ
て設定する時刻設定手段と、上記時刻設定手段による上
記第2時計の時刻変更時に前回の時刻変更時の識別情報
から時刻設定指令に付加された識別情報に変更するとと
もに、時刻変更前後の両識別情報と時刻変更前後の時間
差とを上記中央局に通知する更新通知手段とが設けられ
ている構成である。
【0044】これにより、両時刻の差が所定範囲内にあ
れば、第1時計の実時間の時間軸が圧縮あるいは伸長さ
れて第2時計の時間に変換されることになる。このよう
な補正を行なうことにより、第2時計の時刻が連続性の
保たれた状態で基準時刻と同期設定される。それゆえ、
第2時計の時刻を基準時刻に同期させる際に、同じ時刻
が重複したり、ある時刻が欠けたりする不都合を回避す
ることができる。また、両時刻の差が所定範囲外にある
場合は、識別情報の変更および時間差が中央局に通知さ
れることにより、中央局で端末局における現在の時刻の
状態を把握することができる。しかも、識別情報は、端
末局の要求に応じて必要なだけ発行されるので、識別情
報の数は最小限に抑えられて、中央局による識別情報の
管理の負担を少なくすることができる。
【0045】したがって、本監視制御システムを採用す
れば、データの重複や欠測の発生を回避することができ
るとともに、時刻変更後に時刻の不連続が生じても中央
局で端末局から送信されるデータの時刻管理を少ない負
担で正確に行なうことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る監視制御システムの時
刻設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】図1の処理における強制時刻設定処理を示すフ
ローチャートである。
【図3】上記監視制御システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】プログラマブルロジックコントローラにおける
タイムスタンプ付加用の時計の現在時刻が基準時刻より
進んでいる場合の図3の監視制御システムによる時刻補
正処理を示す説明図である。
【図5】プログラマブルロジックコントローラにおける
タイムスタンプ付加用の時計の現在時刻が基準時刻より
遅れている場合の図3の監視制御システムによる時刻補
正処理を示す説明図である。
【図6】従来の監視制御システムの概略構成を示すブロ
ック図である。
【図7】図6の監視制御システムによる時刻設定処理の
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストマシン(中央局) 1a マスタ時計(基準時計) 2 プログラマブルロジックコントローラ(端末局、
判定手段、時刻補正手段、時刻設定手段、更新通知手
段、指令要求手段) 2a 時計(第1時計) 2b 時計(第2時計)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準時刻を発生する基準時計を有し、基準
    時刻に基づく第1時刻設定指令を送信するとともに、第
    1時刻設定指令に指令毎に異なる識別情報を付加した第
    2時刻設定指令を送信する中央局と、 実時間を計時する第1時計と時刻を補正しうる第2時計
    とを有し、設備機器のデータを第1時計による一定周期
    毎に更新して記録し、そのデータに第2時計に基づく所
    定間隔毎に記録時刻を付加するとともに、記録したデー
    タを記録時刻とともに上記中央局に送信する複数の端末
    局とを備えており、この端末局には、それぞれ、 上記中央局からの第1時刻設定指令を受信すると、上記
    第2時計の時刻と上記中央局で発生した基準時刻との間
    のずれが所定範囲内にあるかあるいは所定範囲外にある
    かを判定する判定手段と、 上記判定手段による判定で両時刻の間のずれが所定範囲
    内にあるときに、上記第1時計の実時間におけるデータ
    更新の1周期毎に一定の時間を加算あるいは減算した時
    間を上記第2時計におけるデータ更新の1周期の時間に
    変換して第2時計の時刻を補正する時刻補正手段と、 上記判定手段による判定で両時刻の間のずれが所定範囲
    外にあるときに、上記中央局に第2時刻設定指令の送信
    を要求する指令要求手段と、 上記指令要求手段により上記中央局から送信された第2
    時刻設定指令を受信すると、上記第2時計の時刻を基準
    時刻に同期させて設定する時刻設定手段と、 上記時刻設定手段による上記第2時計の時刻変更時に前
    回の時刻変更時の識別情報から時刻設定指令に付加され
    た識別情報に変更するとともに、時刻変更前後の両識別
    情報と時刻変更前後の時間差とを上記中央局に通知する
    更新通知手段とが設けられていることを特徴とする時刻
    同期機能付き監視制御システム。
JP6965694A 1994-04-07 1994-04-07 時刻同期機能付き監視制御システム Pending JPH07280969A (ja)

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JP6965694A JPH07280969A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 時刻同期機能付き監視制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000039974A (ko) * 1998-12-16 2000-07-05 김영환 실시간 시스템에서 주기적인 반복작업 수행시의 시간오차 보정방법
CN112289429A (zh) * 2019-07-25 2021-01-29 深圳市理邦精密仪器股份有限公司 中央监护站、监护系统及数据回顾方法和装置

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