JPH07280926A - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JPH07280926A
JPH07280926A JP7199594A JP7199594A JPH07280926A JP H07280926 A JPH07280926 A JP H07280926A JP 7199594 A JP7199594 A JP 7199594A JP 7199594 A JP7199594 A JP 7199594A JP H07280926 A JPH07280926 A JP H07280926A
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pulse
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Okihiko Nakayama
沖彦 中山
Shinya Ishikawa
信也 石川
Tetsuya Ito
哲也 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行速度を精度よく求める。 【構成】 車速センサ1、GPS受信機3、CPU5を
有する車両用ナビゲーション装置に適用され、CPU5
は車速センサ1から出力されたパルスの数を計測し、そ
のパルスの数とパルス間走行距離とを用いて一定時間ご
とに車両走行速度を演算する。また、定期的にGPS信
号を受信して車両走行速度を演算してその演算の信頼度
を求め、パルス間走行距離を修正する。パルス間走行距
離の修正を所定回数行うごとにパルス間走行距離の平均
値を求め、その値を用いて車両走行速度を演算する。こ
のように、GPS信号の受信状態を考慮に入れてパルス
間走行距離を修正するため、タイヤ径の変化等によって
パルス間走行距離が変化しても、車両走行速度を精度よ
く求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車速センサまたはGP
S衛星からのGPS信号を用いて車両の走行速度を検出
する車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車速センサ等を用いて車両の走行距離お
よび車両走行速度を自動的に検出する車両用ナビゲーシ
ョン装置が知られている。車速センサ等のセンサ出力は
ある程度の誤差を含むため、定期的にセンサ出力を校正
する必要がある。校正の方法には各種の方法が考えら
れ、例えば特開昭57-206815号公報に記載された装置で
は、実距離が既知である2地点間を走行して車速センサ
を用いて距離を計測し、その計測した距離を実距離と比
較してセンサ出力の校正を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の装置
によって校正を行う場合、上記2地点のいずれかに車両
を移動させ、手動によって計測の開始と終了を指示しな
ければならず、校正が面倒である上に、校正の指示を人
間が行うため誤差が生じやすい。一方、車両の走行距離
や車両走行速度を検出するために用いられる車速センサ
は、車輪1回転当たり所定数のパルスを発生するもので
あり、このパルス数とタイヤ径とによって車両の走行距
離が、また所定時間単位の走行距離によって車両走行速
度がそれぞれ求められる。
【0004】ところが、タイヤ径はタイヤの種類によっ
てそれぞれ異なるため、走行距離を正確に求めるために
は、タイヤ径を事前に測定しておく必要がある。しか
し、走行距離を求めるたびにタイヤ径を測定するのは面
倒であり、また走行距離が求まるまでに時間がかかって
しまう。このような問題を解決するため、例えばタイヤ
種別ごとに車速センサ校正値を記憶したROMを設ける
ことも考えられるが、タイヤは走行を繰り返すうちに次
第にすり減り、また車両走行速度や車重によりタイヤの
空気圧も変化するため、これらによってタイヤ径が変化
する。したがって、ROMの内容に基づいて校正を行っ
ても、精度の高い校正はできない。また、ROMの記憶
内容に基づいて校正を行うようにすると、ROMに記憶
されていないタイヤ径を有するタイヤに交換した場合
に、校正を行えなくなる。
【0005】本発明の目的は、車両走行速度を精度よく
求めるようにした車両用ナビゲーション装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、車両の走行距離
を検出して車両走行速度を演算する速度演算手段5を備
えた車両用ナビゲーション装置に適用され、GPS信号
を受信する受信手段3と、GPS信号に基づいて車両走
行速度を推定する車速推定手段5と、推定された車両走
行速度に基づいて、速度演算手段5によって演算された
車両走行速度を修正する車速修正手段5とを備えること
により、上記目的は達成される。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載された車両用ナビゲーション装置に
おいて、車両が所定距離走行するたびにパルスを出力す
るパルス出力手段1と、パルス出力手段1から所定時間
内に出力されたパルスの数を計測するパルス数計測手段
5と、車速推定手段5によって推定された車両走行速度
に基づいて、所定距離に相関するパルス間距離を演算す
るパルス間距離演算手段5とを備え、演算されたパルス
間距離とパルス数計測手段5によって計測されたパルス
の数とに基づいて、速度演算手段5によって演算された
車両走行速度を修正するように車速修正手段5を構成す
るものである。請求項3に記載の発明は、請求項2に記
載された車両用ナビゲーション装置において、車速推定
手段5によって推定された車両走行速度の信頼度を推定
する信頼度推定手段5と、推定された信頼度に基づい
て、パルス間距離演算手段5によって演算されたパルス
間距離を修正するパルス間距離修正手段5とを備え、修
正されたパルス間距離とパルス数計測手段5によって計
測されたパルスの数に基づいて、速度演算手段5によっ
て演算された車両走行速度を修正するように車速修正手
段5を構成するものである。請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載された車両用ナビゲーション装置におい
て、速度演算手段5によって演算された車両走行速度が
大きいほど信頼度を高く推定するように信頼度推定手段
5を構成するものである。請求項5に記載の発明は、請
求項3または4に記載された車両用ナビゲーション装置
において、パルス間距離の演算を繰り返し行うようにパ
ルス間距離演算手段5を構成し、信頼度の推定を繰り返
し行うように信頼度推定手段5を構成し、繰り返し演算
されたパルス間距離の平均値を演算する距離平均値演算
手段5と、繰り返し推定された信頼度の平均値を演算す
る信頼度平均値演算手段5とを備え、演算された信頼度
の平均値に基づいて、演算されたパルス間距離の平均値
を修正するようにパルス間距離修正手段5を構成するも
のである。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明では、受信手段3によっ
て受信したGPS信号に基づいて、車速推定手段5によ
って車両走行速度を推定する。車速修正手段5は、車速
推定手段5によって推定された車両走行速度に基づい
て、速度演算手段5によって演算された車両走行速度を
修正する。請求項2に記載の発明では、車両が所定距離
走行するたびにパルス出力手段1からパルスが出力さ
れ、所定時間内に出力されたパルスの数をパルス計測手
段5によって計測する。このパルス計測手段5によって
計測されたパルスの数を用いて速度演算手段5は車両走
行速度を演算する。一方、パルス間距離演算手段5は、
車速推定手段5によって推定された車両走行速度に基づ
いて、所定距離に相関するパルス間距離を演算する。そ
して車速修正手段5は、パルス間距離とパルスの数に基
づいて、速度演算手段5によって演算された車両走行速
度を修正する。請求項3に記載の発明では、車速推定手
段5によって推定された車両走行速度の信頼度を信頼度
推定手段5によって推定し、この信頼度に基づいて、パ
ルス間距離修正手段5はパルス間距離演算手段5によっ
て演算されたパルス間距離を修正する。そして車速修正
手段5は、修正されたパルス間距離を用いて、速度演算
手段5によって演算された車両走行速度を修正する。請
求項4に記載の発明では、速度演算手段5によって演算
された車両走行速度が大きいほど信頼度を高く推定する
ように信頼度推定手段5を構成するため、車両走行速度
が大きい場合には、パルス間距離修正手段5によって修
正されるパルス間距離は、パルス間距離演算手段5によ
って演算されたパルス間距離に近い値になる。請求項5
に記載の発明では、パルス間距離の演算と信頼度の推定
を繰り返し行い、距離平均値演算手段5によってパルス
間距離の平均値を演算し、信頼度平均値演算手段5によ
って信頼度の平均値を演算する。そして、パルス間距離
修正手段5は、信頼度の平均値に基づいてパルス間距離
の平均値を修正する。これにより、GPS信号の受信状
態の変動に影響されずに、車両走行速度を求めることが
できる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図1は本発明による車両用ナビゲーション装
置の一実施例のブロック図である。図1において、1は
車両走行速度を検出する車速センサであり、例えば車両
のトランスミッションに取り付けられ、車輪の1回転当
たり所定数のパルスを出力する。2は車両の進行方向を
検出する方位センサであり、車両のヨー方向の角速度を
出力する。この角速度を積分することで車両進行方向が
検出される。3は不図示のGPS衛星からのGPS信号
を受信するGPS受信機である。4は交差点ネットワー
クデータを含む道路地図データを記憶する地図記憶メモ
リであり、交差点やカーブ地点を示すノードの位置情
報、ノード間を接続する道路(リンク)の経路長および
地名等の文字情報等を記憶する。5は、後述する図2〜
5の処理を行うCPU、6はCPU5によって実行され
る制御プログラム等を記憶するROM、7はCPU5に
よる演算結果を記憶するRAMである。8は目的地等を
入力する操作ボード、9はCPU5によって作成された
画像データを記憶するV−RAMであり、このV−RA
M9に記憶された内容に応じてディスプレイ10に絵文
字情報が表示される。上述した車速センサ1、方位セン
サ2、GPS受信機3、地図記憶メモリ4、CPU5、
ROM6、RAM7、操作ボード8、V−RAM9およ
びディスプレイ10はインタフェース回路11を介して
相互に信号のやり取りを行う。
【0010】図2〜4はいずれもCPU5が行う割り込
み処理であり、図2は車速パルス計測処理、図3は車速
検出処理、図4は車速パルス間隔修正処理を示す。CP
U5は不図示のイグニションキーがオン位置に操作され
ると、不図示のメイン処理によって車両各部の電気機器
を制御し、所定時間ごとに図2〜4の割り込み処理を行
う。例えば、図2の車速パルス計測処理は車速センサ1
からパルスが出力されるごとに、図3の車速検出処理は
約100msごとに、図4の車速パルス間隔修正処理は
約1secごとに行われる。ただし、トンネル等のGP
S信号を受信できない地域を車両が走行する場合には、
図4の処理間隔は長くなる。
【0011】以下、これらの図に基づいて、本実施例の
動作を説明する。図2に示す車速パルス計測処理のステ
ップS1では、車速センサ1から出力されるパルス数を
計測してリターンする。具体的には、車速センサ1から
パルスが出力されるごとに、パルス数を計測する変数C
を1加算する。
【0012】一方、図3に示す車速検出処理のステップ
S11では、図2のステップS1で計測している変数C
の値を変数CCに代入し、次のステップS12で変数C
をゼロにリセットする。したがって、変数Cはこの時点
以降の車速パルス数を計測する。すなわち、変数Cは車
速検出処理を行ってから次に車速検出処理を行うまでの
間に、車速センサ1から出力されたパルス数を計測す
る。ステップS13では、(1)式に基づいて車両走行
速度VDを演算する。なお、kは車速パルスが出力され
てから次に車速パルスが出力されるまでの間に車両が走
行した距離(以下、kをパルス間距離と呼ぶ)を示す、
Tは車速検出処理を行う時間間隔を示す。
【数1】VD=CC×k/T ・・・(1) 以下、(1)式に基づいて演算される速度VDを車速セ
ンサ演算速度と呼ぶ。
【0013】ステップS14では、ステップS13で演
算された車速センサ演算速度VDをRAM7に記憶して
リターンする。(1)式に示すパルス間距離kは後述す
る図4の車速パルス間隔修正処理によって定期的に修正
されるため、これによりステップS13で求まる車速セ
ンサ演算速度の精度は高くなる。
【0014】図4に示す車速パルス間隔修正処理のステ
ップS21では、GPS信号に基づいて車両走行速度を
演算する。この演算は以下のようにして行う。車両が位
置する座標UをU(Ux,Uy,Uz)、GPS衛星の
座標GをG(Xi、Yi、Zi)とし、車両とGPS衛
星との間の真の距離をRiとすると、これらの関係式は
(2)式で示される。なお、iはGPS衛星を区別する
記号である。
【数2】 (Xi−Ux)2+(Yi−Uy)2+(Zi−Uz)2=Ri2 ・・・(2) 異なる4個のGPS衛星について(2)式の関係を求め
ることにより、車両位置U(Ux,Uy,Uz)を求め
ることができる。なお、車両位置Uを求めるために4個
のGPS衛星を必要とするのは、真の距離Riが時間成
分を含むためである。
【0015】一方、(2)式を時間によって微分すると
(3)式のようになる。
【数3】 (Xi−Ux)・(Xi’−Ux’)+(Yi−Uy)・(Yi’−Uy’) +(Zi−Uz)・(Zi’−Uz’)=Ri・Ri’ ・・・(3) (3)式の(Xi’,Yi’,Zi’)はGPS衛星の
速度成分を示し、(Ux’,Uy’,Uz’)は車両の
速度成分を示す。GPS衛星の速度成分は、衛星の軌道
位置を時間微分することで求めることができる。したが
って、異なる4個のGPS衛星について(3)式の関係
を求めることにより、車両速度V(Ux’,Uy’,U
z’)を求めることができる。
【0016】また、車両速度の絶対値VGは(4)式で
示される。
【数4】 VG={(Ux’)2+(Uy’)2+(Uz’)21/2 ・・・(4) 図3のステップS21では、(4)式に基づいてVG
求める。以下、VGをGPS演算速度と呼ぶ。
【0017】ステップS22では、RAM7に記憶され
ている車速センサ演算速度VDを読み込む。ステップS
23では、RAM7から読み込んだ車速センサ演算速度
Dの補正を行う。すなわち、車両が高速で走行する
と、タイヤが膨張してタイヤ径が大きくなるため、車速
センサ1から出力されるパルス数が減少し、検出される
車両速度が実際の速度よりも小さくなる。したがって、
このステップS23では、車両走行速度が大きい場合に
は、演算された車速センサ演算速度VDをより大きい速
度に修正する。ただし、このステップS23の処理は必
須のものではなく、省略してもよい。
【0018】ステップS24では、図3のステップS1
3で求めた車速センサ演算速度VDとステップS21で
求めたGPS演算速度VGとの差分の絶対値がスレッシ
ョルド値TH1より大きいか否かを判定する。この判定
を設けたのは、ステップS21で求めたGPS演算速度
はGPS信号の受信状態によって大きく変動し、GPS
演算速度VGの信頼度が極端に低下する場合があるため
である。すなわち、車両の近くにビル等の電波障害物が
あると、GPS衛星からのGPS信号がビル等で反射さ
れて周波数または位相が変化する場合や、雑音によって
信号レベルが低下する場合等があり、このような場合に
は演算されるGPS演算速度VGの精度が悪くなる。こ
のため、このステップS24では、車速センサ演算速度
DとGPS演算速度VGの差分の絶対値がスレッショル
ド値TH1より大きい場合には、GPS信号に異常があ
ると判断してリターンする。すなわち、この場合には、
GPS演算速度VGを用いた車両走行速度の修正を行わ
ないようにする。
【0019】なお、タイヤ交換やタイヤの磨耗等により
車速センサ演算速度VDが変動することもあるが、その
変動量はGPS演算速度VGの変動量よりもはるかに少
ないため、このステップS24では、車速センサ演算速
度VDを基準としてGPS演算速度VGの変動量を判断す
る。
【0020】一方、ステップS24の判定が否定される
とステップS25に進み、車速センサ演算速度VDがス
レッショルド値TH2より小さいか否かを判定する。こ
の判定を設けたのは、車両走行速度が低下するとGPS
演算速度VGの精度が悪くなるためであり、例えば車両
速度が20km/h以下の場合には、GPS演算速度V
Gを用いた車両速度の修正を行わないようにする。ステ
ップS25の判定が肯定されるとリターンし、判定が否
定されるとステップS26に進む。ステップS26で
は、(5)式に基づいてGPS演算速度の信頼度を推定
する。
【数5】r=f(VD) ・・・(5)
【0021】(5)式に示すように、信頼度rは車速セ
ンサ演算速度VDに応じて変化し、その関係は図5
(a)のようになる。図示のように、車両走行速度が約
20km/h以下の場合には信頼度が大変に悪い。この
ため図5(b)に示すように、車両走行速度が約20k
m/hの場合の信頼度を0とし、車両走行速度が十分に
大きい場合の信頼度を1として、図5(a)の曲線を図
示の縦軸方向に引き延ばした曲線を作成し、この曲線を
関数fとして信頼度rを求める。
【0022】ステップS27では、車速パルスが出力さ
れてから次に車速パルスが出力されるまでに車両が走行
した距離を示す係数kGを、(6)式に基づいて求め
る。以下、この係数kGを理論パルス間隔値と呼ぶ。
【数6】kG=VG×T/CC ・・・(6) ステップS28では、(7)式に示すように、理論パル
ス間隔値kGと信頼度rとを掛け合わせた値を順次加算
する。また(8)式に示すように、信頼度rを順次加算
する。さらに(9)式に示すように、ステップS28の
演算回数を示す変数nを1加算する。
【数7】Skr=Skr+kG×r ・・・(7) Sr=Sr+r ・・・(8) n=n+1 ・・・(9)
【0023】ステップS29では、演算回数nがスレッ
ショルド回数を示す値TH3未満であるか否かを判定
し、判定が肯定されるとリターンし、判定が肯定される
とステップS30に進む。ステップS30では、(1
0),(11)式に基づいて理論パルス間隔値kGの平
均値kGavと信頼度rの平均値ravを求める。
【数8】kGav=Skr/Sr ・・・(10) rav=Sr/n ・・・(11) このように、理論パルス間隔値kGと信頼度rを平均化
するのは、理論パルス間隔値kGと信頼度rはいずれも
GPS演算速度VGに応じて変動するため、その変動を
吸収するためである。
【0024】ステップS31では、変数Skr、Srおよ
びnをリセットする。すなわち、理論パルス間隔値kG
と信頼度rの各平均値を求めた後は、再度各平均値を求
めるために変数Skr、Srおよびnをいったんリセット
する。ステップS32では、図3のステップS13の処
理で用いるパルス間隔値kを(12)式に基づいて修正
する。
【数9】 k=(kGav−k)×rav×k1+k ・・・(12) パルス間隔値kは、(12)式に示すように、信頼度平
均値ravが1に近いほど理論パルス間隔値kGavに近づ
く。また、(12)式のk1は、出荷時等に予め設定さ
れる係数であり、0<k1≦1の範囲で変化する。この
k1が1に近いほどパルス間隔値kは理論パルス間隔値
Gavに近づく。したがって、GPS演算速度VGの信頼
度が高いと予想される場合には係数k1を大きくし、逆
にGPS演算速度VGの信頼度が低いと予想される場合
には係数k1を小さくすればよい。例えば、パルス間隔
値kと理論パルス間隔値kGとを一致させたい場合、係
数k1を0.1、信頼度平均値ravを1とすると、ステ
ップS31の処理を10回行う必要があるが、係数k1
を1とするとステップS31の処理を1回行うだけで済
む。
【0025】以上、図4の車速パルス間隔修正処理をま
とめると、ステップS21ではGPS信号を用いてGP
S演算速度VGを求め、ステップS24,S25ではG
PS信号を用いた修正を行うか否かを判定し、ステップ
S26ではGPS演算速度VGの信頼度rを求め、ステ
ップS27では理論パルス間隔値kGを求める。ステッ
プS28〜S30では理論パルス間隔値kGと信頼度r
の各平均値を求め、これら平均値に基づいてステップS
32ではパルス間隔値kを修正する。このステップS3
2で修正されたパルス間隔値kは、次回以降の図3のス
テップS13の処理で使用される。
【0026】このように、上記実施例では、車速センサ
1を用いて演算した車両走行速度をGPS信号を用いて
演算した車両走行速度とその信頼度に応じて修正するよ
うにしたため、タイヤ径の変化等に影響されず、真の車
両走行速度に近い速度を演算できる。
【0027】図4の処理では、GPS演算速度VGに基
づいて演算される理論パルス間隔値kGと信頼度rとに
よってパルス間隔値kを修正しているが、GPS信号の
受信状態が安定している場合等は、信頼度rを考慮せず
理論パルス間隔値kGをパルス間隔値kとしてもよい。
これにより、図4の処理時間が短くなる。図3の車速パ
ルス計測処理では、所定時間ごとにCPU5に割り込み
をかけて車速センサ1から出力されたパルス数を計測し
ているが、車速センサ1からパルスが出力されると自動
的にカウントアップするカウンタ等によってパルス数を
計測してもよい。
【0028】図4のステップS26では、車両走行速度
が20km/hの場合の信頼度rを0とした関数fを用
いてGPS演算速度の信頼度rを推定しているが、図5
(a)に示すように、車両走行速度が20km/h以下
の場合の信頼度も考慮に入れた関数を用いて信頼度rを
推定してもよい。図4のステップS24では、GPS演
算速度VGと車速センサ演算速度VDとの差分がスレッシ
ョルド値TH1以下の場合には、GPS演算速度VG
用いた車両走行速度の修正を行わないようにしている
が、差分に上限を設けて、その上限値を越えた場合も、
GPS演算速度VGによる修正を行わないようにしても
よい。図4のステップS32では、(12)式に基づい
てパルス間隔値kの修正を行っているが、パルス間隔値
kを修正する式は(12)式に限定されない。すなわ
ち、信頼度rの平均値が大きいほど理論パルス間隔値の
平均値に近い値にパルス間隔値kを修正するような式で
あればよい。
【0029】このように構成した実施例では、図3の処
理が速度演算手段に、GPS受信機3が受信手段に、図
4のステップS21が車速推定手段に、図3と図4の処
理が車速修正手段に、車速センサ1がパルス出力手段
に、図2の処理がパルス数計測手段に、図4のステップ
S27がパルス間距離演算手段に、図4のステップS2
6が信頼度推定手段に、図4のステップS28〜S32
がパルス間距離修正手段に、図4のステップS28〜S
30が距離平均値演算手段と信頼度平均値演算手段に、
それぞれ対応する。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車速センサ等を用いて演算した車両走行速度を、
受信したGPS信号に基づいて推定した車両走行速度を
用いて修正するようにしたため、車両走行速度を精度よ
く求めることができる。請求項2に記載の発明によれ
ば、タイヤ径が変化するとパルス出力手段から出力され
るパルス間距離が変化することを考慮に入れ、パルス間
距離を車速推定手段の推定結果によって修正するように
したため、車両走行速度を簡易かつ正確に求めることが
できる。請求項3に記載の発明によれば、車速推定手段
によって推定された車両走行速度の信頼度に基づいてパ
ルス間距離を修正するようにしたため、GPS信号の受
信状態を考慮に入れた修正が可能となる。請求項5に記
載の発明によれば、パルス間距離演算手段によって演算
されるパルス間距離と信頼度推定手段によって推定され
る信頼度とを繰り返し求め、これらの平均値によって車
両走行速度を修正するようにしたため、車両走行速度を
精度よく求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用ナビゲーション装置の一実
施例のブロック図である。
【図2】CPUによる車速パルス計測処理を示すフロー
チャートである。
【図3】CPUによる車速検出処理を示すフローチャー
トである。
【図4】CPUによる車速パルス間隔修正処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】車両走行速度と信頼度との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 車速センサ 2 方位センサ 3 GPS受信機 4 地図記憶メモリ 5 CPU 6 ROM 7 RAM 8 操作ボード 9 V−RAM 10 ディスプレイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行距離を検出して車両走行速度
    を演算する速度演算手段を備えた車両用ナビゲーション
    装置において、 GPS信号を受信する受信手段と、 前記GPS信号に基づいて車両走行速度を推定する車速
    推定手段と、 前記推定された車両走行速度に基づいて、前記速度演算
    手段によって演算された車両走行速度を修正する車速修
    正手段とを備えることを特徴とする車両用ナビゲーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用ナビゲーシ
    ョン装置において、 車両が所定距離走行するたびにパルスを出力するパルス
    出力手段と、 前記パルス出力手段から所定時間内に出力された前記パ
    ルスの数を計測するパルス数計測手段と、 前記車速推定手段によって推定された車両走行速度に基
    づいて、前記所定距離に相関するパルス間距離を演算す
    るパルス間距離演算手段とを備え、 前記車速修正手段は、前記演算されたパルス間距離と前
    記パルス数計測手段によって計測されたパルスの数とに
    基づいて、前記速度演算手段によって演算された車両走
    行速度を修正することを特徴とする車両用ナビゲーショ
    ン装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された車両用ナビゲーシ
    ョン装置において、 前記車速推定手段によって推定された車両走行速度の信
    頼度を推定する信頼度推定手段と、 前記推定された信頼度に基づいて、前記パルス間距離演
    算手段によって演算された前記パルス間距離を修正する
    パルス間距離修正手段とを備え、 前記車速修正手段は、前記修正されたパルス間距離と前
    記パルス数計測手段によって計測されたパルスの数とに
    基づいて、前記速度演算手段によって演算された車両走
    行速度を修正することを特徴とする車両用ナビゲーショ
    ン装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された車両用ナビゲーシ
    ョン装置において、 前記信頼度推定手段は、前記速度演算手段によって演算
    された車両走行速度が大きいほど信頼度を高く推定する
    ことを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載された車両用ナ
    ビゲーション装置において、 前記パルス間距離演算手段は、前記パルス間距離の演算
    を繰り返し行うように構成され、 前記信頼度推定手段は、前記信頼度の推定を繰り返し行
    うように構成され、 前記繰り返し演算されたパルス間距離の平均値を演算す
    る距離平均値演算手段と、 前記繰り返し推定された信頼度の平均値を演算する信頼
    度平均値演算手段とを備え、 前記パルス間距離修正手段は、前記演算された信頼度の
    平均値に基づいて、前記演算されたパルス間距離の平均
    値を修正することを特徴とする車両用ナビゲーション装
    置。
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JP2006207727A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hino Motors Ltd 車両用自動変速機の制御方法

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