JPH07280632A - 液体計量採取装置 - Google Patents

液体計量採取装置

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JPH07280632A
JPH07280632A JP10584594A JP10584594A JPH07280632A JP H07280632 A JPH07280632 A JP H07280632A JP 10584594 A JP10584594 A JP 10584594A JP 10584594 A JP10584594 A JP 10584594A JP H07280632 A JPH07280632 A JP H07280632A
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Yukio Murata
幸男 村田
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Murata Shinkisai Engineering KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲の粘性を持つ液体原料の実験室規模に
おける小量の計量採取に使用される、高精度の自動化さ
れた液体計量採取装置を提供する。 【構成】 移送装置に搭載された複数の液体容器(1)
のそれぞれの下部に非磁性材質による小径のシリンダー
と、強磁性体の材質によるピストンによって構成される
ポンプを直結し、シリンダー(2)の外部に円筒磁石
(3)を嵌合させ、該円筒磁石を上下方向に採取液量に
対応したストローク幅を与える駆動装置をコンピュータ
の制御で駆動せしめ、内部のピストン(4)を磁力によ
り間接的に遊動させ、ポンプ作用により指定された液量
を吐出させ、採取用の移送装置に搭載された複数の容器
に順次採取し、採取重量を秤量して精密に最終の採取量
を確認調整する液体計量採取装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として実験室におけ
る低粘度より高粘度に至る広い粘度範囲の液体原料、た
とえば染料溶液、塗料、捺染用色糊、印刷インキ、油脂
類、表面活性剤、接着剤など液体状の小量、精密な計量
採取および混合を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に多種類の液体原料を取り扱う実験
室において、液体原料を定量採取する装置としてはディ
スペンサーという装置が普及して使用されている。この
種の装置は個々の液体原料を収容した容器とガラス製の
シリンダとピストン及び逆止弁よりなる定量ポンプを組
み合わせたもので、採取する液量に対応してポンプのシ
リンダ内のピストンのストローク幅を設定しておいてピ
ストンを手動によって、このストローク幅で作動させて
必要な液量を吸入、吐出させて採液を行うものである。
また1台の装置内に多数のディスペンサーを配置し、コ
ンピュータ制御を行って多品種の液体原料より任意に成
分選択を行って必要量を順次採取、混合する装置が染色
工業における色合わせ試験の分野では広く使用されてい
る。この種のものとしては公開特許公報 昭55−12
2068 昭55−138577等がある。
【0003】昭55−122068は異なった種類の染
料の溶液を個別の瓶に収容し、それぞれの瓶に独立して
前記ディスペンサーを細い配管によって接続し、1台の
ピストン駆動装置を移動させて、採液する品種が収容さ
れた瓶に接続されているディスペンサーに連結して、ピ
ストンを駆動、採液するものである。ディスペンサーの
吐出口は採取容器(ビーカー、染色ポット等)の口の上
部に集中して取り付けられており、任意の種類の染料の
溶液が選択、注入される。昭55−138577は原料
の液体をビーカーに収容し、ターンテーブルによって採
取位置に移送し、共通に使用される1ケのディスペンサ
ーの吸入管の部分を該ビーカー内に挿入して、ピストン
作動装置によって採液量に対応したストローク幅による
ピストン駆動を行って採液を行い、採液後は吸入管を水
槽に挿入し、吐出口を排水部に位置させて、ピストンを
駆動させてディスペンサー内部を洗浄(水洗)し、洗浄
後に脱水してから次の品種の採液に移行するという方式
の装置である。これらの他に個別の品種の染料溶液を独
立した瓶に収容し、サイホンの作用により吐出させる配
管を行い、配管の途中に液流を断続せしむる電磁弁を設
け、電子天秤上に設置した採取容器内に採取された重量
を秤量しながら該電磁弁を開いて染料溶液を吐出させ
て、所定の重量に達した時点で電磁弁を閉塞するという
方法で採液を行うという方式の装置も使用されている。
しかしこれらの装置は染料の水溶液のような低粘度の液
体に対してのみ使用出来る装置であって、採取、送液に
細い配管が使用されているため適用出来る液体の粘度範
囲には限界があった。また使用できる液体原料の品種
も、装置内の瓶ストック場所のスペースによって制限を
受けている。
【0004】また高粘度の液体に対しては太い配管でポ
ンプを液体容器に接続したタイプの高粘度用ディスペン
サーが塗料、インキ、接着剤等の混合用に使用されてい
る。この場合配管内の流動抵抗に対応するために配管を
太くしポンプも大型化するため、装置全体が大型化して
多品種小量の精密計量採取には適さないし、且つ構造も
複雑化し、液体原料の品種切り替えに簡単に対応出来な
いため、多品種の液体原料の中から任意の品種を自由に
選択して小量の液体原料の精密な定量採取混合という実
験室の目的には合わないという問題があった。したがっ
てこの種の装置は主として現場用であり、実験室で使用
するとしても2〜3の品種の液体原料の計量採取に限定
されて使用されている程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は従来
の装置では実現出来なかった、低粘度より高粘度迄の広
い粘度範囲の多品種の液体原料の中から任意に選択され
たものについて小量採取を精度良く実行し、且つ品種切
り替えに簡単に対応出来る新型の液体計量採取装置を提
供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の目的を達成す
るのに個々の液体容器の下部に小口径のシリンダ/ピス
トン方式のポンプを垂直に直接的に取付ける方式を採用
した。このポンプには液体容器との接続部付近に下方向
にのみ液体を通過させる逆止弁(A)が取付けられ、ま
た該シリンダの下端には吐出用ノズルが設けられてい
る。シリンダは非磁性の材質によって、またピストンは
強磁性材料によって製作され、ピストンは外部からの直
接的な機械的作用を用いないで、外部よりの磁力による
誘導で自由にシリンダ内を遊動出来るようにする。該ピ
ストンの内部には液体の通路となる導管を貫通させ、こ
の導管は高粘度の液体の通過に対して抵抗が大きくなら
ないように口径を可能な限り大きくし且つ導管部分の長
さも極力短くして流動抵抗の低減をはかる。通常該導管
部分の長さはシリンダ内徑の2倍程度にすることが望ま
しい。ピストンの導管内の任意の位置に下方向にのみ液
体を通過させる逆止弁(B)を取り付ける。これにより
ピストンが液体容器方向(上方向)に遊動するときには
シリンダと容器の接続部の逆止弁(A)は閉止し逆止弁
(B)は解放し該導管内を液体が下方の吐出口方向に流
動する。これによりシリンダ下端の吐出口方向に液体が
供給される。次にピストンが容器と反対側の方向(下方
向)に遊動した場合には逆止弁(A)が開き逆止弁
(B)は閉止して容器よりシリンダ内に液体が流入する
とともに、吐出口方向にあった液体が吐出口より外部に
吐出される。これによりポンプの効果が与えられピスト
ンのストローク幅に応じた容量の液体原料が吐出、採取
される。
【0007】シリンダの外側にはピストンの高さと等し
い厚さを有する円筒状の磁石を嵌合させる。この磁石は
内部のピストンと相互に吸引し合うのでピストンの位置
と同じ高さに位置するので重力によってシリンダから脱
落する事は無く、常時シリンダに嵌合している。この円
筒磁石は個々の容器に対し個別に設置されていて取り外
される事はない。この円筒磁石をシリンダの方向に沿っ
て上方向または下方向に移動させればシリンダ内部のピ
ストンは強磁性体材料によって作られているので外部の
磁石と相互に吸引し合って追随遊動する。強力なフェラ
イト系磁石を使用すれば相互の吸引力は極めて大きくピ
ストンは常に正確に円筒磁石の位置(高さ)に保持され
る。この場合の位置精度は極めて良好で通常の液体採取
精度の要求を十分に充たすものである。
【0008】上記のシリンダ/ピストンポンプを液体容
器下部に取り付けた吐出装置と、電子計算機によってパ
ルスモーターの回転が採取量に対応して制御されるよう
にした円筒磁石の上下駆動装置とを組み合わせる事によ
って最小単位の計量採取装置を構成する事が出来る。こ
の場合内径20mmのシリンダを使用した場合ピストン
が0.5 mm遊動した時の液体吐出量は約0.15
mlであり、実用上の十分の計量精度を持つが、さらに
採取容器を電子天秤の上に置いて吐出採取量を重量で計
量する方式を併用すれば信頼性はさらに向上する。また
吐出装置(液体容器を含む)を採取位置に送って固定す
る移送装置と、電子天秤上に置かれる採取容器を切り替
える移送装置とを組み合わせ、これらをコンピュータに
よって制御する事によって、完全自動化された液体計量
採取装置を構成する事が出来る。
【0009】
【作用】この発明によれば個々の液体原料容器は独立し
ており配管等は必要としないので、実験に使用される各
品種の液体原料を入れた容器を多数準備しておき、これ
らの中からその時の実験に使用される範囲の品種だけを
任意に選択して本発明の液体計量採取装置に取り付け、
また必要に応じて任意に他のグループのものと置き換え
て、必要とする品種の必要量を自由に採取するという方
式の採取が可能となる。したがって非常に多い品種の液
体原料を使用する実験室においても、計量採取装置は液
体容器の収容数が比較的少ない(通常は10〜40ケ程
度を装着出来る装置でよい)小型の装置で十分に目的に
対応出来るという長所がある。例えば直径80cm程度
のターンテーブルに直径8cm、高さ25cmの液体容
器(容量1L)をターンテーブルに2列に配置する場合
は、1円周当たり16ケの液体容器(吐出装置を含む)
が収容できる。これを内側、外側の2列に配置し、内外
サイドを随時切り替えて使用するようにすると、16×
2=32であるから同時に32種類の液体原料より選択
使用する事が出来る。従って装置の大きさは1m×1m
以内でよく、据え付け床面積の点で従来のこの種の用途
の装置に対し極めて有利である。また液量の設定は円筒
磁石の指定されたストローク幅による上下動という簡単
な操作で行う事が出来るので駆動装置は駆動幅を設定す
る機能と上下の駆動機能をもった簡単な構造のものでよ
い。また液体容器や採取容器をそれぞれ10〜40ケ程
度を収容出来るターンテーブル(1列または前記の2列
方式)を移送装置として組み合わせ、パーソナルコンピ
ュータとこれによって制御されるシーケンサーやパルス
モーター制御装置等によって制御する事により、コンピ
ュータに調製処方を入力して自動的に必要な品種の液体
原料を選択し、その必要量を採取したり配合処方に対応
した配合組成物を調製したりする事が出来るので、通常
の低粘度液体に対しては染色工業分野で用いられている
従来技術による装置と同等の性能を発揮することは勿論
で、さらに従来は実施困難であった高粘度液体において
も正確な計量採取、配合も可能とした。
【0010】
【実施例】図1によって本発明の吐出装置の部分の構造
を、また図2によって移送装置としてターンテーブルを
用いた場合の計量採取装置の構成と動作を説明する。
【0011】図1において液体容器(1)の底面に下方
向にシリンダ(2)が取り付けられている。シリンダー
外部には円筒状の磁石(3)が上下に摺動可能なように
嵌合されており、この円筒磁石(3)がシリンダ(2)
に嵌合してスライドし、上下動することによりシリンダ
内部で自由に遊動出来るピストン(4)は円筒磁石
(3)とともにシリンダ(2)の内部を上下に遊動す
る。液体容器(1)の底部には下方向にのみ液体を通過
させる逆止弁A(5)があり液体の取り出しの作用を与
える。この逆止弁A(5)はステンレススチールボール
を液体容器(1)中の液体による静圧に耐える程度の強
さを持つ弱いスプリング(6)で下部から弁座に押しつ
けているのでピストン(4)が下降して吸引力が働いた
場合にのみ液をシリンダ(2)の中に流下させる。
【0012】ピストン(4)の内部構造は中心部に導管
(7)があり、該導管の下端に下方向にだけ液体を通過
させる逆止弁B(8)がある。この弁は弁座に下部より
ステンレススチールボールを前記の静圧に耐える程度の
強さの弱いスプリング(9)で押しつける方式であり、
ピストン(4)が上昇した時にのみピストン上部の液体
をピストン下部に流動させる作用を与える。この逆止弁
B(8)の下部は吐出口(10)迄は解放状態で、シリ
ンダー(2)から吐出口(10)迄の間には流動を妨害
するものは無い。なお弱いスプリング(9)はボールを
下部より押し上げる方式で弁座に押しつけており、ピス
トン(4)が下降するときは閉止した状態になっている
のでピストン(4)の下部の部分にある液体原料をピス
トンの移動したスペースの容量分だけを正確に下部の吐
出口(10)より吐出して採取される。ピストン(4)
の先端には吐出口(10)を閉塞する突起(11)があ
り、ピストンが最下部に位置するとき吐出口(10)に
接触しこれを閉塞する。このため長時間経過しても上部
の液体容器中に貯蔵されている液体原料が落差による静
圧で各逆止弁の僅かな隙間より漏洩する事はない。この
閉塞状態における位置がピストン(4)の下死点とな
り、吐出量0の位置である。ピストン(4)の上の部分
は強磁性体材料(例えば軟鉄)によって製作されてい
る。これの表面はテフロンコーティング等の処理を施し
腐食性の液体に対し抵抗力を持たせる。またこれの縦方
向断面の形態は上下両端の部分の直径を大きくし、外側
の円筒磁石(3)との間隔を出来るだけ小さくして相互
の吸引効果を高めている。ピストン(4)の中間部分
(12)は合成樹脂等の磁性の無い耐腐食性材料による
スペーサーで、ピストンの気密と液体の不要な液体の侵
入を防止する効果を与える。ピストン(4)の下部は逆
止弁B(8)の保持部分としての作用を持つだけで磁力
とは関係が無いから磁性の無いステンレススチールまた
は合成樹脂等で製作する。
【0013】シリンダ(2)の外部にある円筒磁石
(3)は2ケのリング状の磁石(13)(13′)で、
このように複数個(本実施例では2ケ)を重ね合わせ、
上下の両側に強磁性体材料(例えば軟鉄)の円盤(1
4,14′)を重ねて組立てられている。この円筒磁石
(3)の厚さはピストン(4)の強磁性体の部分の高さ
と等しくすることが磁気による吸引効率と位置決め精度
の上で望ましいのでピストンの高さに対応して(14)
(14′)の厚さを調整する。採取される液量は円筒磁
石(3)の遊動幅に比例するので、採取量が多い場合に
は円筒磁石(3)の駆動幅を大きくし、また採取量が少
ない場合はこれを小さくするのである。また粘性が大き
い液体にあっては流動抵抗も大きくなるから円筒磁石
(3)の駆動速度を遅くして抵抗を軽減させて低速吐出
をさせるようにする。
【0014】次に図2により本発明の液体計量採取装置
の動作を説明する。液体容器(1)の下部にシリンダ
(2)が取り付けられている。この内部には逆止弁を持
った吐出装置用のピストンが含まれているが、これにつ
いてはすでに説明済みであるからここでは説明を省略す
る。シリンダ(2)の外部にはピストン駆動用の円筒磁
石(3)が上下に摺動出来るよう嵌合設置されている。
この円筒磁石(3)はシリンダ(2)内部のピストン
(4)と磁力によって吸引し合ってピストン(3)と同
じレベルにあるので、磁石上下駆動装置(20)が作動
していない場合(通常は吐出量0の状態)はピストン
(4)の最下位置のレベルにある。これは図2において
は実線で示した円筒磁石(3)の位置で、点線で示した
のは円筒磁石の上限位置(3′)である。
【0015】採取位置の右側には円筒磁石(3)を上下
に駆動させるための磁石上下駆動装置(20)がある。
これは円筒磁石(3)を上下動させるレバー(21)と
これを上下に駆動するためのスクリュー(22)とこの
スクリューを回転させるパルスモーター(23)によっ
て構成される。これらは磁石上下駆動装置架台(24)
の上に組立て、取り付けられておりスタート状態(液量
0に相当する)ではレバー(21)の先端は円筒磁石
(3)の下端に接触している状態になっている。
【0016】なお多種類の液体原料を移送装置(ターン
テーブル)(25)に装着し順次切り替えて計量採取す
る場合は、磁石上下駆動装置(20)のレバー(21)
の先端部が移送装置の駆動時にシリンダ(2)や円筒磁
石(3)等に衝突する恐れがあるので該磁石上下駆動装
置の全体をこの移動空間外に移動させておいて、ターン
テーブルが停止した時点で作動位置に復帰させる操作が
必要となる。このため磁石上下駆動装置架台(24)に
スライド用のガイドを取付けてモーター、ラックピニオ
ンまたはエアシリンダ等でこの駆動をするようにしてお
く。磁石上下駆動装置(20)のパルスモーター(2
3)はパーソナルコンピュータによって制御されるパル
ス発生器、パルスモータドライバー等によって液体原料
の採取容量に応じて回転が制御され、パルスモータに連
結されているレバー(21)を上下駆動させるスクリュ
ー(22)に吐出させる液体原料の容量に対応する回転
を与えてレバー(21)を上下に駆動させ、これを介し
て円筒磁石(3)を駆動する。また円筒磁石(3)を上
下動させるレバー(21)の先端の円筒磁石(3)の底
部との接触部にはタッチセンサーを設け円筒磁石(3)
の最下死点の位置を検出し、ここを基準点とする情報を
パーソナルコンピュータに与える。コンピュータはこの
段階で吐出量0の位置を認識する。以後この品種に対し
ては基準位置が設定された事になる。
【0017】吐出口(10)の下部には採取容器(3
0)を逐次切り替えるターンテーブル(31)を設置し
この下部に電子天秤(32)を位置させる。この電子天
秤(32)は昇降装置(33)の上にあり、また電子天
秤(32)の秤量皿の上には採取容器(30)を下から
突き上げて浮かせて重量測定が出来るようにするブロッ
ク(34)が取り付けられている。
【0018】次に図1および図2により本発明の液体計
量採取装置の代表的な操作方法を説明する。先ず磁石上
下駆動装置を後退させてシリンダ(2)と円筒磁石
(3)の磁石上下駆動装置(20)およびそのレバー
(21)等に対する衝突防止対策をとってから、シリン
ダ(2)とピストン(3)が取り付けられた液体容器
(1)(以後吐出装置と呼ぶ)に実験に使用する各種の
液体原料を収容し、この必要な数をターンテーブル(2
5)に取り付ける。パーソナルコンピュータの制御によ
りターンテーブル(25)を回転させ、採取される液体
原料が入った吐出装置を採取位置に移送し停止させる。
次に磁石上下駆動装置(20)を移動(前進)させ円筒
磁石(3)を上下動させるレバー(21)の先端部が円
筒磁石(3)を駆動させる位置にセットする。この場合
レバー(21)は安全のため円筒磁石(3)の底面より
も下に位置させておく。
【0019】電子天秤(32)の昇降装置を最下部にさ
せて電子天秤(32)および採取容器突き上げ用ブロッ
ク下部の採取容器用ターンテーブル(31)の動作範囲
外に退避させておいてから、該ターンテーブル(31)
に必要な採取容器を取り付ける。取付け終了後に使用す
る採取容器(30)を順次選択してターンテーブル(3
1)により採取位置に移送し、昇降装置(33)により
電子天秤(32)を上昇させて採取容器(30)を下部
よりブロック(34)によって下から突き上げてターン
テーブルの面より浮かせて秤量態勢とし、先ず採取容器
(30)の風袋調整をする。この結果は電子天秤(3
2)に取り付けられているRS−232Cインターフェ
イスを介してパーソナルコンピュータに伝達、入力され
る。なおこの場合電子天秤の上部には円筒磁石(3)が
存在するのでつっ、これの磁気の影響で風袋重量は正し
い値を示さない事があるが、実際に必要なのは吐出装置
によって採取された液体の重量であるから、この状態で
得られている風袋重量が真の値と異なっていても問題は
ない。
【0020】次にパーソナルコンピュータより液体採取
量に対応したパルスを発生させてパルスモーター(2
3)によってスクリュー(22)を採取量に応じて回転
させ円筒磁石(3)を上下に駆動するレバー(21)を
駆動させる。これによって先ず円筒磁石(3)を上昇さ
せる。円筒磁石(3)が上昇するとシリンダー(2)の
内部のピストン(4)が磁力によって遊動して上昇し、
このためピストン(3)の上の部分にある液体はピスト
ン(3)の下部に流動する。次いでパルスモーター(2
3)を上昇時と等しい回転数だけ逆転させて円筒磁石
(3)を最初の位置(最下点位置)に復帰させると、ピ
ストン(4)の下の部分の液体原料のピストンの下降に
よるスペースに対応する量が吐出口(10)より外部に
吐出され採取容器内に入る。この時ピストンの上部には
液体容器(1)より逆止弁A(5)を通って吐出量と同
量の液体原料が供給されている。これは次の段階のため
の準備に相当する。一般に低粘度の液体の場合はピスト
ン(4)による容量方式の採取精度が良好であるから、
電子天秤による重量補正段階は省略出来るが、粘度の高
い液体原料の場合、採取容器(30)内に採取された液
体原料は電子天秤(32)で重量を秤量して確認する必
要がある。この場合円筒磁石(3)は最下部に復帰して
いる事が必要であるから、粘度が高い液体の場合で粘性
抵抗のために復帰が不十分な場合はパルスモータ(2
3)による制御でレバー(21)が基準位置に復帰して
も、円筒磁石とピストンは自重による自然下降方式にな
っているので、ピストン(4)は未だ下降状態にある場
合があるので若干のタイムラグを見込む必要がある。も
し吐出終了時に重量の不足分があれば目的の採取重量と
実際に採取された重量との差をパーソナルコンピュータ
に計算させ、追加量を計算して同様な方法で追加処理を
し、目標の重量になるまでこの追加処理を反復する。な
お採取量は高粘度液体の場合は内部に含まれる気泡の影
響で指定された重量より少な目になる傾向があり、また
前記したように円筒磁石(3)が上昇するときにピスト
ン(4)に対する粘性抵抗のためパルスモーター(2
3)のスリップ現象が発生して吐出量が少な目になる傾
向もあるので通常は1〜2回程度の追加処理が必要にな
る場合が多い。
【0021】1つの採取容器(30)に複数品種の液体
原料を順次採取して配合組成物を調製する場合は、1つ
の品種成分の採取が終了してら、磁石上下駆動装置(2
0)を後退させ、ターンテーブル(25)に搭載されて
いる個々の吐出装置の下部とレバー(21)が衝突しな
いように該吐出装置の移送のための移動範囲空間外に退
避させ、磁石上下駆動装置(20)の退避完了後にター
ンテーブル(25)を回転させて次に採取する品種成分
の吐出装置を採取位置に移動させて前記の採取操作を反
復する。
【0022】1つの採取容器(30)について指定され
た数の品種の採取が終了すれば採取操作は終了である
が、多数の配合組成物を順次調製して行く場合は、採取
容器用ターンテーブル(31)を用い順次採取容器(3
0)を切り替えて採取位置に移送し、採取する必要があ
る品種の液体原料を収容する吐出装置を順次採取位置に
移送して採取を継続する。なおこの場合は1つの採取容
器(30)による採取が終了したら電子天秤(32)は
昇降装置(33)によって下降させ秤量皿に取り付けら
れた採取容器突き上げ用のブロック(34)を採取容器
移送用ターンテーブル(31)の駆動範囲空間外に退避
させ、ターンテーブル(31)が回転によって前記のブ
ロック(34)と衝突することを回避するようにしてか
らこのターンテーブル(31)を回転させて次の採取容
器(30)を採取位置に移送し上記と同様の方法で採取
を継続する。また1つの液体原料について採取を必要と
する各採取容器に対して採取が終了したら磁石上下駆動
装置(20)を前記の方法で退避(後退)させて、次い
で液体原料用ターンテーブル(25)を回転させて品種
切り替えを行う。品種切り替えが終わりターンテーブル
(25)が定位置で停止した状態で磁石上下駆動装置を
作動位置に移動(前進)させて、円筒磁石(3)を駆動
して採取を継続する。パーソナルコンピュータにこれら
の操作を自動的に制御するプログラムを与えておくこと
によって採取処方を入力するだけで採取、配合などはす
べてが自動的に実行される。
【0023】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明によれ
ば、通常の低粘度液体から従来の装置では困難であった
粘性の高い液体迄の広い粘度範囲の液体原料に対する実
験室規模における小量の計量採取、配合等の操作を高精
度、且つ自動的に行う事が出来るので実験室における実
験の精度向上、省力化の促進に寄与するところが極めて
大きい。また従来より使用されてきた自動化されたディ
スペンサー装置に比べて構造が大幅に簡略され、小型化
されているにもかかわらず適用出来る液体原料の品種数
に制限を受ける事が無く、設備コストの面、占有床面積
の点、適用品種数の拡大等の点で従来のこの種の装置に
比し大きく優れているので実験室の合理化促進に貢献す
る所が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる液体計量吐出装置の部分の構
造を示す断面図である。
【図2】図1の液体計量吐出装置とこれの移送装置、採
取容器の移送装置、磁石上下駆動装置、吐出量の秤量装
置等を組み合わせて構成された代表的な液体計量採取装
置の機構部の構成図である。
【符号の説明】
1・・・液体容器, 2・・・シリンダー,
3・・・円筒磁石 3・・・円筒磁石上限位置, 4・・・ピストン,
5・・・逆止弁A 6・・・スプリング, 7・・・導管,
8・・・逆止弁B 9・・・スプリング, 10・・・吐出口, 1
1・・・吐出口蓋 12・・・スペーサー, 13・・・リング状磁石,
13’・・リング状磁石 14・・・軟鉄円盤 , 14’・・軟鉄円盤 20・・・磁石上下駆動装置, 21・・・磁石
上下駆動用レバー 22・・・レバー駆動用スクリュー, 23・・・パル
スモーター 24・・・磁石上下駆動装置架台, 25・・・液体
容器用ターンテーブル 30・・・採取容器, 31・・・採取
容器用ターンテーブル 32・・・電子天秤, 33・・・電子
天秤昇降装置 34・・・採取容器突き上げ用ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体原料を収容する容器の底部に下方向
    に対して非磁性材質による小径のパイプ状シリンダを下
    方向に取りつけ、該シリンダと容器底部との取付け位置
    付近に下方向に液体を通過させ上方向には通過させない
    逆止弁を設けけ、下端部には液体の吐出ノズルを設け
    る。該シリンダ内部には自由に往復遊動可能な強磁性体
    材質によるピストンを嵌合させ、該ピストンの中心部に
    液体を流通させ得る導管を遊動方向に貫通させ、該導管
    内部、望ましくは導管の出入口の位置に下方向に液体を
    通過させ、上方向には通過させない逆止弁を取り付け
    る。前記シリンダ外部には自由に上下方向に摺動可能な
    円筒状の磁石を嵌合させ、該円筒磁石をコンピュータに
    よって制御された、駆動幅調整可能な上下動の駆動装置
    によって液体原料の採取量に対応したストローク幅の上
    下駆動を行なわせて、シリンダの外部より該円筒磁石の
    磁気の作用により非接触状態でシリンダ内の該ピストン
    を上下方向に遊動させる事により定量吐出ポンプを形成
    せしめ、シリンダ下部の吐出口より必要な量の液体を吐
    出させて下部に置かれた採取容器内に採取する方式を特
    徴とする液体計量採取装置。
  2. 【請求項2】 吐出された液体原料を採取する容器を電
    子天秤上に置き、コンピュータの制御により、吐出採取
    された液体の重量を精密に秤量して不足重量を求め、こ
    の重量に対応する容量の液体原料を追加吐出させて補正
    し、この補正操作を反復し、正確な採取を行うような機
    構を付加した請求項1の液体計量採取装置。
  3. 【請求項3】 異なった品種の液体原料を収容する複数
    の液体容器を、それぞれの品種に対応して指定された固
    有の位置に設置するようにした移送装置に取付け、コン
    ピュータの制御によって採取しようとする品種の液体原
    料を収容した液体容器を自動的に選択して該移送装置に
    より順次採取位置に移送し、採取位置の下部に設置され
    た採取容器内に複数種類の液体原料を順次計量採取する
    機構を設けた請求項1の液体計量採取装置。
  4. 【請求項4】 多数の採取容器を個々の固有の位置に取
    付けるようにした移送装置に、調製される採取バッチに
    対応する採取容器を各々の固有の位置に取付け、コンピ
    ュータの制御によって順次必要な採取容器を選択して、
    該移送装置によって採取位置に移送して計量採取を行う
    機構を設けた請求項1の液体計量採取装置。
  5. 【請求項5】 請求項3および請求項4の機構を設け、
    コンピュータの制御により、液体原料と採取容器のそれ
    ぞれについて採取位置への移送を自動的に行い、多数の
    配合組成物を順次自動的に調製する事を可能とする機構
    を設けた請求項1の液体計量採取装置
  6. 【請求項6】 請求項5の機構に請求項2の機構を設
    け、コンピュータの制御によって、液体原料と採取容器
    のそれぞれについて採取位置への移送を自動的に行い、
    さらに採取された液体原料を電子天秤で秤量し、重量補
    正操作を行って多数の高精度の配合組成物を順次自動的
    に調製するようにした請求項1の液体計量採取装置。
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