JPH07280514A - 変位計 - Google Patents

変位計

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JPH07280514A
JPH07280514A JP9587894A JP9587894A JPH07280514A JP H07280514 A JPH07280514 A JP H07280514A JP 9587894 A JP9587894 A JP 9587894A JP 9587894 A JP9587894 A JP 9587894A JP H07280514 A JPH07280514 A JP H07280514A
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Chiharu Saito
千春 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定波形のピークレベルを経時的に測定す
ることができる変位計の提供。 【構成】 発光素子と、この発光素子からの照射光を測
定対象物の被測定面にて反射させて受光される光スポッ
トの位置により前記被測定面の変位状況を変位信号とし
て出力する半導体光位置検出素子とからなるセンサ部を
少なくとも有して三角測量方式により前記被測定面の変
位量を測定する変位計において、前記変位信号に対応す
る被測定波形の正負ピーク値をピーク値検出部にて振幅
変化への追従を自在に保持させて処理するピーク値検出
手段21を設け、このピーク値検出手段21を介するこ
とで経時的に変化する前記被測定波形のピークレベルの
測定を自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変位計に係り、さらに
詳しくは、発光素子と半導体光位置検出素子(PSD;
Position Sensitive Detect
or)とからなるセンサ部を備えて三角測量方式により
被測定面の変位量を測定するようにした変位計に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】発光素子と半導体光位置検出素子(PS
D)とからなるセンサ部を備えて三角測量方式により被
測定面の変位量を測定するようにした変位計は、発光素
子としての半導体レーザからのレーザ光を測定対象物で
ある被測定面に照射し、その散乱光を受光レンズによっ
て半導体光位置検出素子の側に光スポットとして結像さ
せ、その際の光スポットの位置により測定対象物である
被測定面の変位量を測定することができるようになって
いる。
【0003】図5は、上記変位計を用いて行われる変位
量の測定状態を示すものであり、基準レベルCである測
定対象物15の被測定面16がセンサ部11における発
光素子12に対し例えば振幅Dのもとで振動しているも
のであるとすれば、その変位量は、被測定面16が図5
におけるレベルAの位置にある場合には図6における正
ピーク値Aの位置に、レベルBの位置にある場合には図
6における負ピーク値Bにそれぞれ位置しながら被測定
波形17が推移することになる。
【0004】このように被測定波形17が推移するなか
で従来タイプの変位計を用いて振動する測定対象物15
の振幅を測定する場合には、図6に示す被測定波形17
における正ピーク値(最大値)Aと負ピーク値(最小
値)Bとを保持し、これら正ピーク値(最大値)Aと負
ピーク値(最小値)Bとの間の差を求めることで振幅D
が得られることになる。
【0005】このため、前記センサ部11により例えば
図7の(イ)に示すような被測定波形17が検出された
とすれば、図7の(ロ)に示すように所定時間内での振
幅Dのピーク値を測定できることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来タ
イプの変位計によれば、変位の正ピーク値(最大値)A
と負ピーク値(最小値)Bとを保持させることができる
ので、経時的に振幅Dが変化するものであっても、その
なかでのピーク値を得ることはできる。
【0007】しかし、上記従来タイプの変位計による場
合、例えば図7の(イ)において振幅Dのピーク値を測
定した後には、図7の(ロ)に示されるようにピーク値
を測定した後における被測定波形17の振幅Dの経時的
なピークレベルをリアルタイムに測定することができな
くなってしまう不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は従来技術にみ
られた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成
上の特徴は、発光素子と、この発光素子からの照射光を
測定対象物の被測定面にて反射させて受光される光スポ
ットの位置により前記被測定面の変位状況を変位信号と
して出力する半導体光位置検出素子とからなるセンサ部
を少なくとも有して三角測量方式により前記被測定面の
変位量を測定する変位計において、前記変位信号に対応
する被測定波形の正負ピーク値をピーク値検出部にて振
幅変化への追従を自在に保持させて処理するピーク値検
出手段を設け、このピーク値検出手段を介することで経
時的に変化する前記被測定波形のピークレベルの測定を
自在としたことにある。
【0009】
【作用】このため、振動により時々刻々と変化する測定
対象物の被測定面の変位状況は、前記半導体光位置検出
素子を経ることで変位信号として検出し、この変位信号
に対応する変位量を被測定波形として出力することがで
きる。
【0010】しかも、このようにして出力される被測定
波形は、前記ピーク値検出手段を経ることで所定時間内
での正負ピーク値が測定されるに至るまでの振幅変化を
測定することができるのみならず、この正負ピーク値が
測定された後に生起する振幅変化にも追従させながらそ
の時々のピーク値の変化する状況をも測定することがで
きるので、前記被測定波形におけるピークレベルの変化
状況を経時的に知ることができる。
【0011】
【実施例】この発明に係る変位計は、図5に示すように
半導体レーザからなる発光素子12と、この発光素子1
2からの照射光であるレーザ光13を測定対象物15の
被測定面16にて反射させて受光される光スポットの位
置により前記被測定面16の変位状況を変位信号として
出力する半導体光位置検出素子(PSD)14とからな
るセンサ部11を少なくとも有しており、三角測量法に
より前記被測定面16の変位量を測定することができる
ようにして形成されている。
【0012】図1は、この発明に係る変位計が備えるピ
ーク値検出手段21の構成例を示すブロック図であり、
その全体は、前記センサ部11を介して出力される変位
信号に対応する図3に示すような被測定波形17におけ
る正ピーク値を経時的に検出するための正ピーク値検出
部23と、同じく前記センサ部11を介して出力される
変位信号に対応する被測定波形17における負ピーク値
を経時的に検出するための負ピーク値検出部24とから
なるピーク値検出部22と、前記正ピーク値検出部23
で検出される正ピーク値と負ピーク値検出部24で検出
される負ピーク値との間の差を求めて振幅を測定するた
めの減算部25とを備えて構成されている。
【0013】図2は、図1に示すピーク値検出手段21
の具体的な構成例を示すものであり、ピーク値検出部2
2を構成している正ピーク値検出部23と負ピーク値検
出部24とは、対応するピーク値検出回路によりそれぞ
れ形成されており、減算部25は差動増幅器により形成
されている。
【0014】この場合、正ピーク値検出部23と負ピー
ク値検出部24とを構成しているアナログ回路としての
ピーク値検出回路のそれぞれは、コンデンサを用いたピ
ークホールド回路とし、所定の微小時定数でコンデンサ
の電荷を放電させることができるようにすることで、経
時的に変化する前記被測定波形17のピークレベルの測
定が自在となっている。
【0015】なお、この発明におけるピーク値検出手段
21は、ピーク値検出部22を構成している正ピーク値
検出部23と負ピーク値検出部24とに保持させたピー
ク値を一定の周期毎にリセットし、その都度、新規デー
タとしてのピーク値に更新させるようにすることで、経
時的に変化する前記被測定波形17のピークレベルの測
定を自在とするものであってもよい。
【0016】この発明は上述したようにして構成されて
いるので、図5に示すように振動により時々刻々と変化
する測定対象物15の被測定面16の変位状況は、前記
半導体光位置検出素子(PSD)14を経ることで変位
信号として検出し、この変位信号に対応する変位量を図
3に示すような被測定波形17として出力することがで
きる。
【0017】しかも、このようにして出力される被測定
波形17は、前記ピーク値検出手段11を経ることで所
定時間内での正負ピーク値が測定されるに至るまでの振
幅変化を測定することができるのみならず、この正負ピ
ーク値が測定された後に生起する振幅変化にも図4に示
すように追従させながらその時々のピーク値の変化する
状況をも測定することができるので、前記被測定波形1
7におけるピークレベルの変化状況を経時的に知ること
ができる。
【0018】これを図2に示す前記ピーク値検出手段1
1を例に説明すれば、正ピーク値検出部23と負ピーク
値検出部24とを構成しているピーク値検出回路のそれ
ぞれは、コンデンサを用いたピークホールド回路により
形成されているので、微小時定数のもとでコンデンサの
電荷を放電させることができ、したがって、経時的に変
化する前記被測定波形17のピークレベルを図4に示す
ようにして測定することができることになる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、振
動により時々刻々と変化する測定対象物の被測定面の変
位状況は、前記半導体光位置検出素子を経ることで変位
信号として検出し、この変位信号に対応する変位量を被
測定波形として出力することができる。
【0020】しかも、このようにして出力される被測定
波形は、前記ピーク値検出手段を経ることで所定時間内
での正負ピーク値が測定されるに至るまでの振幅変化を
測定することができるのみならず、この正負ピーク値が
測定された後に生起する振幅変化にも追従させながらそ
の時々のピーク値の変化する状況をも測定することがで
きるので、前記被測定波形におけるピークレベルの変化
状況を経時的に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る変位計が備えるピーク値検出手
段の構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明に係る変位計が備えるピーク値検出手
段の具体的な構成例を示す回路図である。
【図3】この発明に係る変位計におけるセンサ部が出力
する測定対象物の被測定面の経時的な変位状況を被測定
波形として示す説明図である。
【図4】この発明に係る変位計による測定結果を図3の
被測定波形との対応関係のもとで示す説明図である。
【図5】測定対象物の被測定面に対し変位計を用いて従
来から行われている一般的な測定状態を示す説明図であ
る。
【図6】図5における測定対象物の被測定面の振幅の経
時的な変化を被測定波形として示す説明図である。
【図7】従来タイプの変位計による測定結果を被測定波
形との対応関係のもとで示す説明図である。
【符号の説明】
11 センサ部 12 発光素子 13 レーザ光 14 半導体光位置検出素子(PSD) 15 測定対象物 16 被測定面 17 被測定波形 21 ピーク値検出手段 22 ピーク値検出部 23 正ピーク値検出部 24 負ピーク値検出部 25 減算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、この発光素子からの照射光
    を測定対象物の被測定面にて反射させて受光される光ス
    ポットの位置により前記被測定面の変位状況を変位信号
    として出力する半導体光位置検出素子とからなるセンサ
    部を少なくとも有して三角測量方式により前記被測定面
    の変位量を測定する変位計において、前記変位信号に対
    応する被測定波形の正負ピーク値をピーク値検出部にて
    振幅変化への追従を自在に保持させて処理するピーク値
    検出手段を設け、このピーク値検出手段を介することで
    経時的に変化する前記被測定波形のピークレベルの測定
    を自在としたことを特徴とする変位計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018511059A (ja) * 2015-04-10 2018-04-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 振動要素の2以上の位置間の時空間的関係を測定するエミッタセンサアセンブリ及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018511059A (ja) * 2015-04-10 2018-04-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 振動要素の2以上の位置間の時空間的関係を測定するエミッタセンサアセンブリ及び方法
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