JPH07280449A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH07280449A
JPH07280449A JP7069294A JP7069294A JPH07280449A JP H07280449 A JPH07280449 A JP H07280449A JP 7069294 A JP7069294 A JP 7069294A JP 7069294 A JP7069294 A JP 7069294A JP H07280449 A JPH07280449 A JP H07280449A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
furnace
seal
heat insulating
insulating material
Prior art date
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Pending
Application number
JP7069294A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Ippei Yamauchi
一平 山内
Masao Takeda
正夫 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7069294A priority Critical patent/JPH07280449A/ja
Publication of JPH07280449A publication Critical patent/JPH07280449A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】処理室の高速排気や炉内汚染防止に加えて、急
速冷却、急速加熱を可能にした熱処理炉を提供する。 【構成】従来のタイトボックスに代えて、ヒータ5と断
熱材2の間に、ガスや液体を通過させ難いグラファイト
製のシート4をそのシート内側が気密になるように配置
し、ヒータ電極部5a、炉床6の脚部6a、排気管7a
の各々のシート貫通部をシール50、60、70を介し
て密封した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄熱処理炉を始めと
して、焼入・焼戻炉、脱脂焼結炉、ろう付炉、純化炉、
連続炉の処理室などに適用可能な熱処理炉に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の熱処理炉として、グラファイト
フェルト製の断熱材の内側に、ヒータに包囲されたグラ
ファイト製のタイトボックスを配置し、そのタイトボッ
クスの内側に排気口を配置し、前記タイトボックス内を
直接炉外に排気できるようにしたものが知られている。
【0003】かかるタイトボックスを設けた目的は、タ
イトボックスに外側空間から内側空間へ向かうガスの流
れを形成して処理室で発生した蒸気の外側空間への漏
出、ひいては断熱材や炉胴等の汚染防止を図る点にあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造のものは、タイトボックスの熱容量が大きいため、
炉内の急速冷却、急速加熱ができず、炉の稼動効率の低
下が避け難いという問題がある。一方、タイトボックス
の板厚を薄くすると、内外の差圧や強冷時の風圧に対し
て強度上問題になる。
【0005】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、炉内汚染防止に加えて、急速冷却、
急速加熱を可能にした熱処理炉を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、従来のタイトボックスに代えて、ヒー
タと断熱材の間に、ガスや液体を通過させ難いグラファ
イト又は金属製のシートをそのシート内側が気密になる
ように配置すると共に、シートの内側に排気口を設け、
各シート貫通部をシールを介して密封したことを特徴と
する。
【0007】特に、ヒータに対応するシート貫通部に施
すシールは、電気的に絶縁であることが望ましい。
【0008】また、各シールの配設位置は炉内の加熱領
域に設定することが望ましい。
【0009】
【作用】このような構成のものであれば、シートがタイ
トボックスと略等価な機能を発揮しつつ、急速冷却、急
速加熱を実現することになる。すなわち、シートは断熱
材を介して支持されるため、内外の差圧や強冷時の風圧
に対して十分な強度を有する。また、シートにより熱処
理室がほぼ密閉され、そのシート内に排気口が開口する
ため、処理の種類に応じて熱処理室で発生する油やバイ
ンダ、ろう等の蒸気の拡散領域を制限し、それらの発生
ガスを速やかに排気するため、炉内汚染防止を図ること
ができる。さらに、シート内にヒータが設けてあり、シ
ート内全域が昇温するため、蒸気が冷えてシート内やシ
ール部に付着する恐れもない。そして、シート自体はタ
イトボックスに比べて遥かに熱容量が小さいため、冷却
や加熱を無駄なく行い、それらの高速化を図ることがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図4を参
照して説明する。
【0011】この熱処理炉は、図1および図2に示すよ
うに、炉胴1の内側に、グラファイトフェルトを素材と
する円筒形の成形断熱材2および蓋状の断熱材3を配置
し、それらの断熱材2、3の内側に、熱処理室Sをほぼ
気密に包囲するグラファイトのシート4を配置して、該
シート4の適宜箇所を図示しないピンにより断熱材2、
3に止着している。一方、シート4の内側には、炉内構
成要素としてロッドヒータ5、処理物Wを載置する炉床
6、および排気口7が配置してある。そして、それらの
炉内構成要素5、6、7を前記シート4および断熱材2
を貫通して炉胴1に支持させている。具体的には、ロッ
ドヒータ5はその電極部5aを絶縁碍子5bを介して炉
胴1に固設され、炉床6はその脚部6aを介して炉胴1
に固設され、排気口7は該排気口7を形成する排気管7
aが炉胴1に固設されている。そして、それらの電極部
5a、脚部6aおよび排気管7aのシート貫通部をそれ
ぞれシールしている。
【0012】電極部5aに対応するシート貫通部のシー
ル50は、図3に示すように、断熱材2の内面および外
面に添設され断熱材2の貫通孔2aに一致する貫通孔5
1aを有した補強板51と、一方の補強板51の貫通孔
51aから断熱材2の貫通孔2aに挿入し他方の補強板
51の貫通孔51aに螺着した筒状体52と、その筒状
体52に挿入する電極部5aの軸端部に螺合させてなる
銅電極53と、前記電極部5aの外周に嵌装したスライ
ダ55と、このスライダ55と前記電極部5aの端部5
4との間に弾設したグラファイト製のバネ56と、筒状
体52の外方端に形成した底壁52aおよびスライダ5
5の先端の間に介挿した絶縁性を有するアルミナ製のシ
ールワッシャ57とを具備している。銅電極53は図1
に示すように絶縁碍子5bを介して炉胴1に設けたフラ
ンジ部1aに支持させてある。スライダ55の先端は部
分球面になっており、このスライダ55が、テーパをな
す前記シールワッシャ57に幾何学的に密接に添設する
ようになっている。このスライダ55の内周にはラビリ
ンス55aが設けてある。また、前記シールワッシャ5
7は前記筒状体52の底壁52aに対してある程度のス
ライド移動が許容されている。このようにして、このシ
ール50は断熱材2の膨脹、収縮に起因した軸方向のズ
レをバネ56の作用で吸収し、横方向のズレをシールワ
ッシャ57のスライド動作で吸収し、回転方向のズレを
スライダ55の球面とシールワッシャ57のテーパ面と
の密接な添接状態を通じて許容した状態下に、貫通部を
略気密にシールしている。
【0013】一方、炉床6の脚部6aに対応するシート
貫通部のシール60は、図4に示すように、断熱材2の
内面および外面に添設され断熱材2の貫通孔2aに一致
する貫通孔61aを有した補強板61と、一方の補強板
61の貫通孔61aから断熱材2の貫通孔2aに挿入し
他方の補強板51の貫通孔51aに螺着した筒状体62
と、その筒状体62に挿入する脚部6aの軸端部に配置
した脚支持部材63と、前記脚部6aの外周に嵌装した
スライダ65と、このスライダ65と炉床6との間に弾
設したグラファイト製の板バネ66と、筒状体62の外
方端に形成した受座62aとスライダ65との間に介挿
したグラファイト製のシールワッシャ67とを具備して
いる。スライダ65の一部は部分球面になっており、こ
のスライダ65が、テーパをなす前記シールワッシャ6
7に幾何学的に密接に添設するようになっている。前記
シールワッシャ67は前記筒状体62の受座62aに対
してある程度のスライド移動が許容されている。このよ
うにして、このシール60は断熱材2の膨脹、収縮に起
因した軸方向のズレをバネ66の作用で吸収し、横方向
のズレをシールワッシャ67のスライド動作で吸収し、
回転方向のズレをスライダ65の球面とワッシャ67の
テーパ面との密接な添接状態を通じて許容した状態下
に、貫通部を略気密にシールしている。類似のシール構
造が、排気管7aに対応するシート貫通部7bのシール
70にも適用されており、説明は省略する。
【0014】なお、図1に示すように、前記排気管7a
はバルブ81、トラップ82を介してメカニカルブース
タポンプ83および油回転真空ポンプ84に接続されて
おり、熱処理室Sを直接排気し得るようになっている。
また、同時に両ポンプ83、84は、バルブ85、油拡
散ポンプ86、主弁87、バイパス弁88とともに炉内
空間Aを排気する主排気系路をも構成している。さら
に、図において91は炉内空間にN2 等のスウィープガ
スを導入する給気系路であり、90は焼結時にパーシャ
ルガスを流す内導入系路である。さらにまた、92は送
風ファン、93は熱交換器であり、断熱扉3に接続した
アクチュエータ94を作動させて断熱材2を開き、その
状態で熱交換器83において冷却したガスを送風ファン
92により熱処理室Sに送給するようになっている。
【0015】このような構成のものであれば、シート4
がタイトボックスと略等価な機能を発揮しつつ、炉の急
速冷却、急速加熱を実現することになる。すなわち、シ
ート4は断熱材2、3を介して支持されるため、内外の
差圧や冷却風に対して十分な強度を有する。また、シー
ト4により熱処理室Sがほぼ密閉され、そのシート4内
に排気口7が開口するため、処理の種類に応じて熱処理
室Sで発生する油やバインダ、ろう等の蒸気の拡散領域
を制限し、それらの発生ガスを排気口7を通じて速やか
に排気するため、蒸気が炉内空間Aに漏出して汚染を惹
起する事態を防止することができる。さらに、シート4
内にロッドヒータ5が設けてあり、シート4内全域が加
熱昇温に付されるため、蒸気が冷えてシート4やシール
部に付着する恐れもない。特に、図4に示すシール60
等は高温領域に最も近い位置にあるため、ガスの付着を
極めて有効に防止することができる。そして、シート4
自体はタイトボックスに比べて遥かに熱容量が小さいた
め、冷却や加熱を無駄なく行い、それらの高速化を図
り、ひいては炉の稼動効率を確実に向上させることがで
きる。更にまた、本実施例では各シール50、60、7
0において、断熱材2の膨脹、収縮に起因した軸方向、
横方向および回転方向のズレに拘らず、シール性を担保
しているため、組付けが簡単である上に、様々な熱処理
環境の変化に弾力的に対応して長期にわたってそのシー
ル効果、ひいては上述した本実施例特有の効果を有効に
持続させることが可能となる。
【0016】なお、グラファイト製のバネに代えて、図
5に示すような弾性フェルト58を重ねて使用してもよ
い。また、同図のように、筒状部材52の外方端面にシ
ールワッシャ57を配設し、このシールワッシャ57に
銅電極53側からスライダ55を圧接するように構成す
ることもできる。さらに、電極部5aのシールワッシャ
はアルミナ製に限らず、絶縁性に優れていれば他のセラ
ミックでも構わない。また、上記実施例ではシート4が
グラファイト製のものであるが、気密性を高めるため
に、シートの表面にガラス状カーボンのコーティングを
行ったり、金属製のものを用いることもできる。さらに
また、シートに代えてフォイルを断熱材の内面に貼着す
るようにしても構わない。その他の構成も、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の熱処理炉は、以上説明したよう
に、従来のタイトボックスに代えて、ヒータと断熱材の
間に、ガスや液体を通過させ難いグラファイト又は金属
製のシートをそのシート内側が気密になるように配置
し、各シート貫通部をシールを介して密封したものであ
る。そのため、シートがタイトボックスと略等価な機能
を発揮しつつ、炉の急速冷却、急速加熱を実現し、従来
のタイトボックス構造に比べて炉の稼動効率を有効に向
上させる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】同部分横断面図。
【図3】同実施例の電極貫通部に対応したシートのシー
ル構造を拡大して示す図。
【図4】同実施例の炉床の脚部貫通部に対応したシート
のシール構造を拡大して示す図。
【図5】本発明の他の実施例を示す図3に対応した図。
【符号の説明】 S…熱処理室 1…炉胴 2、3…断熱材 4…シート 5…ロッドヒータ 6…炉床 7…排気口 50、60、70…シール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラファイトフェルト製の断熱材の内側
    に、熱処理室をほぼ気密に包囲するグラファイト又は金
    属製のシートを配置し、そのシートの内側にヒータを配
    置するとともに、シートの内側に開口する排気口を設
    け、各シート貫通部をシールを介して密封していること
    を特徴とする熱処理炉。
JP7069294A 1994-04-08 1994-04-08 熱処理炉 Pending JPH07280449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7069294A JPH07280449A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7069294A JPH07280449A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 熱処理炉

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JPH07280449A true JPH07280449A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13438952

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JP7069294A Pending JPH07280449A (ja) 1994-04-08 1994-04-08 熱処理炉

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JP (1) JPH07280449A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325371A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 真空浸炭炉
WO2012095875A1 (en) * 2011-01-12 2012-07-19 H.T. Solutions S.R.L. A transportable equipment for the thermal treatment of metals

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