JPH07280413A

JPH07280413A - 冷却装置

Info

Publication number: JPH07280413A
Application number: JP9811694A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Kubota; 利明久保田; Zenichi Kakinuma; 善一柿沼; Yoshiro Ishizaka; 芳朗石坂; Yoshihisa Ishida; 佳久石田; Shiyuuji Kashiide; 修司樫出; Toyosaku Hamada; 豊作濱田; Hiroshige Hayashi; 林　　広茂; Kazuo Kato; 一男加藤; Shinji Iura; 真二井浦
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1994-04-11
Filing date: 1994-04-11
Publication date: 1995-10-27

Abstract

(57)【要約】【目的】機械室内に凝縮器と圧縮機が並設される場合
にも、円滑に各機器を空冷することができる冷却装置を
提供する。【構成】機械室２７の後面に形成した空気取込用のス
リットと、このスリットに対応して機械室２７内に設置
した凝縮器２９と、機械室２７の前面に形成した空気排
出用の透孔と、前記スリットから外気を吸引し、凝縮器
２７を通過させた後、透孔方向に吐出する凝縮器用送風
機３１と、機械室２７の後面に空気取込用のスリットと
並設した空気排出用のスリットと、このスリットに対応
して機械室２７内に設置した圧縮機８９と、凝縮器用送
風機３１から吐出された空気の一部を圧縮機８９方向に
分流させる風向板９６を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、低温ショーケース等の
冷却装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種低温ショーケース等において
は、例えば実公昭６０−９６６４号公報（Ｆ２５Ｄ１９
／００）に示されるように、断熱箱体にて構成される本
体の下部に機械室を構成し、この機械室内に冷凍サイク
ルに含まれる圧縮機、凝縮器及び送風機等を設置してい
る。凝縮器、送風機及び圧縮機はこの順で左右方向に一
直線上に並べられており、送風機は運転して機械室の背
面に設けた穿孔板の一側（空気取込口）より外気を吸引
し、先ず凝縮器に通風して空冷した後、圧縮機やその他
の機器に通風し、最終的には同じ穿孔板の他側（空気排
出口）から外部に排出するよう構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公報の構成は、特
に、機械室の前後方向の幅が小さく、左右方向に凝縮器
等を並設しなければならない場合に有効であるが、吸引
した外気は機械室内で直角に曲がり、凝縮器、送風機及
び圧縮機等を通過した後、最後に再び直角に曲がって吹
き出されるかたちとなるため、通風抵抗が大きくなる。
そのため、凝縮器等の冷却効率が低下して、比較的大型
の送風機を設置する必要が生じて来ると共に、風や送風
機自体からの騒音も大きくなる欠点があった。

【０００４】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、機械室内に凝縮器と圧縮
機が並設される場合にも、円滑に各機器を空冷すること
ができる冷却装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の冷却装
置は、機械室の前後何れか一方の面に形成した空気取込
口と、この空気取込口に対応して機械室内に設置した凝
縮器と、機械室の他方の面に形成した第１の空気排出口
と、空気取入口から外気を吸引し、凝縮器を通過させた
後、空気排出口方向に吐出する凝縮器用送風機と、機械
室の一方の面に空気取込口と並設した第２の空気排出口
と、この第２の空気排出口に対応して機械室内に設置し
た圧縮機と、凝縮器用送風機から吐出された空気の一部
を圧縮機方向に分流させる風向板とを備えているもので
ある。

【０００６】また、請求項２の発明の冷却装置は、低位
部と高位部を備えた断熱箱体の底壁下方に形成した機械
室と、高位部下方の機械室内に並設した凝縮器及び圧縮
機と、高位部側における機械室の一方の面に凝縮器に対
応して形成した空気取込口と、低位部側における機械室
の他方の面に形成した第１の空気排出口と、空気取込口
から外気を吸引し、凝縮器を通過させた後、低位部下方
を経て空気排出口に吐出する凝縮器用送風機と、圧縮機
に対応して空気取込口と並設した第２の空気排出口と、
凝縮器用送風機から吐出された空気の一部を圧縮機方向
に分流させる風向板とを備えているものである。

【０００７】

【作用】本発明によれば、機械室の一方の面に形成した
空気取込口から凝縮器用送風機により吸引された外気
は、凝縮器を通過した後、そのまま機械室の他方の面に
形成した第１の空気排出口方向に吐出されるので、機械
室内の通風抵抗が減少し、凝縮器の冷却効率が向上する
と共に、騒音も低減される。また、凝縮器用送風機から
吐出された空気の一部は、風向板により圧縮機方向に分
流され、圧縮機を通過してから第２の空気排出口より排
出されることになるので、圧縮機の冷却性能も損なわれ
ない。

【０００８】特に、請求項２の如く断熱箱体の底壁に低
位部と高位部が形成されており、凝縮器や圧縮機が高位
部下方の機械室内に並設される場合、即ち、機械室の幅
が狭い場合に、本発明は有効である。

【０００９】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図１は本発明の冷却装置の実施例としての低温ショ
ーケース１の後方斜視図、図２は同じく低温ショーケー
ス１の縦断側面図、図３は低温ショーケース１の断熱箱
体２の縦断斜視図、図４は低温ショーケース１下部の平
断面図、図５は低温ショーケース１の前方斜視図をそれ
ぞれ示している。各図において、低温ショーケース１は
例えばコンビニエンスストア等において、アイスクリー
ム等を陳列保存するために用いられるものであり、上方
に開放した横長矩形状の断熱箱体２から構成されてい
る。

【００１０】この断熱箱体２は、金属製の外箱３と、こ
の外箱３内に間隔を存して組み込まれた金属製の内箱６
と、両箱３、６間に現場発泡方式にて充填された発泡ポ
リウレタン等の発泡断熱材７とから構成されている。

【００１１】前記内箱６の前後面内側には間隔を存して
ダクト板８、９が取り付けられており、ダクト板８、９
の下端間には底板１１が着脱可能に架設され、これによ
って、内箱６の内側には底面から前後に立ち上がる一連
のダクト１２が構成されると共に、これらダクト板８、
９と底板１１の内側に貯蔵室２２が画成される。一方、
前記断熱箱体２の底壁１３は前部に低位部１３Ａと、後
部に高位部１３Ｂを有した段差形状とされており、前記
底板１１は前記高位部１３Ｂより上方に位置する。

【００１２】そして、底壁１３の前記低位部１３Ａ上面
には、ステンレス或いはアルミニウム等の金属板から成
るドレンパン１４が設けられ、このドレンパン１４の最
も低い位置には断熱箱体２外下方に連通した排水孔１６
が形成されている。このドレンパン１４の上側には前記
ダクト１２内に位置して横長のプレートフィン型冷却器
１７が配設され、この冷却器１７の前側に設けたファン
ケース１８内には吸込型のプロペラファンから成る複数
の送風機１９・・が取り付けられている。

【００１３】前記冷却器１７の後側となる高位部１３Ｂ
と低位部１３Ａの段差部分は上部が冷却器１７から離間
するように傾斜面１３Ｃとされている。また、前記ダク
ト板９の上端は吐出口９Ａ、ダクト板８の上端は吸込口
８Ａとされると共に、吐出口９Ａには内側に湾曲した風
向板２１、２１が所定間隔で取り付けられている。

【００１４】一方、前記断熱箱体２の開口両側には透明
アクリル樹脂の厚板から成る側板４１、４１が立設され
ている。この側板４１、４１は前後辺４１Ａ、４１Ｂの
上部が近接するように傾斜した略山型を呈しており、そ
れらの上端部間にはステンレス製の天板４２がこれもス
テンレス製の飾り４３、４３を介して側方からネジ止め
されている。

【００１５】この天板４２は側板４１、４１上部の形状
に沿った断面山型形状を呈しており、その下面には前後
のステンレス製上部支持板４４、４４を介してこれもス
テンレス製の反射板４６が取り付けられている。この上
部支持板４４、４４は天板４２下面と所定の間隔を存し
ており、その先端は側板４１の前後辺４１Ａ、４１Ｂの
傾斜に略沿ってそれぞれ下方に低く傾斜している。そし
て、反射板４６の下面には横長の蛍光灯５１が収納配設
されると共に、上面には蛍光灯５１を点灯させるための
安定器５２が配設されている。

【００１６】他方、断熱箱体２の前後開口縁にはレール
６３、６３が左右に渡って取り付けられており、これら
レール６３、６３と前記天板４２間において低温ショー
ケース１の貯蔵室２２は前後方向に開放（開口６４、６
４）する。係る構成により低温ショーケース１の貯蔵室
２２の前後開口６４、６４上縁は下縁よりも奥方に位置
して斜め上方に開放しており、前記レール６３、６３は
これら開口６４、６４の下縁に位置し、前記上部支持板
４４、４４及び反射板４６の前後側面は開口６４、６４
の上縁に位置することになる。

【００１７】そして、このレール６３上には例えば透明
アクリル樹脂板、或いは透明ガラスから成る複数枚の引
き戸式扉７３・・が摺動自在に載置支持される。この場
合、実施例では内外に２枚ずつ前後合わせて８枚の扉７
３が支持されると共に、内側に支持された扉７３の上部
は前記反射板４６の前後側面に支持され、外側に支持さ
れた扉７３の上部は前記上部支持板４４に支持される。

【００１８】前記断熱箱体２の下端前後には多数の透孔
２４・・（前側のものは第１の空気排出口、後側の中央
部は空気取入口、後側の右のものは第２の空気排出口と
なる）が穿設されたキックプレート２６、２６が取り付
けられ、このキックプレート２６、２６間に位置して断
熱箱体２の下方には左右方向に長く前後の幅が狭い機械
室２７が構成されている。そして、前記高位部１３Ｂ下
方に位置する機械室２７内には、図３の向かって右側か
ら前記冷却器１７と共に周知の冷凍サイクルを構成する
圧縮機８９、凝縮器２９及び電装箱９１等が順次ベース
１０１上に並設されると共に、凝縮器２９の内方には凝
縮器用送風機３１が同じくベース１０１上に設置されて
いる。

【００１９】この機械室２７の後面は複数枚のパネル３
６〜３８にて開閉自在に閉塞される。そして、中央のパ
ネル３７には空気取込口としてのスリット３９が複数形
成され、凝縮器２９はこのスリット３９の内方に対応し
ている。また、このスリット３９に並んで、右側のパネ
ル３８には第２の空気排出口としてのスリット４０が複
数形成され、圧縮機８９はこのスリット４０の内方に対
応している。

【００２０】係る機械室２７の天井となる外箱３の底面
３Ａには、低位部１３Ａの高位部１３Ｂ側に位置して下
方に突出した一対の突部９３が形成されており、この突
部９３の内部は内外両箱６、３間の空間に連通してい
る。各突部９３、９３は後方（高位部１３Ｂ方向）に向
けて徐々に低くなっており、低位部１３Ａの高位部１３
Ｂ側の端部において、後方に面した側面９３Ａを備えて
いる。この側面９３Ａには発泡断熱材原液の注入孔９４
が穿設されており、この注入孔９４は前記内外両箱６、
３間の空間に連通している。

【００２１】また、両突部９３、９３は凝縮器２９より
も左右外側前方（前側のキックプレート２６側）に位置
して前後方向（即ち、前側のキックプレート２６の透孔
２４の方向）に延在しており、各側面９３Ａ、９３Ａは
外箱３の後面（外側面）３Ｂよりも内方に位置してい
る。

【００２２】この側面９３Ａには図示しない発泡断熱材
原液注入用の厚紙製パイプを注入口９４に固定するため
の取付板９８が取り付けられている。発泡断熱材７の充
填時、内外両箱６、３は図示しない固定式の発泡治具に
セットされ、前記パイプは外箱３の後面３Ｂ側まで延在
して開口する。そして、この開口から発泡断熱材７の原
液を注入し、パイプを介して注入孔９４から内外両箱
６、３間に吐出する。吐出された原液は最下端に位置す
る突部９３から上方に円滑に成長し、内外両箱６、３間
に充満して固化する。

【００２３】このとき、注入孔９４は外箱３の後面３Ｂ
よりも内方に位置しているので、注入孔９４は外部に露
出しない。従って、断熱箱体２の外観を向上させること
ができる。尚、前記パイプはその後切除するものであ
る。

【００２４】以上の構成で、次に低温ショーケース１の
動作を説明する。前記圧縮機８９及び送風機１９、凝縮
器用送風機３１が運転されると、冷却器１７にて冷却さ
れた冷気は傾斜面１３Ｃからダクト１２内を後方に吹き
上げられ、ダクト板９上端の吐出口９Ａから貯蔵室２２
の上部に向かって吐出される。貯蔵室２２内を循環した
冷気はダクト板８上端の吸込口８Ａからダクト１２内に
吸い込まれ、送風機１９に帰還する循環（図２中破線矢
印で示す）を行う。これによって、貯蔵室２２内は例え
ば−２０℃等の冷凍温度に冷却される。

【００２５】一方、凝縮器用送風機３１が運転される
と、パネル３７のスリット３９及びその下方に位置する
後側のキックプレート２６の透孔２４から外気が図３及
び図４中矢印の如く吸引され、凝縮器２９を空冷した
後、前方に吐出される。凝縮器用送風機３１から吐出さ
れた空気の殆どは、左右両側前方に位置した突部９３、
９３によりそのまま低位部１３Ａの下方を円滑に前方へ
と案内され、前側のキックプレート２６の透孔２４から
外部に排出される。

【００２６】他方、図３及び図４の向かって右側の凝縮
器用送風機３１の吐出側には、所定の高さと幅を備えた
Ｌ型鋼板から成る風向板９６が機械室２７のベース１０
１上に立設されている。この風向板９６の縦壁は凝縮器
用送風機３１の通風方向（前後方向）に対して直角から
圧縮機８９方向に傾斜して取り付けられており、凝縮器
用送風機３１から吐出された空気の一部は、この風向板
９６に衝突して図３、図４中矢印の如く圧縮機８９方向
に分流される。分流された空気は圧縮機８９周囲を通過
して空冷した後、パネル３８のスリット４０から外部に
排出されることになる。

【００２７】尚、実施例では底壁１３に低位部１３Ａと
高位部１３Ｂを備えた断熱箱体２から成る低温ショーケ
ース１に本発明を適用したが、請求項１の発明ではそれ
に限られず、凝縮器、圧縮機が並設される幅の狭い機械
室を有した種々の冷却装置に本発明は極めて有効であ
る。

【００２８】

【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、機械
室の一方の面に形成した空気取込口から凝縮器用送風機
により吸引された外気は、凝縮器を通過した後、そのま
ま機械室の他方の面に形成した第１の空気排出口方向に
吐出されるので、機械室内の通風抵抗が減少し、凝縮器
の冷却効率が向上すると共に、騒音も低減される。ま
た、凝縮器用送風機から吐出された空気の一部は、風向
板により圧縮機方向に分流され、圧縮機を通過してから
第２の空気排出口より排出されることになるので、圧縮
機の冷却性能も損なわれないものである。

【００２９】特に、請求項２の如く断熱箱体の底壁に低
位部と高位部が形成されており、凝縮器や圧縮機が高位
部下方の機械室内に並設される場合、即ち、機械室の幅
が狭い場合に、本発明は有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した低温ショーケースの後方斜視
図である。

【図２】本発明を適用した低温ショーケースの縦断側面
図である。

【図３】本発明を適用した低温ショーケースの断熱箱体
の縦断斜視図である。

【図４】本発明を適用した低温ショーケース下部の平断
面図である。

【図５】本発明を適用した低温ショーケースの前方斜視
図である。

【符号の説明】

１低温ショーケース２断熱箱体３外箱３Ａ底面６内箱１３底壁１３Ａ低位部１３Ｂ高位部２４透孔２６キックプレート２９凝縮器３１凝縮器用送風機３７、３８パネル３９、４０スリット８９圧縮機９６風向板

フロントページの続き (72)発明者石田佳久大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者樫出修司大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者濱田豊作大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者林広茂大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者加藤一男大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者井浦真二大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】機械室の前後何れか一方の面に形成した
空気取込口と、該空気取込口に対応して前記機械室内に
設置した凝縮器と、前記機械室の他方の面に形成した第
１の空気排出口と、前記空気取入口から外気を吸引し、
前記凝縮器を通過させた後、前記空気排出口方向に吐出
する凝縮器用送風機と、前記機械室の一方の面に前記空
気取込口と並設した第２の空気排出口と、該第２の空気
排出口に対応して前記機械室内に設置した圧縮機と、前
記凝縮器用送風機から吐出された空気の一部を前記圧縮
機方向に分流させる風向板とを備えたことを特徴とする
冷却装置。
【請求項２】低位部と高位部を備えた断熱箱体の底壁
下方に形成した機械室と、前記高位部下方の機械室内に
並設した凝縮器及び圧縮機と、前記高位部側における機
械室の一方の面に前記凝縮器に対応して形成した空気取
込口と、前記低位部側における機械室の他方の面に形成
した第１の空気排出口と、前記空気取込口から外気を吸
引し、前記凝縮器を通過させた後、前記低位部下方を経
て前記空気排出口に吐出する凝縮器用送風機と、前記圧
縮機に対応して前記空気取込口と並設した第２の空気排
出口と、前記凝縮器用送風機から吐出された空気の一部
を前記圧縮機方向に分流させる風向板とを備えたことを
特徴とする冷却装置。