JPH07278721A - 金属基材被覆用の粒状合金組成物及び被覆法 - Google Patents

金属基材被覆用の粒状合金組成物及び被覆法

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JPH07278721A
JPH07278721A JP7104684A JP10468495A JPH07278721A JP H07278721 A JPH07278721 A JP H07278721A JP 7104684 A JP7104684 A JP 7104684A JP 10468495 A JP10468495 A JP 10468495A JP H07278721 A JPH07278721 A JP H07278721A
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alloy
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JP7104684A
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Vasudevan Srinivasan
スリニバサン バスデバン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/04Making non-ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C1/05Mixtures of metal powder with non-metallic powder
    • C22C1/051Making hard metals based on borides, carbides, nitrides, oxides or silicides; Preparation of the powder mixture used as the starting material therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C26/00Coating not provided for in groups C23C2/00 - C23C24/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/28Selecting particular materials; Particular measures relating thereto; Measures against erosion or corrosion
    • F01D5/288Protective coatings for blades

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービン構成要素の金属基材を酸化、腐食又
はこれら両方から保護するオーバーレイ組成物を提供す
る。 【構成】 オーバーレイ組成物は、硫黄を含有するガス
状環境に暴露されるベース基材合金の耐酸化性及び耐食
性を向上させる。少量の酸化アルミニウム、好ましく
は、Al2 3 をオーバーレイ被膜組成物に添加すると
保護特性が向上する。シリコン及びハフニウムの添加に
よっても有利な保護特性が得られる。改良したオーバー
レイ被膜をタービン構成要素、動翼及び静翼に施すと良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属基材を酸化、腐
食、又はこれら両方から保護するのに用いられるオーバ
ーレイ被膜組成物に関する。特に、本発明は、オーバー
レイ組成物中への酸化アルミニウム粒子、好ましくはA
2 3 粒子の混入に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】保護被
膜は通常、タービンの燃焼区分中で用いられる金属基材
の寿命を伸ばすのに用いられる。金属基材は、ニッケ
ル、コバルト、又は鉄を基材とする合金、或いはこれら
の組合せのいずれかである従来超合金材料であり、通常
は他の元素、例えばクロム、アルミニウム、チタン、及
び耐熱金属をかなり多くの量含有する。種々の超合金が
米国特許第4,933,239号及び第3,754,9
02号に示されている。
【0003】超合金基材は、ガスタービンの燃焼器、移
行部、動翼及び静翼のような用途での使用中、酸化環境
及び腐食環境に晒される。この苛酷な環境が原因とな
り、基材の構造、寸法及び形状が時間の経過につれ劣化
するので、構成要素の有効寿命が短くなる。
【0004】超合金基材の表面を保護するための種々の
被膜が開発された。かかる被膜の一タイプは、「オーバ
ーレイ」被膜と称されるものである。これら被膜は一般
に、MCrAlY被膜と呼ばれる。この化学式中、M
は、Ni、Co、Feのような元素及びこれらの組合せ
を示す。これら被膜は、外側の露出面又は暴露面上に薄
いアルミナスケール層を形成できるということから保護
能力を発揮する。このアルミナ層は、耐酸化性において
極めて有益であることが分かった。しかしながら、アル
ミナスケールは剥落傾向があり、基材の使用中に再度形
成する必要がある。被膜の総合的性能及び基材へのアル
ミナ付着性を向上させると共にアルミナスケールの再生
を助長するためにイットリウム、ハフニウム、及びシリ
コンのような添加剤をかかるオーバーレイ被膜に加えて
いた。オーバーレイ被膜は典型的には、低圧プラズマ溶
射法、物理的蒸着法、イオンめっき法、及びスパッタリ
ング法又はスラリー焼結法のような種々の方法により基
材表面に施される。かかるオーバーレイ被膜の種々の例
が、米国特許第4,615,865号、第4,585,
481号、第4,198,442号、第4,101,7
15号、第3,754,903号に記載されている。
【0005】酸化及び腐食からの基材保護のための別種
の被膜は、「アルミナイド(aluminide)」被膜である。
これら被膜は、アルミ化技術、例えばパック拡散法又は
化学的蒸気拡散法により得られる。アルミニウムは、コ
バルト基超合金基材及びニッケル基超合金基材の表面に
それぞれコバルトアルミナイド及びニッケルアルミナイ
ドを形成する。これら被膜の特性は、基材の化学的性質
及び蒸着法のパラメーターで大きな影響を受ける。かか
る被膜の例が米国特許第5,000,782号に示され
ている。
【0006】また、これら2種類の被膜の組合せを用
い、米国特許第4,933,239号、第4,910,
092号及び第4,897,315号に示されているよ
うなオーバーレイ被膜をアルミ化することにより保護被
膜を形成していた。
【0007】上述のオーバーレイ及びアルミナイド被膜
は好ましくは、アルミナイドスケール形成及び保持を助
けるための添加剤としてイットリウムを含有する。しか
しながら、基材を苛酷な腐食環境に暴露すると、例え
ば、硫黄その他塩不純物を含有する燃料をタービン内で
酸化させると、イットリウムは本質的に非活性化する。
かくして、現在、硫黄その他塩不純物を含有する燃料を
取入れ不純空気で酸化する際の基材の耐酸化性及び耐食
性を向上させることができる添加剤又は添加化合物を含
有する保護被膜を開発することが要望されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、硫黄化合物を
含有するガス状環境に暴露される際における優れた耐酸
化性及び耐食性を発揮する改良型オーバーレイ被膜組成
物を提供する。オーバーレイ被膜組成物は、ニッケル、
8〜50重量%クロム、6〜40重量%アルミニウム、
10〜40重量%コバルト及び0.1〜10重量%粒子
状の酸化アルミニウムを含む。酸化アルミニウムはオー
バーレイ被膜組成物全体にわたり均一に分布しており、
これにより被膜の保護特性が向上していることが分かっ
た。オーバーレイ被膜組成物は、従来通りニッケル基超
合金又はコバルト基超合金で構成された被覆されていな
い状態の基材に従来法により付着される。
【0009】オーバーレイ被膜の耐酸化性及び耐食性
は、ハフニウム、シリコン又はこれらの混合物を組成物
中に混入することにより向上する。Al2 3 とシリコ
ンの組合せが特に好ましい。
【0010】オーバーレイ被膜は金属基材の保護に役立
つ。被覆状態の金属基材はタービン又はエンジン内部の
部品として有用である。オーバーレイ被膜の好ましい用
途は、燃焼タービン又はガスタービンの金属基材表面の
寿命を伸ばすことにある。
【0011】本発明は、例えばガスタービン、燃焼ター
ビン及び航空機用ジェットエンジンの高温区分で用いら
れる金属基材の寿命を伸ばす際に用いられる改良型被膜
組成物を提供する。かかる被膜組成物を使用できるター
ビン構成要素の例としては、例えばガスタービン燃焼
器、移行部、動翼及び静翼が挙げられる。被膜組成物を
用いて、硫黄その他の塩不純物を含有する燃料の燃焼生
成物に暴露される基材を被覆して保護すると、有利であ
る。本発明の被膜では、被膜のマトリックス内に酸化ア
ルミニウムが用いられ、酸化アルミニウムスケールが被
膜の暴露面上に生じやすくなると共に基材への形成スケ
ールの付着性が向上する。また、他の不活性金属酸化
物、例えば酸化セリウム、酸化スカンジウム、酸化イン
ジウム、及び酸化トリウムもAl2 3 に代えて使用で
き、同等の作用効果を得ることができるが、Al2 3
が好ましい。
【0012】被膜組成物を付着させるベース金属基材は
任意の金属基材であるのが良いが、基材は好ましくは、
ニッケル、コバルト又はこれらの組合せから成るベース
合金である超合金である。ニッケル基合金又はコバルト
基合金は、鋳造又は鍛造のいずれかの形態であるのが良
い。ニッケル基超合金の機械的高温強度は主として析出
硬化法により得られる。主要な沈殿物は、Ni3 Al又
はNi3 AlTiタイプの組成のγ′である。ニッケル
基超合金は通常、タービンで用いられる静翼の基材とし
て使用されている。コバルト基合金は固溶体硬化法によ
り強化される。コバルト基合金は通常、タービンで用い
られる静翼の基材として使用されている。他の溶液強化
(solution-strengthened)Ni基合金又はFe基合金も
使用できる。超合金は一般に、固溶体硬化のための耐熱
性元素、例えばタングステン、タンタル、モリブデン、
及びニオブと共に鉄、ホウ素、炭素、及びジルコニウム
のような元素を含む。ニッケル基超合金の例が米国特許
第3,754,902号に示されている。
【0013】次に、超合金基材をオーバーレイ被膜合金
で被覆する。被膜合金組成物は、酸化環境への暴露中に
保護クロミアスケール又はアルミナスケールを形成する
のに十分な量のクロム及びアルミニウムを含有する。ク
ロムの存在により、「ゲッタリング(gettering)」効果
によりアルミナスケールを形成するのに必要なアルミニ
ウムの量が減る。被膜合金組成物中のクロムの上限は、
耐酸化性の低下により機能的に制限され、その下限は、
耐食性の低下により制限される。過剰のアルミニウム
は、被膜の延性に対して有害であり、また耐食性を低下
させる一方、酸化性能を向上させるためには十分な量の
アルミニウムが必要である。これら要因のバランスによ
り一般に、被膜合金組成物中のクロム及びアルミニウム
の適当なレベルが定まる。クロムは、被膜合金組成物の
約8〜50重量%、好ましくは、15〜35重量%、よ
り好ましくは20〜30重量%の量で存在し、アルミニ
ウムは、被膜合金組成物の約6〜40重量%、好ましは
6〜20重量%、より好ましくは8〜12重量%の量で
存在する。
【0014】また、被膜合金組成物は、コバルト及びニ
ッケルを含む。コバルト及びニッケルの含有量は、基材
ベース合金がニッケル基合金であるかコバルト基合金で
あるかで決まることになる。オーバーレイ被膜をニッケ
ル基合金に用いようとする場合、コバルトは、被膜合金
組成物の約10〜40重量%、好ましくは15〜35重
量%、より好ましくは20〜30重量%の量で存在す
る。この場合、ニッケルは本質的には、上述の添加剤元
素又は本明細書に記載の化合物を除き、ニッケルを基材
とするオーバーレイ被膜の残部を占める。コバルトは本
質的には、上述の添加剤元素又は本明細書に記載の化合
物を除き、コバルトを基材とするオーバーレイ被膜の残
部を占める。
【0015】オーバーレイ被膜、例えばNiCoCrAlタイプ
のものが合金基材を保護する方法は、強固且つ均一で、
ゆっくりと生じる薄い保護酸化スケール、通常、アルミ
ナスケールを熱の作用で形成することによる。アルミナ
スケールは、Al及びO2 のそれ以上の拡散に対するバ
リアとして働き、それによりアルミナスケールの生成を
低定常終端速度に減速する。このスケールの厚さは、プ
ロセス条件への暴露の際、時間の経過につれ増加する。
このスケールは非常に延性が高いというわけではなく、
最終的には亀裂及び剥落が熱サイクルプロセス中に生じ
る。スケールの再形成は剥落位置に高速度で生じ、かく
してこれが原因となってAlが被膜から迅速に失われ
る。Alが被膜から失われると、ベース金属の非保護性
酸化物スケールが生じ、スケール浸透が起こり、その結
果ベース合金基材の保護が失われることになる。
【0016】本発明の被膜合金組成物は、特に基材を硫
黄又は他の塩を含有した燃料及び空気の燃焼生成物を含
む雰囲気中で使用する場合、或いはガス状SO2 又はS
3(SOx )化合物が存在している場合、耐酸化性及
び耐食性を向上させるために酸化アルミニウムを更に有
する。不活性酸化物は、約0.1〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜3重量
%の量で被膜合金組成物中に存在している。好ましい酸
化物は、酸化アルミニウム、Al2 3 である。
【0017】被膜合金組成物は又、アルミナスケールを
オーバーレイ被膜の表面に付着させるのに役立つ他の添
加剤を含有するのが良い。代表的な添加剤としては、ハ
フニウム及びシリコンがある。ハフニウムは、0.01
〜4重量%、好ましくは0.1〜2重量%の量そで存在
し、シリコンは0.01〜5重量%、好ましくは0.1
〜2.5重量%の量で存在するのが良く、これら数値は
全て総オーバーレイ被膜合金組成物に基づいている。も
う一つの元素であるセシウムを0.01〜10重量%、
好ましくは約0.1〜5重量%、より好ましくは0.1
〜2.5重量%の量、被膜合金組成物中に添加するのが
良い。さらに、耐酸化性を向上させるためにレニウムを
約0.01〜40重量%、好ましくは約0.01〜8重
量%、より好ましくは0.01〜4重量%の量添加する
のが良い。
【0018】種々の他の添加剤、例えばSc、La、G
d及びこれらの組合せをオーバーレイ被膜合金組成物中
に混入するのが良い。これら添加剤は個々に0.1〜1
9重量%の量で存在するのがよいが、これら添加剤の総
量は、被膜組成物の好ましくは約20重量%以下、より
好ましくは約15重量%以下である。
【0019】また、イットリウムを約0.01〜10重
量%、好ましくは0.1〜4重量%の量、被膜組成物中
に添加するのが良いが、硫黄含有燃料を用い場合の使用
に関しては望ましくない。イットリウムが酸化される
と、これは硫酸化に対する耐性がなく、それに応じて酸
化アルミニウムスケールの接合性が減少すると考えられ
る。
【0020】オーバーレイ被膜の厚さは一般に、少なく
とも約0.002インチ(0.005cm)、好ましくは
少なくとも約0.003インチ(0.0076cm)、よ
り好ましくは約0.003インチ(0.0076cm)〜
0.015インチ(0.038cm)、さらに好ましく
は、約0.004インチ(0.01cm)〜約0.01イ
ンチ(0.025cm)である。酸化アルミニウムは、デ
ィスペロイド(disperoids)として被膜の厚さ全体にわ
たり存在しており、表面上ではなく、好ましくは実質的
に均一の量で存在し、より好ましくはオーバーレイ被膜
の厚さ全体にわたり均一均等な量で存在する。
【0021】被膜合金組成物の調製にあたり、先ず最初
に、酸化アルミニウムの場合を除き、被膜合金組成物中
に元素及び化合物の合金メルトを作る。次に、被膜合金
のこのメルト部分をスプレー霧化し、従来技術、例えば
アルゴンスプレー霧化を用いて粒状合金を形成する。
【0022】次に、粒状合金を粒状酸化アルミニウムと
配合して均質の粒状被膜合金組成物を形成する。霧化合
金部分の平均粒径は、好ましくは約5〜約50μであ
り、酸化アルミニウムの平均粒径は約0.5〜約3μで
ある。この粒径分布は適用方法とプロセスパラメーター
の選択に応じて異なる。
【0023】次に、粒状被膜合金を基材表面上に付着さ
せる。付着方法は好ましくは低圧プラズマ溶射(LPP
S)法である。高速オキシ燃料(HVOF)及びスパッ
タリングを含む他の熱スプレー法を利用して本発明のオ
ーバーレイ組成物被膜を付着させても良い。
【0024】また、本発明の被膜をボンドコート(bond
coat)又はベースコート(base coat)として頂部のサー
マルバリア被膜下に使用しても良く、この場合、タイコ
ート(tie coat)又は中間被膜を設けても、設けなくて
も良い。
【0025】循環高温腐食/酸化に関する研究 Al2 3 及びAl2 3 /SiにY又はHfを追加し
たNiCoCrAlの挙動を分析するための試験を行った。CoNi
CrAlY 被膜を基準被膜として使用した。ベース基材合金
はインコネルIN738LCであり、この組成は、16
重量%Cr、8.5重量%Co、3.4重量%Al、
3.4重量%Ti、1.6重量%Mo、1.6重量%T
a、2.5重量%W、1重量%Nb、0.1重量%C、
残部Niである。下記の表1.1に、ベース合金に付着
させた3つのオーバーレイ被膜を体積%表示のを除き、
重量%表示で記載している。
【0026】
【表1】 IN738LC基材を汚れその他の汚染物の無い状態で
調製した。3つの互いに異なる被膜を低圧プラズマ溶射
法(LPPS)を用いて付着させた。被覆法の実施に用
いた装置は、エレクトロ・プラズマイ・インコーポレイ
テッドより入手できるモデルEPI03C8であり、基
材をアルゴン約35トルの圧力状態に維持された閉鎖室
内で被覆処理を行った。アルゴン及びヘリウムの混合物
を用いてプラズマを発生させた。NiCoCrAlHf及びNiCoCr
AlSiHfの粉末をボールミル粉砕法によりAl2 3 と均
質に予備混合した。ベース被膜粉末及びAl2 3 粉末
の粒径分布はそれぞれ、10〜40μm、0.6〜2.
5μmであった。基材に付着させた被膜厚さは、均一に
6ミル±1ミルであった。
【0027】サイクル高温腐食試験を約1850°Fに
維持した実験用電気炉を用いて行った。浸漬−乾燥法に
より被覆基材に約1mg/cm2のNa2 SO4 の層を付着さ
せた。次に、このように被覆したサンプルを炉条件に暴
露した。サンプルの熱サイクル操作を一日につき3回実
施した。すなわち、これらサンプルを炉から取り出し、
約350°Fまでファン冷却し、再び炉内へ入れた。定
期的に、即ち、168時間ごとに一回、サンプルを炉か
ら取り出し、周囲温度まで冷却し、秤量し、Na2 SO
4 で新たに被覆し、炉内へ戻した。
【0028】試験結果が図1に示されており、図中、x
軸は熱サイクル操作における暴露時間、y軸はサンプル
の重量変化である。重量変化は、アルミナスケール形成
による重量増加分と、スケール亀裂及びスケール/被膜
剥落による重量減少分との差を表す。重量変化が小さい
と反応速度及びスケール剥落が小さく、これは被膜寿命
が長いこと及び被膜により得られる保護の度合いが高い
ことを表している。図1から理解されるように、Yの置
換及びAl2 3 の添加により改良された重量変化(S
iを含む場合と含まない場合につき)がマークされてい
るが、Siの添加により被膜寿命特性が更に向上した。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】Al2 3 粒子を被膜組成物中へ加えることに
より得られる被膜保護特性の向上を示す実験結果のグラ
フ図である。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄含有燃料の燃焼生成物へのタービン
    又はエンジン内部の金属基材の暴露の際における耐酸化
    性を向上させるために金属基材を被覆するのに有効な粒
    状合金組成物であって、ニッケルと、コバルトと、8〜
    50重量%のクロムと、6〜40重量%のアルミニウム
    と、0.1〜10重量%の粒状不活性金属酸化物とを含
    み、酸化アルミニウムが組成物中に均一に分布している
    ことを特徴とする粒状合金組成物。
  2. 【請求項2】 ニッケル、クロム、アルミニウム、及び
    コバルトは、粒子の形態 ベース微粒化合金組成物とし
    て存在し、不活性金属酸化物は、酸化アルミニウムを含
    んでいて、ベース合金組成物と混合されることを特徴と
    する請求項1の粒状合金組成物。
  3. 【請求項3】 合金組成物中に0.01〜5重量%のシ
    リコンを更に含むことを特徴とする請求項2の粒状合金
    組成物。
  4. 【請求項4】 合金組成物中に0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項2の粒状合
    金組成物。
  5. 【請求項5】 合金組成物中に0.01〜10重量%の
    イットリウムを更に含むことを特徴とする請求項2の粒
    状合金組成物。
  6. 【請求項6】 酸化アルミニウムは、合金組成物中に
    0.5〜3重量%の量で存在することを特徴とする請求
    項2の粒状合金組成物。
  7. 【請求項7】 合金組成物中に0.01〜5重量%のシ
    リコンを更に含むことを特徴とする請求項6の粒状合金
    組成物。
  8. 【請求項8】 合金組成物中に0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項7の粒状合
    金組成物。
  9. 【請求項9】 合金組成物中に0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項6の粒状合
    金組成物。
  10. 【請求項10】 コバルトは、合金組成物中に10〜4
    0重量%の量で存在し、残部は本質的にニッケルである
    ことを特徴とする請求項9の粒状合金組成物。
  11. 【請求項11】 ニッケルは、合金組成物中に10〜4
    0重量%の量で存在し、残部は本質的にコバルトである
    ことを特徴とする請求項9の粒状合金組成物。
  12. 【請求項12】 硫黄含有燃料の燃焼生成物への暴露の
    際における酸化を阻止するための合金被膜を有するター
    ビン金属基材において、暴露面を備えたタービン構成要
    素金属基材と、金属基材の暴露面に被着させた合金被膜
    とを有し、該合金被膜は、ニッケルと、コバルトと、8
    〜50重量%のクロムと、6〜40重量%のアルミニウ
    ムと、0.1〜10重量%の酸化アルミニウムとを含
    み、酸化アルミニウムは組成物中に均一に分布している
    ことを特徴とする被覆金属基材。
  13. 【請求項13】 被膜は、暴露面に接合された第1の表
    面と、第1の表面と反対側の第2の表面とを有し、第1
    の表面と第2の表面との間の距離は、被膜の厚さを定
    め、該厚さは、約0.003インチ(0.0076cm)
    〜約0.01インチ(0.025cm)であり、酸化アル
    ミニウムの分布状態は、被膜の厚さ全体にわたり均一で
    あることを特徴とする請求項12の被覆金属基材。
  14. 【請求項14】 合金被膜は、0.01〜5重量%のシ
    リコンを更に含むことを特徴とする請求項13の被覆金
    属基材。
  15. 【請求項15】 合金被膜は、0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項13の被覆
    金属基材。
  16. 【請求項16】 合金被膜は、0.01〜10重量%の
    イットリウムを更に含むことを特徴とする請求項13の
    被覆金属基材。
  17. 【請求項17】 酸化アルミニウムは、合金被膜中0.
    5〜3重量%の量で存在していることを特徴とする請求
    項13の被覆金属基材。
  18. 【請求項18】 合金被膜は、0.01〜5重量%のシ
    リコンを更に含むことを特徴とする請求項17の被覆金
    属基材。
  19. 【請求項19】 合金被膜は、0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項18の被覆
    金属基材。
  20. 【請求項20】 合金被膜は、0.01〜4重量%のハ
    フニウムを更に含むことを特徴とする請求項17の被覆
    金属基材。
  21. 【請求項21】 硫黄含有燃料の燃焼生成物への暴露の
    際における耐酸化性を向上させるためにタービン金属基
    材を被覆する方法において、暴露面を備えるタービン構
    成要素金属基材を準備し、該金属基材の暴露面を合金で
    被覆し、該合金被膜は、ニッケルと、コバルトと、8〜
    50重量%のクロムと、6〜40重量%のアルミニウム
    と、0.1〜10重量%の酸化アルミニウムとを含み、
    酸化アルミニウムの分布状態は、被膜の厚さ全体にわた
    り実質的に均一であり、該厚さは、約0.003インチ
    (0.0076cm)〜約0.01インチ(0.025c
    m)であることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 合金被膜は、0.01〜5重量%のシ
    リコンを更に含み、酸化アルミニウムは、合金被膜組成
    物中0.5〜3重量%の量で存在していることを特徴と
    する請求項21の方法。
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