JP2003055753A - 物品表面上にＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法 - Google Patents
物品表面上にＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法Info
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- C23C28/028—Including graded layers in composition or in physical properties, e.g. density, porosity, grain size
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- C23C4/00—Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge
- C23C4/02—Pretreatment of the material to be coated, e.g. for coating on selected surface areas
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高められたＴＢＣ密着のための粗さを増大さ
せるために、物品の表面にＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着
させる方法。 【解決手段】 最初に、γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからな
る物品の表面の上に内層を、５〜６５μｍの粒度範囲の
粉末を用いて付着させ、次に、β−ＮｉＡｌ又はγ／β
−ＭＣｒＡｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる内
層の上に外側の結合皮膜層を、３０〜１２５μｍの粒度
範囲の粉末を用いて付着させる。
せるために、物品の表面にＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着
させる方法。 【解決手段】 最初に、γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからな
る物品の表面の上に内層を、５〜６５μｍの粒度範囲の
粉末を用いて付着させ、次に、β−ＮｉＡｌ又はγ／β
−ＭＣｒＡｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる内
層の上に外側の結合皮膜層を、３０〜１２５μｍの粒度
範囲の粉末を用いて付着させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の上位概
念による結合皮膜を付着させる方法に関する。
念による結合皮膜を付着させる方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】高温領域における使用のために設計され
た構成部品、例えばガスタービンのブレード又はベーン
は、普通、耐性のある皮膜で被覆される。皮膜は、熱い
環境の熱作用のための腐食及び酸化に対して基材を保護
し、かつ大抵、元素Ａｌ及びＣｒを用いる合金からな
る。大抵のタービン構成部品は、酸化及び／又は腐食か
らの保護のために、例えば、ＭＣｒＡｌＹ皮膜（ベース
コート）で被覆し、かつ一部はまた、断熱のための断熱
皮膜（ＴＢＣ）で被覆される。ＭＣｒＡｌＹ保護性肉盛
溶射皮膜は、先行技術において幅広く公知である。これ
らは、高温皮膜のファミリーであり、ここでＭは、鉄、
ニッケル及びコバルトの１つ又は組合せから選択され
る。一例としてUS-A-3,528,861又はUS-A-4,585,481に
は、そのような種類の耐酸化性皮膜が開示されている。
US-A-4,152,223には、また、そのような被覆方法及び皮
膜自体が開示されている。γ／β−ＭＣｒＡｌＹ皮膜に
加えて、他のクラスの、γ／γ′−ガンマ／ガンマプラ
イム−構造を基礎とする肉盛溶射ＭＣｒＡｌＹ皮膜があ
る。γ／γ′−皮膜の利点は、下にあるタービン物品の
合金との、無視できる熱膨張ミスマッチを有することで
ある。より高い耐熱疲労性のためにγ／γ′−皮膜は、
γ／β−型のＭＣｒＡｌＹ皮膜と比べてより都合が良
い。皮膜におけるより高い耐熱疲労性は最も望ましい、
それというのも、典型的には熱疲労が、高められた温度
での大抵のタービンブレード及びベーンの破損に追い込
むからである。
た構成部品、例えばガスタービンのブレード又はベーン
は、普通、耐性のある皮膜で被覆される。皮膜は、熱い
環境の熱作用のための腐食及び酸化に対して基材を保護
し、かつ大抵、元素Ａｌ及びＣｒを用いる合金からな
る。大抵のタービン構成部品は、酸化及び／又は腐食か
らの保護のために、例えば、ＭＣｒＡｌＹ皮膜（ベース
コート）で被覆し、かつ一部はまた、断熱のための断熱
皮膜（ＴＢＣ）で被覆される。ＭＣｒＡｌＹ保護性肉盛
溶射皮膜は、先行技術において幅広く公知である。これ
らは、高温皮膜のファミリーであり、ここでＭは、鉄、
ニッケル及びコバルトの１つ又は組合せから選択され
る。一例としてUS-A-3,528,861又はUS-A-4,585,481に
は、そのような種類の耐酸化性皮膜が開示されている。
US-A-4,152,223には、また、そのような被覆方法及び皮
膜自体が開示されている。γ／β−ＭＣｒＡｌＹ皮膜に
加えて、他のクラスの、γ／γ′−ガンマ／ガンマプラ
イム−構造を基礎とする肉盛溶射ＭＣｒＡｌＹ皮膜があ
る。γ／γ′−皮膜の利点は、下にあるタービン物品の
合金との、無視できる熱膨張ミスマッチを有することで
ある。より高い耐熱疲労性のためにγ／γ′−皮膜は、
γ／β−型のＭＣｒＡｌＹ皮膜と比べてより都合が良
い。皮膜におけるより高い耐熱疲労性は最も望ましい、
それというのも、典型的には熱疲労が、高められた温度
での大抵のタービンブレード及びベーンの破損に追い込
むからである。
【０００３】γ／γ′−皮膜及びγ／β−皮膜の中で、
γ／β−皮膜の分野は、研究の活発な分野であり、かつ
一連の特許が発行されている。例えばＮｉＣｒＡｌＹ皮
膜は、US-A-3,754,903に記載されており、かつＣｏＣｒ
ＡｌY皮膜は、US-A-3,676,058に記載されている。US-A-
4,346,137には、改善された耐高温疲労性のＮｉＣｏＣ
ｒＡｌＹ皮膜が開示されている。US-A-4,419,416、US-A
-4,585,481、RE-32,121及びUS-A-4,743,514には、Ｓｉ
及びＨｆを有するＭＣｒＡｌＹ皮膜が記載されている。
US-A-4,313,760には、良好な耐酸化性、耐食性及び耐疲
労性を有する超合金皮膜組成物が開示されている。
γ／β−皮膜の分野は、研究の活発な分野であり、かつ
一連の特許が発行されている。例えばＮｉＣｒＡｌＹ皮
膜は、US-A-3,754,903に記載されており、かつＣｏＣｒ
ＡｌY皮膜は、US-A-3,676,058に記載されている。US-A-
4,346,137には、改善された耐高温疲労性のＮｉＣｏＣ
ｒＡｌＹ皮膜が開示されている。US-A-4,419,416、US-A
-4,585,481、RE-32,121及びUS-A-4,743,514には、Ｓｉ
及びＨｆを有するＭＣｒＡｌＹ皮膜が記載されている。
US-A-4,313,760には、良好な耐酸化性、耐食性及び耐疲
労性を有する超合金皮膜組成物が開示されている。
【０００４】γ／β−皮膜に比して、例えばUS-A-4,97
3,445から公知の、γ／γ′−型のＭＣｒＡｌＹ皮膜は
相対的に新しい。この種類のγ／γ′−皮膜の独特な特
徴は、その熱膨張ミスマッチが、高い延性との組合せで
ゼロに近いことであり、このことは、これらの皮膜を熱
疲労に対してより耐性にする。しかしながら、制約は、
低いアルミニウム含量ひいてはその低いアルミニウムリ
ザーバー(reservoir)である。
3,445から公知の、γ／γ′−型のＭＣｒＡｌＹ皮膜は
相対的に新しい。この種類のγ／γ′−皮膜の独特な特
徴は、その熱膨張ミスマッチが、高い延性との組合せで
ゼロに近いことであり、このことは、これらの皮膜を熱
疲労に対してより耐性にする。しかしながら、制約は、
低いアルミニウム含量ひいてはその低いアルミニウムリ
ザーバー(reservoir)である。
【０００５】更に、技術水準において断熱皮膜(Thermal
-Barrier-Coating;ＴＢＣ)は、多様な特許から公知であ
る。US-A-4,055,705、US-A-4,248,940、US-A-4,321,311
又はUS-A-4,676,994には、タービンブレード及びベーン
における使用のためのＴＢＣ皮膜が開示されている。使
用されるセラミックは、イットリア安定化ジルコニアで
あり、かつプラズマ溶射(US-A-4,055,705、US-A-4,248,
940)によるか又は電子ビームプロセス(US-A4,321,311、
US-A-4,676,994)によりＭＣｒＡｌＹボンドコートの上
に施与される。
-Barrier-Coating;ＴＢＣ)は、多様な特許から公知であ
る。US-A-4,055,705、US-A-4,248,940、US-A-4,321,311
又はUS-A-4,676,994には、タービンブレード及びベーン
における使用のためのＴＢＣ皮膜が開示されている。使
用されるセラミックは、イットリア安定化ジルコニアで
あり、かつプラズマ溶射(US-A-4,055,705、US-A-4,248,
940)によるか又は電子ビームプロセス(US-A4,321,311、
US-A-4,676,994)によりＭＣｒＡｌＹボンドコートの上
に施与される。
【０００６】γ／γ′−型のＭＣｒＡｌＹ皮膜の１つの
大きな欠点は、低いアルミニウム含量のためにこれらが
１０００℃未満の温度で連続アルミナ膜を形成しないこ
とであり、このことは、ＴＢＣとの結合密着性に係わる
問題をまねく。従って、US-A-5,894,053では、セラミッ
ク断熱皮膜のための粒状金属密着層を金属構成部品に施
与するための方法が開発されていた。特許の実質的な内
容は、結合剤、主としてはんだ付け粉末を用いて、粒状
材料を表面上に施与することにより粗面化された表面を
形成する方法である。この方法の欠点は、はんだ付けに
よる皮膜の融点の低下であり、結合皮膜の潜在的な疲労
の欠点及びはんだ付け材料による熱成長酸化物(Thermal
ly Grown Oxide;TGO)のフラクシングである。その上、U
S-A-5,894,053の中にはγ／γ′−型のＭＣｒＡｌＹ皮
膜のアルミナ形成能をどのように高めるかのヒントが全
くない。
大きな欠点は、低いアルミニウム含量のためにこれらが
１０００℃未満の温度で連続アルミナ膜を形成しないこ
とであり、このことは、ＴＢＣとの結合密着性に係わる
問題をまねく。従って、US-A-5,894,053では、セラミッ
ク断熱皮膜のための粒状金属密着層を金属構成部品に施
与するための方法が開発されていた。特許の実質的な内
容は、結合剤、主としてはんだ付け粉末を用いて、粒状
材料を表面上に施与することにより粗面化された表面を
形成する方法である。この方法の欠点は、はんだ付けに
よる皮膜の融点の低下であり、結合皮膜の潜在的な疲労
の欠点及びはんだ付け材料による熱成長酸化物(Thermal
ly Grown Oxide;TGO)のフラクシングである。その上、U
S-A-5,894,053の中にはγ／γ′−型のＭＣｒＡｌＹ皮
膜のアルミナ形成能をどのように高めるかのヒントが全
くない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の対象は、エン
ジンにおいて一般に行われる熱循環の間の亀裂に対して
耐性のγ／γ′−結合皮膜を付着させる方法を見出すこ
とである。本発明の他の対象は、増大されたＴＢＣ密着
のための高められた表面粗さを有する結合皮膜を提供す
ることである。本発明の更に他の対象は、アルミナＴＧ
Ｏを簡単にエンジン中で又は予めの熱処理により形成す
る皮膜の上の層を提供することである。
ジンにおいて一般に行われる熱循環の間の亀裂に対して
耐性のγ／γ′−結合皮膜を付着させる方法を見出すこ
とである。本発明の他の対象は、増大されたＴＢＣ密着
のための高められた表面粗さを有する結合皮膜を提供す
ることである。本発明の更に他の対象は、アルミナＴＧ
Ｏを簡単にエンジン中で又は予めの熱処理により形成す
る皮膜の上の層を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、請求項
１の前文によるＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法
が見出され、その際、ＴＢＣが施与される前に、物品の
表面の上にγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる内層は、５
〜６５μｍの粒度範囲の粉末を用いて付着され、かつ外
層が内層よりも粗くかつβ−ＮｉＡｌ又はγ／β−ＭＣ
ｒＡｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる外側の結
合皮膜層は、内層の上に３０〜１２５μｍの粒度範囲の
粉末を用いて付着される。好ましくは物品の表面の上に
内層は、１５〜５０μｍ、最も好ましくは３０μｍ未満
の粒度範囲の粉末を用いて付着され、かつ内層の上に外
層は、３５〜９０μｍの粒度を有する粉末を用いて付着
される。
１の前文によるＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法
が見出され、その際、ＴＢＣが施与される前に、物品の
表面の上にγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる内層は、５
〜６５μｍの粒度範囲の粉末を用いて付着され、かつ外
層が内層よりも粗くかつβ−ＮｉＡｌ又はγ／β−ＭＣ
ｒＡｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる外側の結
合皮膜層は、内層の上に３０〜１２５μｍの粒度範囲の
粉末を用いて付着される。好ましくは物品の表面の上に
内層は、１５〜５０μｍ、最も好ましくは３０μｍ未満
の粒度範囲の粉末を用いて付着され、かつ内層の上に外
層は、３５〜９０μｍの粒度を有する粉末を用いて付着
される。
【０００９】外側の結合皮膜層が、下にある内層よりも
粗い粉末を用いて付着されるという事実のために、表面
粗さ及びＴＢＣ密着性は顕著に増大される。
粗い粉末を用いて付着されるという事実のために、表面
粗さ及びＴＢＣ密着性は顕著に増大される。
【００１０】ＴＢＣ付着の前のＡｌ２Ｏ３の形成のため
に、付着した結合皮膜は、１１４０℃までの温度で熱処
理されることができ、これは、空気、アルゴン、真空又
はＴＢＣ密着性を更に増大させるアルミナスケールの形
成を導く環境中で可能である。それに加えて、熱処理が
皮膜を安定化させる。アルミナスケールを形成するため
に、外層は、また、パック気相拡散法又はパック外気相
拡散法(a pack or anout of gas phase diffusion proc
ess)を用いてアルミナ化されることができる。
に、付着した結合皮膜は、１１４０℃までの温度で熱処
理されることができ、これは、空気、アルゴン、真空又
はＴＢＣ密着性を更に増大させるアルミナスケールの形
成を導く環境中で可能である。それに加えて、熱処理が
皮膜を安定化させる。アルミナスケールを形成するため
に、外層は、また、パック気相拡散法又はパック外気相
拡散法(a pack or anout of gas phase diffusion proc
ess)を用いてアルミナ化されることができる。
【００１１】皮膜は、ガルバーニ(galvanic)溶射又はプ
ラズマ溶射、又は肉盛溶射皮膜及び結合皮膜の付着のた
めに使用される任意の他の常用のプラズマ蒸着(Plasma
Vapor Deposition;PVD)法により施与されることができ
る。
ラズマ溶射、又は肉盛溶射皮膜及び結合皮膜の付着のた
めに使用される任意の他の常用のプラズマ蒸着(Plasma
Vapor Deposition;PVD)法により施与されることができ
る。
【００１２】本発明には、タービンブレード及びベーン
のベース合金の保護のための高温環境内での使用のため
の物品のＭＣｒＡｌＹ結合皮膜が開示されている。
のベース合金の保護のための高温環境内での使用のため
の物品のＭＣｒＡｌＹ結合皮膜が開示されている。
【００１３】本発明によれば、ＭＣｒＡｌＹ結合皮膜
は、２つの異なる層からなる。物品の表面上の内層は、
γ／γ′の構造を有するＭＣｒＡｌＹからなっている。
内層は、５〜６５μｍの粒度範囲の粉末で付着されてい
る。内層上の外層は、β−ＮｉＡｌ、γ／β−ＭＣｒＡ
ｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなっている。しか
し、内層と正反対に、外層は、３０〜１２５μｍの粒度
範囲の粗い粉末で付着されている。セラミック皮膜、例
えばＴＢＣは、外側の結合皮膜層の上に付着される。外
側の結合皮膜層が、下にある内層よりも粗い粉末を用い
て付着されるという事実のため、表面粗さ及びＴＢＣ密
着性は、顕著に増大される。
は、２つの異なる層からなる。物品の表面上の内層は、
γ／γ′の構造を有するＭＣｒＡｌＹからなっている。
内層は、５〜６５μｍの粒度範囲の粉末で付着されてい
る。内層上の外層は、β−ＮｉＡｌ、γ／β−ＭＣｒＡ
ｌＹ又はγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなっている。しか
し、内層と正反対に、外層は、３０〜１２５μｍの粒度
範囲の粗い粉末で付着されている。セラミック皮膜、例
えばＴＢＣは、外側の結合皮膜層の上に付着される。外
側の結合皮膜層が、下にある内層よりも粗い粉末を用い
て付着されるという事実のため、表面粗さ及びＴＢＣ密
着性は、顕著に増大される。
【００１４】好ましくは、物品の表面の上に内層は、１
５〜５０μｍ、最も好ましくは３０μｍ未満の粒度範囲
の粉末を用いて付着され、かつ内層の上に外層は、３５
〜９０μｍの粒度を有する粉末を用いて付着される。
５〜５０μｍ、最も好ましくは３０μｍ未満の粒度範囲
の粉末を用いて付着され、かつ内層の上に外層は、３５
〜９０μｍの粒度を有する粉末を用いて付着される。
【００１５】本発明に開示された技術は直接に、外部の
層の高められた表面粗さのためにＴＢＣ密着性を増大さ
せることにより寿命の改善を行う。外層のミクロ構造組
成は、ＴＢＣの真下にアルミナスケールの形成を可能に
するために独立して調節されることもできる。一例は、
外層としてβ−ＮｉＡｌ又はγ／β−ＭＣｒＡｌＹ又は
γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹの使用である。更に、皮膜は、
Ｗ、Ｒｅ、Ｒｕ及びＴａを、個別に又はそれを組合せて
含んでいてよい。その上、γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹの内
層は、Ｙ＋Ｈｆ＋Ｚｒ＋Ｓｉ ０．０１〜５％（質量
％）を有するＹ、Ｈｆ、Ｚｒ及びＳｉの１つ又は組合せ
並びにＴａ、Ｆｅ、Ｇａ、Ｍｇ及びＣａの１つ又は組合
せを含む。
層の高められた表面粗さのためにＴＢＣ密着性を増大さ
せることにより寿命の改善を行う。外層のミクロ構造組
成は、ＴＢＣの真下にアルミナスケールの形成を可能に
するために独立して調節されることもできる。一例は、
外層としてβ−ＮｉＡｌ又はγ／β−ＭＣｒＡｌＹ又は
γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹの使用である。更に、皮膜は、
Ｗ、Ｒｅ、Ｒｕ及びＴａを、個別に又はそれを組合せて
含んでいてよい。その上、γ／γ′−ＭＣｒＡｌＹの内
層は、Ｙ＋Ｈｆ＋Ｚｒ＋Ｓｉ ０．０１〜５％（質量
％）を有するＹ、Ｈｆ、Ｚｒ及びＳｉの１つ又は組合せ
並びにＴａ、Ｆｅ、Ｇａ、Ｍｇ及びＣａの１つ又は組合
せを含む。
【００１６】外層は、β−ＮｉＡｌ外層からなっていて
よく、かつβ−ＮｉＡｌは、ＮｉＡｌ状態図の単相範囲
内に生じる場合には、アルミニウム約２０〜３３質量％
を有していてよい。β−ＮｉＡｌは、少量の元素添加に
より更に高められることができる高い耐酸化性を有す
る。これは、例えば、特許US-A-4,610,736、US-A-5,11
6,438、US-A-5,516,380、US-A-5,116,691、US-A-4,961,
905、US-A-4,478,791又はUS-A-5,215,831から公知であ
る。β−ＮｉＡｌの内層の可能な含量（質量％）は、Ｙ
０．００１〜０．５％、Ｈｆ ０．００１〜０．５％、
Ｚｒ ０．００１〜０．５％、Ｓｉ ０．１〜１．５％、
Ｃａ ０〜１．０％、Ｍｇ ０〜１．０％、Ｇａ ０〜４
％、Ｆｅ ０〜４％、Ｔａ ０．１〜４．０％である。
よく、かつβ−ＮｉＡｌは、ＮｉＡｌ状態図の単相範囲
内に生じる場合には、アルミニウム約２０〜３３質量％
を有していてよい。β−ＮｉＡｌは、少量の元素添加に
より更に高められることができる高い耐酸化性を有す
る。これは、例えば、特許US-A-4,610,736、US-A-5,11
6,438、US-A-5,516,380、US-A-5,116,691、US-A-4,961,
905、US-A-4,478,791又はUS-A-5,215,831から公知であ
る。β−ＮｉＡｌの内層の可能な含量（質量％）は、Ｙ
０．００１〜０．５％、Ｈｆ ０．００１〜０．５％、
Ｚｒ ０．００１〜０．５％、Ｓｉ ０．１〜１．５％、
Ｃａ ０〜１．０％、Ｍｇ ０〜１．０％、Ｇａ ０〜４
％、Ｆｅ ０〜４％、Ｔａ ０．１〜４．０％である。
【００１７】場合により、ＴＢＣ付着の前のＡｌ２Ｏ３
の形成のために、付着された結合皮膜は、１１４０℃ま
での温度で熱処理されることができ、これらは空気、ア
ルゴン、真空又は更にＴＢＣ密着性を増大させるアルミ
ナスケールの形成を導く環境中でなされることができ
る。それに加えて、熱処理が、皮膜のミクロ構造を安定
化させる。それにより、１１４０℃の熱処理は、ミクロ
構造を完全に安定化させるのに最も有利であることが見
出された。１１４０℃の熱処理は、ＴＢＣ付着の前にア
ルミナを予備形成させるのにも使用されることができ
る。アルミニウムスケールの形成のために、外層は、パ
ック気相拡散法又はパック外気相拡散法を用いてアルミ
ナ化されることができる。
の形成のために、付着された結合皮膜は、１１４０℃ま
での温度で熱処理されることができ、これらは空気、ア
ルゴン、真空又は更にＴＢＣ密着性を増大させるアルミ
ナスケールの形成を導く環境中でなされることができ
る。それに加えて、熱処理が、皮膜のミクロ構造を安定
化させる。それにより、１１４０℃の熱処理は、ミクロ
構造を完全に安定化させるのに最も有利であることが見
出された。１１４０℃の熱処理は、ＴＢＣ付着の前にア
ルミナを予備形成させるのにも使用されることができ
る。アルミニウムスケールの形成のために、外層は、パ
ック気相拡散法又はパック外気相拡散法を用いてアルミ
ナ化されることができる。
【００１８】皮膜は、ガルバーニ溶射又はプラズマ溶
射、又は肉盛溶射皮膜及び結合皮膜の付着に使用される
任意の他の常用のＰＶＤ法により施与されることができ
る。
射、又は肉盛溶射皮膜及び結合皮膜の付着に使用される
任意の他の常用のＰＶＤ法により施与されることができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アブダス エス カーン
スイス国 エネットバーデン リマタウヴ
ェーク ２
Ｆターム(参考） 3G002 BA06 BB04 BB05 CA11 CB07
EA05 EA06
4K031 AA04 AB03 AB08 CB12 CB16
CB32 CB37 CB38 DA01 DA04
FA02
Claims (7)
- 【請求項１】 断熱皮膜（ＴＢＣ）の高められた密着の
ための粗さを増大させるために、物品の表面にＭＣｒＡ
ｌＹ結合皮膜を付着させる方法において、ＴＢＣを施与
する前に、 ・物品の表面の上にγ／γ′−ＭＣｒＡｌＹからなる内
層を、５〜６５μｍの粒度範囲の粉末を用いて付着さ
せ、かつ・内層の上に、外層が内層よりも粗く、かつβ
−ＮｉＡｌ又はγ／β−ＭＣｒＡｌＹ又はγ／γ′−Ｍ
ＣｒＡｌＹからなっている結合皮膜外層を、３０〜１２
５μｍの粒度範囲の粉末を用いて付着させることを特徴
とする、物品の表面にＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させ
る方法。 - 【請求項２】 内層を、物品の表面の上に１５〜５０μ
ｍの粒度範囲の粉末を用いて付着させ、かつ外層を、内
層の上に３５〜９０μｍの粒度範囲の粉末を用いて付着
させる、請求項１記載のＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着さ
せる方法。 - 【請求項３】 内層を、物品の表面の上に３０μｍ未満
の粒度範囲の粉末を用いて付着させる、請求項１記載の
ＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法。 - 【請求項４】 付着した結合皮膜を、ＴＢＣ付着の前
に、１１４０℃までの温度で熱処理する、請求項１から
３までのいずれか１項記載のＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付
着させる方法。 - 【請求項５】 付着した結合皮膜を、空気、アルゴン、
真空又はＴＢＣ付着の前にアルミナスケールの形成を導
く環境中で熱処理する、請求項４記載のＭＣｒＡｌＹ結
合皮膜を付着させる方法。 - 【請求項６】 外層を、パック気相拡散法又はパック外
気相拡散法を用いてアルミナ化させる、請求項１記載の
ＭＣｒＡｌＹ結合皮膜を付着させる方法。 - 【請求項７】 異なる層を、ガルバーニ溶射又はプラズ
マ溶射、又は結合皮膜の付着に使用される任意のＰＶＤ
法を用いて付着させる、請求項１記載のＭＣｒＡｌＹ結
合皮膜を付着させる方法。
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2002
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