JPH0727837U - 剥離基材 - Google Patents
剥離基材Info
- Publication number
- JPH0727837U JPH0727837U JP5867593U JP5867593U JPH0727837U JP H0727837 U JPH0727837 U JP H0727837U JP 5867593 U JP5867593 U JP 5867593U JP 5867593 U JP5867593 U JP 5867593U JP H0727837 U JPH0727837 U JP H0727837U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、再生紙としてリサイクルが可能で、
且つ、剥離剤の浸透を防ぎコストダウンが可能な剥離紙
を提供することを目的とする 【構成】本考案は、シール、ステッカー、ラベル、壁紙
等の粘着加工品において、粘着剤に貼り合わせて用いら
れるリサイクル可能な剥離基材で、紙基材11の少なく
とも片面に、目止め層12、剥離層13を順次設けたこ
とを特徴とする剥離基材10である。また、前記目止め
層12が、樹脂により構成されていることを特徴とする
ものである。
且つ、剥離剤の浸透を防ぎコストダウンが可能な剥離紙
を提供することを目的とする 【構成】本考案は、シール、ステッカー、ラベル、壁紙
等の粘着加工品において、粘着剤に貼り合わせて用いら
れるリサイクル可能な剥離基材で、紙基材11の少なく
とも片面に、目止め層12、剥離層13を順次設けたこ
とを特徴とする剥離基材10である。また、前記目止め
層12が、樹脂により構成されていることを特徴とする
ものである。
Description
【0001】
本考案は、シール、ステッカー、ラベル、壁紙等の粘着加工品において、粘着 剤に貼り合わせて用いられるリサイクル可能な剥離基材に関するものである。
【0002】
従来から、この種の剥離基材としては、基材となる紙の片面もしくは両面に、 シリコン等の剥離剤を塗布して剥離層としたものが一般に使用されている。 しかしながら、このように紙基材に直接塗布した剥離紙では、基材である紙へ 剥離剤が浸透してしまうので、必要十分な剥離性を持った剥離層を形成するため には多量の剥離剤が必要とした。
【0003】 また、上記の問題を解決するために、紙基材への剥離剤の塗布量を削減する方 法として、浸透性の少ない(剥離剤のしみこみが少ない)グラシン紙を用いたり 、或いは紙基材の片面もしくは両面に剥離剤しみこみ防止層やポリエチレン樹脂 フィルム等をラミネートして剥離剤を塗工した剥離紙が使用されている。
【0004】
しかしながら、従来の紙基材であるグラシン紙や樹脂フィルムをラミネートし た紙基材は、剥離剤の浸透が少なく使用量も減少するが、紙基材でありながら再 生紙としてリサイクルすることができず、焼却する以外に処分する方法がなかっ た。
【0005】 そこで本考案は、再生紙としてリサイクルが可能で、且つ、剥離剤の浸透を防 ぎコストダウンが可能な剥離紙を提供することを目的とする
【0006】
上記の目的を達成するために本考案は、紙基材の少なくとも片面に目止め層、 剥離層を順次設けたことを特徴とする剥離基材である。 また、前記目止め層が、フェノール系、エポキシ系、アクリル系のいずれか1 種類の樹脂により構成されていることを特徴とするものである。
【0007】 本考案を図に基づき詳細に説明する。 本考案の剥離基材10は、紙基材11上の少なくとも片面に、樹脂からなる目 止め層12と剥離層13を順次積層した構成よりなるものである。 この基材としての紙(原紙)は、耐アルカリ性の樹脂をコーティング又は含浸 させた用紙やラミネート紙以外の一般紙を使用することができる。厚さは用途に 応じて選択することができる。
【0008】 この紙基材11上に塗布形成する目止め層12は、原紙の目止めができ、この 層上に塗布形成する剥離剤の浸透を防ぐこと、また、耐アルカリ性でなく水酸化 ナトリウム水溶液で溶解又は紙基材から脱離し易いことが必要で、例えば、アク リル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、更にポリビニルアルコール 系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂、カゼイン系樹脂などを使用することがで きる。
【0009】 また、剥離剤としては、シリコン系樹脂が一般的に使用されているが、このシ リコンは、酸、アルカリに解重合する性質がある。つまり、アルカリでシリコン 樹脂重合体が単体に分解するので、剥離基材を剥離後、再生紙としてのリサイク ル性に有利となる。
【0010】
本考案の剥離基材10は、樹脂からなる目止め層12により紙基材11表面の 平滑性向上と、剥離層13、更にその層上塗布する粘着層15表面の平滑性が増 して、安定した接着性がえられる。 また、目止め層12による剥離層13表面の平滑性向上により、剥離基材10 表面へのゴミ、ホコリ等の付着防止機能が向上する。
【0011】
図に基づき実施例を説明する。 図1は、本考案の実施例における剥離基材の一例を示す側面図である。
【0012】 図1に示すように、本実施例においては、紙基材11に坪量80g/m2 の上 質紙を用いて、この片面に目止め層12として、例えば、アクリル系樹脂のアク リルスチレン重合体を水溶液に分散させて、ロールコーティング方法で塗布して 乾燥する(塗布量5g/m2 )。この上にシリコン系樹脂による剥離層13を塗 布乾燥させて剥離基材10を得たものである。 この際、各層の形成は、ロールコーティング法、ブレードコーティング法、ス プレイコーティング法等の方法によって塗布形成することができる。 更に、目的に応じて剥離基材10の剥離層13上に粘着剤15を塗布して、例 えば、ラベル等を貼着するか、予め粘着剤をコーティングしたラベル等をこの剥 離基材に貼着することで目的の粘着製品が得られる。
【0013】 図2は、本考案の実施例における剥離基材を使用した製品の一例を示す説明図 である。
【0014】 図2に示すように、剥離基材10における紙基材11の裏面側に直接粘着剤1 5を塗布することで、粘着テープ等の剥離紙不要な製品の基材として用いること ができる。
【0015】 次に、本考案の剥離基材10が再生紙としての適性可否を見るために、図3の フローチャートに示す試験方法(埼玉県紙工業試験場の試験方法に基づく)によ り再生試験を行った。先ず、試験片を下記の溶液で30分煮沸する。 水酸化ナトリウム 8 重量% 脱墨剤(花王株式会社製 D1−600R) 0.1 重量% 水 1 リットル 次に、温度70℃で離解−流水洗浄−熟成(水に対して脱墨剤0.1%)−フ ローテーション−流水洗浄−抄造・乾燥(角型マシーン、ロータリー乾燥機)を 行い、この結果は再生紙としてリサイクルが可能であることが判った。
【0016】
本考案の剥離基材は、アルカリに弱い紙基材、目止め層(樹脂層)、剥離剤の 選定により、再生紙としてリサイクルが可能になった。 また、目止め層ににより剥離剤が紙基材にしみこまないため、下記のようなメ リットを有する剥離基材が得られる。 剥離剤の塗布量削減によるコストダウン 剥離層の層厚さの安定化による剥離性の品質向上 剥離層表面の平滑性向上により、粘着剤層の表面も平滑性が増して、粘着 力の向上と安定 剥離層表面の平滑性向上により、剥離基材表面(剥離層面)へのゴミ、ホ コリ等の汚れ付着防止能力の向上。
【図1】本考案の実施例における剥離基材の一例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】本考案の実施例における剥離基材を使用した製
品の一例を示す説明図である。
品の一例を示す説明図である。
【図3】試料が再生紙としての適性可否をみるための試
験方法のフローチャートである。
験方法のフローチャートである。
10 …剥離基材 11 …紙基材 12 …目止め層 13 …剥離層 15 …粘着剤層 16 …ラベル
Claims (2)
- 【請求項1】紙基材の少なくとも片面に、目止め層、剥
離層を順次設けたことを特徴とする剥離基材。 - 【請求項2】前記目止め層が、フェノール系、エポキシ
系、アクリル系のいずれか1種類の樹脂により構成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の剥離基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5867593U JPH0727837U (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 剥離基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5867593U JPH0727837U (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 剥離基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727837U true JPH0727837U (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=13091160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5867593U Pending JPH0727837U (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 剥離基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727837U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281354A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着シート |
JP2008239984A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-10-09 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 剥離基材用目止め剤、剥離基材および剥離基材の製造方法 |
JP2016113520A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | リンテック株式会社 | 小口封緘粘着テープ |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5867593U patent/JPH0727837U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281354A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 粘着シート |
JP2008239984A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-10-09 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 剥離基材用目止め剤、剥離基材および剥離基材の製造方法 |
JP2016113520A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | リンテック株式会社 | 小口封緘粘着テープ |
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