JPH07278292A - ポリフェニレンエーテル - Google Patents

ポリフェニレンエーテル

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JPH07278292A
JPH07278292A JP7488894A JP7488894A JPH07278292A JP H07278292 A JPH07278292 A JP H07278292A JP 7488894 A JP7488894 A JP 7488894A JP 7488894 A JP7488894 A JP 7488894A JP H07278292 A JPH07278292 A JP H07278292A
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carbon atoms
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JP7488894A
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Hideyuki Higashimura
秀之 東村
Yoshitaka Obe
良隆 大部
Akihiko Okada
明彦 岡田
Kazutoshi Ohashi
一俊 大橋
Ryuhei Matsui
隆平 松居
Shigeki Kiriyama
茂樹 桐山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】造粒、成形などの加熱溶融時の着色増加量およ
び粘度増加量が極めて少ない、安定化された末端構造を
含有する新規なPPEを提供する。 【構成】一般式(1) (式中、R1 〜R5 は各々独立に水素、ハロゲン原子、
炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基であり、R6 は炭素数1〜6のアルキ
レン基であり、R7 〜R11は各々独立に水素、ハロゲン
原子、炭素数1〜6のアルキル基、アルコキシ基、フェ
ニル基,フェノキシ基、ニトロ基、シアノ基または−
R’−NH2 であり、R7 〜R11のうち少なくとも1つ
は−R’−NH2 であり、R’は炭素数1〜6のアルキ
レン基または置換アルキレン基である。)で表される末
端構造をフェニレンエーテルユニット100個に対して
平均0.01個以上含有し、かつ不純物として芳香環の
置換した脂肪族1級ポリアミンを0.1重量%未満含有
することを特徴とするポリフェニレンエーテル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定化された末端構造
をもつ新規なポリフェニレンエーテル(ポリフェニレン
エーテルを以下PPEという。)に関する。
【0002】
【従来の技術】PPEは有用な樹脂であることが知られ
ており、特にこれとポリスチレンあるいはポリアミドと
のポリマーアロイは優れた熱的性質、機械的性質、電気
的性質等を有し、近年、成形材料として自動車、電気・
電子分野等への応用が広がっている。従来、PPEは核
置換フェノール類をマンガン、銅、コバルトなどの錯体
触媒を用いて酸化重合させて得られることが広く知られ
ている。例えば、特公昭5−23291号公報、米国特
許4,092,294号公報などが挙げられる。Mac
romolecules 1990,23,1318−
1329に記載されているように、第2級アミン存在下
で重合されたPPEは下記一般式(3)で表される末端
構造を含有することが示されている。しかし、この末端
構造を含有するPPEは造粒、成形などの加熱溶融時の
着色増加および粘度増加が問題であった。
【化3】 (式中、R1 〜R5 は各々独立に水素、ハロゲン原子、
炭素数1〜20のアルキル基、置換アルキル基、アルケ
ニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキ
ニル基、アリール基または置換アリール基であり、R12
およびR13は各々独立に炭素数1〜12のアルキル基ま
たは置換アルキル基であり、R12とR13が環を形成して
結ばれているものを含む。)
【0003】また特開平4−253725号公報には、
第1級アミン存在下で重合されたPPEは、構造式
(4)で表される末端構造を含有することが記述されて
いる。
【化4】 (式中、R14は炭素数1〜12のアルキル基である。)
【0004】しかし、この根拠となった米国特許4,0
92,294号公報および米国特許4,477,651
号公報には、第1級アミンとしてはアルキルアミンしか
例示がなく、また第1級アルキルアミン存在下で重合さ
れたPPEの加熱溶融時の着色増加および粘度増加の改
良に関する記載がない。さらに、特開平5−23932
3号公報には、PPEと第1級アミンが反応してなる変
性ポリフェニレンエーテルが例示されている。しかし、
第1級アミンが、PPEと反応可能な重合性の炭素−炭
素二重結合または三重結合を持たないものとして、アル
キルアミンしか例示がなく、また加熱溶融時の着色増加
および粘度増加の改良について全く記載がない。一方、
特開平3−69944号公報には、PPE系樹脂と芳香
族1級ポリアミン(0.1〜5重量部)を含有する高温
加工時に機械的性質の低下が少なく、表面外観が良好な
樹脂組成物が開示されており、芳香族1級ポリアミンと
してm−キシリレンジアミンが例示されている。しかし
PPE系樹脂に芳香族1級ポリアミンを添加するだけで
あり反応させるという記載はなく、また加熱溶融時の着
色改良についての記載もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、造
粒、成形などの加熱溶融時の着色増加量および粘度増加
量が極めて少ない、安定化された末端構造を含有する新
規なPPEを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのため鋭
意検討を重ねた結果、芳香環の置換した脂肪族1級ポリ
アミンの結合した末端構造を含有し、かつ特定の不純物
が一定量未満の新規なPPEは、加熱溶融時の着色増加
量および粘度増加量が著しく抑制されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は次に記す発明である。 (I)一般式(1)
【化5】 (式中、R1 〜R5 は各々独立に水素、ハロゲン原子、
炭素数1〜20のアルキル基、置換アルキル基、アルケ
ニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキ
ニル基、アリール基または置換アリール基であり、R6
は炭素数1〜6のアルキレン基または置換アルキレン基
であり、R7 〜R11は各々独立に水素、ハロゲン原子、
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ
基、フェニル基,フェノキシ基、ニトロ基、シアノ基ま
たは−R’−NH2 であり、R7 〜R11のうち少なくと
も1つは−R’−NH2 であり、R’は炭素数1〜6の
アルキレン基または置換アルキレン基である。)で表さ
れる末端構造をフェニレンエーテルユニット100個に
対して平均0.01個以上含有し、数平均重合度が10
以上であるポリマーであり、かつ不純物として一般式
(2)
【化6】 (式中、R6 〜R11は一般式(1)の定義と同じであ
る。)で表される芳香環の置換した脂肪族1級ポリアミ
ンを0.1重量%未満含有することを特徴とするポリフ
ェニレンエーテル。 (II)不純物として一般式(2)で表される芳香環の
置換した脂肪族1級ポリアミンを0.05重量%以下含
有することを特徴とする(I)記載のポリフェニレンエ
ーテル。 (III)平均粒径が1000μm以下の粉末であるこ
とを特徴とする(I)または(II)記載のポリフェニ
レンエーテル。
【0008】本発明のPPEとは、その末端構造を除
き、繰り返し単位としてフェニレンエーテルユニットを
含有するポリマーであり、特に限定はない。本発明のP
PEの代表的な例は、ユニット(繰り返し単位)とし
て、一般式(5)
【化7】 (式中、R1 〜R5 の定義は、一般式(1)における定
義と同じである。)で示される1,4−フェニレンエー
テルユニット構造の少なくとも1種から構成されるホモ
ポリマーまたは共重合ポリマーであるが、一般式(1)
または一般式(3)の水酸基がエーテル結合になった
1,4−フェニレンエーテルユニット等を含んでもよ
い。
【0009】1,4−フェニレンエーテルユニットとし
て、好ましくは、2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ンエーテル、2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエ
ーテル、2−エチル−6−メチル−1,4−フェニレン
エーテル、2−メチル−6−(2−オクチル)−1,4
−フェニレンエーテル、2−アリル−6−メチル−1,
4−フェニレンエーテル、2−(4−〔1−ブテニ
ル〕)−6−メチル−1,4−フェニレンエーテル、2
−(4−〔1−ブチニル〕)−6−メチル−1,4−フ
ェニレンエーテル、2−メチル−6−フェニル−1,4
−フェニレンエーテル、2,3,6−トリメチル−1,
4−フェニレンエーテル、3−ブロモ−2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテルなどが挙げられる。本
発明におけるPPEの数平均重合度は10以上であり、
上限は特に限定されないが、20〜1000がさらに好
ましい。本発明における安定化された末端構造とは、一
般式(1)で表されるものである。
【0010】好ましくは、一般式(1)において、R1
がメチル基またはフェニル基であり、R2 、R3 の一方
が水素であり、他方がメチル基であり、R4 、R5 が水
素であり、R6 がメチレン基、1,1−エチレン基、
1,2−エチレン基、1,2−プロピレン基、1,3−
プロピレン基などの炭素数1〜6のアルキレン基または
置換アルキレン基であり、R7 〜R11が各々独立に水
素;ハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル
基などの炭素数1〜6のアルキル基;メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基などの炭素数1〜6のアルコ
キシ基;フェニル基;フェノキシ基;ニトロ基またはシ
アノ基または−R’−NH2 であり、R7 〜R11のうち
少なくとも1つが−R’−NH2 であり、R’がメチレ
ン、1,1−エチレン、1,2−エチレン基、1,2−
プロピレン基、1,3−プロピレン基などの炭素数1〜
6のアルキレン基または置換アルキレン基である。
【0011】本発明のPPEとは、一般式(1)で表さ
れる末端構造を、ポリフェニレンエーテルユニット10
0個に対して0.01個以上、好ましくは0.05個以
上含有するPPEである。なお、他の末端成分として、
一般式(3)の末端構造または一般式(5)のエーテル
結合が水酸基に置換された末端構造等を含んでもよい。
具体例としては、一般式(3)において、R1 がメチル
基またはフェニル基であり、R2 、R3 の一方が水素で
あり、他方がメチル基であり、R4 、R5 が水素であ
り、R12、R13がメチル基またはn−ブチル基である末
端構造および一般式(5)において、R1 がメチル基ま
たはフェニル基であり、R2 、R3 の一方が水素であ
り、他方がメチル基であり、R4 、R5 が水素である末
端構造等が挙げられる。
【0012】本発明のPPEを製造する方法に関して
は、特に限定はないが代表的な製造方法としてフェニレ
ンエーテルユニット100個に対して一般式(3)の末
端構造を0.01個以上、好ましくは0.05個以上含
有するPPEを、一般式(2)
【化8】 (式中、R6 〜R11の定義は一般式(1)の定義と同じ
である。)で表される芳香環の置換した脂肪族1級ポリ
アミンと反応させることが挙げられる。PPEと1級ポ
リアミンを反応させる温度は、本発明の目的である加熱
溶融時の着色増加を抑制することを達成するためにPP
Eの溶融温度より低いことが望ましく、反応を促進する
ためには、室温より高い温度が望ましい。好ましい反応
温度は60〜200℃である。
【0013】本発明のPPEは、どのような製法を用い
た場合でも、不純物としての一般式(2)で表される芳
香環の置換した脂肪族1級ポリアミンが、ポリマーと結
合していない、フリーな量として0.1重量%未満でな
ければならない。好ましくは0.05重量%以下がよ
い。フリーな1級ポリアミンが0.1重量%以上の場
合、1級アミンは、2級または、3級アミンと比較し
て、ケトン、エステル等の官能基との反応性が極めて高
く、添加剤、変性剤等に使用できる化学構造が限定され
るなどの問題を生じるので好ましくない。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらの実施例は単に例示のためのものであり、
本発明を何等限定するものではない。なお、PPEパウ
ダーの分子量は、検出器として東ソー社製RI−801
1を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
よる標準ポリスチレン換算値である。PPEの加熱溶融
成形は、PPE粉末を厚さ1mmの金型に入れて、25
0℃、10〜100kg/cm2 下で10分間プレス成
形により行なった。PPE着色量の目安として、PPE
の濃度が0.25g/dlであるパウダーおよびプレス
シートを溶解したクロロホルム溶液について光路長10
mmの石英セルを用いて分光光度計(日立製作所製 U
−3500型)による340nmの吸光度(以下、AB
340 と略す。)を用いた。
【0015】PPEの加熱溶融時の着色増加量は、プレ
スシートのABS340 とパウダーのABS340 との差
(以下、△ABS340 と略す。)として評価した。PP
Eの粘度は、PPEの濃度が0.5g/dlであるパウ
ダーおよびプレスシートを溶解したクロロホルム溶液に
ついて25℃で測定した還元粘度(以下、ηSP/Cと略
す。)を用いた。PPEの加熱溶融時の粘度増加量は、
プレスシートのηSP/CとパウダーのηSP /Cとの差(以
下、△ηSP/Cと略す。)として評価した。PPEパウダ
ーおよびプレスシート中のポリマーと結合していないフ
リーアミンの量は、ガスクロマトグラフィー(ヒューレ
ッドパッカード社製 HP−589OA)を用いて、窒
素、リン検出器(NPD)により定量した。
【0016】PPEパウダーの末端構造の決定および定
量は、フリーアミンを除くためPPEパウダーを再沈澱
したサンプルの核磁気共鳴(以下、NMRという。)ス
ペクトルを測定した行なった。PPEパウダーの再沈澱
は、PPEパウダー2gをクロロホルム40mlに溶解
し、この溶液をメタノール160mlに投じて析出する
沈澱を濾過し、メタノール20mlで2回洗浄して濾過
した後、100℃で3時間減圧乾燥した。NMRスペク
トルは、ブルッカー社製 AMX600を用いて、 1
−NMRスペクトル、HMQCスペクトル(J.Am.
Chem.Soc.1986,108,4285参照)
およびHMBCスペクトル(J.Am.Chem.So
c.1986,108,2093参照)を測定した。
【0017】実施例1 攪拌機、温度計、コンデンサー及び空気導入管を備えた
容量100リットルのジャケット付きオートクレーブ
に、キシレン35.7kg、メタノール12.2kg、
2,6−ジメチルフェノール12.2kg(100モ
ル)及び水酸化ナトリウム320g(8モル)を仕込ん
で、均一な溶液とした後、これにモノエタノールアミン
220g(3.6モル)、ジブチルアミン129g(1
モル)及び塩化マンガン四水和物8.9g(0.045
モル)をメタノール1000gに溶解した溶液を加え
た。次いでこれに激しく攪拌しながら、温度40℃、圧
力9kg/cm2 のもとに、空気を流量10リットル/
分で10時間吹き込んで反応させた。反応温度は7.5
時間目より30℃に保持した。このときの重合反応液は
粘性のある溶液状態を呈していた。この重合反応にメタ
ノール22.5kgを加え、溶液状態でスラリー状態と
した。このスラリーを真空ろ過機でろ過し、更にメタノ
ール24.0kgで洗浄し、同様にろ過し、湿潤固体を
得た。
【0018】この湿潤固体は、攪拌機、温度計、コンデ
ンサー及び底部にスチーム導入管を備えた容量100リ
ットルの攪拌槽中で、水48リットル、ピロリン酸ナト
リウム10水和物147g(0.33モル)及びピロ亜
硫酸ナトリウム196g(1.03モル)と共に、攪拌
下に70℃で1時間処理を行なった。その後スチーム3
kg/hの流量で吹き込み8時間脱溶媒を行なった。そ
の後分散液を抜き出しバスケット遠心分離機で固液分離
して重合体を得た。次いでこの重合体に水48リットル
を加え、70℃にて30分間水洗いした後、バスケット
式遠心分離機で固液分離してPPE湿潤粉体を得た。こ
のPPE湿潤粉体にm−キシリレンジアミン58g(P
PE乾燥粉体に対して0.5重量部)を加えて混合し
た。次いでこれを下部に多孔板を有する容量40リット
ルのジャケット付き流動槽に仕込み、温度160℃、窒
素流量175Nm3 /hで吹き込んで3時間乾燥させ、
PPEパウダー11.5kg(数平均分子量:13,4
00)を得た。
【0019】PPEパウダーを再沈澱したサンプルのN
MRスペクトルから、該PPEは下記の末端構造(6)
を2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテルユニ
ット100に対して平均0.7個含有していた。
【化9】
【0020】該サンプルの 1H−NMRスペクトルにお
いて、主たるピークは繰り返し単位の2,6−ジメチル
−1,4−フェニレンユニットを示す2.10ppmと
6.48ppmの2つであるが、後述するベンジルアミ
ン無添加の比較例1に対して、3.80ppmと3.8
8ppmの2箇所に新たな微少なピークが出現した( 1
H−NMRスペクトルを図1に示す。)。HMQCスペ
クトル及びHMBCスペクトルの解析から、この2つの
ピークは、それぞれ構造(6)の1’位に結合したメチ
レンプロトンおよび2位に結合したメチレンプロトンに
帰属された。なお、構造6が末端構造であることは、
3.88ppmのプロトンピークと遠距離スピン結合か
ら同定される1位、2位、3位の炭素13の化学シフト
がそれぞれ150.2ppm、122.1ppm、11
1.6ppmであり、Macromolecules
1990,23,1318において同定されている下記
の末端構造(7)の化学シフトとよい一致を示すことか
ら決定された。
【0021】
【化10】 構造定量は、本サンプルの 1H−NMRにおいて、構造
(6)の1’位に結合したメチレンプロトンである3.
80ppmのピークと、2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテルユニットの3,5位のプロトンである
6.48ppmのピークの面積強度比から求めた。な
お、PPEパウダー中のフリーなm−キシリレンジアミ
ン量は、パウダーで0.03重量%であり、プレスシー
トで検出されなかった。PPEの加熱着色増加量△AB
340 は0.04であり、加熱粘度増加量△η SP/C
0.04dl/gであった。結果を表1に示す。
【0022】比較例1 m−キシリレンジアミンを加えなかった以外は実施例1
と同様に実施して、PPEパウダー11.5kg(数平
均分子量:12,400)を得た。PPEパウダーを再
沈したサンプルの 1H−NMR分析より、PPEは、末
端構造(7)を2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
エーテルユニット100に対して平均1個含有してい
た。PPEの加熱着色増加量△ABS340 は0.08で
あり、加熱粘度増加量△η SP/Cは0.07であった。結
果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の安定化された末端構造を含有す
るPPEは、溶融加熱時の着色増加量および粘度増加量
を大幅に抑制できるという優れた特性を有するPPEで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のPPEの 1H−NMRスペクトル。
【図2】比較例1のPPEの 1H−NMRスペクトル。
フロントページの続き (72)発明者 岡田 明彦 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内 (72)発明者 大橋 一俊 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内 (72)発明者 松居 隆平 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 桐山 茂樹 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 〜R5 は各々独立に水素、ハロゲン原子、
    炭素数1〜20のアルキル基、置換アルキル基、アルケ
    ニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキ
    ニル基、アリール基または置換アリール基であり、R6
    は炭素数1〜6のアルキレン基または置換アルキレン基
    であり、R7 〜R11は各々独立に水素、ハロゲン原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ
    基、フェニル基,フェノキシ基、ニトロ基、シアノ基ま
    たは−R’−NH2 であり、R7 〜R11のうち少なくと
    も1つは−R’−NH2 であり、R’は炭素数1〜6の
    アルキレン基または置換アルキレン基である。)で表さ
    れる末端構造をフェニレンエーテルユニット100個に
    対して平均0.01個以上含有し、数平均重合度が10
    以上であるポリマーであり、かつ不純物として一般式
    (2) 【化2】 (式中、R6 〜R11は一般式(1)の定義と同じであ
    る。)で表される芳香環の置換した脂肪族1級ポリアミ
    ンを0.1重量%未満含有することを特徴とするポリフ
    ェニレンエーテル。
  2. 【請求項2】不純物として一般式(2)で表される芳香
    環の置換した脂肪族1級ポリアミンを0.05重量%以
    下含有することを特徴とする請求項1記載のポリフェニ
    レンエーテル。
  3. 【請求項3】平均粒径が1000μm以下の粉末である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のポリフェニレ
    ンエーテル。
JP7488894A 1994-04-13 1994-04-13 ポリフェニレンエーテル Pending JPH07278292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133217A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Canon Inc トナー用樹脂、トナーおよび二成分現像剤

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JP2007133217A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Canon Inc トナー用樹脂、トナーおよび二成分現像剤

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