JPS6251294B2 - - Google Patents

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JPS6251294B2
JPS6251294B2 JP4809080A JP4809080A JPS6251294B2 JP S6251294 B2 JPS6251294 B2 JP S6251294B2 JP 4809080 A JP4809080 A JP 4809080A JP 4809080 A JP4809080 A JP 4809080A JP S6251294 B2 JPS6251294 B2 JP S6251294B2
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JP
Japan
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manganese
phenols
catalyst
group
amount
Prior art date
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Expired
Application number
JP4809080A
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English (en)
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JPS56145921A (en
Inventor
Ryohei Tanaka
Yutaka Tamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication of JPS56145921A publication Critical patent/JPS56145921A/ja
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Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフエノール類を酸化重合してポリフエ
ニレンエーテルを製造する方法に関するものであ
り、更に詳しくは、フエノール類の酸化重合によ
りポリフエニレンエーテルを製造するに当り、触
媒として2価のマンガン塩を用いるフエノール類
の重合方法に関するものである。 フエノール類の酸化重合によりポリフエニレン
エーテルを製造する方法は良く知られており、銅
塩、コバルト塩またはマンガン塩とある種の配位
子(たとえばアミン類)との組合せよりなる触媒
の存在下に、フエノール類と酸素と反応させるこ
とにより得ることができる。触媒として銅塩を使
用する方法としては例えば特公昭36−18692号、
特公昭40−16423号などに、コバルト塩を使用す
る方法としては特公昭45−23555号、特公昭45−
37992号などに、またマンガン塩を用いる方法は
特公昭45−30354号、特公昭47−5111号等の各公
報に記載されている。 従来法における問題点としては、フエノール類
の酸化重合でポリフエニレンエーテルを得るに際
し、副生成物としてジフエノキノンが生成し、ポ
リマー着色の原因となることである。このため繁
雑な後処理を必要とし、工程費の増大を招く。ま
た触媒当りのポリフエニレンエーテルの生成量、
いわゆる触媒収率が低いため、高価な触媒を多量
に使用することが必要である。 本発明者等は、フエノール類の酸化重合によつ
てポリフエニレンエーテルを製造する際に、副生
成物であるジフエノキノンの生成を抑制し、しか
も触媒収率の高い触媒系について鋭意検討した結
果、フエノール類の酸化重合において、触媒とし
て2価のマンガン塩類にある種の0,0′−ジヒド
ロキシアゾベンゼン誘導体およびアルカリ性化合
物を供存させたものを使用することが有効である
ことを見出した。この場合、マンガン塩の代わり
にコバルト塩または銅塩を用いても殆ど効果はな
く、マンガン塩類、0,0′−ジヒドロキシアゾベ
ンゼン誘導体およびアルカリ性化合物の組合せの
みが、フエノール類の酸化重合によりポリフエニ
レンエーテルを得る触媒として特に有効であると
いう驚くべき知見を得た。 即ち、本発明はフエノール類の酸化重合により
ポリフエニレンエーテルを製造するに当り、触媒
として2価のマンガン塩類と一般式 で表わされる2,2′−ジヒドロキシアゾベンゼ
ン誘導体(ここでR1〜R8はそれぞれ独立に水素
原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
のアルコキシ基、フエニル基、ハロゲン原子また
は水酸基を示す。またここでR1〜R8は各々とな
り同志で縮合ベンゼン環を形成するものであつて
もよい。)およびアルカリ性化合物を共存させる
ことを特徴とするポリフエニレンエーテルの製造
方法である。 本発明にいうフエノール類は一般式 〔式中R1、R10、R11およびR12はそれぞれ独立
に水素、ハロゲン、炭化水素残基(特にC1〜C12
のアルキル基)、ハロ炭化水素残基(特にC1
C12のハロアルキル基)、炭化水素オキシ基(特に
C1〜C11のアルキルオキシ基)、またはハロ炭化
水素オキシ基(特にC1〜C12のハロアルキルオキ
シ基)でこの基が結合すべきフエニル基とハロゲ
ンの間に少なくとも2個の炭素原子が存在するこ
とが好ましい。)である。またこれらの基の炭化
水素ないし炭化水素部分は第三−α−炭化水素を
持たないことが好ましい。〕で示されるフエノー
ル類であり、その具体例としては、例えば2,6
−ジメチルフエノール、2−メチル−6−エチル
フエノール、2,6−ジエチルフエノール、2−
メチル−6−n−プロピルフエノール、2,6−
ジメトキシフエノール、2−メトキシ−6−メチ
ルフエノール、2,6−ジフエニルフエノール等
があり、2,6−ジメチルフエノールがその代表
例である。これらのフエノール類は単独で、ある
いは任意の割合で混合して用いられる。 本発明に使用される2価のマンガン塩類として
は、例えば塩化マンガン()、臭マンガン
()、沃化マンガン()、炭酸マンガン()、
酢酸マンガン()、硝酸マンガン()、燐酸マ
ンガン()等が挙げられる。これらマンガン塩
の中で塩化マンガン()および臭化マンガン
()が好ましい。なお上記マンガン塩類の他に
マンガン塩類の他にマンガン塩類の水和化合物を
用いることもできる。 触媒として用いられる2価のマンガン塩の使用
量は任意であるが、通常フエノール類に対して、
0.005〜1モル%、好ましくは0.02〜0.1モル%の
範囲で使用される。 本発明にて用いられる。2,2′−ジヒドロキシ
ベンゼン誘導体は一般式 (式中R1〜R8はそれぞれ独立に水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、フエニル基、ハロゲン原子または水酸基
を示す。また、ここでR1〜R8は各々となり同志
で縮合ベンゼン環を形成するものであつてもよ
く、特にその好ましい位置としてはR3およびR4
で形成されたもの、またはR3およびR4で形成さ
れたもので、かつR7およびR8で形成されたもの
であるのがよい。)で示され、その具体例として
は、例えば2,2′−ジヒドロキシアゾベンゼン、
5−メチル−2,2′−ジヒドロキシアゾベンゼ
ン、5,5′−ジメチル−2,2′−ジヒドロキシア
ゾベンセン、2,4,2′−トリヒドロキシアゾベ
ンゼン、5−フエニル−2,2′−ジヒドロキシア
ゾベンゼン、2,2′−ジヒドロキシアゾナフタレ
ン、1−(2′−ヒドロキシ−1′−ナフチルアゾ)−
2ヒドロキシベンゼン、1−(2′−ヒドロキシ−
1′−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシ−5−クロ
ルベンゼン、1−(2′−ヒドロキシ−1′−ナフチ
ルアゾ)−2−ヒドロキシ−5−フエニルベンゼ
ン等が挙げられるが、特に2,2′−ジヒドロキシ
アゾベンゼン、5−メチル−2,2′−ジヒドロキ
シアドベンゼンが好ましい。 その使用量は、マンガン()塩と錯体を形成
するのに十分な量であればよく、特に制限はない
が普通マンガン()塩に対して1〜2倍モルの
量で用いられる。 アルカリ性化合物としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキサイド等
の容易に入手可能なアルカリ金属塩が用いられ
る。その量は特に制限はないが、フエノール類に
対して一般には2〜20モル%、好ましくは5〜10
モル%の範囲が適している。 なお、触媒の助剤として、1級、2級または3
級のアミン化合物を含んでいてもよい。アミン化
合物としては、例えばモノエチルアミン、ジエチ
ルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミ
ン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン、モ
ノブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルア
ミン等がある。 触媒の調製はメタノール等のアルコール類に2
価のマンガン塩を溶かした後、2,2′−ヒドロキ
シアゾベンゼン誘導体およびアルカリ性化合物を
添加し、空気中で撹拌することにより容易に行わ
れる。 フエノール類を重合する際、反応溶剤を用いる
が、反応に適した有機溶剤としてはベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、クロロホ
ルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素、そ
の他が挙げられる。また、上記溶剤とメタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール、
その他の極性溶剤を混合して用いることもでき
る。反応溶剤中の極性溶剤の量比は、極性溶剤量
比が多いと生成するポリフエニレンエーテルの分
子量が増大しないため、70容量%以下、好ましく
は20〜40容量%であることが好ましい。 酸化剤としては、酸素または不活性気体で稀釈
した酸素、例えば空気が用いられる。 反応温度については特に制限はないが、0〜
100℃、好ましくは20〜50℃の温度範囲で行われ
る。 また反応時間は、反応温度、酸化剤の種類、撹
拌速度、触媒濃度等によつて大きく異なるが、一
般的には1〜5時間、好ましくは2〜3時間で行
われる。 反応後のポリマーの後処理に関しては特に制限
はないが、例としては反応系に塩酸、酢酸等の酸
を加えて触媒を失活させ、その後ポリマーを分離
し、アルコール等の溶剤で洗浄し、乾燥すること
により目的のポリフエニレンエーテルを得る方法
がある。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 1のフラスコに30mlのメタノールとMnCl2
4H2O 0.099g(5×10-4モル)を入れ、更にメ
タノール120mlに溶解させた2,2′−ジヒドロキ
シアゾベンゼン0.214g(1×10-3モル)および
水酸化ナトリウムの50%水溶液3ml(NaOHとし
て5×10-2モル)を添加し、空気雰囲気下に撹拌
して触媒を調製した。その後ベンゼン350mlに溶
かした2,6−ジメチルフエノール100g(0.82
モル)、およびジ−n−ブチルアミン0.65g(5
×10-3モル)を上記フラスコに加える。激しい撹
拌下、酸素を供給しながら30℃で反応を行なう。
30分間の酸素の消費量を流量計にて読みとること
により初期の反応速度を測定した。3時間反応を
行なつた後、酢酸を5ml添加し触媒を失活させて
反応を終了する。得られた反応混合物にメタノー
ルを加えてポリマーをスラリー化し濾過する。更
にメタノールで洗浄した後、減圧乾燥器にて一昼
夜乾燥する。95.8dlのポリフエニレンエーテルが
得られ、その固有粘度〔η〕(25℃クロロホルム
にて測定)は0.44であつた。副生成物であるジフ
エノキノンの量は1g以下であつた。 実施例2〜7および比較例1〜5 触媒としての金属塩の種類および量、2,2′−
ヒドロキシアゾベンゼン誘導体の種類および量、
水酸化ナトリウムおよびジ−n−ブチルアミンの
添加量をそれぞれ変更し、実施例1と同様に2,
6−ジメチルフエノールの酸化重合を行なつた。
それぞれについての酸化重合の初期反応速度、得
られたポリフエニレンエーテルの量およびその固
有粘度、副生成ジフエノキノンの量を実施例1の
結果とともに表1に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノール類の酸化重合によりポリフエニレ
    ンエーテルを製造するに当り、触媒として2価の
    マンガン塩類と一般式 で表わされる2,2′−ジヒドロキシアゾベンゼ
    ン誘導体(ここでR1〜R8はそれぞれ独立に水素
    原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4
    のアルコキシ基、フエニル基、ハロゲン原子また
    は水酸基を示す。またここでR1〜R8は各々とな
    り同志で縮合ベンゼン環を形成するものであつて
    もよい。)およびアルカリ性化合物を共存させる
    ことを特徴とするポリフエニレンエーテルの製造
    方法。
JP4809080A 1980-04-14 1980-04-14 Preparation of polyphenylene ether Granted JPS56145921A (en)

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JP4809080A JPS56145921A (en) 1980-04-14 1980-04-14 Preparation of polyphenylene ether

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JPS56145921A JPS56145921A (en) 1981-11-13
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KR100879253B1 (ko) 2006-12-28 2009-01-16 전북대학교산학협력단 에이디피-라이보실 사이클레이즈 억제제를 이용한 고혈압 및 당뇨병성 신증의 치료제
WO2018137931A1 (de) 2017-01-30 2018-08-02 Saint-Gobain Glass France Verfahren zum biegen einer glasscheibe
CN113563579B (zh) * 2021-08-17 2023-09-15 西南石油大学 一种偶氮苯-聚芳醚腈复合材料及其制备方法

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