JPH07277449A - 搬送コンベア - Google Patents

搬送コンベア

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Publication number
JPH07277449A
JPH07277449A JP6980894A JP6980894A JPH07277449A JP H07277449 A JPH07277449 A JP H07277449A JP 6980894 A JP6980894 A JP 6980894A JP 6980894 A JP6980894 A JP 6980894A JP H07277449 A JPH07277449 A JP H07277449A
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JP
Japan
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hopper
hopper body
conveyor
sand
earth
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Withdrawn
Application number
JP6980894A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ichikawa
誠 市川
Yasuo Kajioka
保夫 梶岡
Hiroyuki Kubo
裕之 久保
Hitoshi Sato
等 佐藤
Yoji Moroi
陽児 諸井
Masaaki Nakanishi
正明 中西
Sumio Horiuchi
澄夫 堀内
Yonosuke Hosaka
陽之助 保坂
Masabumi Haba
正文 羽場
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TOKUDAYA KENKI KOGYO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
TOKUDAYA KENKI KOGYO KK
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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  • Pusher Or Impeller Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性土や大きな塊状の搬送物であっても、詰
まりなどを生じることなく管体内に導いて、これを円滑
に搬送することのできる搬送コンベアを提供することを
目的とする。 【構成】 搬送コンベアAにホッパー装置20を設け、
このホッパー装置20に、切頭円錐形状で、戻り用管路
16に対して一定角度をなして設置されたホッパー本体
23と、これをその軸線回りに回転駆動させる回転駆動
機構26とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビルの地下工事
等を行うときに根切した土砂を搬出する場合等、離間し
た場所に搬送物を搬送するのに好適な搬送コンベアに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビルの地下躯体工事等、地下工
事において、根切した土砂を地下部から搬出するために
は、クラムシェル等が用いられている。このようなクラ
ムシェルは、バケットを地上に設けた開口部と地下部と
の間で昇降させ、このバケットで地下部から土砂を揚重
し、直接ダンプトラックに積載するものである。しかし
ながら、このようなクラムシェルでは、その作動部分が
露出しているので、バケットを昇降,旋回させるときに
は、安全を確保するため周辺での作業を中止しなければ
ならない。また、地下部からの揚重距離が長くなるとサ
イクルタイムが延びてその搬出効率が低下してしまうと
いう問題がある。さらに、搬出量を稼ぐためには多数の
大型のダメ開口部を設ける必要が生じる。
【0003】近年、このような問題を解決する搬出装置
として、以下に示すような搬送コンベアが用いられてい
る。図8に示すように、搬送コンベア1は、地下の根切
現場に設置された下部機構2と、地上部に設けられた上
部機構3と、これら下部機構2と上部機構3との間に設
けられた、筒状の揚土用管路4と戻り用管路5とから概
略構成されている。下部機構2と上部機構3との間に
は、揚土用管路4と戻り用管路5とを通るように、無端
状の一対のチェーン6,6(図には、一方のチェーン6
のみを図示)が捲回されている。図9に示すように、チ
ェーン6,6の間には、その延在する方向に沿って一定
間隔毎に、板状の搬送プレート7,7,…が設けられて
いる。このチェーン6,6は、図8に示した上部機構3
のチェーン駆動機構8により循環駆動される構造となっ
ている。この搬送コンベア1には、戻り用管路5の長さ
方向に沿った適宜位置(図では、各根切面に対応させた
3箇所)に土砂を投入するためのホッパー装置9が備え
られている。図9(a)に示したように、このホッパー
装置9は、下方から上方に向けて開口面が漸次増大する
ホッパー本体9aが備えられており、ここに土砂を投入
すると、この土砂は自重によりホッパー本体9a内面の
傾斜に沿って落下し、戻り用管路5内に導かれるように
なっている。また、下部機構2に替えて、図9(b)に
示すような下部機構2’が用いられることもある。下部
機構2’には、水平横引き部2’aが設けられ、この上
部にホッパー装置9’が設けられた構成となっている。
このような構造の搬送コンベア1は、チェーン駆動機構
8でチェーン6,6を循環駆動させると、搬送プレート
7,7,…がチェーン6,6に牽引されて揚土用管路
4,戻り用管路5内を循環移動するようになっている。
そして、掘削した土砂をホッパー装置9あるいは9’に
投入すると、投入された土砂は戻り用管路5あるいは下
部機構2’内に導かれ、チェーン6,6に牽引されて移
動する搬送プレート7,7,…によって上部機構3に連
続的に搬送され、上部機構3の土砂払出口10から自重
により落下して、ダンプトラック11等に積載されるよ
うになっている。
【0004】このような搬送コンベア1では、土砂を揚
土用管路4,戻り用管路5内を通して搬出するので、前
記したクラムシェルのように作動部分が露出することが
なく、安全性を向上させることができる。また、土砂を
連続的に搬出するので、その揚重距離にかかわらず高い
搬送効率を得ることができ、かつ高い搬送能力を確保す
ることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の搬送コンベアには、以下のような問題が
存在する。搬送コンベア1で搬送すべき土砂が粘性土で
ある場合、図9に示すように、ホッパー装置9あるいは
9’のホッパー本体9a,9’aの内面に粘性土が付着
してしまい、戻り用管路5内に導かれないことがある。
しかも、粘性土がホッパー本体9a,9’aの内面にア
ーチ状に堆積付着してしまうと、それ以上土砂を投入す
ることができなくなってしまうという問題がある。ま
た、ホッパー本体9a,9’aの管路側の開口寸法より
も大きな塊の粘性土を投入しようとすると、これがホッ
パー本体9a,9’aで詰まってしまう。このため、こ
のような大きな塊の粘性土を投入しようとする場合に
は、予め、掘削機械等で、この塊を小さく分割しておく
必要がある。言うまでもなく、このような作業には余分
な手間がかかるので、これによって掘削機械の稼働効率
が低下して、工事の進捗度合いを低下させる原因となっ
ている。本発明は、以上のような点を考慮してなされた
もので、粘性土や大きな塊状の搬送物であっても、詰ま
りなどを生じることなく管体内に導いて、これを円滑に
搬送することのできる搬送コンベアを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
離間した二箇所間で循環駆動されるチェーンと、該チェ
ーンにその延在する方向に沿って一定間隔で取り付けら
れた複数の搬送プレートと、前記二箇所間の少なくとも
一部に設けられて、前記チェーンおよび搬送プレートが
その内部を通る管路と、を備えてなる搬送コンベアの前
記管路に、該管路内に搬送物を投入するためのホッパー
装置が設けられ、該ホッパー装置は、下端側が小径部と
され、上端側が大径部とされた切頭円錐形状のホッパー
本体が、その内周面の一部が前記管路の内面と連続面を
なすよう、該ホッパー本体の軸線を前記管路の軸線に対
して一定角度傾斜させて設けられ、該ホッパー本体に
は、これを該ホッパー本体の軸線回りに回転させる回転
駆動機構が備えられた構成とされていることを特徴とし
ている。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の搬
送コンベアにおいて、前記ホッパー本体の小径部の端部
が、前記管路の内方に挿入された構成とされていること
を特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の搬送コンベアにおいて、前記回転駆動機構が、そ
の外周面を前記ホッパー本体の外周面に当接させて設け
られたローラ部材と、該ローラ部材を回転駆動させる駆
動源とを備えた構成とされていることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、搬送コンベアの管路
にホッパー装置を設け、このホッパー装置に、切頭円錐
形状のホッパー本体と、このホッパー本体をその軸線回
りに回転させる回転駆動機構とを備える構成とした。こ
れにより、ホッパー本体の大径部から投入された搬送物
は、その小径部から管路内に導かれ、これが循環駆動さ
れる搬送プレートによって搬送されていくようになって
いる。しかも、回転駆動機構によって、ホッパー本体が
その軸線回りに回転駆動される構成となっているので、
例えば粘性土等の搬送物を搬送するときにこれがホッパ
ー本体内に付着しても、付着した搬送物は、ホッパー本
体の回転にともなって管路側に移動し、管路内を駆動さ
れる搬送プレートによって掻き落とされるようにして管
路内に導かれることになる。
【0010】請求項2記載の発明では、ホッパー本体の
小径部の端部を、管路の内方に挿入した構成となってい
る。これにより、搬送物やこれに含まれる水分等がホッ
パー本体と管路との接続部から漏洩するのを防止するこ
とができる。
【0011】請求項3記載の発明では、ホッパー本体の
回転駆動機構を、ホッパー本体の外周面に当接して回転
するローラ部材と、このローラ部材を回転駆動させる駆
動源とから構成するようにした。これにより、駆動源で
ローラ部材を回転させると、この回転にともなってホッ
パー本体が回転するようになっている。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図6に示す一実施
例を参照して説明する。ここでは、例えば、逆打工法を
用いてビルの地下躯体工事を行う際に、本発明に係る搬
送コンベアを適用する場合の実施例を用いて説明する。
図1は、本発明に係る搬送コンベアの一例を示すもので
ある。これらの図において、従来例として示した図8お
よび図9と共通する部分については、同一符号を付して
ある。図1に示すように、搬送コンベアAは、地下部G
に設置された下部機構12と、その上部の、例えばビル
の1階部分の床版13に隣接して設置された上部機構1
4と、床版13を貫通して、これら下部機構12と上部
機構14との間に設けられた、筒状の揚土用管路15と
戻り用管路(管路)16とから概略構成されて、全体と
して閉ループ状の構成とされている。
【0013】揚土用管路15,戻り用管路16は、それ
ぞれ、一定長を有した筒状のケーシングパイプ15a,
16aが軸線方向に多数連結された構成となっている。
また、下部機構12と上部機構14との間には、揚土用
管路15と戻り用管路16とを通るように、無端状の一
対のチェーン6,6(図には一方のチェーン6のみを図
示してある)が捲回されている。このチェーン6,6
は、上部機構14に備えられた、図示しないスプロケッ
トあるいは滑車とこれを回転駆動させる駆動モータ等か
らなるチェーン駆動装置17により循環駆動されるよう
になっている。
【0014】図2に示すように、一対のチェーン6,6
の間には、その延在する方向に沿って一定間隔毎に、多
数の搬送プレート18が、図示しない取付金具を介して
取り付けられている。これら搬送プレート18は、図1
に示したチェーン駆動装置17で循環駆動されるチェー
ン6,6に牽引されて、揚土用管路15,戻り用管路1
6内を循環移動するようになっている。
【0015】このような搬送コンベアAの前記戻り用管
路16の適宜位置には、土砂を戻り用管路16内に投入
するため、以下に示すような構成のホッパー装置20が
備えられている。
【0016】図2に示したように、ホッパー装置20の
上下方向に延在するフレーム20aの上下には、戻り用
管路16のケーシングパイプ16aと略同一断面形状を
有する下部ケーシングパイプ21および上部ケーシング
パイプ22が設けられ、これらの間にホッパー本体23
が設けられた概略構成とされている。
【0017】下部ケーシングパイプ21の下端,上部ケ
ーシングパイプ22の上端には、それぞれフランジ21
a,22aが形成されている。このフランジ21a,2
2aは、それぞれ上下の戻り用管路16のケーシングパ
イプ16a,16aに接続されており、これによってホ
ッパー装置20が戻り用管路16に備えられた構成とな
っている。また、図2および図3に示すように、下部ケ
ーシングパイプ21,上部ケーシングパイプ22の内面
には、チェーン6,6をガイドするスライダSが設けら
れている。このスライダSは、図3(a)に示したよう
に、断面視コ字状で、その凹部内をチェーン6が通るよ
うになっている。このスライダSは、後述するようにし
て、ホッパー装置20(図2参照)でホッパー本体23
に付着した土砂を搬送プレート18で掻き落とすときに
チェーン6,6に作用する横方向の力に対して、チェー
ン6,6の位置を保持するためのものである。
【0018】図2に示したように、ホッパー本体23
は、下端側が小径部23aとされ、上端側が大径部23
bとされて、下方から上方に向けて漸次内径が増大する
切頭円錐状の外形形状とされている。そしてこのホッパ
ー本体23は、その軸線が戻り用管路16の軸線と一定
角度をなして、その内周面の一部(図中左側)が戻り用
管路16の内周面と連続するように設置されている。そ
して、ホッパー本体23は、その小径部23aの下端部
が、下部ケーシングパイプ21の上端部21aの内側
に、一定寸法のクリアランスを有して挿入された形態と
されている。このホッパー本体23の外周面には、その
軸線方向と直交する面内に位置する環状のフランジ2
4,25が一体に形成されている。
【0019】このようなホッパー本体23は、以下に示
す回転駆動機構26によって、その軸線回りに回動自在
な構成とされている。前記フレーム20aには、ホッパ
ー本体23の軸線と直交する面内に位置する環状の支持
プレート28,29が一体に形成されている。これら支
持プレート28,29上には、その周方向の等間隔位置
(支持プレート28は4箇所、支持プレート29は3箇
所)に、軸受30,30,…が設けられている。各軸受
30は、回転自在な回転子31を備えており、この回転
子31の周面には、前記フランジ24,25の端部に対
応する断面視L字状の溝31aが形成されている。この
ような軸受30の回転子31によって、ホッパー本体2
3が、そのフランジ24,25の外周縁部で支持される
ようになっている。これにより、ホッパー本体23は、
フレーム20aに、ホッパー本体23の軸線回りに回転
自在に支持されたことになる。さらにフレーム20aに
は、図示しないブラケットを介して、例えばギアードモ
ータ等の駆動モータ(駆動源)32の本体32aが取り
付けられている。この駆動モータ32には、ホッパー本
体23の外周面と略直交する面内で回転駆動される例え
ばゴム製のタイヤ等からなるローラ部材32bが備えら
れており、このローラ部材32bの外周面をホッパー本
体23の外周面に当接させた構成となっている。そし
て、この駆動モータ32のタイヤ32bを回転駆動させ
ると、これにともなってホッパー本体23が前記軸線回
りに回転駆動されるようになっている。このようにし
て、前記軸受30と駆動モータ32とから構成される回
転駆動機構26によって、ホッパー本体23がその軸線
回りに回動自在に設けられた構成となっている。
【0020】次に、上記のような構成からなるホッパー
装置20を備えた搬送コンベアAの作用について、図1
ないし図6を参照しつつ説明する。図1に示したよう
に、搬送コンベアAで、掘削した土砂を地下部Gの掘削
現場からその上部の床版13に搬出するときには、チェ
ーン6,6を、揚土用管路15を上昇し、戻り用管路1
6を下降するようにチェーン駆動装置17で循環駆動さ
せておく。また、ホッパー本体23は、回転駆動機構2
6(図2参照)によってその軸線回りに一方向に回転さ
せておく。
【0021】そして、地下部Gの掘削現場から、根切し
た土砂をバックホー等の掘削機械33でホッパー装置2
0のホッパー本体23に投入する。すると、この土砂
が、砂礫等、粘性が低いものであるときには、自重によ
ってホッパー本体23の内周面に沿って落ちていき、小
径部23aの開口部35(図2参照)から戻り用管路1
6内に導かれる。また、図4に示すように、投入した土
砂が粘性土で、この土砂がホッパー本体23の内周面に
付着した場合には、ホッパー本体23の回転にともなっ
て、土砂も回転していく(図5参照)。そして、図6に
示すように、この土砂は、やがて戻り用管路16の搬送
プレート18の移動ライン上に移動し、チェーン6,6
に牽引されて移動する搬送プレート18,18,…によ
って掻き取られ、開口部35から戻り用管路16内に導
かれていく。さらに、ホッパー本体23の小径部23a
の開口部35よりも大きな塊の粘性土を投入したときに
は、同様にして、この塊がホッパー本体23の回転にと
もなって搬送プレート18の移動ライン上に移動し、搬
送プレート18,18,…によって順次掻き取られて開
口部35から戻り用管路16内に導かれていく。
【0022】このようにして戻り用管路16内に導かれ
た土砂は、搬送プレート18,18,…により、図1に
示した揚土用管路15を介して、床版13上の上部機構
14に連続的に搬送される。そして、上部機構14の土
砂払出口14aから自重により落下して、ダンプトラッ
ク11に積載される。また、土砂を払い出して空となっ
た搬送プレート18,18,…は、戻り用管路16に戻
っていく。
【0023】上述した搬送コンベアAでは、搬送コンベ
アAにホッパー装置20が設けられ、このホッパー装置
20が、戻り用管路16に対して一定角度をなして設置
された切頭円錐形状のホッパー本体23と、これをその
軸線回りに回転駆動させる回転駆動機構26とを備える
構成とされている。そして、回転駆動機構26でホッパ
ー本体23を回転させた状態でホッパー本体23に土砂
を投入すると、それが粘性土や大きな塊であっても、ホ
ッパー本体23の回転にともなってこの土砂が搬送プレ
ート18の移動ライン上に移動し、循環駆動される搬送
プレート18,18,…で掻き取られることになるの
で、詰まりや引っ掛かりなどを生じることなく確実に土
砂を戻り用管路16内に導いて、これを円滑に搬出する
ことが可能となる。したがって、掘削機械33の稼働効
率や工事の進捗度合いの低下を防いで、効率よく掘削工
事を進めることができる。また、ホッパー本体23の小
径部23aの下端部を、下部ケーシングパイプ21の内
方に挿入した構成となっている。これにより、搬送すべ
き土砂に含まれる水分などがホッパー本体23と下部ケ
ーシングパイプ21との接続部から漏洩するのを、パッ
キン等を用いることなく防止することができる。また、
土砂の噛み込みなどによる、ホッパー本体23の回転摺
動抵抗の増加やこれに起因する故障を防ぐことができ
る。さらには、回転駆動機構26が、ローラ部材32a
を有した駆動モータ32を備えた構成とされている。こ
れにより、例えばこのホッパー本体23をチェーン駆動
により回転させる場合に比較して、チェーンへの給脂等
のメンテナンスの手間を省くことができる。また、ホッ
パー本体23の加工精度が低かったり、さらにはホッパ
ー本体23に変形がある場合等でも、これを使用するこ
とができ、これにより、その取り扱いが容易であるとい
う利点がある。加えて、下部ケーシングパイプ21,上
部ケーシングパイプ22の内面に、スライダSが設けら
れた構成となっている。このスライダSによって、ホッ
パー本体23に付着した土砂を搬送プレート18で掻き
落とすときに、チェーン6,6の位置を保持し、チェー
ン6,6に作用する横方向の力に対抗することができ
る。これによって、チェーン6,6の破損等を防ぐこと
ができる。
【0024】なお、上記実施例において、回転駆動機構
26に、ローラ部材32bを備えた駆動モータ32を用
いる構成としたが、ホッパー本体23を回転駆動するの
ができるのであれば、もちろん、ホッパー本体23にス
プロケットを一体に取り付け、これをチェーン駆動する
ようにしてもよい。
【0025】また、図7に示すように、ホッパー本体2
3’と下部ケーシングパイプ21とを旋回軸受40で回
転自在に支持して、これを歯車を介して駆動する構成と
してもよい。すなわち、旋回軸受40は、下部ケーシン
グパイプ21と一体に形成されて、下方から上方に向け
て漸次その外形が縮小する環状の台41と、ホッパー本
体23’の小径部23’aに一体に形成されて、台41
に対応した形状をなしたリング42との間に、それぞれ
回転自在なローラ43が多数介在された、いわゆるテー
パベアリング構造となっている。そして、リング42の
外周面には所定のピッチで歯44が形成され、これに噛
み合うドライブギア45aを有したギアードモータ45
(図7(b)参照)によって、ホッパー本体23’が回
転駆動される構造とされている。このような構造のホッ
パー装置20’を備えた搬送コンベアA’であっても、
上記と同様の効果を奏することができる。そのうえ、旋
回軸受40がいわゆるテーパベアリング構造とされて上
方からの荷重に対して十分な強度を有したものとなって
いるので、ホッパー装置20’を高い耐久性を有するも
のとすることができる。しかも、この旋回軸受け40に
形成された歯44をギアードモータ45で駆動すること
により、ホッパー本体23’を回転駆動するようになっ
ているので、図2に示したローラ部材32bを備えた回
転駆動機構26に比較して、ローラ部材32bの空転に
よるロスなどもなく、大きな回転駆動力を発揮すること
ができる。したがって、このようなホッパー装置20’
を備えた搬送コンベアA’は、高い粘性を有する土砂を
搬送するときや、大量の土砂を処理する場合等において
特に有効なものとなっている。
【0026】また、上記実施例において、ホッパー本体
23,23’の小径部23a,23’aを下部ケーシン
グパイプ21内を挿入する形態としたが、もちろん、ゴ
ムパッキン等でシールする構成としてもよい。また、ホ
ッパー装置20,20’の設置位置については何ら限定
するものではなく、これを例えば揚土用管路15や下部
機構12に備える構成としても、上記と同様の効果を奏
することができるのは明らかである。もちろん、ホッパ
ー装置20への土砂の投入手段は、掘削機械33以外
の、例えばベルトコンベア等であってもよい。加えて、
搬送物は土砂以外の、例えばコンクリート等であっても
よい。さらには、上記実施例の搬送コンベアA,A’の
全体構成については、上記のものに限定するものではな
く、本発明の構成を逸脱しない範囲内であれば、いかな
る構成としてもよいのは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る搬
送コンベアによれば、搬送コンベアの管路にホッパー装
置を設け、このホッパー装置に、切頭円錐形状のホッパ
ー本体と、このホッパー本体をその軸線回りに回転させ
る回転駆動機構とを備える構成とした。これにより、例
えば粘性土や、大きな塊の土砂等の搬送物を搬送すると
きに、これがホッパー本体の内面に付着しても、ホッパ
ー本体の回転によって、付着した搬送物が循環駆動され
る搬送プレートの移動ライン上に移動され、この搬送プ
レートによって確実に管路内に導かれるようになってい
る。このようにして、詰まりや引っ掛かりなどを生じる
ことなく確実に搬送物を管路内に導いて、これを円滑に
搬送することができるので、搬送作業を効率よく行うこ
とが可能となる。
【0028】請求項2に係る搬送コンベアによれば、ホ
ッパー本体の小径部の端部を管路の内方に挿入した構成
となっている。これにより、搬送物に含まれる水分など
がホッパー本体と管路との接続部から漏洩するのを防止
することができる。また、土砂の噛み込みなどによる、
ホッパー本体の回転摺動抵抗の増加や、これに起因する
故障を防ぐことができる。
【0029】請求項3に係る搬送コンベアによれば、ホ
ッパー本体の回転駆動機構を、ローラ部材と、このロー
ラ部材を回転駆動させる駆動源とを備えてなる構成とし
た。これにより、例えばこのホッパー本体をチェーン駆
動とする場合に比較して、給脂等のメンテナンスの手間
を省くことができる。また、ホッパー本体の加工精度が
低かったり、さらにはホッパー本体に変形がある場合等
でも、これを使用することができ、これにより、その取
り扱いが容易であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送コンベアの一例を示す正面図
である。
【図2】前記搬送コンベアに備えたホッパー装置の一例
を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)は
(a)中のBーB矢視図である。
【図3】前記ホッパー装置の一部を示す図であって、
(a)はその平断面図、(b)は側断面図である。
【図4】前記ホッパー装置による搬送物の投入状態を示
す図であって、搬送物をホッパー本体に投入した状態を
示す(a)平面図、(b)正面図である。
【図5】同、搬送物がホッパー本体の回転にともなって
移動する状態を示す(a)平面図、(b)正面図であ
る。
【図6】同、搬送物が、搬送プレートの移動ライン上に
移動した状態を示す(a)平面図、(b)正面図であ
る。
【図7】前記搬送コンベアに備えたホッパー装置の他の
一例を示す図であって、(a)はその正断面図、(b)
はその駆動機構を示す図である。
【図8】従来の搬送コンベアの一例を示す正面図であ
る。
【図9】前記搬送コンベアに備えたホッパー装置を示す
正断面図である。
【符号の説明】
6 チェーン 16 戻り用管路(管路) 18 搬送プレート 20,20’ ホッパー装置 23,23’ ホッパー本体 23a,23’a 小径部 23b 大径部 26 回転駆動機構 32 駆動モータ(駆動源) 32b ローラ部材 A,A’ 搬送コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 裕之 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 等 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 諸井 陽児 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 中西 正明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 堀内 澄夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 保坂 陽之助 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 羽場 正文 東京都小平市小川町2丁目1959番地1 徳 田屋建機工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間した二箇所間で循環駆動されるチェ
    ーンと、該チェーンにその延在する方向に沿って一定間
    隔で取り付けられた複数の搬送プレートと、前記二箇所
    間の少なくとも一部に設けられて、前記チェーンおよび
    搬送プレートがその内部を通る管路と、を備えてなる搬
    送コンベアの前記管路に、該管路内に搬送物を投入する
    ためのホッパー装置が設けられ、 該ホッパー装置は、下端側が小径部とされ、上端側が大
    径部とされた切頭円錐形状のホッパー本体が、その内周
    面の一部が前記管路の内面と連続面をなすよう、該ホッ
    パー本体の軸線を前記管路の軸線に対して一定角度傾斜
    させて設けられ、該ホッパー本体には、これを該ホッパ
    ー本体の軸線回りに回転させる回転駆動機構が備えられ
    た構成とされていることを特徴とする搬送コンベア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送コンベアにおいて、
    前記ホッパー本体の小径部の端部が、前記管路の内方に
    挿入された構成とされていることを特徴とする搬送コン
    ベア。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の搬送コンベアに
    おいて、前記回転駆動機構が、その外周面を前記ホッパ
    ー本体の外周面に当接させて設けられたローラ部材と、
    該ローラ部材を回転駆動させる駆動源とを備えた構成と
    されていることを特徴とする搬送コンベア。
JP6980894A 1994-04-07 1994-04-07 搬送コンベア Withdrawn JPH07277449A (ja)

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