JPH07277132A - 電気自動車の乗員保護装置 - Google Patents

電気自動車の乗員保護装置

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JPH07277132A
JPH07277132A JP6067264A JP6726494A JPH07277132A JP H07277132 A JPH07277132 A JP H07277132A JP 6067264 A JP6067264 A JP 6067264A JP 6726494 A JP6726494 A JP 6726494A JP H07277132 A JPH07277132 A JP H07277132A
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JP
Japan
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electric vehicle
acceleration
collision
value
protection device
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Application number
JP6067264A
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Satoshi Kuragaki
倉垣  智
Masahiro Matsumoto
昌大 松本
Kiyomitsu Suzuki
清光 鈴木
Taizo Miyazaki
泰三 宮崎
Masayoshi Suzuki
政善 鈴木
Hayato Sugawara
早人 菅原
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • B60L3/0007Measures or means for preventing or attenuating collisions
    • B60L3/0015Prevention of collisions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • B60L3/0007Measures or means for preventing or attenuating collisions

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気自動車が衝突した際に乗員を保護する。 【構成】 車両の加速度を検知する加速度センサ10
と、このセンサ10で検知された加速度に応じて車両が
衝突したか否かを判断するマイクロコンピュータ11
と、マイクロコンピュータ11で車両が衝突したと判断
されると、駆動輪2を回転させるモータ1の駆動用電源
5からの電力供給を遮断する遮断器30とを備えてい
る。 【効果】 車両が衝突すると、駆動用電源からの大電流
大電圧の電力が直ちに遮断されるので、乗員を電気的障
害から守ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車が衝突した
際、電気自動車内の乗員を保護する電気自動車の乗員保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリンエンジンやディーゼルエ
ンジンで走行する自動車に関しては、自動車の衝突時の
ショックから、乗員を保護するためにエアバッグ装置や
シートベルトプリテンショナ装置等がある。
【0003】具体的には、例えば、特開平4−2527
57号公報に記載されているもののように、加速度信号
を直接積分する一方で、フィルタで瀘波した後の加速度
信号を積分し、いずれか一方が基準値を超えると、衝突
したものとして、エアバッグ装置やシートベルトプリテ
ンショナ装置を起動するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、大気汚染等の観
点から、電気自動車が注目され、各種電気自動車が開発
されている。しかしながら、現状では、電気自動車が一
般化されていない関係上、衝突時における電気自動車特
有の危険から乗員を保護するものは存在しない。そこ
で、本発明の目的は、電気自動車が衝突した際に乗員を
保護する電気自動車の乗員保護装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の電気自動車の乗員保護装置は、電気自動車の加速度を
検知する加速度検知手段と、該加速度検知手段で検知さ
れた加速度に応じて前記電気自動車が衝突したか否かを
判断する衝突判断手段と、該衝突判断手段で前記電気自
動車が衝突したと判断されると、車輪を回転させるモー
タの駆動用電源からの電力供給を遮断する電力遮断手段
とを備えていることを特徴とするものである。
【0006】ここで、前記衝突判断手段は、前記加速度
検知手段から順次出力される加速度信号を積算する第1
の積分手段と、前記第1の積分手段で積算された値が予
め定められた第1の値より大きいか否かを判断する第1
の比較手段と、前記加速度検知手段から順次出力される
加速度信号から特定周波数成分を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出された特定周波数成分の加速度信号
を積算する第2の積分手段と、前記第2の積分手段で積
算された値が予め定めた第2の値より大きいか否かを判
断する第2の比較手段と、前記第1の比較手段により前
記第1の積分手段で積算された値が前記第1の値より大
きいと判断された場合、又は、前記第2の比較手段によ
り前記第2の積分手段で積算された値が前記第2の値よ
り大きいと判断された場合、前記電気自動車が衝突した
と判断する判断手段とを有していることが好ましい。
【0007】また、前記電気自動車の乗員保護装置に
は、前記電力遮断手段による前記駆動用電源からの電力
供給の遮断を解除する電力遮断解除手段を設けることが
望ましい。さらに、前記電気自動車の乗員保護装置に
は、前記衝突判断手段で前記電気自動車が衝突したと判
断されると動作するエアバッグ装置や、前記衝突判断手
段で前記電気自動車が衝突したと判断されると動作する
シートベルトプリテンショナ装置も、設けることが好ま
しい。
【0008】
【作用】衝突判断手段により、車両が衝突したと判断さ
れると、電力遮断手段により、駆動用電源からの電力供
給が直ちに遮断される。このため、駆動用電源からの電
流で、乗員が感電したり、各種機器が電気的障害を起こ
して車両が暴走してしまうこと等を防ぐことができる。
また、エアバッグ装置やシートベルトプリテンショナ装
置を備えていれば、衝突時の力学的ショックから乗員を
保護することもできる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について図面を
用いて説明する。本実施例の自動車は、図1に示すよう
に、電気自動車で、駆動輪2と、駆動輪2を回転させる
モータ1と、このモータ1を駆動させるモータ駆動装置
3と、モータ駆動装置3を制御する駆動コントローラ4
と、モータ駆動用電源5と、コントローラ用電源6と、
乗員保護装置とを有している。
【0010】乗員保護装置は、エアバッグ装置21と、
シートベルトプリテンショナ装置22と、駆動用電源5
からの電力を遮断する遮断器30と、車両の加速度を測
定する加速度センサ10と、加速度センサ10からの加
速度信号に基づいて車両が衝突したか否かを判断するた
めのマイクロコンピュータ11と、車両が衝突したと判
断されるとエアバッグ装置21やプリテンショナ装置2
2や遮断器30を駆動させる乗員保護装置駆動回路20
と、遮断器30による駆動用電源5からの電力供給の遮
断を解除する電力遮断解除スイッチ29とを有してい
る。
【0011】エアバッグ装置21は、図示されていない
が、ステアリングホィールや助手席の前のインストルメ
ントパネルに内蔵されているエアバッグと、このエアバ
ッグを瞬時に膨らませるバッグ膨張手段とを有してい
る。バッグ膨張手段は、具体的には、エアバッグを瞬時
に膨らませるために、点火剤と、これを点火する点火器
とを有している。プリテンショナ装置22も、図示され
ていないが、シートベルトを瞬時に巻き上げて、シート
ベルトの張力を高めるもので、エアバッグ装置21と同
様に、点火剤と、これを点火する点火器とを有してい
る。なお、エアバッグ装置21のバッグ膨張手段や、プ
リテンショナ装置22としては、点火剤を使用するもの
でなくとも、例えば、エアボンベを使用するものであっ
てもよい。
【0012】マイクロコンピュータ11は、ハードウェ
アー的には、加速度センサ10から入力するアナログ信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器14と、メ
モリ13と、CPU12とを有している。また、マイク
ロコンピュータ11は、ソフトウェアー的には、図2に
示すように、A/D変換器14でディジタル値に変換さ
れた加速度信号を一定周期Tでサンプリングするサンプ
ラ15と、サンプラ15でサンプリングされたいくつか
の加速度信号を積分する第1の積分器17aと、第1の
積分器17aでの積分値と予め定められたしきい値H1
とを比較して積分値が大きければON信号を出力する第
1の比較器18aと、サンプリングされた加速度信号か
ら特定周波数成分のみを抽出するバンドパスフィルタ1
6と、フィルタリング処理されたいくつかの加速度信号
を積分する第2の積分器17bと、第2の積分器17b
での積分値と予め定めたしきい値H2とを比較して積分
値が大きければON信号を出力する第2の比較器18b
と、第1の比較器18a又は第2の比較器18bからO
N信号が出力されるとトリガー信号Trgを乗員保護装
置駆動回路20に出力する論理和回路19とを有してい
る。
【0013】遮断器30は、駆動用電源5からの電力線
61が接続されている入力端子41と、モータ駆動装置
3への電力線62が接続されている出力端子43と、強
磁性体34を有している可動体31と、可動体31を入
力端子41と出力端子43との間で移動可能に支持する
ボール35と、可動体31を移動させるための二つの電
磁石36,37と、これらを覆うボディ40と、乗員保
護装置駆動回路20からのON信号又はOFF信号に応
じて二つの電磁石36,37のうちいずれか一方を駆動
する制御部50とを備えている。
【0014】ボディ40は、中空円筒状を成し、その内
部の中間部分に可動体31が移動可能に設けられ、その
一方の端部に絶縁体42を介して入力端子41が取付け
られ、その他方の端部に同じく絶縁体44を介して出力
端子43が取付けられている。可動体31が移動可能に
設けられているボディ40内には、絶縁ガス(N2,S
F6等)45が封入されている。可動体31は、出力端
子43に接している通電位置と出力端子43に接してい
ない遮断位置との間で移動する移動導体32と、移動導
体32の回りに設けられている絶縁体33と、この絶縁
体33を介して移動導体32に固定されている強磁性体
34とを有している。移動導体32は、入力端子41と
可撓性のある導線38で接続されている。
【0015】二つの電磁石36,37のうち、一方の電
磁石(通電用電磁石)36は、通電位置の移動導体32
と接することができる位置に設けられ、他方の電磁石
(遮断用電磁石)37は、遮断位置の移動導体32と接
することができる位置に設けられている。制御部50
は、複数の電気回路素子51〜57を有しており、その
構成は、制御部50の動作を説明しつつ、説明する。
【0016】次に、本実施例の電気自動車の乗員保護装
置の動作について説明する。まず、車両の衝突判断につ
いて説明する。加速度センサ10からのアナログ値の加
速度信号は、A/D変換器14でデジタル値に変換され
た後、サンプラ15でサンプリングされる。このサンプ
ル周期Tは、0.1msから1ms程度である。サンプ
リングした加速度信号g(t)はメモリ13内のテーブル
に格納される。このテーブルは、図4に示すように、n
個のデータを格納することができ、各格納領域に、番地
名として、1(=Amin),2,…,n(=Amax)番地
が付されている。
【0017】ここで、サンプリングした加速度信号g
(t)のテーブル格納手順について、図3に示すフローチ
ャートに従って説明する。ステップ1で、時刻tにおけ
る加速度信号g(t)をサンプリングすると、ステップ
2で、これをテーブルのA番地に格納する。ステップ3
では、T秒(一周期)後にサンプリングする加速度信号
g(t+T)の格納番地AをA+1番地に変更する。ス
テップ4では、この加速度信号g(t+T)の格納番地
AがAmax(=n)番地より大きくなったか否かを判断す
る。ステップ4で、加速度信号g(t+T)の格納番地
AがAmax番地より大きいと判断されると、ステップ5
で、T秒後にサンプリングする加速度信号g(t+T)
の格納番地AをAmin(=1)番地に変更する。ステップ4
で、加速度信号g(t+T)の格納番地AがAmax番地
より大きくないと判断されるか、又はステップ5の処理
が実行されると、加速度信号g(t)に関する処理が終
了し、T秒(一周期)後の加速度信号g(t+T)のサ
ンプリングを待つ。
【0018】以上の処理で、例えば、図4(a)に示す
ように、時刻t0において、加速度信号g(t0)がサ
ンプリングされ、これがA番地に格納されたとすると、
T秒(一周期)後にサンプリングした加速度信号g(t
0+T)は、同図(b)に示すように、最も古い加速度
信号g(t0−(n−1)T)が格納されていたA+1
番地に格納される。
【0019】メモリ11のテーブルに格納されたn個の
時系列加速度信号は、第1の積分器17aで、(数1)
に基づいて全て積算され、n個の時系列データの総和G
1が求められる。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、(数1)は、時刻t0における総
和G1(t0)を求める式を示している。同式では、一
周期前の総和G1(t0−T)から最も古いデータg
(t0−(n−1)T)を引き、これに最新のデータg
(t0)を加算して、総和G1(t0)を求めている。
なお、総和の初期値は、G1=0である。
【0022】第1の積分器17aで求めた総和G1は、
第1の比較器18aに出力される。この第1の比較器1
8aは、予め実験等で求めたしきい値H1と総和G1と
を比較し、G1>H1の関係を満足した場合にON信号
を論理和回路19に出力する。
【0023】サンプリングされた加速度信号g(t)
は、以上のように直接総和G1が求められると共に、バ
ンドパスフィルタ16で、フィルタリング処理された
後、第2の積分器17bで総和G2が求められる。バッ
ドパスフィルタ16は、デジタルフィルタで、その中心
周波数fHzである。この中心周波数fHzは10Hz
から1000Hzの間のいずれかの値をとる。このバッ
ドパスフィルタ16で、サンプルされた加速度信号g
(t)からfHzの成分gf(t)が抽出される。バッ
ドパスフィルタ16からのm個の時系列データgf
(t)、gf(t−T)、…、gf(t−(m−1)
T)は、図3のフローチャートに示す手順と同様の手順
でメモリ13内のテーブルに格納される。メモリ11の
テーブルに格納されたm個の時系列データは、第2の積
分器17bで、(数2)に基づいて全て積算され、m個
の時系列データの総和G2が求められる。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、(数2)は、時刻t0における総
和G1(t0)を求める式を示している。また、総和の
初期値として、G1=0を用いている。
【0026】第2の積分器17bで求めた総和G2は、
第2の比較器18bに出力される。この第2の比較器1
8bは、予め実験等で求めたしきい値H2と総和G2と
を比較し、G2>H2の関係を満足した場合にON信号
を論理和回路19に出力する。論理和回路19に、第1
の比較器18a又は第2の比較器18bからON信号が
入力すると、この論理和回路19は、車両が衝突したと
判断して、乗員保護装置駆動回路20にトリガー信号T
rgを出力する。乗員保護装置駆動回路20にトリガー
信号Trgが入力すると、エアバッグ装置21、シート
ベルトプリテンショナ装置22、及び遮断器30に対し
て、ON信号が出力され、これらの装置21,22,3
0が駆動する。
【0027】ここで、車両衝突判断にあたり、サンプリ
ングした加速度信号g(t)を直接積分した値G1と、
サンプリングした加速度信号g(t)をフィルタリング
処理した後積分した値G2とを用いる理由について説明
する。第1の積分器17aで求められた総和G1、つま
り加速度の積分値は、シートベルトをしていない乗員が
衝突時に慣性で前方へ投げ出される速度に相当する。こ
のため、車両衝突後、乗員がこの速度で前方に投げ出さ
れて、ステアリングホィール等に衝突する前に、エアバ
ッグ装置21等を駆動させる必要がある。
【0028】一般的に、車両が高速(例えば、50km/
h)で正面衝突した場合には、その衝突エネルギー、つま
り加速度が大きいため、総和G1は短時間(例えば、2
0ms)で第1の比較器18aのしきい値H1を超える。
しかし、車両が低速(例えば、10km/h)で正面衝突し
た場合や、中高速で斜め衝突した場合には、その衝突エ
ネルギー、つまり加速度が小さいため、総和G1は第1
の比較器18aのしきい値H1を超えるまでに、比較的
長時間(例えば、60ms)かかる。このため、車両が低
速で正面衝突した場合、乗員がステアリングホィール等
に衝突する前にエアバッグ装置21等が駆動しないこと
がある。
【0029】そこで、本実施例では、車両が低速で正面
衝突した場合等において、乗員がステアリングホィール
等に衝突する前にエアバッグ装置21等が駆動するよ
う、加速度信号から比較的高い周波数成分を抽出し、こ
の成分の積分値によっても、車両が衝突したか否かの判
断をするようにしている。なお、加速度信号から抽出し
た成分は、低速での車両衝突であっても、衝突後の変化
が大きく、その積分値G2は短時間で、第2の比較器1
8bのしきい値H2を超える。
【0030】次に、ON信号が入力した場合の遮断器3
0の動作について説明する。車両が衝突する前の遮断器
30は、図5に示すように、強磁性体34が通電用電磁
石36に接し、移動導体32が通電位置に位置して、こ
れが出力端子43と接しているので、入力端子41と出
力端子43とは電気的に接続された状態になっている。
従って、駆動用電源5からの入力端子41まで伸びてい
る電力線61と、出力端子43からモータ駆動装置3ま
で伸びている電力線62とは、遮断器30を介して電気
的に接続されていることになるので、モータ1は駆動用
電源5により駆動する。
【0031】車両が衝突して、乗員保護装置駆動回路2
0から信号線64を介して遮断器30の制御部50にO
N信号が入力すると、図6に示すように、NMOSトラ
ンジスタ52が通電状態、NMOSトランジスタ55が
遮断状態になるので、NMOSトランジスタ54が遮断
状態、NMOSトランジスタ57が通電状態になる。従
って、コントローラ用電源6からの電流は、通電用電磁
石36には流れず、遮断用電磁石37に流れる。このた
め、通電用電磁石36に磁力は発生せず、遮断用電磁石
37に磁力が発生して、可動部31の強磁性体34が遮
断用電磁石37に接し、移動用導体32が遮断位置に位
置して、これが出力端子43と接しなくなる。この結
果、入力端子41と出力端子43とは、電気的に接続さ
れていない状態になり、駆動用電源5からモータ1に電
力が供給されなくなる。
【0032】このように、車両が衝突すると、駆動用電
源5からの電力供給が遮断されるので、駆動用電源5か
らの電流で、乗員が感電したり、各種機器が電気的障害
を起こして車両が暴走してしまうようなことを防ぐこと
ができる。
【0033】車両の衝突後、電気的に問題がないことが
確認され、乗員が電力遮断解除スイッチ29を押すと、
マイクロコンピュータ11から乗員保護装置駆動回路2
0を介して、遮断器30の制御部50にOFF信号が入
力する。制御部50にOFF信号が入力すると、図5に
示すように、NMOSトランジスタ52が遮断状態、N
MOSトランジスタ55が通電状態になるので、NMO
Sトランジスタ54が通電状態、NMOSトランジスタ
57が遮断状態になる。従って、コントローラ用電源6
からの電流は、通電用電磁石36に流れ、遮断用電磁石
37には流れなくなる。このため、遮断用電磁石37に
磁力が発生しなくなり、通電用電磁石36に磁力が発生
して、可動部31の強磁性体34が通電用電磁石36に
接し、移動用導体32が通電位置に位置して、これが出
力端子43と再び接するようになる。この結果、入力端
子41と出力端子43とは、電気的に接続された状態に
なる。
【0034】以上のように、本実施例では、車両衝突時
において、エアバッグ装置21やシートベルトプリテン
ショナ装置22により乗員に対する力学的ショックを低
減することができると共に、遮断器30により駆動用電
源5による電気的障害を防ぐことができる。なお、電気
的障害を防ぐために、電力線61は極力短くする、つま
り、遮断器30と駆動用電源5との間を短くすることが
望ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、電気自動車が衝突する
と、車輪を回転させるために、モータに供給される大電
流大電圧の電力が直ちに遮断されるので、乗員を電気的
障害から守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の乗員保護装置の回路図
である。
【図2】本発明に係る一実施例の乗員保護装置に設けら
れているマイクロコンピュータの機能ブロック図であ
る。
【図3】本発明に係る一実施例のサンプリングした加速
度信号のテーブル格納手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明に係る一実施例のサンプリングした加速
度信号が格納されているテーブルを示す説明図である。
【図5】本発明に係る一実施例の遮断器の構成を示す説
明図(通電時)である。
【図6】本発明に係る一実施例の遮断機の構成を示す説
明図(遮断時)である。
【符号の説明】
1…モータ、2…駆動輪、3…モータ駆動装置、4…駆
動コントローラ、5…モータ駆動用電源、6…コントロ
ーラ用電源、10…加速度センサ、11…マイクロコン
ピュータ、12…CPU、15…サンプラ、16…バン
ドパスフィルタ、17a…第1の比較器、17b…第2
の比較器、18a…第1の積分器、18b…第2の積分
器、19…論理和回路、20…乗員保護装置駆動回路、
21…エアバッグ装置、22…シートベルトプリテンシ
ョナ装置、30…遮断器、31…可動体、32…移動導
体、34…強磁性体、36…通電用電磁石、37…遮断
用電磁石、41…入力端子、43…出力端子、50…制
御部、61,62…電力線。
フロントページの続き (72)発明者 松本 昌大 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 清光 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 宮崎 泰三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鈴木 政善 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 菅原 早人 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪と、該駆動輪を駆動させるモータ
    と、該モータの駆動用電源とを備えている電気自動車の
    乗員保護装置において、 前記電気自動車の加速度を検知する加速度検知手段と、 前記加速度検知手段で検知された加速度に応じて前記電
    気自動車が衝突したか否かを判断する衝突判断手段と、 前記衝突判断手段で前記電気自動車が衝突したと判断さ
    れると、前記駆動用電源からの電力供給を遮断する電力
    遮断手段と、 を備えていることを特徴とする電気自動車の乗員保護装
    置。
  2. 【請求項2】前記衝突判断手段は、 前記加速度検知手段から順次出力される加速度信号を積
    算する第1の積分手段と、 前記第1の積分手段で積算された値が予め定められた第
    1の値より大きいか否かを判断する第1の比較手段と、 前記加速度検知手段から順次出力される加速度信号から
    特定周波数成分を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された特定周波数成分の加速度信号
    を積算する第2の積分手段と、 前記第2の積分手段で積算された値が予め定めた第2の
    値より大きいか否かを判断する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段により前記第1の積分手段で積算さ
    れた値が前記第1の値より大きいと判断された場合、又
    は、前記第2の比較手段により前記第2の積分手段で積
    算された値が前記第2の値より大きいと判断された場
    合、前記電気自動車が衝突したと判断する判断手段と、 を有していることを特徴とする請求項1記載の電気自動
    車の乗員保護装置。
  3. 【請求項3】前記電力遮断手段による前記駆動用電源か
    らの電力供給の遮断を解除する電力遮断解除手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気自動
    車の乗員保護装置。
  4. 【請求項4】乗員の前に設けられるエアバッグと、 前記衝突判断手段で前記電気自動車が衝突したと判断さ
    れると、前記エアバッグを瞬時に膨らませるエアバッグ
    膨張手段と、 を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の電気自動車の乗員保護装置。
  5. 【請求項5】乗員をシートに固定しておくためのシート
    ベルトと、 前記衝突判断手段で前記電気自動車が衝突したと判断さ
    れると、前記シートベルトの張力を高めるプリテンショ
    ナと、 を備えていることを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の電気自動車の乗員保護装置。
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