JPH07276946A - 油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造 - Google Patents

油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造

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JPH07276946A
JPH07276946A JP7760694A JP7760694A JPH07276946A JP H07276946 A JPH07276946 A JP H07276946A JP 7760694 A JP7760694 A JP 7760694A JP 7760694 A JP7760694 A JP 7760694A JP H07276946 A JPH07276946 A JP H07276946A
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JP
Japan
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suspension device
mounting
body frame
suspension
vehicle body
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Application number
JP7760694A
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English (en)
Inventor
Hisashi Suzuki
寿 鈴木
Mamoru Hozumi
衛 穂積
Shunichi Shibazaki
俊一 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体フレームに対して懸架装置を組付ける組付
作業性を向上させた。 【構成】車体フレーム2に対して各一対の前輪19L,19R
及び後輪21R,21L を回転可能に支持するフロント及びリ
ア懸架装置15,16 をそれぞれ取付固定し、前記フロント
及びリア懸架装置15,16 の伸縮動作により車体フレーム
2の姿勢を制御する油圧四輪駆動車における懸架装置の
取付構造において、前記車体フレーム2の上下2箇所に
はフロント及びリア懸架装置15,16 を取り付ける前側及
び後側取付部材7 〜10を設け、前記前側及び後側取付部
材7,8 には貫通孔11を形成し、前側及び後側取付部材9,
10には側方に開口される開口部12を形成し、フロント及
びリア懸架装置15,16 を前側及び後側取付部材9,10の開
口部12に配置し、フロント及びリア懸架装置15,16 を貫
通孔11に挿通させ、フロント及びリア懸架装置15,16の
上部及び下部フランジ30,31 を前側及び後側取付部材7
〜10に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪及び後輪を回転可
能に支持するとともに、車体フレームの姿勢制御を行う
油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、山林の斜面や凹凸の激しい川岸等
のオフロードを走行したりする油圧四輪駆動車の開発が
進められている。本出願人も、油圧四輪駆動車を開発し
た。この油圧四輪駆動車は、四角箱枠形状を成す車体フ
レームに対して各一対の前輪及び後輪を回転支持する懸
架装置が取付固定されている。そして、4つの懸架装置
はそれぞれ個々に伸縮制御されるようになっている。
又、各車輪毎に油圧モータが設けられ、個々の車輪はこ
の油圧モータによって正逆回転する。
【0003】そして、各懸架装置の伸縮制御により車体
フレームが常に略水平となるように姿勢制御されるとと
もに、各車輪が個々の油圧モータによって回転する。従
って、山林の斜面を走行するとき、その斜面に合わせて
各懸架装置が伸縮制御され、車体フレームが水平に維持
される。この結果、搭乗者の姿勢が常に略水平に保たれ
た状態でスムーズに走行することができる。又、凹凸の
激しい川岸を走行するとき、その凹凸路面に合わせて各
懸架装置が伸縮制御される。この結果、走行時に車体フ
レームが凹凸路面によって傾くことなく、常に車体フレ
ームが水平に維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各懸架装置
は車体フレームの上下2ヵ所に形成された貫通孔に挿通
されている。そして、上下2ヵ所の貫通孔に対応した懸
架装置には取付フランジが設けられ、この取付フランジ
を貫通孔周縁の本体フレームと係合させ、ボルト及びナ
ットによって締付固定している。
【0005】ここで、この懸架装置を上下2ヵ所の貫通
孔に挿通し、車体フレームに取付固定する場合、懸架装
置を車体フレームの上方から上部側の貫通孔に挿通した
後、下部側の貫通孔に挿通して組付ける。しかしなが
ら、この手順の作業では、上下2ヵ所の貫通孔に懸架装
置を挿通させる場合、懸架装置を持ち上げなげればなら
ず作業性が悪いという問題がある。しかも、懸架装置を
車体フレームに取付固定した後、該懸架装置に車輪を取
り付けなければならないので、懸架装置に車輪を事前に
組付けておくことができないという問題がある。
【0006】逆に、懸架装置を車体フレームの下方から
下部側の貫通孔に挿通した後、上部側の貫通孔に挿通し
て組付けることも考えられる。しかしながら、懸架装置
は長いので、下部側の貫通孔に懸架装置を挿通すると
き、該懸架装置が床面に干渉してしまうため、懸架装置
を上部側の貫通孔に挿通させることができなくなってし
まい作業性が悪いという問題がある。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、車体フレームに対して
懸架装置を組付ける作業性を向上させ、又、懸架装置に
対して予め車輪を組付けておくことができ、更には、衝
撃に充分耐えることができる油圧四輪駆動車における懸
架装置の取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、車体フレームに対して各一
対の前輪及び後輪を回転可能に支持する懸架装置をそれ
ぞれ取付固定し、前記懸架装置の伸縮動作により車体フ
レームの姿勢を制御する油圧四輪駆動車における懸架装
置の取付構造において、前記車体フレームの上下2箇所
には前記懸架装置を取り付ける取付部を設け、前記取付
部の側方には開口部を形成し、懸架装置を取付部の開口
部に配置し、上下2ヵ所の取付部と懸架装置の取付フラ
ンジの固定により懸架装置を車体フレームに取り付けた
ことをその要旨とする。
【0009】請求項2記載の発明は、車体フレームに対
して各一対の前輪及び後輪を回転可能に支持する懸架装
置をそれぞれ取付固定し、前記懸架装置の伸縮動作によ
り車体フレームの姿勢を制御する油圧四輪駆動車におけ
る懸架装置の取付構造において、前記車体フレームの上
下2箇所には前記懸架装置を挿通させる取付部を設け、
上部側の取付部には貫通孔を形成し、下部側の取付部の
側方には開口部を形成し、懸架装置を貫通孔内及び開口
部に配置し、上下2ヵ所の取付部と懸架装置の取付フラ
ンジとの固定により懸架装置を車体フレームに取り付け
たことをその要旨とする。
【0010】請求項3記載の発明は、懸架装置の取付フ
ランジを取付部の下部側に配設し、前記取付フランジと
車体フレームとを係合させたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、懸架装置を水平
方向に移動させるだけで車体フレームの上下2ヵ所の取
付部に形成された開口部に懸架装置を配置することがで
きる。そして、懸架装置の取付フランジと取付部とを固
定すれば、懸架装置は車体フレームに取り付けられる。
【0012】従って、懸架装置を取付部に容易に取付固
定することができるので、組付作業性を向上させること
が可能となる。又、懸架装置に対して事前に車輪を組付
けておくことが可能となる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、懸架装置を
水平方向に移動させて下部側の取付部に形成された開口
部に懸架装置を配設した後、懸架装置を上方に移動させ
る。すると、懸架装置の上部は上部側の取付部の貫通孔
に挿通される。そして、懸架装置の取付フランジと取付
部とを固定すれば、懸架装置は車体フレームに取り付け
られる。
【0014】従って、懸架装置を下部側の開口部に配設
した後、懸架装置を上部側の貫通孔に挿通させれば取付
部に対して懸架装置を容易に固定することができるの
で、組付作業性を向上させることが可能となる。又、懸
架装置に対して事前に車輪を組付けておくことが可能と
なる。更には、上部側の取付部には貫通孔が形成されて
いるため、取付部の強度を向上させることができ、懸架
装置を支持する耐久性を向上させることが可能となる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、取付部の下
部側に取付フランジが配置されているため、懸架装置が
受ける衝撃は取付フランジ及び取付部を介して車体フレ
ームに伝達させることが可能となる。従って、懸架装置
の衝撃耐久性が向上する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を4本の懸架装置が車体フレー
ムに対して取り付けられ、この懸架装置に対して4個の
駆動輪がそれぞれ支持される油圧四輪駆動車に具体化し
た一実施例を図1〜図6に基づいて説明する。
【0017】図1に示すように、油圧四輪駆動車(以
下、単に車両という)1の車体フレーム2は四角パイプ
を溶接により組付けたベースフレーム3と、ベースフレ
ーム3の上部に複数立設された脚フレーム4と、該脚フ
レーム4に支持される上部フレーム5とから構成されて
いる。又、各脚フレーム4は複数の補強フレーム6によ
って互いに接続されている。
【0018】前記上部フレーム5の前側左右には板材を
折曲形成して構成した取付部としての前側取付部材7が
取付固定されている。同様に、上部フレーム5の後側左
右には板材を折曲形成して構成した取付部としての後側
取付部材8が取付固定されている。そして、前側取付部
材7と対向するように補強フレーム6には取付部として
の前側取付部材9が取付固定されている。同様に、後側
取付部材8と対向するように補強フレーム6には取付部
としての後側取付部材10が取付固定されている。前記
前側及び後側取付部材7,8には貫通孔11が形成され
ている。又、前及び後側取付部材9,10の側部には一
端が外部に連通して開口し、他端が円形状となる開口部
12が形成されている。
【0019】前記前側取付部材7,9の貫通孔11及び
開口部12にはフロント懸架装置15が、後側取付部材
8,10の貫通孔11及び開口部12にはリア懸架装置
16が配設されている。フロント懸架装置15は若干フ
ロント側斜め下方に延びるように配設されている。そし
て、フロント懸架装置15は車体フレーム2に対して回
動可能に支持され、リア懸架装置16は車体フレーム2
に対して回動不能に支持されている。
【0020】図2(a),(b)に示すように、フロン
ト懸架装置15は外筒25、内筒26及び外筒25及び
内筒26の内部に配設された油圧シリンダ部27(図3
にのみ図示)とから構成されている。又、内筒26はボ
ールスプライン(図示しない)を介して、外筒25に対
して回転不能かつ軸方向に移動可能に接続されている。
前記外筒25は大径筒25aとその上部に連結された小
径部25bとから構成されている。前記大径筒25aの
下端外周には、取付フランジとしての下部フランジ30
が張出形成されている。又、小径筒25bの略中央外周
には、取付フランジとしての上部フランジ31が張出形
成されている。この上部及び下部フランジ30,31に
軸受32,33が取り付けられている。この軸受32,
33の外輪が前側取付部材7,9に対して取り付けられ
ることにより、フロント懸架装置15は車体フレーム2
に対して回動可能に取り付けられている。尚、リア懸架
装置16は上部及び下部フランジ30,31が後側取付
部材8,10に直接取り付けられるので、車体フレーム
2に対して回転不能に取り付けられている。
【0021】フロント及びリア懸架装置15,16の下
端には支持ブラケット17,18が固定されている。支
持ブラケット17には前輪19L,19Rと前輪19
L,19Rを駆動する油圧モータ20L,20Rとが支
持されている。支持ブラケット18には後輪21L,2
1Rと後輪21L,21Rを駆動する油圧モータ22
L,22Rとが支持されている。油圧モータ20L,2
0Rは前輪19L,19Rのホイール内に位置するよう
に配置されている(図2(a)には片側(19R)のみ
図示)。図2(b)に示すように、油圧モータ22L,
22Rは後輪21L,21Rのホイール内に位置するよ
うに配置されている(図2(b)には片側(21R)の
み図示)。又、前輪19L,19R及び後輪21L,2
1Rはそれぞれ油圧モータ20L,20R,22L,2
2Rの駆動軸に一体回転可能に連結されている。前輪1
9L,19Rは、その幅方向の中央がフロント懸架装置
15の中心線の延長上に位置するように取り付けられて
いる。後輪21L,21Rは、リア懸架装置16の中心
線の延長線上より外側に取り付けられている。
【0022】図3は各懸架装置15,16の構成を簡単
に示す模式図である。図3に示すように、油圧シリンダ
部27を構成するシリンダ本体50は内筒26内に固定
され、油圧シリンダ部27を構成するピストンロッド5
1の先端が外筒25に固定されている。ピストンロッド
51は二重管構造に形成され、外管52aの内部はピス
トン53より上側の室54aと連通され、内管52bの
内部はピストン53より下側の室54bと連通されてい
る。そして、外管52a内に作動油が供給されると内筒
26がシリンダ本体50とともに上昇(懸架装置15,
16の伸長)され、内管52b内に作動油が供給される
と内筒26がシリンダ本体50とともに下降(懸架装置
15,16の収縮)されるようになっている。
【0023】図4に示すように、フロント懸架装置15
における大径筒25aの外周にはパワーステアリング装
置35を構成する操舵リンク36が突設されている。両
操舵リンク36と略同じ高さ位置における補強フレーム
6には両ロッド形のステアリングシリンダ37が水平に
固定されている。ステアリングシリンダ37の両ピスト
ンロッド38a,38bの先端はそれぞれ球面継手を介
してステアリングロッド39の第1端部に連結されてい
る。ステアリングロッド39の第2端部はピン40を介
して操舵リンク36に回転可能に連結されている。操舵
リンク36及びステアリングロッド39はアッカーマン
・ジャントの原理により、各車輪19L,19R,21
L,21Rが一点を中心に旋回するように連結されてい
る。例えば、図4に示すように、ピストン38cが中立
位置に配置された際に両操舵リンク36の長手方向の延
長線(二点鎖線にて示す)が、両後輪21L,21Rを
結ぶ直線の中点と略対応する位置で交差するように設定
されている。
【0024】ステアリングシリンダ37は管路43,4
4及びロック用バルブ45を介して公知のステアリング
制御弁46に接続されている。そして、車両1の前部中
央にハンドル47が設けられ、このハンドル47はステ
アリング制御弁46に接続されている。そして、ハンド
ル47の操作量に基づいてステアリング制御弁46はス
テアリングシリンダ37に作動油を供給してピストンロ
ッド38a,38bをハンドル47の操作方向に適した
方向に移動させる。ピストンロッド38a,38bの移
動によりステアリングロッド39、操舵リンク36を介
してフロント懸架装置15の外筒25を車体フレーム2
に対して操舵させる。
【0025】次に、車体フレーム2の前側及び後側取付
部材7〜10に取付固定されるフロント及びリア懸架装
置15,16の取付構造について詳細に説明する。ま
ず、フロント懸架装置15の取付構造について説明す
る。尚、左右両側のフロント懸架装置15の取付構造は
同一のため、一方の懸架装置15のみを代表に説明す
る。
【0026】図5に示すように、上部及び下部フランジ
30,31の上部には前記軸受32,33の内輪が配置
されている。この軸受32,33の内輪は小径及び大径
筒25a,25bの外周に形成された雄ねじ60に螺合
するロックナット61a,61bによって締付固定され
ている。
【0027】前記小径筒25bの上部は前側取付部材7
の貫通孔11に挿通されている。そして、軸受32は前
側取付部材7の下部側に配置され、該軸受32の外輪は
貫通孔11の周縁と係合されている。前側取付部材7の
下部側には軸受32の外輪に係合するとともに、貫通孔
11の周縁下面に当接するリング部材62が配設されて
いる。リング部材62は前側取付部材7を挿通する複数
のボルト63と、このボルト63に螺合するナット64
によって前側取付部材7に締付固定されている。そのた
め、軸受32の外輪は前側取付部材7とリング部材62
とにより支持されている。従って、外筒25の小径筒2
5bは軸受32を介して前側取付部材7に回転可能に支
持されている。
【0028】前記開口部12には大径筒25aが挿通さ
れている。そして、前側取付部材9の下部側には、開口
部12の周縁に沿って形成されたゴム製の衝撃吸収部材
65が配設されている。又、衝撃吸収部材65の下面に
は、該衝撃吸収部材65と同一形状を成す補強プレート
66が配設されている。前記軸受33は補強プレート6
6の下部側に配置され、該軸受33の外輪は補強プレー
ト66の周縁と係合されている。そして、補強プレート
66の下部側には軸受33の外輪と係合するリング部材
67が配設されている。リング部材67は前側取付部材
9、衝撃吸収部材65、補強プレート66を挿通する複
数のボルト68と、このボルト68と螺合するナット6
9によって前側取付部材9に締付固定されている。その
ため、軸受33の外輪は前側取付部材9とリング部材6
7とにより支持されている。従って、外筒25の大径部
25aは軸受33を介して前側取付部材9に回転可能に
支持されている。
【0029】次に、リア懸架装置16の取付構造につい
て説明する。尚、前記フロント懸架装置15と基本的に
同一であるため、同一部材に対しては同一番号を付して
その詳細な説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
このリア懸架装置16はフロント懸架装置15と異なり
軸受32,33が設けられていないところが異なる。
【0030】図6に示すように、前記小径筒25bの上
部は貫通孔11に挿通されている。そして、上部フラン
ジ31は後側取付部材8の下部側に配置され、貫通孔1
1の外周縁と係合されている。後側取付部材8の下部側
には上部フランジ31と係合するリング部材70が配設
されている。リング部材70は後側取付部材8を挿通す
る複数のボルト71と、このボルト71に螺合するナッ
ト72によって後側取付部材8に締付固定されている。
そのため、上部フランジ31は後側取付部材8とリング
部材70とにより支持されている。従って、外筒25の
小径筒25bは後側取付部材8に対して回転不能に支持
されている。
【0031】前記大径筒25aは開口部12に挿通され
ている。そして、後側取付部材10の下部側には、開口
部12の周縁に沿って形成されたゴム製の衝撃吸収部材
73が配設されている。又、衝撃吸収部材73の下面に
は、該衝撃吸収部材73と同一形状を成す補強プレート
74が配設されている。前記下部フランジ30は補強プ
レート74の下部側に配置され、該下部フランジ30は
補強プレート74の外縁と係合されている。そして、補
強プレート74の下部側には下部フランジ30と係合す
るリング部材75が配設されている。リング部材75は
後側取付部材10、衝撃吸収部材73、補強プレート7
4を挿通する複数のボルト76と、このボルト76と螺
合するナット77によって後側取付部材10に締付固定
されている。そのため、下部フランジ30は後側取付部
材10とリング部材75とにより支持されている。従っ
て、外筒25の大径部25aは後側取付部材10に対し
て回転不能に支持されている。
【0032】次に、上記のように構成された懸架装置の
取付構造の作用について説明する。まず、フロント懸架
装置15の上部及び下部フランジ30,31の上面に軸
受32,33を載置した後、ロックナット61a,61
bによって軸受32,33を締付固定する。この状態
で、フロント懸架装置15を水平方向に移動させる。そ
して、軸受32,33が前側取付部材7,9の下部側に
配置されるように大径筒25aを開口部12内に配置す
る。そして、軸受33の外輪と開口部12の周縁との間
には衝撃吸収部材65及び補強プレート66を配設す
る。
【0033】次に、フロント懸架装置15を上方に移動
させて小径筒25bの先端を貫通孔11に挿通させて、
軸受32の外輪を貫通孔11の外周縁に、軸受33の外
輪を補強プレート66の外縁にそれぞれ係合させる。こ
の状態で、リング部材62,67を軸受32,33の外
輪に係合させ、複数のボルト63,68とナット64,
69との締付により軸受32,33の外輪を前側取付部
材7,9に取付固定する。この結果、フロント懸架装置
15の外筒25は車体フレーム2に回転可能に取り付け
られる。その後、パワーステアリング装置35のステア
リングロッド39と外筒25の操舵リンク36とをピン
40によって接続すれば、ハンドル47の操作に基づい
てフロント懸架装置15を操舵させることができる。
【0034】次に、リア懸架装置16を水平方向に移動
させて、該リア懸架装置16の上部及び下部フランジ3
0,31が後側取付部材8,10の下部側に配置される
ように大径筒25aを開口部12内に配置する。そし
て、下部フランジ30と開口部12の外縁との間には衝
撃吸収部材73及び補強プレート74を配設する。
【0035】次に、リア懸架装置16を上方に移動させ
て小径筒25bの先端を貫通孔11に挿通させて、上部
フランジ31を貫通孔11の周縁に、下部フランジ30
を開口部12の周縁にそれぞれ係合させる。この状態
で、リング部材70,75を上部及び下部フランジ3
0,31に係合させ、複数のボルト71,76とナット
72,77との締付により上部及び下部フランジ30,
31を後側取付部材8,10に取付固定する。この結
果、リア懸架装置16の外筒25は車体フレーム2に対
して回転不能に取り付けられる。
【0036】以上詳述したように、前側及び後側取付部
材9,10の側部に開口部12を形成したので、フロン
ト及びリア懸架装置15,16を水平方向に移動して大
径筒25aを開口部12に配置した後、上方に移動させ
て小径筒25bを貫通孔11に挿通させれば、フロント
及びリア懸架装置15,16を本体フレーム2に容易に
装着させることができる。この結果、フロント及びリア
懸架装置15,16の取付作業を容易にすることができ
る。
【0037】しかも、フロント及びリア懸架装置15,
16の内筒26に前輪19L,19R,21L,21
R、油圧モータ20L,20R,22L,22Rが設け
られた支持ブラケット17,18を事前に取り付けてお
くことができる。この結果、フロント及びリア懸架装置
15,16に対する前輪19L,19R及び後輪21
L,21R、油圧モータ20L,20R,22L,22
Rの組付作業性を向上させることができる。
【0038】又、前側及び後側取付部材7,8には貫通
孔11が形成されているため、前側及び後側取付部材
7,8の強度を向上させることができる。この結果、フ
ロント及びリア懸架装置15,16が受けた衝撃に前側
及び後側取付部材7〜10は充分耐えることができる。
【0039】更に、開口部12が形成された前側及び後
側取付部材9,10には衝撃吸収部材65,73が配設
されているため、フロント及びリア懸架装置15,16
が受けた衝撃を衝撃吸収部材65,73が吸収し、前側
及び後側取付部材9,10に伝達しないようにしてい
る。この結果、フロント及びリア懸架装置15,16が
受ける衝撃によって前側及び後側取付部材9,10が容
易に変形しないように防止するとともに、車体フレーム
2の耐久性を向上させることができる。しかも、走行時
の振動を衝撃吸収部材65,73が吸収するので、車体
フレーム2にその振動が伝わらないように抑制すること
ができる。この結果、車体フレーム2の振動による異音
の発生を抑制することができるとともに、車両1の乗り
心地を向上させることができる。
【0040】そして、衝撃吸収部材65,73によりフ
ロント及びリア懸架装置15,16を前側及び後側取付
部材9,10と離間させた状態としている。そのため、
フロント及びリア懸架装置15,16が振動しても前側
及び後側取付部材9,10にフロント及びリア懸架装置
15,16が干渉しないようにすることができる。この
結果、前側及び後側取付部材9,10、フロント及びリ
ア懸架装置15,16の変形や破損を防止することがで
きるとともに、より振動を前側及び後側取付部材9,1
0に伝達しないようにすることができる。
【0041】又、軸受32,33や上部及び下部フラン
ジ30,31が前側及び後側取付部材7〜10の上部側
に配置して取り付けると、衝撃力はボルト63,68,
70,76及びナット64,69,72,77に集中し
てしまう。そのため、前側及び後側取付部材7〜10が
変形しやすくなり、耐久性が低下する。しかし、本発明
では、軸受32,33や上部及び下部フランジ30,3
1を前側及び後側取付部材7〜10の下部側に配置して
取り付けている。従って、フロント及びリア懸架装置1
5,16が受けた衝撃は軸受32,33や上部及び下部
フランジ30,31を介して前側及び後側取付部材7〜
10の全体が受け止める。この結果、前側及び後側取付
部材7〜10はフロント及びリア懸架装置15,16が
受ける衝撃力に対して充分耐えることができ、耐久性を
向上させることができる。
【0042】本実施例においては、前側及び後側取付部
材9,10にのみ開口部12を形成したが、前側及び後
側取付部材7,8にも開口部12を形成してもよい。こ
の構成によっても、フロント及びリア懸架装置15,1
6の取付作業性を一層向上させることができるととも
に、内筒26に前輪19L,19R及び後輪21L,2
1R、油圧モータ20L,20R,22L,22Rが設
けられた支持ブラケット17,18を事前に取り付けて
おくことができる。
【0043】本実施例においては、ボルト63,68,
71,76及びナット64,69,72,77による締
付固定により、リング部材62,67,71,75を前
側及び後側取付部材7〜10に対して固定し、フロント
及びリア懸架装置15,16を取り付けた。この他に、
リベットや溶接によりリング部材62,67,70,7
5を前側及び後側取付部材7〜10に対して固定しても
よい。
【0044】又、本実施例においては、前側及び後側取
付部材9,10の下部側にのみ衝撃吸収部材65,73
を配設したが、必要に応じては、前側及び後側取付部材
7,8の下部側にも衝撃吸収部材を配設してもよい。こ
の構成によれば、一層衝撃を車体フレーム2に伝達させ
ないようにすることができ、車体フレーム2の振動を抑
えることができるとともに、車両1の乗り心地を一層向
上させることができる。
【0045】本実施例においては、伸縮するフロント及
びリア懸架装置15,16を車体フレーム2に取り付け
る実施例に具体化したが、伸縮しないフロント及びリア
懸架装置を車体フレームに取り付ける取付構造に採用す
ることも可能である。
【0046】更に、本実施例は、油圧四輪駆動車に懸架
装置の取付構造を適用したが、単なる台車等にもこの懸
架装置の取付構造を適用することも可能である。又、前
輪駆動車や後輪駆動車にも適用することが可能である。
【0047】次に、上記実施例から把握される請求項以
外の技術思想を、その効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1〜3において、取付フランジと車体フレ
ームとの間に衝撃吸収部材を配置した。懸架装置が路面
の凹凸等により衝撃を受けても、その衝撃を衝撃吸収部
材が吸収する。この結果、車体フレームに加わる衝撃を
緩和して車体フレームの耐久性を向上させることができ
る。又、走行時の振動を衝撃吸収部材が吸収するので、
車体フレームにその振動が伝わらないように抑制するこ
とができる。この結果、車体フレームの振動による異音
の発生を抑制することができるとともに、油圧四輪駆動
車の乗り心地を向上させることができる。この衝撃吸収
部材は、ゴム、コイルスプリング、弾性を有した座金等
を含むものである。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、請
求項1記載の発明は、懸架装置を水平方向に移動させて
上下2ヵ所の開口部を通過させれば、取付部に懸架装置
を配置させて、車体フレームに対して懸架装置を取付固
定することができる。この結果、車体フレームに対して
懸架装置を取付固定するための作業性を向上させること
ができ、しかも懸架装置に車輪を事前に組付けておくこ
ともできる。
【0049】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、上部側の取付部が貫通孔となっている
ので、上部側の取付部の強度を向上させることができ
る。この結果、車体フレームが懸架装置を支持する支持
強度、即ち、取付強度を向上させて、衝撃に対する耐久
性を向上させることができる。
【0050】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明の効果に加え、取付フランジを取付部の下部側
に配置したので、懸架装置が受けた衝撃を車体フレーム
に伝達することができ、懸架装置の耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四輪駆動車の車体フレームを示す
斜視図である。
【図2】(a)はフロント懸架装置の正面図であり、
(b)はリア懸架装置の背面図である。
【図3】フロント及びリア懸架装置の内部構成を示す模
式図である。
【図4】パワーステアリング装置の構成を示す部分平面
図である。
【図5】フロント懸架装置の取付構造を示す部分側断面
図である。
【図6】リア懸架装置の取付構造を示す部分側断面図で
ある。
【符号の説明】
2…車体フレーム、7,9…取付部としての前側取付部
材、8,10…取付部としての後側取付部材、11…貫
通孔、12…開口部、15…フロント懸架装置、16…
リア懸架装置、19L,19R…前輪、21L,21R
…後輪、30…取付フランジとしての下部フランジ、3
1…取付フランジとしての上部フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 俊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに対して各一対の前輪及び
    後輪を回転可能に支持する懸架装置をそれぞれ取付固定
    し、前記懸架装置の伸縮動作により車体フレームの姿勢
    を制御する油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造
    において、 前記車体フレームの上下2箇所には前記懸架装置を取り
    付ける取付部を設け、前記取付部の側方には開口部を形
    成し、懸架装置を取付部の開口部に配置し、上下2ヵ所
    の取付部と懸架装置の取付フランジの固定により懸架装
    置を車体フレームに取り付けた油圧四輪駆動車における
    懸架装置の取付構造。
  2. 【請求項2】 車体フレームに対して各一対の前輪及び
    後輪を回転可能に支持する懸架装置をそれぞれ取付固定
    し、前記懸架装置の伸縮動作により車体フレームの姿勢
    を制御する油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造
    において、 前記車体フレームの上下2箇所には前記懸架装置を挿通
    させる取付部を設け、上部側の取付部には貫通孔を形成
    し、下部側の取付部の側方には開口部を形成し、懸架装
    置を貫通孔内及び開口部に配置し、上下2ヵ所の取付部
    と懸架装置の取付フランジとの固定により懸架装置を車
    体フレームに取り付けた油圧四輪駆動車における懸架装
    置の取付構造。
  3. 【請求項3】 懸架装置の取付フランジを取付部の下部
    側に配設し、前記取付フランジと車体フレームとを係合
    させた請求項1又は2記載の油圧四輪駆動車における懸
    架装置の取付構造。
JP7760694A 1994-04-15 1994-04-15 油圧四輪駆動車における懸架装置の取付構造 Pending JPH07276946A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013021904A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 トヨタ車体 株式会社 車両の懸架装置支持構造
WO2020145166A1 (ja) * 2019-01-08 2020-07-16 株式会社Fomm サスペンションユニット及び車両

Cited By (3)

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WO2013021904A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 トヨタ車体 株式会社 車両の懸架装置支持構造
WO2020145166A1 (ja) * 2019-01-08 2020-07-16 株式会社Fomm サスペンションユニット及び車両
JPWO2020145166A1 (ja) * 2019-01-08 2021-12-16 株式会社Fomm サスペンションユニット及び車両

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