JPH0727665U - 遊技機における大当り表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 遊技機における大当り表示ランプに同期して
遊技機近傍に設けた表示装置の表示ランプを点滅させる
と共に当該遊技機の大あたり回数を遊技場の選択により
遊技者にわかりやすく表示する。 【構成】 遊技機の基板と接続された大当り入賞点滅ラ
ンプ又は外部出力端子から大当り情報を検知する検知手
段及び該検知手段からの検知信号に基づき大当り入賞点
滅ランプに同期して点滅する表示ランプと、入力された
検知信号から大当り回数をカウントする計数回路を含む
ＣＰＵと、前記ＣＰＵからの大当り回数信号の出力に従
い大当り回数を表示するデジタル表示器とからなり、前
記ＣＰＵにディップスイッチが接続されておりそのスイ
ッチのＯＮ・ＯＦＦ操作により表示器のデジタル表示を
少なくとも消灯若しくはフリーラン表示と大当り回数表
示に切り替えられるように構成した遊技機における大当
り表示装置及び前記装置において大当りと小当りとを判
定する回路を備えた装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パチンコ等の遊技機に直接接続された大当りの点滅ランプに近接さ れた光センサー等から情報を取り、遊技機の点滅ランプと同期して遊技機の近傍 に配置した表示装置の表示ランプを点滅させて他の遊技者に対する優越感を与え ると共に遊技者にフィーバー回数（大当り回数）を表示器で表示させるように構 成された大当り表示装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来のこの種の表示装置としては、遊技機械に設けられている大当り状況（フ ィーバー状態）を表示する点滅ランプに近接して光センサを配置し、該光センサ の信号を受けて幕板部分に設けた表示ランプを上記点滅ランプと同期させて点滅 させるように構成された遊技機械におけるフィーバー状態の表示装置が考案され 知られている（特開昭62-230187号、実開平02-61390号、実開平04-37486号）。 さらに、パチンコ機のフィーバー状態を点滅する表示灯の接続コードから非接触 にフィーバー状態を検出するセンサーと、該検出センサーからの検出出力により フィーバー回数を計数するカウンタと、計数したフィーバー回数をディジタル表 示する表示器とからなるパチンコ機のフィーバー回数表示装置が考案され知られ ている（実開平04-70085号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらかかる従来の遊技機に装着された前者の表示装置は、遊技機の大 当り点滅ランプから受光することにより大当り情報を検知し、遊技機の点滅ラン プに同期させて点灯又は点滅することを目的としているが、大当り回数を表示す るものではない。また後者の表示装置は、表示灯の接続コードに装着されたコイ ルからなる検知手段を介してフィーバー状態を検出するものであるが、大当りと 小当りとを判定する機能を備えたものではなく、各遊技機における大当り回数だ けを表示することを目的しているが、表示器に表示されるのはディジタル数字だ けで、表示されたものが何を意味する数値なのかわかりにくいという不都合があ る。さらに、終了回数を表示するように構成されておらず、遊技者がパチンコ台 を選択する上で情報としては不足するという不都合がある。 さらに、遊技場側の都合により大当り回数の表示を望まない場合にも、表示装 置に表示されてしまうという不都合がある。

【０００４】 そこで本考案はかかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので、メイン基板上の ＣＰＵを使用することなく、遊技機において出力される大当り点滅ランプ等から 大当り情報を検出・判定すると共に該検出・判定した値（大当り回数）を遊技者 に判りやすく表示することを目的とする。さらに遊技場側の都合により大当り回 数の表示をＯＦＦできるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち請求項１の考案は、遊技機の基板と接続された大当り入賞点滅ランプ 又は外部出力端子から大当り情報を検知する検知手段及び該検知手段からの検知 信号に基づき大当り入賞点滅ランプに同期して点滅する表示ランプと、入力され た検知信号から大当り回数をカウントする計数回路を含むＣＰＵと、前記ＣＰＵ からの大当り回数信号の出力に従い大当り回数を表示するデジタル表示器とから なり、前記ＣＰＵにディップスイッチが接続されておりそのスイッチのＯＮ・Ｏ ＦＦ操作により表示器のデジタル表示を少なくとも消灯若しくはフリーラン表示 と大当り回数表示に切り替えられるように構成した遊技機における大当り表示装 置であり、請求項２の考案は遊技機の基板と接続された大当り入賞点滅ランプ又 は外部出力端子から大当り情報を検知する検知手段及び該検知手段からの検知信 号に基づき大当り入賞点滅ランプに同期して点滅する表示ランプと、入力された 検知信号が所定時間連続して入力された時に大当りと判定する回路及び該判定回 路の出力に基づき大当り回数をカウントする計数回路を含むＣＰＵと、前記ＣＰ Ｕからの大当り回数信号の出力に従い大当り回数を表示するデジタル表示器とか らなり、前記ＣＰＵにディップスイッチが接続されておりそのスイッチのＯＮ・ ＯＦＦ操作により表示器のデジタル表示を少なくとも消灯若しくはフリーラン表 示と大当り回数表示に切り替えられるように構成した遊技機における大当り表示 装置であり、請求項３の考案は、請求項１又は２記載の表示装置による大当り表 示が、大当りを意味する数字又は文字の表示の後にその回数を表示するように構 成された表示装置であり、これら装置により本目的を達成する。

【０００６】

【作用】

本考案の請求項１の装置では、遊技機の大当り入賞点滅ランプの点滅状態を検 知手段が検知する。検知した結果は検知信号として表示装置内に組み込まれたＣ ＰＵに入力され、ＣＰＵ内の計数回路においてカウントされる。そしてカウント された結果（大当り回数）はデジタル表示器に出力されることになる。しかし表 示装置内のＣＰＵにはディップスイッチが接続されており、このディップスイッ チの操作によりデジタル表示を消灯若しくはフリーラン表示と大当り回数表示に 切り替えることができる。その結果、大当り回数が選択された時には、デジタル 表示器は大当り回数を表示するように構成されている。またＣＰＵのディップス イッチの選択により大当り表示をしないようにすることができる。 次に請求項２の装置では判定回路において検知手段から出力される検知信号が 連続して所定時間継続するか否か計測されており、検知信号が所定時間（例えば ２分）を超える時に大当りと判定し、それ以下を小当りと判定する。そして大当 り判定後にＣＰＵ内の計数回路に判定回路から信号を送りそこで大当り回数ｎが カウントされ、カウントされた結果（大当り回数）がデジタル表示器に出力され ることになる。 また請求項３の考案では、大当り表示する際の表示の仕方として、先に”７７ ”、”ＦＥ”等の大当りを意味する数字又は文字の表示をした後に大たり回数を 表示することになる。

【０００７】 また遊技機において所定の個数玉を払いだすと、打ち止め終了となり終了表示 として表示装置の終了ランプが点灯する。打ち止め終了の判断は、パチンコ玉の 払出個数と遊技機への投入個数とをチェックする遊技場の管理装置が行っており 、その管理装置からの終了信号を本考案のＣＰＵに入力して終了表示すると共に 終了回数をカウントしている。 さらに、遊技場側が大当り回数表示及び終了回数表示を好まない時には、ディ ップスイッチの操作により消灯若しくはフリーラン状態（何も意味を持たない表 示の繰返し）に切り替えることができ、遊技者へ各台の情報が流れない。

【０００８】

【実施例】

以下に本発明を図示された実施例に従って詳細に説明する。 図１において１は、遊技機の幕板に設置される表示装置であり、装置１の内部に はランプL₁，L₂，L₃，L₄，L₅，L₆，L₇，L₈，L₉が所定の個所に円弧状に配置され ており、略中央下には、２桁の７セグのデジタル表示器２、終了表示灯３、呼び 出しスイッチ４が装着されている。そして、これらランプ、デジタル表示器２、 終了表示灯３、呼び出しスイッチ４は、図２に示すようにＣＰＵ５と接続されて いる。

【０００９】 図２に示す回路は、本考案の具体的な実施例を示すもので、６は図示しない遊 技機本体に設置された大当り点滅ランプに近接された光センサであり、また７は 遊技機の大当り信号外部接続端子と接続されるフォトカプラであり、これらのい ずれかの検知手段を介して遊技機の大当り状況を検知する。一般に光センサ６及 びフォトカプラ７からの出力信号は矩形波であり（図３ａ）、その状態でＣＰＵ ５に入力される。

【００１０】 入力された矩形波はＣＰＵ５内の整流回路にてＯＮ・ＯＦＦの何れかに平滑化 される（図３ｂ）。尚、矩形波のＯＦＦの状況も含めて平滑化するために、大当 り信号よりもt₀だけ余分に大当り出力信号が発せられるように構成されている。 例えば大当り信号は、遊技機の大当り点滅ランプの表示から発せられるが、小当 りの有る遊技機では１分以内に大当り点滅ランプが消灯してしまう場合もある。 そのため点滅ランプの表示状態から大当りと小当りとを判別する必要がある。そ こで、本表示装置１のＣＰＵ５では、図３ｄに示すように大当りの信号の開始か ら継続してt₁分信号がＯＮの状態の時に大当りと判定し、それ以下を小当りと見 做す判定回路がプログラム上組み込まれている。さらにＣＰＵ５には、これまで 判定された大当りの回数ｎを記憶する回路と記憶した回数ｎに１つ加算する回路 とからなる計数回路が組み込まれている。またＣＰＵ５は遊技機の終了信号入力 部８とも接続されており、該終了信号入力部８からの入力信号に基づきＣＰＵ５ 内の終了回数記憶手段にこれまで記憶された終了回数Ｎに１つ加算されて記憶さ れる。t₂は、複数台の遊技機の代表ランプへの大当り信号の出力をカットオフす るためのタイマーの時間であり、t₃は、大当り信号の終了時からＣＰＵ５内の判 定回路において大当り回数をカウントするための遅延時間であり、出力信号終了 後t₃経過した時点で表示器２の表示が図３のように切り替わる。

【００１１】 尚、９はＣＰＵ５に対してクロック信号を発信するクロック回路であり、１０ はＣＰＵ５内の前述ＣＰＵ５内のタイマーの遅延時間t₀，t₁，t₂，t₃及びＣＰＵ ５と駆動回路１２を介して接続された７セグの２桁のデジタル表示器２の表示方 式の切り替えを行うためのディップスイッチであり、例えばスイッチ１は判定計 測時間t₁をＯＦＦ又は２分に切り替え、スイッチ２，３は大当り回数判定切り替 え時間t₃を１秒、２秒、５秒又は１０秒に切り替え、スイッチ４はt₀の時間を０ 秒又は１秒に切り替え、スイッチ５，６は代表ランプへの大当り信号出力時間t₂ をＯＦＦ、１０秒、２０秒又は４０秒に切り替え、スイッチ７，８は図４に示す ように表示器２の表示をフリーラン（無表示）、大当り回数表示、終了回数表示 、大当り回数と終了回数の交互表示というように切り替え可能に構成されている 。尚、本実施例ではスイッチの選択によりフリーラン表示するように構成したが これに限定されるものではなく、消灯するように構成しても良い。

【００１２】 前述する表示器２のフリーラン、大当り回数表示、終了回数表示、大当り回数 と終了回数の交互表示は、図５に示すようにフリーランでは何も意味を成さない 表示を繰り返し、大当り回数表示では大当りの意味として”７７”と表示した後 に実際の大当り回数ｎを表示するという動作を繰り返し、終了回数表示では表示 の残存効果も踏まえて” Ｅ”、”Ｅｎ”、”ｎｄ”，”ｄ ”と表示した後に 終了回数Ｎを表示するという動作を繰返し、大当り回数ｎと終了回数Ｎの交互表 示では大当りの意味として”７７”と表示してから実際の大当り回数ｎを表示し た後に”Ｅｎｄ”と表示してから終了回数Ｎを表示するという動作を繰返すよう にＣＰＵ５と駆動回路１２，１３により制御されている。１４は、表示装置１内 のランプL₁，L₂，L₃，L₄，L₅，L₆，L₇，L₈，L₉の駆動回路であり、本実施例では 、ＣＰＵ５及び駆動回路１４の制御により大当りの際には、図３に示すように（ L₄，L₆）→（L₂，L₈）→（L₁，L₅，L₉）→（L₃，L₇）→の順序にて交互にランプ を点滅するように構成されている。

【００１３】 次に１６は、終了表示灯３と遊技機の島全体の状況を表示する代表ランプへの 出力及び遊技機管理用コンピュータへの出力を行うための駆動回路であり、図２ 中PC_i は、受光素子と発光素子とを収納した電気光変換のためのフォトカプラで ある。該フォトカプラPC_i により遊技機の制御基板と電気的に切り離し遊技機に 影響を与えないためのものである。

【００１４】 本実施例にかかる装置ではフォトカプラ又は光センサの受光により検出された 遊技機の大当り信号を遊技機のメイン制御基板のＣＰＵとは異なる外付けの表示 装置１内のＣＰＵ５へ入力することにより、大当りの判定、大当り回数のカウン ト、終了回数のカウント等を行っている。従ってディップスイッチ１０の操作（ 遊技場側）によりデジタル表示器２が２桁ではあるがその台における過去の履歴 （大当り回数や終了回数）を遊技者への情報として判り易く伝えることが可能と なる。またこの表示装置の電源を一度ＯＦＦすることによりＣＰＵ５に記憶され た大当り回数及び終了回数はクリアされる。

【００１５】

【効果】

以上述べたように本考案にかかる表示装置は、従来の表示装置と同様に遊技機 の大当り点滅ランプと同期して遊技機の表示ランプを点滅させることができると 共に遊技機の制御基板へのプログラムに影響を与えることなく遊技機の大当り回 数並びに終了回数等をカウントし、表示器でわかり易く表示することができる。 その結果、遊技者は各遊技台の過去の履歴を確認した上で遊技を開始すること ができ、遊技台を選択する上での一つの指針を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 遊技機の幕板に装着される本考案の表示装置
の正面図である。

【図２】 表示装置内に組み込まれる装置の回路図であ
る。

【図３】 表示装置のＣＰＵが大当り信号の入力と判定
との関係及び表示ランプの点滅状況を示すタイミングチ
ャートである。

【図４】 ディップスイッチと表示器の選択モードとの
関係を示す図である。

【図５】 表示器における表示の仕方を示す状態図であ
る。

【符号の説明】

１ 表示装置 ２ デジタル表示器 ３ 終了表示灯 ４ 呼び出しスイッチ ５ ＣＰＵ ６ 光センサ ７ フォトカプラ ８ 終了信号発信回路 ９ クロック回路 １０ ディップスイッチ １２，１３，１４，１６ 駆動回路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機の基板と接続された大当り入賞点
   滅ランプ又は外部出力端子から大当り情報を検知する検
   知手段及び該検知手段からの検知信号に基づき大当り入
   賞点滅ランプに同期して点滅する表示ランプと、入力さ
   れた検知信号から大当り回数をカウントする計数回路を
   含むＣＰＵと、前記ＣＰＵからの大当り回数信号の出力
   に従い大当り回数を表示するデジタル表示器とからな
   り、前記ＣＰＵにディップスイッチが接続されておりそ
   のスイッチのＯＮ・ＯＦＦ操作により表示器のデジタル
   表示を少なくとも消灯若しくはフリーラン表示と大当り
   回数表示に切り替えられるように構成したことを特徴と
   する遊技機における大当り表示装置。
2. 【請求項２】 遊技機の基板と接続された大当り入賞点
   滅ランプ又は外部出力端子から大当り情報を検知する検
   知手段及び該検知手段からの検知信号に基づき大当り入
   賞点滅ランプに同期して点滅する表示ランプと、入力さ
   れた検知信号が所定時間連続して入力された時に大当り
   と判定する回路及び該判定回路の出力に基づき大当り回
   数をカウントする計数回路を含むＣＰＵと、前記ＣＰＵ
   からの大当り回数信号の出力に従い大当り回数を表示す
   るデジタル表示器とからなり、前記ＣＰＵにディップス
   イッチが接続されておりそのスイッチのＯＮ・ＯＦＦ操
   作により表示器のデジタル表示を少なくとも消灯若しく
   はフリーラン表示と大当り回数表示に切り替えられるよ
   うに構成したことを特徴とする遊技機における大当り表
   示装置。
3. 【請求項３】 表示装置による大当り表示が、大当りを
   意味する数字又は文字の表示の後にその回数を表示する
   ように構成されていることを特徴とする請求項１又は２
   記載の遊技機における大当り表示装置。