JPH07276558A - 被覆管、被覆管継手及びそれらの製造方法 - Google Patents

被覆管、被覆管継手及びそれらの製造方法

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JPH07276558A
JPH07276558A JP7060794A JP7060794A JPH07276558A JP H07276558 A JPH07276558 A JP H07276558A JP 7060794 A JP7060794 A JP 7060794A JP 7060794 A JP7060794 A JP 7060794A JP H07276558 A JPH07276558 A JP H07276558A
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thermoplastic resin
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pipe
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JP7060794A
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Yutaka Yoshino
豊 吉野
Hideki Kageyama
英樹 影山
Takashi Kusano
隆 草野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、断熱性及び難燃性に優れ、しかも容
易に製造できる被覆管、被覆管継手及びそれらの製造方
法を提供する。 【構成】 塩化ビニル管のような熱可塑性樹脂管1の外
周面に、難燃剤を含んだ接着剤を吹き付け塗布し、電気
植毛法によってヒル石やパーライト等の無機質材を植粒
し、無機質材層5を形成する。無機質材は難燃剤を含ん
だ接着剤によって接着・固化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物内の給水や排水等に
用いられる被覆管、被覆管継手及びそれらの製造方法、
特に耐熱性、断熱性及び難燃性に優れ、しかも容易に製
造できる被覆管、被覆管継手及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】建物内の給水や排水等に用いられる塩化
ビニル管やポリオレフィン管(ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブデン)は、火災が発生した場合に、溶融
したり焼失するなどの不具合があった。このような不具
合を解消する難燃性管体として、セメントを主成分とし
た水硬性無機質材料を被覆したものがよく知られてい
る。その一例として、特公昭50−7769に開示され
た耐火性管構造体を、図5及び図6を参照して説明す
る。
【0003】この耐火性管構造体は外管100と内管1
01との間に層状体102を介在させたものである。外
管100は石綿やグラスウール等の無機質繊維とセメン
トや石膏等の無機質結合材とを混合した耐火性材料から
製造される。内管101は合成樹脂から製造される。層
状体102は綿類、合成繊維又は発泡物質等から圧縮可
能に形成される。
【0004】外管100が耐火性材料であるため、火災
により周囲が非常に高温になっても外管100は破損あ
るいは消失することがなく、内管101は外管100に
よって保護される。また、大火災のために内管101が
溶解あるいは燃焼したとしても、外管101によって有
毒ガスが室内に放出されることがない。さらに、内管1
01内に高温の流体が流通して、内管101が熱膨張し
ても、層状体102が緩衝材となって、外管100は破
損されることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の耐火性管構造体
は、外管100と内管101とが別途に製造され、外管
100と内管101との間に層状体102を充填して形
成される。しかも、外管100は無機質繊維と無機質結
合材とを混合して製造するため、耐火性管構造体を製造
する効率が悪いといった不具合があった。
【0006】そこで本発明は、耐熱性、断熱性及び難燃
性に優れ、しかも容易に製造できる被覆管、被覆管継手
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の手段は、熱可塑性樹脂管の外周面に、
難燃剤を含んだ接着剤によって接着・固化される無機質
材層を形成したことを特徴とする被覆管である。
【0008】ここで熱可塑性樹脂管は、塩化ビニル樹脂
を素材とすることが望ましい。
【0009】また上記した熱可塑性樹脂管を製造する方
法に関する発明は、熱可塑性樹脂管の外周面に、難燃剤
を含んだ接着剤を塗布し、電気によって無機材を植粒し
て無機質材層を形成することを特徴とする。
【0010】また同様の目的を達成する請求項4記載の
発明は、金属管の内周面に熱可塑性樹脂で内面ライニン
グ層を形成し、金属管の外周面に難燃剤を含んだ接着剤
によって接着・固化される無機質材層を形成したことを
特徴とする被覆管である。
【0011】以上は、いずれも熱可塑性樹脂管に関する
発明であるが、本発明の主要な構成は、エルボ、ニップ
ル、ソケット、チーズ、ワイ等の管継手にも応用するこ
とができる。管継手に関する発明は、熱可塑性樹脂製管
部の外周面に、難燃剤を含んだ接着剤によって接着・固
化される無機質材層を形成したことを特徴とする被覆管
継手である。
【0012】また熱可塑性樹脂製管部は、塩化ビニル樹
脂を素材とすることが望ましい。
【0013】上記した被覆管継手の製造に関する発明
は、熱可塑性樹脂製管部の外周面に、難燃剤を含んだ接
着剤を塗布し、電気植毛法によって無機材を植粒して無
機質材層を形成することを特徴とするものである。
【0014】また同様の目的を達成する請求項8記載の
発明は、金属管部の内周面に熱可塑性樹脂で内面ライニ
ング層を形成し、金属管部の外周面に、難燃剤を含んだ
接着剤によって接着・固化される無機質材層を形成した
ことを特徴とする被覆管継手である。
【0015】
【作用】上記した被覆管および被覆管継手の構成によれ
ば、無機質材層によって耐熱性、断熱性及び難燃性が発
揮される。加えて本発明の被覆管は、無機質材が難燃剤
を含んだ接着剤によって接着・固化されているため、接
着材も難燃性を備える。また被覆管および被覆管継手の
製造方法によれば、無機材は電気力によって、塩化ビニ
ルの平面に対して直角状に整列される。そのため本方法
によると、無機材の表面の凹凸によって無機質材層に空
気層(空間層)が形成される。そしてこの空気層は、高
効率の断熱機能を発揮する。さらに請求項4記載の被覆
管および、請求項8記載の被覆管継手によれば、耐熱
性、断熱性及び難燃性を有する無機質層を形成すること
によって、金属層の厚さを必要最小限にすることができ
る。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図1及び図2を参照しなが
ら説明する。図1は断面構成を表した横断面図、図2は
層構成を表した縦断面図である。図1及び図2におい
て、1は被覆管又は被覆管継手の最内周に配置する熱可
塑性樹脂管あるいは、熱可塑性樹脂製管部である〔以
下、説明を簡単にするために単に「被覆管」だけを例示
して説明する〕。熱可塑性樹脂管1は、硬質塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、架橋型ポリオレフ
ィン等の熱可塑性樹脂によって形成する。熱可塑性樹脂
管1の成形方法は、通常の樹脂管と同様であり、押出成
形が一般に採用される。
【0017】熱可塑性樹脂管1の素材は、任意である
が、熱可塑性樹脂管1を硬質塩化ビニルで形成すると、
硬質塩化ビニルが塩素を含んだ樹脂であり、自己消化性
を持っているため、耐熱性が向上するので特に推奨され
る。また後記するように、管内を通過する流体の温度変
化が激しい場合は、ポリエチレンやポリプロピレン等の
管が推奨される。
【0018】熱可塑性樹脂管1の外周に、耐熱性、断熱
性及び難燃性を得るための難燃性被覆層2を1層以上形
成する。難燃性被覆層2は被覆管の使用条件によって複
層とする。図1及び図2に示した被覆管は難燃性被覆層
2を2層としたもので、熱可塑性樹脂管1の外周に第1
の接着剤層3と第1の無機質材層5を積層して内側の難
燃性被覆層2を形成し、さらにその外周に第2の接着剤
層6と第2の無機質材層7を積層して外側の難燃性被覆
層2を形成する。難燃性被覆層2は難燃剤を含んだ接着
剤によって無機質材を接着・固化することによって形成
する。外側の無機質材層7の外周には難燃剤を含んだ接
着剤でトップコート層8を形成し、第2の無機質層7の
無機質材が剥離・離脱することを防止するとともに、表
面層を円滑にして、外観上の見栄えをよくする。
【0019】接着剤層3、6は難燃剤を含んだ接着剤を
吹き付け塗布することによって形成する。その接着剤
は、アクリル酸エステル、アクリル−スチレン共重合体
等のアクリル系、その他のエマルジョンを使用する。接
着剤に含ませる難燃剤には、3酸化アンチモン、水酸化
アルミニウム等の無機系難燃剤、又はプロムフォスフェ
ード、クロロフォスフェード、デイクロロフィールフォ
スフェード等の燐酸系難燃剤が推奨され、これらを単独
又は複合して使用する。
【0020】接着剤によって接着・固化される無機質材
層5、7は、表面が凹凸であるヒル石やパーライト等の
粒状の無機材を植粒することによって形成する。
【0021】接着剤層3,6を構成する接着剤と、無機
質材層5、7および、熱可塑性樹脂管1の素材の組み合
わせは任意であるが、望ましくは、接着剤は、無機質材
層5、7と強力に結合し、熱可塑性樹脂管1とは結合力
が弱いものを選定することが推奨される。この理由は、
熱可塑性樹脂管1と無機質材層5、7との結合力を弱く
することにより、熱可塑性樹脂管1と無機質材層5、7
との熱膨張率の相違に起因する無機質材層5、7の破損
防止が期待できるためである。
【0022】即ちこの種の被覆管は、建物内の排水管と
して利用されることが多く、内部には、多種類の温度の
水が流されることが多い。従って被覆管は、常時熱膨張
と熱収縮にさらされる。また熱可塑性樹脂管1と無機質
材層5、7は、一般に熱膨張係数が異なる。そのため熱
可塑性樹脂管1と無機質材層5、7が強固に接合されて
いると、熱膨張率の相違により、熱可塑性樹脂管1と無
機質材層5、7のいずれかが破損する。多くの場合は、
無機質材層5、7にひび割れが生じてしまう。そこで先
に推奨した様に熱可塑性樹脂管1と無機質材層5、7と
の結合力を弱くすることにより、熱可塑性樹脂管1と無
機質材層5、7との界面が乖離し、無機質材層5、7の
破損が防がれる。
【0023】上記した接着剤および熱可塑性樹脂管1の
組み合わせには、例えば熱可塑性樹脂管1がポリエチレ
ンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を素材と
し、接着剤にスチレン−アクリル系エマルジョンを採用
する場合がある。接着剤層3、6のスチレン−アクリル
系接着剤は、粒状のヒル石やパーライト等の無機材を接
着・固化するが、熱可塑性樹脂管1として使用するポリ
オレフィンに対しては接着力を有しない。
【0024】従って熱膨張率が異なる熱可塑性樹脂管1
と無機質材層5とは接着されず、熱可塑性樹脂管1内に
冷水等が繰り返し流されても、熱可塑性樹脂管1は自由
に収縮できるため、第1の無機質材層5にひび割れが生
じることがない。即ち接着剤は無機質材層を接着・固化
するのみで、無機質材層と熱可塑性樹脂管とは接着しな
いため、熱可塑性樹脂管内に冷水や温水が繰り返して流
され、熱可塑性樹脂管が自由に収縮・膨張できるから、
被覆管及び管継手の寿命を長くすることができる。
【0025】次に、上記被覆管の製造方法について説明
する。先ず、硬質塩化ビニルの熱可塑性樹脂管1の外周
面に難燃剤を含んだ接着剤を吹き付け塗布する。接着剤
の塗布方法としては、吹き付けの他、刷毛塗りや、接着
剤の槽に熱可塑性樹脂管1を沈める方法があるが、作業
性と言う観点から吹き付けによる方法が最も望ましい。
そしてヒル石やパーライト等の無機材を電気植毛加工法
の応用によって植粒し、その後、接着剤を乾燥して無機
材を接着・固化し、内側の難燃性被覆層2を形成する。
【0026】ここで電気植毛加工法とは、例えばプラス
チックポケットブック(発行日1991年5月20日、
発行所工業調査会)第284頁に記載された技術であ
り、物体の表面に接着剤を塗布し、電圧を印加して繊維
を物体表面に接着し、植毛する技術である。本実施例
は、電気植毛加工法を応用したものであり、電気植毛加
工法で通常使用される繊維に代わってヒル石やパーライ
ト等を利用し、ヒル石やパーライト等を電気力によって
植粒するものである。本方法によってヒル石やパーライ
ト等を植粒すると、ヒル石やパーライト等は熱可塑性樹
脂管1の表面に直立する。
【0027】被覆管の製造工程の説明にもどると難燃性
被覆層2を複層とするときは、層数分だけこの工程を繰
り返す。そして、最後に、難燃剤を含んだ接着剤を吹き
付け塗布し、乾燥させるとトップコート層8が形成され
る。
【0028】 熱可塑性樹脂管1の外周面に植粒するヒル
石やパーライト等の無機材の粒子径は、平均3〜5mmの
比較的大きな粒子が望ましく、必要に応じてこの大きな
粒子の間に、平均粒子径が1〜3mmの中程度の粒子を充
填する。但し、図3に示すように大きな粒子の無機質材
のみで無機質材層5を形成してもよい。粒子は電気植毛
加工の原理に基づいて植粒されるため、熱可塑性樹脂管
1の平面に対して直角状に整列され、かつヒル石やパー
ライト等の表面は凹凸であるから無機質材層5に空気層
(空間層)が形成される。この空気層が効果的な断熱層
となる。ヒル石や、パーライトは、それぞれ単独でも良
く、勿論ヒル石とパーライトの混合物であっても良い。
またヒル石や、パーライト以外のものが含まれていても
良い。
【0029】電気植毛を応用する際の具体的条件を例示
すると、極間は100mm、電圧は40KV(DC)、植粒時間
は40秒とする。接着剤層3、6及びトップコート層8
を形成する難燃性合成樹脂接着剤は、例えばスチレン−
アクリル系エマルジョンを100重量部、酸化アンチモ
ン系難燃剤を20重量部を配合したものとし、塗布量
は、例えば第1の接着剤層3は300g/m2(wet) 、第2
の接着剤層6は200g/m2(wet) 、トップコート層8は
300g/m2(wet) とする。難燃性合成樹脂接着剤の乾燥
時間は、例えば第1の接着剤層3は60℃×15min 、
第2の接着剤層6も60℃×15min 、トップコート層
8は70℃×20min とする。
【0030】次に、樹脂層、金属層そして無機材層から
構成される被覆管を図4を参照しながら説明する。図4
において、10は鋼製又は鋳鉄製の金属管である。金属
管10は、被覆管継手の場合には異形への成形性が優れ
る鋳鉄製が好ましい。金属管10の内周面には熱可塑性
樹脂をライニングし、樹脂層となる内面ライニング層1
1を形成する。金属管10の外周面には耐熱性及び断熱
性を得るための難燃性被覆層12を形成する。難燃性被
覆層12は、上述したように接着剤層13と無機質材層
15とを積層して形成する。
【0031】内面ライニング層11は、例えば塩化ビニ
ル、ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系樹
脂、架橋型ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂でライニン
グする。接着剤層13の接着剤は例えばアクリル酸エス
テル、アクリル系、アクリル−スチレン共重合、その他
エマルジョンを使用し、その接着剤中に難燃剤を含ませ
る。難燃剤は例えば3酸化アンチモン、水酸化アルミニ
ウム等の無機系、又はブロムフォスフェート、クロロフ
ォスフェート、ディクロロプロピールフォス等の燐酸系
を単独又は複合使用する。接着剤によって接着・固化さ
れる無機質層15は表面が凹凸状のヒル石やパーライト
等の無機材を植粒して形成する。
【0032】難燃性被覆層12の製造方法は、上述した
ように、難燃剤を含んだ接着剤を金属管10の外周面に
吹き付け塗布し、ヒル石やパーライト等の無機材を電気
植毛加工法の応用によって植粒し、接着剤を乾燥させ、
無機材を接着・固化するものである。難燃性被覆層12
は、ヒル石やパーライト等の無機材が金属管10の平面
に対して直角状に整列され、かつヒル石やパーライト等
の表面が凹凸状であることから空気層(空間層)が形成
され、断熱効果が発揮される。
【0033】なお、図4には示していないが、最外周に
難燃剤を含んだ接着剤を吹き付け塗布し、トップコート
層を形成することにより、無機質材層15のヒル石やパ
ーライト等の無機質材の剥離・離脱を防止するとともに
表面層を円滑にすることもできる。
【0034】以上の実施例では、被覆管を中心に説明し
たが、被覆管継手についても同様に実施することができ
る。上記の構成の内、熱可塑性樹脂管で説明した構成を
応用する被覆管継手では、チーズ、ニップル、ソケット
等の管部を熱可塑性樹脂で成形して熱可塑性樹脂管部を
作り、その外周に第1の接着剤層3、第1の無機質材層
5を積層し、加えてその外周に第2の接着剤層6と第2
の無機質材層7を積層し、さらにトップコート層8を形
成することとなる。
【0035】また金属管を有する構成では、金属管部1
0の内周面に内面ライニング層11を形成し、金属管部
10の外周面には耐熱性及び断熱性を得るための難燃性
被覆層12を形成することとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル管等の熱可
塑性樹脂管の外周面に、難燃剤を含んだ接着剤によって
接着・固化される無機質材層が耐熱性、断熱性及び難燃
性を有するため、熱可塑性樹脂管が火災等によって溶融
したり焼失したりすることがなくなる。また火災によっ
ても有毒ガスが放出されにくい効果がある。
【0037】しかも本発明の被覆管、被覆管継手の製造
方法によると、無機質材層は塩化ビニル管等の外周面
に、難燃剤を含んだ接着剤を吹き付け塗布し、電気によ
って無機材を植粒して形成するため、生産性が高い効果
がある。加えて本発明の被覆管、被覆管継手の製造方法
によると、無機材が起立して塩化ビニル管等の外周面に
植粒されるので、無機質材層に空間が多く含まれる効果
があり、製造された被覆管および被覆管継手の断熱効果
等が高い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的実施例の被覆管の横断面図であ
る。
【図2】本発明の具体的実施例の被覆管の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の変形実施例の被覆管の縦断面図であ
る。
【図4】本発明の他の変形実施例の被覆管の横断面図で
ある。
【図5】従来の耐火性管構造体の一部を切欠した正面図
である。
【図6】従来の耐火性管構造体の端面図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂管(熱可塑性樹脂製管
部) 2,12 難燃性被覆層 3,6,13 接着剤層 5,7,15 無機質材層 10 金属管
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B 8413−4F 27/30 101 8115−4F F16L 9/14 47/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂管の外周面に、難燃剤を含
    んだ接着剤によって接着・固化される無機質材層を形成
    したことを特徴とする被覆管。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂管は、塩化ビニル樹脂を素
    材とすることを特徴とする請求項1記載の被覆管。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂管の外周面に、難燃剤を含
    んだ接着剤を塗布し、電気によって無機材を植粒して無
    機質材層を形成することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の被覆管の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属管の内周面に熱可塑性樹脂で内面ラ
    イニング層を形成し、金属管の外周面に難燃剤を含んだ
    接着剤によって接着・固化される無機質材層を形成した
    ことを特徴とする被覆管。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂製管部の外周面に、難燃剤
    を含んだ接着剤によって接着・固化される無機質材層を
    形成したことを特徴とする被覆管継手。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂製管部は、塩化ビニル樹脂
    を素材とすることを特徴とする請求項5記載の被覆管継
    手。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂製管部の外周面に、難燃剤
    を含んだ接着剤を塗布し、電気によって無機材を植粒し
    て無機質材層を形成することを特徴とする請求項5又は
    請求項6記載の被覆管継手の製造方法。
  8. 【請求項8】 金属管部の内周面に熱可塑性樹脂で内面
    ライニング層を形成し、金属管部の外周面に、難燃剤を
    含んだ接着剤によって接着・固化される無機質材層を形
    成したことを特徴とする被覆管継手。
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