JPH07276142A - 放電加工機の電源装置 - Google Patents
放電加工機の電源装置Info
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- JPH07276142A JPH07276142A JP8571794A JP8571794A JPH07276142A JP H07276142 A JPH07276142 A JP H07276142A JP 8571794 A JP8571794 A JP 8571794A JP 8571794 A JP8571794 A JP 8571794A JP H07276142 A JPH07276142 A JP H07276142A
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Abstract
電加工機の電源装置を提供する。 【構成】メイン電源VMを極間に供給する第2の供給線
W2と、極間の一方の電極Eとの間にダイオードDを接
続し、このダイオードDに逆バイアス用電源Vbから逆
バイアスの所定電圧を供給することにより、上記第2の
供給線W2の浮遊容量C2の影響を大幅に低減する。
Description
関し、特に加工精度を改善するとともに装置構成を簡略
化した放電加工機の電源装置に関する。
は、ワークと電極間(以下、極間と称する)に放電を発
生、つまり、放電点弧とするために、補助電源から補助
電源電圧を極間に印加する。そして、放電発生を検出
後、メイン電源から主電流を印加して荒加工を行ない、
仕上加工時にはメイン電源を切り離して補助電源から仕
上加工用の小電流を供給している。
成回路図が図5に示されている。図5において、補助電
源Vsは、スイッチングトランジスタTr1、同軸ケー
ブルW1及び抵抗R1を介して極間に接続され、またメイ
ン電源VMは、スイッチングトランジスタTr2、抵抗R
2、ダイオードD1、電源供給線としての同軸ケーブルW
2及び電磁開閉器Kを介して極間に接続されている。
しておきトランジスタTr1がON動作され、補助電源
Vsの電圧が極間に供給されて極間に放電を発生させ
る。極間で放電が発生した後に、トランジスタTr2を
ON動作させて、メイン電源VMを極間に供給して荒加
工を行なう。また、仕上加工時には、トランジスタTr
2と電磁開閉器KをOFF動作させて、メイン電源VMを
電気的に切り離し、補助電源だけで仕上加工を実行す
る。極間の放電発生は、放電検出部2で検出され、その
検出信号を受けるパルス制御部1がトランジスタTr1
とTr2のON/OFF動作を制御している。
からの極間への電源供給は、電源供給線W1とW2によっ
て行なわれるが、電源供給線のもつ浮遊容量は、加工性
能に大きな影響を及ぼす。
電源供給ケーブルを使用すると、インダクタンス成分が
大きくなり、加工電流の立ち上がりが緩やかになって荒
加工速度が低下してしまう。そこで、従来は、浮遊容量
の大きい同軸ケーブルW2が用いられている。このとき
には電磁開閉器KはON状態とされている。
給は、電源供給線W1を介して行なわれるが、電源供給
線W1の浮遊容量が大きいと、仕上加工時に、充電エネ
ルギーが放電され、放電電流が補助電源からの電流に重
畳されてしまい、仕上加工精度が低下してしまう。した
がって、従来は、補助電源供給線W1としては、浮遊容
量の小さい同軸ケーブルが用いられる。
r2がOFF動作されているので、メイン電源VMは供給
されないものの電源供給線W2が接続されており、その
大きな浮遊容量が仕上加工精度に悪影響を与えるので、
電磁開閉器KをOFF動作させて接続を切り離してい
る。
と仕上加工時のそれぞれの加工条件に適合した電源供給
線を用い、仕上加工時には荒加工で用いられる電源供給
線W2を電磁開閉器Kにより遮断し、別の低キャパシタ
ンス電源供給線W1を介して通電することにより、仕上
加工時の通電系のキャパシタンスを低減する装置は、特
開昭59−73226号の第1図〜第5図に開示されて
いる。
の出力ケーブル側に電流容量が大きく、接触面積が大き
い大型の電磁開閉器を設置しなければならないが、電磁
開閉器は大型となるため、極間近傍に設置するのは難し
く、また、コスト面の問題が生ずる。更に、電磁開閉器
回りの配線で、往復の供給線が離れてしまうので、出力
供給線のインピーダンス成分が大きくなる。そのため、
メイン電源を使用する荒加工時は、メイン電源の電流の
立ち上がり、立ち下がりが鈍化してしまい加工性能(面
粗さや加工速度)が低下してしまう。
〜第3図に示すように、移動可能な荒加工用通電端子と
仕上加工用通電端子を設け、各通電端子には、荒加工時
と仕上加工時のそれぞれの加工条件に適合した電源供給
(通電)線を介して、それぞれ荒加工用加工電源と仕上
加工用電源を接続し、供給線の接、断をワイヤ電極の通
電で行なうことにより、仕上加工時に荒加工で使用され
る供給線の浮遊容量の影響を除去した装置が提案されて
いる。
電流は、通常、数10A〜数100Aと大きいので通電
端子は大型化し、移動可能な通電端子構造とすることは
実用性の面で問題がある。
加工面精度を向上させるため、極間に供給する電源から
の極性を反転して仕上加工することがある。
源供給部分の回路図が示されている。前述と同様に、電
磁開閉器KをON状態にしておき補助電源Vsからの電
源は、トランジスタTr1のON動作制御により抵抗R1
とリレーRLおよび通電端子Sを介してワイヤ電極WE
とワークW間に供給され、極間で放電が発生した後、ト
ランジスタTr2をON動作させてメイン電源VMを、抵
抗R2、逆流阻止用ダイオードD1及び通電端子Sを介
してワイヤ電極WEとワークW間に供給して荒加工が行
なわれる。その後の最終仕上加工時には、リレーRLを
切り換え動作させ、極性を反転させて仕上加工面精度を
向上している。かかる極性反転放電加工については、特
公昭46ー24678号の第1図と第2図に開示されて
いる。このときには、電源は、補助電源Vsとメイン電
源VMの直列接続構成になってしまうので、両電源を切
り離して互いの干渉を防止するため、電磁開閉器KをO
FFさせている。仕上加工時には、また、図5と同様に
この電時開閉器KのOFF動作させて電源の供給線の浮
遊容量を除去している。
ければならず、前述と同様に、大容量のものが必要で、
大型化し、コスト面でも問題がある。
上加工の加工性能を向上した放電加工機の電源装置を提
供することにある。
イン電源と、補助電源の電気的な切り離しを可能とする
放電加工機の電源装置を提供することにある。
め、本発明による放電加工機の電源装置は、補助電源が
第1の給電線を介して加工電極とワーク電極間である極
間に接続され、メイン電源が第2の給電線を介して前記
極間に接続され、荒加工時は前記補助電源から供給され
る電圧により前記極間で放電が発生した後、前記メイン
電源から主電流を供給して加工を行ない、仕上加工時は
前記補助電源から供給される電流により加工を行なう放
電加工機の電源装置において、前記第2の給電線と前記
加工電極またはワーク電極のうち一方の電極との間に接
続され、前記補助電源から前記メイン電源への電流の流
れ込みを阻止するダイオードと、前記ダイオードに逆バ
イアスの所定電圧を供給する逆バイアス用電源とを備え
て構成される。
は、補助電源が第1の給電線を介して加工電極とワーク
電極間である極間に接続され、メイン電源が第2の給電
線を介して前記極間に接続され、荒加工時は前記補助電
源から供給される電圧により前記極間で放電が発生した
後、前記メイン電源から主電流を供給して加工を行な
い、仕上加工時は前記補助電源から供給される電流によ
り加工を行なう放電加工機の電源装置において、前記第
2の給電線と前記加工電極またはワーク電極のうち一方
の電極との間に接続され、前記補助電源から前記メイン
電源への電流の流れ込みを阻止するダイオードと、前記
ダイオードに逆バイアスの所定電圧を供給する逆バイア
ス用電源と、前記補助電源と前記極間に接続され、前記
補助電源からの電圧の極性を反転して前記極間に供給す
る極性切り換え手段とを備えて構成される。
の供給線と、極間のうち一方の電極との間にダイオード
を接続し、このダイオードに逆バイアス用電源から逆バ
イアスの所定電圧を供給することにより、上記第2の供
給線の浮遊容量の影響を大幅に低減する。また、メイン
電源を極間に供給する第2の供給線と、電極との間にダ
イオードを接続し、補助電源からの電圧の極性を反転
し、上記極間に供給して仕上加工する際、このダイオー
ドに逆バイアス用電源から逆バイアスの所定電圧を供給
することにより、上記第2の供給線の浮遊容量の影響を
低減するとともに、電磁開閉器なしでメイン電源と、補
助電源の電気的な切り離しを可能とする。
ながら説明する。図1は、本発明による放電加工機の電
源装置の一実施例を示す構成回路図である。
いず、逆流阻止用のダイオードDに直流電源Vbから逆
バイアス電圧を印加して、電源供給線W2の浮遊容量の
影響を著しく低減するものである。
助電源Vsからの電源を電源供給線(ケーブル)W1と
抵抗R1を介して電極EとワークWの極間に供給して極
間で放電が発生した後、トランジスタTr2をON動作
させてメイン電源VMからの電源を、抵抗R2、電源供給
線W2及びダイオードDを介して極間に供給して荒加工
が行なわれる。トランジスタTr1とTr2のON/OF
F制御は、パルス制御部1から出力されるパルス制御シ
ーケンスで行なわれる。極間の放電発生は、放電検出部
2が、検出抵抗Rdを介して供給される極間の電圧降下
に基づいて検出する。放電検出部2による放電発生の検
出信号は、パルス制御部1に送出され、トランジスタT
r1とTr2の上述スイッチングシーケンス制御が行なわ
れる。
続され、補助電源Vsからメイン電源への流れ込みを防
止する。
に、干渉阻止用のダイオードDb、抵抗Rb及び可変電
源Vbの直列回路が接続されており、電源Vbによりダ
イオードDが逆バイアスされる。
助電源Vsからの電源だけを極間に供給して、つまり、
メイン電源からの電流を用いずに、補助電源からの電流
だけで仕上げ加工するとき、電源VbからダイオードD
に逆バイアス電圧を印加する。このとき、供給する逆バ
イアス電圧は、補助電源Vsの電圧以上に設定する。こ
うすることにより、ダイオードDの接合容量を小さく
し、電源供給線W2の浮遊容量の影響を著しく低減する
ことができる。
CJとダイオードに印加される逆バイアス電圧VRとの関
係が示され、逆バイアス電圧VRを増大させるにつれて
接合容量は大幅に低下することがわかる。
量C2とダイオードDの接合容量CJは直列に接続されて
いるため、両容量を合成した直列容量は、 (C2・CJ)/(C2+CJ) =CJ/(1+CJ/C2) となり、ダイオードDの接合容量CJが電源供給線W2の
浮遊容量C2と比較して充分に小さければ、合成容量
は、略ダイオードの接合容量CJと等しくなり、電源供
給線の浮遊容量C2の影響を殆ど除去できる。実際、C2
は、数千ピコファラドに対して、ダイオードDを適当に
逆バイアスすれば接合容量CJは百ピコファラド程度と
することができ、浮遊容量C2の影響を格段に減少する
ことができる。尚、図1において、C1は電源供給線W1
の浮遊容量を示す。
置の他の実施例の構成回路図である。本実施例は、図1
に示す実施例と基本的な原理は同様であるが、ダイオー
ドDに逆バイアス電圧を印加するための電源Vbを、電
極EとワークWの極間及び、放電検出部2内の検出抵抗
を介して供給している。すなわち、電源Vbの+側をダ
イオードDのカソードに抵抗R2を介して接続し、電源
Vbの−側をワークWに接続し、ダイオードDを逆バイ
アスして接合容量を小さい値に設定することにより、電
源供給線W2の浮遊容量の影響を低減している。
バイアスするための電源Vbは、必要な接合容量を得る
ための電圧を予め設定した固定電圧電源としても良い
し、ダイオードDの特性等、使用環境条件に最適な逆バ
イアス電圧を供給するように可変電圧電源とすることも
できる。
電源供給線の浮遊容量の影響を非常に小さくすることが
できるので、0.5ミクロンRmax以下の仕上げ面あ
らさの加工が可能になる。また、ダイオードDを逆バイ
アスするための電源Vbは、電流を流す必要がないの
で、小容量の電源で良く、従来の電磁開閉器を用いるよ
りコストもはるかに安い。更には、メイン電源の出力ケ
ーブルのインピーダンスを小さくできるので、荒加工性
能を損なうこともないという効果がある。
る。本実施例で、極性反転により仕上加工を行なう際、
電磁開閉器なしでメイン電源と、補助電源の電気的な切
り離しを可能とするワイヤ放電加工機の電源装置を実現
している。
実施例では、図6と同様に、補助電源Vsが給電端子S
とリレーRLを介して、ワイヤ電極WEと、ワークW間
に供給され、放電状態に到達した後、メイン電源VMか
らの電源が、ワークWとワイヤ電極WEの極間に供給さ
れ、荒加工が行なわれる。この電源供給シーケンスの制
御は、パルス制御部1からトランジスタTr1とTr2に
供給されるパルスにより行なわれる。また、前述と同様
に、極間検出部2で極間の放電状態を検出し、検出信号
がパルス制御部1に供給される。
えて、極性を反転するが、このとき、メイン電源VMと
補助電源Vs間を切り離すため、ダイオードDを逆バイ
アスする電源Vbが設けられている。すなわち、給電端
子Sに逆流阻止用のダイオードDのアノードが接続さ
れ、カソードには、抵抗Rbを介して電源Vbの+側が
接続され、−側がワークに接続されている。ここで、電
源電圧VbをVsよりも大きく設定すると、ダイオード
Dは逆バイアスされるので、両電源を電気的に切り離す
ことができる。また、図1と図2で説明したように、逆
バイアス電圧を大きくするとダイオードDの接合容量が
小さくなるので、メイン電源VMの供給ケーブルの大き
な浮遊容量の影響を著しく低減できる。このとき、Vb
がVsと等しい場合でも両電源の干渉は防止されること
は明らかである。
例と同様に、メイン電源供給線の浮遊容量の影響を軽減
し、また極性反転して補助電源を極間に供給する際、大
型リレーを設置する必要がなく、メイン電源と補助電源
を電気的に切り離すことができる。
加工機の電源装置によれば、簡易な構成でメイン電源を
極間に供給する電源供給線のもつ浮遊容量の影響を著し
く低減できるとともに、加工精度を大幅に改善すること
ができる。
を示す構成回路図である。
る。
置の構成回路図である。
実施例を示す構成回路図である。
る。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】補助電源が第1の給電線を介して加工電極
とワーク電極間である極間に接続され、メイン電源が第
2の給電線を介して前記極間に接続され、荒加工時は前
記補助電源から供給される電圧により前記極間で放電が
発生した後、前記メイン電源から主電流を供給して加工
を行ない、仕上加工時は前記補助電源から供給される電
流により加工を行なう放電加工機の電源装置において、 前記第2の給電線と前記加工電極またはワーク電極のう
ち一方の電極との間に接続され、前記補助電源から前記
メイン電源への電流の流れ込みを阻止するダイオード
と、 前記ダイオードに逆バイアスの所定電圧を供給する逆バ
イアス用電源と、を備えて成ることを特徴とする放電加
工機の電源装置。 - 【請求項2】前記逆バイアス用電源の電圧は、前記補助
電源の電圧以上である請求項1に記載の放電加工機の電
源装置。 - 【請求項3】前記逆バイアス用電源は、可変電圧電源で
ある請求項1に記載の放電加工機の電源装置。 - 【請求項4】補助電源が第1の給電線を介して加工電極
とワーク電極間である極間に接続され、メイン電源が第
2の給電線を介して前記極間に接続され、荒加工時は前
記補助電源から供給される電圧により前記極間で放電が
発生した後、前記メイン電源から主電流を供給して加工
を行ない、仕上加工時は前記補助電源から供給される電
流により加工を行なう放電加工機の電源装置において、 前記第2の給電線と前記加工電極またはワーク電極のう
ち一方の電極との間に接続され、前記補助電源から前記
メイン電源への電流の流れ込みを阻止するダイオード
と、 前記ダイオードに逆バイアスの所定電圧を供給する逆バ
イアス用電源と、 前記補助電源と前記極間に接続され、前記補助電源から
の電圧の極性を反転して前記極間に供給する極性切り換
え手段と、を備えて成ることを特徴とする放電加工機の
電源装置。 - 【請求項5】前記逆バイアス用電源の電圧は、前記補助
電源の電圧以上である請求項4に記載のワイヤ放電加工
機の電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08571794A JP3243368B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電加工機の電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08571794A JP3243368B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電加工機の電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276142A true JPH07276142A (ja) | 1995-10-24 |
JP3243368B2 JP3243368B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=13866595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08571794A Expired - Lifetime JP3243368B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電加工機の電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243368B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-03-31 JP JP08571794A patent/JP3243368B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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---|---|
JP3243368B2 (ja) | 2002-01-07 |
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