JPH07275977A - 管内壁面への螺旋状フィンの加工方法および加工装置 - Google Patents

管内壁面への螺旋状フィンの加工方法および加工装置

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JPH07275977A
JPH07275977A JP8767594A JP8767594A JPH07275977A JP H07275977 A JPH07275977 A JP H07275977A JP 8767594 A JP8767594 A JP 8767594A JP 8767594 A JP8767594 A JP 8767594A JP H07275977 A JPH07275977 A JP H07275977A
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pipe
processed
diameter
wall surface
cutting
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JP8767594A
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Aritaka Tatsumi
有孝 辰巳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管軸と直交する方向に近い大なる螺旋角度を
有するフィンを能率良く連続的に形成できる管内壁面へ
の螺旋状フィンの加工方法および加工装置を提供するこ
とにある。 【構成】 被加工管の管内に切削バイトを有するバイト
アセンブリを挿入して回転させつつ被加工管を縮径用ダ
イスに通過させて縮径するとともに、縮径用ダイスによ
って外径が保持される被加工管の内壁面に切削バイトを
接触させることにより管軸に直交する方向に大なる螺旋
角を有するフィンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管内壁面への螺旋状フィ
ンの加工方法およびその装置に関し、特に、バイトを用
いた堀り起こし法によって、溝加工が施される金属管
(以下、被加工管という)の内壁面に螺旋状のフィンを
連続的に形成する管内壁面への螺旋状フィンの加工方法
および加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】金属管の内壁面に連続したフィン又は溝等
を加工する方法として、切削バイトを使用して螺旋状の
フィンを形成する特公昭57−40437号公報に開示
される方法、円筒状の外周面に所定の螺旋溝を有する金
属プラグを使用して管軸に対して緩い螺旋角を有する多
数のフィンを連続的に形成する特公昭61−59806
号公報に開示される方法、金属管の管軸に直交する1つ
の平面内にある円周上に多数の細かい切れ刃を有する工
具を使用して多数の突起を内壁面に形成する特開昭51
−14866号、あるいは特開平4−151473号に
開示される方法、多数の細かい螺旋状の切れ刃を有する
プラグを既に内壁面に多数の連続したフィンが形成され
ている被加工管に挿入し、フィンとプラグの切れ刃とを
噛み合わせて更に微細な内面溝を形成する特開昭51−
17170号に開示される方法がある。
【0003】また、被加工管の材質を非磁性金属とし、
被加工管の外部よりマグネットカプラを介してプラグに
回転トルクを与えることにより摩擦力による切削抵抗を
低減させてプラグの回転を円滑化させる特開平3−71
914号に開示される方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の内面溝
付管の加工方法によると、金属管と工具との間に生じる
摩擦力は形成されるフィンあるいは溝の螺旋角が管軸に
対して大きくなるほど大きくなるため、金属管の連続加
工性が低下し、また、増大した切削抵抗によって金属管
に変形が生じるという問題がある。従って、本発明の目
的は、管軸と直交する方向に近い大なる螺旋角度を有す
るフィンを能率良く連続的に形成できる管内壁面への螺
旋状フィンの加工方法および加工装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は管軸と直交する
方向に近い大なる螺旋角度を有するフィンを能率良く連
続的に形成するため、一端に被加工管の内壁面を周方向
に切削する切削バイトと、一端から他端にかけての所定
の位置に少なくとも一対のN極及びS極を軸対称的に有
する第1の磁石を配置した軸部と、軸部外周に配置され
被加工管の管内で管軸に対して軸部を同軸状に支持する
フローティングプラグとを有するバイトアセンブリを被
加工管内に挿入し、フローティングプラグが位置する被
加工管の外周部に、フローティングプラグと共働する固
定引抜ダイスを配置してバイトアセンブリを管軸方向に
固定し、かつ管軸の周りに回転自在に保持し、第1の磁
石が位置する被加工管の外周部に、少なくとも一対のN
極及びS極の第2の磁石を磁性体によって軸対称的に保
持した磁石ユニットを管軸に同軸状に配置し、固定引抜
ダイスによって被加工管を引き抜くとともに磁石ユニッ
トを被加工管の周方向に所定の速度で回転させて第1及
び第2の磁石の磁気的結合によってバイトアセンブリを
回転させ、固定引抜ダイスによって縮径された被加工管
を、切削バイトの刃先回転径以下に縮径し管軸方向に移
動可能に設けられる縮径用ダイスに通過させて更に縮径
しつつ外形を保持しながら内壁面を切削バイトに接触さ
せることにより被加工管の内壁面に螺旋状のフィンを形
成する管内壁面への螺旋状フィンの加工方法を提供す
る。
【0006】また、本発明は管軸と直交する方向に近い
大なる螺旋角度を有するフィンを能率良く連続的に形成
するため、被加工管の内部に挿入され、一端に被加工管
の内壁面を周方向に切削する切削バイトを有し、一端か
ら他端にかけて所定の長さを有する軸部を被加工管の管
内で管軸に対して同軸状に支持するフローティングプラ
グを備えたバイトアセンブリと、バイトアセンブリの外
周部に少なくとも一対のN極及びS極を軸対称的に有す
る第1の磁石と、フローティングプラグと共働して被加
工管を引き抜きにより縮径するとともにバイトアセンブ
リを管内において管軸方向に固定し、かつ管軸の周りに
回転自在に保持する固定引抜ダイスと、縮径された被加
工管を更に引き抜きにより切削バイトの刃先回転径以下
に縮径し、管軸方向に移動可能に設けられる縮径用ダイ
スと、縮径された被加工管の外周部において管軸と同軸
状に配置され、少なくとも一対のN極及びS極を有する
第2の磁石を内径部に軸対称的に配置した中空状の磁石
ユニットとを有する管内壁面への螺旋状フィンの加工装
置を提供する。
【0007】
【作用】本発明によると、縮径用ダイスによって被加工
管を縮径しながら内壁面に回転する切削バイトを接触さ
せることによって切削抵抗に起因する被加工管の変形が
抑制され、フィンの加工精度が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の管内壁面への螺旋状フィンの
加工方法及び加工装置を図面を基に詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の管内壁面への螺旋状フィ
ン加工装置の一実施例における断面図を示し、同図にお
いて内面にフィンが加工される被加工管1はX方向に移
動するものと仮定する。被加工管1の外周部には、その
未加工部に位置して管軸に対称に一対の永久磁石2A,
2Bを有し被加工管1の周方向に回転可能に設けられる
磁石ユニット4と、被加工管1を第1の外径に縮径する
引抜きダイス5と、引抜きダイス5によって縮径された
被加工管1を更に縮径し、被加工管1の管軸方向に移動
可能な縮径用ダイス6とが同軸状に配置されている。
【0010】被加工管1の内部には、磁石ユニット4が
設けられる位置に軸対称に配置される一対の永久磁石8
A,8Bと、被加工管1の移動方向における先端部に縮
径用ダイス6によって縮径された被加工管1の内面にフ
ィンを加工する加工用バイト9とが管軸方向に所定の長
さを有する鋼製のマンドレルに一体的に形成されたバイ
トアセンブリ7が挿入されている。
【0011】ここで、磁石ユニット4及びバイトアセン
ブリ7に対配置される永久磁石2A,2B及び8A,8
Bは2組以上の対であっても良く、特にバイトアセンブ
リ7に対配置される永久磁石8A,8Bはできるだけ強
力であることが好ましい。
【0012】また、磁石ユニット4に使用する磁石とし
ては永久磁石以外に、スリップリング等を介して通電す
る電磁石であっても良い。
【0013】バイトアセンブリ7は、磁石ユニット4と
縮径用ダイス6との間に配置される引抜きダイス5と共
働し、縮径される被加工管1の内径を規定するフローテ
ィングプラグ10によって管軸方向に固定され、かつ回
転自在に支持されている。
【0014】フローティングプラグ10は、ボディ部1
0Aの外径が被加工管1の未加工部より小なる外径を有
し、ベアリング部10Bの外径がバイトアセンブリ7の
先端部に形成されている加工用バイト9の刃先回転径よ
り大なる外径を有するように形成されており、その接続
面はテーパー状に形成されている。
【0015】更に、永久磁石8を介した反対側の端部付
近には被加工管1の内壁面と当接することによってバイ
トアセンブリ7の振れを抑制するスリーブ11が設けら
れ、その密着性を高めるためにOリング12を備えてい
る。
【0016】次に、上記加工装置を使用した管内壁面へ
の螺旋状フィンの加工方法について説明する。
【0017】まず、被加工管1を実用上十分な真直度及
び真円度に矯正した後、その内部に前述のバイトアセン
ブリ7を適量の潤滑油とともに挿入する。
【0018】次に、被加工管1の先端をスェジャー等の
縮径手段によって縮径し、更にブルブロック等の金属管
引抜き装置に接続して引抜きダイス5を通過させること
により第1の外径に縮径する。この引抜き時にフローテ
ィングプラグ10は引抜きダイス5と共働して被加工管
1の内径を規定するとともに、バイトアセンブリ7を管
軸方向に固定し、回転自在に支持する。
【0019】次に、磁石ユニット4を被加工管1の外周
に沿ってa方向に回転させる。このとき、図1のA−A
切断部を示す図2に示すように磁石ユニット4の一対の
永久磁石2A,2Bと、バイトアセンブリ7に設けられ
た一対の永久磁石8A,8Bとが磁気的結合することに
より、バイトアセンブリ7は磁石ユニット4の回転と同
期して回転する。
【0020】次に、磁石ユニット4の回転と同期して回
転する加工用プラグ9に向かって縮径用ダイス6を移動
させることにより、第1の外径に縮径された被加工管1
が更に縮径される。このとき、図3に示すように縮径さ
れた被加工管1の内壁面を加工用プラグ9に当接させる
ことによりフィン13が形成される。
【0021】縮径用ダイス6は引抜きによって、図3の
A−A切断部を示す図4に示すように被加工管1を加工
用プラグ9の刃先回転径より小なる内径となるように縮
径する。このことにより、縮径用ダイス6の位置を管軸
方向に移動させることで縮径された内壁面の加工用バイ
ト9への当接状態を任意に変化させることができ、よっ
て所定の加工度のフィン13を形成することができる。
【0022】この加工方法によると、例えば、被加工管
1の内壁面の必要とする長さだけ、あるいは内壁面に断
続的にフィン13を形成することもできる。
【0023】図5は、本発明の管内壁面への螺旋状フィ
ンの加工装置の他の実施例における断面図を示し、図1
と同様の構造及び機能を有する部分については同一の符
号及び引用数字を付しているので重複する説明を省略す
る。また、同図において内面溝が加工される被加工管1
は図1と同様にX方向に移動するものと仮定する。
【0024】被加工管1の内部には管軸方向に所定の長
さを有し、X方向の先端側に加工用バイト9が設けら
れ、末端側をフローティングプラグ10によって回転自
在に支持されたバイトアセンブリ7が挿入されている。
【0025】また、加工用バイト9が位置する被加工管
1の外部には縮径用ダイス6が配置され、フローティン
グプラグ10が位置する被加工管1の外部には引抜きダ
イス5が配置される。
【0026】バイトアセンブリ7の外周に軸対称に配置
される一対の永久磁石8A,8Bは、加工用バイト9と
フローティングプラグ10との間に位置しており、この
一対の永久磁石8A,8Bが配置される第1の外径に縮
径された被加工管1の外周部には、管軸に対称に一対の
永久磁石2A、2Bを有し被加工管1の周方向に回転可
能に設けられる磁石ユニット4を有する。
【0027】更に、一対の永久磁石8A,8Bと加工用
バイト9との間には、バイトアセンブリ7と同軸状に設
けられるスプリング14と、被加工管1とバイトアセン
ブリ7との間に保持される複数のスチールボール15
と、スチールボール15を保持する保持具16よりなる
自動芯出し装置17がバイトアセンブリ7に形成された
鍔7A,7Bの間に設けられている。
【0028】スチールボール15を保持する保持具16
はスプリング14によってX方向に付勢されるととも
に、管軸方向に移動できるように支持されており、スチ
ールボール15はX方向とは反対方向に円錐状をなすよ
うにバイトアセンブリ7に形成された円錐部7Cと接触
している。
【0029】この自動芯出し装置17は、バイトアセン
ブリ7の回転に伴ってスチールボール15が被加工管1
の内壁面と円錐部7Cに接して遊星回転しながら管軸に
平行に移動するので、図5のA−A部において切断した
図6に示すようにバイトアセンブリ7の中心軸が被加工
管1の管軸に一致するようになる。
【0030】このことから、フローティングプラグ10
と加工用バイト9との間の距離が大きく離れていても自
動芯出し装置17によってバイトアセンブリ7の中心軸
が被加工管1の管軸上に位置するように保持されるの
で、磁石ユニット4により伝達される回転トルクに基づ
いて加工用バイト9の安定した回転が得られるとともに
被加工管1の内径が変動しても容易に対処できる。
【0031】図7は本発明の変形例を示し、加工用バイ
ト9の刃先と軸対称の位置に切削されたフィンを被加工
管1の径方向に押圧し曲面状の表面を有した突起9Aを
有する。
【0032】図8は、図7のA−A部における切断図を
示し、加工用バイト9の刃先が図中に示すa方向に回転
し被加工管1の内壁面にフィン13を形成すると、その
回転に対して180度遅れて曲面状の表面を有した突起
9Aが、図9に示すように先端が径方向に突出したフィ
ン13を周方向に押圧することによって平坦化し、トン
ネル状の流路18及び開口幅がdの微小な開口部19を
備えた内面溝を同一の工程で形成することができる。
【0033】上記した加工装置に使用される磁石ユニッ
ト4は、バイトアセンブリ7との磁気的結合時において
永久磁石の有効径が大きいほど単位長さ当たりの回転ト
ルクが大きくなり、更に管軸方向への長さを長くするに
つれて大きな回転トルクを伝達することができる。よっ
て被加工管1の未加工部、即ち、フローティングプラグ
10の入口側に配置すると効果的である。
【0034】また、バイトアセンブリに設けられる加工
用バイトは複数の刃数を有しても良く、この場合にはバ
イトアセンブリ1回転において刃数と同数のフィンを被
加工管1の内壁面に同時に形成することができ、フィン
の加工能率が向上する。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の管内壁面へ
の螺旋状フィンの加工方法によると、一端に被加工管の
内壁面を周方向に切削する切削バイトと、一端から他端
にかけての所定の位置に少なくとも一対のN極及びS極
を軸対称的に有する第1の磁石を配置した軸部と、軸部
外周に配置され被加工管の管内で管軸に対して軸部を同
軸状に支持するフローティングプラグとを有するバイト
アセンブリを被加工管内に挿入し、フローティングプラ
グが位置する被加工管の外周部に、フローティングプラ
グと共働する固定引抜ダイスを配置してバイトアセンブ
リを管軸方向に固定し、かつ管軸の周りに回転自在に保
持し、第1の磁石が位置する被加工管の外周部に、少な
くとも一対のN極及びS極の第2の磁石を磁性体によっ
て軸対称的に保持した磁石ユニットを管軸に同軸状に配
置し、固定引抜ダイスによって被加工管を引き抜くとと
もに磁石ユニットを被加工管の周方向に所定の速度で回
転させて第1及び第2の磁石の磁気的結合によってバイ
トアセンブリを回転させ、固定引抜ダイスによって縮径
された被加工管を、切削バイトの刃先回転径以下に縮径
し管軸方向に移動可能に設けられる縮径用ダイスに通過
させて更に縮径しつつ外形を保持しながら内壁面を切削
バイトに接触させることにより被加工管の内壁面に螺旋
状のフィンを形成するようにしたため、管軸と直交する
方向に近い大なる螺旋角度を有するフィンを能率良く連
続的に形成することができる。
【0036】また、本発明の管内壁面への螺旋状フィン
の加工装置によると、被加工管の内部に挿入され、一端
に被加工管の内壁面を周方向に切削する切削バイトを有
し、一端から他端にかけて所定の長さを有する軸部を被
加工管の管内で管軸に対して同軸状に支持するフローテ
ィングプラグを備えたバイトアセンブリと、バイトアセ
ンブリの外周部に少なくとも一対のN極及びS極を軸対
称的に有する第1の磁石と、フローティングプラグと共
働して被加工管を引き抜きにより縮径するとともにバイ
トアセンブリを管内において管軸方向に固定し、かつ管
軸の周りに回転自在に保持する固定引抜ダイスと、縮径
された被加工管を更に引き抜きにより切削バイトの刃先
回転径以下に縮径し、管軸方向に移動可能に設けられる
縮径用ダイスと、縮径された被加工管の外周部において
管軸と同軸状に配置され、少なくとも一対のN極及びS
極を有する第2の磁石を内径部に軸対称的に配置した中
空状の磁石ユニットとを有するようにしたため、管軸と
直交する方向に近い大なる螺旋角度を有するフィンを能
率良く連続的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における管内壁面への螺旋状
フィンの加工装置を示す断面図である。
【図2】図1のA−A部における切断図を示す。
【図3】本発明における管内壁面への螺旋状フィンの加
工装置によるフィンの加工を示す説明図である。
【図4】図3のA−A部における切断図を示す。
【図5】本発明の他の実施例における管内壁面への螺旋
状フィンの加工装置を示す断面図である。
【図6】図5のA−A部における切断図を示す。
【図7】本発明の変形例における部分断面図を示す。
【図8】図7のA−A部における切断図を示す。
【図9】図7の部分拡大図を示す。
【符号の説明】
1 被加工管 2A,2B 永久磁石 4 磁石ユニット 5 引抜きダイス 6 縮径用ダイス 7 バイトアセンブリ 7A,7B 鍔 7C 円錐部 8A,8B 永久磁石 9 加工用バイト 9A 突起 10 フローティングプラグ 10A ボディ部 10B ベアリング部 11 スリーブ 12 Oリング 13 フィン 14 スプリング 15 スチールボール 16 保持具 17 自動芯出し装置 18 流路 19 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁面にフィンを加工する非磁性材より
    なる金属管(以下、被加工管という)の内部に切削バイ
    トを挿入して回転させるとともに被加工管と前記切削バ
    イトを前記被加工管の管軸方向に相対的に移動させるこ
    とにより、前記被加工管の内壁面に管軸方向と直交する
    方向に近い大なる螺旋角度で前記フィンを形成する管内
    壁面への螺旋状フィンの加工方法において、 一端に前記被加工管の前記内壁面を周方向に切削する切
    削バイトと、前記一端から他端にかけての所定の位置に
    少なくとも一対のN極及びS極を軸対称的に有する第1
    の磁石を配置した軸部と、前記軸部外周に配置され前記
    被加工管の管内で管軸に対して前記軸部を同軸状に支持
    するフローティングプラグとを有するバイトアセンブリ
    を前記被加工管内に挿入し、 前記フローティングプラグが位置する前記被加工管の外
    周部に、前記フローティングプラグと共働する固定引抜
    ダイスを配置して前記バイトアセンブリを前記管軸方向
    に固定し、かつ前記管軸の周りに回転自在に保持し、 前記第1の磁石が位置する前記被加工管の前記外周部
    に、少なくとも一対のN極及びS極の第2の磁石を磁性
    体によって軸対称的に保持した磁石ユニットを前記管軸
    に同軸状に配置し、 前記固定引抜ダイスによって前記被加工管を引き抜くと
    ともに前記磁石ユニットを前記被加工管の周方向に所定
    の速度で回転させて前記第1及び第2の磁石の磁気的結
    合によって前記バイトアセンブリを回転させ、 前記固定引抜ダイスによって縮径された被加工管を、前
    記切削バイトの刃先回転径以下に縮径し前記管軸方向に
    移動可能に設けられる縮径用ダイスに通過させて更に縮
    径しつつ外形を保持しながら前記内壁面を前記切削バイ
    トに接触させることにより前記被加工管の前記内壁面に
    螺旋状の前記フィンを形成する管内壁面への螺旋状フィ
    ンの加工方法。
  2. 【請求項2】 内壁面にフィンを加工する非磁性材より
    なる金属管(以下、被加工管という)の内部に挿入さ
    れ、一端に前記被加工管の前記内壁面を周方向に切削す
    る切削バイトを有し、前記一端から他端にかけて所定の
    長さを有する軸部を前記被加工管の管内で管軸に対して
    同軸状に支持するフローティングプラグを備えたバイト
    アセンブリと、 前記バイトアセンブリの外周部に少なくとも一対のN極
    及びS極を軸対称的に有する第1の磁石と、 前記フローティングプラグと共働して前記被加工管を引
    き抜きにより縮径するとともに前記バイトアセンブリを
    前記管内において管軸方向に固定し、かつ前記管軸の周
    りに回転自在に保持する固定引抜ダイスと、 前記縮径された被加工管を更に引き抜きにより前記切削
    バイトの刃先回転径以下に縮径し、前記管軸方向に移動
    可能に設けられる縮径用ダイスと、 前記縮径された被加工管の外周部において前記管軸と同
    軸状に配置され、少なくとも一対のN極及びS極を有す
    る第2の磁石を内径部に軸対称的に配置した中空状の磁
    石ユニットとを有し、 前記バイトアセンブリは、前記第1及び第2の磁石の磁
    気的結合によって、前記縮径された被加工管の外周部に
    同軸状に配置された前記磁石ユニットの周方向への回転
    に伴って回転し、前記縮径された被加工管を前記縮径用
    ダイスで引き抜いて前記切削バイトの刃先回転径以下に
    縮径しつつ外形を保持しながら回転する前記切削バイト
    に前記内壁面を接触させることによって前記被加工管の
    軸方向と直交する方向に近い大なる螺旋角度で螺旋状の
    フィンを加工することを特徴とする管内壁面への螺旋状
    フィンの加工装置。
  3. 【請求項3】 前記バイトアセンブリは、前記切削バイ
    トと前記フローティングプラグとの間の前記軸部の中心
    軸を前記被加工管の前記管軸に一致させる芯出し手段を
    有する請求項第2項記載の管内壁面への螺旋状フィンの
    加工装置。
  4. 【請求項4】 前記バイトアセンブリは、前記一端に設
    けられて前記切削バイトとともに回転し、前記被加工管
    の前記内壁面に形成された前記螺旋状のフィンを周方向
    に押圧する押圧部を有する請求項第2項記載の管内壁面
    への螺旋状フィンの加工装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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