JPH07275589A - 衣料品の仕上げ加工方法及び仕上げ加工装置 - Google Patents
衣料品の仕上げ加工方法及び仕上げ加工装置Info
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- JPH07275589A JPH07275589A JP6099375A JP9937594A JPH07275589A JP H07275589 A JPH07275589 A JP H07275589A JP 6099375 A JP6099375 A JP 6099375A JP 9937594 A JP9937594 A JP 9937594A JP H07275589 A JPH07275589 A JP H07275589A
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- Japan
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- clothing
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- suspended
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- finishing
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43D—MACHINES, TOOLS, EQUIPMENT OR METHODS FOR MANUFACTURING OR REPAIRING FOOTWEAR
- A43D11/00—Machines for preliminary treatment or assembling of upper-parts, counters, or insoles on their lasts preparatory to the pulling-over or lasting operations; Applying or removing protective coverings
- A43D11/003—Applying or removing protective coverings
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B7/00—Footwear with health or hygienic arrangements
- A43B7/12—Special watertight footwear
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用布地と縫糸との間に多少の収縮率差があ
っても、不均一な布張力や過剰張力で縫製が行なわれた
としても、縫製作業において縫製速度等の設定の拙さと
いったことがあったとしても、洗濯による縮みが発生し
ない衣料品が最終的に得られる仕上げ加工方法を提供す
る。 【構成】 縫製が終わった衣料品26をハンガー28に懸吊
して搬送し、懸吊状態の衣料品に吹付けノズル30から処
理剤を吹き付けて含浸させ、その後に懸吊状態の衣料品
を乾燥及び熱処理する。
っても、不均一な布張力や過剰張力で縫製が行なわれた
としても、縫製作業において縫製速度等の設定の拙さと
いったことがあったとしても、洗濯による縮みが発生し
ない衣料品が最終的に得られる仕上げ加工方法を提供す
る。 【構成】 縫製が終わった衣料品26をハンガー28に懸吊
して搬送し、懸吊状態の衣料品に吹付けノズル30から処
理剤を吹き付けて含浸させ、その後に懸吊状態の衣料品
を乾燥及び熱処理する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、衣料品を縫製後にお
いて仕上げ加工し、耐洗濯性等の性質改善を図る衣料品
の仕上げ加工方法及びその方法を実施するための仕上げ
加工装置に関する。
いて仕上げ加工し、耐洗濯性等の性質改善を図る衣料品
の仕上げ加工方法及びその方法を実施するための仕上げ
加工装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えばワイシャツなどのように頻繁に洗
濯され耐洗濯性が要求される衣料品では、洗濯による縮
みを防止するために、従来、裁断・縫製前の布地に対し
て樹脂加工やサンフォライズ（Ｓａｎｆｏｒｉｚｅｄ：
商標）加工などを施すようにしていた。
濯され耐洗濯性が要求される衣料品では、洗濯による縮
みを防止するために、従来、裁断・縫製前の布地に対し
て樹脂加工やサンフォライズ（Ｓａｎｆｏｒｉｚｅｄ：
商標）加工などを施すようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、縫製
作業従事者の賃金が高騰する傾向にあり、この対策のた
めに縫製工場を人件費の安い地域、国へ移転することが
行なわれているが、これに伴い、縫製作業者の技能水準
の低下による製品の品質低下といった新たな問題が生じ
ている。すなわち、布地の種類に対する不適切な縫糸の
選定、すなわち布地の収縮率と選定縫糸の収縮率との不
適合、ミシン縫製の際の布張力の不均一や過剰張力（布
の引っ張り過ぎ）、縫製速度や運針ステッチ、縫糸の番
手、撚数の設定の拙さなどにより、裁断・縫製前の布地
の段階で防縮加工を施していても、縫製完成品において
洗濯による縮みが発生し、製品に対して消費者から苦情
が出る、といった問題点があった。
作業従事者の賃金が高騰する傾向にあり、この対策のた
めに縫製工場を人件費の安い地域、国へ移転することが
行なわれているが、これに伴い、縫製作業者の技能水準
の低下による製品の品質低下といった新たな問題が生じ
ている。すなわち、布地の種類に対する不適切な縫糸の
選定、すなわち布地の収縮率と選定縫糸の収縮率との不
適合、ミシン縫製の際の布張力の不均一や過剰張力（布
の引っ張り過ぎ）、縫製速度や運針ステッチ、縫糸の番
手、撚数の設定の拙さなどにより、裁断・縫製前の布地
の段階で防縮加工を施していても、縫製完成品において
洗濯による縮みが発生し、製品に対して消費者から苦情
が出る、といった問題点があった。
【０００４】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、使用布地と縫糸との間に多少の収縮
率差があっても、不均一な布張力や過剰張力で縫製が行
なわれたとしても、また、縫製作業において縫製速度等
の設定の拙さといったことがあったとしても、最終の製
品では、洗濯による縮みなどの発生を防止することがで
きる衣料品の仕上げ加工方法、並びに、その方法の実施
に使用するための仕上げ加工装置を提供することを目的
とする。
されたものであり、使用布地と縫糸との間に多少の収縮
率差があっても、不均一な布張力や過剰張力で縫製が行
なわれたとしても、また、縫製作業において縫製速度等
の設定の拙さといったことがあったとしても、最終の製
品では、洗濯による縮みなどの発生を防止することがで
きる衣料品の仕上げ加工方法、並びに、その方法の実施
に使用するための仕上げ加工装置を提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明では、縫製が終
わった衣料品をハンガー等の吊り具に懸吊し、懸吊状態
で衣料品の搬送を行なうとともに、懸吊状態の衣料品に
処理剤を吹き付けて含浸させ、その後に懸吊状態の衣料
品を乾燥及び熱処理して、最終の製品を得るようにし
た。
わった衣料品をハンガー等の吊り具に懸吊し、懸吊状態
で衣料品の搬送を行なうとともに、懸吊状態の衣料品に
処理剤を吹き付けて含浸させ、その後に懸吊状態の衣料
品を乾燥及び熱処理して、最終の製品を得るようにし
た。
【０００６】上記したように懸吊状態の衣料品に処理剤
を吹き付ける際に、衣料品を鉛直軸回りに回転させるよ
うにしてもよい。
を吹き付ける際に、衣料品を鉛直軸回りに回転させるよ
うにしてもよい。
【０００７】また、上記した方法を実施するための装置
として、処理室、乾燥室及び熱処理室を連設し、それら
各室内及び各室間でそれぞれ、衣料品を懸吊した吊り具
を搬送する搬送手段を設け、前記処理室には、吊り具に
懸吊された衣料品に処理剤を吹き付ける処理剤吹付け手
段を配設し、その処理室で処理剤が吹き付けられて処理
剤を含浸し吊り具に懸吊された衣料品を前記乾燥室で乾
燥させ、その乾燥室で乾燥処理され吊り具に懸吊された
衣料品を前記熱処理室で加熱して熱処理するように構成
した。
として、処理室、乾燥室及び熱処理室を連設し、それら
各室内及び各室間でそれぞれ、衣料品を懸吊した吊り具
を搬送する搬送手段を設け、前記処理室には、吊り具に
懸吊された衣料品に処理剤を吹き付ける処理剤吹付け手
段を配設し、その処理室で処理剤が吹き付けられて処理
剤を含浸し吊り具に懸吊された衣料品を前記乾燥室で乾
燥させ、その乾燥室で乾燥処理され吊り具に懸吊された
衣料品を前記熱処理室で加熱して熱処理するように構成
した。
【０００８】上記した装置における搬送手段の構成とし
て、処理室内、乾燥室内及び熱処理室内並びにそれら各
室間に配設され、衣料品を懸吊した吊り具の上端部が摺
動自在に係合した、連続した１本の水平レールを備えた
ものとすることができる。また、上記処理室に、吊り具
に懸吊された衣料品を鉛直軸回りに低速度で回転させる
回転機構を配設するようにしてもよい。
て、処理室内、乾燥室内及び熱処理室内並びにそれら各
室間に配設され、衣料品を懸吊した吊り具の上端部が摺
動自在に係合した、連続した１本の水平レールを備えた
ものとすることができる。また、上記処理室に、吊り具
に懸吊された衣料品を鉛直軸回りに低速度で回転させる
回転機構を配設するようにしてもよい。
【０００９】
【作用】この発明に係る上記構成の衣料品仕上げ加工方
法によれば、また、上記構成の装置を使用して衣料品の
仕上げ加工を行なうようにすれば、使用布地と縫糸との
間に多少の収縮率差があったとしても、縫製時に布張力
が不均一であったり過剰な張力が掛けられたりしても、
また、縫製作業において縫製速度等の設定の拙さといっ
たことがあったとしても、縫製された後の衣料品そのも
のに対して仕上加工が施されるので、最終の製品に、仕
上加工以前の縫製段階における上記した種々の不都合が
製品品質の低下となって現出することはない。
法によれば、また、上記構成の装置を使用して衣料品の
仕上げ加工を行なうようにすれば、使用布地と縫糸との
間に多少の収縮率差があったとしても、縫製時に布張力
が不均一であったり過剰な張力が掛けられたりしても、
また、縫製作業において縫製速度等の設定の拙さといっ
たことがあったとしても、縫製された後の衣料品そのも
のに対して仕上加工が施されるので、最終の製品に、仕
上加工以前の縫製段階における上記した種々の不都合が
製品品質の低下となって現出することはない。
【００１０】また、懸吊状態の衣料品に処理剤を吹き付
ける際に衣料品を鉛直軸回りに低速度で回転させるよう
にすれば、衣料品への処理剤の散布が均等に行なわれ、
衣料品の各部における仕上げ加工が均一に行なわれるこ
とになる。
ける際に衣料品を鉛直軸回りに低速度で回転させるよう
にすれば、衣料品への処理剤の散布が均等に行なわれ、
衣料品の各部における仕上げ加工が均一に行なわれるこ
とになる。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例について図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【００１２】図１ないし図３は、この発明に係る衣料品
（この例ではワイシャツ）の仕上げ加工方法を実施する
ための装置の構成の１例を示し、図１は、装置の一部を
概略的に示す側断面図、図２は、装置全体の概略平面
図、図３は、一部を破断状態で示す装置全体の側面図で
ある。
（この例ではワイシャツ）の仕上げ加工方法を実施する
ための装置の構成の１例を示し、図１は、装置の一部を
概略的に示す側断面図、図２は、装置全体の概略平面
図、図３は、一部を破断状態で示す装置全体の側面図で
ある。
【００１３】このワイシャツ仕上げ加工装置は、図２に
示すように、処理室10、乾燥室12、熱処理室14及び冷却
室16を連設し、ハンガー取付け位置18、前記各室及びハ
ンガー取外し位置20を順番に通る連続した１本の無端状
水平レールを備えた搬送コンベア22を配設して構成され
ている。搬送コンベア22は、詳細な説明を省略するが、
水平レール24の受金に、加工処理されるワイシャツ26を
懸吊したハンガー28の軸部の上端部を摺動自在に係合さ
せ、図示しない駆動機によって水平レール24に内設され
たチェーンを周回移動させることにより、ハンガー28を
移動させる構成となっている（図１及び図３参照）。勿
論、搬送コンベアの構成は、ワイシャツをハンガーに懸
吊して水平方向へ移動させることができるものであれ
ば、どのようなものであってもよい。
示すように、処理室10、乾燥室12、熱処理室14及び冷却
室16を連設し、ハンガー取付け位置18、前記各室及びハ
ンガー取外し位置20を順番に通る連続した１本の無端状
水平レールを備えた搬送コンベア22を配設して構成され
ている。搬送コンベア22は、詳細な説明を省略するが、
水平レール24の受金に、加工処理されるワイシャツ26を
懸吊したハンガー28の軸部の上端部を摺動自在に係合さ
せ、図示しない駆動機によって水平レール24に内設され
たチェーンを周回移動させることにより、ハンガー28を
移動させる構成となっている（図１及び図３参照）。勿
論、搬送コンベアの構成は、ワイシャツをハンガーに懸
吊して水平方向へ移動させることができるものであれ
ば、どのようなものであってもよい。
【００１４】処理室10内には、図１に示すように、処理
剤の吹付けノズル30が周囲及び上方、必要に応じて下方
にも、複数個設けられており、それら複数個の吹付けノ
ズル30は、供給配管32を介して調整タンク34に連通接続
されている。そして、処理剤、例えば防縮性を付与する
処理剤が配管36を通して調整タンク34へ送られ、適当な
圧力に加圧調整された処理剤が調整タンク34から供給配
管32を通して吹付けノズル30へ供給され、吹付けノズル
30からワイシャツ26へ向けて処理剤が吹付け散布される
構成となっている。また、処理室10の内底部には、吹付
けノズル30から吹き出されたがワイシャツ26に付着し含
浸されなかった処理剤を回収するためのドレン管38が接
続されている。尚、ワイシャツ26への処理剤の散布がよ
り均等に行なわれるようにするため、ハンガー28を鉛直
軸回りに低速度で回転させて、ハンガー28に懸吊された
ワイシャツ26を１回転以上回転させる回転機構を設ける
とよい。
剤の吹付けノズル30が周囲及び上方、必要に応じて下方
にも、複数個設けられており、それら複数個の吹付けノ
ズル30は、供給配管32を介して調整タンク34に連通接続
されている。そして、処理剤、例えば防縮性を付与する
処理剤が配管36を通して調整タンク34へ送られ、適当な
圧力に加圧調整された処理剤が調整タンク34から供給配
管32を通して吹付けノズル30へ供給され、吹付けノズル
30からワイシャツ26へ向けて処理剤が吹付け散布される
構成となっている。また、処理室10の内底部には、吹付
けノズル30から吹き出されたがワイシャツ26に付着し含
浸されなかった処理剤を回収するためのドレン管38が接
続されている。尚、ワイシャツ26への処理剤の散布がよ
り均等に行なわれるようにするため、ハンガー28を鉛直
軸回りに低速度で回転させて、ハンガー28に懸吊された
ワイシャツ26を１回転以上回転させる回転機構を設ける
とよい。
【００１５】乾燥室12には、図１に示すように、ヒータ
を備えた熱風循環用ファン40が設けられている。この熱
風循環用ファン40の吐出口から吐き出された熱風、例え
ば８０〜１４０℃の熱風が給気ダクト42を通って給気室
44内へ導入され、給気室44内に導入された熱風が吹出し
口46から、処理剤を含浸してハンガー28に懸吊されたワ
イシャツ26が搬送されている室内へ吹き出される。そし
て、ワイシャツ26に含浸した処理剤中の水分が熱風によ
って蒸気させられ、蒸発水分を含んだ熱風は、排気口48
を通って排気ダクト50内へ流入し、その排気ダクト50を
通って熱風循環用ファン40の吸気口へ還流するようにな
っている。
を備えた熱風循環用ファン40が設けられている。この熱
風循環用ファン40の吐出口から吐き出された熱風、例え
ば８０〜１４０℃の熱風が給気ダクト42を通って給気室
44内へ導入され、給気室44内に導入された熱風が吹出し
口46から、処理剤を含浸してハンガー28に懸吊されたワ
イシャツ26が搬送されている室内へ吹き出される。そし
て、ワイシャツ26に含浸した処理剤中の水分が熱風によ
って蒸気させられ、蒸発水分を含んだ熱風は、排気口48
を通って排気ダクト50内へ流入し、その排気ダクト50を
通って熱風循環用ファン40の吸気口へ還流するようにな
っている。
【００１６】また、熱処理室14には、図２及び図３に示
すように、循環ファンを内蔵した熱風発生装置52が設け
られている。この熱風発生装置52からは、熱風、例えば
８０〜２５０℃の熱風が熱風供給ダクト54を通って熱処
理室14内へ供給され、この熱風により、ハンガー28に懸
吊されて熱処理室14内を搬送されるワイシャツ26が加熱
されて熱処理される。熱処理室14内へ供給された熱風
は、熱処理室14内から吸気ダクト56内へ流入し、吸気ダ
クト56内を通って熱風発生装置52へ循環するように構成
されている。
すように、循環ファンを内蔵した熱風発生装置52が設け
られている。この熱風発生装置52からは、熱風、例えば
８０〜２５０℃の熱風が熱風供給ダクト54を通って熱処
理室14内へ供給され、この熱風により、ハンガー28に懸
吊されて熱処理室14内を搬送されるワイシャツ26が加熱
されて熱処理される。熱処理室14内へ供給された熱風
は、熱処理室14内から吸気ダクト56内へ流入し、吸気ダ
クト56内を通って熱風発生装置52へ循環するように構成
されている。
【００１７】熱処理室14に隣接した冷却室16には、必要
により冷風発生装置が設けられ、ハンガー28に懸吊され
て熱処理室14内から搬出され冷却室16内へ搬入されてき
た高温のワイシャツ26を、例えば０〜１０℃の冷風によ
り強制冷却し、或いは、自然冷却により放冷するように
なっている。
により冷風発生装置が設けられ、ハンガー28に懸吊され
て熱処理室14内から搬出され冷却室16内へ搬入されてき
た高温のワイシャツ26を、例えば０〜１０℃の冷風によ
り強制冷却し、或いは、自然冷却により放冷するように
なっている。
【００１８】次に、上記装置を使用してワイシャツの防
縮加工を行なう具体的方法の１例について説明する。
縮加工を行なう具体的方法の１例について説明する。
【００１９】まず、ハンガー取付け位置18において、加
工処理しようとするワイシャツ26を吊り下げたハンガー
28の上端部を水平レール24の受金に人手によって次々と
引っ掛ける。水平レール24の受金に上端部が係合したハ
ンガー28に懸吊されたワイシャツ26は、搬送コンベア22
によって搬送され、処理室10内へ搬入される。処理室10
内へ搬入されたワイシャツ26は、室内中央部に停止させ
られ、鉛直軸回りに低速度で３回転させられる。その間
に、複数個の吹付けノズル30からワイシャツ26へ向けて
加圧された処理剤が３〜１０秒間吹き付けられ、ワイシ
ャツ26の重量に対して２０〜３０％程度の量の処理剤
が、ワイシャツ26の全体に均一に散布されて含浸させら
れる。このとき使用される処理剤の組成の１例を示す
と、グリオキザール系樹脂（大日本インキ化学工業
（株）製の商品名ベッカミンＬＦ１０）２４重量％、ウ
レタン系樹脂（大日本インキ化学工業（株）製の商品名
ボンディック１８５０ＮＳ）６重量％、柔軟剤（大日本
インキ化学工業（株）製の商品名ソフナーＡ９００）４
重量％、塩化マグネシウム触媒（大日本インキ化学工業
（株）製の商品名カタリストＧＸＬ）９．６重量％及び
水５６．４重量％である。
工処理しようとするワイシャツ26を吊り下げたハンガー
28の上端部を水平レール24の受金に人手によって次々と
引っ掛ける。水平レール24の受金に上端部が係合したハ
ンガー28に懸吊されたワイシャツ26は、搬送コンベア22
によって搬送され、処理室10内へ搬入される。処理室10
内へ搬入されたワイシャツ26は、室内中央部に停止させ
られ、鉛直軸回りに低速度で３回転させられる。その間
に、複数個の吹付けノズル30からワイシャツ26へ向けて
加圧された処理剤が３〜１０秒間吹き付けられ、ワイシ
ャツ26の重量に対して２０〜３０％程度の量の処理剤
が、ワイシャツ26の全体に均一に散布されて含浸させら
れる。このとき使用される処理剤の組成の１例を示す
と、グリオキザール系樹脂（大日本インキ化学工業
（株）製の商品名ベッカミンＬＦ１０）２４重量％、ウ
レタン系樹脂（大日本インキ化学工業（株）製の商品名
ボンディック１８５０ＮＳ）６重量％、柔軟剤（大日本
インキ化学工業（株）製の商品名ソフナーＡ９００）４
重量％、塩化マグネシウム触媒（大日本インキ化学工業
（株）製の商品名カタリストＧＸＬ）９．６重量％及び
水５６．４重量％である。
【００２０】処理室10内での処理剤吹付け処理が終わっ
たワイシャツ26は、ハンガー28に懸吊された状態で搬送
コンベア22によって処理室10内から乾燥室12内へ搬送さ
れる。乾燥室12内へ搬入されたワイシャツ26は、５〜１
０分間乾燥室12内を移送され、その間に１１０〜１２０
℃の熱風を供給されて、ワイシャツ26に含浸させられた
処理剤中の水分が蒸発し除去される。
たワイシャツ26は、ハンガー28に懸吊された状態で搬送
コンベア22によって処理室10内から乾燥室12内へ搬送さ
れる。乾燥室12内へ搬入されたワイシャツ26は、５〜１
０分間乾燥室12内を移送され、その間に１１０〜１２０
℃の熱風を供給されて、ワイシャツ26に含浸させられた
処理剤中の水分が蒸発し除去される。
【００２１】乾燥室12内での乾燥処理が終わったワイシ
ャツ26は、ハンガー28に懸吊されたまま搬送コンベア22
によって熱処理室14内へ搬入される。そして、熱処理室
14内において、ワイシャツ26は微速移動しながら１６０
℃の熱風によって加熱され、これにより、ワイシャツ26
に含浸した処理剤中のグリオキザール系樹脂が架橋縮合
反応を起こすとともに、ウレタン系樹脂がワイシャツ26
の繊維表面で軟化溶融して、弾力性被膜が形成される。
このようにして熱処理により、ワイシャツ26の繊維に防
縮性及び弾発性が付与され、繊維内部の残留歪みが矯正
されて防縮性の改善が図られる。
ャツ26は、ハンガー28に懸吊されたまま搬送コンベア22
によって熱処理室14内へ搬入される。そして、熱処理室
14内において、ワイシャツ26は微速移動しながら１６０
℃の熱風によって加熱され、これにより、ワイシャツ26
に含浸した処理剤中のグリオキザール系樹脂が架橋縮合
反応を起こすとともに、ウレタン系樹脂がワイシャツ26
の繊維表面で軟化溶融して、弾力性被膜が形成される。
このようにして熱処理により、ワイシャツ26の繊維に防
縮性及び弾発性が付与され、繊維内部の残留歪みが矯正
されて防縮性の改善が図られる。
【００２２】熱処理が完了したワイシャツ26は、搬送コ
ンベア22によって熱処理室14から搬出され冷却室16内へ
搬入される。そして、ワイシャツ26は、冷却室16内にお
いて自然冷却され或いは冷風によって強制冷却され、そ
の後に冷却室16内から搬出されて、ハンガー取外し位置
20において、加工処理が終わったワイシャツ26を吊り下
げたハンガー28を人手によって水平レール24から取り外
し、さらに、ワイシャツ26をハンガー28から取り外して
整理される。
ンベア22によって熱処理室14から搬出され冷却室16内へ
搬入される。そして、ワイシャツ26は、冷却室16内にお
いて自然冷却され或いは冷風によって強制冷却され、そ
の後に冷却室16内から搬出されて、ハンガー取外し位置
20において、加工処理が終わったワイシャツ26を吊り下
げたハンガー28を人手によって水平レール24から取り外
し、さらに、ワイシャツ26をハンガー28から取り外して
整理される。
【００２３】以上のようにして加工処理されたワイシャ
ツの、洗濯に対する防縮効果を調べたところ、表１に示
す結果が得られた。尚、ワイシャツの素材は、綿１００
％であった。
ツの、洗濯に対する防縮効果を調べたところ、表１に示
す結果が得られた。尚、ワイシャツの素材は、綿１００
％であった。
【００２４】
【表１】
【００２５】表１に示した結果から分かる通り、加工処
理の前後における寸法変化も無く、加工処理されたワイ
シャツは、洗濯に対する十分な防縮効果を有しているこ
とが確認された。
理の前後における寸法変化も無く、加工処理されたワイ
シャツは、洗濯に対する十分な防縮効果を有しているこ
とが確認された。
【００２６】尚、上記した仕上げ加工装置は、処理剤を
変えることにより、防縮加工以外に縫製品に対する柔
軟、防黴、防ダニ、防虫等の加工処理にもそのまま使用
し得るものである。
変えることにより、防縮加工以外に縫製品に対する柔
軟、防黴、防ダニ、防虫等の加工処理にもそのまま使用
し得るものである。
【００２７】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
かつ作用するので、この発明に係る衣料品の仕上げ加工
方法によれば、また、この発明に係る装置を使用して衣
料品の仕上げ加工を行なうようにすれば、使用生地と縫
糸との間に多少の収縮率の違いがあっても、縫製が不均
一な布張力や過剰張力で行なわれたとしても、また、縫
製作業において縫製速度等の設定の拙さといったことが
あったとしても、最終的に、洗濯による縮みなどが発生
しない衣料品を得ることができる。従って、この発明
は、人件費の安い地域、国への縫製工場の移転といった
近年の傾向に伴って生じている、縫製作業者の技能水準
の低下による製品の品質低下の問題を解決することがで
き、衣料品のコスト低下と品質向上との両方を共に満足
させ得る方法及び装置を提供し得たものである。
かつ作用するので、この発明に係る衣料品の仕上げ加工
方法によれば、また、この発明に係る装置を使用して衣
料品の仕上げ加工を行なうようにすれば、使用生地と縫
糸との間に多少の収縮率の違いがあっても、縫製が不均
一な布張力や過剰張力で行なわれたとしても、また、縫
製作業において縫製速度等の設定の拙さといったことが
あったとしても、最終的に、洗濯による縮みなどが発生
しない衣料品を得ることができる。従って、この発明
は、人件費の安い地域、国への縫製工場の移転といった
近年の傾向に伴って生じている、縫製作業者の技能水準
の低下による製品の品質低下の問題を解決することがで
き、衣料品のコスト低下と品質向上との両方を共に満足
させ得る方法及び装置を提供し得たものである。
【図１】この発明に係る衣料品の仕上げ加工方法を実施
するための装置の構成の１例を示す図であって、装置の
一部を概略的に示した側断面図である。
するための装置の構成の１例を示す図であって、装置の
一部を概略的に示した側断面図である。
【図２】同じく、装置全体の概略平面図である。
【図３】同じく、一部を破断状態で示す装置全体の側面
図である。
図である。
10 処理室 12 乾燥室 14 熱処理室 16 冷却室 22 搬送コンベア 24 無端状水平レール 26 衣料品（ワイシャツ） 28 ハンガー 30 吹付けノズル 40 熱風循環用ファン 52 熱風発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０６Ｃ 7/00 Ｚ 29/00 Ｚ Ｄ０６Ｍ 15/70
Claims (5)
- 【請求項１】 衣料品を吊り具に懸吊して搬送し、懸吊
状態の衣料品に処理剤を吹き付けて含浸させ、その後に
懸吊状態の衣料品を乾燥及び熱処理する衣料品の仕上げ
加工方法。 - 【請求項２】 懸吊状態の衣料品に処理剤を吹き付ける
際に衣料品を鉛直軸回りに低速度で回転させるようにす
る請求項１記載の衣料品の仕上げ加工方法。 - 【請求項３】 吊り具に懸吊された衣料品に処理剤を吹
き付ける処理剤吹付け手段を備えた処理室、この処理室
で処理剤が吹き付けられて処理剤を含浸し吊り具に懸吊
された衣料品を乾燥させる乾燥室、並びに、この乾燥室
で乾燥処理され吊り具に懸吊された衣料品を加熱して熱
処理する熱処理室を連設し、 前記処理室内、乾燥室内及び熱処理室内並びにそれら各
室間でそれぞれ、衣料品を懸吊した吊り具を搬送する搬
送手段を設けた衣料品の仕上げ加工装置。 - 【請求項４】 搬送手段が、処理室内、乾燥室内及び熱
処理室内並びにそれら各室間に配設され、衣料品を懸吊
した吊り具の上端部が摺動自在に係合した、連続した１
本の水平レールを備えたものである請求項３記載の衣料
品の仕上げ加工装置。 - 【請求項５】 処理室に、吊り具に懸吊された衣料品を
鉛直軸回りに低速度で回転させる回転機構が配設された
請求項３又は請求項４記載の衣料品の仕上げ加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6099375A JPH07275589A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 衣料品の仕上げ加工方法及び仕上げ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6099375A JPH07275589A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 衣料品の仕上げ加工方法及び仕上げ加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07275589A true JPH07275589A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=14245792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6099375A Pending JPH07275589A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 衣料品の仕上げ加工方法及び仕上げ加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07275589A (ja) |
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-
1994
- 1994-04-12 JP JP6099375A patent/JPH07275589A/ja active Pending
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