JPH07275407A - クラブヘッドの改良式構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は絶好な撃球平衡性と正確度
のあるゴルフ用クラブヘッドを提供することである。 【構成】 クラブヘッドの撃球面の反対の面に両側に
凸縁を有するＷ型内凹槽を具え、中央の凹弧面はクラブ
ヘッドの中空槽を二つの部分に分割し、内凹槽の凹弧面
と前壁面の間に適当な間隔を保持する。本体内の中空槽
が形成した二つの部分は頭側及びクラブ側の位置にあ
り、クラブヘッドにその重量を平均的に分配する機能を
与え、クラブヘッドの成型後、比較的良好な平衡性を具
え、撃球の正確性をもたらす。クラブヘッド表面の下方
に位置する内凹槽は、クラブヘッドの表面美感を損うこ
となく、撃球の為クラブを振る際に発生する乱流により
撃球の正確性に影響を及ぼされる事がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゴルフ用クラブヘッドの
改良式構造に関し、特に一種の撃球平衡性を向上させ、
且つ又クラブヘッド表面の美感を損わないゴルフ用クラ
ブヘッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般のゴルフ用クラブヘッド１（図１、
２参照）は少なくとも頂部表面１０、底面（sole）１
１、頭側（toe）１２、クラブ側（heel）１３、クラブ
軸（hosel）１３０、クラブ槽１６及び中空槽１５と前
壁面（face）１７、及び前壁面と結合した撃球面１４等
を含めたものより構成される。これは一般のクラブヘッ
ド本体を成型し表面加工した後、中空槽１５の中に軽型
発砲材を填入することによりクラブヘッドの製造が完成
する。この為、該クラブヘッドの頭側１２とクラブ側１
３とにより良い平衡性を具える様、本体成型加工前に予
めクラブヘッドの重量を見積り、必ず相当な平衡効果を
具備しなければならない。相当な平衡効果が具備されて
いない場合はクラブヘッドの撃球正確度に影響すること
になり、従来のクラブヘッドが容易に克服することがで
きない問題点であった。

【０００３】これ故本発明者は多年に亙る関連をもつ製
品の設計、製造の経験を積み、従来の品物の欠点につい
て研究、改良し、本案を発明したのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は一種の
絶好な撃球平衡性と正確度のあるゴルフ用クラブヘッド
を提供し、ゴルフ族の撃球に利益を与えることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるゴルフ用ク
ラブヘッドの構造改良は、クラブヘッド本体の後側面と
底面との間に内向け延伸のＷ型内凹槽がクラブヘッド後
側に二凸縁を形成し、又内凹槽により凹弧面を具え、ク
ラブヘッド本体の中空槽を二大部分に分割し、且つこの
円弧面と前壁面の間に一間隔ｄを保持し、中空槽の二大
部分も又連通状を呈し、中空槽内の充填物の大部分を中
空槽の二大部分内に分布する。これにより、クラブヘッ
ド本体の重量を頭側と桿側間に平均分配してクラブヘッ
ドが撃球平衡性を具える。

【０００６】本発明によるゴルフ用クラブヘッドの構造
改良は、前記内凹槽に形成した壁面をクラブヘッド本体
の頂部表面下に向けて底面上方まで延伸させて孤形後壁
面を形成することもできる。

【０００７】

【作用】本発明の特点は該クラブヘッドの底部と後側に
一つのＷ型内凹槽を具え、この内凹槽の両側に凸縁を形
成する。又一つの凹弧面はクラブヘッドの中空槽を二つ
の大きい部分に分割する。又内凹槽の凹弧面と前壁面の
間に適当な間隔を形成し、大きい部分の中空槽二つが依
然として連通状を保持する。

【０００８】クラブヘッド本体の中空槽が形成した二つ
の大きい部分は丁度頭側（toe）及びクラブ側（heel）
の位置にあり、クラブヘッドにその重量を平均的に分配
する機能を与え、クラブヘッドが成型した後、比較的良
好な平衡性を具え、撃球の正確性をもたらす。一方、内
凹槽はクラブヘッド表面の下方に位置し、クラブヘッド
の表面美感を損うのを避け、しかも撃球の為クラブを振
る時に乱流が発生して撃球の正確性に影響を及ぼす事が
ない。

【０００９】

【実施例】同様に、又上記発明の特点、目的によって本
発明の比較的良好な実施例について添付の図面、図３〜
７を参照しながら以下に解説する。

【００１０】図３に示すのは本発明の正面図であり、図
に示す本発明のクラブヘッド本体２は頂部表面２０、頭
側（toe）２１、底面（sole）２２、クラブ側（heel）
２３、撃球面２４、クラブ軸（hosel）２５、桿槽２５
０、中空槽２６及び前壁面２７を具え、前壁面２７は撃
球面２４と結合して一体となる。又クラブヘッド本体２
は後側面２８を具え、それは底面２２と一Ｗ方内凹槽３
０を形成し、この内凹槽３０は頂部表面２０の内側２
０′が底面２２の弧形壁面２８′まで延伸して形成され
たのである。この為第四図に示す様に該クラブヘッド本
体の頂部表面２０が依然として不変であることが非常に
明確に見られる。

【００１１】該内凹槽３０の形成は本クラブヘッドの後
側面に二凸縁３１、３１′及び一凹弧面３２を形成さ
せ、その中該凹弧面３２は前壁面２７に最も接近してい
る。但し、前壁面２７との間に一間隔ｄを形成してクラ
ブヘッド本体の中空槽２６を二つの部分、２６０、２６
１に分け、中空槽中の充填物の大部分が皆中空槽のこの
部分２６０、２６１中に分配されることにより、クラブ
ヘッド本体の重量を頭側２１と桿側２３の間に分配す
る。この様にしてクラブヘッド本体が最も良好な平衡性
を具えるのである。

【００１２】それ故、初めに本クラブヘッドを設計する
際にクラブヘッド自身の重量を相応に配慮して頭側と桿
側とに位置させることによって、クラブヘッドのあるべ
き良好な平衡性を持たせ、撃球の正確性を向上させ、撃
球の効果を発揮させる本案の構成となる。

【００１３】

【発明の効果】本発明によるゴルフ用クラブヘッドの改
良式構造の特徴は、クラブヘッド本体の底部及び後側面
に一内凹槽を具え、且つこの内凹槽の凹弧面と前表面内
側は一間隔を形しているので、クラブヘッド本体の中空
槽は分割されて二つの大きい部分を呈しており、又、依
然として連通状を呈しているので、クラブヘッド本体の
中央区域の重量を減少することができる。但しその両側
は発砲材若しくはその他の充填物で填入され、更にクラ
ブヘッド本体自身の重量に適応して、比較的良好な平衡
性を維持し、クラブヘッドの頭側（toe）及びクラブ側
（heel）間に極めて良好な平衡効果を保持し、且つ上表
面不変の状況下に於いて尚クラブヘッド表面が完全無欠
で美感を保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のゴルフヘッドの正面図である。

【図２】図１の２−２断面図である。

【図３】本発明のゴルフヘッドの正面図である。

【図４】図３の４−４断面図である。

【図５】図３の５−５断面図である。

【図６】本発明のゴルフヘッドの正面下方から見た斜視
図である。

【図７】本発明のゴルフヘッドの背面下方から見た斜視
図である。

【符号の説明】

１ クラブヘッド １０ 頂部表面 １１ 底面 １２ 頭側 １３ クラブ側 １４ 撃球面 １５ 中空槽 １６ クラブ槽 １７ 前壁面 １３０ クラブ軸 ２ クラブヘッド本体 ２０ 頂部表面 ２０′ 頂部表面の内側 ２１ 頭側 ２２ 底面 ２３ クラブ側 ２４ 撃球面 ２５ クラブ軸 ２６ 中空槽 ２７ 前壁面 ２８ 後側面 ２８′ 弧形壁面 ２５０ 桿槽 ２６０ 中空槽 ２６１ 中空槽 ３０ 内凹槽 ３１ 凸縁 ３１′ 凸縁 ３２ 凹弧面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クラブヘッド本体の後側面と底面との間
   に内向け延伸のＷ型内凹槽がクラブヘッド後側に二凸縁
   を形成し、又内凹槽により凹弧面を具え、クラブヘッド
   本体の中空槽を二大部分に分割し、且つこの円弧面と前
   壁面の間に一間隔ｄを保持し、中空槽の二大部分も又連
   通状を呈し、中空槽内の充填物の大部分を中空槽の二大
   部分内に分布することにより、クラブヘッド本体の重量
   を頭側と桿側間に平均分配してクラブヘッドが撃球平衡
   性を具えることを特徴とするゴルフ用クラブヘッドの構
   造改良。
2. 【請求項２】 前記内凹槽に形成した壁面はクラブヘッ
   ド本体の頂部表面下に向けて底面上方まで延伸して孤形
   後壁面を形成することを特徴とする請求項１記載のクラ
   ブヘッドの構造改良。