JPH07275286A - 視力回復装置 - Google Patents

視力回復装置

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JPH07275286A
JPH07275286A JP6075117A JP7511794A JPH07275286A JP H07275286 A JPH07275286 A JP H07275286A JP 6075117 A JP6075117 A JP 6075117A JP 7511794 A JP7511794 A JP 7511794A JP H07275286 A JPH07275286 A JP H07275286A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視力・視機能回復訓練において、焦点距離調
節手段と奥行調節手段とを備え、小スペースでしかも実
像での訓練に近い状態で快適な訓練を可能とする。 【構成】 制御部111は、訓練項目選択部117から
の要請により虚像距離変更部112と奥行き設定部11
3に訓練に従った距離の設定を要請し、可視指標提示部
115に訓練パターンの出力を要請する。虚像距離変更
部112は光学的に虚像の距離を変更し、奥行き設定部
113は輻輳関係により奥行きを設定する。従って、被
矯正者は、小スペースで快適な視覚訓練ができる。更
に、制御部111は触覚刺激発生部114と接続して、
眼の周りに刺激を発生させることができるので、被矯正
者は視機能回復マッサージも手軽にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視力回復訓練における
頭部搭載型ディスプレイ装置(HMD)を利用する視力
回復装置に関し、より詳細には、奥行きの異なる可視標
識を反復して継続的に凝視するなどして視力を回復させ
る視力回復訓練や、両眼の融合力を高めるフュージョン
トレーニング,目の周りの筋肉を和らげる訓練に使用す
る視力回復装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の眼は、近くを見る時には毛様体が
緊張してチン氏体を緩め水晶体を厚くし、遠くを見る場
合は毛様体を弛緩してチン氏体を引っ張って水晶体を薄
くすることによって、網膜に焦点を合わせている。とこ
ろが、近くのものを見る時間が長くなると毛様体の緊張
状態が連続化し、その結果、弛緩できない状態、すなわ
ち水晶体が常に厚くなり、遠くのものに対して焦点が合
わなくなる仮性近視になる。
【0003】前記の仮性近視は先天性な近視とは異な
り、一種の筋肉の疲れ或いは癖に起因するものであるか
ら、適切な視力回復訓練を実施することによって回復可
能とされている。例えば、近視を矯正する場合、被矯正
者は可視指標を3m程度離れた場所に設置し、例えば、
1.5D程の矯正用眼鏡をかける。続いて、提示された
可視指標を一定時間(例えば、10秒程度)凝視して、
手元にあるカードなどを一定時間凝視するといった手順
を反復する。例えば、同じ可視指標について2回この手
順を繰り返す。この手順を、例えば2回繰り返して行
い、一回の視力回復訓練を終了する。
【0004】この訓練に用いられる装置として、可視指
標の提示装置があり、その装置に対し、複数の可視指標
(例えば、ランドルト環)が円状に配置され、視力回復
訓練手順に従ってランドルト環が順次一つずつシフト提
示(照明)する表示手段や、また、この訓練手順を指示
する音声を再生する制御手段を備えた視力回復装置が提
案されている。
【0005】例えば、特開昭60−90556号公報の
ものは、ランドルト環などの可視標識を反復して継続的
に凝視することで視力を回復させるために、複数の表示
手段をそれぞれ個別に照明する対応する複数の照明手段
と、第1の信号を発生する制御手段と、第1の信号に応
動して複数の照明手段を選択的に駆動する選択駆動手段
とを含み、前記制御手段は、所定の視力回復訓練手順に
従って第1の信号を発生し、これによって複数の照明手
段が順次択一的に駆動され、この駆動された照明手段に
対応する表示手段が照明されるものである。
【0006】前記近視訓練以外にも視機能を高める訓練
がある。例えば、脳に像を正しく結びつける力(融合
力)を身につける訓練で、例えば、図23に示すような
融合カード(フュージョンカード)と呼ばれるカードを
目から30cmで維持して、8つの◎を左右一組として下
から順に輻輳(寄せ目)して融合した状態を15秒ずつ
維持させる訓練がある。この訓練によって緊張なくバラ
ンスよく両目を使い、眼を正しく輻輳させる力が身につ
くとされている。また、目の周りを手でマッサージして
筋肉を和らげる訓練がある。これらの訓練には、特別な
装置を必要としなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
視力回復装置においては、被験者の頭を固定するため
に、顎載せ台などで頭を固定しなくてはいけないもので
あった。このような状態でのトレーニングは被矯正者に
過度な負担がかかるものであった。また、3m程度離れ
て設置する必要があるため、訓練のシステムが大きくな
ってしまい、一人で気楽にトレーニングすることは無理
であった。また、特別な装置を必要としない前記融合ト
レーニングにおいても、目の前にカードを維持しなくて
はならず、快適なトレーニング環境とは言い難いもので
あった。更に、訓練の際の可視指標はランドルト環とい
った面白みがない静止映像であり、訓練は退屈なものに
なりがちであった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、視力・視機能回復訓練において、焦点距離調
節手段と奥行調節手段とを備え、小スペースでしかも実
像での訓練に近い状態で快適な訓練を可能とする視力回
復装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)視力回復訓練で使用する視力回復
装置において、眼球調節トレーニングに必要な虚像距離
の変更を行う焦点調節手段と、両眼融合トレーニングに
必要な虚像までの奥行きの変更を行う奥行き調節手段
と、眼筋調節トレーニングに必要な可視指標の提示を行
う可視指標提示手段と、目の周りのマッサージを行う触
覚刺激発生手段と、前記焦点調節手段で設定された虚像
距離と前記奥行き調節手段で設定された奥行き距離とを
一致させる制御手段とを備えたこと、更には、(2)前
記焦点調節手段は、レンズやミラーなどの光学的方法に
より焦点距離を変更するか、或いは、実像距離の変更で
虚像距離を変更すること、更には、(3)前記奥行き調
節手段は、輻輳,両目視差で像の奥行き距離を変更する
こと、更には、(4)前記視覚刺激提示手段は、前記制
御手段により設定された距離で、視力回復トレーニング
に適切な時間間隔,位置に視覚刺激を提示すること、更
には、(5)前記触覚刺激発生手段は、振動による触覚
刺激を発生させること、更には、(6)前記触覚刺激発
生手段は、温度差による触覚刺激を発生させることを特
徴としたものである。
【0010】
【作用】本発明では、焦点距離調節手段と奥行き調節手
段とを用いることにより、小さいスペースでのトレーニ
ングを可能としている。更に、奥行き調節手段で設定さ
れた奥行き距離と焦点距離調節距離で設定させた虚像距
離を一致させるための制御手段を備えることにより、実
像での訓練に近い状況を実現している。触立刺激発生手
段によって、目の周りの筋肉のマッサージも簡単に行う
ことができ、可視指標は動画も用いることができるた
め、快適な訓練を可能としている。更に、本発明による
視力回復装置では、映像は目の前に固定しているため、
被矯正者は姿勢を維持する必要がなく、自由な姿勢での
訓練が可能となる。
【0011】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による視力回復装置を備えた頭部
搭載型ディスプレイの一実施例を説明するための構成図
で、図中、11はスイッチである。本発明による視力回
復装置の実施例は、使用者の頭に固定される頭部搭載型
DISPLAY(以下、HMD)を有する。このHMDは、2
枚の液晶パネルと2組の拡大レンズ系を持ち、訓練の選
択や開始,終了などのスイッチ11が設置されている。
【0012】図2は、パネル対とレンズ系の構成例を示
す図で、図中、21は液晶パネル、22はレンズ系であ
る。液晶パネル21は、その手前に並行に設置されたレ
ンズ系22を通して観察される。この際、レンズ系は液
晶パネルの虚像を作りだし、使用者はその虚像を観察す
ることになる。
【0013】図3〜図5は、実像と虚像の光学的関係を
示す摸式図で、図中、31,41,51は使用者の目、
32,42,44,52はレンズ系、33,45,53
は液晶パネル(実対象物)、34,46,54は虚像で
ある。使用者から虚像までの距離は、レンズ系の焦点距
離や実像までの距離に従って計算される。すなわち、図
3のような実像33と虚像34の距離関係である状態に
おいて、図4のように、レンズ44を一枚付加すると焦
点距離が大きくなり、従って虚像までの距離が短くな
る。
【0014】図6は、図4における焦点調節手段の構成
例を示す部分拡大図で、図中、60,61は液晶パネ
ル、62,63は調節用レンズ、64,65はレンズで
ある。調節用レンズ62,63の出し入れが可能となっ
ており、この出し入れは、例えばモータ駆動により瞬時
に実施され、虚像距離の変更も瞬時に実施される。
【0015】あるいは、図5のように単一の焦点距離の
レンズ系52を用いて対象物53までの距離(以下、対
象物間距離)を変化させることによっても、虚像54ま
での距離は変更可能である。図7は、図5における焦点
調節手段の構成例を示した部分拡大図で、図中、70,
71は液晶パネル、72,73はレンズである。例え
ば、モータ駆動によりレンズ72,73が平行移動され
る。この機構によると、虚像距離のリニアな変化が可能
となる。
【0016】2枚の液晶パネルは、図2に示すように左
右並行に設置させる。この左右のパネルの間隔によっ
て、使用者のパネルまでの奥行きが設定される。図8
は、奥行き関係を摸式的に示す図で、図中、81,8
2,84,85はパネル、83,86は奥行き位置であ
る。図8によると、2枚のパネル81,82の間隔が近
いほど、奥行き的に近くに知覚され83、離れると遠く
84,85,86に知覚される。
【0017】図9及び図10は、奥行き調節手段の構成
例を示す図で、図中、91,92は液晶パネル、93,
94は奥行き位置、101,102は液晶パネル、10
4,105は提示位置(近)、103,106は提示位
置(遠)である。2枚のパネル91,92が、例えばモ
ータ駆動によって変更され、奥行きが変更される。或い
は、メカニカルな変更ではなく、図10のように、大き
な液晶パネル101,102の上で表示位置を変更する
ことによって奥行きを変更する。これらの奥行き調節手
段で設定されて奥行き距離と虚像距離調節手段で設定さ
れた虚像距離は、制御部によって一致するようにコント
ロールされる。
【0018】図11は、本発明による視力回復装置のブ
ロック図で、図中、111は制御部、112は虚像距離
変更部(レンズ切り替え駆動,対象間距離変更)、11
3は奥行き設定部(パネル間距離の変更,映像提示位置
変更)、114は触覚刺激発生部(振動発生,温度差発
生)、115は可視指標提示部(画像メモリ)、116
は表示部(CRT,液晶パネル)、117は訓練項目選
択部(スイッチ)、118はスイッチ、119は映像信
号である。
【0019】制御部111は、虚像距離変更部112と
奥行き設定部113とに接続されている。前記虚像距離
変更部は、調節レンズの付加の出し入れやレンズと液晶
パネル間の距離の変更を行う部分である。前記奥行き調
節部は左右の液晶パネル間の距離を変更あるいは液晶パ
ネル内の映像提示位置の設定する部分である。また、こ
の他に制御部111は、触覚刺激発生部114と可視指
標提示部115と接続している。前記触覚刺激発生部1
14は、目の周りの筋肉の緊張をときほぐすマッサージ
に使用されるものである。
【0020】図12は、触覚刺激発生部の構成例を示す
図で、図中、121は触覚刺激発生回路の取付位置であ
る。図中の黒丸部分121に、例えば、振動回路を設置
して目の周りに振動を与える。この黒丸は、使用者がH
MDを装着した時に、図13の◎に示す位置131にあ
たる。あるいは、黒丸のところに、例えばサーモモジュ
ールを設置して、温度差を目の周りに与える。これらの
触覚刺激によって、目の周りの筋肉は緩和し、疲れをと
ることが可能となる。可視指標提示部は、図14(a)
〜(c),図15(a)〜(c)に示した訓練パターン
類をメモリに記憶しており、制御部から要請がきた時、
要請されたパターンを表示部116に提示する装置であ
る。また、外部からの映像信号119を液晶パネルに提
示する機能も備えている。
【0021】制御部111は、訓練項目選択部117と
も接続している。該訓練画面選択部117は、スイッチ
118,11とも接続しており、訓練の選択を使用者の
ボタン応答によって選択する部分である。訓練項目選択
部117は、使用者のボタン応答によって制御部111
に訓練項目メニューの提示を要請する。可視指標提示部
115は、図16に示すような訓練項目メニュー画面も
記憶しており、制御部111から要請を受けた時に訓練
メニューを提示する。該訓練メニューには、本実施例で
行うことのできる訓練のメニューが書かれている。前述
した特開昭60−90556号公報を含めた従来の視力
回復装置では、この訓練メニューの調節力訓練のみしか
行えないが、本実施例によると、4つの訓練を行うこと
が可能である。
【0022】図17〜図21は、制御部の制御動作を説
明するためのフローチャートである。以下、各ステップ
に従って順に説明する。図17に示すように、S11で
電源が入れられ、S13で訓練項目選択部117から訓
練要請の有無を判定する。要請がある場合、すなわち使
用者がボタン11で応答した場合は、可視指標提示部1
15に訓練メニューの提示を要請し、ない場合には、可
視指標提示部115に入力される映像を提示することを
要請し、S12に戻る。従って、本実施例では、使用者
が視力回復装置に利用しようとしないならば、入力映像
をみる通常のHMDとしても利用できる。この入力映像
とは、外部から入力された映像であり、ビデオからの或
いは放送されている一般の映像である。要請がある場合
には、S16〜S19でどの訓練が選択されを判定し、
それぞれのフローチャートにいく。この選択は、使用者
が図16のメニューからボタンによって選択ができるよ
うになっている。ここでS20で終了が選択された場合
は、S12に戻る。
【0023】前記S16で眼筋訓練が選択された場合
(図中B)、図14に示すような眼筋訓練パターンを用
いて訓練が行われる。この訓練では、被矯正者は、まず
図14(a)の黒丸を一定時間凝視し、続いて、図14
(b),(c)の黒丸を凝視する。この手順を、例え
ば、4回繰り返して訓練を終了する。図18のS21で
虚像距離変更部112に、例えば5mの虚像距離の設定
が要請される。S22で可視指標提示部115に、図1
4(a)に示すようなパターンを提示することを要請
し、S23で一定時間を確認する。ここで、S24で図
14(b)のパターン提示を要請、S25で一定時間を
確認、S26で図14(c)のパターンを提示、S27
で一定時間を確認する。S28でS22〜S27を、例
えば4回繰り返したかどうかを判定し、繰り返していれ
ばS12に戻る。
【0024】前記S17で融合力訓練が選択された場合
(図中C)、図15(a)〜(c)に示すような融合パ
ターンを用いて訓練が行われる。この訓練では、被矯正
者は、まず図15(a)の◎を一定時間凝視し、続い
て、図15(b),(c)の◎を凝視して、融合する。
この手順を、例えば、4回繰り返して訓練を終了する。
図19のS31で虚像距離変更部112に、例えば30
cmの虚像距離の設定が要請される。S32で可視指標提
示部115に図15(a)のパターンを提示することを
要請し、S33で訓練時間、例えば30秒の経過を確認
し、S34で図15(b)のパターン提示を要請する。
更に、S35で訓練時間を確認、S36で図15(c)
のパターンを提示、S37で一定時間を確認する。S3
8でS32〜S37を、例えば4回繰り返したかどうか
を判定し、繰り返していればS12に戻る。
【0025】前記S18でマッサージが選択された場合
(図中D)、図20のS41で触覚刺激発生部114
に、例えば暖かくする触覚刺激を発生することを要請
し、S42で一定時間、例えば30秒の経過を確認し、
S43で、例えば冷たくする触覚刺激の発生を要請す
る。S44で一定時間を確認し、S41に戻る。
【0026】前記S19で調節力訓練が選択された場合
(図中E)、図21のS51で虚像距離変更部112
に、例えば、∞の虚像距離の設定が要請される。S52
で奥行き設定部113に∞の奥行きが設定される。この
ように、調節力訓練選択された場合、制御部111によ
って虚像距離と奥行き距離が一致するように設定され
る。S53で可視指標提示部115に入力映像を提示す
ることが要請される。S54で訓練時間、例えば3分の
経過を確認し、S55で虚像距離変更部112に、例え
ば50cmの虚像距離、S56に50cmの奥行き距離の設
定を要請し、S57で可視指標提示部115に入力映像
を提示することが要請され、S58で訓練時間が確認さ
れる。S59でS51〜S58を、例えば4回繰り返し
たかどうかを判定し、繰り返していればS12に戻る。
これらのフローチャートの全てのステップにおいて、使
用者のボタンによる強制終了が発生し、S12に戻る。
【0027】本実施例では、可視指標として可視指標提
示部に記憶された映像を提示するものを示したが、外部
に映像発生装置(例えば、ビデオ等)を用いて動画の可
視指標を用いることも可能である。例えば、眼筋訓練に
図22に示すような映像を用いることが可能である。図
22を用いた訓練は、被矯正者が時計回りに回転移動す
る図22の●を目で追う訓練である。以上の構成によっ
て、本発明に従って視力回復装置が実現できる。また、
本実施例で用いた虚像距離,奥行き距離,訓練時間など
は一意なものではない。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による視力回復装置は、虚像までの距離を変える焦点調
節手段と、虚像までの奥行き距離を変える奥行き調節手
段と、訓練のパターンを提示する視覚刺激提示手段と、
虚像距離と奥行き距離を一致させる制御手段とを備えて
おり、前記焦点調節手段は、光学的に焦点距離を変更す
るか、或いは実像距離の変更で虚像距離を変更すること
によって、虚像距離を変更するものであり、また、前記
奥行き調節手段は、輻輳,両目視差で像の奥行き距離を
変更するものであり、前記視覚刺激提示手段は、制御手
段により設定された距離で、視力回復トレーニングに適
切な時間間隔,位置に視覚刺激を提示するものである。
更に、目の周りのマッサージを行う触覚刺激発生手段を
備えており、該触覚刺激発生手段は、振動によるあるい
は温度差による触覚刺激を発生させるものである。この
ような構成により、小さいスペースでの視力,視機能回
復トレーニングを可能としている。また、奥行き距離と
虚像距離を一致させることにより、実像での訓練に近い
状況を実現し、可視指標を目の前に固定することによ
り、自由な姿勢での訓練を可能としている。さらに、目
の周りに刺激を加えることで、筋肉のマッサージも簡単
に行うことができる。更に、可視指標として動画や一般
の入力映像を用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による視力回復装置を備えた頭部搭載型
ディスプレイの一実施例を説明するための構成図であ
る。
【図2】本発明におけるパネル対とレンズ系の構成例を
示す図である。
【図3】本発明における実像と虚像の光学的関係を示す
摸式図である。
【図4】本発明における実像と虚像の光学的関係を示す
他の摸式図である。
【図5】本発明における実像と虚像の光学的関係を示す
更に他の摸式図である。
【図6】本発明における焦点調節手段の構成例を示す部
分拡大図である。
【図7】本発明における焦点調節手段の他の構成例を示
す部分拡大図である。
【図8】本発明における奥行き関係を示す摸式図であ
る。
【図9】本発明における奥行き調節手段の構成例を示す
部分拡大図である。
【図10】本発明における奥行き調節手段の構成例を示
す他の部分拡大図である。
【図11】本発明による視力回復装置の一実施例を説明
するためのブロック図である。
【図12】本発明における触覚刺激発生手段の構成例を
示す斜視図である。
【図13】本発明における触覚刺激発生装置が使用者の
どこに位置するかを示した透視図である。
【図14】本発明における眼筋訓練パターンの一例を示
すパターン図である。
【図15】本発明における融合パターン(フュージョン
カード)の一例を示すパターン図である。
【図16】本発明における訓練項目メニュー画面の一例
を示すパターン図である。
【図17】本発明における制御部の制御動作を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図18】本発明における制御部の制御動作を示すフロ
ーチャート(その2)である。
【図19】本発明における制御部の制御動作を示すフロ
ーチャート(その3)である。
【図20】本発明における制御部の制御動作を示すフロ
ーチャート(その4)である。
【図21】本発明における制御部の制御動作を示すフロ
ーチャート(その5)である。
【図22】本発明における動画の可視指標の一例を示す
パターン図である。
【図23】従来の融合パターンの一例を示すパターン図
である。
【符号の説明】
111…制御部、112…虚像距離変更部(レンズ切り
替え駆動,対象間距離変更)、113…奥行き設定部
(パネル間距離の変更,映像提示位置変更)、114…
触覚刺激発生部(振動発生,温度差発生)、115…可
視指標提示部(画像メモリ)、116…表示部(CR
T,液晶パネル)、117…訓練項目選択部(スイッ
チ)、118…スイッチ、119…映像信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視力回復訓練で使用する視力回復装置に
    おいて、眼球調節トレーニングに必要な虚像距離の変更
    を行う焦点調節手段と、両眼融合トレーニングに必要な
    虚像までの奥行きの変更を行う奥行き調節手段と、眼筋
    調節トレーニングに必要な可視指標の提示を行う可視指
    標提示手段と、目の周りのマッサージを行う触覚刺激発
    生手段と、前記焦点調節手段で設定された虚像距離と前
    記奥行き調節手段で設定された奥行き距離とを一致させ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする視力回復装置。
  2. 【請求項2】 前記焦点調節手段は、レンズやミラーな
    どの光学的方法により焦点距離を変更するか、或いは、
    実像距離の変更で虚像距離を変更することを特徴とした
    請求項1記載の視力回復装置。
  3. 【請求項3】 前記奥行き調節手段は、輻輳,両目視差
    で像の奥行き距離を変更することを特徴とした請求項1
    記載の視力回復装置。
  4. 【請求項4】 前記視覚刺激提示手段は、前記制御手段
    により設定された距離で、視力回復トレーニングに適切
    な時間間隔,位置に視覚刺激を提示することを特徴とし
    た請求項1記載の視力回復装置。
  5. 【請求項5】 前記触覚刺激発生手段は、振動による触
    覚刺激を発生させることを特徴とした請求項1記載の視
    力回復装置。
  6. 【請求項6】 前記触覚刺激発生手段は、温度差による
    触覚刺激を発生させることを特徴とした請求項1記載の
    視力回復装置。
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