JPH07274845A - シラスウナギ餌付用飼料及びその製造方法 - Google Patents

シラスウナギ餌付用飼料及びその製造方法

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JPH07274845A
JPH07274845A JP6088046A JP8804694A JPH07274845A JP H07274845 A JPH07274845 A JP H07274845A JP 6088046 A JP6088046 A JP 6088046A JP 8804694 A JP8804694 A JP 8804694A JP H07274845 A JPH07274845 A JP H07274845A
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JP
Japan
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feed
paste
freeze
glass
glass eel
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JP6088046A
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Masayuki Sugiura
雅行 杉浦
Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
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NIPPON HAIGOU SHIRYO KK
Riken Vitamin Co Ltd
Original Assignee
NIPPON HAIGOU SHIRYO KK
Riken Vitamin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、変質しにくく、常温で保管、
流通が可能で、なおかつ生のペースト飼料より嗜好性の
優れた乾燥粉末タイプの新しいシラスウナギ餌付用飼料
及びその製造方法を提供することである。 【構成】本発明は、生のイカ及びオキアミを主成分と
し、真空凍結乾燥と低温粉砕によって粉末化して成るシ
ラスウナギ餌付用飼料、及び生のイカ及びオキアミを
主成分としペースト状に加工した生原料を真空凍結乾燥
した後、低温粉砕することを特徴とするシラスウナギ餌
付用飼料の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシラスウナギ餌付用飼料
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ウナギ養殖は天然のシラスウナギを捕獲
し、そのシラスウナギを餌付させた後、配合飼料による
給餌・育成を行っている。シラスウナギ餌付用飼料とし
ては凍結品を給餌前に解凍して与える生のぺースト状飼
料(以下、ぺースト飼料)が昭和62年頃より登場し、
それ以前に使われていた活イトミミズに代わって急速に
普及した。現在では主としてこのぺースト飼料が使用さ
れている。
【0003】しかしながらぺースト飼料は保管・流通に
際しては冷凍設備を必要とするため取り扱いに注意を要
するばかりでなく、冷凍輸送、冷凍保管の不可能な場所
での使用は制限される。冷凍保存のための設備や電気代
等の費用も無視できない。
【0004】また、ぺースト飼料は、温水等を使用して
高温で急速に解凍すると、シラスウナギに対する嗜好性
が著しく低下するため、給餌にあたっては、凍結状態の
ぺースト飼料を給餌開始時間の5〜6時間前から15℃
以下で自然解凍する必要がある。このためシラスウナギ
の摂餌状態が予想より良好で飼料が不足しても、その場
で追加給餌することは不可能であり、逆にシラスウナギ
の摂餌状態が予想より悪い場合には解凍したペースト飼
料は残り、廃棄しなければならないなどの無駄も多い。
【0005】さらに、餌付用飼料から練り餌タイプの配
合飼料に切り替える際は、生のペースト飼料と乾燥粉末
の配合飼料を混合しながら徐々に配合飼料に切り替えて
行くのであるが、形態が全く異なる2種類の飼料を練り
機で練りながら均一に混合するのは非常に難しいという
問題もある。
【0006】このため、保存性に優れた乾燥粉末タイプ
のシラスウナギ餌付用飼料があれば、保存、流通時の冷
凍設備は不要となり、必要量を適時調餌できる極めて利
便性に富んだ餌付用飼料となる。また、粉末の配合飼料
と混合する際にも、粉末同士であるため、たやすく混合
することができる。
【0007】粉末タイプのシラスウナギ餌付用飼料とし
ては、ペースト飼料を凍結乾燥したもの(特開昭62−
138149、特開昭62−294043)があるが、
粉砕方法については触れておらず、また乾燥したものは
余り効果がなく(特開昭62−65644)、いずれも
嗜好性が生のものより劣ることなどから実用化には至っ
ていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、変質
しにくく、常温で保管、流通が可能で、なおかつ生のペ
ースト飼料より嗜好性の優れた乾燥粉末タイプの新しい
シラスウナギ餌付用飼料及びその製造方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究の結果、ペースト状にした生原料
を真空凍結乾燥した後、低温粉砕(凍結粉砕)すること
により生原料の有する嗜好性を損なうことなく乾燥粉末
化できることを見いだした。
【0010】即ち、本発明に係るシラスウナギ餌付用飼
料は、生のイカ及びオキアミを主成分とし、真空凍結乾
燥と低温粉砕によって粉末化して成る。また、本発明に
係るシラスウナギ餌付用飼料の製造方法は、生のイカ及
びオキアミを主成分としペースト状に加工した生原料を
真空凍結乾燥した後、低温粉砕することを特徴とする。
本発明の好ましい実施態様は、真空凍結乾燥時の棚加熱
温度が40℃以下、粉砕時の品温を10℃以下で粉末化
することである。
【0011】本製法による飼料は熱未変性であり、生原
料中の酵素によりシラスウナギの消化性が良く、成長も
優れている。
【0012】本発明に用いられる生原料は生イカ及び生
オキアミを主成分とし、他の生原料を含んでいてもよ
い。生イカ及び生オキアミの使用比率は限定的ではない
が、生イカ:生オキアミ=1:0.001〜0.5(重
量比)が好ましい。
【0013】真空凍結乾燥時には乾燥効率を高めるた
め、被乾燥物を置く棚を加熱するが、本発明においてそ
の加熱温度は40℃以下、好ましくは35℃以下が望ま
しい。40℃を超えると原料の変質を起こすためシラス
ウナギに対する嗜好性が低下し、餌付用飼料としてに実
用性に欠ける。
【0014】得られた凍結乾燥物はブロック状のため、
そのまま加水しても塊が大きすぎて口の小さいシラスウ
ナギには食べることができない。従って、ブロック状の
凍結乾燥物はあらかじめ細かく粉砕して粉末状とし、給
餌直前にその粉末を適量の水でペースト状に練りあげて
シラスウナギに与える必要がある。
【0015】シラスウナギが容易に食べることができる
粒度とするために、凍結乾燥物の粉砕粒度は150μm
中心か、あるいはそれ以下の粒度分布にする必要があ
る。粉砕機としてはターボミル、ハンマーミル等が好ま
しく用いられるが、いずれの粉砕機を使用しても常温、
常圧下で粉砕を行うと発生熱による品温上昇と同時に高
温の空気にさらされることになり、熱変性、酸化を起こ
すため、シラスウナギに対する嗜好性を著しく損なうこ
とになる。
【0016】低温粉砕法を用いれば、粉砕時の品温が上
昇することがないため嗜好性を損なうことがない。粉砕
時の品温は10℃以下に抑えることが必要で、好ましく
は0℃以下が望ましい。低温粉砕の方法としては、空気
を送り込む方式、あるいは液体窒素、ドライアイスなど
の冷媒を用いる凍結粉砕が挙げられるが、凍結粉砕は品
温を0℃以下に抑えることができるためより好ましい。
なお、これらの冷媒を使用して、粉砕時に品温が10℃
以下で処理が可能であればどのような形式の粉砕機を用
いてもよい。
【0017】以上の方法で凍結乾燥、凍結粉砕した主原
料に油脂、ビタミン混合物、ミネラル混合物、さらに適
当な粘結剤を混合することにより粉末のシラスウナギ餌
付用飼料を得る。粉末の飼料に対して3〜5倍量の水を
加え、ペースト状に練りあげてシラスウナギに与えるこ
とができる。
【0018】なお、本発明で用いられる粘結剤として
は、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガ
ム、ポリアクリル酸ナトリウム、CMC、グルテン等を
用いることができる。粘結剤は凍結乾燥前にペースト状
態の生原料と混合することもできるが、凍結粉砕後に粉
末同士で混合する方が作業が簡単で粘結剤の粘性の低下
が少ない。
【0019】粘結剤の添加量は粉末に対して3〜5倍量
の水を加えたときに適当な硬さとなる様、0.3〜7重
量%の範囲が好ましく、不足すると飼料の成分が溶出し
て飼育水を汚染することになり、逆に多すぎると練った
ときに硬すぎてシラスウナギが食べることができない。
【0020】
【実施・比較例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明
の効果を例証する。尚、「部」と特に断りのない限り
「重量部」を示す。 実施例1 生イカ外套膜(皮なし)8.1kg、生オキアミ1.6
kg、ビタミンミックス0.03kg、ミネラルミック
ス0.07kg、イカ油0.15kgをサイレントカッ
ターでミンチ状にした後、真空凍結乾燥機で棚加熱温度
35℃で水分2%以下になるまで乾燥した。乾燥物を超
遠心粉砕機で液体窒素を冷媒として凍結粉砕し、100
ミクロン60%パスの微粉末とした。この粉末93.7
部にキサンタンガム6.0部、ポリアクリル酸ナトリウ
ム0.3部をブレンドして、粉末飼料1を得た。なお、
粉砕直後の品温は−10℃であった。
【0021】比較例1 実施例1と同一組成の飼料で、真空凍結乾燥後、常温粉
砕を行ったもの。粉砕直後の品温は60℃であった。
【0022】比較例2 実施例1と同一組成の飼料で、真空凍結乾燥時に棚加熱
温度55℃で乾燥した後、実施例1と同じく凍結粉砕し
たもの。
【0023】実施例1、比較例1、2の飼料、および比
較対照飼料として市販のペースト飼料(日本配合飼料社
製)を用い、日本産のシラスウナギを餌付開始後28日
間飼育した結果を表1に示す。飼育には2m×3m×
0.5mのコンクリート水槽4面を用い、各水槽に平均
体重0.17gのシラスウナギ約200gを収容した。
また、飼育水は28℃に加温した。
【0024】給餌に際しては、実施例1、比較例1、2
の飼料は乾燥粉末100重量部に対し400重量部を加
えよく練ってペースト状としたものを、比較対照のペー
スト飼料は凍結品を自然解凍したものをシラスウナギに
与えた。飼料は飽食量を与えた。
【0025】餌付けから28日後、各水槽から無作為に
50尾ずつシラスウナギを採集し、個体毎に体重を測定
して、0.17g以上に成長した個体を餌付に成功した
個体とみなし、餌付率を求めた。
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果は、本発明の飼料でシラスウナ
ギの餌付を行うと、真空凍結乾燥の棚加熱温度をより高
くした飼料や凍結乾燥後常温で粉砕した飼料で発生する
餌離れ(餌を食べず成長しない個体)が全く発生しない
こと、また、乾物換算量でペースト飼料以上に摂餌量が
増加するため成長がはるかに優れていることを示してい
る。つまり、本発明の飼料は、嗜好性のみならず栄養成
分や消化性の面でも優れた飼料であることがわかる。
【0028】
【発明の効果】上述の実施例からもわかるように本発明
の飼料は、乾燥粉末であるため常温でも品質変化がほと
んどなく、冷凍設備を必要とする従来のペースト飼料と
比較して、保存性、流通性に優れている。また、ペース
ト飼料以上の嗜好性を有し、高い成長を示すためウナギ
養殖初期段階の成績向上に大きく寄与する。さらに、直
前に水を加えて給餌するため、シラスウナギの大きさ、
状態に応じて好みの硬さに調整できること、粉末同士で
あるため配合飼料との混合は容易であること等の利点も
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生のイカ及びオキアミを主成分とし、真空
    凍結乾燥と低温粉砕によって粉末化して成るシラスウナ
    ギ餌付用飼料。
  2. 【請求項2】真空凍結乾燥時の棚加熱温度が40℃以
    下、粉砕時の品温を10℃以下で粉末化することを特徴
    とする請求項1記載のシラスウナギ餌付用飼料。
  3. 【請求項3】生のイカ及びオキアミを主成分としペース
    ト状に加工した生原料を真空凍結乾燥した後、低温粉砕
    することを特徴とするシラスウナギ餌付用飼料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】真空凍結乾燥時の棚加熱温度が40℃以
    下、粉砕時の品温を10℃以下で粉末化することを特徴
    とする請求項3記載のシラスウナギ餌付用飼料の製造方
    法。
JP6088046A 1994-04-01 1994-04-01 シラスウナギ餌付用飼料及びその製造方法 Withdrawn JPH07274845A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179046A (ja) * 2011-02-07 2012-09-20 Komatsu Suisan Kk シラスペースト及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012179046A (ja) * 2011-02-07 2012-09-20 Komatsu Suisan Kk シラスペースト及びその製造方法

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