JPH07274597A - 電源制御装置 - Google Patents

電源制御装置

Info

Publication number
JPH07274597A
JPH07274597A JP6061673A JP6167394A JPH07274597A JP H07274597 A JPH07274597 A JP H07274597A JP 6061673 A JP6061673 A JP 6061673A JP 6167394 A JP6167394 A JP 6167394A JP H07274597 A JPH07274597 A JP H07274597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
charging rate
correction coefficient
charging
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6061673A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Fujiwara
徹 藤原
Takahiko Ono
隆彦 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6061673A priority Critical patent/JPH07274597A/ja
Publication of JPH07274597A publication Critical patent/JPH07274597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃費向上とバッテリの過放電防止の両立を図
ることができる電源制御装置を得る。 【構成】 発電制御手段301は、車両状態検知手段4
の検知出力に基づいて発電量可変要求を電圧調整手段3
04に供給する。充電率検出手段302は、充電電流i
Bより充電率εを算出し、補正係数生成手段306から
の補正係数で補正する。電圧調整手段304は、発電制
御手段301からの発電量可変要求と充電率検出手段3
02からの充電率εより、バッテリ1の端子電圧VB
目標電圧となるように界磁電流Ifを決定する。界磁電
流制御手段305は、電圧調整手段304で決定される
界磁電流Ifに従ってTrを駆動する。電圧調整手段3
04は充電率εが所定値以上であるときのみ発電制御手
段301の発電量可変要求による界磁電流Ifの低下を
実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両や船舶あ
るいは二輪車等の移動体の発電系を制御するために用い
て好適な電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば特開平4−14002
6号公報に示された従来の車両用電源制御装置を示す構
成図である。図において、1は電気負荷E/Lに電力を
供給するためのバッテリである。バッテリ1の負極端子
は接地され、その正極端子は発電機2の出力端子2aお
よび電気負荷E/Lに接続される。
【0003】発電機2はエンジンEによってベルト(図
示せず)を介して駆動される。この発電機2は、界磁コ
イル21と、Y型結線とされ、界磁コイル21と電気的
に誘導結合されるステータコイル22と、3相ブリッジ
構成とされ、ステータコイル22の出力を整流して出力
する整流器23とで構成されている。界磁コイル1の一
端は出力端子2aと整流器23の出力側の接続点に接続
され、その他端は発電量制御端子2bに接続される。発
電機2の発電量制御端子2bは制御用トランジスタTr
のコレクタに接続され、そのトランジスタTrのエミッ
タは接地される。
【0004】3はマイクロコンピュータで構成される制
御器である。この制御器3にはバッテリ1の正極端子に
得られる電圧(バッテリ端子電圧)VBが供給されると
共に、図示せずも車両情報を得るためのエンジン回転数
センサ,車速センサ,温度センサ等の各種のセンサを含
む車両状態検知手段4より検知出力が供給される。な
お、車両情報検知手段4にはエンジンE等から車両情報
が供給されている。制御器3よりトランジスタTrのベ
ースにバッテリ端子電圧VBおよび車両状態の検知出力
に応じて駆動信号が供給される。
【0005】次に、動作について説明する。制御器3
は、バッテリ端子電圧VBを検出し、この電圧が目標電
圧となるようにトランジスタTrにオンオフ駆動信号
(デューティ駆動信号)を供給し、発電機2の界磁コイ
ル21を流れる電流Ifを制御する。これにより、発電
機2の出力電流Iaが制御され、バッテリ端子電圧
B、従って電気負荷E/Lに供給される電源電圧は一
定に保持される。
【0006】また、制御器3は、車両状態検知手段4か
ら加速状態であることを受け取ると、目標電圧を低下さ
せて発電機2の出力電流Iaを抑制し、エンジンEの負
荷を軽減させる。同様に、減速状態であることを受け取
ると、目標電圧を上昇させてエンジン2の出力電流Ia
を増加させ、車両の制動エネルギーをバッテリ1の充電
に利用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用電源制御
装置は以上のように構成されているので、加速を頻繁に
繰り返す市街地走行等では、発電機の発電量を抑制す
る、つまり、目標電圧を低下させて発電機の出力電流を
抑制し、エンジンの負荷を軽減させる割合が高くなるた
めに、燃費向上の点からは有利であるが、充電不足が蓄
積し、最悪の場合にはバッテリの過放電による始動不良
やエンストが発生するおそれがあるという問題点があっ
た。
【0008】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、バッテリの過放電を防止と燃費向
上の両立を図ることができる電源制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の発明に係
る電源制御装置は、移動体の電気負荷に電力を供給する
バッテリと、エンジンによって駆動されると共にバッテ
リを充電する発電機と、バッテリの端子電圧が目標電圧
となるように発電機の発電量を制御する制御手段とを備
えた電源制御装置において、制御手段が、バッテリの充
電電流に基づいて充電率を求める充電率検出手段と、移
動体の状態と充電率検出手段の出力に基づいて発電量を
制御する発電量制御手段とを備え、充電率が所定値以上
であるときは発電量を抑制するようにしたものである。
【0010】請求項第2項の発明に係る電源制御装置
は、移動体の電気負荷に電力を供給するバッテリと、エ
ンジンによって駆動されると共にバッテリを充電する発
電機と、上記バッテリの端子電圧が目標電圧となるよう
に上記発電機の界磁コイルに流れる界磁電流を制御する
制御手段とを備えた電源制御装置において、制御手段
が、バッテリの充電電流に基づいて充電率を求める充電
率検出手段と、移動体の状態に応じて発電量可変要求を
出力する発電制御手段と、充電率検出手段と発電制御手
段の出力に基づいて界磁電流を制御する界磁電流制御手
段とを備え、充電率が所定値以上であるときのみ発電制
御手段の発電量可変要求による界磁電流の低下を実行す
るようにしたものである。
【0011】請求項第3項の発明に係る電源制御装置
は、請求項第1項または第2項の発明において、充電率
検出手段は、バッテリへの充電電流を表す信号、電気負
荷への負荷電流を表す信号、電気負荷の動作状態を表す
信号の少なくとも1つと、バッテリの充電特性とに基づ
いて充電率を推定するものである。
【0012】請求項第4項の発明に係る電源制御装置
は、請求項第1項〜第3項のいずれかの発明において、
制御手段は、さらに充電率検出手段で得られた充電率を
補正するための補正係数を生成する補正係数生成手段を
備えるものである。
【0013】請求項第5項の発明に係る電源制御装置
は、請求項第4項の発明において、補正係数生成手段
は、運転終了時から再運転されるまでの放置期間に応じ
て充電率補正係数を求める充電率補正係数演算部からな
るものである。
【0014】請求項第6項の発明に係る電源制御装置
は、請求項第4項の発明において、補正係数生成手段
は、運転終了時から再運転されるまでの放置期間に応じ
て充電率補正係数を求める充電率補正係数演算部と、移
動体の環境温度からバッテリの温度を推定してバッテリ
温度補正係数を演算するバッテリ温度補正係数演算部お
よびバッテリへの充電電流が変化しなくなる時点から該
バッテリの劣化を推定してバッテリ劣化補正係数を演算
するバッテリ劣化補正係数演算部の少なくとも一方とか
らなるものである。
【0015】請求項第7項の発明に係る電源制御装置
は、請求項第1項〜第6項のいずれかの発明において、
移動体が車両であるとするものである。
【0016】
【作用】請求項第1項の発明においては、充電率が所定
値以上であるときのみ発電量を抑制するするので、頻繁
に加速を繰り返してもバッテリの過放電を防止すること
が可能となる。
【0017】請求項第2項の発明においては、充電率が
所定値以上であるときのみ界磁電流の低下を実行するの
で、頻繁に加速を繰り返してもバッテリの過放電を確実
に防止することが可能となる。
【0018】請求項第3項の発明においては、充電率検
出手段は、バッテリへの充電電流を表す信号、電気負荷
への負荷電流を表す信号、電気負荷の動作状態を表す信
号の少なくとも1つと、バッテリの充電特性とに基づい
て充電率を推定するので、精度の向上、または構成の簡
略化が可能となる。
【0019】請求項第4項の発明においては、さらに充
電率検出手段で得られた充電率を補正するための補正係
数を生成する補正係数生成手段を設けたので、正確なバ
ッテリ充電率を得ることが可能となる。
【0020】請求項第5項の発明においては、移動体の
放置期間に応じて充電率を補正するように構成したの
で、移動体放置期間中の自己放電等による充電率の低下
に対処でき、常に正確なバッテリ充電率を得ることが可
能となる。
【0021】請求項第6項の発明においては、移動体の
放置期間に応じて充電率を補正すると共に、バッテリの
温度や劣化状態に応じて充電率を補正するように構成し
たので、移動体放置期間中の自己放電等による充電率の
低下に対処できると共に、周囲温度の変動やバッテリの
劣化と無関係に、常に正確なバッテリ充電率を得ること
が可能となる。
【0022】請求項第7項の発明においては、本装置が
適用される移動体を車両としたので、車両において燃費
向上とバッテリの過放電の防止の両立を図ることが可能
となる。
【0023】
【実施例】以下、この発明に係る電源制御装置の一実施
例を、例えば車両用として用いた場合を例に取り、図を
参照して説明する。 実施例1.図1は、この発明の一実施例を示す構成図で
ある。この図1において、図16と対応する部分には同
一符号を付し、その詳細説明は省略する。図において、
3Aは後述のマイクロコンピュータを有する制御器であ
る、5はバッテリ1の充電電流iBを検出する電流セン
サであって、バッテリ1の正極端子をこの電流センサ5
を介して発電機2の出力端子2aに接続するかあるい
は、バッテリ1の正極端子と発電機2の出力端子2a間
を接続する電線にクランプする。電流センサ5の検出信
号S1を制御器3Aに供給する。
【0024】また、E/L1,E/L2は車載電気負荷
の一部である。これら電気負荷E/L1,E/L2は、
それぞれ駆動用のスイッチSW1,SW2を介し、さら
にキースイッチ6および負荷電流iLを検出する電流セ
ンサ7を介するかあるいは直接発電機2の出力端子2a
に接続する。キースイッチ6は、従来周知のように始動
時および運転時には閉成され、停止時は開成される。電
気負荷E/L1,E/L2のそれぞれのバッテリ1側の
正極端子に得られる信号を負荷の作動状態を示す信号
(負荷信号)L1,L2として制御器3Aに供給する。
また、キースイッチ6の電気負荷側の端子に得られる信
号をキースイッチ6の開/閉を示す信号(キースイッチ
開/閉信号)Igとして制御器3Aに供給する。さら
に、電流センサ7の検出信号S2を制御器3に供給す
る。
【0025】また、31は制御器3Aを構成するマイク
ロコンピュータを示している。図2は、マイクロコンピ
ュータ31の機能を示す機能ブロック図である。図にお
いて、301は、車両状態検知手段4の検知出力に基づ
いて発電量を可変する要求信号(発電量可変要求信号)
GVRを後述する電圧調整手段に供給する発電制御手段
である。302は、電流センサ5の検出信号S1,電流
センサ7の検出信号S2または電気負荷E/L1,E/
L2の作動状態を示す負荷信号L1,L2の少なくとも
1つと、後述する発電量演算手段で演算される発電電流
Ia(この発電電流Iaは発電電流を求める後述の第2
および第3の方法で用いられる)を用いてバッテリ1の
充電率εを算出する充電率検出手段である。
【0026】また、303は、後述の界磁電流制御手段
からトランジスタTrに供給される駆動信号SDのデュ
ーティと、車両状態検知手段4からのエンジン回転数N
eより発電電流Iaを算出する発電量演算手段である。
304は、発電制御手段301より供給される発電量可
変要求信号SGVRと、充電率検出手段302で算出され
る充電率εより、バッテリ1の端子電圧VBが目標電圧
0(通常は14V)となるように目標界磁電流Ifを
決定する電圧調整手段である。305は、電圧調整手段
304で決定される目標界磁電流Ifに従ってトランジ
スタTrを駆動する駆動信号SDを発生する界磁電流制
御手段である。306は、キースイッチ開/閉信号Ig
に基づいて充電率検出手段302から出力される充電率
εを補正するための充電率補正係数ηを生成する補正係
数生成手段である。なお、発電制御手段301と電圧調
整手段304は発電量制御手段を構成する。
【0027】次に、動作について図3〜図8を参照しな
がら説明する。充電率検出手段302では充電率εを算
出するが、充電率εを算出するために、まず充電電流i
Bを検出する。充電電流iBは、例えば以下のように幾つ
かの方法で求められる。第1の方法は、充電電流iB
検出するための電流センサ5の検出信号S1より充電電
流iBを直接求めるものである。この場合、電流センサ
5で直接充電電流を求めるので、正確に充電電流を検出
できる。
【0028】第2の方法は、負荷電流iLを検出するた
めの電流センサ7の検出信号S2より負荷電流iLを求
め、発電電流Iaより負荷電流iLを差し引くことで充
電電流iBを求めるものである。すなわち、iB=Ia−
Lの演算で充電電流iBを求めるものである。この場合
も、電流センサ5で負荷電流を求め、これより充電電流
を算出するので、ある程度正確に充電電流を検出でき
る。発電電流Iaは、発電量演算手段303で算出され
る。すなわち、発電量演算手段303は、記憶手段とし
てのメモリ(図示せず)に予めマップテーブルとして格
納されている図3に示すトランジスタTrの駆動信号S
Dのデューティと界磁電流Ifとの関係より駆動信号SD
のデューティに対応する界磁電流Ifを求める。次に、
同様にメモリに予めマップテーブルとして格納されてい
る図4に示す発電機2の回転数Naをパラメータとして
の界磁電流Ifと発電電流Iaとの関係より発電電流I
aを求める。ここで、発電機2の回転数Naはエンジン
回転数Neと、エンジンEと発電機2を連結するプーリ
の比によって算出する。
【0029】第3の方法は、電気負荷E/L1,E/L
2の作動状態を示す負荷信号L1,L2より負荷電流i
Lを推定し、発電電流Iaより負荷電流iLを差し引いて
充電電流iBを求めるものである。この場合、負荷信号
より負荷電流を推定し、これより充電電流を算出するの
で、簡単な構成で充電電流を検出できる。負荷信号L
1,L2の電圧レベルはそれぞれスイッチSW1,SW
2が閉成して電気負荷E/L1,E/L2が作動してい
るときはハイレベル(≒VB)となり、一方スイッチS
W1,SW2が開成して電気負荷E/L1,E/L2が
作動していないときはローレベル(接地電位)となる。
そのため、負荷信号L1,L2よりどの電気負荷が作動
状態かを識別できる。また、電気負荷E/L1,E/L
2の消費電力は既知であるため、負荷信号L1,L2に
よって負荷電流iLをおおよそ推定できることになる。
なお、この場合の発電電流Iaは、第2の方法で説明し
たようにして発電量演算手段303で算出されたものが
使用される。
【0030】このように充電電流iBを求めるために
は、充電率検出手段302に電流センサ5の検出信号S
1,電流センサ7の検出信号S2または電気負荷E/L
1,E/L2の作動状態を示す負荷信号L1,L2の少
なくとも1つが供給されていればよい。つまり、上述の
第1の方法で充電電流iBを求めるときには、検出信号
S1のみが使用され、第2の方法で充電電流iBを求め
るときには、検出信号S2と発電電流Iaが使用され、
第3の方法で充電電流iBを求めるときには、負荷信号
L1,L2と発電電流Iaが使用される。従って、図1
の例では、電流センサ5の検出信号S1、電流センサ7
の検出信号S2および電気負荷E/L1,E/L2の作
動状態を示す負荷信号L1,L2の全てが制御器3に供
給される構成としているが、少なくとも1つが供給され
るように構成されていればよい。
【0031】充電率検出手段302では、上述したよう
な方法で求められた充電電流iBを使用して、例えば上
述と同様にメモリに予めマップテーブルとして格納され
ている図5に示すようなバッテリ1の端子電圧VBをパ
ラメータとする充電時間t1(=充電率ε)と充電電流
Bとの関係(充電特性)より充電率εを求めてメモリ
(図示せず)に格納する。この充電特性は、バッテリ1
の端子電圧VBに対してバッテリ1が受け入れる充電電
流iBの時間的変化を示しており、充電時間t1の経過と
ともに充電率εが上昇すると,バッテリ1が有する固有
のカーブで充電電流iBが減少していく。したがって、
この充電特性に基づき、充電電流iBより充電率εを求
めることができる。なお、充電時間t1が長くなって充
電率εが所定値ε0(例えば充電満杯を100%とする
と80〜90%程度)以降では充電電流iBが所定の電
流i0(充電電流の最大値を15〜20Aとすると1〜
2A程度)で安定領域(充電完了領域)となる。
【0032】また、発電制御手段301は車両状態検知
手段4の検知出力に基づいて発電量可変要求信号SD
電圧調整手段304に供給する。すなわち、車両状態検
知手段4が特定の状態(例えば加速状態)を検知して、
この検知出力が発電制御手段301に入力されると、発
電制御手段301は発電電流Iaを減少あるいは停止さ
せてエンジンEの負荷として作用する発電機2の駆動ト
ルクを低減すべく発電量可変要求信号SDを電圧調整手
段304に供給する。
【0033】ここで、制御の一例として発電制御手段3
01より発電量可変要求信号SDの1つである発電停止
要求信号が供給された場合の電圧調整手段304の動作
を、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、バ
ッテリ1の端子電圧VBを読み込み(ステップS1)、
この端子電圧V Bと目標電圧V0(例えば14V)との偏
差ΔVを求める(ステップS2)。次に、充電率検出手
段302からの充電率εを読み込み(ステップS3)、
発電制御手段301からの発電停止要求信号があるか否
かを判定する(ステップS4)。
【0034】ステップS4で、発電停止要求信号があっ
た場合は、充電率εが所定値ε0以上か否かを判定する
(ステップS5)。ε≧ε0を満足する場合は、発電を
停止するために目標界磁電流Ifを0にする(ステップ
S6)。ステップS4で発電停止要求信号がない場合
や、ステップS5でε≧ε0を満足しない場合は、目標
界磁電流Ifを偏差ΔVで決まる関数から求めて設定す
る。すなわち、例えば目標電圧V0となるように発電電
流IaをPI制御する場合には、次の(1)式から求め
て設定する(ステップS7)。この(1)式で、Kp,
Kiは定数である。
【0035】 If=f(ΔV)=KpΔV+ΣKiΔV ・・・(1)
【0036】上述したように充電率εが所定値ε0以上
であるときのみ界磁電流Ifの低下を実行するので、頻
繁に加速を繰り返してもバッテリ1の過放電を防止する
ことができる。すなわち、図5において、充電率εが所
定値ε0となる以前、つまり、充電電流iBが徐々に低下
して所定の電流i0となり安定領域に入るまでは、過放
電を防止するために発電量の抑制は行わないが、充電率
εが所定値ε0以上で安定領域にあるときのみ界磁電流
Ifの低下(発電量の抑制)を実行するので、頻繁に加
速を繰り返してもバッテリ1の過放電を防止することが
できる。
【0037】また、補正係数生成手段306では、キー
スイッチ開/閉信号Igより充電率補正係数ηを生成
し、この充電率補正係数ηに基づいて充電率検出手段3
02では求められた充電率εを補正するが、次に、この
補正係数生成手段306における動作を図8のフローチ
ャートを用いて説明する。まず、キースイッチ6の開
成、閉成状態を表す信号Igによってキースイチ6が開
成(停車)したことが検出されるときは(ステップS1
1)、車両の運転が終了しキースイッチ6が開成された
後次回運転開始時に再びキースイッチ6が閉成されるま
での車両の放置期間t2を積算し(ステップS12)、
キースイッチ6が閉成(再運転)されたか否かを判定す
る(ステップS13)。キースイッチ6が閉成されたこ
とを検出しないときは、ステップS12に戻り、キース
イッチ6の閉成が確認されるまで上述の動作を繰り返
す。
【0038】ステップS13で、キースイッチ6が閉成
されたと判定されると、例えば上述と同様にメモリに予
めマップテーブルとして格納されている図6の特性から
放置期間t2に対応する充電率補正係数ηを求めて(ス
テップS14)、充電率検出手段302に送る(ステッ
プS15)。そして、充電率検出手段302では、キー
スイチ6が開成(停車)したことが検出される直前に記
憶されている充電率εに充電率補正係数ηを乗じて再運
転後の充電率εとして用いる。これにより、車両放置期
間中の自己放電等による充電率εの低下に対処でき、常
に正確なバッテリ充電率を得ることができる。なお、図
6の特性は、放電時間中のバッテリ1の自己放電を考慮
して充電率補正係数ηが決められている。
【0039】図9は上述した充電率検出手段302およ
び補正係数生成手段306の具体的回路構成の一例を示
すブロック図である。図において、40は充電電流検出
部であって、この充電電流検出部40は電流センサ5の
検出信号S1に基づいて充電電流iBを検出するか、ま
たは、電流センサ7の検出信号S2または電気負荷E/
L1,E/L2の作動状態を示す負荷信号L1,L2
と、発電量演算手段303で演算される発電電流Iaと
に基づいて充電電流iBを検出する。41はタイマ、4
2は充電時間検出部であって、この充電時間検出部42
は充電電流検出部40からの充電電流iBを受けてタイ
マ41により充電時間t1すなわち充電経過時間と、充
電電流iBが変化しなくなる時点t0すなわち安定領域に
入る時点を検出する。
【0040】43は充電率演算部であって、この充電率
演算部43は充電時間検出部42からの充電時間t1
関数f(t1)と、補正係数生成手段306からの充電
率補正係数ηとより次式に従って充電率εを算出しメモ
リ(図示せず)に格納する。
【0041】 ε=f(t1)・η ・・・(2)
【0042】また、補正係数生成手段306は充電率補
正係数演算部51を有し、その動作については上述した
通りである。このように、本実施例では、充電率が所定
値以上であるときのみ発電量を抑制するので、良好な燃
費向上を保持しながら頻繁に加速を繰り返してもバッテ
リの過放電を防止することができ、また、前回の運転時
充電率を記憶すると共に車両の放置期間に応じて充電率
を補正するようにしたので、車両の放置期間中の自己放
電等による充電率の低下に対処でき、常に正確なバッテ
リ充電率を得ることができる。
【0043】実施例2.なお、上記実施例では、図5に
示すバッテリ充電特性を使用して充電率εを求める場合
について説明したが、このバッテリ充電特性が周囲温度
(環境温度)によって変動する場合は、車両状態検知手
段4からの吸入空気温度等の情報によって充電率εを補
正してもよい。図10はこれを具体化したこの発明の他
の実施例を示す構成図である。本実施例における構成
は、図1の制御器3Aを構成するマイクロコンピュータ
が異なる以外は図1と同様の構成であり、従って、図1
0にはマイクロコンピュータとこれと関連する車両状態
検出手段4のみを示しており、この図10において、図
2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。
【0044】図において、31Aは本実施例によるマイ
クロコンピュータであって、充電率検出手段302Aと
補正係数生成手段306Aが異なる以外は図1のマイク
ロコンピュータ31と同様の構成である。充電率検出手
段302Aは、電流センサ5の検出信号S1,電流セン
サ7の検出信号S2または電気負荷E/L1,E/L2
の作動状態を示す負荷信号L1,L2の少なくとも1つ
と、上述の発電量演算手段303で演算される発電電流
Ia(この発電電流Iaは発電電流を求める上述の第2
および第3の方法で用いられる)を用いてバッテリ1の
充電率εを算出し、この算出された充電率εをさらに補
正係数生成手段306Aでキースイッチ開/閉信号Ig
より生成された充電率補正係数ηに基づいて補正して車
両の放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処
できるようにすると共に、車両状態検出手段4からの吸
入空気温度等によって補正してバッテリ充電特性が周囲
温度によって変動することによる弊害を防止する。
【0045】図11は上述した充電率検出手段302A
および補正係数生成手段306Aの具体的回路構成の一
例を示すブロック図である。図において、図9と対応す
る部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
充電率検出手段302Aは、充電率検出手段302と同
様の充電電流検出部40,タイマ41および充電時間検
出部42を有すると共に、充電率演算部43Aを有す
る。また、補正係数生成手段306Aは、補正係数生成
手段306と同様の充電率補正係数演算部51を有する
と共に、車両状態検出手段4からの吸入空気温度Tから
バッテリ1の温度を推定し、バッテリ温度補正係数K1
を演算するバッテリ温度補正係数演算部52を有する。
【0046】充電率検出手段302Aの充電率演算部4
3Aは、充電時間検出部42からの充電時間t1の関数
f(t1)と、充電率補正係数演算部51からの充電率
補正係数ηと、バッテリ温度補正係数演算部52からの
バッテリ温度補正係数K1より次式に従って充電率εを
算出しメモリ(図示せず)に格納する。
【0047】 ε=f(t1)・η・K1 ・・・(3)
【0048】このように、本実施例では、上記実施例1
と同様に、充電率が所定値以上であるときのみ発電量を
抑制するので、良好な燃費向上を保持しながら頻繁に加
速を繰り返してもバッテリの過放電を防止することがで
き、また、前回の運転時充電率を記憶すると共に車両の
放置期間に応じて充電率を補正するようにしたので、車
両の放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処
でき、常に正確なバッテリ充電率を得ることができ、さ
らに、本実施例では、バッテリ充電特性が周囲温度によ
って変動する場合は、車両状態検知手段4からの吸入空
気温度等の情報によって充電率εを補正するようにした
ので、周囲温度の影響を受けることなく、常に正確なバ
ッテリ充電率を得ることができる。
【0049】実施例3.また、図5に示すバッテリ充電
特性において、バッテリ1が劣化すると充電電流iB
安定領域になるまでの充電時間が劣化前に対して延び
る、つまり、図5におけるバッテリ充電特性が全体に図
面上右方向にシフトする傾向を有するが、この現象を利
用し、充電電流が安定するに要する時間を用いて充電率
εを補正してもよい。図12はこれを具体化したこの発
明の他の実施例を示す構成図である。本実施例における
構成も、図1の制御器3Aを構成するマイクロコンピュ
ータが異なる以外は図1と同様の構成であり、従って、
図12にはマイクロコンピュータとこれと関連する車両
状態検出手段4のみを示しており、この図12におい
て、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明を省略する。
【0050】図において、31Bは本実施例によるマイ
クロコンピュータであって、充電率検出手段302Bと
補正係数生成手段306Bが異なる以外は図1のマイク
ロコンピュータ31と同様の構成である。充電率検出手
段302Bは、電流センサ5の検出信号S1,電流セン
サ7の検出信号S2または電気負荷E/L1,E/L2
の作動状態を示す負荷信号L1,L2の少なくとも1つ
と、上述の発電量演算手段303で演算される発電電流
Ia(この発電電流Iaは発電電流を求める上述の第2
および第3の方法で用いられる)を用いてバッテリ1の
充電率εを算出し、この算出された充電率εをさらに補
正係数生成手段306Bでキースイッチ開/閉信号Ig
より生成された補正係数ηに基づいて補正して車両の放
置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処できる
ようにすると共に、上述の充電電流iBが変化しなくな
る時点t0すなわち安定領域に入る時点がバッテリ1の
劣化と関連することに鑑み、その劣化の程度に応じて補
正してバッテリの劣化と無関係に充電率を得ることがで
きるようにする。
【0051】図13は上述した充電率検出手段302B
と補正係数生成手段306Bの具体的回路構成の一例を
示すブロック図である。図において、図9と対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。充電
率検出手段302Bは、充電率検出手段302と同様の
充電電流検出部40,タイマ41および充電時間検出部
42を有すると共に、充電率演算部43Bを有する。ま
た、補正係数生成手段306Bは、補正係数生成手段3
06と同様の充電率補正係数演算部51を有すると共
に、充電時間検出部42からの充電電流iBが変化しな
くなる時点t0からバッテリ1の劣化を推定し、バッテ
リ劣化補正係数K2を演算するバッテリ劣化補正係数演
算部53を有する。
【0052】充電率検出手段302Bの充電率演算部4
3Bは、充電時間検出部42からの充電時間t1の関数
f(t1)と、充電率補正係数演算部51からの充電率
補正係数ηと、バッテリ劣化補正係数演算部53からの
バッテリ劣化補正係数K2より次式に従って充電率εを
算出しメモリ(図示せず)に格納する。
【0053】 ε=f(t1)・η・K2 ・・・(4)
【0054】このように、本実施例では、上記実施例1
と同様に、充電率が所定値以上であるときのみ発電量を
抑制するので、良好な燃費向上を保持しながら頻繁に加
速を繰り返してもバッテリの過放電を防止することがで
き、また、前回の運転時充電率を記憶すると共に車両の
放置期間に応じて充電率を補正するようにしたので、車
両の放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処
でき、常に正確なバッテリ充電率を得ることができ、さ
らに、本実施例では、充電電流が安定するに要する時間
を用いて、つまり、バッテリ1の劣化の程度に応じて充
電率εをするようにしたので、バッテリ1の劣化と無関
係に、常に正確なバッテリ充電率を得ることができる。
【0055】実施例4.本実施例では、実施例2におけ
るバッテリ充電特性が周囲温度によって変動する場合、
実施例3におけるバッテリに劣化がある場合の両方に対
処しようとするものである。図14はこれを具体化した
この発明の他の実施例を示す構成図である。本実施例に
おける構成も、図1の制御器3Aを構成するマイクロコ
ンピュータが異なる以外は図1と同様の構成であり、従
って、図14にはマイクロコンピュータとこれと関連す
る車両状態検出手段4のみを示しており、この図14に
おいて、図2と対応する部分には同一符号を付し、その
詳細説明を省略する。
【0056】図において、31Cは本実施例によるマイ
クロコンピュータであって、充電率検出手段302Cと
補正係数生成手段306Cが異なる以外は図1のマイク
ロコンピュータ31と同様の構成である。充電率検出手
段302Cは電流センサ5の検出信号S1,電流センサ
7の検出信号S2または電気負荷E/L1,E/L2の
作動状態を示す負荷信号L1,L2の少なくとも1つ
と、上述の発電量演算手段303で演算される発電電流
Ia(この発電電流Iaは発電電流を求める上述の第2
および第3の方法で用いられる)を用いてバッテリ1の
充電率εを算出し、この算出された充電率εをさらに補
正係数生成手段306Bでキースイッチ開/閉信号Ig
より生成された充電率補正係数ηに基づいて補正して車
両の放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処
できるようにすると共に、車両状態検出手段4からの吸
入空気温度等によって補正してバッテリ充電特性が周囲
温度によって変動することによる弊害を防止し、また上
述の充電電流iBが変化しなくなる時点t0すなわち安定
領域に入る時点がバッテリ1の劣化と関連することに鑑
み、その劣化の程度に応じて補正してバッテリの劣化と
無関係に充電率を得ることができるようにする。
【0057】図15は上述した充電率検出手段302C
と補正係数生成手段306Cの具体的回路構成の一例を
示すブロック図である。図において、図9,図11およ
び図13と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明を省略する。充電率検出手段302Cは、充電率検
出手段302と同様の充電電流検出部40,タイマ41
および充電時間検出部42を有すると共に、充電率演算
部43Cを有する。また、補正係数生成手段306C
は、上述の充電率補正係数演算部51,バッテリ温度補
正係数演算部52およびバッテリ劣化補正係数演算部5
3を有する。
【0058】充電率検出手段302Cの充電率演算部4
3Cは、充電時間検出部42からの充電時間t1の関数
f(t1)と、補正係数生成手段306Cの充電率補正
係数演算部51からの充電率補正係数ηと、バッテリ温
度補正係数演算部52からのバッテリ温度補正係数K1
と、バッテリ劣化補正係数演算部53からのバッテリ劣
化補正係数K2とより次式に従って充電率εを算出しメ
モリ(図示せず)に格納する。
【0059】 ε=f(t1)・η・K1・K2 ・・・(5)
【0060】このように、本実施例では、充電率が所定
値以上であるときのみ発電量を抑制するので、良好な燃
費向上を保持しながら頻繁に加速を繰り返してもバッテ
リの過放電を防止することができ、また、前回の運転時
充電率を記憶すると共に車両の放置期間に応じて充電率
を補正するようにしたので、車両の放置期間中の自己放
電等による充電率の低下に対処でき、常に正確なバッテ
リ充電率を得ることができ、さらに、バッテリ充電特性
が周囲温度によって変動する場合は、車両状態検知手段
4からの吸入空気温度等の情報によって充電率εを補正
するようにしたので、周囲温度の影響を受けることな
く、常に正確なバッテリ充電率を得ることができ、しか
も、バッテリ1の劣化の程度に応じて充電率εをするよ
うにしたので、バッテリ1の劣化と無関係に、常に正確
なバッテリ充電率を得ることができ、上述の実施例1〜
3の作用効果を全て達成できる。
【0061】実施例5.また、上記実施例では、発電制
御手段301から発電停止要求信号が出された場合に
は、ステップS6(図7)で目標界磁電流Ifを0とす
る場合について説明したが、発電停止要求信号がある場
合は例えば14Vとの目標電圧V0を通常より低く(例
えば12V以下)設定することで、目標界磁電流Ifを
低減させるようにしてもよく、この場合、目標電圧V0
とバッテリ1の端子電圧VBは実質的に等しいので、発
電停止要求信号が出されてもバッテリ1は放電せず、バ
ッテリ1の過放電が防止される。
【0062】このように、本実施例では、発電停止要求
信号がある場合は目標電圧V0を通常より低く設定して
目標界磁電流Ifを低減させるようにしたので、上述の
各実施例の作用効果に加えて、さらにバッテリ1の過放
電が確実に防止され、それだけバッテリ1の寿命も長く
させることができる。
【0063】実施例6.また、上記各実施例では、この
発明を車両用電源制御装置に適用した場合について説明
したが、これに限定されることなく、少なくともバッテ
リと発電機を搭載するその他の移動体、例えば船舶や二
輪車等の電源制御装置にも同様に適用でき、同様の効果
を奏する。
【0064】
【発明の効果】請求項第1項の発明によれば、移動体の
電気負荷に電力を供給するバッテリと、エンジンによっ
て駆動されると共にバッテリを充電する発電機と、バッ
テリの端子電圧が目標電圧となるように発電機の発電量
を制御する制御手段とを備えた電源制御装置において、
制御手段が、バッテリの充電電流に基づいて充電率を求
める充電率検出手段と、移動体の状態と充電率検出手段
の出力に基づいて発電量を制御する発電量制御手段とを
備え、充電率が所定値以上であるときは発電量を抑制す
るようにしたので、頻繁に加速を繰り返してもバッテリ
の過放電を防止することができ、燃費向上との両立を図
ることができるという効果がある。
【0065】請求項第2項の発明によれば、移動体の電
気負荷に電力を供給するバッテリと、エンジンによって
駆動されると共にバッテリを充電する発電機と、上記バ
ッテリの端子電圧が目標電圧となるように上記発電機の
界磁コイルに流れる界磁電流を制御する制御手段とを備
えた電源制御装置において、制御手段が、バッテリの充
電電流に基づいて充電率を求める充電率検出手段と、移
動体の状態に応じて発電量可変要求を出力する発電制御
手段と、充電率検出手段と発電制御手段の出力に基づい
て界磁電流を制御する界磁電流制御手段とを備え、充電
率が所定値以上であるときのみ発電制御手段の発電量可
変要求による界磁電流の低下を実行するようにしたの
で、頻繁に加速を繰り返してもバッテリの過放電を確実
に防止することができ、燃費向上との両立を図ることが
できるという効果がある。
【0066】請求項第3項の発明によれば、請求項第1
項または第2項の発明において、充電率検出手段は、バ
ッテリへの充電電流を表す信号、電気負荷への負荷電流
を表す信号、電気負荷の動作状態を表す信号の少なくと
も1つと、バッテリの充電特性とに基づいて充電率を推
定するので、請求項第1項または第2項の発明の効果に
加えて、さらに、充電率の検出精度の向上、構成の簡略
化が可能になるという効果がある。
【0067】請求項第4項の発明によれば、請求項第1
項〜第3項のいずれかの発明において、制御手段は、さ
らに充電率検出手段で得られた充電率を補正するための
補正係数を生成する補正係数生成手段を備えるので、請
求項第1項〜第3項の発明の効果に加えて、さらに、正
確なバッテリ充電率を得ることができるという効果があ
る。
【0068】請求項第5項の発明によれば、請求項第4
項の発明において、補正係数生成手段は、運転終了時か
ら再運転されるまでの放置期間に応じて充電率補正係数
を求める充電率補正係数演算部からなるものであるの
で、請求項第4項の発明の効果に加えて、さらに、移動
体放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処で
き、常により正確なバッテリ充電率を得ることができる
という効果がある。
【0069】請求項第6項の発明によれば、請求項第4
項の発明において、補正係数生成手段は、運転終了時か
ら再運転されるまでの放置期間に応じて充電率補正係数
を求める充電率補正係数演算部と、移動体の環境温度か
らバッテリの温度を推定してバッテリ温度補正係数を演
算するバッテリ温度補正係数演算部およびバッテリへの
充電電流が変化しなくなる時点から該バッテリの劣化を
推定してバッテリ劣化補正係数を演算するバッテリ劣化
補正係数演算部の少なくとも一方とからなるものである
ので、請求項第4項の発明の効果に加えて、さらに、移
動体放置期間中の自己放電等による充電率の低下に対処
できると共に、周囲温度の変動やバッテリの劣化と無関
係に、常により正確なバッテリ充電率を得ることができ
るという効果がある。
【0070】請求項第7項の発明によれば、請求項第1
項〜第6項のいずれかの発明において、移動体が車両で
あるので、請求項第1項〜第6項の発明の効果に加え
て、さらに、車両において燃費向上とバッテリの過放電
の防止の両立を図ることができ、車両の走行性能の向上
に寄与できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電源制御装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】図1のマイクロコンピュータの機能を示す機能
ブロック図である。
【図3】界磁コイルの駆動信号のデューティと界磁電流
との関係を示す図である。
【図4】発電機の界磁電流と発電電流との関係を示す図
である。
【図5】バッテリの充電特性を示す図である。
【図6】車両放置期間と充電率補正係数との関係を示す
図である。
【図7】発電停止制御の動作説明に供するためのフロー
チャートである。
【図8】放置期間に対する充電率補正係数算出の動作説
明に供するためのフローチャートである。
【図9】この発明に係る電源制御装置の一実施例の要部
を示すブロック図である。
【図10】この発明に係る電源制御装置の他の実施例を
示す構成図である。
【図11】この発明に係る電源制御装置の他の実施例の
要部を示すブロック図である。
【図12】この発明に係る電源制御装置のまた他の実施
例を示す構成図である。
【図13】この発明に係る電源制御装置のまた他の実施
例の要部を示すブロック図である。
【図14】この発明に係る電源制御装置のまたさらに他
の実施例を示す構成図である。
【図15】この発明に係る電源制御装置のまたさらに他
の実施例の要部を示すブロック図である。
【図16】従来の車両用電源制御装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 発電機 3A 制御器 4 車両状態検知手段 5,7 電流センサ 6 キースイッチ 31,31A,31B,31C マイクロコンピュータ 301 発電制御手段 302,302A,302B,302C 充電率検出手
段 303 発電量演算手段 304 電圧調整手段 305 界磁電流制御手段 306,306A,306B,306C 補正係数生成
手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の電気負荷に電力を供給するバッ
    テリと、エンジンによって駆動されると共に上記バッテ
    リを充電する発電機と、上記バッテリの端子電圧が目標
    電圧となるように上記発電機の発電量を制御する制御手
    段とを備えた電源制御装置において、 上記制御手段が、 上記バッテリの充電電流に基づいて充電率を求める充電
    率検出手段と、 上記移動体の状態と上記充電率検出手段の出力に基づい
    て発電量を制御する発電量制御手段とを備え、上記充電
    率が所定値以上であるときは上記発電量を抑制するよう
    にしたことを特徴とする車両用電源制御装置。
  2. 【請求項2】 移動体の電気負荷に電力を供給するバッ
    テリと、エンジンによって駆動されると共に上記バッテ
    リを充電する発電機と、上記バッテリの端子電圧が目標
    電圧となるように上記発電機の界磁コイルに流れる界磁
    電流を制御する制御手段とを備えた電源制御装置におい
    て、 上記制御手段が、 上記バッテリの充電電流に基づいて充電率を求める充電
    率検出手段と、 上記移動体の状態に応じて発電量可変要求を出力する発
    電制御手段と、 上記充電率検出手段と上記発電制御手段の出力に基づい
    て界磁電流を制御する界磁電流制御手段とを備え、上記
    充電率が所定値以上であるときのみ上記発電制御手段の
    発電量可変要求による上記界磁電流の低下を実行するよ
    うにしたことを特徴とする電源制御装置。
  3. 【請求項3】 上記充電率検出手段は、上記バッテリへ
    の充電電流を表す信号、上記電気負荷への負荷電流を表
    す信号、上記電気負荷の動作状態を表す信号の少なくと
    も1つと、上記バッテリの充電特性とに基づいて充電率
    を推定する請求項第1項または第2項記載の電源制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、さらに上記充電率検出
    手段で得られた充電率を補正するための補正係数を生成
    する補正係数生成手段を備える請求項第1項〜第3項の
    いずれかに記載の電源制御装置。
  5. 【請求項5】 上記補正係数生成手段は、運転終了時か
    ら再運転されるまでの放置期間に応じて充電率補正係数
    を求める充電率補正係数演算部からなる請求項第4項記
    載の電源制御装置。
  6. 【請求項6】 上記補正係数生成手段は、運転終了時か
    ら再運転されるまでの放置期間に応じて充電率補正係数
    を求める充電率補正係数演算部と、移動体の環境温度か
    ら上記バッテリの温度を推定してバッテリ温度補正係数
    を演算するバッテリ温度補正係数演算部および上記バッ
    テリへの充電電流が変化しなくなる時点から該バッテリ
    の劣化を推定してバッテリ劣化補正係数を演算するバッ
    テリ劣化補正係数演算部の少なくとも一方とからなる請
    求項第4項記載の電源制御装置。
  7. 【請求項7】 上記移動体が車両である請求項第1項〜
    第6項のいずれかに記載の電源制御装置。
JP6061673A 1994-03-30 1994-03-30 電源制御装置 Pending JPH07274597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6061673A JPH07274597A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 電源制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6061673A JPH07274597A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 電源制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07274597A true JPH07274597A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13178006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6061673A Pending JPH07274597A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 電源制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07274597A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189788A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Mazda Motor Corp 車両用発電機の制御装置
US7609035B2 (en) 2006-02-13 2009-10-27 Fujitsu Ten Limited Power generation control device for controlling power generation system of movable body and power generation control method
US10461677B2 (en) 2017-06-28 2019-10-29 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle-power-generator control apparatus and control method thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189788A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Mazda Motor Corp 車両用発電機の制御装置
US7609035B2 (en) 2006-02-13 2009-10-27 Fujitsu Ten Limited Power generation control device for controlling power generation system of movable body and power generation control method
US10461677B2 (en) 2017-06-28 2019-10-29 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle-power-generator control apparatus and control method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6384412B2 (ja) 電源装置
US10054097B2 (en) Vehicular control apparatus
EP1443626A2 (en) Electric power generating system for a vehicle
JP3268107B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP3171217B2 (ja) モータ駆動用電源装置
JP3363081B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP2004263619A (ja) 車両用電源制御装置
JPH07274597A (ja) 電源制御装置
JP2001147260A (ja) 蓄電装置の残容量検出装置
JP3797242B2 (ja) 車両の発電制御装置
JP4635961B2 (ja) バッテリの充電状態制御装置
JP4407826B2 (ja) 内燃機関の発電制御装置
JP7021660B2 (ja) 制御装置
WO2020203454A1 (ja) 制御装置
JP4049044B2 (ja) 車両用発電機の電圧制御装置
WO2020203453A1 (ja) 制御装置
JP2002186108A (ja) エンジンの回転数調整装置及びハイブリッド動力装置の制御装置
JP3296059B2 (ja) 車両用発電機制御装置
JP4432860B2 (ja) 内燃機関の発電制御装置
JP2005080396A (ja) 車両の発電機制御装置
JP7036081B2 (ja) 制御装置
JP2000023384A (ja) 充電装置
JP3913315B2 (ja) 発電制御装置
JP3203470B2 (ja) エンジンのアイドル回転速度学習制御装置
JP2006176003A (ja) 車両用発電機の制御装置