JPH07274464A - 直流モータ - Google Patents
直流モータInfo
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- JPH07274464A JPH07274464A JP5713394A JP5713394A JPH07274464A JP H07274464 A JPH07274464 A JP H07274464A JP 5713394 A JP5713394 A JP 5713394A JP 5713394 A JP5713394 A JP 5713394A JP H07274464 A JPH07274464 A JP H07274464A
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- coil
- motor
- torque
- stator
- wound
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Abstract
(57)【要約】
【目的】周方向に発生する逆トルクを低減し、トルク電
流の利用効率を向上できる直流モータを提供する。 【構成】コイルCがトロイダル状に巻装された電機子コ
イル2と、電機子コイル2の外周面及び内周面に夫々対
向させると共に、径方向に同極同士を対向させるように
配設された磁石とを備え、電機子コイル2又は磁石のい
ずれか一方を回転可能に支持する直流モータであって、
コイルCの中で電機子コイル2の軸方向の両端面部Pに
位置するコイル成分が、周方向にずれて巻装されること
を特徴とする直流モータ。
流の利用効率を向上できる直流モータを提供する。 【構成】コイルCがトロイダル状に巻装された電機子コ
イル2と、電機子コイル2の外周面及び内周面に夫々対
向させると共に、径方向に同極同士を対向させるように
配設された磁石とを備え、電機子コイル2又は磁石のい
ずれか一方を回転可能に支持する直流モータであって、
コイルCの中で電機子コイル2の軸方向の両端面部Pに
位置するコイル成分が、周方向にずれて巻装されること
を特徴とする直流モータ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、工作機械、産
業用ロボット等に広く利用されている直流モータに関
し、特にブラシの要らないブラシレス直流モータに関す
るものである。
業用ロボット等に広く利用されている直流モータに関
し、特にブラシの要らないブラシレス直流モータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直流モータとしては、図19に示
す直流モータのように、出力軸5の方向にコイルCが巻
装されると共に、コイルCを介して電流を通電するため
のブラシ31とコミテータ32とを有する電機子3’を
回転子として、固定子(不図示)に挿入することによっ
て構成されるブラシ型直流モータが広く知られている。
す直流モータのように、出力軸5の方向にコイルCが巻
装されると共に、コイルCを介して電流を通電するため
のブラシ31とコミテータ32とを有する電機子3’を
回転子として、固定子(不図示)に挿入することによっ
て構成されるブラシ型直流モータが広く知られている。
【0003】また、特開昭59−139845号に開示
された整流子モータのように、発生トルクに寄与する第
1の導体部と第2の導体部とを形成し、これら第1と第
2の導体部とを接続して1個の電機子コイルを形成し、
この電機子コイル2個以上を発生トルクに寄与する第
1、第2の導体部とが互いに重畳しないように周方向に
位相をずらして重畳配置する電機子としての回転子と、
N、Sの磁極を交互に有する2q(q≧2)極の2個の
界磁マグネットを互いに同極を対向させて電機子の両面
固定側部に夫々設けた固定子とを備え、固定子側に整流
子と摺接するブラシを設けた整流子モータが周知であ
る。
された整流子モータのように、発生トルクに寄与する第
1の導体部と第2の導体部とを形成し、これら第1と第
2の導体部とを接続して1個の電機子コイルを形成し、
この電機子コイル2個以上を発生トルクに寄与する第
1、第2の導体部とが互いに重畳しないように周方向に
位相をずらして重畳配置する電機子としての回転子と、
N、Sの磁極を交互に有する2q(q≧2)極の2個の
界磁マグネットを互いに同極を対向させて電機子の両面
固定側部に夫々設けた固定子とを備え、固定子側に整流
子と摺接するブラシを設けた整流子モータが周知であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来例において、図19に示す前者の
従来例である電機子巻線型直流モータでは、電機子に巻
装されているコイルCのなかで、コイルエンドPと呼ば
れるトルクを発生しない部分がコイル全体の約半分近く
を占めている。このような構成の電機子を有するモータ
では、モータに流すトルク電流の利用率が低く、効率の
悪化を招く原因となっていた。
ように構成される従来例において、図19に示す前者の
従来例である電機子巻線型直流モータでは、電機子に巻
装されているコイルCのなかで、コイルエンドPと呼ば
れるトルクを発生しない部分がコイル全体の約半分近く
を占めている。このような構成の電機子を有するモータ
では、モータに流すトルク電流の利用率が低く、効率の
悪化を招く原因となっていた。
【0005】また、界磁巻線又は界磁磁石により発生さ
せた磁束のなかで、モータのトルクに直接寄与する磁束
は電機子コイルと鎖交する磁束のみであり、通常は電機
子コイルと鎖交しない磁束も多数存在するために回転性
能の悪化を招いていた。更に、従来の直流モータではブ
ラシとコミテータとによりトルクの発生を連続的に行っ
ているが、この構成では、モータの構造が複雑になると
共に、ブラシとコミテータが機械的に接触するために機
械的な損失が増大し、摩擦等の問題によりモータの高回
転化等に影響を及ぼすという問題があった。
せた磁束のなかで、モータのトルクに直接寄与する磁束
は電機子コイルと鎖交する磁束のみであり、通常は電機
子コイルと鎖交しない磁束も多数存在するために回転性
能の悪化を招いていた。更に、従来の直流モータではブ
ラシとコミテータとによりトルクの発生を連続的に行っ
ているが、この構成では、モータの構造が複雑になると
共に、ブラシとコミテータが機械的に接触するために機
械的な損失が増大し、摩擦等の問題によりモータの高回
転化等に影響を及ぼすという問題があった。
【0006】また、上記のような機械的な損失を低下す
るために、後者で開示される従来技術のように、コイル
を巻装した回転子を使用しないブラシレスモータ等が提
案されているが、この場合、駆動回路が複雑となり、結
果的に高コスト化を余儀なくされるという問題があっ
た。また、コイルをトロイダル状に巻装する場合、自動
巻き線機を用いることができないため量産には不向きで
あるという欠点があった。
るために、後者で開示される従来技術のように、コイル
を巻装した回転子を使用しないブラシレスモータ等が提
案されているが、この場合、駆動回路が複雑となり、結
果的に高コスト化を余儀なくされるという問題があっ
た。また、コイルをトロイダル状に巻装する場合、自動
巻き線機を用いることができないため量産には不向きで
あるという欠点があった。
【0007】また、コイルエンドにおいて、モータの主
トルクとは反対のトルクが発生してモータの回転効率を
悪化させると共に、リング状のコア内では周方向の磁界
が生じて回転子から供給される界磁磁束を曲げてしまい
主トルクに寄与する磁界を減少させてしまうという欠点
があった。また、円筒磁石の回転に伴ってコア内に渦電
流損失が発生するという欠点があった。
トルクとは反対のトルクが発生してモータの回転効率を
悪化させると共に、リング状のコア内では周方向の磁界
が生じて回転子から供給される界磁磁束を曲げてしまい
主トルクに寄与する磁界を減少させてしまうという欠点
があった。また、円筒磁石の回転に伴ってコア内に渦電
流損失が発生するという欠点があった。
【0008】従って、本発明の直流モータは、上記の事
情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、周方向に発生する逆トルクを低減し、トルク電流の
利用効率を向上できる直流モータを提供することであ
る。
情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、周方向に発生する逆トルクを低減し、トルク電流の
利用効率を向上できる直流モータを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の直流モータは、コイルが
トロイダル状に巻装された電機子コイルと、該電機子コ
イルの外周面及び内周面に夫々対向させると共に、径方
向に同極同士を対向させるように配設された磁石とを備
え、前記電機子コイル又は磁石のいずれか一方を回転可
能に支持する直流モータであって、前記コイルの中で前
記電機子コイルの軸方向の両端面部に位置するコイル成
分が、周方向にずれて巻装されることを特徴としてい
る。
的を達成するために、本発明の直流モータは、コイルが
トロイダル状に巻装された電機子コイルと、該電機子コ
イルの外周面及び内周面に夫々対向させると共に、径方
向に同極同士を対向させるように配設された磁石とを備
え、前記電機子コイル又は磁石のいずれか一方を回転可
能に支持する直流モータであって、前記コイルの中で前
記電機子コイルの軸方向の両端面部に位置するコイル成
分が、周方向にずれて巻装されることを特徴としてい
る。
【0010】また、好ましくは、前記直流モータは、前
記コイルが径方向にトロイダル状に巻装され、前記電機
子コイルの軸方向に沿う上面及び下面に同極同士を対向
させるように配設された磁石を備える円盤型モータであ
ることを特徴としている。また、好ましくは、前記コイ
ルの中で、前記電機子コイルの軸方向の両端面部に位置
する全てのコイルが、周方向に傾斜するように巻装され
ることを特徴としている。
記コイルが径方向にトロイダル状に巻装され、前記電機
子コイルの軸方向に沿う上面及び下面に同極同士を対向
させるように配設された磁石を備える円盤型モータであ
ることを特徴としている。また、好ましくは、前記コイ
ルの中で、前記電機子コイルの軸方向の両端面部に位置
する全てのコイルが、周方向に傾斜するように巻装され
ることを特徴としている。
【0011】また、好ましくは、前記電機子コイルの中
で、径方向の両端面部に位置する隣り合うコイル同士が
交差するように巻装されていることを特徴としている。
また、好ましくは、前記電機子コイルは、回転可能に支
持されたステータであることを特徴としている。
で、径方向の両端面部に位置する隣り合うコイル同士が
交差するように巻装されていることを特徴としている。
また、好ましくは、前記電機子コイルは、回転可能に支
持されたステータであることを特徴としている。
【0012】
【作用】以上のように、この発明に係わる直流モータは
構成されているので、請求項1に記載の発明によれば、
両端面部に位置するコイルを周方向に傾斜するように巻
装することにより、周方向に発生する逆トルクを低減で
きる。また、請求項2に記載の発明によれば、円盤型モ
ータにおいても、コイルを軸方向に傾斜させ、交差させ
ることによって、周方向の逆トルクを低減できる。
構成されているので、請求項1に記載の発明によれば、
両端面部に位置するコイルを周方向に傾斜するように巻
装することにより、周方向に発生する逆トルクを低減で
きる。また、請求項2に記載の発明によれば、円盤型モ
ータにおいても、コイルを軸方向に傾斜させ、交差させ
ることによって、周方向の逆トルクを低減できる。
【0013】また、請求項3に記載の発明によれば、隣
り合う位置にあるコイル同士が交差することがないの
で、軸方向に巻装されるコイルの長さを短くできる。ま
た、請求項4に記載の発明によれば、コイルに作用する
トルクの垂直方向成分が、互いに打ち消しあうので、電
機子コイルに作用する合成逆トルクを周方向のみに限定
して低減できる。
り合う位置にあるコイル同士が交差することがないの
で、軸方向に巻装されるコイルの長さを短くできる。ま
た、請求項4に記載の発明によれば、コイルに作用する
トルクの垂直方向成分が、互いに打ち消しあうので、電
機子コイルに作用する合成逆トルクを周方向のみに限定
して低減できる。
【0014】また、請求項5に記載の発明によれば、電
気子コイルを固定子とするので、整流子(ブラシ)が不
要となる。
気子コイルを固定子とするので、整流子(ブラシ)が不
要となる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付の図面を
参照して詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明に基づく第1実施例の直
流モータの構造を示す断面図である。また、図2は、図
1の直流モータを構成する固定子を示す図である。ま
た、図3は、図1の直流モータを構成する回転子を示す
図である。図1〜図3を参照して第1実施例で使用する
モータについて説明する。図1において、直流モータ1
は、固定子2と、回転子3と、回転子3を固定子2に回
転自在に軸支する軸受け4と、回転子3と同軸に設けら
れた出力軸5とを備える。固定子2からは、円筒状の固
定子延長部2aが伸びており、回転子3から同様に伸び
た円筒部に嵌合する。また、固定子2の延長部2aに
は、コイルCが径方向にトロイダル状に巻装されてお
り、導体を形成している(図2参照)。コイルCは、後
に通電可能なように不図示の電源に接続されている。ま
た、コイルCは、一般的に用いられる銅線であり、延長
部2aに数回巻かれるものである。
参照して詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明に基づく第1実施例の直
流モータの構造を示す断面図である。また、図2は、図
1の直流モータを構成する固定子を示す図である。ま
た、図3は、図1の直流モータを構成する回転子を示す
図である。図1〜図3を参照して第1実施例で使用する
モータについて説明する。図1において、直流モータ1
は、固定子2と、回転子3と、回転子3を固定子2に回
転自在に軸支する軸受け4と、回転子3と同軸に設けら
れた出力軸5とを備える。固定子2からは、円筒状の固
定子延長部2aが伸びており、回転子3から同様に伸び
た円筒部に嵌合する。また、固定子2の延長部2aに
は、コイルCが径方向にトロイダル状に巻装されてお
り、導体を形成している(図2参照)。コイルCは、後
に通電可能なように不図示の電源に接続されている。ま
た、コイルCは、一般的に用いられる銅線であり、延長
部2aに数回巻かれるものである。
【0016】回転子3は、図1から明らかなように、外
側の円筒部3aと内側の円筒部3bとを有するカップ型
の形状をしている。外側の円筒部3aの内表面には、磁
石Aがその内面に取付けられている。また、内側の円筒
部3bの外表面にも、同様に磁石Bが取付けられてい
る。図3を参照すると、磁石A及び磁石Bは、共に永久
磁石であり、好ましくは強磁性体である。また、磁石A
は、その外表面にS極、内表面にN極を有する中心部が
中空の円筒形の磁石である。磁石Bは、磁石Aとは反対
に、その外表面にN極、内表面にS極を有する中心部が
中空の円筒形の磁石である。当然のことながら、磁石A
は磁石Bより径が小さく構成されており、回転子の各円
筒部3a、3bに取付けたときに固定子の延長部2aが
嵌合する隙間を形成している。磁石A及び磁石Bが回転
子3の円筒部に組み付けられると、磁石Aの内表面のN
極と磁石Bの外表面のN極とが対向して配置されるの
で、互いに反発しあう磁界を隙間部分に形成する。磁界
の作用については後述するのでここでの詳述は行わない
ことにする。
側の円筒部3aと内側の円筒部3bとを有するカップ型
の形状をしている。外側の円筒部3aの内表面には、磁
石Aがその内面に取付けられている。また、内側の円筒
部3bの外表面にも、同様に磁石Bが取付けられてい
る。図3を参照すると、磁石A及び磁石Bは、共に永久
磁石であり、好ましくは強磁性体である。また、磁石A
は、その外表面にS極、内表面にN極を有する中心部が
中空の円筒形の磁石である。磁石Bは、磁石Aとは反対
に、その外表面にN極、内表面にS極を有する中心部が
中空の円筒形の磁石である。当然のことながら、磁石A
は磁石Bより径が小さく構成されており、回転子の各円
筒部3a、3bに取付けたときに固定子の延長部2aが
嵌合する隙間を形成している。磁石A及び磁石Bが回転
子3の円筒部に組み付けられると、磁石Aの内表面のN
極と磁石Bの外表面のN極とが対向して配置されるの
で、互いに反発しあう磁界を隙間部分に形成する。磁界
の作用については後述するのでここでの詳述は行わない
ことにする。
【0017】回転子3を所定の回転軸に沿って回転自在
に軸支する軸受4は、荷重が軸心に対して直角にかかる
のでラジアル型の軸受けを用いる。このような各構成部
品を組み立てた後、固定子2の延長部に巻装されたコイ
ルに通電することによって、電磁誘導作用で固定子が電
磁石となり、回転子3に回転力が付与されるのである。
に軸支する軸受4は、荷重が軸心に対して直角にかかる
のでラジアル型の軸受けを用いる。このような各構成部
品を組み立てた後、固定子2の延長部に巻装されたコイ
ルに通電することによって、電磁誘導作用で固定子が電
磁石となり、回転子3に回転力が付与されるのである。
【0018】(モータの原理)次に、固定子2の延長部
2aの電磁石の作用について説明する。図4は、コイル
Cがトロイダル状に巻装された状態での延長部2aに作
用する磁界HとトルクFと電流iとの関係を示す図であ
る。また、図5は、図4に示す延長部2aを正面から見
た輪切り状の断面図である。図4と図5において、磁界
H、トルクF、電流iの方向は全て図中の矢印で示さ
れ、第1実施例では電流iが添付図面に向かって左側か
ら右側に流れる場合を例にとって説明する。また、図示
しているのは固定子3の延長部2aのみであるが、実際
には、モータとして組み立てられた状態であることを前
提に説明を行う。
2aの電磁石の作用について説明する。図4は、コイル
Cがトロイダル状に巻装された状態での延長部2aに作
用する磁界HとトルクFと電流iとの関係を示す図であ
る。また、図5は、図4に示す延長部2aを正面から見
た輪切り状の断面図である。図4と図5において、磁界
H、トルクF、電流iの方向は全て図中の矢印で示さ
れ、第1実施例では電流iが添付図面に向かって左側か
ら右側に流れる場合を例にとって説明する。また、図示
しているのは固定子3の延長部2aのみであるが、実際
には、モータとして組み立てられた状態であることを前
提に説明を行う。
【0019】図4に示すように、電流iが矢印方向に通
電されると、磁石AのN極からは磁界HAが作用し、磁
石BのN極からは磁界HBが作用する。磁界HAと磁界H
Bとは互いに反発する磁場を形成するので、回転子3に
作用するトルクFは、矢視F1方向に発生する。また、
この固定子3の軸方向の端面部には、実際のモータトル
クには関与しないコイルエンドとよばれる部分Pができ
る。コイルエンドPでのコイルCは中心軸の方向に放射
状に配置されている。コイルエンドPでは、電流iによ
って中心軸に平行で端面部の外側の方向に磁界H3が発
生すると同時に、磁界H3と電流iの作用によって周方
向のトルクF2が発生する。このトルクF2は、主方向
トルクF1とは反対向きの逆トルクである。同様に、も
う1つの端面部においても外側の方向の磁界H4が発生
すると同時に、磁界H4と電流iの作用によって周方向
のトルク(不図示)が発生する。
電されると、磁石AのN極からは磁界HAが作用し、磁
石BのN極からは磁界HBが作用する。磁界HAと磁界H
Bとは互いに反発する磁場を形成するので、回転子3に
作用するトルクFは、矢視F1方向に発生する。また、
この固定子3の軸方向の端面部には、実際のモータトル
クには関与しないコイルエンドとよばれる部分Pができ
る。コイルエンドPでのコイルCは中心軸の方向に放射
状に配置されている。コイルエンドPでは、電流iによ
って中心軸に平行で端面部の外側の方向に磁界H3が発
生すると同時に、磁界H3と電流iの作用によって周方
向のトルクF2が発生する。このトルクF2は、主方向
トルクF1とは反対向きの逆トルクである。同様に、も
う1つの端面部においても外側の方向の磁界H4が発生
すると同時に、磁界H4と電流iの作用によって周方向
のトルク(不図示)が発生する。
【0020】更に、図5からわかるように、コイルエン
ドPでのコイルCに電流が流れることによって、夫々の
コイルCの周囲に周方向の磁界H5が発生する。 (コイルをずらして巻装することの定義)次に、コイル
をずらして巻装することの意味を説明する。図17は、
固定子にコイルが巻装された場合の従来のコイルエンド
Pでの状態を示す模式図である。図18は、固定子にコ
イルが周方向にずれて巻装された場合のコイルエンドP
での状態を示す模式図である。図17において、コイル
エンドPでのコイルC3の外周面側の断面m3と内周面側
の断面n3と回転子の回転中心Oとは、同一直線上にあ
り、コイル成分C3は直線となるように巻装されてい
る。また、コイルC4の外周面側の断面m4と内周面側の
断面n4と回転子の回転中心Oとは、同一直線上にあ
り、コイル成分C4は湾曲するように巻装されている。
従って、断面m3、m 4と断面n3、n4と回転中心Oと
は、回転中心Oを中心とする直径上に位置している。即
ち、図17に示すようなコイルの巻装方法では、コイル
C3やC4によって作用する周方向の反トルクが最大値の
トルクとなる。一方、図18において、コイルC5の外
周面側の断面m5と内周面側の断面n5と回転子の回転中
心Oとは、同一直線上にない。即ち、内周面側の断面n
5が回転中心Oを中心とする直径方向に対してずれて巻
装されている。また、湾曲して巻装されたコイルC6の
外周面側の断面m6と内周面側の断面n6についても同様
である。以上、図17のコイル成分と図18のコイル成
分とを比較するとわかるように、コイルエンドPでのコ
イル成分が周方向にずれているとは、コイルエンドPに
おいて、コイルの外周面側の断面と内周面側の断面の内
いずれか一方が回転中心Oを中心とする直径上に位置し
ないことを意味している。
ドPでのコイルCに電流が流れることによって、夫々の
コイルCの周囲に周方向の磁界H5が発生する。 (コイルをずらして巻装することの定義)次に、コイル
をずらして巻装することの意味を説明する。図17は、
固定子にコイルが巻装された場合の従来のコイルエンド
Pでの状態を示す模式図である。図18は、固定子にコ
イルが周方向にずれて巻装された場合のコイルエンドP
での状態を示す模式図である。図17において、コイル
エンドPでのコイルC3の外周面側の断面m3と内周面側
の断面n3と回転子の回転中心Oとは、同一直線上にあ
り、コイル成分C3は直線となるように巻装されてい
る。また、コイルC4の外周面側の断面m4と内周面側の
断面n4と回転子の回転中心Oとは、同一直線上にあ
り、コイル成分C4は湾曲するように巻装されている。
従って、断面m3、m 4と断面n3、n4と回転中心Oと
は、回転中心Oを中心とする直径上に位置している。即
ち、図17に示すようなコイルの巻装方法では、コイル
C3やC4によって作用する周方向の反トルクが最大値の
トルクとなる。一方、図18において、コイルC5の外
周面側の断面m5と内周面側の断面n5と回転子の回転中
心Oとは、同一直線上にない。即ち、内周面側の断面n
5が回転中心Oを中心とする直径方向に対してずれて巻
装されている。また、湾曲して巻装されたコイルC6の
外周面側の断面m6と内周面側の断面n6についても同様
である。以上、図17のコイル成分と図18のコイル成
分とを比較するとわかるように、コイルエンドPでのコ
イル成分が周方向にずれているとは、コイルエンドPに
おいて、コイルの外周面側の断面と内周面側の断面の内
いずれか一方が回転中心Oを中心とする直径上に位置し
ないことを意味している。
【0021】尚、以下の説明では、上述の定義を前提に
説明を行っている。 (逆トルクの低減)次に、第1実施例で用いるモータに
よって、上述したコイルエンドPに発生する逆トルクF
2を低減する方法について説明する。図6は、第1実施
例で用いる固定子の外観を示し、コイルCがコイルエン
ドPで交差するように巻装されている状態を示す図であ
る。また、図7は、図6に示すX部の拡大図である。図
6に示す電機子コイルは、導電コイルCが軸方向に巻装
され、固定子の周方向に一定の間隔で交差させて配列さ
せている。図6のような交差させてコイルを巻装する固
定子では、図4の場合の固定子と比較すると、円筒磁石
A、Bから作用する磁界HA、HBによるトルクF1の方
向と大きさは変化しない。逆に、電流が流れることによ
って発生するトルクFは、コイルエンドPの部分に発生
する逆トルクを低減するように働くのである。図7は、
コイルエンドPの一部であり、コイルCに働く逆トルク
の作用する様子を示している。以下に、図7を参照し
て、合成逆トルクについて説明するが、ここでは、説明
を簡略化するために2本のコイルを夫々C1、C2とし、
これらのコイルC1、C2に流れる電流を夫々i1、i2と
して説明する。尚、実際には、コイルに流れる電流i 1
とi2やトルクF2とF5とは等しい値であり、コイルも
同質のものである。先ず、コイルC1について説明する
と、コイルC1に電流i1が流れると、コイルエンドPに
は磁界H3が、図示のように作用するので、コイルC1に
対して垂直に(周方向に対して斜め下方向に)トルクF
2が作用する。同様に、コイルC2に電流i 2が流れる
と、コイルエンドPには磁界H3からの作用により、コ
イルC2に対して垂直に(周方向に対して斜め上方向
に)トルクF5が作用する。この状態で、このトルクF2
の水平方向成分をトルクF3、垂直方向成分をトルクF4
として夫々分力に分解する。トルクF5についても同様
に、このトルクF5の水平方向成分をトルクF6、垂直方
向成分をトルクF7として夫々分力に分解する。する
と、トルクF2もF5もコイルが径方向に対して傾いて巻
装されているため、実際に周方向に働く逆トルクは、図
4で説明した逆トルクF2よりも小さな値となる。即
ち、水平方向の分力F3とF6とが、周方向に働く逆トル
ク成分となる。一方、垂直方向の分力F4とF7とは、お
互いに逆方向に作用するトルク成分であるので、電流i
1とi2とが等しければ打ち消されてしまう。即ち、逆ト
ルクを周方向成分のみに限定できるのである。しかも、
上述のように、周方向に作用する逆トルクは、コイルに
働くトルクF2又はF5の水平方向成分であるので、比較
的小さい値にでき、結果的に周方向に作用する逆トルク
を低減できるのである。
説明を行っている。 (逆トルクの低減)次に、第1実施例で用いるモータに
よって、上述したコイルエンドPに発生する逆トルクF
2を低減する方法について説明する。図6は、第1実施
例で用いる固定子の外観を示し、コイルCがコイルエン
ドPで交差するように巻装されている状態を示す図であ
る。また、図7は、図6に示すX部の拡大図である。図
6に示す電機子コイルは、導電コイルCが軸方向に巻装
され、固定子の周方向に一定の間隔で交差させて配列さ
せている。図6のような交差させてコイルを巻装する固
定子では、図4の場合の固定子と比較すると、円筒磁石
A、Bから作用する磁界HA、HBによるトルクF1の方
向と大きさは変化しない。逆に、電流が流れることによ
って発生するトルクFは、コイルエンドPの部分に発生
する逆トルクを低減するように働くのである。図7は、
コイルエンドPの一部であり、コイルCに働く逆トルク
の作用する様子を示している。以下に、図7を参照し
て、合成逆トルクについて説明するが、ここでは、説明
を簡略化するために2本のコイルを夫々C1、C2とし、
これらのコイルC1、C2に流れる電流を夫々i1、i2と
して説明する。尚、実際には、コイルに流れる電流i 1
とi2やトルクF2とF5とは等しい値であり、コイルも
同質のものである。先ず、コイルC1について説明する
と、コイルC1に電流i1が流れると、コイルエンドPに
は磁界H3が、図示のように作用するので、コイルC1に
対して垂直に(周方向に対して斜め下方向に)トルクF
2が作用する。同様に、コイルC2に電流i 2が流れる
と、コイルエンドPには磁界H3からの作用により、コ
イルC2に対して垂直に(周方向に対して斜め上方向
に)トルクF5が作用する。この状態で、このトルクF2
の水平方向成分をトルクF3、垂直方向成分をトルクF4
として夫々分力に分解する。トルクF5についても同様
に、このトルクF5の水平方向成分をトルクF6、垂直方
向成分をトルクF7として夫々分力に分解する。する
と、トルクF2もF5もコイルが径方向に対して傾いて巻
装されているため、実際に周方向に働く逆トルクは、図
4で説明した逆トルクF2よりも小さな値となる。即
ち、水平方向の分力F3とF6とが、周方向に働く逆トル
ク成分となる。一方、垂直方向の分力F4とF7とは、お
互いに逆方向に作用するトルク成分であるので、電流i
1とi2とが等しければ打ち消されてしまう。即ち、逆ト
ルクを周方向成分のみに限定できるのである。しかも、
上述のように、周方向に作用する逆トルクは、コイルに
働くトルクF2又はF5の水平方向成分であるので、比較
的小さい値にでき、結果的に周方向に作用する逆トルク
を低減できるのである。
【0022】(周方向磁界の低減)図5で説明したよう
に、コイルエンドPでのコイルCに電流が流れることに
よって、固定子2のリング状のコア2a内には、円周方
向の磁界H5が発生する。この磁界H5は、回転子3から
供給される界磁磁束を曲げてしまうため、主トルクF1
に寄与する磁界を減磁させてしまうことになる。そこ
で、図7と図9(後述する)に示すように、コイルCを
コア2aに交差させたり、周方向に傾けて巻装すること
によって、この磁界を低減するのである。図7、図9を
参照して周方向の磁界の低減について説明する。まず、
コイルに電流が流れることによって、コア2a内にはコ
イルC2(C)に対して垂直に(周方向に対して斜め下
方向に)磁界H5が作用する。この状態で、この磁界H5
の水平方向成分を磁界H6、垂直方向成分を磁界H7とし
て夫々分力に分解する。すると、磁界H5はコイルが径
方向に対して傾いて巻装されているため、実際にコア内
部に働く周方向の磁界は、図5で説明した磁界H5より
も小さな値となる。即ち、水平方向の磁界H6が、周方
向に働く磁界成分となる。即ち、上述のように、コア内
部の周方向に作用する磁界は、磁界H5の水平方向成分
H6であるので、磁界H5に比べて小さい値にでき、結果
的にコア内部の周方向に作用する磁界を低減できるので
ある。
に、コイルエンドPでのコイルCに電流が流れることに
よって、固定子2のリング状のコア2a内には、円周方
向の磁界H5が発生する。この磁界H5は、回転子3から
供給される界磁磁束を曲げてしまうため、主トルクF1
に寄与する磁界を減磁させてしまうことになる。そこ
で、図7と図9(後述する)に示すように、コイルCを
コア2aに交差させたり、周方向に傾けて巻装すること
によって、この磁界を低減するのである。図7、図9を
参照して周方向の磁界の低減について説明する。まず、
コイルに電流が流れることによって、コア2a内にはコ
イルC2(C)に対して垂直に(周方向に対して斜め下
方向に)磁界H5が作用する。この状態で、この磁界H5
の水平方向成分を磁界H6、垂直方向成分を磁界H7とし
て夫々分力に分解する。すると、磁界H5はコイルが径
方向に対して傾いて巻装されているため、実際にコア内
部に働く周方向の磁界は、図5で説明した磁界H5より
も小さな値となる。即ち、水平方向の磁界H6が、周方
向に働く磁界成分となる。即ち、上述のように、コア内
部の周方向に作用する磁界は、磁界H5の水平方向成分
H6であるので、磁界H5に比べて小さい値にでき、結果
的にコア内部の周方向に作用する磁界を低減できるので
ある。
【0023】[変形例1]以上の説明では、固定子2に
コイルCを互いに交差させて巻装する場合の実施例を説
明したが、交差させずに単に径方向に対して傾けてコイ
ルCを巻装してもよい。図8は、変形例1で用いる固定
子の外観を示し、コイルCがコイルエンドPで周方向に
ずらして巻装されている状態を示す図である。また、図
9は、図8に示すX’部の拡大図である。この図8、図
9に示す場合には、コイルCに作用するトルクF2の垂
直方向の分力F4は、打ち消されることはない。しかし
ながら、この分力F4は、回転子の回転方向に対して垂
直に作用するので回転する際には関係ないものとなる。
従って、回転子が軸心に対してラジアル方向に回転する
場合には、この変形例1のように、コイルを周方向に対
してずらして巻装しても周方向に作用する逆トルクを低
減できるのである。
コイルCを互いに交差させて巻装する場合の実施例を説
明したが、交差させずに単に径方向に対して傾けてコイ
ルCを巻装してもよい。図8は、変形例1で用いる固定
子の外観を示し、コイルCがコイルエンドPで周方向に
ずらして巻装されている状態を示す図である。また、図
9は、図8に示すX’部の拡大図である。この図8、図
9に示す場合には、コイルCに作用するトルクF2の垂
直方向の分力F4は、打ち消されることはない。しかし
ながら、この分力F4は、回転子の回転方向に対して垂
直に作用するので回転する際には関係ないものとなる。
従って、回転子が軸心に対してラジアル方向に回転する
場合には、この変形例1のように、コイルを周方向に対
してずらして巻装しても周方向に作用する逆トルクを低
減できるのである。
【0024】以上説明したように、第1実施例では、電
流を通電させるコイルCを周方向に傾けると共に、隣り
合うコイル同士を交差させて巻装することによって、回
転子の回転方向と同方向で、コイルエンドPに作用する
周方向の逆トルク成分を低減できる。また、トルクF2
とF5の垂直方向の成分F4とF7とを互いに逆方向の成
分として打ち消すことができるので、回転トルクに関係
のない方向の成分トルク、即ち、必要のない成分トルク
を取り除くことができる。
流を通電させるコイルCを周方向に傾けると共に、隣り
合うコイル同士を交差させて巻装することによって、回
転子の回転方向と同方向で、コイルエンドPに作用する
周方向の逆トルク成分を低減できる。また、トルクF2
とF5の垂直方向の成分F4とF7とを互いに逆方向の成
分として打ち消すことができるので、回転トルクに関係
のない方向の成分トルク、即ち、必要のない成分トルク
を取り除くことができる。
【0025】[変形例2]次に、上記実施例の変形例2
として、円盤型モータについて説明する。図10は、変
形例2の円盤型モータの分解図である。また、図11
は、図10に示す円盤型モータの組み立てた状態の断面
図である。図10、図11において、円盤型の直流モー
タ1’は、固定子2’と、上部回転子A’と、下部回転
子B’を回転自在に軸支する軸受け4’と、上部回転子
A’と下部回転子B’とを軸支する同軸に設けられた出
力軸5’とを備える。固定子2’は、カップ型のハウジ
ング部7に固定する取手部8が設けられており、上部回
転子A’と下部回転子B’との間に固定される。また、
固定子2’には、コイルCが軸方向にトロイダル状に巻
装されており、導体を形成している(図10参照)。コ
イルCは、後に通電可能なように不図示の電源に接続さ
れている。また、コイルCは、一般的に用いられる銅線
であり、固定子2’に数回巻かれるものである。
として、円盤型モータについて説明する。図10は、変
形例2の円盤型モータの分解図である。また、図11
は、図10に示す円盤型モータの組み立てた状態の断面
図である。図10、図11において、円盤型の直流モー
タ1’は、固定子2’と、上部回転子A’と、下部回転
子B’を回転自在に軸支する軸受け4’と、上部回転子
A’と下部回転子B’とを軸支する同軸に設けられた出
力軸5’とを備える。固定子2’は、カップ型のハウジ
ング部7に固定する取手部8が設けられており、上部回
転子A’と下部回転子B’との間に固定される。また、
固定子2’には、コイルCが軸方向にトロイダル状に巻
装されており、導体を形成している(図10参照)。コ
イルCは、後に通電可能なように不図示の電源に接続さ
れている。また、コイルCは、一般的に用いられる銅線
であり、固定子2’に数回巻かれるものである。
【0026】上部回転子A’と下部回転子B’とは、図
10、図11から明らかなように、円盤型の磁石で、共
に永久磁石であり、好ましくは強磁性体である。また、
上部回転子A’は、その上側の表面にS極、下側表面に
N極を着磁された磁石である。下部回転子B’は、その
上側の表面にN極、下側表面にS極を着磁された磁石で
ある。当然のことながら、磁石A’と磁石B’とは同径
で厚さも等しい磁石である。また、上述したように、上
部回転子3a’と下部回転子3b’とは、固定子2’を
挟み込めるだけの隙間を形成するように回転軸5’に軸
支されている。このような構成において、磁石A’及び
磁石B’がハウジング部7に組み込まれると、磁石A’
の下側表面のN極と磁石B’の上側表面のN極とが対向
して配置されるので、互いに反発しあう磁界を隙間部分
に形成する。
10、図11から明らかなように、円盤型の磁石で、共
に永久磁石であり、好ましくは強磁性体である。また、
上部回転子A’は、その上側の表面にS極、下側表面に
N極を着磁された磁石である。下部回転子B’は、その
上側の表面にN極、下側表面にS極を着磁された磁石で
ある。当然のことながら、磁石A’と磁石B’とは同径
で厚さも等しい磁石である。また、上述したように、上
部回転子3a’と下部回転子3b’とは、固定子2’を
挟み込めるだけの隙間を形成するように回転軸5’に軸
支されている。このような構成において、磁石A’及び
磁石B’がハウジング部7に組み込まれると、磁石A’
の下側表面のN極と磁石B’の上側表面のN極とが対向
して配置されるので、互いに反発しあう磁界を隙間部分
に形成する。
【0027】回転子A’、B’を所定の回転軸に沿って
回転自在に軸支する軸受4’は、荷重が軸心に対して平
行にかかる場合はスラスト型の軸受けを用いる。このよ
うな各構成部品を組み立てた後、固定子2’に巻装され
たコイルに通電することによって、電磁誘導作用で固定
子が電磁石となり、回転子としての磁石A’、B’に回
転力が付与されるのである。モータの原理については、
上述の第1実施例と同様で、単に回転子が円筒型から円
盤型に変わったものであるから詳しい説明は省略する。
回転自在に軸支する軸受4’は、荷重が軸心に対して平
行にかかる場合はスラスト型の軸受けを用いる。このよ
うな各構成部品を組み立てた後、固定子2’に巻装され
たコイルに通電することによって、電磁誘導作用で固定
子が電磁石となり、回転子としての磁石A’、B’に回
転力が付与されるのである。モータの原理については、
上述の第1実施例と同様で、単に回転子が円筒型から円
盤型に変わったものであるから詳しい説明は省略する。
【0028】(円盤型モータにおける逆トルクの低減)
次に、円盤型モータにおいて、コイルエンドPに発生す
る逆トルクF2を低減する方法について説明する。図6
で説明したのと同様に、固定子2’は、導電コイルCが
軸方向に巻装され、固定子2’の周方向に一定の間隔で
交差させて配列させている。図10のような交差させて
コイルを巻装する固定子についても、図6及び図7で説
明した場合と同様の効果がある。即ち、円盤磁石A’、
B’から作用する磁界HA’、HB’によるトルクF1の
方向と大きさは変化しない。逆に、電流が流れることに
よって発生するトルクFは、コイルエンドP’の部分に
発生する逆トルクを低減するように働くのである。但
し、円盤型のモータでは、軸心に対してスラスト方向に
軸支しているので、コイルCに電流iが流れると、コイ
ルCに対して垂直に(周方向に対して斜め下方向に)ト
ルクが作用する。同様に、もう一方のコイルCにも垂直
に(周方向に対して斜め上方向に)トルクが作用する。
即ち、下方向のトルクと上方向のトルクとが互いに打ち
消しあう構造でなければ、回転時に僅かであっても余計
なトルクが付加され上下のブレ等が発生して回転性を悪
化させてしまう可能性がある。従って、円盤型のモータ
では、上述の変形例1のように、単にコイルを径方向に
対して傾けて巻装するよりも、コイルを交差させて巻装
する方がより効果的である。
次に、円盤型モータにおいて、コイルエンドPに発生す
る逆トルクF2を低減する方法について説明する。図6
で説明したのと同様に、固定子2’は、導電コイルCが
軸方向に巻装され、固定子2’の周方向に一定の間隔で
交差させて配列させている。図10のような交差させて
コイルを巻装する固定子についても、図6及び図7で説
明した場合と同様の効果がある。即ち、円盤磁石A’、
B’から作用する磁界HA’、HB’によるトルクF1の
方向と大きさは変化しない。逆に、電流が流れることに
よって発生するトルクFは、コイルエンドP’の部分に
発生する逆トルクを低減するように働くのである。但
し、円盤型のモータでは、軸心に対してスラスト方向に
軸支しているので、コイルCに電流iが流れると、コイ
ルCに対して垂直に(周方向に対して斜め下方向に)ト
ルクが作用する。同様に、もう一方のコイルCにも垂直
に(周方向に対して斜め上方向に)トルクが作用する。
即ち、下方向のトルクと上方向のトルクとが互いに打ち
消しあう構造でなければ、回転時に僅かであっても余計
なトルクが付加され上下のブレ等が発生して回転性を悪
化させてしまう可能性がある。従って、円盤型のモータ
では、上述の変形例1のように、単にコイルを径方向に
対して傾けて巻装するよりも、コイルを交差させて巻装
する方がより効果的である。
【0029】以上説明したように、第1実施例の変形例
2では、円筒型のモータと同様に電流を通電させるコイ
ルCを周方向に傾けると共に、隣り合うコイル同士を交
差させて巻装することによって、回転子の回転方向と同
方向で、コイルエンドP’に作用する周方向の逆トルク
成分を低減できる。また、垂直方向のトルク成分を互い
に逆方向の成分として打ち消すことができるので、回転
トルクに関係のない方向の成分トルク、即ち、必要のな
い成分トルクを取り除くことができ、モータの回転性を
向上させることができる。
2では、円筒型のモータと同様に電流を通電させるコイ
ルCを周方向に傾けると共に、隣り合うコイル同士を交
差させて巻装することによって、回転子の回転方向と同
方向で、コイルエンドP’に作用する周方向の逆トルク
成分を低減できる。また、垂直方向のトルク成分を互い
に逆方向の成分として打ち消すことができるので、回転
トルクに関係のない方向の成分トルク、即ち、必要のな
い成分トルクを取り除くことができ、モータの回転性を
向上させることができる。
【0030】[第2実施例]次に、直流モータの固定子
又は回転子に発生する渦電流について説明する。図12
は、第1実施例に用いた円筒型の固定子2を有する直流
モータの一部を示す断面図である。図12において、回
転子3に固定された円筒形磁石A、Bとは、反対方向に
磁界HA、HBとを発生するので、互いに減磁しあう関係
にある。これは、固定子に巻装されたコイルと鎖交する
磁束の磁束密度を減少させ、トルクを低下させる。ま
た、回転子3が回転することによって、円筒状の固定子
の内部に渦電流が発生し、モータの効率を低下させてし
まう。
又は回転子に発生する渦電流について説明する。図12
は、第1実施例に用いた円筒型の固定子2を有する直流
モータの一部を示す断面図である。図12において、回
転子3に固定された円筒形磁石A、Bとは、反対方向に
磁界HA、HBとを発生するので、互いに減磁しあう関係
にある。これは、固定子に巻装されたコイルと鎖交する
磁束の磁束密度を減少させ、トルクを低下させる。ま
た、回転子3が回転することによって、円筒状の固定子
の内部に渦電流が発生し、モータの効率を低下させてし
まう。
【0031】そこで、コイルが巻装される固定子3を、
磁束を通しやすい高透磁率を有する層(例えば、ケイ素
鋼板)と、電気的な絶縁層とをある程度の厚みを持たせ
て交互に積み重ねた構造にして、円筒状の固定子のスラ
スト方向の透磁率を高めると共に、ラジアル方向の透磁
率を低下させようとしたのが、以下に説明する第2実施
例の直流モータである。
磁束を通しやすい高透磁率を有する層(例えば、ケイ素
鋼板)と、電気的な絶縁層とをある程度の厚みを持たせ
て交互に積み重ねた構造にして、円筒状の固定子のスラ
スト方向の透磁率を高めると共に、ラジアル方向の透磁
率を低下させようとしたのが、以下に説明する第2実施
例の直流モータである。
【0032】図13は、第2実施例として積層構造を有
する固定子を用いた直流モータの一部を示す断面図であ
る。また、図14は、図13に示すY部の詳細を示す模
式図である。図13と図14において、固定子2は、磁
束を通しやすい材料で構成された高透磁率層10と磁束
を通しにくい材料で構成された電気絶縁層11とを交互
に積み重ねた積層構造を有する。この固定子2は、図1
4に示す矢視S1方向に磁束を通しやすく、逆に矢視S2
方向には磁束を通しにくい構造であり、固定子2の内部
の電気抵抗を増大させることによって、回転子3に固定
された対向する円筒磁石A、Bから発生する磁界HA、
HBの減磁界を減少させる。また、固定子2の内部の電
気抵抗も増大するので、固定子内部に発生する渦電流損
失を減少させる構造を有している。
する固定子を用いた直流モータの一部を示す断面図であ
る。また、図14は、図13に示すY部の詳細を示す模
式図である。図13と図14において、固定子2は、磁
束を通しやすい材料で構成された高透磁率層10と磁束
を通しにくい材料で構成された電気絶縁層11とを交互
に積み重ねた積層構造を有する。この固定子2は、図1
4に示す矢視S1方向に磁束を通しやすく、逆に矢視S2
方向には磁束を通しにくい構造であり、固定子2の内部
の電気抵抗を増大させることによって、回転子3に固定
された対向する円筒磁石A、Bから発生する磁界HA、
HBの減磁界を減少させる。また、固定子2の内部の電
気抵抗も増大するので、固定子内部に発生する渦電流損
失を減少させる構造を有している。
【0033】次に、図15は、第2実施例では分割構造
を有する固定子を用いた直流モータの一部を示す断面図
である。また、図16は、図15に示すZ部の詳細を示
す模式図である。図15と図16において、円筒状の固
定子2は、磁束を通しやすい材料で構成された高透磁率
層10と磁束を通しにくい材料で構成された電気絶縁層
11とを交互に組み込んだ分割構造を有する。この固定
子2は、図15に示す円筒軸方向に磁束を通しやすく、
逆に矢視S3方向(周方向)には磁束を通しにくい構造
である。この構造も、図13及び図14で説明したよう
に、固定子2の内部の電気抵抗を増大させることによっ
て、回転子3に固定された対向する円筒磁石A、Bから
発生する磁界HA、HBの減磁界を減少させる。また、固
定子2の内部の電気抵抗も増大するので、固定子内部に
発生する渦電流損失を減少させる構造を有している。
を有する固定子を用いた直流モータの一部を示す断面図
である。また、図16は、図15に示すZ部の詳細を示
す模式図である。図15と図16において、円筒状の固
定子2は、磁束を通しやすい材料で構成された高透磁率
層10と磁束を通しにくい材料で構成された電気絶縁層
11とを交互に組み込んだ分割構造を有する。この固定
子2は、図15に示す円筒軸方向に磁束を通しやすく、
逆に矢視S3方向(周方向)には磁束を通しにくい構造
である。この構造も、図13及び図14で説明したよう
に、固定子2の内部の電気抵抗を増大させることによっ
て、回転子3に固定された対向する円筒磁石A、Bから
発生する磁界HA、HBの減磁界を減少させる。また、固
定子2の内部の電気抵抗も増大するので、固定子内部に
発生する渦電流損失を減少させる構造を有している。
【0034】以上説明したように、第2実施例では、固
定子2を、磁束を通しやすい材料で構成された高透磁率
層10と磁束を通しにくい材料で構成された電気絶縁層
11とを交互に積み重ねた積層構造にすることによっ
て、回転子3に固定された対向する円筒磁石A、Bから
発生する磁界HA、HBの減磁界を減少させると共に、固
定子2の内部の電気抵抗も増大するので、固定子内部に
発生する渦電流損失を減少させることができる。
定子2を、磁束を通しやすい材料で構成された高透磁率
層10と磁束を通しにくい材料で構成された電気絶縁層
11とを交互に積み重ねた積層構造にすることによっ
て、回転子3に固定された対向する円筒磁石A、Bから
発生する磁界HA、HBの減磁界を減少させると共に、固
定子2の内部の電気抵抗も増大するので、固定子内部に
発生する渦電流損失を減少させることができる。
【0035】また、円筒状の固定子2を、磁束を通しや
すい材料で構成された高透磁率層10と磁束を通しにく
い材料で構成された電気絶縁層11とを交互に組み込ん
だ分割構造にすることによって、回転子3に固定された
対向する円筒磁石A、Bから発生する磁界HA、HBの減
磁界を減少させると共に、固定子2の内部の電気抵抗も
増大するので、固定子内部に発生する渦電流損失を減少
させることができる。
すい材料で構成された高透磁率層10と磁束を通しにく
い材料で構成された電気絶縁層11とを交互に組み込ん
だ分割構造にすることによって、回転子3に固定された
対向する円筒磁石A、Bから発生する磁界HA、HBの減
磁界を減少させると共に、固定子2の内部の電気抵抗も
増大するので、固定子内部に発生する渦電流損失を減少
させることができる。
【0036】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施例を修正又は変形したものに適用可能であ
る。例えば、第1実施例及び変形例1においては、コイ
ルを周方向に傾けると共に、隣り合うコイル同士を交差
させて巻装する構成を説明したが、コイルエンドにおい
て、ハの字となるようにコイルを巻装してもよい。ま
た、コイルが巻装される固定子を回転子として用いる構
成でもよい。
で上記実施例を修正又は変形したものに適用可能であ
る。例えば、第1実施例及び変形例1においては、コイ
ルを周方向に傾けると共に、隣り合うコイル同士を交差
させて巻装する構成を説明したが、コイルエンドにおい
て、ハの字となるようにコイルを巻装してもよい。ま
た、コイルが巻装される固定子を回転子として用いる構
成でもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明のように、本発明の直流モータ
において、請求項1に記載の発明によれば、両端面部に
位置するコイルを周方向に傾斜するように巻装すること
により、周方向に発生する逆トルクを低減できる。ま
た、請求項2に記載の発明によれば、円盤型モータにお
いても、コイルを軸方向に傾斜させ、交差させることに
よって、周方向の逆トルクを低減できる。
において、請求項1に記載の発明によれば、両端面部に
位置するコイルを周方向に傾斜するように巻装すること
により、周方向に発生する逆トルクを低減できる。ま
た、請求項2に記載の発明によれば、円盤型モータにお
いても、コイルを軸方向に傾斜させ、交差させることに
よって、周方向の逆トルクを低減できる。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、隣
り合う位置にあるコイル同士が交差することがないの
で、軸方向に巻装されるコイルの長さを短くできる。ま
た、請求項4に記載の発明によれば、コイルに作用する
トルクの垂直方向成分が、互いに打ち消しあうので、電
機子コイルに作用する合成逆トルクを周方向のみに限定
して低減できる。
り合う位置にあるコイル同士が交差することがないの
で、軸方向に巻装されるコイルの長さを短くできる。ま
た、請求項4に記載の発明によれば、コイルに作用する
トルクの垂直方向成分が、互いに打ち消しあうので、電
機子コイルに作用する合成逆トルクを周方向のみに限定
して低減できる。
【0039】また、請求項5に記載の発明によれば、電
気子コイルを固定子とするので、整流子(ブラシ)が不
要となる。
気子コイルを固定子とするので、整流子(ブラシ)が不
要となる。
【図1】本発明に基づく第1実施例の直流モータの構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1の直流モータを構成する固定子を示す図で
ある。
ある。
【図3】図1の直流モータを構成する回転子を示す図で
ある。
ある。
【図4】回転子に作用する磁界とトルクと電流との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図5】図4に示す回転子を正面から見た断面図であ
る。
る。
【図6】第1実施例に用いる固定子の外観を示し、コイ
ルがコイルエンドで交差するように巻装されている状態
を示す図である。
ルがコイルエンドで交差するように巻装されている状態
を示す図である。
【図7】図6に示すX部の拡大図である。
【図8】変形例1で用いる固定子の外観を示し、コイル
がコイルエンドで周方向にずらして巻装されている状態
を示す図である。
がコイルエンドで周方向にずらして巻装されている状態
を示す図である。
【図9】図8のX’部の拡大図であり、コイルに働く逆
トルクの作用する様子を示すである。
トルクの作用する様子を示すである。
【図10】第1実施例に基づく変形例2の円盤型モータ
の分解図である。
の分解図である。
【図11】図10に示す円盤型モータの組み立てた状態
の断面図である。
の断面図である。
【図12】第1実施例の円筒型の固定子を有する直流モ
ータの一部を示す断面図である。
ータの一部を示す断面図である。
【図13】第2実施例として積層構造を有する固定子を
用いた直流モータの一部を示す断面図である。
用いた直流モータの一部を示す断面図である。
【図14】図13に示すY部の詳細を示す模式図であ
る。
る。
【図15】第2実施例として分割構造を有する固定子を
用いた直流モータの一部を示す断面図である。
用いた直流モータの一部を示す断面図である。
【図16】図15に示すZ部の詳細を示す模式図であ
る。
る。
【図17】従来のコイルの巻き方を説明する模式図であ
る。
る。
【図18】コイルを周方向にずらす巻き方を説明する模
式図である。
式図である。
【図19】従来の直流モータの回転子の構成を示す図で
ある。
ある。
1…直流モータ、1’…円盤型直流モータ、2、2’…
固定子、3、3’…回転子、4、4’…軸受け、5、
5’…出力軸、10…高透磁率層、11…絶縁層、A、
A’、B、B’…磁石、C…コイル、P…コイルエンド
固定子、3、3’…回転子、4、4’…軸受け、5、
5’…出力軸、10…高透磁率層、11…絶縁層、A、
A’、B、B’…磁石、C…コイル、P…コイルエンド
Claims (5)
- 【請求項1】 コイルがトロイダル状に巻装された電機
子コイルと、該電機子コイルの外周面及び内周面に夫々
対向させると共に、径方向に同極同士を対向させるよう
に配設された磁石とを備え、前記電機子コイル又は磁石
のいずれか一方を回転可能に支持する直流モータであっ
て、前記コイルの中で前記電機子コイルの軸方向の両端
面部に位置するコイル成分が、周方向にずれて巻装され
ることを特徴とする直流モータ。 - 【請求項2】 前記直流モータは、前記コイルが径方向
にトロイダル状に巻装され、前記電機子コイルの軸方向
に沿う上面及び下面に同極同士を対向させるように配設
された磁石を備える円盤型モータであることを特徴とす
る請求項1に記載の直流モータ。 - 【請求項3】 前記コイルの中で、前記電機子コイルの
軸方向の両端面部に位置する全てのコイルが、周方向に
傾斜するように巻装されることを特徴とする請求項1に
記載の直流モータ。 - 【請求項4】 前記電機子コイルの中で、径方向の両端
面部に位置する隣り合うコイル同士が交差するように巻
装されていることを特徴とする請求項2に記載の直流モ
ータ。 - 【請求項5】 前記電機子コイルは、回転可能に支持さ
れたステータであることを特徴とする請求項1に記載の
直流モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5713394A JPH07274464A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 直流モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5713394A JPH07274464A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 直流モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274464A true JPH07274464A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13047071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5713394A Withdrawn JPH07274464A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 直流モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07274464A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010536323A (ja) * | 2007-08-14 | 2010-11-25 | ▲劉▼▲剛▼ | 閉磁路コイルを有する発電機 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5713394A patent/JPH07274464A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010536323A (ja) * | 2007-08-14 | 2010-11-25 | ▲劉▼▲剛▼ | 閉磁路コイルを有する発電機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |