JPH07274189A - Secam方式判別回路 - Google Patents

Secam方式判別回路

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JPH07274189A
JPH07274189A JP5781894A JP5781894A JPH07274189A JP H07274189 A JPH07274189 A JP H07274189A JP 5781894 A JP5781894 A JP 5781894A JP 5781894 A JP5781894 A JP 5781894A JP H07274189 A JPH07274189 A JP H07274189A
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Akihiro Murayama
明宏 村山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VCRの特殊再生信号に対しても安定した判
別結果を出力し、色抜けや再生方式誤動作の起こらない
SECAM方式判別回路を提供する。 【構成】 入力端子INaに入力されたSECAMのク
ロマID信号を、PLL復調回路11により復調する。
複合同期信号から水平PLL回路14とフリップフロッ
プ回路15を通して、1/2の水平走査周波数の信号を
生成する。PLL復調回路11の復調出力と1/2の水
平走査周波数とをミキサー12,13によりかけ算す
る。ミキサー12,13の出力をコンデンサC1,C2
により平滑する。コンデンサC1の平滑電圧と電圧源V
aの電圧を比較器16で比較してSECAMのカラー判
別出力とする。コンデンサC2の電圧と電圧Vbを比較
器17で比較してエラーを検出し、エラーを検出があれ
ばフリップフロップ回路15をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はTV受像機やVCR
(ビデオ・カセットレコーダ)に用いて好適なSECA
M方式判別回路に関する。
【0002】
【従来の技術】SECAM方式においては、搬送周波数
が4.40625MHzでFM変調されたR−Y信号
(赤色色差信号)と、搬送周波数が4.25MHzでF
M変調されたB−Y信号(青色色差信号)とを、1水平
期間毎に交互に伝送している。送信側では、送信される
SECAMクロマ信号がB−YとR−Yのどちらである
かを、受信側が検出できるように、水平帰線期間内のバ
ックポーチ位置にその判別ID(IDENT)信号とし
て無変調キャリアを乗せている。また、垂直帰線期間内
にも判別信号として、最大周波数偏位のキャリアを数ラ
インにわたり交互に重畳しており、判別信号を2重に送
信している。以下の説明では水平帰線期間内のID信号
を代表として説明する。
【0003】このようなID信号を受信し、SECAM
方式信号をSECAM方式であると識別する回路には、
本出願人が先に出願した特願平5−184911号の回
路がある。このシステムを図10に示して説明する。
【0004】図10において、入力INa入力されたク
ロマ信号のID信号は、PLL復調回路91により復調
し、ミキサー92に出力する。一方、入力INb入力さ
れた複合同期信号は、水平PLL回路93に入力し、f
H(水平走査周波数)信号に同期されたクロックHCK
を取り出す。水平PLL回路93は一般的に32倍のf
H信号で発振するVCO(Voltage Control Oscillator)
を持ち、これを分周してfH信号を生成するものが多
い。ここでは直接関係ないので、この説明は省略する。
【0005】クロックHCKをフリップフロップ94に
入力し、分周して水平期間毎に位相反転する1/2のf
H信号を生成する。この信号をミキサー92に入力し
て、復調信号とかけ算する。ミキサー92の出力はコン
デンサC1にて平滑し、比較器95および96に入力す
る。比較器95では他の入力にカラースレッシュホール
ド電圧を決める電圧源Vaを接続する。
【0006】コンデンサC1 の電位がこのスレッシュホ
ールド電圧よりも高い場合には、比較器95はHi電圧
を出力する。比較器96の他の入力端子にはエラースレ
ッシュホールド電圧を決める電圧源Vbを接続する。コ
ンデンサC1 の電位がエラースレッシュホールドよりも
低い場合に、比較器96はHi電圧を出力する。この比
較器96の出力をFFリセット入力に接続する。比較器
95の出力を判別出力端子とする。
【0007】図10のシステムの動作を図11と図12
を用いて説明する。ID信号を復調する復調PLL回路
91の復調極性は、B−YラインでHi、R−Yライン
でLoとする。また、フリップフロップ94の出力パル
ス極性は、HiでB−Yラインを、LoでR−Yライン
を示すものとする。電源投入時からフリップフロップ9
4は分周を開始するが、到来したSECAM方式クロマ
信号のB−YかR−Yなのかのライン位相と、フリップ
フロップ94の出力位相が上記状態になるかどうかは不
定である。いま仮に上記状態にあったとすると、図11
のようになる。復調出力(a)が復調PLL回路91の
復調波形であり、ライン毎に凸凹の波形になる。
【0008】これに対し、フリップフロップ94の出力
は1/2のfH信号(b)のようになる。これら2つの
信号をミキサー92によりかけ算するが、ミキサー92
は電流出力タイプであるとする。かけ算した結果は
(c)のように、毎ライン充電となる。コンデンサC1
にこの充電電流(c)が流れると、その電位は上昇し、
カラースレッシュホールドを越えると比較器95の出力
がHiとなり、判別出力を得ることができる。
【0009】クロマ色差ラインの位相が反転していた場
合を、図12を用いて説明する。図12には後の説明の
ため、ある時間でクロマ位相が反転した場合を示した。
最初のB−Yラインの次もB−Yラインになっており、
最初のラインの間に反転が生じたと仮定する。次のB−
Yラインでは復調出力は正に出るが、1/2fH信号は
Loであり、ミキサー92の出力電流は(c)のように
負、すなわち放電となる。これ以降のラインではさらに
反転が起こらないとすると、このフリップフロップ94
とクロマ位相が逆転した状態をとり続ける。毎ライン放
電するので、コンデンサC1の電圧は下降を始め、エラ
ースレッシュホールドを越えて下がると比較器96の出
力がHiになる。このときフリップフロップ94はリセ
ットされ、前の状態を維持する(図示しない)。する
と、次のラインでは正しい位相関係に戻り、フリップフ
ロップ94の位相の訂正が完了する。この後は図11で
説明した動作となり、やがては判別出力がHiとなる。
【0010】このように、フリップフロップ94の位相
が反転した場合でも、これを訂正し正規の判別出力を得
ることができる。実際にはリセットではなく、1ライン
期間フリップフロップ94の動作を停止する方法がとら
れるが、説明の簡略化のためリセットと表現した。以降
この動作はリセットとして説明する。
【0011】TV放送のように、送信される信号にクロ
マライン位相の反転が起こらない場合には、図10で説
明した回路により充分な性能が得られる。しかし、VC
Rの再生信号のように、スキューが発生して、1フィー
ルドの中で数回もクロマライン位相の反転が起こる場合
には色抜けの現象が起こる。これを図13を用いて説明
する。
【0012】垂直同期信号周期(a)で見ると、位相反
転が起こった時点からエラースレッシュホールドを越え
てコンデンサC1の電位が下がるまでには、ミキサー電
流とコンデンサC1により決定する時定数により数10
ラインかかる。カラースレッシュホールドよりもエラー
スレッシュホールド電圧の方が低い電位なので、エラー
スレッシュホールド電圧まで下降する間にエラースレッ
シュホールドを越えて下がる。この状態になると比較器
95はLoを出力し、カラー(SECAM)はなく白黒
(B/W)と判別してしまう。エラースレッシュホール
ドに到達して再度上昇に転じ、カラースレッシュホール
ドを越えて比較器95がHiを出力するまでには、やは
り数10ラインが必要になる。ミキサー92の時定数を
短くすると、このB/W期間を短くすることが可能だ
が、0とすることはできないし、ノイズ等の妨害信号が
入力されたときにB/W状態になりやすくなるので、好
ましくない。
【0013】VCRにおいて、キュー/レビューといっ
た特殊再生動作を行うと、ヘッドがトラックを跨ぐとき
にライン位相が反転することがある。1フィールドに数
回これが発生すると、これにより画面の中で数10ライ
ンずつ色が消えた部分が数箇所発生し、非常に見苦しい
映像になる。TV受像器によりSECAM方式を判別す
る場合に限らず、VCRに搭載された判別回路において
も同じことが発生している。再生信号の処理システムが
多方式対応のVCRであれば、VCRのマイコンはその
度にPAL/SECAM/NTSCのどの方式で再生す
るかを切り換える必要がある。異なる方式で再生された
場合には、色画質を著しく損ねる結果になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のSEC
AM方式判別回路においては、キュー/レビューといっ
た特殊な再生動作を行うと、ヘッドがトラックを跨ぐと
きにライン位相が反転することがあり、1フィールドに
数回発生すると、画面の中で数10ラインずつ色が消え
た部分が数箇所発生し、非常に見苦しい映像になる。ま
た、再生信号の処理システムが多方式対応のVCRであ
れば、VCRのマイコンはその度にどの方式で再生する
かを切り換える必要があり、異なる方式で再生された場
合には、色画質を著しく損ねる、などの問題があった。
【0015】この発明は、VCRの特殊再生信号に対し
ても安定に判別結果を出力し、色抜けや再生方式誤動作
の起こらないSECAM方式判別回路を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明のSECAM方
式判別回路は、SECAM方式のクロマIDENT信号
を復調する周波数弁別回路と、1/2の水平走査周波数
の信号を発生する信号発生手段と、前記周波数弁別回路
の出力と前記信号発生手段の出力信号をそれぞれかけ算
する第1および第2のかけ算手段と、前記第1および第
2のかけ算手段の出力をそれぞれ平滑する第1および第
2の時定数回路と、前記第1および第2の時定数回路の
出力をそれぞれ所定のレベルと比較する第1および第2
の比較器と、前記第2比較器の出力により前記信号発生
手段を制御する制御手段とからなることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記した手段により、第1の時定数回路の電圧
がカラースレッシュホールド電圧を越えて下がってB/
Wとなる前に、エラー検出を行う第2の時定数回路によ
りエラー状態を検出できる。エラーを起こした場合でも
B/Wになる前にいち早く、1/2の水平走査周波数の
信号を発生する信号発生手段を訂正して、カラー状態に
復帰させられるので、判別結果がLoに落ちることがな
く、安定な性能・画面品位を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を説明
するための回路構成図である。入力端子INaに入力さ
れたクロマ信号のID信号はPLL復調回路11に入力
する。復調PLL回路11により復調された出力は、ミ
キサー12,13に供給する。入力端子INbに入力さ
れた複合同期信号は水平PLL回路14に入力し、fH
信号にロックしたクロックHCKを生成する。
【0019】クロックHCKをフリップフロップ回路1
5に入力し、ここで分周して1ライン毎に出力が変化す
る1/2fHパルスを、ミキサー12および13に出力
する。ミキサー12は電流出力タイプであるとする。ミ
キサー12の出力をコンデンサC1により平滑(ホール
ド)し、比較器16に入力する。比較器16の他の入力
端子にはカラースレッシュホールド電圧を設定する電圧
源Vaを接続する。コンデンサC1の電圧がこの電圧源
Vaの電圧よりも高い場合に比較器16はHi電圧を出
力端子OUTに出力する。
【0020】ミキサー13も同様に電流出力タイプであ
るとする。ミキサー13の出力にコンデンサC2 により
平滑した電圧を比較器17に一方の比較入力に入力す
る。比較器17の他方の比較入力にはエラースレッシュ
ホールド電圧を設定する電圧源Vbを供給する。コンデ
ンサC2 の電圧がエラースレッシュホールドより下がっ
た場合に、比較器17はHiのリセット信号を発生す
る。リセット信号をフリップフロップ回路15のリセッ
ト入力端子に接続する。
【0021】図1のシステムの動作について図2ととも
に説明する。PLL復調回路11の出力信号は(a)の
ように毎ライン凸凹の波形になる。これと1/2fHの
出力(b)の位相関係は図10において説明した通り、
正しい関係にあるとする。このとき、ミキサー12の出
力電流は(c)のように正(充電)の連続となる。コン
デンサC1にこの充電電流が流れるので、コンデンサC
1 の充電電圧は(d)のように上昇する。この電圧が電
圧源Vaを越えると比較器16の出力がHiとなり、判
別出力を出力端子OUTに得ることができる。
【0022】このとき、ミキサー13の出力電流も
(c)のように正(充電)の連続となり、コンデンサC
2にこの充電電流が流れるので、コンデンサC2の充電
電圧は(d)のように上昇する。この電圧は電圧源Vb
より高くなって状態を維持し、比較器17の出力をLo
とする。これによりフリップフロップ回路15は、リセ
ットされることはなく1/2fHを出力する。
【0023】これに対し、フリップフロップ回路15と
クロマライン位相の位相関係が反転している場合を図3
に示す。2ライン目のB−YラインでID信号を復調し
た出力(a)と、フリップフロップ回路15の出力
(b)とをかけ算すると、その出力は(c)のような放
電電流となり、(d)のように上昇しきっていた電位を
下げる方向になる。このライン以降放電を続けるので、
コンデンサC2の電位は下降し続ける。この電位が電圧
源Vbの電圧を越えて下がった所で、比較器17の出力
がHiとなり、フリップフロップ回路15をリセットす
る。リセットが発生すると、フリップフロップ回路15
は1ライン動作を停止するので、次のB−Yラインから
正常位相関係に戻り、コンデンサC2の電位は上昇に転
じてリセット信号は解除されることになる。
【0024】図2(d)の時定数が図ではやや誇張して
あるが数十ライン程度であり、図3(d)の時定数は数
ライン程度と仮定する。このようなシステムでVCR特
殊再生のような信号を処理した場合を図4に示す。位相
反転が発生した時点でコンデンサC2の電位は下降を始
めるが、カラースレッシュホールドを越えて下がる前
に、数ライン後にはエラー訂正されるので、すぐさま上
昇に転じる。このようにすればスキューのある信号でも
その度にB/Wになることが避けられ、色抜けやシステ
ム誤動作を避けることができる。
【0025】図5はこの発明の他の実施例を説明するた
めの回路構成図である。この実施例は、比較器17の出
力を一方の入力に通常再生時にLo、特殊再生時にHi
の制御信号を供給するANDゲート18の他方の制御入
力Ctに接続し、ANDゲート18の出力をラッチ回路
19を介してORゲート20の一方の入力に接続する。
ORゲート20の他方の入力には、一方の比較入力にミ
キサー12の出力を、他方の比較入力にエラースレッシ
ュホールド電圧を設定する電圧源Vcを接続した比較器
21の出力を接続する。また、ORゲート20の出力
を、フリップフロップ回路15のリセット入力端子に接
続する。以上の構成の部分が図1の構成と異なる。
【0026】ミキサー13の出力をコンデンサC2によ
り平滑し、比較器17により電圧源Vbとの比較を行
う。この出力をANDゲート18の一方の入力に接続
し、他方は制御入力Ctとして、通常再生(Lo)か特
殊再生(Hi)対応動作かを切り換える制御信号を印加
する。ANDゲート18の出力をラッチ回路19に入力
し、別途与えるクロックによりラッチする。ラッチ回路
19の出力をORゲート20の一方の入力端子に接続
し、もう一方の入力端子には、比較器17の出力を接続
する。
【0027】VCRに搭載するSECAM方式判別回路
の場合には、特殊再生しているか、通常再生しているか
の制御情報が内在するので、これを制御信号として用い
れば、従来回路との混成が可能である。エラー訂正まで
の処理時間(コンデンサC2の時定数)を短くすると、
比較器17のリセット信号が短期間しか発生しなくなる
可能性があり、これを検出するにはラッチなどのトリガ
動作が必要になる。コンデンサC2の時定数を極端に短
くすると、ノイズ等の不要信号に対してもエラー検出回
路が誤動作しやすくなるので、この場合には従来回路と
の切換動作が望ましい。
【0028】図5の動作について図6を用いて説明す
る。コンデンサC2の時定数を短くした場合を仮定し
た。クロマ位相が反転したとき、ミキサー13の出力波
形は(c)のようになる。この信号を比較器17でスラ
イスすると、その出力は(d)のように、図4に比べ短
くなる。このままであると、次の1/2fHの切り換わ
り時点までリセット信号が発生しないので、(e)のク
ロックで(d)信号をラッチする。ラッチ出力は(f)
のようになり、次のラインでフリップフロップ回路15
の出力を(b)のように停止することができ、正常な位
相に復帰させることができる。
【0029】このときANDゲート18の制御入力Ct
はHiであり、特殊再生を示す。通常再生時には、制御
信号をLoとし、比較器17からのエラー誤動作検出信
号を除去する。このときには、比較器17が従来通りエ
ラー検出を行う。ORゲート20で比較器17とラッチ
出力のどちらでエラー信号が出ても、フリップフロップ
回路15にリセットがかかるようにしている。
【0030】比較器17と図1および図5の実施例に用
いたミキサー13の回路は、エラー検出のみ行う回路で
あることから、カラー検出と異なり、回路の簡略化が可
能である。カラー検出はスレッシュホールドレベルの設
定や温度依存性など、性能面で制約されることが多い
が、エラー検出回路にはそれほどの厳しい制約がない。
そこで、簡略化したミキサー13と比較器17の具体的
な回路例を、図7に示し説明する。
【0031】トランジスタQ1 〜Q8 はミキサー13
を、トランジスタQ9 は比較器17を構成する。コンデ
ンサC2 の電位は正しい位相関係時にはVccにあり、反
転すると下降する。下降電位がVF(順方向動作のVb
e)を越えると、トランジスタQ9 がオンして抵抗R2
に電流を供給し、電圧出力を得る。このようにすれば比
較的少ない素子数で実現できる。このとき、エラースレ
ッシュホールドはVFとなる。VFの温度依存性により
エラースレッシュホールドがドリフトするが、これを避
けたい場合には、ミキサー13のバイアス電流IoをV
F/Rで生成すればよい。ここで、コンデンサC2 は電
源投入時などにエラーと誤検出するのを避けるため、コ
ンデンサC2 電位の下降を検出するときはVcc側に、上
昇を検出するときにはGND側に接続することが望まし
い。
【0032】上記した各実施例では、2つのミキサー1
2,13を用いたが、1つのミキサーにより実現した、
この発明のもう一つの他の実施例について図8を用いて
説明する。
【0033】ミキサー12の出力は、かけ算した電流で
あることから、平滑コンデンサC1と直列に抵抗R1 を
挿入すれば、電圧信号が得られる。これをコンデンサC
2 を含む積分器71により積分して図5と同じく比較器
17の比較入力に接続すれば等価な効果が得られる。図
2に示すようにミキサーの出力は正しい位相関係であれ
ば充電の連続であり、反転していれば放電となる。抵抗
R1の両端の電位を検出して積分すれば、どちらの状態
にあるのか検出が可能である。
【0034】図9は、図8の積分器71の具体的な回路
例を示すものである。すなわち、積分器71は、共通エ
ミッタに電流源Ioが接続された差動のトランジスタQ
1 ,Q2 の一方のベースに抵抗R1 の一端を、他方のベ
ースに抵抗R1 の他端を接続するとともに、トランジス
タQ1 のコレクタに入力が接続されたカレントミラーC
Mの出力とトランジスタQ2 のコレクタとの接続点を第
3の比較器17の比較入力に接続したものである。
【0035】この実施例では、ミキサーを1つとした代
わりに積分器71を追加したが、図7の構成と比較して
も明らかなように、積分器71はミキサーより簡単な回
路構成により実現できる。
【0036】図8の実施例では、特殊再生のときの図5
の実施例を変形したが、図1の実施例を変形して、ミキ
サー13に代えて積分器71と抵抗R1を接続し、通常
再生のみの構成であれば、ANDゲート18、ラッチ回
路19、ORゲート20、比較器21は不要なものとな
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したとおり、この発明の
SECAM方式判別回路によれば、VCRの特殊再生信
号に対しても安定な判別結果を得ることができることか
ら、色抜けや再生状態の違いによる誤動作の起こらな
い、SECAM方式判別回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するシステム図。
【図2】図1の動作を説明するための信号波形図。
【図3】図1の動作を説明するための信号波形図。
【図4】図1の動作を説明するための信号波形図。
【図5】この発明の他の実施例を説明するためのシステ
ム図。
【図6】動作を説明するための信号波形図。
【図7】図1および図5のミキサーの具体例を説明する
ための回路図。
【図8】この発明のもう一つの他の実施例を説明するた
めのシステム図。
【図9】図8の積分器の具体例を説明するための回路
図。
【図10】従来のSECAM方式判別回路を説明するた
めのシステム図。
【図11】図10の動作を説明するために用いた信号波
形図。
【図12】図10の動作を説明するために用いた信号波
形図。
【図13】図10の動作を説明するために用いた信号波
形図。
【符号の説明】
INa,INb…入力端子、11…PLL復調回路、1
2,13…ミキサー、14…水平PLL回路,15…フ
リップフロップ回路、16,17,21…比較器、18
…ANDゲート、19…ラッチ回路、20…ORゲー
ト、C1 ,C2 …コンデンサ、Va,Vb,Vc…電圧
源、OUT…出力端子。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SECAM方式のクロマIDENT信号
    を復調する周波数弁別回路と、 1/2の水平走査周波数の信号を発生する信号発生手段
    と、 前記周波数弁別回路の出力と前記信号発生手段の出力信
    号をそれぞれかけ算する第1および第2のかけ算手段
    と、 前記第1および第2のかけ算手段の出力をそれぞれ平滑
    する第1および第2の時定数回路と、 前記第1および第2の時定数回路の出力をそれぞれ所定
    のレベルと比較する第1および第2の比較器と、 前記第2比較器の出力により前記信号発生手段を制御す
    る制御手段とから成ることを特徴とするSECAM方式
    判別回路。
  2. 【請求項2】 SECAM方式のクロマIDENT信号
    を復調する周波数弁別回路と、 1/2の水平走査周波数の信号を発生する信号発生手段
    と、 前記周波数弁別回路の出力と前記信号発生手段の出力信
    号をそれぞれかけ算する第1および第2のかけ算手段
    と、 前記第1および第2のかけ算手段の出力をそれぞれ平滑
    する第1および第2の時定数回路と、 前記第1および第2の時定数回路の出力をそれぞれ所定
    のレベルと比較する第1および第2の比較器と、 前記第1の時定数回路の出力を所定のレベルと比較する
    第3の比較器と、第3の比較器と前記第2の比較器の少
    なくとも一方の比較出力により前記信号発生手段を制御
    してなることを特徴とするSECAM方式判別回路。
  3. 【請求項3】 SECAM方式のクロマIDENT信号
    を復調する周波数弁別回路と、 1/2の水平走査周波数の信号を発生する信号発生手段
    と、 前記周波数弁別回路の出力と前記信号発生手段の出力信
    号をかけ算するかけ算手段と、 前記かけ算手段の出力を平滑する時定数回路と、 前記時定数回路の出力をそれぞれ所定のレベルと比較す
    る第1および第2の比較器と、 前記かけ算器出力と前記時定数回路との間に挿入した電
    流電圧変換素子と、 前記電流電圧変換素子の両端電圧を入力して積分する積
    分器と、 前記積分器の出力と所定のレベルと比較する第3比較器
    と、 前記第2および第3の比較器の少なくとも一方の出力に
    より前記信号発生手段を制御する制御手段とから成るこ
    とを特徴とするSECAM方式判別回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の時定数は第2の時定数より長
    く設定してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のSECAM方式判別回路。
  5. 【請求項5】 1/2の水平走査周波数を水平同期信号
    にロックするPLL回路から分周合成して生成してなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のSE
    CAM方式判別回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の比較器の出力の発生を阻止/
    通過を制御する論理手段を備えてなることを特徴とする
    請求項2または3記載のSECAM方式判別回路。
  7. 【請求項7】 第1比較器の比較レベルが第3比較器の
    比較レベルよりも高いことを特徴とする請求項2または
    3記載のSECAM方式判別回路。
  8. 【請求項8】 特殊再生時の制御信号により論理手段を
    構成したことを特徴とする請求項2または3記載のSE
    CAM方式判別回路。
  9. 【請求項9】 前記積分器の時定数は第1の時定数より
    短く設定したことを特徴とする請求項3記載のSECA
    M方式判別回路。
  10. 【請求項10】 前記積分器の時定数は第2の時定数と
    同であることを特徴とする請求項3記載のSECAM方
    式判別回路。
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