JPH072740Y2 - 車両用の窓開閉装置 - Google Patents

車両用の窓開閉装置

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JPH072740Y2
JPH072740Y2 JP5609592U JP5609592U JPH072740Y2 JP H072740 Y2 JPH072740 Y2 JP H072740Y2 JP 5609592 U JP5609592 U JP 5609592U JP 5609592 U JP5609592 U JP 5609592U JP H072740 Y2 JPH072740 Y2 JP H072740Y2
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JP
Japan
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slider
windshield
transmission member
guide rail
drive source
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JP5609592U
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JPH0618468U (ja
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良和 伊東
譲司 大竹
誠一 高橋
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Yachiyo Industry Co Ltd
Original Assignee
Yachiyo Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の窓部に設けられ
るウインドシールドを駆動源からの動力で車室の天井部
に引き込むようにして上方に開く、主としてクレーン車
やパワシャベル等の特殊作業車両に適用される車両用の
窓開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この主の装置においては、車室天
井部の側部にウインドシールドの引き込み方向に長手の
第1ガイドレールを設けてこれにウインドシールドの側
縁部上端に枢着した第1スライダを摺動自在に係合させ
ると共に、窓部の側部に上下方向に長手の第2ガイドレ
ールを設けてこれにウインドシールドの側縁部下端に枢
着した第2スイラダを摺動自在に係合させ、第1スライ
ダをこれに連結するプッシュプルケーブルやこれに螺挿
する螺杆等の伝動部材を介して駆動源に連結し、該駆動
源の動力で第1スライダを移動させてウインドシールド
を開閉するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のものでは、ウイ
ンドシールドの引き込み方向への第1スライダの移動で
ウインドシールドが次第に水平姿勢に傾いてくると、第
2スライダにウインドシールドを介して作用する第1ス
ライダの牽引力の水平分力が増し、その結果第2スライ
ダを引き上げる垂直分力が減少して、第2スライダを引
き上げるために第1スライダをより強く牽引しなければ
ならなくなり、駆動源の負荷がウインドシールドの開放
動作の後半部に急増する。そのため、駆動源として高出
力の大型のものを用いざるを得なくなる。本考案は、以
上の点に鑑み、ウインドシールドを可及的低負荷で開放
し得るようにした装置を提供することをその目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本考案は、車両の窓部に設けられるウインドシールドを
駆動源からの動力で車室の天井部に引き込むようにして
上方に開く装置であって、天井部の側部に設けられたウ
インドシールドの引き込み方向に長手のガイドレール部
に摺動自在に係合される、ウインドシールドの側縁部上
端に枢着した第1スライダと、窓部の側部に設けられた
上下方向に長手のガイドレール部に摺動自在に係合され
る、ウインドシールドの側縁部下端に枢着した第2スラ
イダと、駆動源からの動力を第1スライダと第2スライ
ダとに夫々該各スライダの移動力として伝達する第1と
第2の伝動部材とを備え、該両伝動部材を、ウインドシ
ールドの開放途中で第1伝動部材から第1スライダへの
動力伝達が解除されて第2伝動部材から第2スライダへ
の動力伝達が開始されるように構成したことを特徴とす
る。
【0005】
【作用】ウインドシールドの開放途中までは第1伝動部
材からの動力伝達で第1スライダが引き込み方向に駆動
されるが、第1スライダの牽引によっては第2スライダ
を引き上げにくくなる開放動作の後半部では第2スライ
ダが第2伝動部材を介しての動力伝達で上方に駆動さ
れ、駆動源の負荷が可及的に軽減される。尚、開放途中
で第1スライダを駆動する状態から第2スライダを駆動
する状態に切換えるため、第1伝動部材と第2伝動部材
とを駆動源にクラッチ等を介して選択的に連結するよう
に構成しても良いが、これではクラッチ等の切換手段が
必要となってコストが高くなる。これに対し、前記第1
伝動部材と前記第2伝動部材とを夫々各ガイドレール部
に沿わせて設けた第1と第2の回転軸で構成し、該両回
転軸を駆動源により互いに連動して回転されるように構
成すると共に、第1回転軸のウインドシールドの引き込
み方向前半部に第1スライダに螺挿されるねじ部と、第
2回転軸の上半部に第2スライダに螺挿されるねじ部と
を形成しておけば、第1スライダから第2スライダへの
駆動の切換えを特別の切換手段を要することなく行い得
られ、有利である。
【0006】
【実施例】図1を参照して、1は特殊作業車の車室前面
の窓部に設けられるウインドシールド、2は車室のサイ
ドフレームを示し、車室天井部の側部に位置するサイド
フレーム2のルーフサイドレール部2aに前後方向に長
手の第1ガイドレール31を設けると共に、窓部の側部
に位置するサイドフレーム2のフロントピラー部2bに
上下方向に長手の第2ガイドレール32を設け、ウイン
ドシールド1の側縁部の上端と下端とに夫々第1スライ
ダ41と第2スライダ42とを枢着して、第1スライダ4
1と第2スライダ42とを、図2及び図3に示す如く、夫
々第1ガイドレール31と第2ガイドレール32とに摺動
自在に係合させ、ウインドシールド1を車室天井部に前
方から引き込みつつ上方に開くことができるようにし
た。
【0007】前記各スライダ41、42にはナット4aが
装着されており、第1スライダ41のナット4aに挿通
される第1回転軸51を第1ガイドレール31に沿わせて
設けると共に、第2スライダ42のナットに挿通される
第2回転軸52を第2ガイドレール32に沿わせて設け
た。そして、第1回転軸51と第2回転軸52とを図5に
示す如く第1回転軸51の前端側に設けたギアボックス
1内のベベルギアやユニバーサルジョイント等を介し
て互いに連結すると共に、第1回転軸51を車室天井部
に設けたモータ7の出力軸7aに第1回転軸51の後端
側に設けたギヤボックス62内のウォームギア等を介し
て連結し、かくてモータ7により第1回転軸51と第2
回転軸52とを連動して回転し得るようにした。
【0008】第1回転軸51にはその前半部に第1スラ
イダ41のナット4aに螺合するねじ部5aが形成さ
れ、一方、第2回転軸52にはその上半部に第2スライ
ダ42のナット4aに螺合するねじ部5bが形成されて
おり、かくてモータ7を起動してウインドシールド1を
開放する際、先ず第1回転軸51からの動力伝達により
第1スライダ41が第1ガイドレール31に沿って後方に
駆動され、ウインドシールド1が斜め上向きの所定の傾
斜姿勢に引き上げられたところで、第1スライダ41
ナット4aが第1回転軸51のねじ部5aから離脱する
と共に第2スライダ42のナット4aが第2回転軸52
ねじ部5bに螺合し、以後第2回転軸52からの動力伝
達により第2スライダ42が上方に駆動され、ウインド
シールド1が完全に開かれる。
【0009】ここで、第1スライダ41のみを駆動して
ウインドシールド1を開くと、モータ7の負荷は図6に
a線で示す如く開放動作の後半部に大きくなり、一方、
第2スライダ42のみを駆動してウインドシールド1を
開くと、図6にb線で示す如く開放動作の前半部にモー
タ7の負荷が大きくなるもので、a線とb線とが交わる
開放動作の中間部で上記の如く第1スライダ41から第
2スライダ42への駆動切換えを行うことにより、モー
タ7の負荷を可及的に軽減できるようになる。
【0010】尚、第2スライダ42のナット4aが第2
回転軸52のねじ部5bに螺合する前に第1スライダ41
のナット4aが第1回転軸51のねじ部5aから離脱す
るとウインドシールド1をそれ以上開けられなくなるた
め、駆動切換時に一時的に第1と第2の両スライダ
1、42のナット4aが夫々ねじ部5a、5bに螺合す
る共噛み状態を生じさせることが望ましい。然し、第1
スライダ41を第1ガイドレール31で一定距離移動させ
たとき第2スライダ42は第2ガイドレール32上でこれ
とは異なる距離移動するため、共噛み状態になると両回
転軸51、52がロックするおそれがある。そこで本実施
例では、各スライダ41、42に、図4に示す如く、ナッ
ト4aをばね4bに抗して摺動自在に保持させ、共噛み
状態において両スライダ41、42の移動量の差をばね4
bに抗したナット4aのフローティング動作で吸収し得
るようにした。
【0011】また、第1スライダ41と第2スライダ42
とに動力を伝達する伝動部材として駆動源により押し引
きされるケーブルを用い、このケーブルに第1スライダ
1に係脱自在な第1フック部材と第2スライダ42に係
脱自在な第2フック部材とを連結し、ウインドシールド
の開放途中で第1フック部材を第1ガイドレール31
形成したカム等により第1スライダ41から離脱させる
と共に第2フック部材を第2ガイドレール32に形成し
たカム等により第2スライダ42に係合させて、第1ス
ライダ41から第2スライダ42への駆動切換を行うよう
にすることも考えられるが、構造を簡素化するには上記
実施例の方が有利である。
【0012】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の考案によれば、ウインドシールドの開放に際して駆
動源に作用する負荷を可及的に軽減でき、駆動源を高出
力のものにせずに済むためコストダウンを図ることがで
き、更に請求項2の考案によれば、伝動部材の構造を簡
素化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案装置の一例の側面図
【図2】 図1のII−II線截断面図
【図3】 図1のIII−III線截断面図
【図4】 図2のIV−IV線で截断したスライダの截断側
面図
【図5】 本案装置の基本的な構造を示す斜視図
【図6】 ウインドシールドの開放動作時のモータ負荷
の変化特性を示す線図
【符号の説明】
1 ウインドシールド 31 第1ガイドレ
ール 32 第2ガイドレール 41 第1スライダ 42 第2スライダ 51 第1回転軸 52 第2回転軸 5a、5b ねじ部 7 モータ(駆動源)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓部に設けられるウインドシール
    ドを駆動源からの動力で車室の天井部に引き込むように
    して上方に開く装置であって、天井部の側部に設けられ
    たウインドシールドの引き込み方向に長手のガイドレー
    ル部に摺動自在に係合される、ウインドシールドの側縁
    部上端に枢着した第1スライダと、窓部の側部に設けら
    れた上下方向に長手のガイドレール部に摺動自在に係合
    される、ウインドシールドの側縁部下端に枢着した第2
    スライダと、駆動源からの動力を第1スライダと第2ス
    ライダとに夫々該各スライダの移動力として伝達する第
    1と第2の伝動部材とを備え、該両伝動部材を、ウイン
    ドシールドの開放途中で第1伝動部材から第1スライダ
    への動力伝達が解除されて第2伝動部材から第2スライ
    ダへの動力伝達が開始されるように構成したことを特徴
    とする車両用の窓開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記第1伝動部材と前記第2伝動部材と
    を夫々前記各ガイドレール部に沿わせて設けた第1と第
    2の回転軸で構成し、該両回転軸を駆動源により互いに
    連動して回転されるように構成すると共に、第1回転軸
    のウインドシールドの引き込み方向前半部に第1スライ
    ダに螺挿されるねじ部と、第2回転軸の上半部に第2ス
    ライダに螺挿されるねじ部とを形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用の窓開閉装置。
JP5609592U 1992-08-10 1992-08-10 車両用の窓開閉装置 Expired - Lifetime JPH072740Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5609592U JPH072740Y2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 車両用の窓開閉装置

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JP5609592U JPH072740Y2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 車両用の窓開閉装置

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Publication Number Publication Date
JPH0618468U JPH0618468U (ja) 1994-03-11
JPH072740Y2 true JPH072740Y2 (ja) 1995-01-25

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ID=13017552

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