JPH0727374A - 環境試験装置 - Google Patents

環境試験装置

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JPH0727374A
JPH0727374A JP17173793A JP17173793A JPH0727374A JP H0727374 A JPH0727374 A JP H0727374A JP 17173793 A JP17173793 A JP 17173793A JP 17173793 A JP17173793 A JP 17173793A JP H0727374 A JPH0727374 A JP H0727374A
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test
door
chamber
test chamber
environmental
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JP17173793A
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Masaaki Kato
正昭 加藤
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KATOO KK
Original Assignee
KATOO KK
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Publication date
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  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験装置全体を小型にすると共に試験室内の
試験品をその室内の環境条件を変えずに至近距離で見れ
るようにする。また、作業性の向上を図る。 【構成】 環境試験を行なう試験室を開閉し得るように
ドア23を、上方に退避可能に蝶番27で試験装置本体
(筐体)21に装着し、そのドア23の大部分となる前
面23a及び両側面23b,23cの3面を透視可能な
ガラス材で形成する。そして、そのドア23を閉じたと
きにその周縁部23eが試験室の開口縁部25aに密接
し、開いたときにその試験室の下面及び背面を除く大部
分が開放されるようにして、その試験室の下面の両側に
作業用の空間スペースができるようにする。また、上記
試験室の下面を直立部22からテーブル状に張り出さ
せ、その高さを椅子に座った状態でテーブル上で作業が
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品や電子機器
等の各種試験品を想定し得る温度や湿度等の使用環境条
件に置いて、その特性や異常の有無を調べる際に使用す
る恒温恒湿器,高低温恒温器,耐候性試験機,熱衝撃試
験装置等の環境試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電子部品や電機部品等を用いた製
品では、それがさまざまな環境条件で使用されても何ら
不具合を生じないようにするため、完成後の製品を人工
的につくり上げた想定される使用条件(温度,湿度等)
の中に置いて異常の有無を調べたり、開発段階の製品を
各種環境条件で特性を測定したりして開発時における技
術データとしたり、あるいは発売後の製品が何らかの不
具合で企業に戻された時に、その原因を追及するために
それが使用された環境条件を再現して不具合が発生した
原因を調査したりすることが行なわれている。
【0003】このような環境条件を人工的につくるに
は、例えば恒温恒湿器(高湿も可能),高低温恒温器,耐
候性試験機,熱衝撃試験装置等の環境試験装置が使用さ
れる。その環境試験装置のうち、例えば恒温恒湿器の一
例を図10に示す。この恒温恒湿器は全体が縦長の箱型
に形成された筐体である試験装置本体1と、その試験装
置本体1に併設された操作部2とからなり、その試験装
置本体1の前面には上下に大小2つのドア3,4がそれ
ぞれヒンジ部で開閉可能に取付けられており、その上側
のドア3の略中央にはガラス窓9が形成されている。
【0004】そして、そのドア3を開くと、中の試験室
(試験槽)5が開放され、その試験室5は温度,湿度等の
環境条件が設定されたとうりに保たれる室であり、そこ
に試験を行なう各種の電子部品や電機部品、あるいはそ
れらを使用した電子機器等の各種試験品を納めるように
なっている。また、下側のドア4を開くと、そこには冷
凍機や加湿用の給水部等が設けられている。そして、試
験装置本体1内の背面側には、冷凍コイル,ヒータ,送
風ファン等の調和部が配設されている。
【0005】操作部2の前面には、試験室5内の環境条
件を設定する際に使用したり、各種の入力を行なう際に
使用する多数のキーからなるキーボード6と、入力情報
や各種の出力データ等を表示するディスプレイ7と、蓄
積データをプリントアウトするハイブリッドレコーダ8
とが設けられている。
【0006】そして、このような恒温恒湿器において制
御可能な試験室内の温度は、一般的なものでは−20℃
〜+100℃程度であるが、−70℃まで冷却が可能な
ものもあり、さらに熱衝撃試験装置等においては+20
0℃以上にも加熱が可能である。
【0007】また、試験室5内の環境条件(湿度,温度
等)は、常に一定の条件に保つ他に、所定の時間ごとに
環境条件を変えるプログラム設定も可能である。そし
て、最近では自動検査システムにコンピュータを使用す
ることにより、オフィスビル内や研究所内でもこのよう
な環境試験装置が使用されるケースが増えつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような恒温恒湿器等の環境試験装置は、全体的に大型
であるため、それをオフィスビル内で使用するとなる
と、そこには他のコンピュータやワードプロセッサ等の
小型のOA機器が並べられているため違和感があり、外
観上の見栄えの点でも雰囲気に合わなかった。
【0009】その環境試験装置が大型化する要素として
は、試験室内における作業スペースの確保があげられ
る。すなわち、図11の(a),(b)に平面図と正面
図をそれぞれ示すように、ドア4を開いて試験室5内に
試験品10を挿入し、その状態で試験品10の側部10
a,10bに外部の測定機器等に接続されたハーネス類
11を接続したり、その側部10a,10bに取り付け
られたネジや部品をドライバ等の工具を使用して取り外
そうとしたりしたときに、それを行なえるだけのスペー
スが試験室5内で試験品10の両側、あるいはその一方
の側になければならない。
【0010】したがって、必然的に試験室5の内側の幅
Wは、試験品10の幅に対してかなり余裕を見て大きく
する必要がある。そして、その試験室5が大きくなれ
ば、それだけ冷却能力も大きくする必要があるので冷凍
機等も大型化し、その結果において試験装置全体が大き
くなってしまうという問題点があった。
【0011】また、試験室5内の試験品10を、その室
内の環境条件を変えずに見るときにはガラス窓9から中
を覗けばよいが、その際に試験品10が小さくて高さの
低いものである場合には視線の位置が高いため試験品1
0を遠くから見ることになって、試験品を正確に見るこ
とができないという問題点もあった。
【0012】さらに、従来の環境試験装置は、図10に
示した恒温恒湿器のように大きな縦長の箱型であったた
め、作業者はもっぱら立ち作業となるため長時間の作業
や女性の作業には適さないということもあった。
【0013】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、試験装置全体を小型にしてオフィス等に
設置しても違和感が生じたりしないようにすると共に、
試験室(槽)内の試験品をその室内の環境条件を変えずに
至近距離で見ることができるようにすることを目的とす
る。また、椅子に座った状態で作業ができるようにして
作業性を向上させることも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、環境試験を行なう試験品を収納するため
の試験室を形成する筐体と、その筐体に試験室を開閉し
得るように取付けられたドアと、試験室内を所要の温度
にするために加熱及び冷却する加熱・冷却手段とを備え
た環境試験装置において、上記ドアの大部分を透視可能
な材料で多面又は曲面形状に形成すると共に、そのドア
を上方に退避可能に筐体に装着し、そのドアを閉じたと
きにその周縁部が試験室の開口縁部に密接し、開いたと
きに試験室の下面及び背面を除く大部分を開放するよう
にしたものである。
【0015】また、上記環境試験装置において、上記ド
アを、前面及び両側面と上面からなる4面で形成し、少
なくともその上面を除く各面を透視可能にするとよい。
さらに、上記環境試験装置において、上記筐体の試験室
の下面を形成する部分を、その筐体の直立部からテーブ
ル状に張り出して形成するとよい。
【0016】
【作用】このように構成した環境試験装置は、試験室を
形成する筐体の横幅を試験室内に収納する試験品より若
干広くした程度に小型にしても、その筐体に試験室を開
閉し得るように取付けられたドアは、大部分が透視可能
な材料で多面又は曲面形状に形成されていて、それが筐
体に対して上方に退避可能であるため、そのドアを上方
に退避させれば筐体の両側には空間部が形成されるの
で、その空間部を利用して試験室に挿入された試験品の
両側部に測定機器等からのハーネス類を接続したり、そ
の試験品の側面にネジや部品をドライバ等の工具を使用
して取付けたり、それを取外したりすることができる。
【0017】そして、試験装置全体が小型であるため、
オフィス等に設置しても違和感が生じない。また、ドア
は大部分が透視可能な材料で多面又は曲面形状に形成さ
れているので、試験室内の下方に試験品が置かれている
場合であっても、ドアを開けずにその試験品を至近距離
で見ることができる。
【0018】さらに、上記筐体の試験室の下面を形成す
る部分を、その筐体の直立部からテーブル状に張り出し
て形成すれば、その張り出したテーブル部分の高さを適
宜設定することにより、椅子に座った状態でそのテーブ
ル上で作業ができるようになるので作業性が数段向上す
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す環境
試験装置である高低温恒温器の外観斜視図、図2はその
高低温恒温器の内部構成を示す構成図である。この環境
試験装置である高低温恒温器は、環境試験を行なう試験
品10を収納するための試験室(試験槽)25(図2)
を形成する筐体である試験装置本体21と、その試験装
置本体21に試験室25を開閉し得るように取付けられ
たドア23と、試験室25内を所要の温度にするために
加熱及び冷却する加熱・冷却手段30とを備えている。
【0020】試験装置本体21は、下方に形成した直立
部22上に試験室25(図2)を形成して、その直立部
22の下面両端部に図1に示すように脚部24a,24
bを固定すると共に、その各一端側を装置の前方(図で
左方)に突出させ、その各脚部24a,24bの下面の
前後両端にキャスタ26a〜26d(26dは脚部24
bの奥側にあるため図1では見えない)を取り付けて、
装置全体を容易に移動できるようにしている。
【0021】また、図2に示すように試験装置本体21
の試験室25は、その試験室25の下面を形成するテー
ブル28を、直立部22から前方に張り出させて形成し
ている。そして、そのテーブル28を、例えば人工大理
石(人工マーブル),ステンレス等で形成している。
【0022】ドア23は、図1に明示するように試験装
置本体21の前部を覆うように設けられていて、その上
端後縁部が2個の蝶番27,27によって試験装置本体
21の上面の開口縁部に取付けられて上下方向に回動可
能であり、図2に仮想線で示すように試験装置本体21
に対して上方に退避できるようになっている。
【0023】そのドア23は、図1に示すようにドアの
大部分となる前面23aと両側面23b,23cとの3
面が、透視可能な材料である例えばガラスで各角部にR
(アール)を付けて一体成形により形成されており、そ
の上部に例えばステンレス鋼板で形成され、内側には断
熱材15(図2)を取付けると共に、上端後縁部に蝶番2
7,27を取付けた上面23dをシリコン系の接着剤で
一体に固定している。
【0024】そして、そのドア23を図2に実線で示す
ように閉じたときに、その周縁部23eが試験室25の
開口縁部25aにクッションラバー34を介して密接
し、開いたときにその試験室25の下面となるテーブル
28及び背面21aを除く大部分が開放される。このド
ア23は、前後2枚のガラス23f,23gからなる複
層ガラスで前面23bと両側面23c,23dがそれぞ
れ一体に形成されており、その前後のガラス23fと2
3gの間に形成される一定幅の空間内に乾燥剤(シリカ
ゲル)を封入して、例えば−40℃〜−50℃以下にな
らない限りガラス面に曇りが生じないようにしている。
【0025】このドア23は、それを試験装置本体21
に対して閉じたときに、前面23aが垂直線Lsに対し
て角度θだけ傾斜するようにしている。したがって、テ
ーブル28上に置かれた試験品10の高さが低い場合に
は、従来はドアのガラス面が垂直(垂直線Lsの位置)
であって、しかもそのガラス窓が上方にあったので作業
者の目の位置が高くなって試験品10までの距離L1 が
長くなり、試験品10が小さな部品等である場合にはそ
の細部の状態をドアを開けずに正確に確認することは難
しかったが、この実施例では目の位置から試験品10ま
での距離が距離L2 となるので、非常に接近した位置で
試験品10をガラス越しに見ることができる。
【0026】そのため、所要の温度に保たれた試験室2
5内の空気を外部に逃がさなくて済むため、引き続き同
一の温度等で試験を続行する場合に効率的な作業ができ
る。ところで、ドア23の上面23dの前縁部には、2
本のテンションベルト31,31の各一端がそれぞれ取
り付けられている。そして、その各テンションベルト3
1は、試験装置本体21の上面後端部に固定した略円柱
状のガイド32を介して、他端側が図示しないバネによ
り矢示A方向に巻取り付勢された巻取ドラム33に巻取
られるようになっている。
【0027】したがって、例えばドア23の重量が20
Kg程度に形成されていた場合であっても、そのドア2
3には巻取ドラム33の付勢力によって2本のテンショ
ンベルト31,31を介して開放側に引き上げられよう
とする力が作用するので、作業者は5Kg(任意に設定
値を変えることができる)程度の力でドア23を上方へ
容易に開くことができる。
【0028】なお、この巻取ドラム33の付勢力は、ド
ア23を完全に閉じた状態ではドア23に作用しないよ
うにすれば、ドア23を閉じたときにはその全重量(こ
の例では20Kg程度)が全て試験室25の開口縁部2
5aに加わるようになるので、ドア23が開口縁部25
aにより密着して試験室25の気密性が向上する。
【0029】また、ドア23の操作しやすい位置に把持
を設けるようにすれば、ドア23の開閉が一層容易にな
る。なお、ドア23の周縁部23eの全てには、クッシ
ョンラバー34を取付けて、それによってドア23を閉
じたときの気密性を高めている。
【0030】試験装置本体21のテーブル28の下側に
形成された空間には、加熱・冷却手段30を構成する冷
凍コイル35、ヒータ36、送風ファン37等からなる
調和部が設けられていて、その冷凍コイル35が試験装
置本体21の直立部22内に納められている冷凍機38
に接続されている。
【0031】そして、その冷凍コイル35によって冷
却、あるいはヒータ36によって加熱した空気を、送風
ファン37によって試験室25内にテーブル28の奥側
(図2で右方)に形成している吹き出し口39から風向
き調整フィン(レジスタ)41を介して送風し、その試
験室25内の空気をテーブル28の前部に形成したスリ
ット43からテーブル28の下側に吸引して対流させ、
試験室25内の空気を設定された所要の温度に保つよう
にしている。
【0032】なお、風向き調整フィン41は、整列状態
に配列された多数のフィンが前後左右方向にそれぞれ向
きを変えられるように回動自在になっており、それを調
整することによって吹き出す風向きを自由に調整するこ
とができる。また、図2では図示を省略しているが、ス
リット43に部品の落下防止を目的として、網目状やそ
の他の細かな溝等を多数形成した部品落下防止板を設け
るようにするとよい。
【0033】図1に示す試験装置本体21の側板部21
b,21c及び直立部22は、例えば薄板鋼板で形成
し、その表面を塗装仕上げする。その側板部21b,2
1cには、試験室25内の環境状態を保ちながら外部の
測定機や電源からのハーネス類を試験室25(図2)内
に挿入可能にするラバーを孔部に張装した一対の挿入口
45,45を形成している。
【0034】また、直立部22の側面には、吸気口46
を形成すると共に、図2に示すように試験装置本体21
の背面部に排気ダクト47を形成し、その吸気口46か
ら装置内に吸引した空気を排気ダクト47を通してその
出口部分に形成した排気口48から装置外部に排出する
ようにしている。なお、試験装置本体21の背面21a
及び両側板部21b,21c(図1参照)等における各
内板と外板との間には断熱材15を適宜介装して、試験
室25内の保温性を高めるようにしている。
【0035】この環境試験装置は、図1に明示するよう
に操作パネル49を試験装置本体21の前方に突出する
前面に設けている。すなわち、試験装置本体21の前面
に操作パネル49を引き出し可能に挿着し、その操作パ
ネル49の上面に操作キー等(図1は挿着状態のため見
えない)を配設し、前面には試験室25内の温度等を表
示する各種の表示器49aを配設している。
【0036】また、その前面に、リモコン受光部49b
を設け、リモコン器(図示せず)により離れた位置から
でもスイッチをオン・オフしたり、温度等の設定ができ
るようにしている。この環境試験装置は最大横幅を、例
えば610mm(使用する試験品の大きさに対応して適
宜設定できる)と、従来の高低温恒温器に比べて非常に
小型にしている。
【0037】しかしながら、試験装置本体21に試験室
25を開閉し得るように取付けられているドア23は、
前述したように前面と両側面の3面が透視可能なガラス
で形成されてそれが上方に退避可能であるため、そのド
ア23を上方に退避させれば、図3に示すように試験装
置本体21の両側には開き空間が形成されるので、試験
品10を試験室25内に挿入した状態で、その試験品1
0の両側部に測定機器等からのハーネス類を接続した
り、その試験品10の側面10a,10bにネジや部品
をドライバ等の工具で取付けたり、それを取外ししたり
しても、その際に作業者の手や工具等が試験室25の両
側の内面25b,25cに当たるようなことがない。
【0038】このように、この高低温恒温器は全体が小
型であるため、オフィス等に設置されて他のコンピュー
タやワードプロセッサ等の小型のOA機器と対比されて
も、全く違和感が生じない。また、図2に示す試験室2
5のテーブル28を、直立部22から前方に張り出さ
せ、そのテーブル上面の高さを例えば床面から670m
mとして、作業者が椅子に座った状態でそのテーブル2
8上で作業ができるようにしているので、作業者は従来
のように立ち作業をせずに済むため作業性が数段向上
し、長時間の作業や女性の作業者であっても容易に作業
を行なうことができる。
【0039】図4はこの発明の他の実施例を示す環境試
験装置である高低温恒温器を簡略化して示す外観斜視図
である。この実施例は、図1の環境試験装置である高低
温恒温器に対し、ドア23′の前面に、ドア23′を閉
じた状態のまま試験室(ドア23′の内側に形成されて
いる)内の試験品に試験室内の環境条件を変えずに手が
触れられるように、孔部にラバー53をそれぞれ張装し
た一対の操作用の孔51,51を形成した点のみが異な
る。
【0040】このようにすれば、試験室内の試験品の姿
勢を変えたり、試験品に手を加えたりする際などに、作
業者はドア23′を閉じた状態のまま試験室内の試験品
に手が触れられるので、試験室内の環境条件を急激に変
化させてしまうようなことがないので効率的な試験がで
きる。
【0041】図5はドアの形状を曲面形状にした環境試
験装置である高低温恒温器の実施例を簡略化して示す斜
視図である。この実施例は、図1の実施例に対し、ドア
23″のガラス面の形状を略半球状の曲面形状とした点
のみが異なる。このようにしても、前述した各実施例と
同様の作用効果を奏する。
【0042】なお、図1乃至図5の各実施例におけるド
ア23,23′,23″は、その透視可能な部分を形成
する材料にガラスを使用したが、この透視可能な部分は
プラスチック等であってもよい。また、外部から試験室
25内を透視できれば、必ずしも無色である必要はな
く、それを薄く着色してもよいし、乱反射を防ぐために
表面をコート処理してもよい。さらに、そのドアは、5
面以上の多面とすることもできる。
【0043】図6は操作部を試験装置本体と別体にした
環境試験装置の実施例を示す外観斜視図である。この環
境試験装置である高低温恒温器は、試験室内の温度等を
制御するため操作部52を、試験装置本体21内に設け
ずに別体にして独立させている。
【0044】その操作部52には、前面に試験室内の環
境条件を設定する際に使用したり、各種の入力を行なう
際に使用する多数のキーからなるキーボード56と、入
力情報や各種の出力データ等を表示するディスプレイ5
7と、蓄積データをプリントアウトするハイブリッドレ
コーダ58とを設けている。
【0045】この高低温恒温器は、例えば図7に示すよ
うに試験装置本体21に設けた電機的接続部にコンピュ
ータ60をA/D変換器等を備えたインタフェース(I
/F)61を介して接続することによりコンピュータ制
御することができる。そして、測定データをコンピュー
タ60に入力するようにしておけば、リアルタイムで測
定データを集計したり、そのデータをグラフ化したりす
ることができる。
【0046】また、図8に示すように複数台の試験装置
本体21A,21B,21C…を並べて、それらの各電
機的接続部を1つのコンピュータ60にインタフェース
61を介してそれぞれ接続してオンラインコントロール
したり、各試験装置本体21側から出力される測定デー
タをコンピュータ60でまとめて処理することもでき
る。
【0047】さらに、図9に示すように、複数台の試験
装置本体21A,21b,21C…を列設し、その各試
験装置本体内にそれぞれ設けられている各冷却系を同一
のダクト62で接続すると共にそのダクト62を1つの
冷凍機(室外機)68に接続し、冷凍回路を共通化させ
ることもできる。
【0048】以上、この発明による環境試験装置の各実
施例について説明してきたが、その各実施例におけるド
ア23,23′及び23″の試験装置本体21による支
持は蝶板27に限るものではなく、ドア全体を上方に退
避可能にするものであれば、アーム等を使用して上面2
3dや側面23b,23c(ガラス製の側面を支持する
場合にはグロメット等のゴム部材を介在させる)を試験
装置本体21に支持するものであってもよい。
【0049】また、そのドアの開閉は回動方式に限るも
のではなく、それを上方又は斜め上方へ平行移動させた
り、図1のドア23の前面23aに平行する面に沿って
斜め上方にスライドさせるものであってもよい。さら
に、そのドアの開閉を、手動によらずに油圧シリンダや
電動モータを使用して行なうようにしてもよい。
【0050】そして、この発明は、上述した各実施例で
説明した高低温恒温器の他に、恒温恒湿器(湿度調整手
段を有す),耐候性試験機,熱衝撃試験装置等の他の環
境試験装置についても同様に適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による環
境試験装置によれば、多面又は曲面形状に形成されたド
アを筐体に対して上方に退避させると試験室の両側には
空間部ができるため、その空間部を利用して試験室内の
下面に試験品を置いた状態でその側面に配線したりする
ことができるので装置を小型にできる。したがって、オ
フィス等に設置しても、違和感の生じない外観形状にす
ることができる。
【0052】また、上記ドアは大部分が透視可能な材料
で多面又は曲面形状に形成されているので、試験室内の
下方に試験品が置かれている場合であっても、ドアを開
けずにその中の環境状態を保ったままで試験品を至近距
離で見ることができる。さらに、上記筐体の試験室の下
面を形成する部分を、その筐体の直立部からテーブル状
に張り出して形成すれば、その張り出したテーブル部分
の高さを適宜設定することにより、椅子に座った状態で
そのテーブル上で作業ができるようになるので作業性が
数段向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す環境試験装置である
高低温恒温器の外観斜視図である。
【図2】同じくその高低温恒温器の内部構成を示す構成
図である。
【図3】同じくその高低温恒温器のドアを開放して試験
室内に試験品を挿入して作業をする様子を示す正面図で
ある。
【図4】この発明の他の実施例を示す環境試験装置であ
る高低温恒温器を簡略化して示す外観斜視図である。
【図5】ドアの形状を曲面形状にした環境試験装置であ
る高低温恒温器の実施例を簡略化して示す外観斜視図で
ある。
【図6】操作部を試験装置本体と別体にした環境試験装
置の実施例を示す外観斜視図である。
【図7】図6の実施例の試験装置本体21と操作部52
との間にコンピュータ60を配置した例を示す概略図で
ある。
【図8】複数台の環境試験装置の試験装置本体を1つの
コンピュータにそれぞれ接続した例を示す概略図であ
る。
【図9】複数台の環境試験装置の各冷却系を同一のダク
トで1つの冷凍機に接続した例を示す概略図である。
【図10】従来の恒温恒湿器の一例を示す外観斜視図で
ある。
【図11】図10の恒温恒湿器のドアを開放して試験室
内で作業をする際の作業スペースを説明するための平面
と正面の2面で示した図である。
【符号の説明】
10 試験品 21 試験装置本体(筐体) 22 直立部 23,23′,23″ ドア 23e 周縁部 25 試験室 25a 開口縁部 28 テーブル 30 加熱・冷却手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境試験を行なう試験品を収納するため
    の試験室を形成する筐体と、該筐体に前記試験室を開閉
    し得るように取付けられたドアと、前記試験室内を所要
    の温度にするために加熱及び冷却する加熱・冷却手段と
    を備えた環境試験装置において、 前記ドアの大部分を透視可能な材料で多面又は曲面形状
    に形成すると共に、該ドアを上方に退避可能に前記筐体
    に装着し、該ドアを閉じたときにその周縁部が前記試験
    室の開口縁部に密接し、開いたときに該試験室の下面及
    び背面を除く大部分を開放するようにしたことを特徴と
    する環境試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環境試験装置において、
    前記ドアが、前面及び両側面と上面からなる4面で形成
    されており、少なくとも前記上面を除く各面が透視可能
    であることを特徴とする環境試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の環境試験装置にお
    いて、前記筐体の前記試験室の下面を形成する部分が該
    筐体の直立部からテーブル状に張り出して形成されてい
    ることを特徴とする環境試験装置。
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