JPH07273718A - 走行体用データ通信システム - Google Patents

走行体用データ通信システム

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JPH07273718A
JPH07273718A JP6083843A JP8384394A JPH07273718A JP H07273718 A JPH07273718 A JP H07273718A JP 6083843 A JP6083843 A JP 6083843A JP 8384394 A JP8384394 A JP 8384394A JP H07273718 A JPH07273718 A JP H07273718A
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JP
Japan
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data
traveling
mark
travel
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JP6083843A
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Inventor
Hiroyuki Okamoto
裕之 岡本
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行状態の変化に対応した走行データを蓄積
すること。 【構成】 走行体用データ通信システム1は、走行体2
と、この走行体2用の周回コース3と、走行体2から所
定の走行データ4を受信して蓄積する走行データ蓄積装
置5とを備えている。しかも、テスト車両2が、走行デ
ータ4を捕捉する各種センサ6と、自車の走行位置が周
回コース3上の区分位置7のいずれかであるときにマー
ク信号8aを出力する自車位置検出手段9と、マーク信
号8aを受信したときに走行データ4に当該マークデー
タ8bを追加する走行データ編集部10と、このマーク
データ8bが付された走行データ4を走行データ蓄積装
置5に送信する走行データ送信部11とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行体用データ通信シ
ステムに係り、特に、自動車及び自動二輪車等の走行中
の状況を監視するための走行体用データ通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】走行体が動作中に発生する各種データを
蓄積するには、走行体内部にデータを捕捉する各種セン
サと、データを蓄積する蓄積装置を備え、データの蓄積
作業の終了後に走行体から蓄積装置を取りだし、蓄積装
置から走行データを取り出すようになっていた。
【0003】しかしながら、走行体の耐久試験の場合
は、走行データを逐次確認して耐久試験の続行及び中止
を判断しなければならないため、車両にCRTや液晶デ
ィスプレイ等の表示装置を設け、テストドライバー/ラ
イダーが耐久試験の継続又は中止を決定するようになっ
ていた。
【0004】また、F1などのレース時に、走行車両の
油温,水温や燃料消費量をピットで逐次監視する装置が
提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】耐久試験の継続及び中
止の判断がテストドライバーの判断によるため、基準が
一定にならなず、また、正確な走行データを得るために
種々の補正作業をしなければならない、という不都合が
あった。
【0006】データ表示装置を見る作業が必要となり、
耐久試験のデータの種類によっては、データ監視のため
の要員が同乗しなければならず、この場合、自動二輪車
では耐久試験データを得ることができない、という不都
合があった。
【0007】データ監視要員がいない場合、車両の走行
中の状況(コンディション)変化のデータが残せない、
という不都合があった。
【0008】また、周回コース一周毎のデータのみを管
理しており、一周の間のデータ変化を把握できず、一周
の間の変化のデータが残せない、という不都合があっ
た。すなわち、一周の内どの位置における走行データな
のかを正確に把握することができない、という不都合が
あった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、走行状態の変化に対応した走行データを
蓄積することのできる走行体用データ通信システムを提
供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1又は2記載の本
発明では、車両等の走行体と、この走行体用の周回コー
スと、走行体から所定の走行データを受信して蓄積する
走行データ蓄積装置とを備えている。
【0011】しかも、走行体が、走行データを捕捉する
各種センサと、自車の走行位置が周回コース上の区分位
置であるときにマーク信号を出力する自車位置検出手段
と、マーク信号に基づいて走行データにマークデータを
付加する走行データ編集部と、マークデータが付された
走行データを走行データ蓄積装置に送信する走行データ
送信部とを備えた、等の構成を採っている。これによっ
て前述した目的を達成しようとするものである。
【0012】ここで車両等の走行体とは、自動車,自動
二輪車等をいい、走行データとは、走行体の周回コース
を走行中の車速,エンジン回転数,アクセル開度,水
温,油温等をいう。
【0013】
【作用】走行体の耐久試験は、周回コース上を自動車や
自動二輪車等を走行させ、このときの走行体の各種デー
タを蓄積することによって行う。このとき、走行体に備
え付けられた各種センサは、車速やエンジン回転数など
の走行データを逐次捕捉して出力する。続いて、自車位
置検出手段は、走行体が周回コース上に予め定められた
複数の区分位置のいずれかに位置したとき、マーク信号
を出力する。ここでは、外部からの信号を受けて自車位
置を判定してもよいし、ドライバーから受け付けるよう
にしてもよい。
【0014】これを受けて走行データ編集部は、マーク
信号を受信したときまでの走行データにマークデータを
追加し、引き続き走行データを一時的に蓄積する。走行
データ送信部は、所定時に、マークデータが付加された
走行データを走行データ蓄積装置に送信する。走行デー
タ蓄積装置では、受信した走行データを逐次画面に表示
するようにしても良いし、また走行データの解析を行う
ようにしてもよい。
【0015】請求項2記載の本発明では、走行体が周回
コースを走行中、トリガ信号受信部が、周回コース上の
複数の区分位置に設置された遠隔トリガ装置からトリガ
信号を受信したとき、マーク信号出力部は、走行データ
編集部にマーク信号を出力する。
【0016】請求項3記載の本発明では、走行データ編
集部が、マーク信号を受信したときまでの走行データに
マークデータを追加したとき、区間別特徴値編集機能
が、当該マークデータで区切られた区間毎に走行データ
の特徴値を算出し、この区間別の特徴値を走行データと
して出力する。
【0017】請求項4記載の本発明では、走行データ編
集部によって走行データが一時的に蓄積されたのち、走
行データ送信部が、当該走行データを走行データ蓄積装
置に送信する。このとき、一括送信機能が、複数の区分
位置の内走行データ蓄積装置近傍の区分位置であるとき
に走行データを一括して送信している。
【0018】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。走行体用データ通信システム1は、走行体として
のテスト車両2と、このテスト車両2用の周回コース3
と、テスト車両2から所定の走行データ4を受信して蓄
積する走行データ蓄積装置5とを備えている。
【0019】しかも、図2に示すように、テスト車両2
が、走行データ4を捕捉する各種センサ6と、自車の走
行位置が周回コース3上の区分位置7のいずれかである
ときにマーク信号8aを出力する自車位置検出手段9
と、マーク信号8aを受信したときに走行データ4に当
該マークデータ8bを追加する走行データ編集部10
と、マークデータ8bが付された走行データ4を走行デ
ータ蓄積装置5に送信する走行データ送信部11とを備
えている。
【0020】これを詳細に説明する。走行体2は、自動
車や自動二輪車であり耐久試験や性能試験等の対象であ
る。また、走行体2はレース車両であっても良い。この
走行体2からの走行データを受信する走行データ蓄積装
置5は、受信部及び受信した走行データを保持するため
の記録部を備えたものであればどのようなものであって
も良い。ここでは、市販のコンピュータに受信部,信号
処理部及びモニタを併設したものを採用している。
【0021】また、走行体であるテスト車両2には、各
種センサ6として、車速を出力する車速センサ,水温を
出力する水温センサ等が複数設置され、走行データ編集
部10に接続ている。走行データ編集部10では、これ
らのセンサ6から出力されるデータ4を走行データとし
て扱う。
【0022】走行データ4は、走行速度を監視するため
の車速データや,エンジンの回転数やエンジンストップ
などエンジンの使用状態を監視するためのエンジン回転
数データ,アクセル運転操作の度合い及びこのアクセル
操作と他のデータの関係を監視するためのアクセル開度
データ,異常温度を監視して検出するための水温デー
タ,及び異常温度を監視し検出するための油温データ等
である。これら各走行データ4を収集するために必要な
各センサは、車両駆動手段の近傍等必要な位置に設置さ
れている。
【0023】さらにここでは、走行データ送信部11と
走行データ蓄積装置5の間の走行データの送受信は、無
線伝送により行われている。この無線伝送には、到達距
離と伝送方式によって種々のものがある。本実施例で
は、無線モデムを使用した単方向シリアル通信を採り、
400[MHz]帯の特定小電力データ通信用で使用し
た無線モデムを用いている。すなわち、走行データ送信
部11及び走行データ蓄積装置5は共に無線モデムを備
えている。
【0024】走行データ編集部10は、マーク信号によ
って周回数及び区間を定め、これを各センサが取得した
走行データに対するマークデータとしている。従って、
走行データは、「周回数−区間−データの種類−デー
タ」の組み合わせで無線伝送される。例えば、「1周目
−区間3番−車速[km/h]−120」等である。も
っとも、このように形式が定められているため、実際に
は数字及び単純な記号のみでデータの伝送を行ってい
る。
【0025】続いて、本実施例の動作を説明する。走行
体の状態監視は、周回コース3上を自動車や自動二輪車
等のテスト車両2を走行させ、このときのテスト車両2
の前述した走行データを蓄積することによって行う。こ
のとき、テスト車両2に備え付けられた各種センサ6
は、車速やエンジン回転数などの走行データ4を逐次捕
捉して出力する。
【0026】さらに、自車位置検出手段9は、走行体2
が周回コース3上に予め定められた複数の区分位置7の
いずれかに位置したとき、マーク信号8bを出力する。
ここでは、テスト車両2の外部からGPS信号やビーコ
ン等の信号を受けることによって自車位置を判定しても
良し、また、ドライバーから所定位置であるとの入力を
受け付けて、これによって自車位置を判定するようにし
ても良い。例えば、マーク信号出力部が、ドライバーか
ら走行環境が変化(カーブ等)したときに入力を受け付
けて、このときにこのマーク信号を出力するようにして
もよい。
【0027】続いて、走行データ編集部10では、マー
ク信号8aを受信したときまでの走行データ4にマーク
データ8bを追加し、引き続き走行データ4を一時的に
蓄積する。ここでは、走行データを「周回数−区間−デ
ータの種類−データ」という形式に編集している。走行
データ送信部11は、所定時に、マークデータ8bが付
加された走行データ4を走行データ蓄積装置5に送信す
る。走行データ蓄積装置5では、受信した走行データ4
を逐次画面に表示するようにしても良いし、また、走行
データ4の解析を行うようにしてもよい。
【0028】上述したように本実施例では、走行データ
編集部10が、マーク信号を利用して走行データを「周
回数−区間−データの種類−データ」という形式に編集
するため、周回数や区間毎に走行データを扱うことがで
きる。そのため、例えば、試験開始後何周目の区間何番
で水温が上昇した等の分析を走行データに基づいて行う
ことができる。さらに、走行データに基づく耐久試験の
続行・中止の判断等を走行データ蓄積装置に表示される
データに基づいて行なえるため、テストドライバーが運
転以外の判断をすることを防ぐことができ、また、この
中止等の判断をドライバーに依存せず、一般化すること
ができる。しかも、このようなデータ通信を行なうた
め、走行体にデータ記録を行なう要員が不要となる。し
かも、走行データ蓄積装置をコンピュータを持って構成
した場合には、走行データを直接計算機で扱うことがで
き、ラップタイム及び区間タイムの自動計算等、データ
の分析の自動化等利便性が飛躍的に向上する。
【0029】次に、請求項2に対応する実施例を図3な
いし図5を参照して説明する。この実施例では、周回コ
ース3上の複数の区分位置7Aから7Fに、遠隔トリガ
装置12が設置されている。さらに、自車位置検出手段
9が、遠隔トリガ装置12からトリガ信号13aを受信
するトリガ信号受信部14と、当該トリガ信号13aを
受信したときにマーク信号8aを出力するマーク信号出
力部15とを備えている。
【0030】これを詳細に説明する。遠隔トリガ装置1
2は、光や電波を利用して、走行車両の外部から車両に
搭載したトリガ信号受信部14に対してトリガ信号13
aを送る装置である。トリガ信号受信部14では、この
トリガ信号をもとに自車位置を検出して制御を切り替え
ることができる。
【0031】図3に構成概念を示すように、本実施例で
は赤外光を使用した遠隔トリガ装置12を用いている。
これを詳細に説明する。遠隔トリガ装置12としては、
周回コースの区分位置7上に設置された赤外光出力機1
2Aが採用されている。これに対応しトリガ信号受信部
14としては、赤外光受信機14Aが採用されている。
赤外光出力機12Aから出力されたトリガ信号としての
赤外光信号13aを、赤外光受信機14Aが受け取った
とき、この赤外光受信機14Aはマーク信号出力部15
にトリガ信号13bを出力する。
【0032】ここでは、赤外光13aの発光周波数を2
種類用意し、周回検出と区間検出に利用している。その
ため、赤外光受信機14Aには信号処理機14Bが併設
されこの信号処理機14Bは2種類の赤外光を2種類の
トリガ信号としてマーク信号出力部15に出力する。こ
こでは、ラップトリガ信号13cと、区間トリガ信号1
3dとである。マーク信号出力部15では、これらのト
リガ信号を受信したときに、マーク信号を出力する。こ
のように、本実施例において自車位置検出手段は、赤外
光受信機14Aと、信号処理機14Bと、マーク信号出
力部15とから構成されている。
【0033】図4に示すように、トリガ信号13aは2
種類準備され、一方をラップトリガ信号13b、他方を
区間トリガ信号13cとしている。ラップトリガ信号1
3bは、走行体がコース内を何周したかを計測するため
の信号であり、区間トリガとは、コース内の位置を検出
するための信号である。
【0034】続いて本実施例の動作を説明する。ここで
は、走行体2が周回コース3を走行中、トリガ信号受信
部14が、周回コース3上の複数の区分位置7に設置さ
れた遠隔トリガ装置12からトリガ信号13aを受信し
たとき、マーク信号出力部15は、走行データ編集部1
0にマーク信号を出力する。
【0035】走行データが速度データである場合の一例
を図5に示した。図5(A)は周回1(LAP=1)か
ら6周目(LAP=6)までの車速データを示し、グラ
フ中の点線は図4の区分位置7Aから7Fに対応してい
る。図5(B)は図5(A)に示した周回2(LAP=
2)の拡大図である。この図5で明らかなように、本実
施例によると走行データと周回コース上の位置の対応が
非常に明確であり、すなわち、走行環境の変化に応じた
走行データを正確に得ることができる。このため、走行
データの分析が容易であると共に、分析範囲が拡大す
る。本実施例では、図4及び図5に示すように区分位置
を6カ所としているが、これに限定されるものではな
い。また、周回コースは必ずしも周回である必要はな
く、開始位置と終了位置が同一箇所でなく、一方から他
方への走行でも良い。
【0036】次に、請求項3に対応する実施例を説明す
る。本実施例では、走行データ編集部10が、複数の区
分位置7で区切られる区間16毎に走行データ4の特徴
値17を算出して当該区間別の特徴値を走行データ4と
して出力する区間別特徴値編集機能18を備えている。
【0037】特徴値とは、区間内に得られたデータ中そ
れぞれのデータ種別に応じた特徴値をいう。例えば、水
温データであれば区間内の最高温度及び最低温度であ
り、車速データである場合は最高/最低速度や、最高加
速度等である。この特徴値は、走行体の試験の種類によ
って定義されて用いられる。
【0038】続いて本実施例の動作を説明する。ここで
は、走行データ編集部10が、マーク信号8aを受信し
たときまでの走行データ4にマークデータ8bを追加し
たとき、区間別特徴値編集機能18が、当該マークデー
タ8bで区切られた区間毎に走行データ4の特徴値17
を算出し、この区間別の特徴値17を走行データ4とし
て出力する。
【0039】上述したようにこの実施例では、走行デー
タ編集部が、走行データの内、特に必要なデータのみを
走行体内で編集するため、走行データ受信部に送信する
データ量を最大限減少させることができ、無線伝送にか
かる負担を飛躍的に減少させることができる。また、走
行データ編集部が、この特徴値の抽出を区分位置で定め
られる区間毎に行うため、区分位置の設定と特徴値抽出
の手法を設定しておくことで、走行データ蓄積装置にお
いて特別の処理を行わずに求めているデータのみを迅速
に得ることができる。
【0040】次に、請求項4に対応する実施例を図6及
び図7を参照して説明する。本実施例では、走行データ
送信部11が、複数の区分位置7の内走行データ蓄積装
置5近傍の区分位置7であるときに走行データ4を送信
する一括送信機能19を備えている。
【0041】続いて本実施例の動作を説明する。ここで
は、走行データ編集部によって走行データが一時的に蓄
積されたのち、走行データ送信部が、当該走行データを
走行データ蓄積装置に送信する。このとき、一括送信機
能が、複数の区分位置の内走行データ蓄積装置近傍の区
分位置であるときに走行データを一括して送信してい
る。これを図6を参照して説明する。
【0042】図6は走行体における動作の詳細を示すフ
ローチャートである。ここでは、周回数である「ラップ
数」と、区分位置で区切られた区間の開始位置からの順
番を示す「区間No.」と、走行データを走行データ蓄
積装置に送信可能か否かを示す「送信フラグ」とを用い
ている。また、ここでは特徴値を算出して送信する場合
を例として採用している。
【0043】まず始めに、各変数の初期化を行う。ここ
では、ラップ数を「0」に設定し、区間No.を1に、
送信フラグを0に設定する(ステップS1)。続いて、
走行データ編集部10は、各センサ6からの走行データ
4とマークデータ8bとから走行データの特徴値17を
計算する(ステップS2)。
【0044】さらに、走行データ送信部11が、送信フ
ラグが「1」かどうかを確認し、「1」であれば走行デ
ータの特徴値17を走行データ蓄積装置に無線伝送する
(ステップS4)。この無線伝送に続いて、また、ステ
ップS4で送信フラグが「1」でなかった場合、トリガ
信号受信部14がラップトリガ13c受信したか否かを
確認する(ステップS5)。もしくは、ラップトリガ受
信による割り込みを受け付ける。同様に、区間トリガ1
3dを受信したか否かを確認する(ステップS6)。
【0045】走行データ編集部10は、ラップトリガ1
3cを受信した場合、ラップ数を1増加し、周回が1周
増えたことを記録して、区間No.を1に再設定する
(ステップS7)。次に、ステップS9に処理を移行す
る。また、走行データ編集部は、区間トリガ13dを受
信した場合、区間No.を1増加し、次の区間であるこ
とを記録する(ステップS8)。続いて、ステップS9
に処理を移行する。
【0046】ステップS9及びS10では、走行データ
送信部11が、走行データを走行データ蓄積装置5に無
線伝送可能か否かを判別している。ここでは、ラップト
リガを受信したときに送信を開始するように設定されて
いるため、送信フラグを送信可能状態を示す「1」に設
定する。また、送信終了の判定は、ラップトリガ受信後
数秒間語に送信を終了するように設定されているため、
この場合、送信フラグを送信不可を示す「0」に設定す
る。この設定終了後、ステップS2に戻り、ループを形
成している。この送受信の判定手法は周回コース等に応
じて適切な手法が用いられている。
【0047】このように、ステップS3において送信フ
ラグの設定に対応して無線伝送するか否かを判定し、ま
た、ステップS2において、各トリガ信号13c,13
dに対応して設定されるラップ数及び区間No.をマー
クデータ8bとして走行データを編集し、特徴値を計算
している。
【0048】一方、走行データ蓄積装置における走行デ
ータの受信動作を図7を参照して説明する。図7は走行
データ蓄積装置における動作の詳細を示すフローチャー
トである。ここでは、まず、無線モデム等の初期設定を
行う(ステップS13)。次に、受信して蓄積されてい
る走行データを画面に表示する(ステップS14)。こ
こでは、数値で表示しても良いし、また、図5に示すよ
うにグラフに変換して表示するようにしても良い。
【0049】続いて、無線データの受信をまち、無線デ
ータを受信しないときは(ステップS15)、画面表示
を繰り返す。無線データを受信したときは、受信した無
線データをバッファに一時的に蓄積する(ステップS1
6)。続いて、この無線データから走行データを取り出
す(ステップS17)。無線データが途切れるまでこの
処理を繰り返し(ステップS18)、無線データが途切
れたとき、走行データをファイルに保存する(ステップ
S19)。続いて、ステップS14に戻り、ループを形
成する。
【0050】上述したようにこの実施例では、走行体
が、走行データ蓄積装置近傍にあるときに走行データを
送信するため、周回コースが例えば6.5[km]ほど
ある場合程度のテストコースである場合であっても、3
00「mm]程度の伝送が可能な簡易な無線伝送方式を
用いることができる。さらに、このとき走行データの特
徴値を算出して走行データとすることから、無線伝送,
記録等に必要なデータの量を最小限にすることができ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、走行データ編集部が、マーク信号
を受信したときまでの走行データにマークデータを追加
し、走行データ送信部が、このマークデータが付加され
た走行データを走行データ蓄積装置に送信するため、周
回コースのどの区間における走行データであるかを正確
に保持した走行データを走行データ蓄積装置に記録する
ことができる。このように、走行状態の変化に対応した
走行データを蓄積することができる従来にない優れた走
行体用データ通信システムを提供することができる。
【0052】請求項2記載の本発明では、トリガ信号受
信部が、周回コース上の複数の区分位置に設置された遠
隔トリガ装置からトリガ信号を受信したとき、マーク信
号出力部が、走行データ編集部にマーク信号を出力する
ため、周回コース上に必要に応じて区間を設けることが
でき、さらに、この区間を正確に反映した走行データを
作成することができる。このように走行状態の変化に対
応した走行データを蓄積することができる従来にない優
れた走行体用データ通信システムを提供することができ
る。
【0053】請求項3記載の本発明では、走行データ編
集部が、マーク信号を受信したときまでの走行データに
マークデータを追加したとき、区間別特徴値編集機能
が、当該マークデータで区切られた区間毎に走行データ
の特徴値を算出し、この区間別の特徴値を走行データと
して出力するため、走行データを走行データ蓄積装置に
送信する前に、走行データの内特に必要なデータを算出
することができ、そのため、送信するデータの容量を最
小限少なくすることができる。また、この特徴値の算出
がマークデータで区切られた区間毎に行われるため、走
行体の走行環境に応じた特徴値を算出することができ
る。このように、走行状態の変化に対応した走行データ
を蓄積することができる従来にない優れた走行体用デー
タ通信システムを提供することができる。
【0054】請求項4記載の本発明では、走行データ送
信部が、一括送信機能によって複数の区分位置の内走行
データ蓄積装置近傍の区分位置であるときに走行データ
を一括して送信するため、周回コースが長距離にわたる
場合であっても、簡易な手法で走行データを走行データ
蓄積装置に送信することができる。また、この走行デー
タには周回コースの区間を示すマークデータが付されて
いるため、走行データ蓄積装置は、周回コースの区間に
正確に対応した走行データを得ることができる。このよ
うに、走行状態の変化に対応した走行データを蓄積する
ことができる従来にない優れた走行体用データ通信シス
テムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す走行体の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】遠隔トリガ装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示した遠隔トリガ装置を配置した場合の
実施例を示す説明図である。
【図5】走行データが車速データである場合の一例を示
すグラフ図であり、図5(A)は周回数が1から6まで
のデータを示し、図5(B)は周回数が2の時の拡大図
である。
【図6】走行データ送信部の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図7】走行データ蓄積装置の動作の一例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 走行体用データ通信システム 2 走行体としてのテスト車両 3 周回コース 4 走行データ 5 走行データ蓄積装置 6 各種センサ 7 区分位置 8a マーク信号 8b マークデータ 9 自車位置検出手段 10 走行データ編集部 11 走行データ送信部 12 遠隔トリガ装置 12A 赤外光出力機 13a トリガ信号 14 トリガ信号受信部 14A 赤外光受信機 15 マーク信号出力部 16 区分位置7で区切られる区間 17 走行データ4の特徴値 18 区間別特徴値編集機能 19 一括送信機能

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両等の走行体と、この走行体用の周回
    コースと、前記走行体から所定の走行データを受信して
    蓄積する走行データ蓄積装置とを備えた走行体用データ
    通信システムにおいて、 前記走行体が、前記走行データを捕捉する各種センサ
    と、自車の走行位置が前記周回コース上の区分位置のい
    ずれかであるときにマーク信号を出力する自車位置検出
    手段と、前記マーク信号に基づいて前記走行データにマ
    ークデータを付加する走行データ編集部と、前記マーク
    データが付された走行データを前記走行データ蓄積装置
    に送信する走行データ送信部とを備えたことを特徴とす
    る走行体用データ通信システム。
  2. 【請求項2】 前記周回コース上の区分位置に、遠隔ト
    リガ装置が設置されると共に、 前記自車位置検出手段が、前記遠隔トリガ装置からトリ
    ガ信号を受信するトリガ信号受信部と、当該トリガ信号
    を受信したときに前記マーク信号を出力するマーク信号
    出力部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の走行
    体用データ通信システム。
  3. 【請求項3】 前記走行データ編集部が、前記区分位置
    で区切られる区間毎に前記走行データの特徴値を算出し
    て当該区間別の特徴値を走行データとして出力する区間
    別特徴値編集機能を備えたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の走行体用データ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記走行データ送信部が、前記複数の区
    分位置の内前記走行データ蓄積装置近傍の区分位置であ
    るときに前記走行データを送信する一括送信機能を備え
    たことを特徴とする請求項1,2又は3記載の走行体用
    データ通信システム。
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