JPH07273688A - 通信機 - Google Patents

通信機

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JPH07273688A
JPH07273688A JP6062938A JP6293894A JPH07273688A JP H07273688 A JPH07273688 A JP H07273688A JP 6062938 A JP6062938 A JP 6062938A JP 6293894 A JP6293894 A JP 6293894A JP H07273688 A JPH07273688 A JP H07273688A
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dipole antenna
conductor
dielectric
line
antenna
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光一 常川
Tsutomu Endo
勉 遠藤
Yonehiko Sunahara
米彦 砂原
Shuji Urasaki
修治 浦崎
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Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体筐体に収納可能なダイポールアンテナ
の放射特性(利得)を改善する移動通信用携帯機を得る
ことを目的とする。 【構成】 誘電体筐体10に収納可能なダイポールアン
テナ1を給電する同軸給電線3の外部導体4bを誘電体
筐体10に内蔵された送受信回路7の地板9と別に設け
た導体板13に接続することにより放射特性を改善す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、誘電体筐
体に収納可能なダイポールアンテナの放射特性(利得)
を改善する移動通信用携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図38〜図39は誘電体筐体に収
納可能であり、給電部に平行2線線路を備えたダイポー
ルアンテナと、上記筐体に内蔵される送受信回路を有す
る移動通信用携帯機の概略構成図である。図38はダイ
ポールアンテナを誘電体筐体から引出した図である。図
において1はダイポールアンテナ、2は平行2線線路、
3はダイポールアンテナの同軸給電線、4aは同軸給電
線3の内部導体、4bは外部導体、5a、5bはダイポ
ールアンテナ1の引出し時の給電端子、6a、6bは収
納時の給電端子、7は送受信回路、8は同軸給電線3の
外部導体4bと送受信回路7の地板9との接続点、9は
導体からなる接地用の地板、10は誘電体筐体である。
そして、図39はダイポールアンテナ1を誘電体筐体1
0に収納した時の概略構成図である。
【0003】図38に示す引出されたダイポールアンテ
ナ1は同軸給電線3から平行2線線路2を介して給電さ
れて動作する。平行2線線路は途中での放射が少ないの
で効率良く電力が伝送できる。また、ダイポールアンテ
ナ1を押し込むことによって図39のように誘電体筐体
10に収納される。ダイポールアンテナ1の放射部のう
ち、誘電体筐体10に収納される方の給電端子6bは開
放になり、同軸給電線3の外部導体4bから送受信回路
7の地板9へ接続点8から電流が流れ込み、送受信回路
7の地板9がダイポールアンテナ1の誘電体筐体10か
ら突出した部分とともに放射部として働く。
【0004】さらに、例えば図40及び図41は誘電体
筐体に収納可能であり、給電部に平行2線線路を備えた
ダイポールアンテナと、上記筐体に送受信回路とともに
内蔵される小形アンテナを有する移動通信用携帯機の概
略構成図である。図40はダイポールアンテナを誘電体
筐体から引出した図である。図において1はダイポール
アンテナ、2は平行2線線路、3はダイポールアンテナ
の同軸給電線、4aは同軸給電線3の内部導体、4bは
外部導体、5a、5bはダイポールアンテナ1の引出し
時の給電端子、6a、6bは収納時の給電端子、7は送
受信回路、8は同軸給電線3の外部導体4bと送受信回
路7の地板9との接続点、10は誘電体筐体、11は小
形アンテナ、120は小形アンテナの給電ピンである。
そして、図41はダイポールアンテナ1を誘電体筐体1
0に収納した時の概略構成図である。
【0005】図40に示す引出されたダイポールアンテ
ナ1は同軸給電線3から平行2線線路2を介して給電さ
れて動作し、内蔵された小形アンテナ11とともにダイ
バーシチ通信を行う。また、ダイポールアンテナ1を押
し込むことによって図41のように誘電体筐体10に収
納される。ダイポールアンテナ1の放射部のうち、誘電
体筐体10に収納される方の給電端子6bは開放にな
り、同軸給電線3の外部導体4bから送受信回路7の地
板9へ接続点8から電流が流れ込み、送受信回路7の地
板9がダイポールアンテナ1の誘電体筐体10から突出
した部分とともに放射部として働く。
【0006】さらに、例えば、図42は、誘電体筐体に
収納可能であり、同軸給電線から給電をうけるモノポー
ルアンテナを備えた移動無線通信機の概略構成図であ
る。図42は、特開平4−318701号公報に示され
た「移動無線通信機のアンテナ取り付け構造」の要部正
面断面図である。このアンテナの取り付け構造は、モノ
ポールアンテナ100が誘電体筐体10に収納可能であ
り、同軸給電線3の内部導体4aをモノポールアンテナ
100の給電端子5aに接続し、同軸給電線3の外部導
体4bを1/4波長のコイル状開放線路130に接続し
たものである。コイル状開放線路130はモノポールア
ンテナ100をコイルの中心に通して収容する。このよ
うに、アンテナ取り付け構造を構成することにより、ア
ンテナの収納スペースを小さくするとともに、アンテナ
の放射特性や利得の劣化を少なくする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動通信用携帯
機は以上のように構成されているので、同軸給電線3と
平行2線線路2の接続部におけるモードの不整合によ
り、同軸給電線3の外部導体4bからの電流が接続点8
から送受信回路7の地板9へ流れ込み、地板9上に損失
のある素子が装荷されているとそこで損失が発生して利
得低下を生じるという課題がある。また、ダイポールア
ンテナ1を押し込むことによって図39、図41のよう
に誘電体筐体10に収納されるが、ダイポールアンテナ
1の放射部のうち、誘電体筐体10に収納される方の給
電端子6bは開放になって、同軸給電線3の外部導体4
bからの電流が接続点8から送受信回路7の地板9へ流
れ込み、地板9上に損失のある素子が装荷されていると
そこに電流が流れることによって損失が発生して利得低
下を生じるという課題がある。さらに、誘電体筐体10
に収納されている平行2線線路2にも電流が流れ込み、
利得低下を生じるという課題がある。そして、使用者が
誘電体筐体10を手で握るとダイポールアンテナ1の放
射部を手で覆うことになり、ダイポールアンテナ1の放
射特性が著しく変化するという課題がある。また、ダイ
ポールアンテナ1と誘電体筐体10に内蔵される小形ア
ンテナ11とともにダイバーシチ通信を行う時は、同軸
給電線3の外部導体4bからの電流が接続点8から送受
信回路7の地板9へ流れ込み、送受信回路7の地板9を
共用している小形アンテナ11とダイポールアンテナ1
との結合が強くなり、小形アンテナ11の放射特性を劣
化させるという課題がある。また、図42のように、モ
ノポールアンテナを用いて、同軸給電線3の外部導体4
bをコイル状開放線路に接続し、ダイポールアンテナに
近い構成にすることにより、放射パターンの形状歪みを
少なくし、利得の劣化を少なくする例があるが、この例
はモノポールアンテナに適用できるものであり、ダイポ
ールアンテナにおいては、前述したようにダイポールア
ンテナが収納された場合にダイポールアンテナの給電端
子6bが開放になってしまうという課題がある。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、誘電体筐体に収納可能なダイポ
ールアンテナを給電する同軸線の外部導体を内蔵された
送受信回路の地板と別に設けた導体に接続することによ
り放射特性を改善する通信機を得ることを目的とする。
特に、この発明はダイポールアンテナを誘電体筐体に収
納した場合において利得の劣化が少ない通信機を得るこ
とを目的とする。また、誘電体筐体に収納可能なダイポ
ールアンテナとは別に誘電体筐体に内蔵された小形アン
テナとともにダイバーシチ通信を行うときに、ダイポー
ルアンテナを給電する同軸線の外部導体を内蔵された送
受信回路の地板と別に設けた導体に接続することにより
ダイポールアンテナと小形アンテナの放射特性をともに
改善する通信機を得ることを目的とする。また、ダイポ
ールアンテナを引出した時の給電に用いられる平行2線
線路の長さを適当に選ぶことにより、ダイポールアンテ
ナを収納したときの放射特性を改善する通信機を得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の通信機は、以下の要素を有するもので
ある。 (a)誘電体筐体、(b)上記誘電体筐体に収納可能な
ダイポールアンテナ、(c)上記誘電体筐体に内蔵され
た通信回路、(d)上記通信回路から上記ダイポールア
ンテナを給電する給電線、(e)上記給電線の接地側に
接続され、給電線を接地するために設けられた導体。
【0010】また、この発明に係る通信機は、さらに、
上記誘電体筐体に内蔵されたアンテナを備えたことを特
徴とする。
【0011】また、この発明に係る通信機は、さらに、
上記給電線の接地側を上記ダイポールアンテナの引き出
し時に上記ダイポールアンテナに接続し、上記給電線の
接地側を上記ダイポールアンテナの収納時に上記導体に
接続する切り替え接続手段を備えたことを特徴とする。
【0012】また、この発明に係る通信機は、同軸給電
線の外部導体を接続する導体を、誘電体筐体内側の壁面
に被着した導体としたものである。
【0013】また、この発明に係る通信機は、同軸給電
線の外部導体を接続する導体を、誘電体筐体内側に設け
られた片面ないし両面が高誘電率の誘電体に覆われた導
体としたものである。
【0014】また、この発明に係る通信機は、同軸給電
線の外部導体を接続する導体を、誘電体筐体内側に設け
た高抵抗の導体としたものである。
【0015】また、この発明に係る通信機は、同軸給電
線の外部導体を接続する導体を、誘電体筐体の外側で使
用者が手で握る部分に設けた導体としたものである。
【0016】また、この発明に係る通信機は、ダイポー
ルアンテナを給電する同軸給電線の外部導体の外側に1
/4波長の円筒導体を被せ、上記同軸給電線の末端にお
いて、上記同軸給電線の外部導体を上記円筒導体の末端
に接続したものである。
【0017】また、この発明に係る通信機は、ダイポー
ルアンテナを給電する同軸給電線の外部導体の外側に高
誘電率の誘電体を挟んで円筒導体を被せ、上記同軸給電
線の末端において、上記同軸給電線の外部導体を上記円
筒導体の末端に接続したものである。
【0018】また、この発明に係る通信機は、ダイポー
ルアンテナの給電線路として、給電部に1/2波長の給
電線路を備えたものである。
【0019】また、この発明に係る通信機は、ダイポー
ルアンテナの給電線路として、給電部に1/2波長の給
電線路を備え、上記ダイポールアンテナを上記誘電体筐
体に収納した時、上記給電線路の上記ダイポールアンテ
ナの給電部から1/4波長の部分を短絡したものであ
る。
【0020】
【作用】この発明においては、同軸給電線の外部導体
を、導体に接続したことにより、同軸給電線の外部導体
からの電流が通信回路の地板に流れ込まないのでダイポ
ールアンテナの利得を改善することができる。
【0021】この発明においては、同軸給電線の外部導
体からの電流が通信回路と小形アンテナが共用する通信
回路の地板に流れ込まないのでダイポールアンテナの利
得を改善することができるだけでなく、小形アンテナの
利得も改善できる。
【0022】この発明においては、ダイポールアンテナ
を誘電体筐体から引出し時と収納時に同軸給電線の外部
導体を切り替えて接続する切り替え接続手段を備えたこ
とにより、引出した時にダイポールアンテナのアンテナ
の動作に無関係な導体に同軸給電線の外部導体を接続し
ないので、引出した時でもダイポールアンテナの利得を
良好にすることができる。
【0023】この発明においては、同軸給電線の外部導
体を接続する導体として、誘電体筐体の壁面に被着した
導体を用いたことにより、誘電体筐体の塗装処理時に導
体を実現できるので、製作を容易にすることができる。
【0024】この発明においては、同軸給電線の外部導
体を接続する導体として、誘電体筐体内側に設けられた
片面ないし両面が高誘電率の誘電体に覆われた導体を用
いたことにより、導体の寸法を小形にできる。
【0025】この発明においては、同軸給電線の外部導
体を接続する導体として、誘電体筐体内側に設けた高抵
抗の導体を用いたことにより、上記導体に流れ込む電流
量を抑制するので、上記ダイポールアンテナが垂直にな
るように誘電体筐体を設置した時の水平面内の放射電界
強度を制御し、良好な利得を得ることができる。
【0026】この発明においては、同軸給電線の外部導
体を接続する導体として、誘電体筐体の外側で使用者が
手で握る部分に設けた導体を用いたことにより、上記同
軸給電線の外部導体からの電流を上記導体を握る使用者
を導体として地面まで流すことができるので、良好な利
得を得ることができる。
【0027】この発明においては、ダイポールアンテナ
を給電する同軸給電線の外部導体の外側に1/4波長の
円筒導体を被せ、上記同軸給電線の末端において、上記
同軸給電線の外部導体を上記円筒導体の末端に接続した
ことにより、上記ダイポールアンテナと同軸給電線の接
続部におけるモード不整合を解消することができ、良好
な利得を得ることができる。
【0028】この発明においては、ダイポールアンテナ
を給電する同軸給電線の外部導体の外側に高誘電率の誘
電体を挟んで円筒導体を被せ、上記同軸給電線の末端に
おいて、上記同軸給電線の外部導体を上記円筒導体の末
端に接続したことにより、上記ダイポールアンテナと同
軸給電線の接続部におけるモード不整合を解消すること
ができ、良好な利得を得ることができ、さらに、円筒導
体を小形にできる。
【0029】この発明においては、ダイポールアンテナ
の給電部に1/2波長の給電線路を備えたことにより、
上記ダイポールアンテナを誘電体筐体に収納した時に、
ダイポールアンテナの給電点から給電線路を見たインピ
ーダンスが大きくなるので、給電線路に流れ込む電流が
非常に少なくなり、ダイポールアンテナの放射特性の劣
化を最小限にすることができる。
【0030】この発明においては、ダイポールアンテナ
の給電部に1/2波長の給電線路を備え、上記ダイポー
ルアンテナを上記誘電体筐体に収納した時、上記給電線
路の上記ダイポールアンテナの給電部から1/4波長の
部分を短絡したことにより、上記ダイポールアンテナを
誘電体筐体に収納した時に、ダイポールアンテナの給電
点から給電線路を見たインピーダンスが大きくなるの
で、給電線路に流れ込む電流が非常に少なくなり、ダイ
ポールアンテナの放射特性の劣化を最小限にすることが
できる。
【0031】
【実施例】
実施例1.図1及び図2はこの発明の実施例1を示す概
略構成図であり、図1はダイポールアンテナを誘電体筐
体から引出した時の図であり、図2はダイポールアンテ
ナを収納した時の図である。1はダイポールアンテナで
あり、2は平行2線線路であり、3は同軸給電線であ
り、4aは同軸給電線3の内部導体、4bは同軸給電線
3の外部導体であり、5a、5bはダイポールアンテナ
1を引き出した時の給電端子であり、6a、6bはダイ
ポールアンテナ1を収納した時の給電端子であり、7は
送受信回路であり、9は送受信回路7の地板であり、1
0は誘電体筐体であり、13は誘電体筐体の内側に収納
したダイポールアンテナと概略平行になるように設けら
れた導体棒又は導体板(以下、代表して単に導体板とも
いう)、12は同軸給電線3の外部導体4bを導体板1
3に接続する接続点である。
【0032】次に動作原理について説明する。ダイポー
ルアンテナ1を引出した時は、同軸給電線3から供給さ
れる電力は、給電端子5a、5bにおいて接続した平行
2線線路2を介してダイポールアンテナ1を励振する。
ダイポールアンテナ1を収納した時は、内部導体4aは
給電端子6aでダイポールアンテナ1に接続し、ダイポ
ールアンテナの給電端子6bは開放されているが同軸給
電線3の外部導体4bは接続点12において導体板13
に接続されている。そのため、外部導体4bからの電流
は接続点12より導体板13に流れ、ダイポールアンテ
ナ1の誘電体筐体10からの突出部を放射部とし、導体
板13を地板としたモノポールアンテナとして動作をす
るので、送受信回路7の地板9に電流が流れ込むことに
よって生じていた損失を軽減できる。その結果、収納時
に良好な放射特性(利得)が得ることができる。
【0033】以上のように、この実施例は、誘電体筐体
と、この筐体に収納可能であり、給電部に平行2線給電
線路を備えたダイポールアンテナと、上記筐体に内蔵さ
れる送受信回路と、上記ダイポールアンテナの収納時に
はダイポールアンテナの給電部に接続し、引出し時には
上記平行2線給電線に接続して平行2線給電線を介して
ダイポールアンテナを給電する同軸給電線からなる移動
通信用携帯機において、上記同軸給電線の外部導体を、
上記誘電体筐体の内側に収納時のダイポールアンテナに
対して概略平行に設けられた導体棒あるいは導体板に接
続したことを特徴とする。
【0034】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、同軸給電線の外部導体を、誘電体筐体の内側に収納
時のダイポールアンテナに対して概略平行に設けられた
導体棒あるいは導体板に接続したことにより、同軸給電
線の外部導体からの電流が送受信回路の地板に流れ込ま
ないのでダイポールアンテナの利得が改善する効果があ
る。なお、この実施例1における利得の改善測定例につ
いては、後述する実施例8において、実施例8の改善測
定例と合わせて説明する。
【0035】実施例2.図3及び図4はこの発明の実施
例2を示す概略構成図であり、図3はダイポールアンテ
ナを誘電体筐体から引出した時であり、図4はダイポー
ルアンテナを収納した時である。14はコイル状に曲げ
て長さを短縮し、誘電体筐体10に収納した時に、誘電
体筐体10から突出する放射部である。
【0036】次に動作原理について説明する。導体板1
3を設けることにより、実施例1と同様な効果が得られ
るだけでなく、さらに、放射部をコイル状に曲げること
により、アンテナ長を短くでき、ダイポールアンテナを
収納した時に突出部を小さくできる。
【0037】実施例3.図5〜図8はこの発明の実施例
3を示す概略構成図であり、図5は誘電体基板上に設け
たダイポールアンテナの表面図であり、図6は裏面図で
ある。そして、図7はダイポールアンテナを誘電体筐体
から引出した時であり、図8はダイポールアンテナを収
納した時である。15は誘電体基板であり、16a、1
6bは蛇行状に曲げたダイポールアンテナの放射部であ
る。17は誘電体基板を挟むように両面に形成された平
行2線線路であり、18aはダイポールアンテナの放射
部16aに、18bはスルーホール19を介して放射部
16bに、それぞれ平行2線線路17を経由して給電す
るための給電端子である。20はダイポールアンテナを
収納した時の放射部16aに接続する給電端子である。
21aは一端が同軸給電線3の内部導体4aに接続した
ばね状接点であり、21bは一端が同軸給電線3の内部
導体4bに接続したばね状接点である。
【0038】次に動作原理について説明する。誘電体基
板14を引出した時は、ばね状接点21a、21bがそ
れぞれ給電端子18a、18bにそれぞれ圧着し、同軸
給電線3から供給される電力は、平行2線線路17を介
してダイポールアンテナ16a、16bを励振する。誘
電体基板15を収納した時は、内部導体4aに接続して
いるばね状接点21aは給電端子20に圧着している
が、内部導体4bに接続しているばね状接点21bは開
放される。しかし、同軸給電線3の外部導体4bは接続
点12において導体板13に接続されているため、外部
導体4bからの電流は接続点12より導体板13に流
れ、ダイポールアンテナ16aを放射部とし、導体板1
3を地板としたモノポールアンテナとして動作をするの
で、送受信回路7の地板9に電流が流れ込むことによっ
て生じていた損失を軽減できる。その結果、収納時に良
好な放射特性(利得)が得ることができる。さらに、ダ
イポールアンテナの放射部を蛇行状に曲げているので、
放射部を小形にできる。そして、平行2線線路17を含
めたダイポールアンテナが誘電体基板上に印刷の技術で
実現できるので製作を容易にすることができる。
【0039】実施例4.図9及び図10はこの発明の実
施例4を示す図であり、図9はダイポールアンテナの表
面図であり、図10は裏面図である。15は誘電体基板
であり、22は蛇行状に曲げたダイポールアンテナの放
射部であり、23a、23bは折り返し導体である。1
6は誘電体基板を挟むように両面に形成された平行2線
線路であり、18aはダイポールアンテナの放射部22
に、18bはスルーホール19を介して折り返し導体2
3a、23bに、それぞれ平行2線線路17を経由して
給電するための給電端子である。20はダイポールアン
テナを収納した時の給電端子である。
【0040】次に動作原理について説明する。導体板1
3を設けることにより、実施例1と同様な効果が得られ
るだけでなく、さらにダイポールアンテナのもう一方の
放射部となる折り返し導体23a、23bをそれぞれ共
振周波数における波長の1/4前後の長さにすることに
より、共振周波数を中心として広帯域特性を呈するアン
テナにすることができる。
【0041】実施例5.図11はこの発明の実施例5を
示す図である。24は同軸給電線3の外部導体4bの接
続部から漸次幅が広くなっていく導体板である。
【0042】次に動作原理について説明する。導体板2
4の幅を漸次広げることにより、同軸給電線3の外部導
体4bから導体板24に容易に電流を流れ込むようにし
て、導体板23を設けることによる実施例1同様の効果
をさらに大きくすることができる。
【0043】実施例6.図12はこの発明の実施例6を
示す図である。25は同軸給電線3の外部導体4bの接
続部から蛇行状に曲げた蛇行状導体板である。
【0044】次に動作原理について説明する。同軸給電
線3の外部導体4bに接続する導体板を誘電体筐体内に
設けることができる空間には限りがあるので、大型の導
体板を設けることは難しい。そこで蛇行状導体板25の
ように導体板を蛇行状に折り曲げることで導体板を小形
にできるので、導体板の限られた空間への設置が可能に
なる。
【0045】実施例7.図13はこの発明の実施例7を
示す図である。26は一端を同軸給電線3の外部導体4
bに接続し、外部導体4bの外側に絶縁して螺旋状に巻
き付けた導体の帯である。
【0046】次に動作原理について説明する。同軸給電
線3の外部導体4bに接続する導体板を誘電体筐体内に
設けることができる空間には限りがあるので、大型の導
体板を設けることは難しい。そこで導体の帯26のよう
に螺旋状に外部導体4bに巻き付けることで導体板を小
形にできるので、導体板の限られた空間への設置が可能
になる。
【0047】実施例8.図14及び図15はこの発明の
実施例8を示す図である。図14はダイポールアンテナ
を引出した時の図であり、図15はダイポールアンテナ
を収納した時の図である。1はダイポールアンテナであ
り、2は平行2線線路であり、3は同軸給電線であり、
4aは同軸給電線3の内部導体、4bは同軸給電線3の
外部導体であり、5a、5bはダイポールアンテナ1を
引き出した時の給電端子であり、6a、6bはダイポー
ルアンテナ1を収納した時の給電端子であり、7は送受
信回路であり、9は送受信回路7の地板であり、10は
誘電体筐体であり、11は誘電体筐体に内蔵される小形
アンテナであり、12は同軸給電線3の外部導体4bを
誘電体筐体の内側に収納したダイポールアンテナと概略
平行になるように設けられた導体板13に接続する接続
点である。
【0048】次に動作原理について説明をする。ダイポ
ールアンテナ1を引出した時は、同軸給電線3から供給
される電力は、給電端子5a、5bにおいて接続した平
行2線線路2を介してダイポールアンテナ1を励振す
る。ダイポールアンテナ1を収納した時は、内部導体4
aは給電端子6aでダイポールアンテナ1に接続し、ダ
イポールアンテナの給電端子6bは開放されているが同
軸給電線3の外部導体4bは接続点12において導体板
13に接続されている。そのため、外部導体4bからの
電流は接続点12より導体板13に流れ、ダイポールア
ンテナ1の誘電体筐体10からの突出部を放射部とし、
導体板13を地板としたモノポールアンテナとして動作
をするので、送受信回路7の地板9に電流が流れ込むこ
とによって生じていた損失を軽減できる。その結果、収
納時に良好な放射特性(利得)が得ることができる。さ
らに、地板9を共用している小形アンテナ11との結合
も低減が可能になり、小形アンテナも良好な放射特性
(利得)を得ることができる。
【0049】以上のように、この実施例においては、誘
電体筐体と、この筐体に収納可能であり、給電部に平行
2線給電線路を備えたダイポールアンテナと、上記筐体
に送受信回路とともに内蔵された小形アンテナと、上記
ダイポールアンテナの収納時にはダイポールアンテナの
給電部に接続し、引出し時には上記平行2線給電線に接
続して平行2線給電線を介してダイポールアンテナを給
電する同軸給電線からなる移動通信用携帯機において、
上記同軸給電線の外部導体を、上記誘電体筐体の内側に
収納時のダイポールアンテナに対して概略平行に設けら
れた導体棒あるいは導体板に接続したことを特徴とす
る。
【0050】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、同軸給電線の外部導体を、誘電体筐体の内側に収納
時のダイポールアンテナに対して概略平行に設けられた
導体棒あるいは導体板に接続したことにより、同軸給電
線の外部導体からの電流が内蔵の小形アンテナが共用す
る送受信回路の地板に流れ込まないのでダイポールアン
テナの利得が改善することができるだけでなく、小形ア
ンテナの利得も改善する効果がある。
【0051】図16は、実施例1及び実施例8に示した
移動体通信用携帯機の構造の概略図である。この図は、
移動体通信用携帯機を裏側から主な構成部品毎に分解し
た図である。誘電体筐体10には、ダイポールアンテナ
がスライド式に収納可能なように取り付けられている。
また、誘電体筐体10には、小形アンテナ11となる逆
F放射板が取り付けられる。この逆F放射板はシールド
カバーに取り付けられる。このシールドカバーは、ダイ
ポールアンテナの接地側に接続される接続点8を有して
いる。また、シールドカバーの裏側には、アンテナ基板
が存在している。このアンテナ基板をシールドするため
に、さらに、小さなシールドカバーが存在する。これら
シールドカバーを取り付けるためのシールドフレームを
介して送受信回路を搭載した基板が装着される。送受信
回路とダイポールアンテナの間にはシールドカバーを通
過してダイポールアンテナへ給電するための給電線が設
けられている。図16に示したダイポールアンテナは、
板状アンテナであり、ゴアテックスをポリイミドでラミ
ネートした基板を樹脂(ポリオレフィン+ポリプロピレ
ン)で成形したものを用いる。このような、構造を持つ
移動体通信用携帯機を用いてダイポールアンテナの利得
の測定結果を図17及び図18に示す。
【0052】図17は、ダイポールアンテナの接地側接
点を接続点8に接続した場合の測定値を示している。図
17において、(a)は逆F放射板を取り付けないでダ
イポールアンテナ1のみを備えた場合の測定値を示して
いる。また、(b)はダイポールアンテナ1と逆F放射
板の両方を備えている場合を示している。それぞれの場
合において、(c)はダイポールアンテナを引き出した
場合、(d)はダイポールアンテナを収納した場合の測
定値を示している。
【0053】図18は、ダイポールアンテナ1の接地側
接点を接続点8に接続するのではなく、図19に示すよ
うに、長さLmmの銅テープに接続した場合の測定値を
示したものである。図18において、(e)は銅テープ
の長さLを50mmから25mmまで5mm単位で変化
させた場合を示している。図17及び図18に示した測
定値は、理想的な場合を利得0としており、理想的な場
合に比べて減少した利得をマイナスの値として示してい
る。したがって、各測定値の絶対値が小さいものほど利
得の減少が少ないことを示している。
【0054】図17に示す場合は、従来例に相当するも
のである。図18の場合は、この実施例に相当する測定
値である。図18に示すように、銅テープの長さLを変
えることにより、測定値が変化するが、長さLが30m
mの場合にいずれの条件の場合においても、図17に示
す従来例に相当する場合に比べて利得の減少が少なくな
っている。
【0055】図18において、特徴となる点は、銅テー
プを設けた場合に(a)のダイポールアンテナだけの場
合には、図17に比べて多少の改善が見られるが、
(b)に示すダイポールアンテナと逆F放射板の場合に
は銅テープの長さを変化させた場合、いずれの場合にお
いても約1dB近く利得が改善される点である。
【0056】実施例9.図20〜図22はこの発明の実
施例9を示す図である。図20は誘電体基板上に設けた
ダイポールアンテナを引出した時の図であり、図21は
誘電体基板上に設けたダイポールアンテナを収納した時
の図であり、図22は可動接点を示した図である。15
は誘電体基板であり、16aは蛇行状に曲げたダイポー
ルアンテナの蛇行状放射部であり、17は誘電体基板を
挟むように設けられた平行2線線路であり、18a、1
8bは誘電体基板上に設けたダイポールアンテナを引出
した時の給電点であり、19はスルーホールであり、2
0は誘電体基板上に設けたダイポールアンテナを収納し
た時の給電端子であり、27は一端が同軸給電線3の内
部導体4aに接続したばね状接点である。28は可動接
点の支点であり、29はレバーであり、30a、30b
はそれぞれ誘電体基板上に設けたダイポールアンテナを
引出した時に、そして、収納した時に同軸給電線3の外
部導体4bに接触する接点であり、31は誘電体基板上
に設けたダイポールアンテナを引出した時に給電端子1
8bに圧着し、誘電体基板上に設けたダイポールアンテ
ナを収納した時に導体板13に圧着するばね状接点であ
る。32は誘電体基板上に設けたダイポールアンテナを
引出した時にレバー29を押上げ、収納したときに開放
する誘電体基板15の下部に設けられた支持板であり、
33は一端が筐体内壁に設けられた固定端34を固定
し、もう一端をレバー29に固定した伸縮性ばねであ
る。
【0057】次に、動作原理について説明する。誘電体
基板上に設けたダイポールアンテナを引出す時、支持板
32が可動接点のレバー29を伸縮性ばね33を伸ばす
ように押し上げると同時に支点28を支点として可動接
点が回転し、接点30aが同軸給電線3の外部導体4b
に接触し、ばね状接点31が給電端子18bに圧着す
る。また、同軸給電線3の内部導体4aに接続されたば
ね状接点27が給電端子18bに圧着してダイポールア
ンテナを給電する。そして、誘電体基板上に設けたダイ
ポールアンテナを収納する時、支持板32が可動接点の
レバー29を開放するので伸縮性ばね33が収縮して、
支点28を支点として可動接点が回転し、接点30bが
同軸給電線3の外部導体4bに接触し、ばね状接点31
が導体板13に圧着する。また、同軸給電線3の内部導
体4aに接続されたばね状接点27が給電端子20に圧
着して導体板13を地板としたモノポールアンテナとし
て動作する。誘電体基板上に設けたダイポールアンテナ
を収納した時は、実施例1同様の効果が得られるが、引
出した時には、ダイポールアンテナの給電に無関係な導
体板13と絶縁することで電気的な構造が単純になるの
で、アンテナ調整が容易になる。
【0058】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを誘電体筐体から引出した時には、送受信回路
と上記ダイポールアンテナを接続する同軸給電線の外部
導体をダイポールアンテナの給電部に備えた平行2線給
電線路の末端で一方の線路に接続して給電し、収納時に
は上記誘電体筐体の内側にダイポールアンテナに対して
概略平行に設けられた導体棒あるいは導体板に切り替え
て接続する切り替え接続手段を備えたことを特徴とす
る。
【0059】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、ダイポールアンテナを誘電体筐体から引出した時に
は、送受信回路と上記ダイポールアンテナを接続する同
軸給電線の外部導体をダイポールアンテナの給電部に備
えた平行2線給電線路の末端で一方の線路に接続して給
電し、収納時には上記誘電体筐体の内側にダイポールア
ンテナに対して概略平行に設けられた導体棒あるいは導
体板に切り替えて接続する切り替え接続手段を備えたこ
とにより、引出した時にダイポールアンテナのアンテナ
の動作に無関係な導体板に同軸給電線の外部導体をを接
続しないので、引出した時でもダイポールアンテナの利
得を良好にする効果がある。
【0060】実施例10.図23はこの発明の実施例1
0を示す概略構成図である。35は誘電体筐体10の収
納時のダイポールアンテナと概略平行の誘電体筐体内側
の壁にメッキした導体であり、36は導体35に同軸給
電線3の外部導体4bに圧着することで接続する金属ば
ねである。
【0061】次に動作原理について説明する。実施例1
で用いた導体板13のかわりに、誘電体筐体10の内側
の壁にメッキした導体35を設けて、実施例1と同様の
効果を得ることができる。さらに、導体35を誘電体筐
体10の塗装作業とともに設けることができ、組み立て
の工数を減らすことができる。
【0062】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体を、誘電体筐
体内側の壁のダイポールアンテナに概略平行な面に被着
した導体に接続したことを特徴とする。
【0063】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、同軸給電線の外部導体を接続する導体として、誘電
体筐体内側の壁のダイポールアンテナに概略平行な面に
被着した導体を用いたことにより、誘電体筐体の塗装処
理時に導体を実現できるので、製作を容易にする効果が
ある。
【0064】実施例11.図24はこの発明の実施例1
1を示す概略構成図である。37は導体板13を包む高
誘電率の誘電体であり、38は同軸給電線3の外部導体
4bと導体板13を接続する導体板である。高誘電率の
誘電体37は導体板13が大気中にある場合、大気が提
供する誘電率より高い誘電率をもつもの、あるいは、誘
電体筐体10の誘電率より高い誘電率をもつものとす
る。
【0065】次に動作原理について説明する。実施例1
で用いた導体板13のまわりを高誘電率の誘電体37で
覆うことで導体板13が波長短縮効果により電気的に大
きくなるので、実施例1と同様な効果を得るために導体
板13を小さくすることができる。
【0066】図25は、波長短縮効果を説明するための
図である。図25(a)は、導体板13が誘電体で覆わ
れていない場合、導体板13に流れる電流の波長を示す
図である。また、図25(b)は、導体板13が誘電体
37で覆われた場合、導体板13に流れる電流の波長を
示す図である。この(a)と(b)を比較するとわかる
ように、誘電体37により導体板13が覆われた場合、
電流の波長が短くなる。したがって、たとえば、導体板
13に2波長分の電流を流す場合には、誘電体で覆われ
ていることにより、(b)に示すように導体板13の長
さを短くすることができる。図25の場合においては、
2波長の電流を流すために(a)に比べて(b)は誘電
体37で覆うことにより、導体板13の長さを2/3の
長さにすることができる。
【0067】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体を、誘電体筐
体内側に収納時のダイポールアンテナに概略平行に設け
られた片面ないし両面が高誘電率の誘電体に覆われた導
体棒あるいは導体板に接続したことを特徴とする。
【0068】この実施例のテープの移動体通信用携帯機
によれば、同軸給電線の外部導体を接続する導体とし
て、誘電体筐体内側に収納時のダイポールアンテナに概
略平行に設けられた片面ないし両面が高誘電率の誘電体
に覆われた導体棒あるいは導体板を用いたことにより、
導体の寸法を小形にする効果がある。
【0069】実施例12.図26はこの発明の実施例1
2を示す動作原理図である。39は誘電体筐体10の内
側に設けられた高抵抗の導体板である。40は、ダイポ
ールアンテナ1を誘電体筐体10に収納した時の電流分
布である。
【0070】次に動作原理について説明する。実施例1
で用いた導体板13のかわりに高抵抗の導体板39を用
いることにより、ダイポールアンテナ1と導体板39の
電流分布を制御することができ、放射特性(利得)を良
好にすることができる。
【0071】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体を、誘電体筐
体内側に収納時のダイポールアンテナに概略平行に設け
た高抵抗の導体に接続したことを特徴とする。
【0072】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、同軸給電線の外部導体を接続する導体として、誘電
体筐体内側に収納時のダイポールアンテナに概略平行に
設けた高抵抗の導体を用いたので、上記導体に流れ込む
電流量を抑制することにより、上記ダイポールアンテナ
が垂直になるように誘電体筐体を設置した時の水平面内
の放射電界強度を制御し、良好な利得を得る効果があ
る。
【0073】実施例13.図27及び図28はこの発明
の実施例13を示す図であり、図27は概略構成図であ
り、図28は本発明の移動通信用携帯機を使用時の様子
を示した図である。41は誘電体筐体10の外側に設け
られた同軸給電線3の外部導体4bに接続する導体板で
ある。
【0074】次に動作原理について説明する。使用者4
2が通話時に誘電体筐体10を手で握ることによって、
同軸給電線3の外部導体4bからの電流が導体板41を
経由して人体を流れ、地面43に通じ、人体を含めたア
ンテナを構成することができる。
【0075】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体を、誘電体筐
体の外側で使用者が手で握る部分に設けた導体棒あるい
は導体板に接続したことを特徴とする。
【0076】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、同軸給電線の外部導体を接続する導体として、誘電
体筐体の外側で使用者が手で握る部分に設けた導体棒あ
るいは導体板を用いたことにより、上記同軸給電線の外
部導体からの電流を上記導体棒あるいは導体板を握る使
用者を導体として地面まで流し、使用者の人体とともに
アンテナを構成するので、良好な利得を得る効果があ
る。
【0077】実施例14.図29及び図30はこの発明
の実施例14を示す図である。図29は概略構成図であ
り、図30は断面図である。44は同軸給電線3に被せ
られ、同軸給電線3の末端で外部導体4bと接続した1
/4波長の長さを持つ円筒導体である。45aは同軸給
電線3の内部導体4aに接続され、45bは同軸給電線
3の外部導体4bに接続される。平行2線線路である。
【0078】次に動作原理について説明する。円筒導体
44と同軸給電線3の外部導体4bを同軸線47とした
とき、同軸給電線3の末端46bで外部導体4bと円筒
導体44を短絡するとこの短絡端46bからみたインピ
ーダンスは非常に小さくなるので同軸給電線3の外部導
体4bからの電流は円筒導体44に流れ込む。また、開
放端46aにおいて円筒導体44は直列のリアクタンス
として働く。このリアクタンスが同軸線47の開放端4
6aからみたインピーダンスになる。円筒導体41の長
さを1/4波長(あるいは、その奇数倍の長さ)にする
と上記インピーダンスが無限大になり、同軸給電線3の
外部導体4bと円筒導体41は開放端46aで電気的に
遮断されたことと同様になる。従って、同軸給電線3の
外部導体4bの電流は、円筒導体にのみに流れ、損失の
増加を防ぐことができる。
【0079】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体の外側に1/
4波長の円筒導体を被せ、上記同軸給電線の末端におい
て、上記同軸給電線の外部導体を上記円筒導体の末端に
接続したことを特徴とする。
【0080】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、ダイポールアンテナを給電する同軸給電線の外部導
体の外側に1/4波長の円筒導体を被せ、上記同軸給電
線の末端において、上記同軸給電線の外部導体を上記円
筒導体の末端に接続したことにより、上記ダイポールア
ンテナと同軸給電線の接続部におけるモード不整合を解
消することができ、良好な利得を得る効果がある。
【0081】実施例15.図31はこの発明の実施例1
5を示す断面図である。48は実施例14の同軸給電線
3と円筒導体44の間に挟んだ高誘電率の誘電体であ
る。高誘電率の誘電体48は導体板13が大気中にある
場合、大気が提供する誘電率より高い誘電率をもつも
の、あるいは、誘電体筐体10の誘電率より高い誘電率
をもつものとする。
【0082】次に動作原理について説明する。高誘電率
の誘電体48を同軸給電線3と円筒導体44の間に挟む
ことにより、円筒導体44と同軸給電線3の外部導体4
bで同軸線49を構成しているとすると、波長短縮効果
により、物理長よりも電気長が長くなり、実施例14と
同様な効果を得るために、円筒導体を短縮する必要があ
り、構成全体を小形にできる。
【0083】以上のように、この実施例は、ダイポール
アンテナを給電する同軸給電線の外部導体の外側に高誘
電率の誘電体を挟んで円筒導体を被せ、上記同軸給電線
の末端において、上記同軸給電線の外部導体を上記円筒
導体の末端に接続したことを特徴とする。
【0084】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、ダイポールアンテナを給電する同軸給電線の外部導
体の外側に高誘電率の誘電体を挟んで円筒導体を被せ、
上記同軸給電線の末端において、上記同軸給電線の外部
導体を上記円筒導体の末端に接続したことにより、上記
ダイポールアンテナと同軸給電線の接続部におけるモー
ド不整合を解消することができ、良好な利得を得ること
ができ、さらに、円筒導体を小形にする効果がある。
【0085】実施例16.図32及び図33はこの発明
の実施例16を示す概略構成図であり、図32はダイポ
ールアンテナを誘電体筐体から引出した時であり、図3
3はダイポールアンテナを収納した時である。
【0086】次に動作原理について説明する。ダイポー
ルアンテナ1は同軸給電線3から、引出し時には給電端
子5a、5bを通して平行2線線路2を介して給電さ
れ、収納時には給電端子6a、6bを通して給電され
る。収納時には給電端子5a、5bと給電端子6a、6
bを両端とする平行2線線路2は給電端子6a、6bに
ダイポールアンテナ1と並列に接続した給電端子5a、
5bを解放端としたスタブとなる。この時、平行2線線
路2の長さを1/2波長(あるいは、その整数倍の長
さ)とすると給電端子6a、6bから平行2線線路2を
みたインピーダンスは無限大となり、同軸給電線3から
平行2線線路2に流れる電流は非常に小さくなり、ダイ
ポールアンテナ1の放射特性(利得)の低下を少なくす
ることができる。
【0087】以上のように、この実施例は、誘電体筐体
に収納可能なダイポールアンテナの給電部に1/2波長
の平行2線給電線路を備えたことを特徴とする。
【0088】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、ダイポールアンテナの給電部に1/2波長の平行2
線給電線路を備えたことにより、上記ダイポールアンテ
ナを誘電体筐体に収納した時に、ダイポールアンテナの
給電点から平行2線線路を見たインピーダンスが大きく
なるので、平行2線線路に流れ込む電流が非常に少なく
なり、ダイポールアンテナの放射特性の劣化を最小限に
する効果がある。
【0089】実施例17.図34及び図35はこの発明
の実施例17を示す概略構成図である。図34はダイポ
ールアンテナを誘電体筐体から引出した時であり、図3
5はダイポールアンテナを収納した時である。50は誘
電体筐体に備えられた短絡導体である。
【0090】次に動作原理について説明する。ダイポー
ルアンテナ1は同軸給電線3から、引出し時には給電端
子5a、5bを通して平行2線線路2を介して給電さ
れ、収納時には給電端子6a、6bを通して給電され
る。収納時には給電端子5a、5bと給電端子6a、6
bを両端とする平行2線線路2は給電端子6a、6bに
ダイポールアンテナ1と並列に接続した短絡導体50で
短絡されたスタブとなる。この時、短絡導体50の位置
を給電端子6a、6bから平行2線線路2の長さが1/
4波長となる位置にすると給電端子6a、6bから平行
2線線路2をみたインピーダンスは無限大となり、同軸
給電線3から平行2線線路2に流れる電流は非常に小さ
くなり、ダイポールアンテナ1の放射特性(利得)の低
下を少なくすることができる。
【0091】以上のように、この実施例は、誘電体筐体
に収納可能なダイポールアンテナの給電部に1/2波長
の平行2線給電線路を備え、上記ダイポールアンテナを
上記誘電体筐体に収納した時、上記平行2線給電線路の
上記ダイポールアンテナの給電部から1/4波長の部分
を短絡したことを特徴とする。
【0092】この実施例の移動体通信用携帯機によれ
ば、ダイポールアンテナの給電部に1/2波長の平行2
線給電線路を備え、上記ダイポールアンテナを上記誘電
体筐体に収納した時、上記平行2線給電線路の上記ダイ
ポールアンテナの給電部から1/4波長の部分を短絡し
たことにより、上記ダイポールアンテナを誘電体筐体に
収納した時に、ダイポールアンテナの給電点から平行2
線線路を見たインピーダンスが大きくなるので、平行2
線線路に流れ込む電流が非常に少なくなり、ダイポール
アンテナの放射特性の劣化を最小限にする効果がある。
【0093】実施例18.次に図36は、銅テープの設
置場所の他の例を示す図である。図36において、場所
1は前述した図19と同様に誘電体筐体10の内側の壁
に銅テープを設けた場合を示している。場所2は銅テー
プを誘電体筐体の内壁に設けた場合を示している。さら
に、場所3は銅テープを誘電体筐体のリアケース内部側
面に設けた場合を示している。このように、銅テープは
場所1に限らず、場所2あるいは場所3に設けるような
場合であってもかまわない。あるいは、1か所に設ける
場合に限らず、場所1と場所2、あるいは場所1と場所
3のように複数の場所に銅テープを設けるようにしても
かまわない。
【0094】実施例19.図37は、導体板13の形状
のいくつかの例を示す図である。(a)、(b)は銅テ
ープの場合であり、(a)は銅テープが四角形の場合を
示しており、(b)は銅テープが波打っている場合を示
している。また、(c)と(d)は銅棒を示しており、
(c)は断面が円の場合を示しており、(d)は断面が
楕円の場合を示している。また、(e)、(f)は銅板
の場合を示しており、(e)は直方体の場合を示してお
り、(f)は銅板が波打っている場合を示している。な
お、図示しないが、導体板13はこの他にも他の形状の
ものが考えられる。たとえば、誘電体筐体に内蔵される
場合には十分なスペースが確保できるとは限らないた
め、誘電体筐体内の空間に沿った任意の形状をとるよう
にしてもかまわない。また、導体板13を形成する物質
は導体であればよく、銅に限らず、アルミニウムや鉄を
用いるような場合であってもかまわない。
【0095】実施例20.上記実施例においては、移動
用の通信機を例にして説明したが、前述した実施例は移
動用の通信機に限らず、ダイポールアンテナを備えた通
信機に適用することができる。また、上記実施例におい
ては、携帯する通信機について説明したが、上記実施例
は携帯する通信機ばかりでなく、据付型の通信機におい
ても適用することが可能である。
【0096】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、同軸
給電線の外部導体を、誘電体筐体に設けられた導体に接
続したことにより、同軸給電線の外部導体からの電流が
通信回路の地板に流れ込まないのでダイポールアンテナ
の利得が改善する効果がある。
【0097】また、同軸給電線の外部導体からの電流が
小形アンテナが共用する通信回路の地板に流れ込まない
のでダイポールアンテナの利得が改善することができる
だけでなく、小形アンテナの利得も改善する効果があ
る。
【0098】また、切り替え接続手段を備えたことによ
り、引出した時にダイポールアンテナのアンテナの動作
に無関係な導体板に同軸給電線の外部導体をを接続しな
いので、引出した時でもダイポールアンテナの利得を良
好にする効果がある。
【0099】また、誘電体筐体内側の壁面に被着した導
体を用いたことにより、誘電体筐体の塗装処理時に導体
を実現できるので、製作を容易にする効果がある。
【0100】また、誘電体筐体内側に設けられた片面な
いし両面が高誘電率の誘電体に覆われた導体を用いたこ
とにより、導体の寸法を小形にする効果がある。
【0101】また、誘電体筐体内側に設けた高抵抗の導
体を用いたことにより、上記導体に流れ込む電流量を抑
制するので、上記ダイポールアンテナが垂直になるよう
に誘電体筐体を設置した時の水平面内の放射電界強度を
制御し、良好な利得を得る効果がある。
【0102】また、誘電体筐体の外側で使用者が手で握
る部分に設けた導体を用いたことにより、上記同軸給電
線の外部導体からの電流を上記導体を握る使用者を導体
として地面まで流すことができるので、良好な利得を得
る効果がある。
【0103】また、ダイポールアンテナを給電する同軸
給電線の外部導体の外側に1/4波長の円筒導体を被
せ、上記同軸給電線の末端において、上記同軸給電線の
外部導体を上記円筒導体の末端に接続したことにより、
上記ダイポールアンテナと同軸給電線の接続部における
モード不整合を解消することができ、良好な利得を得る
効果がある。
【0104】また、ダイポールアンテナを給電する同軸
給電線の外部導体の外側に高誘電率の誘電体を挟んで円
筒導体を被せたことにより、上記ダイポールアンテナと
同軸給電線の接続部におけるモード不整合を解消するこ
とができ、良好な利得を得ることができ、さらに、円筒
導体を小形にする効果がある。
【0105】また、ダイポールアンテナの給電部に1/
2波長の給電線路を備えたことにより、上記ダイポール
アンテナを誘電体筐体に収納した時に、ダイポールアン
テナの給電点から給電線路を見たインピーダンスが大き
くなるので、給電線路に流れ込む電流が非常に少なくな
り、ダイポールアンテナの放射特性の劣化を最小限にす
る効果がある。
【0106】また、ダイポールアンテナの給電部に1/
2波長の給電線路を備え、上記ダイポールアンテナを上
記誘電体筐体に収納した時、上記給電線路の上記ダイポ
ールアンテナの給電部から1/4波長の部分を短絡した
ことにより、上記ダイポールアンテナを誘電体筐体に収
納した時に、ダイポールアンテナの給電点から給電線路
を見たインピーダンスが大きくなるので、給電線路に流
れ込む電流が非常に少なくなり、ダイポールアンテナの
放射特性の劣化を最小限にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す概略構成図である。
【図2】この発明の実施例1を示す概略構成図である。
【図3】この発明の実施例2を示す概略構成図である。
【図4】この発明の実施例2を示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図6】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図7】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図8】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図9】この発明の実施例4を示す概略構成図である。
【図10】この発明の実施例4を示す概略構成図であ
る。
【図11】この発明の実施例5を示す概略構成図であ
る。
【図12】この発明の実施例6を示す概略構成図であ
る。
【図13】この発明の実施例7を示す概略構成図であ
る。
【図14】この発明の実施例8を示す概略構成図であ
る。
【図15】この発明の実施例8を示す概略構成図であ
る。
【図16】この発明の実施例1及び実施例8の測定条件
を示す図である。
【図17】従来例相当の構成の場合の測定結果を示す図
である。
【図18】実施例1及び実施例8相当の構成に場合の測
定結果を示す図である。
【図19】銅テープの位置を示す図である。
【図20】この発明の実施例9を示す概略構成図であ
る。
【図21】この発明の実施例9を示す概略構成図であ
る。
【図22】この発明の実施例9を示す概略構成図であ
る。
【図23】この発明の実施例10を示す概略構成図であ
る。
【図24】この発明の実施例11を示す概略構成図であ
る。
【図25】波長短縮効果を説明する図である。
【図26】この発明の実施例12を示す概略構成図であ
る。
【図27】この発明の実施例13を示す概略構成図であ
る。
【図28】この発明の実施例13を示す概略構成図であ
る。
【図29】この発明の実施例14を示す概略構成図であ
る。
【図30】この発明の実施例14を示す概略構成図であ
る。
【図31】この発明の実施例15を示す概略構成図であ
る。
【図32】この発明の実施例16を示す概略構成図であ
る。
【図33】この発明の実施例16を示す概略構成図であ
る。
【図34】この発明の実施例17を示す概略構成図であ
る。
【図35】この発明の実施例17を示す概略構成図であ
る。
【図36】この発明の実施例18における銅テープの場
所を示す図である。
【図37】この発明の実施例19における導体の形状を
示す図である。
【図38】従来の移動通信用携帯機を示す概略構成図で
ある。
【図39】従来の移動通信用携帯機を示す概略構成図で
ある。
【図40】従来の他の移動通信用携帯機を示す概略構成
図である。
【図41】従来の他の移動通信用携帯機を示す概略構成
図である。
【図42】従来のアンテナ取り付け構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ダイポールアンテナ 2 平行2線線路 3 同軸給電線 4a 内部導体 4b 外部導体 5a,5b 引出し時の給電端子 6a,6b 収納時の給電端子 7 送受信回路 8 接続点 9 地板 10 誘電体筐体 11 小形アンテナ 12 接続点 13 導体板 14 コイル状放射部 15 誘電体基板 16a,16b 蛇行状放射部 17 平行2線線路 18a,18b 引出し時の給電端子 19 スルーホール 20 収納時の給電端子 21a,21b ばね状接点 22 蛇行状放射部 23a,23b 折り返し導体 24 導体板 25 蛇行状導体板 26 導体の帯 27 ばね状接点 28 可動接点の支点 29 レバー 30a,30b 接点 31 ばね状接点 32 支持板 33 伸縮性ばね 34 固定端 35 メッキした導体 36 金属ばね 37 高誘電率の誘電体 38 導体板 39 高抵抗の導体板 40 電流分布 41 導体板 42 使用者 43 地面 44 円筒導体 45a,45b 平行2線線路 46a 同軸線の開放端 46b 同軸線の短絡端 47 同軸線 48 高誘電率の誘電体 49 同軸線 50 短絡導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 13/08 H04B 7/26 (72)発明者 砂原 米彦 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内 (72)発明者 浦崎 修治 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社電子システム研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有する通信機 (a)誘電体筐体、(b)上記誘電体筐体に少なくとも
    一部収納可能なダイポールアンテナ、(c)上記誘電体
    筐体に内蔵された通信回路、(d)上記通信回路から上
    記ダイポールアンテナを給電する給電線、(e)上記給
    電線の接地側に接続され、給電線を接地するために、上
    記通信回路とは別個に設けられた導体。
  2. 【請求項2】 上記通信機は、さらに、上記ダイポール
    アンテナ以外に上記誘電体筐体に内蔵されたアンテナを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の通信機。
  3. 【請求項3】 上記通信機は、さらに、上記ダイポール
    アンテナの引き出し時に上記給電線の接地側を上記ダイ
    ポールアンテナに接続し、上記ダイポールアンテナの収
    納時に上記給電線の接地側を上記導体に接続する切り替
    え接続手段を備えたことを特徴とする請求項1または2
    記載の通信機。
  4. 【請求項4】 上記導体を、上記誘電体筐体の壁面に設
    けたことを特徴とする請求項1、2、または3記載の通
    信機。
  5. 【請求項5】 上記導体の少なくとも一部分が高誘電率
    の誘電体に覆われていることを特徴とする請求項1、
    2、または3記載の通信機。
  6. 【請求項6】 上記導体は、上記ダイポールアンテナに
    比べて高抵抗の導体であることを特徴とする請求項1、
    2、または3記載の通信機。
  7. 【請求項7】 上記導体を、上記誘電体筐体の外壁に設
    けたことを特徴とする請求項1、2、または3記載の通
    信機。
  8. 【請求項8】 上記導体は、上記給電線外周に設けられ
    た1/4波長の奇数倍の長さをもつ筒状導体であること
    を特徴とする請求項1、2、または3記載の通信機。
  9. 【請求項9】 上記筒状導体と上記給電線の間に高誘電
    率の誘電体を設けたことを特徴とする請求項8記載の通
    信機。
  10. 【請求項10】 上記ダイポールアンテナは、給電部と
    給電部に接続された給電線路を備え、上記給電線は、ダ
    イポールアンテナの引き出し時に給電線路を介して給電
    し、ダイポールアンテナの収納時に給電部に給電し、上
    記給電線路は、1/2波長の整数倍の長さを有している
    ことを特徴とする請求項1、2、または3記載の通信
    機。
  11. 【請求項11】 上記給電線路を、ダイポールアンテナ
    の収納時に、給電部から1/4波長の奇数倍の長さの部
    分で短絡したことを特徴とする請求項10記載の通信
    機。
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