JP2015023426A - 広帯域アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】700MHz帯ないし3000MHz帯において使用することができる小型の広帯域アンテナを提供する。【解決手段】基板10の表面に中央部が切り欠かれてコ字状の形状とされたホット素子11と、上部が開放された矩形ループ状のアース素子12とが形成され、基板10の裏面にホット素子11に接続される給電ホット素子13と、アース素子12に接続される給電アース素子14とが形成されている。ホット素子11とアース素子12とでダイポールアンテナが構成されており、広帯域アンテナ1は、給電ホット素子13と給電アース素子14とから給電される。【選択図】図4

Description

本発明は、小型かつ広帯域のアンテナに関し、特に通信モジュール用のアンテナに適用して好適な広帯域アンテナに関するものである。
近年、業務用無線において通信モジュールを用いたシステムの開発が進んでいる。この通信モジュールが利用する通信網の一つとして800MHz帯および2000MHz帯を使用している携帯電話網があげられる。さらに、広帯域移動無線アクセスシステムやLTE(Long Term Evolution)システムにも対応させるには、700MHz帯ないし3000MHz帯を使用するようになる。この場合、通信モジュールには、通信網が利用する周波数帯域で動作する小型のアンテナが必要となる。従来、通信モジュール用のアンテナに適用されるアンテナが知られており、800MHz帯から2000MHz帯の通信網を利用する通信モジュールに適用することができる平面アンテナ(特許文献1参照)が従来提案されている。この平面アンテナの構成を図22(a)(b)に示す。図22(a)は従来の平面アンテナ100のアンテナ部の表面の構成を示す図であり、図22(b)は従来の平面アンテナのアンテナ部100の裏面の構成を示す図である。
これらの図に示す従来の平面アンテナのアンテナ部100は、高周波特性の良好な絶縁性のアンテナ基板110の表面に、図22(a)に示すように第1エレメント120と第2エレメント121との2つがプリントにより形成されている。アンテナ基板110は細長い長方形とされており、上半面に第1エレメント120が形成されており、下半面に第2エレメント121が形成されている。第1エレメント120は、給電点から拡がるテーパ部を有しほぼアンテナ基板110の周縁に沿って形成されている第1ループエレメント120aと、この第1ループエレメント120aの内部に形成された第1T型エレメント120bとから構成されている。第1T型エレメント120bは給電点から延伸された直線部と、直線部の先端に形成された直線部にほぼ直交する頭部とから構成されている。
また、第2エレメント121は第1エレメント120とほぼ線対称の形状に形成されており、給電点から拡がるテーパ部を有しほぼアンテナ基板110の周縁に沿って形成されている第2ループエレメント121aと、この第2ループエレメント121aの内部に形成された第2T型エレメント121bとから構成されている。第2T型エレメント121bは給電点から延伸された直線部と、直線部の先端に形成された直線部にほぼ直交する頭部とから構成されている。
図22(b)に示すように、アンテナ基板110の裏面にはアンテナ基板110の長軸方向に細長く延伸された無給電素子122が、第2エレメント121に対面して形成されている。また、第1エレメント120の給電点とスルーホール120cで接続されている給電パターン123aと、第2エレメント121の給電点とスルーホール121cで接続されているアースパターン123bとが形成されている。アンテナ部100は同軸ケーブルにより給電されるが、同軸ケーブルの芯線が給電パターン123aにハンダ付けにより接続され、芯線と同軸構造を構成しているシールド導体がアースパターン123bにハンダ付けにより接続される。
従来のアンテナ部100は、800MHz帯および2000MHz帯を使用している携帯電話網において動作可能なアンテナとされ、少なくとも815MHzないし2170MHzの周波数帯において3以下となるVSWR特性を示している。
特許第5138190号公報
従来の平面アンテナでは、800MHz帯および2000MHz帯において使用することができ、約111%の比帯域が得られるが、700MHz帯ないし3000MHz帯を使用する通信システムにおいて使用することが困難であるという問題点があった。
そこで、本発明は700MHz帯ないし3000MHz帯において使用することができる小型の広帯域アンテナを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明は、下記構成を備えることを特徴としている。
本発明にかかる広帯域アンテナは、縦長の矩形状の絶縁性の基板と、該基板の表面のほぼ中央から上部にかけて、中央部が切り欠かれたコ字状の形状に形成されているホット素子と、前記基板の表面の前記ホット素子の下方に、上部が開放されたほぼ矩形のループ形状に形成されているアース素子と、前記基板の裏面のほぼ中央に形成された給電ホット素子と、該給電ホット素子の直下に形成された給電アース素子とを備え、前記ホット素子の両側の下端の各々が、前記給電ホット素子の両側の端部のそれぞれに前記基板を介して接続され、前記アース素子の上端の1端が、前記給電アース素子の1端に前記基板を介して接続され、前記給電ホット素子の中途から延伸された延伸部と、前記給電アース素子のほぼ中央とが近接配置され、前記給電ホット素子の前記延伸部の先端と、前記延伸部の先端に対向する前記給電アース素子の部位が給電点とされていることを最も主要な特徴としている。
本発明の広帯域アンテナでは、絶縁性の基板の表面および裏面に形成されているアンテナ素子は、プリントパターンにより形成することができるため、小型化や大量生産に向くアンテナとすることができる。また、基板上に給電ケーブルやアンテナケースなどの他の部品を設置することもでき、小型で組立が容易な広帯域アンテナとすることができる。さらに、アンテナ素子のパターンのみからなる構成にも関わらず、非常に広帯域、例えば700〜3000MHzの約124.3%の比帯域(帯域幅約2300MHz)を超える広帯域特性が得られ、設計時間を短縮をすることが可能となる。
本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの表面の構成を示す正面図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの裏面の構成を示す背面図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの寸法の表記を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの正面および背面の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さEULの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さELUwの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さELrLの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さEUgの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さEUgbの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPLLの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPrLの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPrgの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPcwの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPLgの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPLwの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる広帯域アンテナの長さFPwの変化に対する比帯域幅特性を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる広帯域アンテナの表面および裏面の構成を示す正面図および背面図である。 本発明の第2実施例にかかる広帯域アンテナの正面および背面の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施例にかかる広帯域アンテナの表面および裏面の構成を示す正面図および背面図である。 本発明の第3実施例にかかる広帯域アンテナの正面および背面の構成を示す斜視図である。 従来の平面アンテナの表面および裏面の構成示す正面図および背面図である。
本発明の第1実施例の広帯域アンテナ1の構成を図1ないし図4に示す。なお、図1は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の表面の構成を示す正面図であり、図2は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の裏面の構成を示す背面図であり、図3(a)は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の寸法の表記を示す正面図であり、図3(b)は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の寸法の表記を示す背面図であり、図4(a)は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の表面の構成を示す斜視図であり、図4(b)は本発明にかかる第1実施例の広帯域アンテナ1の裏面の構成を示す斜視図である。なお、図1ないし図3においては広帯域アンテナ1に給電する同軸ケーブルを省略して示している。
これらの図に示すように、第1実施例の広帯域アンテナ1はテフロン基板やガラスエポキシ基板等の高周波特性の良好な絶縁性の基板10の表面と裏面とにプリントパターンとして形成された、ダイポールアンテナを構成するホット素子11とアース素子12と、給電用の給電ホット素子13と給電アース素子14とを備えている。この場合、基板10は縦長の矩形状とされており、基板10の表面の上部から中央部にかけてホット素子11が形成されており、基板10の表面の中央部から下部にかけてアース素子12が形成されている。また、基板10の裏面のほぼ中央部には給電ホット素子13と給電アース素子14が形成されている。広帯域アンテナ1は、給電ホット素子13と給電アース素子14から給電される。
ホット素子11は、基板10の右側縁の中央部から上部にほぼ平行に形成された所定の幅を有する縦長の第1垂直部11aと、基板10の左側縁の中央部から上部にほぼ平行に形成された所定の幅を有する縦長の第2垂直部11cと、第1垂直部11aと第2垂直部11cとの上端の間を接続する基板10の上縁にほぼ平行に形成された所定の幅を有する横長の水平部11bとからなり、中央部が下端から切り欠かれてコ字状の形状に形成されている。また、第1垂直部11aの下端の右端には矩形状のスルーホール部11dが、第2垂直部11cの下端の左端には矩形状のスルーホール部11eが下方へ突出して形成されている。
アース素子12は、基板10の右側縁の中央部から上部にほぼ平行に形成された所定の幅を有する縦長の第1垂直部12aと、基板10の左側縁の中央部から上部にほぼ平行に形成された所定の幅を有する縦長の第2垂直部12cと、第1垂直部12aと第2垂直部12cとの下端の間を接続する基板10の下縁にほぼ平行に形成された所定の幅を有する横長の第1水平部12bと、第2垂直部12cの上端から第1水平部12bにほぼ平行に延伸して形成された所定の幅を有する横長の第2水平部12dとからなり、細長い矩形の枠状の形状に形成されている。なお、第2水平部12dの先端は第1垂直部12aの上部に重なるように位置しているが、第2水平部12dの先端は第1垂直部12aに接続されておらず、アース素子12は上部の先端が開放された矩形のループ状に形成されている。また、第1垂直部12aの上端の右端にはスルーホール12eが設けられている。
基板10の裏面の中央部には、広帯域アンテナ1に給電するための給電ホット素子13と給電アース素子14のパターンが形成されている。この給電ホット素子13と給電アース素子14のパターンは、基板10の表面に形成されているホット素子11とアース素子12とのパターン間にほぼ位置するように形成されている。給電ホット素子13は、水平部11bにほぼ平行に基板10のほぼ横幅一杯に形成された細い幅の直線部13aと、直線部13aのほぼ中央から下方へ若干延伸され、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されて直線部13aにほぼ平行に所定の長さ延伸され、その先端が下方へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸されているL字状折曲部13bとから構成されている。直線部13aの両端には、上方へ矩形状に突出するスルーホール部13c、13dがそれぞれ形成されており、スルーホール部13cは基板10のスルーホールを介して表面のスルーホール部11dに接続されており、スルーホール部13dは基板10のスルーホールを介して表面のスルーホール部11eと接続されている。すなわち、給電ホット素子13の直線部13aの両端部のそれぞれは、基板10のスルーホールを介して第1垂直部11aと第2垂直部11cの下端のそれぞれに接続されている。
給電アース素子14は、給電ホット素子13の直下に設けられており、第1折曲部14aとU字状折曲部14bとから構成されている。第1折曲部14aは、端部にスルーホール12eを介して第1垂直部12aに接続されている矩形状のスルーホール部14cが形成され、このスルーホール部14cから基板10の側縁に沿って上方に若干延伸され、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されL字状折曲部13bに沿って延伸するよう形成されている。U字状折曲部14bは、第1折曲部14aの先端から下方へほぼ直角に屈曲され基板10の側縁にほぼ平行に、かつ、L字状折曲部13bに沿って所定の長さ延伸され、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸され、さらに、その先端が上方へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸されて形成されている。なお、U字状折曲部14bは、L字状折曲部13bの下方へ所定の長さ延伸されている部位を取り囲むように形成されている。U字状折曲部14bとL字状折曲部13bとが近接配置された部位においては、両者が電磁結合するようになる。
広帯域アンテナ1においては、スルーホール部11d,11eとスルーホール部13c,13dのスルーホールを介してホット素子11と給電ホット素子13とが導通しており、スルーホール部14cがスルーホール12eに接続されてアース素子22と給電アース素子14とが導通している。そして、L字状折曲部13bの先端と、この先端に対向するU字状折曲部14bの部位が広帯域アンテナ1の給電点15とされている。この給電点15には、図4に示すように先端に同軸プラグ16が装着されている同軸ケーブル17から給電されて、ホット素子11とアース素子12とからなるダイポールアンテナが給電されるようになる。この場合、同軸ケーブル17の中心導体17aがL字状折曲部13bの先端の給電点15にハンダ付け等により接続され、絶縁筒体17bにより中心導体17aと同軸に配置される円筒状のシールド部17cがU字状折曲部14bの給電点15にハンダ付け等により接続される。シールド部17cの外周面が外被17dで被覆されて同軸ケーブル17が構成されている。
図1ないし図4に示す第1実施例の広帯域アンテナ1の各部の寸法の表記を、図3(a)(b)に示す。使用周波帯域を700MHz帯ないし3000MHz帯とし、良好な通信が行える設計品質を電圧定在波比(VSWR)3以下として設計した場合の図3(a)(b)に示す表記の寸法の一例を次に示す。この寸法はmm単位で示すと共に、700MHzの基板10の面上の波長λ1(約292.3mm)、3000MHzの基板10の面上の波長λ2(約68.2mm)で換算した寸法で示す。なお、基板10の面上の波長は基板10の比誘電率の影響を受けて波長短縮される。この場合、自由空間の波長をλ’とすると基板10の面上の波長λは、
λ=λ’/(√εr/2) (1)
で算出される。ただし、εrは基板10の比誘電率である。ここで、比誘電率εrを例えば約4.3とすると、周波数700MHzの自由空間における波長λ1’は約428.6mmとなり、波長短縮された波長λ1は約292.3mmとなる。また、周波数3000MHzの自由空間における波長λ2’は約100mmとなり、波長短縮された波長λ2は約68.2mmとなる。(1)式において(εr/2)としているのは、基板10の片面にしかパターンが形成されていない(パターンはほぼ重ならないように形成されている)ことから、簡易的に比誘電率εrの影響を1/2としているからである。以下の記載における波長λ1,λ2は、上記(1)式により算出された波長λ1,λ2とされている。
第1実施例の広帯域アンテナ1において、基板10の幅M1は約35mm(約0.120λ1,約0.513λ2)、その高さH1は約150mm(約0.513λ1,約2.199λ2)とされている。また、ホット素子11の横幅W1は約33mm(約0.113λ1,約0.484λ2)、給電ホット素子13の下縁からの高さEULは約50mm(約0.171λ1,約0.733λ2)、第1垂直部11aと第2垂直部11cとの間隔EUgは約13mm(約0.044λ1,約0.191λ2)、水平部11bの幅EUgbは約5mm(約0.0.017λ1,約0.073λ2)とされている。アース素子12の高さL1は約83mm(約0.0.284λ1,約1.217λ2)、第1垂直部12aの高さELrLは約80mm(約0.274λ1,約1.173λ2)とされ、その幅W4は約10mm(約0.034λ1,約0.147λ2)、第1水平部12bの幅W3は約5mm(約0.017λ1,約0.073λ2)、第2垂直部11cの高さL1はアース素子12の高さと同じであり、第2水平部12dの長さELUwは約28mm(約0.096λ1,約0.411λ2)とされ、その幅W2は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされている。なお、アース素子12の横幅(第1水平部12bの長さ)はホット素子11の横幅W1と同様とされており、ホット素子11のスルーホール部11dの下端とアース素子12の第1垂直部12aの上端との間隔G1は約6mm(約0.021λ1,約0.088λ2)とされている。
給電ホット素子13の直線部13aの横幅はホット素子11の横幅W1と同様とされ、その幅W5は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)、スルーホール部13cの高さD1および幅D2は共に約2mm(約0.007λ1,約0.029λ2)とされ、スルーホール部13dもスルーホール部13cの高さおよび幅と同様とされている。また、直線部13aの下縁から基板10の下端までの高さH2は約100mm(約0.342λ1,約1.466λ2)とされている。給電ホット素子13のL字状折曲部13bにおける直線部13aのほぼ中央から下方へ延伸する部位の幅W6は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされ、その先端から横方向へほぼ直角に屈曲されている部位の幅W7は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされ、その先端から下方へほぼ直角に屈曲されている部位の幅FPcwは約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされている。L字状折曲部13bの先端と直線部13aの下縁との間隔FPLLは約18mm(約0.062λ1,約0.264λ2)とされ、基板10の中心線とL字状折曲部13bの先端の中心線との間隔FPwは約11mm(約0.038λ1,約0.161λ2)とされている。
給電アース素子14の第1折曲部14aの上縁と給電ホット素子13の直線部13aの下縁との間隔G4は約3mm(約0.01λ1,約0.044λ2)とされ、第1折曲部14aの幅W8は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされ、スルーホール部14cの幅D4および高さD5は共に約2mm(約0.007λ1,約0.029λ2)とされ、スルーホール部14cの上縁と給電ホット素子13の直線部13aの下縁との間隔G3は約6mm(約0.021λ1,約0.088λ2)とされている。U字状折曲部14bの第1折曲部14aの先端から下方へ屈曲された部位とL字状折曲部13bの先端部との間隔FPLgは約0.5mm(約0.002λ1,約0.007λ2)とされ、その長さFPrLは約18mm(約0.062λ1,約0.264λ2)とされ、その幅FPLwは約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされている。また、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲された部位の幅W9は約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)とされ、L字状折曲部13bの先端との間隔G5は約2mm(約0.007λ1,約0.029λ2)とされている。さらに、その先端が上方へほぼ直角に屈曲されている部位とL字状折曲部13bの先端部との間隔FPrgは約3.5mm(約0.012λ1,約0.051λ2)とされ、その先端が上方へほぼ直角に屈曲されている部位の外縁とL字状折曲部13bの先端部との間隔G6は約5mm(約0.017λ1,約0.073λ2)とされ、その先端が上方へほぼ直角に屈曲されている部位の長さは長さFPrLと同様とされている。
第1実施例にかかる広帯域アンテナ1が、以上の通りの寸法とされている場合では、ホット素子11およびアース素子12からなるアンテナ長は約136mm(約0.465λ1)となり、約λ1/2となっていることが分かる。
第1実施例にかかる広帯域アンテナ1において、上記寸法とされた際の本発明の広帯域アンテナ1の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図5に示す。図5を参照すると、広帯域アンテナ1はマーク3で示す1850MHzが共振周波数foとされ、マーク2で示す700MHzで約1.81の良好なVSWRはが得られ、マーク4で示す3000MHzにおいて約2.74の良好なVSWRが得られており、700〜3000MHzの約124.3%の比帯域(帯域幅約2300MHz)においてVSWRが3以下の良好なVSWR特性が得られている。また、マーク1で示す664.5MHzで約2.97のVSWRが得られ、マーク5で示す3083MHzにおいて約2.98のVSWRが得られており、本発明にかかる広帯域アンテナ1は664.5〜3083MHzの130.7%の比帯域(帯域幅2418.5MHz)においてVSWR3以下が得られていることが分かる。
このように、第1実施例にかかる広帯域アンテナ1が広帯域において動作するのは次の理由によるものと考えられる。
アース素子12は上部の先端が開放された矩形のループ状に形成されているが、第2水平部12dの開放されている先端部は、幅広(W4)に形成されている第1垂直部12aの先端面と対向しており、この対向している部分において第2水平部12dと第1垂直部12aとは電磁結合している。電磁結合は、動作周波数帯域の低域では結合が弱いことから、低域においてアース素子12は矩形状に屈曲された線状素子として動作する。また、動作周波数帯域の高域では強く結合するようになることから、高域では矩形状のループ素子として動作する。これにより、広帯域特性が得られるようになる。さらに、アース素子12の第2水平部12dは基板10を介して給電アース素子14の第1折曲部14aと対向しており、この対向している部分において第2水平部12dと第1折曲部14aとは電磁結合している。この電磁結合は、第2水平部12dの長さELUwにより結合の度合いが決まることから、長さELUwを最適の長さである上記寸法とすることにより、広帯域特性が得られるようになる。さらにまた、給電ホット素子13の直線部13aはスルーホール部13c,13dにより表面に幅広のコ字状に形成されているホット素子11の下端間を接続して、ホット素子11と給電ホット素子13とで矩形ループ状の素子が形成される。そして、第1折曲部14aおよびU字状折曲部14bとL字状折曲部13bとが近接配置された部位において電磁結合していることから、ホット素子11と給電ホット素子13とで矩形ループ状の素子は、給電アース素子14と結合するようになる。なお、給電ホット素子13と給電アース素子14の一部における平行配置は、コプレナー線路を構成している。
次に、本発明の第1実施例の広帯域アンテナ1において、各部の寸法の変化による帯域幅の変化を図6ないし図17に示す。図6ないし図17の各図における横軸は対象とする寸法の変化のλ1換算値を示し、縦軸は帯域500MHz〜3500MHzにおいて、中心周波数(fo)が1850MHzのときのVSWR3以下の比帯域幅BWを示す。設計値である帯域700MHz〜3000MHzにおいて、中心周波数が1850MHzのときの比帯域幅は約124.3%であるので、これ以上の比帯域幅BWが得られる対象とする寸法を確定する。この場合、対象としない寸法は上記した寸法に固定されている。
まず、図6(a)(b)に示す給電ホット素子13の下縁からのホット素子11の高さEULが、約30mm(約0.103λ1,約0.44λ2)〜約68mm(約0.233λ1,約0.997λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図6(c)に示す。図6(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する高さEULは、少なくともマーク1で示す約40mm(約0.137λ1,約0.587λ2)ないしマーク2で示す約60mm(約0.205λ1,約0.88λ2)の範囲となることが分かる。
図7(a)(b)に示すアース素子12の第2水平部12dの長さELUwが、約4.3mm(約0.0147λ1,約0.0630λ2)〜約34mm(約0.116λ1,約0.499λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図7(c)に示す。図7(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する長さELUwは、少なくともマーク1で示す約20mm(約0.0684λ1,約0.293λ2)ないしマーク2で示す約30mm(約0.103λ1,約0.440λ2)の範囲となることが分かる。
図8(a)(b)に示すアース素子12の第1垂直部12aの高さELrLが、約68.7mm(約0.235λ1,約1.007λ2)〜約85.5mm(約0.293λ1,約1.254λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図8(c)に示す。図8(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する高さELrLは、少なくともマーク1で示す約77mm(約0.263λ1,約1.13λ2)ないしマーク2で示す約84mm(約0.287λ1,約1.23λ2)の範囲となることが分かる。
図9(a)(b)に示すホット素子11の第1垂直部11aと第2垂直部11cとの間隔EUgが、約4.3mm(約0.0147λ1,約0.0630λ2)〜約30mm(約0.103λ1,約0.440λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図9(c)に示す。図9(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する間隔EUgは、少なくともマーク1で示す約8mm(約0.0274λ1,約0.117λ2)ないしマーク2で示す約27mm(約0.0924λ1,約0.396λ2)の範囲となることが分かる。
図10(a)(b)に示すホット素子11の水平部11bの幅EUgbが、約1mm(約0.003λ1,約0.015λ2)〜約51mm(約0.181λ1,約0.748λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図10(c)に示す。図10(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する幅EUgbは、マーク1で示す約47mm(約0.161λ1,約0.689λ2)以下の範囲となることが分かる。
図11(a)(b)に示す給電ホット素子13のL字状折曲部13bの先端と直線部13aの下縁との間隔FPLLが、約10.5mm(約0.0359λ1,約0.154λ2)〜約23.5mm(約0.0804λ1,約0.345λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図11(c)に示す。図11(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する間隔FPLLは、少なくともマーク1で示す約12.2mm(約0.0417λ1,約0.179λ2)ないしマーク2で示す約22mm(約0.0753λ1,約0.323λ2)の範囲となることが分かる。
図12(a)(b)に示すU字状折曲部14bの第1折曲部14aの先端から下方へ屈曲された部位とL字状折曲部13bの先端部との長さ(U字状折曲部14bの上方へほぼ直角に屈曲されている部位の長さ)FPrLが、約15mm(約0.0513λ1,約0.220λ2)〜約22mm(約0.0753λ1,約0.323λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図12(c)に示す。図12(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する長さFPrLは、少なくともマーク1で示す約17.5mm(約0.0599λ1,約0.257λ2)ないしマーク2で示す約20.2mm(約0.0691λ1,約0.296λ2)の範囲となることが分かる。
図13(a)(b)に示すU字状折曲部14bの上方へほぼ直角に屈曲されている部位とL字状折曲部13bの先端部との間隔FPrgが、約2.15mm(約0.0074λ1,約0.0315λ2)〜約3.85mm(約0.0132λ1,約0.0565λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図13(c)に示す。図13(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する間隔FPrgは、マーク1で示す約3mm(約0.0103λ1,約0.0440λ2)以上の範囲となることが分かる。
図14(a)(b)に示すL字状折曲部13bの先端から下方へほぼ直角に屈曲されている部位の幅FPcwが、約0.45mm(約0.00154λ1,約0.00660λ2)〜約1.5mm(約0.00513λ1,約0.0220λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図14(c)に示す。図14(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する幅FPcwは、マーク1で示す約1.2mm(約0.00411λ1,約0.0176λ2)以下の範囲となることが分かる。
図15(a)(b)に示すU字状折曲部14bの第1折曲部14aの先端から下方へ屈曲された部位とL字状折曲部13bの先端部との間隔FPLgが、約0.22mm(約0.00075λ1,約0.00323λ2)〜約1.07mm(約0.00363λ1,約0.0157λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図15(c)に示す。図15(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する間隔FPLgは、少なくともマーク1で示す約0.46mm(約0.00157λ1,約0.00674λ2)ないしマーク2で示す約0.75mm(約0.00257λ1,約0.0110λ2)の範囲となることが分かる。
図16(a)(b)に示すU字状折曲部14bの第1折曲部14aの先端から下方へ屈曲された部位の幅FPLwが、約0.1mm(約0.00034λ1,約0.00147λ2)〜約4.2mm(約0.0144λ1,約0.0616λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図16(c)に示す。図16(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する幅FPLwは、少なくともマーク1で示す約0.5mm(約0.00171λ1,約0.00733λ2)ないしマーク2で示す約3mm(約0.0103λ1,約0.0440λ2)の範囲となることが分かる。
図17(a)(b)に示す基板10の中心線とL字状折曲部13bの先端の中心線との間隔FPwが、約5.2mm(約0.0178λ1,約0.0762λ2)〜約11mm(約0.0376λ1,約0.161λ2)に変化したときの比帯域幅BW特性を図17(c)に示す。図17(c)を参照すると、700MHzから約124.3%の比帯域幅を満足する間隔FPwは、マーク1で示す約7mm(約0.02398λ1,約0.103λ2)以上の範囲となることが分かる。
本発明の第2実施例の広帯域アンテナ2の構成を図18および図19に示す。なお、図18(a)は本発明にかかる第2実施例の広帯域アンテナ2の表面の構成を示す正面図であり、図18(b)は本発明にかかる第2実施例の広帯域アンテナ2の裏面の構成を示す背面図であり、図19(a)は本発明にかかる第2実施例の広帯域アンテナ2の表面の構成を示す斜視図であり、図19(b)は本発明にかかる第2実施例の広帯域アンテナ2の裏面の構成を示す斜視図である。なお、図18(a)(b)においては広帯域アンテナ2に給電する同軸ケーブルを省略して示している。
第2実施例の広帯域アンテナ2は、第1実施例の広帯域アンテナ1のアース素子12の第2垂直部12cをミアンダ状としたミアンダ状部22cで置き換えた広帯域アンテナ2とされている。ミアンダ状部22cを備える第2実施例の広帯域アンテナ2は、アース素子22の高さ(長さ)が短縮されることから、広帯域アンテナ2の全長が短くなりより小型化されている。具体的には、第1実施例にかかる広帯域アンテナ1においてはホット素子11およびアース素子12からなるアンテナ長は約136mmとなっていたが、第2実施例の広帯域アンテナ2ではホット素子11およびアース素子22からなるアンテナ長が約110mm(約0.376λ1,約1.613λ2)と小型化される。第2実施例の広帯域アンテナ2は、このように小型化されても比帯域が約124.3%以上となり、広帯域化を実現することができる。
すなわち、第2実施例の広帯域アンテナ2におけるアース素子22は、基板20の右側縁の中央部から上部にほぼ平行に形成された所定の幅を有する縦長の第1垂直部22aと、基板20の左側縁の中央部から上部に沿ってミアンダ状に形成された縦長のミアンダ状部22cと、第1垂直部22aとミアンダ状部22cとの下端の間を接続する基板20の下縁にほぼ平行に形成された所定の幅を有する横長の第1水平部22bと、ミアンダ状部22cの上端から基板20の上縁にほぼ平行に延伸して形成された所定の幅を有する横長の第2水平部22dとからなり、縦長の矩形のループ形状に形成されている。なお、第2水平部22dの先端は第1垂直部22aの上部に重なるように位置しているが、第2水平部22dの先端は第1垂直部22aに接続されていない。また、第1垂直部22aの上端の右端にはスルーホール22eが設けられている。第2実施例の広帯域アンテナ2の他の構成は、第1実施例の広帯域アンテナ1と同様とされているので、その説明は省略する。
なお、第2実施例の広帯域アンテナ2においても図6ないし図17に示す各寸法を変化させると、第1実施例の広帯域アンテナ1と同様に比帯域幅BWが変化するようになる。
本発明の第3実施例の広帯域アンテナ3の構成を図20および図21に示す。なお、図20(a)は発明にかかる第3実施例の広帯域アンテナ3の表面の構成を示す正面図であり、図20(b)は本発明にかかる第3実施例の広帯域アンテナ3の裏面の構成を示す背面図であり、図21(a)は本発明にかかる第3実施例の広帯域アンテナ3の表面の構成を示す斜視図であり、図21(b)は本発明にかかる第3実施例の広帯域アンテナ3の裏面の構成を示す斜視図である。なお、図20(a)(b)においては広帯域アンテナ3に給電する同軸ケーブルを省略して示している。
第3実施例の広帯域アンテナ3は、第1実施例の広帯域アンテナ1のアース素子12の第2垂直部12cをミアンダ状としたミアンダ状部22cで置き換えると共に、給電ホット素子33および給電アース素子34を基板30の中央部よりに屈曲された広帯域アンテナ3とされている。この広帯域アンテナ3は、アース素子22の高さ(長さ)が短縮されることから、広帯域アンテナ2の全長が短くなりより小型化されていると共に、給電点35が基板30のほぼ中央に配置されるようになる。この場合、第3実施例の広帯域アンテナ3ではホット素子11およびアース素子22からなるアンテナ長が約110mm(約0.376λ1,約1.613λ2)と小型化されるのは、第2実施例の広帯域アンテナ2と同様とされる。
すなわち、第3実施例の広帯域アンテナ3におけるアース素子22は、上記した第2実施例の広帯域アンテナ2のアース素子22と同様の構成とされているが、その説明は省略する。
また、基板30の裏面の中央部に形成された給電ホット素子33は、基板30の上縁にほぼ平行に基板30のほぼ横幅一杯に形成された細い幅の直線部33aと、直線部33aのほぼ中央から下方へ若干延伸され、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されて直線部33aにほぼ平行に所定の長さ延伸され、その先端が下方へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸されるが、その中途が中央に向かって傾斜するよう屈曲されている傾斜L字状折曲部33bとから構成されている。この傾斜L字状折曲部33bの先端は、基板30のほぼ中央に配置される給電点35の一方を構成している。直線部33aの両端には、上方へ突出する矩形状のスルーホール部33c、33dがそれぞれ形成されており、スルーホール部33cは基板30のスルーホールを介して表面のスルーホール部11dに接続されており、スルーホール部33dは基板30のスルーホールを介して表面のスルーホール部11eに接続されている。
給電アース素子34は、第1折曲部34aと傾斜U字状折曲部34bとから構成されている。第1折曲部34aは、端部にスルーホール12eに接続されている矩形状のスルーホール部34cが形成され、このスルーホール部34cから基板30の側縁に沿って上方に若干延伸され、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されL字状折曲部33bの直線部33aに沿って延伸されて形成されている。U字状折曲部34bは、第1折曲部34aの先端から下方へほぼ直角に屈曲され基板30の側縁にほぼ平行に所定の長さ延伸されるが、中途が中央に向かって傾斜するよう屈曲されて、傾斜L字状折曲部33bに沿って延伸されて形成されている。さらに、その先端が横方向へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸され、その先端が上方へほぼ直角に屈曲されて所定の長さ延伸されるが、中途が側縁に向かって傾斜するよう屈曲されて、傾斜L字状折曲部33bに沿って延伸されて形成されている。なお、傾斜U字状折曲部34bは、傾斜L字状折曲部33bの下方へ所定の長さ延伸されている部位を取り囲むように形成されている。傾斜U字状折曲部34bと傾斜L字状折曲部33bとが近接配置された部位においては、両者が電磁結合するようになる。
傾斜L字状折曲部33bの先端に対向する傾斜U字状折曲部34bの部位が第3実施例の広帯域アンテナ3の他方の給電点35とされ、給電点35は基板30のほぼ中央に配置されるようになる。本発明の第1,2実施例にかかる広帯域アンテナ1,2を電波に対して透明なケースに収納する場合は、基板10,20を固定するケースの爪、および、ケース同士の固定爪の存在のために、同軸ケーブル17を中央に引き出したい要求が強い。本発明の第3実施例の広帯域アンテナ3においては、給電点35は基板30のほぼ中央に配置されることから、同軸ケーブル17の中央引き出しを実現することができる。
第3実施例の広帯域アンテナ3の他の構成は、第1実施例の広帯域アンテナ1と同様とされているので、その説明は省略する。
なお、第3実施例の広帯域アンテナ3においても図6ないし図17に示す各寸法を変化させると、第1実施例の広帯域アンテナ1と同様に比帯域幅BWが変化するようになる。
本発明の各実施例にかかる広帯域アンテナは、動作周波数帯域が700MHz〜3000MHzとされていることから、700MHz帯、800MHz帯、1400MHz帯、1700MHz帯、1900MHz帯、2000MHz帯などの携帯電話システムや、920MHz帯の特定小電力システム、2400MHz帯の無線LANシステム、2600MHz帯の広帯域移動無線アクセスシステムなどの全てに適応することができる。
以上説明した本発明の各実施例の広帯域アンテナの寸法は、一例であって上記した以外の寸法としても良い。また、同軸ケーブルは、セミリジットケーブル、セミフレキシブルケーブル、フレキシブルケーブルなどのケーブルを使用することができ、その特性インピーダンスは75Ω、あるいは、他の特性インピーダンスとすることができる。さらに、ホット素子およびアース素子等が形成されている基板の比誘電率は4.3以外の比誘電率とすることができる。さらにまた、広帯域アンテナの各素子の形状は、上記した形状に限定されることはないと共に、上記した各部の寸法以外の幅、長さ、間隔としてもよい。そして、各部の寸法を変化させることにより動作周波数帯域を700MHz〜3000MHz以外の周波数帯域としてもよい。
以上説明した第1実施例ないし第3実施例の広帯域アンテナにおいては、ホット素子とアース素子とにより構成されたダイポールアンテナとして動作しており、基板を垂直に配置することにより垂直偏波受信用アンテナとすることができ、基板を水平に配置することにより水平偏波受信用アンテナとすることができる。また、上記の説明では基板の表面および裏面にプリントパターンを形成することにより広帯域アンテナを構成したが、これに限ることはなく、例えば樹脂基板上に導体蒸着や板金貼付などにより広帯域アンテナを構成するようにしてもよい。
また、本発明の第3実施例の広帯域アンテナ3における給電点を基板のほぼ中央に配置する構成を、第1実施例の広帯域アンテナ1に適用するようにしてもよい。
1 広帯域アンテナ、2 広帯域アンテナ、3 広帯域アンテナ、10 基板、11 ホット素子、11a 第1垂直部、11b 水平部、11c 第2垂直部、11d,11e スルーホール部、12 アース素子、12a 第1垂直部、12b 第1水平部、12c 第2垂直部、12d 第2水平部、12e スルーホール、13 給電ホット素子、13a 直線部、13b L字状折曲部、13c,13d スルーホール部、14 給電アース素子、14a 第1折曲部、14b U字状折曲部、14c スルーホール部、15 給電点、16 同軸プラグ、17 同軸ケーブル、17a 中心導体、17b 絶縁筒体、17c シールド部、17d 外被、20 基板、22 アース素子、22a 第1垂直部、22b 第1水平部、22c ミアンダ状部、22d 第2水平部、22e スルーホール、30 基板、33 給電ホット素子、33a 直線部、33b 傾斜L字状折曲部、33c スルーホール部、33d スルーホール部、34 給電アース素子、34a 第1折曲部、34b 傾斜U字状折曲部、34c スルーホール部、35 給電点、100 アンテナ部、110 アンテナ基板、120 第1エレメント、120a 第1ループエレメント、120b 第1T型エレメント、120c スルーホール、121 第2エレメント、121a 第2ループエレメント、121b 第2T型エレメント、121c スルーホール、122 無給電素子、123a 給電パターン、123b アースパターン

Claims (5)

  1. 縦長の矩形状の絶縁性の基板と、
    該基板の表面のほぼ中央から上部にかけて、中央部が切り欠かれたコ字状の形状に形成されているホット素子と、
    前記基板の表面の前記ホット素子の下方に、上部が開放されたほぼ矩形のループ形状に形成されているアース素子と、
    前記基板の裏面のほぼ中央に形成された給電ホット素子と、
    該給電ホット素子の直下に形成された給電アース素子とを備え、
    前記ホット素子の両側の下端の各々が、前記給電ホット素子の両側の端部のそれぞれに前記基板を介して接続され、
    前記アース素子の上端の1端が、前記給電アース素子の1端に前記基板を介して接続され、
    前記給電ホット素子の中途から延伸された延伸部と、前記給電アース素子のほぼ中央とが近接配置され、
    前記給電ホット素子の前記延伸部の先端と、前記延伸部の先端に対向する前記給電アース素子の部位が給電点とされていることを特徴とする広帯域アンテナ。
  2. 前記アース素子は、前記基板の両側に沿って形成されている2つの垂直部と、この2つの垂直部の下端間を接続するよう形成されている第1水平部と、前記2つの垂直部の一方の先端から前記第1水平部とほぼ平行に延伸されている第2水平部とからなり、この第2水平部の先端は、幅広に形成された前記2つの垂直部の他方の先端面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の広帯域アンテナ。
  3. 前記延伸部は、前記給電ホット素子のほぼ中央から前記給電アース素子側へ屈曲されて延伸され、前記給電アース素子のほぼ中央が、前記延伸部に沿って屈曲されて近接配置された折曲部とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の広帯域アンテナ。
  4. 前記アース素子の一辺がミアンダ状の形状とされて、前記アース素子の高さが短縮されていることを特徴とする請求項2または3に記載の広帯域アンテナ。
  5. 前記給電点が前記基板のほぼ中央に位置するように、前記給電ホット素子の前記延伸部と前記給電アース素子の前記折曲部との中途が傾斜されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の広帯域アンテナ。
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