JPH07273158A - プローブヘッドおよび電気的試験方法 - Google Patents

プローブヘッドおよび電気的試験方法

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JPH07273158A
JPH07273158A JP6399594A JP6399594A JPH07273158A JP H07273158 A JPH07273158 A JP H07273158A JP 6399594 A JP6399594 A JP 6399594A JP 6399594 A JP6399594 A JP 6399594A JP H07273158 A JPH07273158 A JP H07273158A
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Morishirou Sudou
守四郎 須藤
Yusuke Koike
祐介 小池
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プリント配線板などの基板の検査
に使用されるプローブヘッドに関し、プローブを基板に
高速で接触させ、複数のプローブ同士を向かい合わせて
使用でき、プローブ同士の最接近距離を短くすると共
に、基板との安定な接触を図ることを目的とする。 【構成】 上ばね部10aの他端10lが固定されてい
る。この上ばね部10aの一端10gにカムフォロア1
1および偏心カム21が下方向の力を加える。上ばね部
10aの下方に下ばね部10bが並設されている。この
下ばね部10bの一端10mと上ばね部10aの一端1
0gとは連結され一体化された連結部10kである。先
端部10cは、下ばね部10bの他端10nから斜め下
左方向Eに沿って突出し、基板30の測定箇所に接触ま
たは離間する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブヘッドおよび
電気的試験方法に係り、プリント配線板などの基板の検
査に使用されるプローブヘッドおよびこのプローブヘッ
ドを用いた電気的試験方法に関する。
【0002】近年、プリント配線板などの基板の高密度
化に伴い、探針(プローブ)を用いた電気的試験の工数
および時間が増加している。この電気的試験の工数時間
を減らすため、プローブヘッドには、プローブを基板の
表面に高速で接触させ、かつ、この高速の接触時の基板
損傷を少なくすることが要求されている。
【0003】また、上記基板の多品種小量生産により、
布線試験機による多数のプローブを用いた一括接触型の
プローブ治具の費用負担を減らすことが望まれている。
このため、数本のプローブを用いるとともに、測定箇所
の位置データにより各プローブを移動させ基板と接触さ
せ電気的試験が行われていた。このようなプローブ移動
式の電気的試験方法には、基板1枚当りの検査時間の短
縮化が求められている。
【0004】
【従来の技術】従来のプローブヘッドには、ニードルプ
ローブ、スプリングプローブまたは板ばねプローブなど
のブロープが用いられている。このようなプローブはス
ライドレールまたはレバーに接続されている。このスラ
イドレールまたはレバーは、エアーシリンダまたはモー
ターにより駆動される。この結果、プローブが上下動
し、基板の表面に接触し電気的試験が行われていた。こ
のプローブヘッドには、プローブの高速移動のため、駆
動部の軽量化が求められていた。
【0005】このような高速移動を目的として、図3に
示すプローブヘッドが使用されている。このプローブヘ
ッドは、角孔40aを有した板ばねプローブ40を用い
ている。そして、支点40bを中心として板ばねプロー
ブ40は回転自在である。この支点40bの近傍には、
コイルスプリング41の一端が固着されている。このコ
イルスプリング41の他端は、プローブ装置の所定箇所
に係止されている。また、板ばねスプリング40の一端
部40cには、カムフォロア42が固定されている。こ
のカムフォロア42の外周面には、偏心カム43が当接
している。
【0006】そして、偏心カム43が高速で回転する
と、カムフォロア42を介して板ばねプローブ40が支
点40bを中心に回転する。その先端部40dは基板3
0に接触し、基板30の電気的試験が行われる。
【0007】このプローブヘッドは、板ばねプローブ4
0に角孔40aを形成することにより、軽量化を図り、
偏心カム43の高速回転で、板ばねプローブ40の先端
部40aを高速に上下動させている。
【0008】このような構造のプローブヘッドは、複数
のプローブ40を使用する場合が多く、プローブ40の
先端部40d同士を向かい合わせることが行われてい
る。しかしながら、この向かい合った先端部40d同士
を基板30の所定箇所にそれぞれ接触させ、同時に基板
30から離すと、先端部40d同士が衝突することがあ
った。
【0009】これは、先端部40dの回転は、支点40
bまでの距離を半径とするものだからである。このた
め、先端部40dは基板30から離れるとき、図中A方
向に移動する。そして、基板30上の接触箇所(試験箇
所)同士の距離が近すぎると、各先端部40dが基板3
0から離れる際、先端部40d同士が衝突する。この結
果、基板30の試験に支障が生じる。したがって、図3
のプローブヘッドのプローブを複数用いる場合は、向か
い合って使用できない不都合があった。
【0010】この不都合を解決するものとして図4に示
すプローブヘッドが知られている。このプローブヘッド
は、板ばねプローブ50を用いている。この板ばねプロ
ーブ50にも、角孔50aが形成されている。板ばねプ
ローブ50の一端部50cはボルト50b、50bでプ
ローブ装置に固定されている。また、板ばねプローブ5
0の下方には、レバー51が設けられている。このレバ
ー51は支点51bを中心に回転自在であり、その先端
部51aは板ばねプローブ50の下面に当接している。
支点51bの近傍には、コイルスプリング41が固着さ
れている。レバー51の基端部51cには、カムフォロ
ア42が固定され、カムフォロア42の外周面には、偏
心カム43が当接している。
【0011】そして、偏心カム43の回転に応じてカム
フォロア42を介在させ、レバー51が支点51bを中
心に回転する。この結果、レバー51の先端部51aが
上下動すると共に、板ばねプローブ50を弾性変形させ
る。そして、板ばねプローブ50の先端部51dが、基
板30の上方で上下動しながら、基板30に接触する。
この先端部51dは、基板30から離れるとき、B方向
に向かう。このため、複数のプローブ50を向かい合わ
せて用いても、それらの先端部50d同士が基板30か
ら離れるときに衝突することがなかった。
【0012】従来の電気的試験方法は、図4のプローブ
ヘッドを用いて行われていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
プローブヘッドにあっては、基板30に安定に接触でき
ないという課題を有していた。
【0014】これは、基板30との接触の際の損傷を小
さくするため、板ばねプローブ50のばね定数を小さく
しているからである。すなわち、板ばねプローブ50と
基板30との接触損傷を小さくするには、板ばねプロー
ブ50の押圧力を減少させなければならない。この板ば
ねプローブ50の押圧力は、そのばね定数で決定され
る。そして、板ばねプローブ50のばね定数を小さくす
ると、基板30に接触する際の押圧力は低下し、基板3
0の損傷が減る。しかし、接触の際の押圧力が低下した
ため、その反発力により、板ばねプローブ50の先端部
50dが基板30から瞬時に浮き上がる。基板30の上
方を先端部50dが上下に振動し、接触と離間を繰り返
していた。したがって、図4のプローブヘッドは、基板
30との接触が不安定であった。また、偏心カム43の
回転が、板ばねプローブ50と基板30との接触と対応
していない。
【0015】さらに、図4のプローブヘッドを2個以上
用いて、所定の電気的試験を行うと、基板30との接触
が不安定である。このため、2個以上のプローブヘッド
を同時に基板30の各接触箇所に接触させることができ
ない。この結果、複数のプローブヘッドを用いても同時
に測定を行うことができない。したがって、複数の測定
箇所がある基板30の1枚当りの検査時間を短縮できな
かった。
【0016】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、プローブを基板に高速で接触させ、複数のプロ
ーブ同士を向かい合わせて使用でき、プローブ同士の最
接近距離を短くすると共に、基板との安定な接触を図っ
たプローブヘッド、かつ、検査時間を短くすることがで
きる電気的試験方法を提供することを、その目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明
の構成で解決される。
【0018】請求項1の発明は、第1板ばね部と、この
第1板ばね部の下方に並設された第2板ばね部と、上記
第1板ばね部の一端と上記第2板ばね部の一端とを連結
して一体化した連結部と、その他端が固定された第1板
ばね部の一端に下方向の力を加える外力機構と、上記第
2板ばね部の他端から斜め下であって上記連結部と反対
の方向に沿って突出し、基板の測定箇所に接触または離
間する先端部と、で構成されたプローブヘッドである。
【0019】また、請求項2の発明は、上記第1板ばね
部および上記第2板ばね部に軽量化用孔を形成して構成
されたプロ−ブヘッドである。
【0020】また、請求項3の発明は、上記外力機構が
偏心カムの外周を第1板ばね部の一端に当接させて構成
されたプロ−ブヘッドである。
【0021】また、請求項4の発明は、請求項1、2ま
たは3記載のプローブヘッドを複数用い、この複数のプ
ローブヘッドの各先端部が基板と接触しているときの外
力機構の力を記憶し、この外力機構の力のとき、基板の
測定を行うように構成した電気的試験方法である。
【0022】
【作用】上述のように、請求項1の発明のプローブヘッ
ドにあっては、外力機構が第1ばね部の一端に下方向の
力を加える。このとき、第1板ばね部の他端が固定され
ているので、第1板ばね部は弾性変形し、第1板ばね部
の一端が下方向に変位する。この変位とともに、連結部
を介して第2板ばね部および先端部が下方向に移動す
る。そして、先端部が基板に接触するまで、第2板ばね
部は弾性変形しない。先端部は基板に接触するまで、斜
め下方向であって、連結部と反対の方へ向かって移動し
ている。
【0023】先端部が基板と接触した後も、上板ばね部
は弾性変形する。このとき、先端部の基板との接触によ
り、第2板ばね部は下降できなくなり、弾性変形する。
【0024】第2板ばね部が弾性変形し、第1板ばね部
に当接した後、外力機構による下方向の力を弱めると、
第1板ばね部の他端は上方向に変位する。この変位とと
もに、第2板ばね部の弾性変形が復元される。この後、
先端部が基板から離れる。
【0025】この先端部が接触してから離れるまでの基
板を押圧する力は、第2板ばねのばね定数で決定され
る。このばね定数を小さくすることにより、基板の押圧
力を少なくすることができる。このため、基板のプロー
ブ傷を少なくすることができる。
【0026】さらに、第2板ばね部のばね定数を小さく
しても、上下機構から下向きの力を受けているので、先
端部が基板の測定箇所から離間しない。
【0027】この後、さらに外力機構による下向きの力
を弱めることにより、先端部は、斜め上方向であって連
結部の方へ向かって変位する。
【0028】したがって、複数の先端部同士が向かい合
うように複数のプローブヘッドを用いても、それらの先
端部同士が基板から離れるときに、先端部同士が遠ざか
るので、衝突することがない。また、先端部同士が基板
の表面に接触する位置より、基板の表面から上昇してい
るときの方が先端部同士の距離は離れており、基板の表
面上での先端部同士の最接近距離を短くすることができ
る。すなわち、基板の表面において、複数の検査箇所の
距離を短くできる。
【0029】また、請求項2の発明のプロ−ブヘッド
は、第1板ばね部および第2板ばね部を軽量化すること
により、先端部の高速移動が可能である。
【0030】また、請求項3の発明のプロ−ブヘッド
は、上記外力機構が偏心カムであるため、先端部が基板
に接触する寸前の先端部の速度を遅くすることができ
る。また、偏心カムのカム曲線を最適にすることで、先
端部と基板との接触ダ−メ−ジを少なくし、かつ、基板
との接触中は先端部の振動が起きないようにし、基板と
の接触の安定化が図れる。
【0031】一方、請求項4の電気的試験方法は、上記
プローブヘッドを複数用いている。この複数のプローブ
ヘッドの各先端部が基板と接触しているときの外力機構
の力を記憶する。この記憶した外力機構の力のとき、基
板の測定を行う。この結果、複数のプローブヘッドを用
いて複数の測定箇所を検査することができる。したがっ
て、複数の測定箇所がある基板の1枚当りの検査時間を
短縮することができる。
【0032】
【実施例】図1に、本発明の一実施例に係るプローブヘ
ッドの構成図を示す。このプローブヘッドは、概略、第
1板ばね部である上ばね部10aと、第2板ばね部であ
る下ばね部10bと、連結部10kと、先端部10c
と、を有する板ばねプローブならびに外力機構であるカ
ムフォロア11および偏心カム21と、で構成される。
【0033】上記板ばねプローブ10は略コ字状であ
り、主に、上下に一体に構成された上ばね部10a、下
ばね部10b、連結部10kおよび先端部10cを有
し、板厚2mmのリン青銅をワイヤカットで加工され、
その形状が形成される。
【0034】この上ばね部10aには、後述するプロー
ブ装置との取付の際に用いられる左孔10dおよび右孔
10eが形成されている。これらの孔10d,10eで
上ばね部10aの他端10lがプローブ装置に固定され
る。さらに、上ばね部10aには、左孔10dおよび右
孔10eを囲むようにコ字状孔10fが形成されてい
る。そして、上ばね部10aの一端10gには、上記カ
ムフォロア11がナット12で固定されている。
【0035】また、上記下ばね部10bの一端10mは
上ばね部の一端10gと一体化され連結部10kを構成
する。この下ばね部10bには、角孔10hが形成され
ている。この下ばね部10bの他端10nには、上記先
端部10cがL字状に傾斜して連なっている。この先端
部10cは、金メッキした超綱合金をロー付し、ナイフ
形状に尖らせたものである。
【0036】そして、上記偏心カム21は円板状であ
り、カム軸21aのカム中心21cが円の中心から偏心
している。上記カムフォロア11も円板状である。この
上記カムフォロア11の外周に偏心カム21の外周21
bが当接している。
【0037】以下、板ばねプローブ10の先端部10c
が基板30の表面に接触するまでを説明する。
【0038】まず、偏心カム21のカム中心21cから
外周21bまでの距離が最短のもの(底部)21dがカ
ムフォロア11の外周と接触した状態で、予め、板ばね
プローブ10の上ばね部10aを下方に弾性変形させ
る。この弾性変形は、上ばね部10aが左孔10dおよ
び右孔10eを介して後述するプローブ装置に2点で固
定された状態の変形である。そして、上ばね部10aの
弾性変形の結果、その反発力がカムフォロア11を介し
て偏心カム21に対し初期圧力をかける。このため、偏
心カム21の回転運動にカムフォロア11が必ず追従す
る。
【0039】そして、偏心カム21の底部21dがカム
フォロア11の外周と接触した状態で、板ばねプローブ
10の先端部10cは試験台34上の基板30の表面に
対し若干の距離だけ離れている。
【0040】このような偏心カム21の底部21dがカ
ムフォロア10の外周と接触した状態から偏心カム21
を矢印Cの方向に回転させる。この回転に応じて、カム
フォロア11は下降する。このカムフォロア11の下降
と共に、板ばねプローブ10の連結部10k、下ばね部
10bおよび先端部10cも下降し、上ばね部10aが
さらに弾性変形する。このとき、先端部10cは、斜め
左方向に下降しながら変位する。
【0041】さらに、偏心カム21を回転させると、板
ばねプローブ10の先端部10cは基板30の表面に接
触する。このとき、カムフォロア11は、偏心カム21
の頂部21eの手前に当接している。この頂部21e
は、カム中心21cから外周21bまでの距離が最長の
ものである。なお、先端部10cが基板30の表面に接
触するまでに、下ばね部10bは弾性変形しない。この
状態で、先端部10cが基板30の表面に接触していて
も、この表面は板ばねプローブ10で押圧されていな
い。
【0042】次いで、板ばねプローブ10が基板30の
表面を押圧する状態を説明する。
【0043】まず、偏心カム21の頂部21eにカムフ
ォロア11が当接するまで偏心カム21をC方向に回転
させる。このとき、板ばねプローブ21の先端部10c
は、基板30の表面に接触中である。この接触中、基板
30が押圧される。そして、下ばね部10bは基板30
との接触点を固定端として弾性変形する。この弾性変形
は、下ばね部10bの上面10iが上ばね部10aの下
面10jと当接するまで行われる。また、上ばね部10
aも弾性変形している。そして、下ばね部10bの弾性
変形による復元力が下向きに働き、基板30の表面が下
方向に押圧される。
【0044】この接触中の下方向の押圧力は、下ばね部
10bのばね定数を小さくすることにより、小さくする
ことができる。また、上ばね部10aの弾性変形による
押圧力が基板30の表面に対し左方向に働いている。こ
の左方向の押圧力は、下ばね部10bの弾性変形による
右方向の力の分だけ減少する。したがって、このような
状態で基板30の表面の押圧力が小さいものとなる。よ
って、基板30の表面のプローブ傷を小さくすることが
できる。さらに、下ばね部10bのばね定数を小さくし
ても、板ばねプローブ10全体が偏心カム21で押し下
げられるので、先端部10cが基板30の表面から離れ
ない。
【0045】次に、偏心カム21の頂部21eからカム
フォロア11が離れ、板ばねプローブ10の先端部10
cが基板30の表面から離れるまで偏心カム21をC方
向に回転させる。このとき、板ばねプローブ21の先端
部10cは、基板30の表面に接触中である。この接触
中、下ばね部10bの上面10iが上ばね部10aの下
面10jから離れながら、下ばね部10bは弾性変形し
た形状から弾性変形前の形状に戻る。また、上ばね部1
0aの形状も、先端部10cが基板30の表面と接触し
た瞬間の弾性変形の状態に戻る。基板30の表面の押圧
力は、偏心カム21の頂部21eにカムフォロア11が
当接するまで偏心カム21をC方向に回転させたときと
同じである。同様に、板ばねプローブ10全体が偏心カ
ム21で押し下げられた状態であるから、先端部10c
が基板30の表面から離れない。
【0046】次に、板ばねプローブ10の先端部10c
が基板30の表面から離れた後を説明する。
【0047】偏心カム21の底部21dにカムフォロア
10が接触するまで偏心カム21を矢印Cの方向に回転
させる。この回転に応じて、板ばねプローブ10の先端
部10cが基板30の表面からはなれる。この離れると
きの先端部10cは、図中D方向に沿って、斜め右方向
に上昇しながら変位する。
【0048】したがって、複数の先端部10c同士が向
かい合うように複数のプローブヘッドを用いても、それ
らの先端部10c同士が基板30から離れるときに、先
端部10c同士が遠ざかるので、衝突することがない。
また、先端部10c同士が基板30の表面に接触する位
置より、基板30の表面から上昇しているときの方が先
端部10c同士の距離は離れており、基板30の表面上
での先端部10c同士の最接近距離を短くすることがで
きる。すなわち、基板30の表面において、複数の検査
箇所の距離を短くできる。
【0049】また、板ばねプローブ10には、多数の孔
が形成されているので、軽量化が可能である。このた
め、高速で回転する偏心カム21によって板ばねプロー
ブ10を高速で基板30に接触させることができる。
【0050】さらに、偏心カム21を高速で回転させた
場合、板ばねプローブ10が基板30の表面に接触する
寸前の先端部10cの速度を遅くし、基板30との接触
ダメージを少なくし、基板30との接触中は先端部10
cの振動が起こらないように、偏心カム21のカム曲線
を最適にすることで、基板30との接触の安定化が図ら
れる。
【0051】次に、図2を用いて、上記プローブヘッド
を備えるプローブ装置および電気的試験方法を説明す
る。図2(A)はプローブ装置の正面図であり、図2
(B)はその右側面図である。なお、図2(B)には、
スタンド31などがさらに示されている。
【0052】図中10は、板ばねプローブである。11
はカムフォロアであり、ナット12を用いて板ばねプロ
ーブ10に取り付けられている。
【0053】13および14はガイドプレートであり、
板ばねプローブ10はボルト15およびナットプレート
16で両側より重ね合わせて固定される。この固定と際
に、板ばねプローブ10と、ガイドプレート13、14
との間には、滑りの良いフッ素樹脂などの樹脂32a,
32bが接着され、僅かな隙間33a,33bが形成さ
れている。この結果、板ばねプローブ10の先端部10
cがガイドされ、図2(A)中の左右方向に振れること
がない。
【0054】このようにして組み立てたものプローブ機
構は、ホルダ17の2個のC字溝17a,17bに差し
込まれ、ボルト18、18で固定される。このホルダ1
7は、ブラケット19の溝19aにボルト20,20で
仮に固定される。このブラケット19には、ステッピン
グモータ22が取付られている。
【0055】このステッピングモータ22の回転軸に
は、上記偏心カム21が取り付けられている。そして、
この偏心カム21を回転させ、その底部21dをカムフ
ォロア11の外周に接触させ、ステッピングモータ22
の回転を停止させる。偏心カム21の底部21dがカム
フォロア11と接触した状態で、ブラケット19の溝1
9aに沿って上方へ所定距離だけホルダ17を移動させ
る。この結果、偏心カム21はカムフォロア11を介し
て板ばねプローブ10の上ばね部10aに初期圧力を加
えられる。このため、上ばね部10aは予め弾性変形す
る。この状態で、板ばねプローブ10の先端部10cが
基板30の表面より1mm程度離れた位置に、ブラケッ
ト19はスタンド31で固定される。
【0056】さらに、ブラケット19の上部には、ポス
ト24が固定されている。このポスト24は光電センサ
ー23を保持している。また、上記偏心カム21のボス
部21fには、凹部21gが形成されている。この凹部
21gの加工は、板ばねプローブ10の先端部10cが
基板30の表面に接触している間だけ、上記光電センサ
ー23を機能させる角度で行われている。
【0057】すなわち、板ばねプローブ10が基板30
の表面に接触中は、光電センサー23の光が凹部21g
を通ってカム軸21aに反射し、カム軸21aを検出す
る。板ばねプローブ10が基板30の表面から離れてい
る間は、光電センサー23の光がボス部21fに遮られ
カム軸21aを検出しない。
【0058】このようにすることで、光電センサー23
は、板ばねプローブ10が基板30の表面に接触してい
る時間、接触を開始する偏心カム21の回転角度、およ
び、接触を終了した偏心カム21の回転角度を検出する
ことができる。そして、光電センサー23は偏心カム2
3の回転を検出することによって、板ばねプローブ10
が基板30と接触しているか否かを検出することができ
る。
【0059】また、板ばねプローブ10が基板30の表
面と接触を開始するときの偏心カム21の回転角度を、
電気的試験の測定開始のトリガとする。このことで、板
ばねプローブ10が基板30の表面に接触している間
に、電気的試験の測定を終了させるような制御を行うこ
とができる。
【0060】さらに、2個以上の板ばねプローブ10を
用い、基板30の複数の測定を行うとき、各偏心カム2
1を同時に回転させる。各板ばねプローブ10が基板3
0と接触を開始するときの偏心カム10の回転角度にな
ったときに、電気的試験の測定を開始する。この結果、
複数の板ばねプローブ10が基板30に接触中に電気的
試験を終了させることができる。このため、各偏心カム
21の回転を止めることなく、複数の測定箇所を有する
基板30の電気的試験が偏心カム21の1回転で行われ
る。したがって、プロービング時間を大幅に短縮するこ
とができる。よって、布線試験機による多数のプローブ
を用いた一括接触型のプローブ治具の費用負担を減らす
ことができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
先端部が基板と接触している間、第2板ばね部を弾性変
形させることにより、この先端部が接触してから離れる
までの基板を押圧する力は、第2板ばねのばね定数で決
定される。このばね定数を小さくすることにより、基板
の押圧力を少なくすることができる。基板のプローブ傷
を少なくすることができる。さらに、第2板ばね部のば
ね定数を小さくしても、上下機構から下向きの力を受け
ているので、先端部が基板の測定箇所から離間しない。
【0062】そして、先端部は基板に接触するまで、斜
め下方向であって連結部と反対の方へ向かって移動して
いる。また、基板から離れる先端部は、斜め上方向であ
って連結部の方へ向かって変位する。
【0063】したがって、複数の先端部同士が向かい合
うように複数のプローブヘッドを用いても、それらの先
端部同士が基板から離れるときに、先端部同士が遠ざか
るので、衝突することがない。また、先端部同士が基板
の表面に接触する位置より、基板の表面から上昇してい
るときの方が先端部同士の距離は離れており、基板の表
面上での先端部同士の最接近距離を短くすることができ
る。すなわち、基板の表面において、複数の検査箇所の
距離を短くできる。
【0064】また、請求項2の発明によれば、第1板ば
ね部および第2板ばね部を軽量化することにより、先端
部の高速移動させることができる。
【0065】また、請求項3の発明によれば、上記外力
機構が偏心カムであるため、先端部が基板に接触する寸
前の先端部の速度を遅くすることができる。また、偏心
カムのカム曲線を最適にすることで、先端部と基板との
接触ダ−メ−ジを少なくし、かつ、基板との接触中は先
端部の振動が起きないようにし、基板との接触の安定化
を図ることができる。
【0066】また、請求項4の発明によれば、上記プロ
ーブヘッドを複数用いている。この複数のプローブヘッ
ドの各先端部が基板と接触しているときの外力機構の力
を記憶する。この記憶した外力機構の力のとき、基板の
測定を行う。この結果、複数のプローブヘッドを用いて
複数の測定箇所を検査することができる。したがって、
複数の測定箇所がある基板の1枚当りの検査時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプローブヘッドを示す構成
図である。
【図2】図1のプローブヘッドを用いたプローブ装置の
構成図である。
【図3】従来のプローブヘッドの説明図(1)である。
【図4】従来のプローブヘッドの説明図(2)である。
【符号の説明】
10 板ばねプローブ 10a 上ばね部 10b 下ばね部 10c 先端部 10k 連結部 11 カムフォロア 12 ナット 13、14 ガイドプレート 17 ホルダ 19 ブラケット 21 偏心カム 22 ステッピングモーター 23 光電センサー 24 ポスト 30 基板 31 スタンド 34 試験台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1板ばね部(10a)と、 この第1板ばね部(10a)の下方に並設された第2板
    ばね部(10b)と、 上記第1板ばね部(10a)の一端(10g)と上記第
    2板ばね部(10b)の一端(10m)とを連結して一
    体化した連結部(10k)と、 その他端(10l)が固定された第1板ばね部(10
    a)の一端(10g)に下方向の力を加える外力機構
    (11、21)と、 上記第2板ばね部(10b)の他端(10n)から斜め
    下であって上記連結部(10k)と反対の方向(E)に
    沿って突出し、基板(30)の測定箇所に接触または離
    間する先端部(10c)と、 を備えることを特徴とするプローブヘッド。
  2. 【請求項2】 上記第1板ばね部(10a)および上記
    第2板ばね部(10b)に軽量化用孔(10f,10
    h)が形成されたことを特徴とする請求項1記載のプロ
    −ブヘッド。
  3. 【請求項3】 上記外力機構は偏心カム(21)の外周
    (21b)を第1板ばね部(10a)の一端(10g)
    に当接させたものであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のプロ−ブヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のプローブヘ
    ッドを複数用い、 この複数のプローブヘッドの各先端部(10c)が基板
    (30)と接触しているときの外力機構(11、21)
    の力を記憶し、 この外力機構(11、21)の力のとき、基板(30)
    の測定を行うことを特徴とする電気的試験方法。
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