JPH07272925A - 電磁式アクチュエータ - Google Patents

電磁式アクチュエータ

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JPH07272925A
JPH07272925A JP8559294A JP8559294A JPH07272925A JP H07272925 A JPH07272925 A JP H07272925A JP 8559294 A JP8559294 A JP 8559294A JP 8559294 A JP8559294 A JP 8559294A JP H07272925 A JPH07272925 A JP H07272925A
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JP
Japan
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chamber
oil
oil liquid
valve
pressure
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JP8559294A
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Akira Kashiwagi
明 柏木
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁式アクチュエータにおいて、油液中に支
持したプランジャの移動に対して安定した減衰力を作用
させる。 【構成】 電磁式アクチュエータ46のソレノイドの内側
に形成した油室39内にプランジャ47を移動可能に支持
し、油室32内を第1、第2室39a ,39b の2室に画成す
る。プランジャ47に、第1、第2室39a ,39b 間を連通
させる第1、第2連通路48,49を設ける。第1連通路48
に第1室39a 側の圧力に応じて開弁する第1逆止弁50を
設け、第2連通路49に第2室39b 側の圧力に応じて開弁
する第2逆止弁51を設ける。プランジャ47の移動にとも
ない第1、第2逆止弁50,51が油圧に応じた開度で開弁
するので、油液の粘度および流量の変化に対して安定し
た減衰力が得られる。第1、第2連通路48,49には、一
方向に油液が循環するので、第1、第2連通路48,49内
の気泡を速やかに排出でき安定した減衰力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油液中に支持された可
動部材をソレノイドが発生する磁界によって駆動するよ
うにした電磁式アクチュエータの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着され、
路面状況、走行状況等に応じて乗り心地や操縦安定性を
向上させるために減衰力を適宜調整できるようにした減
衰力調整式油圧緩衝器には、減衰力調整弁を切り換える
ための電磁式アクチュエータを内蔵したものがある。
【0003】電磁式アクチュエータを内蔵した減衰力調
整式油圧緩衝器の一例について図8を用いて説明する。
図8に示すように、減衰力調整式油圧緩衝器1は、シリ
ンダ2の外側に内筒3が設けられ、さらに、内筒3の外
側に外筒4が設けられた3重筒構造となっており、シリ
ンダ2と内筒3との間には、シリンダ2内の上部に連通
する環状通路5が形成され、内筒3と外筒4との間には
リザーバ室6が形成されている。
【0004】シリンダ2内には、ピストンロッド7が連
結されたピストン8が摺動可能に嵌装されており、ピス
トン8によってシリンダ2内がシリンダ上室2aとシリン
ダ下室2bとの2室に画成されている。シリンダ2の下端
部には、シリンダ下室2bとリザーバ室6とを適度な流通
抵抗を持って連通させる通路を有するベースバルブ9が
設けられている。そして、シリンダ2内には、油液が封
入されており、また、リザーバ室6内には、油液および
ガスが封入されピストンロッド7の伸縮によるシリンダ
2内の容積変化をガスの圧縮、膨張によって補償するよ
うになっている。
【0005】環状通路5およびリザーバ室6は、通路5a
および通路6aによって減衰力調整弁10に接続されてお
り、シリンダ上室2aが伸び側減衰力調整弁10を介してリ
ザーバ室6に連通されている。また、シリンダ下室2bお
よびリザーバ室6は、通路2cおよび通路6bを介して縮み
側減衰力調整弁11に接続されており、シリンダ下室2bが
縮み側減衰力調整弁11を介してリザーバ室6に連通され
ている。そして、ピストンロッド7の伸び行程時には、
シリンダ上室2a側の油液が伸び側減衰力調整弁10を通っ
てリザーバ室6側へ流れることにより減衰力が発生し、
また、縮み行程時には、シリンダ下室2b側の油液が縮み
側減衰力調整弁11を通ってリザーバ室6側へ流れること
により減衰力が発生するようになっている。
【0006】伸び側減衰力調整弁10では、ピストンロッ
ド7の伸び行程時、シリンダ上室2a側の圧油がバルブ部
材12の通路13に設けられたディスクバルブ14を開弁させ
て通路15を通ってリザーバ室6側へ流れ、ディスクバル
ブ14の開度に応じて減衰力が発生する。同時に、シリン
ダ上室2a側の圧油が通路部材16のオリフィス16a を介し
て圧力室17に導入され、押圧部材18を介してディスクバ
ルブ14を閉弁方向に押圧してディスクバルブ14の開度を
調整する。そして、圧力室17内の圧油を通路19を通して
リザーバ室6側へリリーフするリリーフ弁20のリリーフ
圧を電磁式アクチュエータ21によって調整することによ
り、圧力室17の圧力を制御して伸び側の減衰力をピスト
ン速度にかかわらず直接制御することができる。このと
き、縮み側減衰力調整弁11では、バルブ部材22の通路23
に設けられた逆止弁24が開いてリザーバ室6側の油液が
シリンダ下室2b側へ流れる。
【0007】縮み側減衰力調整弁11では、ピストンロッ
ド7の縮み行程時、シリンダ下室2b側の圧油がバルブ部
材22の通路25に設けられたディスクバルブ26を開弁させ
て通路27を通ってリザーバ室6側へ流れ、ディスクバル
ブ26の開度に応じて減衰力が発生する。同時に、シリン
ダ下室2b側の圧油が通路部材28のオリフィス28a を介し
て圧力室29に導入され、押圧部材30を介してディスクバ
ルブ26を閉弁方向に押圧してディスクバルブ19の開度を
調整する。そして、圧力室29内の圧油を通路31を通して
リザーバ室6側へリリーフするリリーフ弁32のリリーフ
圧を電磁式アクチュエータ33によって調整することによ
り、圧力室21の圧力を制御して縮み側の減衰力をピスト
ン速度にかかわらず直接制御することができる。このと
き、伸び側減衰力調整弁10では、バルブ部材12の通路34
に設けられた逆止弁35が開いてリザーバ室6側の油液が
シリンダ上室2a側へ流れる。
【0008】次に、電磁式アクチュエータ21,33につい
て説明する。なお、電磁式アクチュエータ21,33は、同
様の構造であるから、それぞれ対応する部材には同一の
番号を付し、伸び側減衰力調整弁10の電磁式アクチュエ
ータ21についてのみ説明する。
【0009】電磁式アクチュエータ21は、ケース37内に
環状のソレノイド38が収納され、ソレノイド38の内側に
油室39が形成されている。油室39内には、プランジャ40
がその軸方向に沿って移動可能に支持されており、プラ
ンジャ40によって油室39内が第1室39a と第2室39b と
の2室に画成されている。プランジャ40には作動ロッド
41の一端側が連結されており、作動ロッド41の他端側は
リリーフ弁20まで延ばされ、その先端部にリリーフ弁20
の弁体であるニードル41a が形成されている。また、プ
ランジャ40には、油室39内の第1室39a と第2室39b と
を連通させるオリフィス通路42が設けられている。ま
た、油室39は、通路43により、伸び側減衰力調整弁10内
のリザーバ室6側に連通され、内部に油液が満たされて
おり、よって、プランジャ40は油液中に支持されてい
る。なお、図中、44はプランジャ40をリリーフ弁20の閉
弁方向に付勢するばね、45はばね44による付勢力を調整
する調整ねじである。
【0010】そして、ソレノイド38に通電すると、通電
電流に比例した強さの磁界が生じてプランジャ40を軸方
向に付勢し、ニードル41a の開弁圧力を変化させてリリ
ーフ弁20のリリーフ圧を調整するようになっている。ま
た、プランジャ40の移動にともない油室39内の油液がオ
リフィス通路42を流通し、オリフィス通路42の流通抵抗
によってプランジャ40の移動に対して減衰力が作用す
る。これにより、自励振動を防止してプランジャ40を円
滑に移動させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電磁式アクチュエータ21では、次のような問題があ
る。すなわち、また、図9に示すように、プランジャ40
のオリフィス通路42内に気泡が発生すると、オリフィス
による油液の流通抵抗が大幅に減少して充分な減衰力が
得られなくなる。そして、プランジャ40のストロークが
小さい場合、気泡はオリフィス通路42内を往復するだけ
で排出されないので、気泡がいつまでもオリフィス通路
42内に滞留してプランジャ40の安定した作動を妨げると
いう問題を生じる。
【0012】オリフィス通路42は固定オリフィスである
ため、油液の動粘度および流速により流通抵抗が大幅に
変化するので安定した減衰力が得られない。特に、減衰
力調整式油圧緩衝器に装着される電磁式アクチュエータ
では、ピストンロッドの伸縮による油液の温度変化が大
きく動粘度が変化しやすいので問題となる。
【0013】ここで、固定オリフィスを通る油液の流量
Qとオリフィス前後の差圧Δp(減衰力Fに比例する)
との関係は、C:流量係数、a:オリフィス面積、ρ:
油液密度とすると、
【数1】 となる。数式1から、動粘度すなわち流量係数Cの変化
により差圧Δp(減衰力F)が大幅に変化することがわ
かる。また、差圧Δpと流量Qとの関係は、図4中に
で示すようになる。したがって、流量Qと減衰力Fとの
関係は、図5中にで示すようになり、油液の流量Q
(流速)により減衰力が大きく変化することがわかる。
【0014】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、可動部材に安定した減衰力を作用させられるよ
うにした電磁式アクチュエータを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記の課
題を解決するために、油室内の油液中に移動可能に支持
された可動部材をソレノイドが発生する磁界によって駆
動するようにした電磁式アクチュエータにおいて、前記
可動部材に、該可動部材によって2室に画成された油室
内の一方の室と他方の室とを連通させる第1連通路およ
び第2連通路と、前記第1連通路の前記油室内の一方の
室側の油液の圧力によって開弁し他方の室側への油液の
流通のみを許容する第1逆止弁と、前記第2連通路の前
記油室内の他方の室側の油液の圧力によって開弁し一方
の室側への油液の流通のみを許容する第2逆止弁とを設
けたことを特徴とする。
【0016】また、第2の発明は、第1の発明に加え
て、第1および第2逆止弁を圧力上昇に応じて徐々に開
弁する弁としたことを特徴とする。
【0017】
【作用】この構成により、第1および第2連通路は、第
1および第2逆止弁により一方向の油液の流通のみを許
容するので、可動部材の移動にともない油液が第1、第
2連通路を循環することにより第1、第2連通路内に発
生した気泡が速やかに排出される。また、可動部材の移
動にともない、第1および第2逆止弁が油室内の一方の
室および他方の室の油液の圧力の上昇に応じて徐々に開
弁するので、油液の粘度および流量の変化に対して第1
および第2連通路の流通抵抗の変化が小さくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、本実施例の電磁式アクチュエータ
は、図8に示すものに対して可動部材であるプランジャ
の構造のみが異なるので、以下、図8に示すものと同様
の部材には同一の番号を付して異なる部分についてのみ
詳細に説明する。
【0019】図1および図2に示すように、電磁式アク
チュエータ46は、ケース37内に収納された環状のソレノ
イド(図示せず)の内側に形成された油室39内に、可動
部材であるプランジャ47がその軸方向に沿って移動可能
に支持されており、プランジャ47によって油室39内が第
1室39a と第2室39b との2室に画成されている。プラ
ンジャ47には、作動ロッド41の一端側が連結され、作動
ロッド41の他端側はリリーフ弁20まで延ばされ、その先
端部にリリーフ弁20の弁体であるニードル41aが形成さ
れている。
【0020】プランジャ47には、油室39内の一方の室で
ある第1室39a と他方の室である第2室39b とを連通さ
せる第1連通路48および第2連通路49が設けられてい
る。第1連通路48には、第1室39a 側から第2室39b 側
への油液の流通のみを許容する第1逆止弁50が設けられ
ており、第2連通路49には、第2室39b 側から第1室39
a 側への油液の流通のみを許容する第2逆止弁51が設け
られている。第1逆止弁50は、第1連通路48を開閉する
弁体50a および弁体50a を閉弁方向に付勢するばね50b
を備えており、弁体50a が第1室39a 側の油液の圧力を
受けて移動することにより、第1室39a 側の圧力の上昇
に応じて徐々にオリフィス面積が増加するように開弁す
る調圧弁として作用するようになっている。同様に、第
2逆止弁51は、弁体51a およびばね51b を備えており、
第2室39a 側の圧力の上昇に応じて徐々にオリフィス面
積が増加するように開弁する調圧弁として作用するよう
になっている。
【0021】なお、図1に示すものでは、図8に示すも
のに対してバルブ部材12に通路34および逆止弁35を設け
る代わりに、ディスクバルブ14の内周側を開いて通路13
を連通させることにより、縮み行程時にリザーバ室6側
からシリンダ上室2a側へ油液を流通させるようにしてい
る。
【0022】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。
【0023】ソレノイドへの通電によって通電電流に比
例した強さの磁界が生じてプランジャ47を付勢し、ニー
ドル41a の開弁圧を変化させることによりリリーフ弁20
のリリーフ圧を調整する。
【0024】プランジャ47が第1室39a 側に移動する
と、第1連通路48の第1逆止弁50が開いて第2連通路49
の第2逆止弁51が閉じるので、第1室39a 側の油液が第
1連通路48を通って第2室39b 側へ流れる。このとき、
第1逆止弁50が第1室39a 側の油液の圧力に応じてオリ
フィス面積が徐々に増加するように開弁して第1連通路
48の油液の流れに抵抗を付与することによりプランジャ
47の移動に対して減衰力を作用させる。また、プランジ
ャ47が第2室39b 側に移動すると、第1連通路48の第1
逆止弁50が閉じて第2連通路の第2逆止弁51が開くの
で、第2室39b 側の油液が第2連通路48を通って第1室
39a 側へ流れる。このとき、第2逆止弁51が第2室39b
側の油液の圧力に応じてオリフィス面積が徐々に増加す
るように開弁して第2連通路48の油液の流れに抵抗を付
与することによりプランジャ47の移動に対して減衰力を
作用させる。これにより、自励振動を防止してプランジ
ャ47の移動を円滑にすることができる。
【0025】次に、第1逆止弁50,51によって発生する
減衰力について図3を用いて説明する。なお、第1逆止
弁50と第2逆止弁51とは同様の作用を奏するので、ここ
では第1逆止弁50についてのみ説明する。
【0026】第1逆止弁50の弁体50a に作用する力F
1は、ばね50b のばね定数:k、セット荷重:F0、弁体5
0a の変位:xとすると、 F1=kx+f0 … となり、第1逆止弁50の前後の差圧:Δp、第1連通路
48の流路断面積:Sとすると、 Δp=F1/S=(kx+f0)/S … となる。そして、式より、 x=(S・Δp−f0)/k … となる。
【0027】ここで、第1逆止弁50の開口部はオリフィ
スとして作用するので、数式1に示す関係を適用するこ
とができ、また、オリフィス面積は弁体50a の変位xの
関数として表せるので,オリフィス面積aを a=f(x) … で表すと、数式1および式より第1逆止弁50の油液の
流量Qは、
【数2】 となる。
【0028】i)オリフィス面積aがxの1次関数として
表されるとき、および数式2より
【数3】 となり、したがって、
【数4】 となる。そして、差圧Δpと流量Qとの関係は、図4中
ので示すようになる。なお、図4では、比較のため、
数式1中の
【数5】 と数式4中の右辺第1項の
【数6】 とを同値として示している。また、図4中のは数式4
の右辺第1項、は数式4の右辺第2項によって表され
る差圧Δpと流量Qとの関係を示している。
【0029】したがって、流量Qと減衰力Fとの関係
は、図5中にで示すようになり、図5中にで示す従
来例(固定オリフィス)の場合に比して、流量変化に対
する減衰力の変化が少ないことがわかる。なお、図5中
にF0で示す初期減衰力は、ばね50b のセット荷重f0によ
り任意に設定することができる。また、数式3,4によ
り、油液の動粘度すなわち流量係数Cの変化による差圧
Δp(減衰力F)の変化が従来例よりも小さいことがわ
かる。
【0030】このように、流量変化および油液の動粘度
変化にともなう減衰力の変化が小さくなり、安定した減
衰力を得ることができる。
【0031】ii) オリフィス面積aがxのn次関数で表
されるとき、流量Qはxの(n+1/2)次式で表され
上記 i) 場合と同様に、流量変化および油液の動粘度変
化にともなう減衰力の変化が小さくなる。
【0032】また、図6に示すように、第1連通路48お
よび第2連通路49は、第1逆止弁50,51により一方向の
油液の流れのみを許容するので、第1連通路48および第
2連通路49内に気泡が発生した場合、プランジャ47の移
動にともなって油液が循環することにより、気泡が第1
室39a および室39b へ速やかに排出されプランジャ47を
安定して作動させることができる。
【0033】次に、本発明の他の実施例に係るプランジ
ャの構造について図7を用いて説明する。図7に示すよ
うに、本実施例のプランジャ47では、第1連通路48の第
2室39b 側の端部に形成した弁座部52a にねじ52b によ
ってディスクバルブ52c を当接させて第1連通路48の第
1室39a 側から第2室39b 側への油液のみを許容する逆
止弁52を構成している。また、第2連通路49の第1室39
a 側の端部に形成した弁座部53a に、ねじ52b によって
ディスクバルブ53c を当接させて第2連通路49の第2室
39b 側から第1室39a 側への油液のみを許容する逆止弁
53を構成している。
【0034】逆止弁52,53は、図1および図2に示す実
施例と同様に、第1室39a および第2室39a のうち上流
となる室側の油液の圧力に応じてオリフィス面積が徐々
に増加するように開弁する調圧弁として作用するように
なっている。また、ねじ52b、53b の締めつけ具合によ
りディスクバルブ52c ,53c の開弁圧(セット荷重)を
調整できるようになっている。この構成により、図1お
よび図2に示す実施例と同様の作用、効果を奏すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電磁式ア
クチュエータは、第1および第2連通路は、第1および
第2逆止弁により一方向の油液の流れのみを許容するの
で、可動部材の移動にともない油液が第1、第2連通路
を循環することにより第1、第2連通路内に発生した気
泡が速やかに排出される。その結果、可動部材の移動に
対して安定した減衰力を作用させることができるという
優れた効果を奏する。また、可動部材に第1、第2連通
路および第1、第2逆止弁を設けたことにより、可動部
材の移動にともない、第1および第2逆止弁が油室内の
一方の室および他方の室の油液の圧力に応じて徐々に開
弁するので、油液の粘度および流速の変化に対して第1
および第2連通路の流通抵抗の変化が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電磁式アクチュエータが装
着された減衰力調整式油圧緩衝器の減衰力調整弁の側面
の縦断面図である。
【図2】図1の装置の要部であるプランジャの拡大図で
ある。
【図3】図1の装置の逆止弁の拡大図である。
【図4】図1の装置の逆止弁および従来の固定オリフィ
スの前後の油液の差圧と流量との関係を示す図である。
【図5】図1の装置の逆止弁および従来の固定オリフィ
スの油液の流量とプランジャに作用する減衰力との関係
を示す図である。
【図6】図1の装置のプランジャの移動にともなう油液
の流れを示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の電磁式アクチュエータの
プランジャの縦断面図である。
【図8】電磁式アクチュエータを備えた減衰力調整式油
圧緩衝器の側面の縦断面図である。
【図9】従来の電磁式アクチュエータ内の油液通路を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
38 ソレノイド 39 油室 39a 第1室(一方の室) 39b 第2室(他方の室) 46 電磁式アクチュエータ 47 プランジャ(可動部材) 48 第1連通路 49 第2連通路 50,52 第1逆止弁 51,53 第2逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図6】
【図9】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油室内の油液中に移動可能に支持された
    可動部材をソレノイドが発生する磁界によって駆動する
    ようにした電磁式アクチュエータにおいて、前記可動部
    材に、該可動部材によって2室に画成された油室内の一
    方の室と他方の室とを連通させる第1連通路および第2
    連通路と、前記第1連通路の前記油室内の一方の室側の
    油液の圧力によって開弁し他方の室側への油液の流通の
    みを許容する第1逆止弁と、前記第2連通路の前記油室
    内の他方の室側の油液の圧力に応よって開弁し一方の室
    側への油液の流通のみを許容する第2逆止弁とを設けた
    ことを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2逆止弁を圧力上昇に
    応じて徐々に開弁する弁としたことを特徴とする請求項
    1に記載の電磁式アクチュエータ。
JP8559294A 1994-03-31 1994-03-31 電磁式アクチュエータ Pending JPH07272925A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004505217A (ja) * 2000-07-27 2004-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 特に自動車の液圧的なブレーキ装置のための、電気的に操作される弁

Cited By (1)

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JP2004505217A (ja) * 2000-07-27 2004-02-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 特に自動車の液圧的なブレーキ装置のための、電気的に操作される弁

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