JPH07272651A - 針状結晶構造とその製造方法 - Google Patents

針状結晶構造とその製造方法

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JPH07272651A
JPH07272651A JP6190394A JP6190394A JPH07272651A JP H07272651 A JPH07272651 A JP H07272651A JP 6190394 A JP6190394 A JP 6190394A JP 6190394 A JP6190394 A JP 6190394A JP H07272651 A JPH07272651 A JP H07272651A
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Japan
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silicon
crystal structure
needle
oxide film
silicon substrate
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JP6190394A
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Hirotsugu Harada
昿嗣 原田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精密計測機器用探針、マイクロマシーン、真
空マイクロエレクトロニクス、電子顕微鏡等に用いられ
る微小径の針状結晶を微細パターンの形成技術を用いる
ことなく形成する。 【構成】 シリコン基板1上に形成した陽極酸化膜3中
の空孔部5の底部のバリア層4を除去し、その底部に金
6の層を形成してVLS法によりシリコンの針状結晶8
を成長させる。その後、陽極酸化膜3を除去し所望の形
状に分割する。 【効果】 0.01μm〜0.02μm径の針状結晶が
製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】主として精密計測機器用探針、マ
イクロマシーン、真空マイクロエレクトロニクス等の分
野に用いられる針状結晶構造とその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】走査型トンネル電子顕微鏡あるいは原子
間力顕微鏡等の探針には先端が非常に鋭利であることが
要求され、この目的のためには通常金属針の先端を電解
研磨する方法が用いられるが、その曲率はせいぜい0.
2〜0.3μmの程度である。また、マイクロマシー
ン、真空マイクロエレクトロニクスの分野で棒状構造、
あるいは突起電極を形成することが行われるが、これら
は通常写真製版技術を用いて作られるので、その加工精
度はやはり0.2〜0.3μmが限界である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の探針の製造方法
による探針構造では、加工精度が0.2〜0.3μmで
あり、さらに微細な構造は得られ難いという欠点があっ
た。
【0004】本発明の目的は従来よりさらに微細な、例
えば0.01μmレベルの探針構造を得ようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の針
状結晶構造の製造方法は、シリコン基板の主面上にアル
ミニウムまたはアルミニウム合金膜を形成する工程、該
アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を陽極酸化膜に
変換する工程、該陽極酸化膜の空孔部の底面に存在する
バリア層を除去して該シリコン基板の表面を露出する工
程、該空孔部内の露出したシリコン基板上にシリコンと
共晶合金が形成可能な金属層を形成する工程、該空孔部
の金属層形成部にVLS(Vapor Liquid Solid)法によ
りシリコンの針状結晶を成長させる工程を含むようにし
たものである。
【0006】この発明の請求項2の針状結晶構造の製造
方法は、シリコン基板の主面上にシリコン酸化膜を形成
する工程、該シリコン酸化膜を所望のパターンのシリコ
ン基板表面を露出させるよう除去する工程、該露出した
シリコン基板の主面上にアルミニウムまたはアルミニウ
ム合金膜を形成する工程、該アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金膜を陽極酸化膜に変換する工程、該陽極酸化
膜の空孔部の底面に存在するバリア層を除去して該シリ
コン基板の表面を露出する工程、該空孔部内の露出した
シリコン基板上にシリコンと共晶合金が形成可能な金属
層を形成する工程、該空孔部の金属層形成部にVLS
(Vapor Liquid Solid)法によりシリコンの針状結晶を
成長させる工程を含むようにしたものである。
【0007】この発明の請求項3の針状結晶構造の製造
方法は、請求項1または2において、陽極酸化膜の空孔
部の底面に存在するバリア層を除去して該シリコン基板
の表面を露出する工程を、陽極酸化膜の空孔部の底面に
存在するバリア層を選択的に除去して該シリコン基板の
表面を露出する工程としたものである。
【0008】この発明の請求項4の針状結晶構造の製造
方法は、請求項1乃至3のいずれか1項ににおいて、シ
リコンの針状結晶を成長させる工程の後に、該針状結晶
の先端部に存在する金属とシリコンとの共晶合金の少な
くとも一部を除去、または除去の際同時に先端部を鋭角
化する工程を含むようにしたものである。
【0009】この発明の請求項5の針状結晶構造の製造
方法は、請求項1乃至4のいずれか1項において、シリ
コンの針状結晶を成長させる工程の後に、陽極酸化膜の
少なくとも一部を除去する工程を含むようにしたもので
ある。
【0010】この発明の請求項6の針状結晶構造の製造
方法は、請求項1乃至5のいずれか1項において、シリ
コンの針状結晶を成長させる工程の後に、シリコン基板
を所望の形状に分割する工程を含むようにしたものであ
る。
【0011】この発明の請求項7の針状結晶構造の製造
方法は、請求項1乃至6のいずれか1項において、シリ
コンと共晶合金が形成可能な金属として、金、白金、パ
ラジュウム、ニッケル、銀、銅の金属を選択的に用いる
ようにしたものである。
【0012】この発明の請求項8の針状結晶構造は、請
求項1乃至7のいずれか1項に記載の針状結晶構造の製
造方法により製造したものである。
【0013】
【作用】この発明の請求項1の針状結晶構造の製造方法
は、シリコン基板の主面上にアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金膜を形成し、該アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金膜を陽極酸化膜に変換し、該陽極酸化膜の空孔
部の底面に存在するバリア層を除去して該シリコン基板
の表面を露出し、該空孔部内の露出したシリコン基板上
にシリコンと共晶合金が形成可能な金属層を形成し、該
空孔部の金属層形成部にVLS(Vapor Liquid Solid)
法によりシリコンの針状結晶を成長させる。
【0014】この発明の請求項2の針状結晶構造の製造
方法は、シリコン基板の主面上にシリコン酸化膜を形成
し、該シリコン酸化膜を所望のパターンのシリコン基板
表面を露出するように除去し、該露出したシリコン基板
の主面上にアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を形
成し、該アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を陽極
酸化膜に変換し、該陽極酸化膜の空孔部の底面に存在す
るバリア層を除去して該シリコン基板の表面を露出し、
該空孔部内の露出したシリコン基板上にシリコンと共晶
合金が形成可能な金属層を形成し、該空孔部の金属層形
成部にVLS(Vapor Liquid Solid)法によりシリコン
の針状結晶を成長させる。
【0015】この発明の請求項3の針状結晶構造の製造
方法は、陽極酸化膜の空孔部の底面に存在するバリア層
を除去してシリコン基板の表面を露出する工程で、バリ
ア層の除去を選択的に行う。
【0016】この発明の請求項4の針状結晶構造の製造
方法は、シリコンの針状結晶を成長させた後に、針状結
晶の先端部に存在する金属とシリコンとの共晶合金の少
なくとも一部を除去、または除去の際同時に先端部を鋭
角化する。
【0017】この発明の請求項5の針状結晶構造の製造
方法は、シリコンの針状結晶を成長させる工程の後に、
陽極酸化膜の少なくとも一部を除去する。
【0018】この発明の請求項6の針状結晶構造の製造
方法は、シリコンの針状結晶を成長させた後に、シリコ
ン基板を所望の形状に分割する。
【0019】この発明の請求項7の針状結晶構造の製造
方法は、シリコンと共晶合金が形成可能な金属を金、白
金、パラジュウム、ニッケル、銀、銅の金属を選択的に
用いる。
【0020】この発明の請求項8の針状結晶構造は、請
求項1乃至7のいずれか1項に記載の針状結晶構造の製
造方法により製造する。
【0021】
【実施例】
実施例1.本発明による実施例を図1a〜図1gを用い
て説明する。図1aにおいて、1はシリコン(Si)基
板で、その主面上に蒸着等の方法によりアルミニウム
(Al)膜2を形成する。このアルミニウム膜を陽極酸
化することにより図1bに示すように陽極酸化膜3に変
換する。この陽極酸化膜は図1bに示すように非常に規
則正しい空孔部5を有しており、その空孔部5の大きさ
は用いる電解液の化学成分により決まり、空孔部5間の
間隔は印加電圧により決まる(「アルミニウムハンドブ
ック」軽金属協会編、朝倉書店、昭和42年6月発
行)。例えば15%の電解浴中で10℃、30Vの印加
電圧下で作られる陽極酸化膜中の空孔部の径は120A
(オングストローム)、間隔は490A(オングストロ
ーム)であり、極めて微細な空孔部を規則正しく形成す
ることができる。なお、同時に空孔部底面には約15A
(オングストローム)程度のバリア層4(図1b)が形
成される。
【0022】次いで、バリア層4を除去して図1cに示
すように空孔部5の部分のシリコン基板表面を露出させ
る。バリア層を除去する方法としてはクロム酸系のエッ
チング液を用いてもよいし、陽極酸化終了後電圧を下げ
て、電解電流を切った後シリコン基板と対向電極を外部
導線で接続して液中で放置することにより除去できるこ
とも衆知である。
【0023】次いで、図1dに示すように空孔部5の露
出したシリコン基板1上のシリコンと共晶合金を形成可
能な金属、本例では金(Au)6を形成する。金の形成
方法としては電解析出による方法であっても、蒸着、ス
パッタリングのような方法でもよい。蒸着、スパッタリ
ングの場合は陽極酸化膜5の表面にも金が形成される
が、以降の針状結晶の成長には影響はない。
【0024】次いでVLS(Vapor Liquid Solid)法に
より、図1eに示すように金6を形成した部分にシリコ
ンの針状結晶8を形成させる。なお、この際、図1dの
金6はシリコンと共晶を作り図1eに示すように金・シ
リコン共晶合金7となっている。VLS法の詳細は「結
晶工学ハンドブック」(共晶工学ハンドブック編集委員
会編、共立出版(株)、昭和51年9月10日)あるい
は”The Vapor-Liquid-Solid Mechanism of Crystal Gr
owth and its Application to Silicon ”(R.S.Wagne
r,W.C.Ellis:Transactions of the MetallurgicalSoci
ety of AIME,1965,Volume 233,pp.1053〜1064)に述べ
られている。
【0025】即ち、金・シリコンの共晶温度(400
℃)以上の温度で、四塩化ケイ素(SiCl4)で飽和
した水素(H2)を送り込むと、シリコン原子は金・シ
リコン合金に溶け込んだ後、下地シリコン結晶上に析出
して行く。その成長速度は温度により決まり、例えば8
00℃では1μm/分にもなる。また、金以外の白金
(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、銀
(Ag)、銅(Cu)等でも同様に針状結晶の成長が確
認されている。このようにして得られた針状結晶は、そ
の径が陽極酸化膜の空孔部の大きさで決まるので、前述
のごとく150A(オングストローム)という極めて細
かい形状のものとなる。この径は印加電圧により決まる
ので電圧を下げればさらに細かい径のものを得ることが
できる。また、長さについては結晶の成長時間、温度の
設定を変えることにより長、短所望のものを得ることが
できる。このようにして、従来の微細パターンの形成技
術を用いることなく、従来に比べて1桁(0.01μm
レベル)細い径の針状結晶構造を容易に製造することが
できる。
【0026】実施例2.針状結晶の利用形態はいろいろ
考えられるので、用途に応じて図1eの構造のままで用
いてもよいし、図2に示すように分割して用いてもよ
い。さらに図1fに示すように、例えばクロム酸系のエ
ッチング液で陽極酸化膜3の全部(または一部)を除去
してもよいし、更にこれを分割して図1gのようにして
もよい。
【0027】実施例3.図3は、針状結晶先端部の金・
シリコン共晶合金7が無い方が望ましい場合の例であ
り、例えば、イオンエッチングの方法により先端部を鋭
角な形状にしながらエッチングすることも可能である。
【0028】実施例4.図4a〜図4dは針状結晶をシ
リコン基板の特定の場所のみに選択的に形成する場合の
例である。図4aは陽極酸化膜3を形成した後、針状結
晶を形成したい部分の空孔部5’を除き他の部分はフォ
トレジスト9で覆う。これは通常行われている写真製版
技術により容易に可能である。次いで、このフォトレジ
スト9をマスクとしてバリア層4を除去し(図4b)、
次いで金6を形成(図4c)した後、フォトレジスト9
を除去し、VLS法を行うことにより、図4dに示すよ
うに特定の空孔部5’の部分のみに針状結晶8を形成で
きる。従って、この製造方法によれば、所望のパターン
のシリコン基板面を露出させることができる。なお、こ
の空孔部5’は単一でなく複数であってもよい。
【0029】実施例5.図5a〜図5dは選択的に針状
結晶を形成する他の方法の例である。図5aはシリコン
基板1上にシリコン酸化膜(SiO2)10を所望の形
状に形成した場合の上面図で、図5bは図5aのA−A
の線に沿って見た場合の断面図である。シリコン酸化膜
10をシリコン基板1上の全面に形成した後、その上に
写真製版技術により所望のパターンにフォトレジストを
形成し、フォトレジストをマスクにして、例えば、弗酸
でエッチングすることによりシリコン酸化膜を除去し、
次いでフォトレジストを除去することにより容易に図5
a、図5bの構造が得られる。
【0030】図5bの状態からアルミニウム膜を形成
し、陽極酸化を行うことにより図5cの構造の陽極酸化
膜3が得られる。この構造でバリア層4を除去し、図1
の例と同様に金を形成し、VLS法を行うことにより図
5dに示すように、シリコン酸化膜10で覆われた部分
の空孔部5の部分はシリコン基板1が露出されないので
シリコンの針状結晶は成長せず、所望のパターンに対応
した空孔部5’の部分にのみに針状結晶が成長する。
【0031】なお、この実施例では、所望の形状に対応
した空孔部5’の部分にのみに針状結晶が成長するよう
にしたが、実施例4の製造方法を用いて、所望のパター
ンに対応した空孔部5’の部分の内の所定の部分にのみ
針状結晶を成長させるようにしてもよい。
【0032】実施例6.上記実施例4及び実施例5で
は、図4dと図5dに示すように陽極酸化膜3がある
が、実施例2と同様に、用途に応じて、例えば、クロム
酸系のエッチング液で陽極酸化膜3の一部または全部を
除去してもよい。また、図1gまたは図2のように分割
してもよい。また、実施例3と同様に図3に示すように
先端部を鋭角の形状にしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1の針
状結晶構造の製造方法によれば、シリコン基板の主面上
の陽極酸化膜の空孔部にVLS法によりシリコンの針状
結晶を成長させるようにしたので、微細な針状結晶構造
が容易に得られる効果がある。
【0034】この発明の請求項2の針状結晶構造の製造
方法によれば、シリコン基板の所定のパターン面のみの
陽極酸化膜の空孔部にVLS法によりシリコンの針状結
晶を成長させるようにしたので、所定のパターン面のみ
微細な針状結晶構造が容易に得られる効果がある。
【0035】この発明の請求項3の針状結晶構造の製造
方法によれば、陽極酸化膜の空孔部の底面に存在するバ
リア層の除去を選択的に行うようにしたので、所望の箇
所のみ微細な針状結晶構造が容易に得られる効果があ
る。
【0036】この発明の請求項4の針状結晶構造の製造
方法によれば、針状結晶の先端部に存在する金属とシリ
コンとの共晶合金の少なくとも一部を除去、または除去
の際同時に先端部を鋭角化するようにしたので、針状結
晶構造の用途に応じた微細な針状結晶構造が容易に得ら
れる効果がある。
【0037】この発明の請求項5の針状結晶構造の製造
方法によれば、シリコンの針状結晶を成長させるた後
に、陽極酸化膜の少なくとも一部を除去するようにした
ので、針状結晶構造の用途に応じた微細な針状結晶構造
が容易に得られる効果がある。
【0038】この発明の請求項6の針状結晶構造の製造
方法によれば、シリコンの針状結晶を成長させた後に、
シリコン基板を所望の形状に分割するようにしたので、
針状結晶構造の用途に応じた微細な針状結晶構造が容易
に得られる効果がある。
【0039】この発明の請求項7の針状結晶構造の製造
方法によれば、シリコンと共晶合金が形成可能な金属を
金、白金、パラジュウム、ニッケル、銀、銅の金属を選
択的に用いるようにしたので、針状結晶構造の用途に応
じた微細な針状結晶構造が容易に得られる効果がある。
【0040】この発明の請求項8の針状結晶構造によれ
ば、この発明の針状結晶構造の製造方法により製造する
ようにしたので、微細な針状結晶構造が容易に得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による針状結晶構造の製造工
程を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2による針状結晶構造の断面図
である。
【図3】本発明の実施例3による針状結晶構造の断面図
である。
【図4】本発明の実施例4による針状結晶構造の製造工
程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例5による針状結晶構造の製造工
程を示す平面図および断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン(Si)基板 2 アルミニウム(Al) 3 陽極酸化膜 4 バリア層 5、5’ 空孔部 6 金(Au) 7 金・シリコン共晶合金 8 シリコンの針状結晶 9 フォトレジスト 10 シリコン酸化膜(SiO2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の主面上にアルミニウムま
    たはアルミニウム合金膜を形成する工程、該アルミニウ
    ムまたはアルミニウム合金膜を陽極酸化膜に変換する工
    程、該陽極酸化膜の空孔部の底面に存在するバリア層を
    除去して該シリコン基板の表面を露出する工程、該空孔
    部内の露出したシリコン基板上にシリコンと共晶合金が
    形成可能な金属層を形成する工程、該空孔部の金属層形
    成部にVLS(Vapor Liquid Solid)法によりシリコン
    の針状結晶を成長させる工程を含むことを特徴とする針
    状結晶構造の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコン基板の主面上にシリコン酸化膜
    を形成する工程、該シリコン酸化膜を所望のパターンの
    シリコン基板表面を露出させるよう除去する工程、該露
    出したシリコン基板の主面上にアルミニウムまたはアル
    ミニウム合金膜を形成する工程、該アルミニウムまたは
    アルミニウム合金膜を陽極酸化膜に変換する工程、該陽
    極酸化膜の空孔部の底面に存在するバリア層を除去して
    該シリコン基板の表面を露出する工程、該空孔部内の露
    出したシリコン基板上にシリコンと共晶合金が形成可能
    な金属層を形成する工程、該空孔部の金属層形成部にV
    LS(Vapor Liquid Solid)法によりシリコンの針状結
    晶を成長させる工程を含むことを特徴とする針状結晶構
    造の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の針状結晶
    構造の製造方法において、陽極酸化膜の空孔部の底面に
    存在するバリア層を除去して該シリコン基板の表面を露
    出する工程を、陽極酸化膜の空孔部の底面に存在するバ
    リア層を選択的に除去して該シリコン基板の表面を露出
    する工程としたことを特徴とする針状結晶構造の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の針状結晶構造の製造方法において、シリコンの針
    状結晶を成長させる工程の後に、該針状結晶の先端部に
    存在する金属とシリコンとの共晶合金の少なくとも一部
    を除去するか、または除去する際に同時に先端部を鋭角
    化する工程を含むことを特徴とする針状結晶構造の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の針状結晶構造の製造方法において、シリコンの針
    状結晶を成長させる工程の後に、陽極酸化膜の少なくと
    も一部を除去する工程を含むことを特徴とする針状結晶
    構造の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の針状結晶構造の製造方法において、シリコンの針
    状結晶を成長させる工程の後に、シリコン基板を所望の
    形状に分割する工程を含むことを特徴とする針状結晶構
    造の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の針状結晶構造の製造方法において、シリコンと共
    晶合金が形成可能な金属は、金、白金、パラジュウム、
    ニッケル、銀、銅のいずれかであることを特徴とする針
    状結晶構造の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の針状結晶構造の製造方法により製造した針状結晶
    構造。
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