JPH07272292A - トラック飛び越し走査方法および装置 - Google Patents

トラック飛び越し走査方法および装置

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JPH07272292A
JPH07272292A JP6268194A JP6268194A JPH07272292A JP H07272292 A JPH07272292 A JP H07272292A JP 6268194 A JP6268194 A JP 6268194A JP 6268194 A JP6268194 A JP 6268194A JP H07272292 A JPH07272292 A JP H07272292A
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tracking control
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博之 山口
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接トラックとトラッキング制御の極性が反
転するように形成された高密度対応の光ディスクに情報
を記録または再生する光学式記録再生装置において、光
ビームを所望するトラックへ安定かつ確実に飛び越し走
査させるトラック走査方法を提供する。 【構成】 隣接トラックとトラッキング制御の極性が反
転する光ディスクで、光ビームを任意のトラックに移動
させるトラック検索装置で、まず2トラックジャンピン
グ走査により目標トラックか、あるいは目標トラックの
隣接トラックに移動し、その後必要であれば1トラック
ジャンピング走査を行うことにより高速に目標トラック
に移動させるトラック検索方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラックがスパイラル状
または同心円状に設けられたディスクから情報を再生す
るあるいはディスクへ情報を記録する光ビームをトラッ
クからトラックへ瞬時に飛び越し走査させるトラック飛
び越し走査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術には光学式記録再生装置があ
る。光学式記録再生装置には種々のものが提案されてい
る。たとえば、同心円状の凹凸構造によるトラックを有
する基材表面に、光学的に記録・再生可能な材料膜を蒸
着等の手法で形成したディスク上に、半導体レーザー等
の光源により発生した光ビームを照射し、信号の再生時
には、比較的弱い一定の光量にして、ディスクからの反
射光量の変化により信号を読みとり、信号の記録時に
は、記録する信号に応じて、光ビームの光量を強弱に変
調して、材料膜の反射率を変化させて記録を行なうもの
がある。 この様な光学式記録再生装置では、光ビーム
が材料膜上で常に略々所定の収束状態となるように制御
するフォーカス制御、又光ビームが常に所定のトラック
上を正しく走査するように制御するトラッキング制御が
行なわれている。更に、たとえば日本国特許出願 昭和
62-132467号に詳細な記載があるように、光ビームをあ
るトラックから、その隣接するトラックへと移動させる
ジャンピング走査が行なわれている。ジャンピング走査
は、通常トラッキング制御を行うために光ビームをトラ
ックに対し、トラック長手方向と垂直かつディスク面と
水平な方向(ディスク半径方向)に相対的に移動させる
トラッキング移動手段を用いて行なわれる。図2はトラ
ックよりたとえばディスク内周側に隣接するトラックへ
のジャンピング走査のタイミングチャートである。図2
a)はトラッキング制御ON/OFF信号、b)はトラッキ
ング移動手段への駆動信号、c)はトラッキングエラー信
号、d)はトラッキングエラー信号を2値化した信号、e)
はトラックとその隣接するトラックとの中点を検出した
中点検出信号である。トラッキングエラー信号は、トラ
ックと光ビームとの相対的位置関係を示す信号である。
光学的深さλ/8(λは光源の波長)の光ビームの入射
面より見て凸構造のトラックに対して、トラッキングエ
ラー信号がプッシュプル法によって検出されることは公
知である。図3a)はディスク面上での光ビーム1とトラ
ック2との位置関係を示す図、図3b)は図3a)の光ビー
ム1の各位置に対応するトラッキングエラー信号をプロ
ットしたものである。トラッキングエラー信号は光ビー
ム1とトラック2との相対的位置関係に応じて正弦波状
になり、その周期はトラックピッチに等しく、また光ビ
ームがトラックセンターに位置するときに振幅がゼロレ
ベルとなる。ジャンピング走査は、トラッキング制御を
不動作にすると同時に、トラッキング移動手段に矩形状
の加速パルスを加え、光ビームを目標トラックの方向へ
加速移動させる(第2図中T1のタイミング)。加速パル
ス終了後、トラッキング移動手段への駆動信号はゼロレ
ベルに設定され、光ビームは慣性によって移動する。光
ビームがほぼトラックとトラックとの中点に位置した時
点で加速パルスと同じく矩形状であるが逆極性の減速パ
ルスを加え減速させる(図中T2のタイミング)。減速パ
ルス終了後再びトラッキング制御を動作させて(図中T3
のタイミング)光ビームを隣接するトラックに引き込ま
せる事によりジャンピング走査は終了する。ジャンピン
グ走査のキィポイントは、トラックとその隣接トラック
との中点、すなわちトラック中点の高精度な検出であ
る。トラック中点の検出は、加速パルス終了後のトラッ
キングエラー信号の2値化信号のエッジを検出して行
う。前述の図2のジャンピング走査では、加速パルス終
了後の立ち下がりエッジを検出して、中点検出信号を生
成する(図2d)、e)参照)。トラッキングエラー信号は
図3に示すように、トラックセンターに対して、極性が
反転するので、ディスク外周向きにジャンピング走査を
行う場合には、中点検出は加速パルス終了後の立ち上が
りエッジを検出して実行される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年光ディスク
の容量増大を目的として、種々の高密度ディスクフォー
マットが提案されている。その中の一つにランド/グル
ーブフォーマットの光ディスク(以下L/Gディスクと
称する)がある。図4はL/Gディスクの外観図であ
る。従来の光ディスクでは、トラッキング制御のための
グルーブか、グルーブとグルーブの中間領域であるラン
ドのどちらか一方をトラックとして情報の記録が行なわ
れていた。これに対してL/Gディスクでは、ランドと
グルーブの両方をトラックとして情報の記録が行なわれ
る。これによってトラックピッチが等価的に1/2にな
るため、光ディスクの容量を2倍にすることが可能とな
る。L/Gディスクではグルーブを用いたグルーブトラ
ック(図4中ハンチングを施した部分)と、ランドを用
いたランドトラック(グルーブトラックで挾まれた部
分)が一回転毎に交互に連結されて形成される。これに
よってトラックは、グルーブトラックとランドトラック
が交互に形成された一本スパイラル状となるために、デ
ィスク全面で途切れることなく連続したデータの記録、
あるいは再生が可能となる。たとえば図4に記した様に
ディスクの回転の向きとトラックのスパイラルの向きが
設定されているディスクでは、ディスクの回転によって
光ビームは外周より内周にい1トラックづつ移動する。
このタイプのディスクは1スパイラルL/Gディスクと
呼ばれている。
【0004】またディスクにはトラック識別のためのア
ドレスが各トラックに設けられている。各トラックのア
ドレス部は、周方向にその位置をそろえて配置されてお
り、その位置はディスク回転方向にたいして、ランド、
グルーブの切り替え部の前方になるように設けられてい
る。図5には図4中に円で囲んだアドレスおよびラン
ド、グルーブ切り替え部の拡大図を示す。切り替え部は
ディスク1回転毎に存在し、その周方向の位置はトラッ
クの半径方向に関わらず一致するように設けられてい
る。グルーブは光ビームの入射面より見て凸構造であ
り、その高さdは、半導体レーザー等の光源の波長λ、
ディスク基材材料の屈折率pにたいして略略 d=8/(λ*p) を満足するように形成されてる。またランドトラックは
グルーブとグルーブの間の平坦部である。よって光ビー
ムがディスクの回転によってこのスパイラル状のトラッ
クに沿って移動すると、光ビームは1回転毎にグルーブ
トラックとランドトラック上に交互に位置することにな
る。アドレスは凸構造のピット列で形成されており、こ
のピット列による反射光量の変化より光ビームの位置し
ているアドレスを読み取ることが可能であることは既知
である。アドレスの各々のピットの幅はトラック幅より
細く、またピットの長さは光ビームの半径から直径程度
となっている。
【0005】図6は、このようなL/Gディスク面上で
の光ビーム1とトラック2との位置関係と、対応するト
ラッキングエラー信号を横軸を位置で示したものであ
る。L/Gディスクでは、従来のトラックに相当するグ
ルーブトラックとグルーブトラックの間のランド領域が
ランドトラックとなる。グルーブトラックにのみ着目す
るとトラッキングエラー信号は従来のディスクとまった
く同一である。すなわち光ビームがグルーブトラックの
センターに位置するときに振幅がゼロレベルとなる正弦
波状で、その周期はグルーブトラックのピッチに等し
い。ランドトラックは、トラッキングエラー信号の位相
がグルーブトラックに対してちょうど180度シフトし
た位置に存在する。よってグルーブトラックとランドト
ラックでは、トラッキングエラー信号の極性が反転す
る。
【0006】前述のようにジャンピング走査に不可欠の
中点検出は、トラッキングエラー信号の2値化信号のエ
ッジを検出して行う。しかしながらL/Gディスクでは
トラッキングエラー信号の2値化信号のエッジは、グル
ーブトラックとランドトラックとの中点位置に対応せ
ず、従来の方法では中点検出ができず、ジャンピング走
査を行うことができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、L/G
ディスクのような高密度ディスクで、光ビームを所望ト
ラックに高速に移動させるトラック検索方法を提供する
ことである。上記目的を達成するために本発明は、隣接
するトラックでトラッキング制御の極性が反転するディ
スクに光ビームを照射し、ディスクからの反射光または
透過光よりディスク上の光ビームとトラックの位置ずれ
を示すトラッキングエラー信号を検出し、トラッキング
エラー信号に基づいて光ビームが常に略略トラック上に
位置するように制御するトラッキング装置で、2トラッ
ク離隔したトラックに光ビームを移動させる2トラック
ジャンピング走査と、隣接トラックに光ビームを移動さ
せる1トラックジャンピング走査を併用して目標トラッ
クに到達させるトラック検索方法である。
【0008】
【作用】上記方法により、光ビームを複数トラック移動
させるとき、2トラックジャンピング走査を反復して大
きな距離を移動し、1トラックジャンピング走査により
目標トラックに到達することができるので、高速に検索
動作させることが可能となる。
【0009】
【実施例】図1は本発明のジャンピング走査方法を具現
化した第1の実施例であるところのトラック検索装置の
構成図である。図1のトラック検索装置は大きく分け
て、4つのブロックより構成されている。すなわち、デ
ィスクや光ヘッド、アクチュエーターで構成されるディ
スク/ヘッドブロック33、トラッキング制御をディジ
タル制御で実現するための回路とアドレス読みとりのた
めの回路で構成されるトラッキング制御ブロック34、
1トラックのジャンピング走査を行う為の1トラックジ
ャンピング走査ブロック35、2トラックジャンピング
走査をおこなうための2トラックジャンピング走査ブロ
ック36である。以下図1を参照しながら、33、3
4、35、36の各ブロック毎にその詳細な構成および
動作を説明する。
【0010】ディスク3はディスクモータ4によって所
定の速度で回転されている。半導体レーザ等の光源5よ
り発生した光ビームは、カップリングレンズ6で平行光
にされ、偏光ビームスプリッター7、1/4波長板8を
通過し、収束レンズ10によりディスク3上に収束して
照射される。ディスク3により反射された光ビームは、
収束レンズ10、1/4波長板8を通過し、偏光ビーム
スプリッター7で反射され2分割光検出器12上に照射
される。収束レンズ10はトラッキングアクチェータ1
1の可動部に取り付けられている。トラッキングアクチ
ェータ11は、可動部に設けられているトラッキング用
のコイルと固定部に設けられている永久磁石で構成され
ている。収束レンズ10は、コイルに流れる電流に応じ
て電気磁気力よりディスク3の半径方向、つまりトラッ
クを横切る方向に移動する。光ヘッド部9には、光源
5、カップリングレンズ6、偏光ビームスプリッター
7、1/4波長板8、2分割光検出器12及びトラッキ
ングアクチェータ11の固定部が取り付けられており、
光ヘッド部9は移送モータ13によりディスク3の半径
方向に移動する構成である。ディスク/ヘッドブロック
33は、上述の光ヘッド部9、移送モータ13、ディス
クモータ4およびディスク3で構成される。
【0011】2分割光検出器12は、2つの受光領域を
有し、その分割線の方向は受光面上におけるトラック方
向となっている。2分割光検出器12の2つの受光領域
の出力はそれぞれトラッキング制御ブロック34の構成
要素の一部である差動回路14の反転端子、非反転端子
に入力される。このようにして構成された差動回路14
と、図4および図5にその構造を示す前述のL/Gディ
スクを用いて、トラッキングエラー信号がプッシュプル
法により検出されることは広く知られている。差動回路
14の出力するトラッキングエラー信号は、サンプル/
ホールド回路15を経てA/D変換器16でアナログ信
号からディジタル信号に変換される。サンプル/ホール
ド回路15は、差動回路14の出力を離散的にサンプリ
ングし、A/D変換器16がA/D変換に要する期間ホール
ドするために回路である。A/D変換器16でディジタ
ル信号に変換されたトラッキングエラー信号は、トラッ
キング制御の極性を反転させるための反転回路17、ト
ラッキング制御系の制御的安定性を確保するための位相
補償回路18、PWM回路19、低域通過フィルタ2
0、トラッキング制御の動作/非動作を切り替えるため
のスイッチ21、3入力加算回路38を経てトラッキン
グアクチェータ11に加えられてトラッキング制御系が
構成されている。この結果スイッチ21は短絡された状
態では、光ビームは常にトラックの中心に位置するよう
に制御される。PWM回路19は位相補償回路603の
ディジタル信号出力に応じてパルス幅変調した信号を出
力するものであり、その出力周期はA/D変換器16の
A/D変換周期に等しい。低域通過フィルタ20はPWM
回路19のパルス幅変調信号のをアナログ信号に変換す
るものであり、そのカットオフ周波数flpfは、A/D
変換器16の変換周期Tadに対して、 flpf < 1/Tad を満たすように設定されている。A/D変換器16の出
力信号は、1トラックジャンピング走査ブロック35内
のその動作を後述する差分回路23を介して零交差検出
回路24に入力されている。零交差検出回路24はその
入力信号のゼロクロスを検出してトリガー信号を減速パ
ルス生成回路30に出力する。またA/D変換器16の
出力信号は、2トラックジャンピング走査ブロック36
内の零交差検出回路45に入力されている。零交差検出
回路45はその入力信号のゼロクロスを検出してトリガ
ー信号を減速パルス生成回路42に出力する。
【0012】一方、2分割光検出器12の出力信号は、
加算回路25にも入力されて、ディスク3からの反射光
量和が検出される。アドレス読みとり回路26は加算回
路25の出力信号より、ディスク3の各トラックに設け
られているアドレスを読みとり、検索回路37に出力す
る。トラッキング制御ブロック34は、上述のトラッキ
ング制御の為の回路すなわち差動回路14からスイッチ
21までの構成要素と、アドレス読みとりのための回路
すなわち加算回路25とアドレス読みとり回路26とで
構成される。
【0013】検索回路37は、検索の目標トラックのア
ドレスが図示しない外部の手段から入力されると、アド
レス読みとり回路26からの入力に従い、1トラックジ
ャンピング走査と2トラックジャンピング走査を反復し
て目標トラックまで移動させる制御を行うものである。
検索回路37からは、1トラックジャンピング指令信号
が1トラックジャンピング走査ブロック35の構成要素
の一つである1トラックジャンピング制御回路28に、
ジャンピング方向信号を反転回路32、反転回路44に
出力している。また検索回路37からは、2トラックジ
ャンピング指令信号が2トラックジャンピング走査ブロ
ック36の構成要素の一つである2トラックジャンピン
グ制御回路39に出力している。1トラックジャンピン
グ制御回路28からは、1トラックジャンピング終了信
号が、2トラックジャンピング制御回路39からは、2
トラックジャンピング終了信号が逆に検索回路37へ出
力されている。
【0014】1トラックジャンピング制御回路28は、
1トラックジャンピング指令信号を受け取ると、必要な
各種指令信号を出力して1トラック隣接するトラックへ
のジャンピング走査を実行し、終了後1トラックジャン
ピング終了信号を検索回路37へ出力する。1トラック
ジャンピング制御回路28からは、加速開始信号が加速
パルス生成回路29へ、トラッキング制御ON/OFF信号が
アンドゲート40を介してスイッチ21へ、トラッキン
グ極性信号が反転回路17へ出力されている。加速パル
ス生成回路29の出力する加速駆動パルス、減速パルス
生成回路30の出力する減速駆動パルスは、それぞれ差
動回路31の非反転端子、反転端子に入力されてその差
が演算されて、反転回路32、3入力加算回路38を介
して、トラッキングアクチュエーターに入力されて、光
ビームをディスク半径方向に駆動することができるよう
に構成されている。また加速パルス生成回路29からは
加速終了信号が減速パルス生成回路30に、減速パルス
生成回路30からは減速終了信号が1トラックジャンピ
ング制御回路28に入力されている。1トラックジャン
ピング走査ブロック35は、上述の差分回路23、零交
差検出回路24、1トラックジャンピング制御回路2
8、加速パルス生成回路29、減速パルス生成回路3
0、差動回路31より構成されている。
【0015】2トラックジャンピング制御回路39は、
2トラックジャンピング指令信号を受け取ると、必要な
各種指令信号を出力して2トラックはなれたトラックへ
のジャンピング走査を実行し、終了後2トラックジャン
ピング終了信号を検索回路37へ出力する。2トラック
ジャンピング制御回路39からは、加速開始信号が加速
パルス生成回路41へ、トラッキング制御ON/OFF信号が
アンドゲート40へ出力されている。加速パルス生成回
路41の出力する加速駆動パルス、減速パルス生成回路
42の出力する減速駆動パルスは、それぞれ差動回路4
3の非反転端子、反転端子に入力されてその差が演算さ
れて、反転回路44、3入力加算回路38を介して、ト
ラッキングアクチュエーターに入力される。3入力加算
回路38には、ジャンピング走査ブロック35からのジ
ャンピング駆動パルスが反転回路32を介して、またト
ラッキング制御ブロック34からのトラッキング制御駆
動信号がスイッチ21を介して入力されており、3つの
入力が加算されてトラッキングアクチュエーターへ出力
されている。また加速パルス生成回路41からは加速終
了信号が減速パルス生成回路42に、減速パルス生成回
路42からは減速終了信号が2トラックジャンピング制
御回路39に入力されている。アンドゲート40には1
トラックジャンピング制御回路28からのトラッキング
制御ON/OFF信号も入力されており、2トラックジャンピ
ング制御回路39からのトラッキング制御ON/OFF信号と
の論理積が演算されて、トラッキング制御ブロック34
内のスイッチ21に入力される。反転回路44には、反
転回路32と同様に、検索回路37よりジャンピング方
向信号がそのコントロール信号として入力される。また
A/D変換器16の出力信号は、零交差検出回路45に
入力されている。零交差検出回路45はその入力信号の
ゼロクロスを検出してトリガー信号を減速パルス生成回
路42に出力する。
【0016】次に本実施例のトラック検索動作について
説明する。ジャンピング走査に先だって、検索回路37
には、目標トラックのアドレスが外部の指示手段より入
力されている。目標トラックのアドレスが入力される
と、検索回路37は、光ビームが現在、位置しているト
ラックのアドレスをアドレス読みとり回路26より取り
込み、横断すべきトラック本数Nと方向を算出する。算
出したジャンピング走査の方向に応じて、検索回路37
はジャンピング方向信号を設定する。いま内周向きへの
トラック検索動作を行うと仮定すると、ジャンピング方
向信号はLOWレベルに設定される。検索回路37はNト
ラックの移動を、N2回の2トラックジャンピング走査
を最初に実行し、その終了後N1回の1トラックジャン
ピング走査を実行することによって達成する。すなわ
ち、Nが偶数のときには、N/2回の2トラックジャン
ピング走査をおこなって目標トラックに到達する。また
Nが偶数のときには、まず(N − 1)/2回の2ト
ラックジャンピング走査を実行して目標トラックの検索
開始トラック側に隣接するトラックに移動し、その後1
トラックジャンピング走査をおこなって目標トラックに
到達する。これを数式で表現すると以下のようになる。 N = 偶数時 N1 = 0 N2 = N/2 N = 奇数時 N1 = 1 N2 = (N − 1)/2次に、本実施例の1トラ
ックジャンピング走査について、図7のタイミングチャ
ートを用いて詳細に説明する。図7a)はディスク3上の
トラック(複数)の拡大平面図である。図7a)で、ハン
チングを施した部分はグルーブトラック、グルーブトラ
ックに挟まれた部分がランドトラックであり、図中垂直
方向がディスク半径方向であり、図面中、上向きが外周
向きである。さらに図7a)中、点線は、トラック検索動
作最中に、円で示した光ビームがグルーブトラックより
1トラック内周側のランドトラックに1トラックジャン
ピング走査で移動するときの軌跡である。図7b)〜i)
は、a)に示す光ビームの軌跡の各位置に対応する各部信
号のタイミングチャートである。図7b)はトラッキング
エラー信号、c)ジャンピング方向信号、d)はジャンピン
グ指令信号、e)はトラッキング制御ON/OFF信号、f)はト
ラッキング極性信号、g)は加速パルス生成回路29の出
力する加速駆動パルス、h)は零交差検出回路24の出力
するトリガー信号、i)は減速パルス生成回路30の出力
する減速駆動パルスである。1トラックジャンピング走
査の前には、1トラックジャンピング制御回路28の出
力するトラッキング制御ON/OFF信号、2トラックジャン
ピング制御回路39の出力するトラッキング制御ON/OFF
信号はともにHIGHレベルであり、ゆえにアンドゲート4
0の出力はHIGHレベルであり、スイッチ21は短絡され
ておりトラッキング制御が動作している。1トラックジ
ャンピング制御回路28から反転回路17へ入力される
トラッキング極性信号は、HIGHレベルである。このとき
反転回路17はトラッキング制御がグルーブトラックに
引き込む極性、たとえば入力信号を反転せずに出力する
正転動作を行っている。また加速パルス生成回路29、
41、減速パルス生成回路30、42の出力はゼロレベ
ルであり、差動回路31、43の出力もまたゼロレベル
である。このとき差動回路14の出力するトラッキング
エラー信号はほぼゼロレベルであり、光ビームは常にあ
るトラック上におおきな制御誤差を生じることなく位置
しており、アドレス読みとり回路26は、光ビームがア
ドレス部を通過する度に、光ビームが現在位置している
トラックのアドレスを読みとっている。ジャンピング走
査に先だって、検索回路37はジャンピング走査の方向
に応じてジャンピング方向信号を設定する(時刻TS
0)。本例の内周向きへのトラック検索動作では、ジャ
ンピング方向信号はLOWレベルに設定される。次に検索
回路37は時刻TS1で1トラックジャンピング指令信号
を、HIGHレベルに設定した後、直ちに再度LOWレベル設
定して正のパルスを出力する。1トラックジャンピング
制御回路28は、1トラックジャンピング指令信号の立
ち上がりエッジを検出すると、加速開始信号に正のパル
スを出力すると同時に、トラッキング制御ON/OFF信号を
LOWレベルに設定して、スイッチ21を解放してトラッ
キング制御を不動作にする(時刻TS2)。さらに同時に
トラッキング極性信号をLOWレベルする。これにより反
転回路17は、入力の極性を反転して出力する反転動作
を開始する。加速パルス生成回路29は、1トラックジ
ャンピング制御回路28よりの加速信号に正パルスが入
力されると、所定の波高値、所定のパルス幅の加速駆動
パルスを出力する。加速駆動パルスは差動回路31、反
転回路32、3入力加算回路38を介してトラッキング
アクチュエーター11に入力される。反転回路32は、
ジャンピング方向信号がLOWレベルの時には入力信号と
同極性で、HIGHレベルの時には反転して出力するよう設
定されている。前述のように、ジャンピング方向信号は
今LOWレベルに設定されてので、反転回路32は入力信
号を同極性の正の駆動パルスを出力する。トラッキング
アクチュエーター11はこのとき、可動部をディスク内
周方向に移動するよう接続されており、光ビームはグル
ーブトラックより、内周側に隣接するランドトラックに
向けて加速、移動を開始する。加速パルス生成回路29
は、時刻TS2にて所定の加速駆動パルスの出力を終了す
ると、加速終了信号を出力して、加速駆動パルスが終了
したことを、減速パルス生成回路30に知らしめる。
【0017】光ビームが移動するにつれてトラッキング
エラー信号が増大し、時刻TS3で光ビームがグルーブト
ラックとランドトラックの中点に到達すると、零交差検
出回路24より、トリガー信号に正のパルスが出力され
る。
【0018】この中点検出について、図8のタイミング
チャートを用いてより詳細に説明する。図8a)は図7に
示すジャンピング走査実行時の、差動回路14の出力す
るトラッキングエラー信号(図中、一点鎖線で示した曲
線)と、A/D変換器16の出力するトラッキングエラ
ー信号のディジタル値(図中、実線で示した波形)のタ
イミングチャートである。A/D変換器16は変化周期
Tadで離散的に変換を行うためにその出力は階段状とな
っている。実際にはA/D変換器16の出力は、例えば
8ビットのディジタル値をであるが、そのディジタル値
を縦軸に表示して説明の容易化を図っている。図8b)は
差分回路23の出力、c)は零交差検出回路24の出力す
るトリガー信号である。図8b)でも、差分回路23の出
力のディジタル値を縦軸にして表示している。差分回路
23は、A/D変換器16の出力するトラッキングエラ
ー信号の1サンプルずつ(時間間隔Tad)の振幅差を演
算して零交差検出回路24へ出力する。零交差検出回路
24は、差分信号の極性が変化したことを検出して光ビ
ームがグルーブトラックとランドトラックの中点に到達
したことを検出し、トリガー信号に図8c)に示す正のパ
ルスを減速パルス生成回路30に出力する。一方、減速
パルス生成回路30は、加速駆動パルスが終了後、最初
のトリガー信号の立ち上がりエッジを検出して、所定の
波高値、所定のパルス幅の減速駆動パルスを出力するよ
う構成されている。すなわち、図7に示すタイムチャー
トでは時刻TS3から減速駆動パルスを出力する。減速駆
動パルスは、差動回路31で反転され、反転回路32、
3入力加算回路38を介して、トラッキングアクチュエ
ーター11に入力される。その結果加速駆動パルスによ
る光ビームの内周向きの移動速度が減速される。減速パ
ルス生成回路30は時刻TS4にて減速駆動パルスが終了
すると、減速終了信号を1トラックジャンピング制御回
路28に出力する。1トラックジャンピング制御回路2
8は、減速終了信号が入力されると、直ちにトラッキン
グ制御ON/OFF信号をHIGHレベルに設定して、スイッチ2
1を短絡してトラッキング制御を動作させる。このとき
光ビームは略略1トラック内周側のランドトラック上に
位置しており、またトラッキング制御の極性もグルーブ
トラックと逆極性になるようにすでに切り替えられてい
るので、光ビームはランドトラックにスムースにトラッ
キング制御引込みが行われ、1トラックのジャンピング
走査が終了する。1トラックのジャンピング走査が終了
すると、1トラックジャンピング制御回路28はジャン
ピング終了信号を検索回路37に出力して検索回路37
に1トラックジャンピング走査の終了を知らしめる。
【0019】次に2トラックジャンピング走査につい
て、その動作を図10のタイミングチャートを用いて詳
細に説明する。図10においてa)はディスク3上のトラ
ック(複数)の拡大平面図である。図10で、ハンチン
グを施した部分はグルーブトラック、グルーブトラック
に挟まれた部分がランドトラックであり、図中垂直方向
がディスク半径方向であり、図面中、上向きが外周向き
である。さらに図10a)中、点線は、ジャンピング走査
を反復して行うトラック検索動作最中に、円で示した光
ビームがグルーブトラックより2トラック内周側のグル
ーブトラックに2トラックジャンピング走査で移動する
ときの軌跡である。図10b)〜h)は、a)に示す光ビーム
の軌跡の各位置に対応する各部信号のタイミングチャー
トである。図10b)はトラッキングエラー信号、c)ジャ
ンピング方向信号、d)は2トラックジャンピング指令信
号、e)は2トラックジャンピング制御回路39の出力す
るトラッキング制御ON/OFF信号、f)はジャンピング制御
回路606の出力するトラッキング極性信号、g)は加速
パルス生成回路41の出力する加速駆動パルス、h)はは
零交差検出回路45の出力するトリガー信号、i)は減速
パルス生成回路42の出力する減速駆動パルスである。
2トラックジャンピング走査の前には、ジャンピング制
御回路28の出力するトラッキング制御ON/OFF信号、2
トラックジャンピング制御回路39の出力するトラッキ
ング制御ON/OFF信号はともにHIGHレベルであり、ゆえに
アンドゲート40の出力はHIGHレベルであり、スイッチ
21は短絡されてトラッキング制御が動作している。1
トラックジャンピング制御回路28から反転回路17へ
入力されるトラッキング極性信号は、HIGHレベルであ
る。このとき反転回路17はトラッキング制御がグルー
ブトラックに引き込む極性、たとえば入力信号を反転せ
ずに出力する正転動作を行っている。また加速パルス生
成回路29、41、減速パルス生成回路30、42の出
力はゼロレベルであり、差動回路31、43の出力もま
たゼロレベルである。このとき差動回路14の出力する
トラッキングエラー信号はほぼゼロレベルであり、光ビ
ームは常にあるトラック上におおきな制御誤差を生じる
ことなく位置している。
【0020】検索回路37は時刻TS6で2トラックジャ
ンピング指令信号を、HIGHレベルに設定した後、直ちに
再度LOWレベル設定して正のパルスを出力する。
【0021】2トラックジャンピング制御回路39は、
2トラックジャンピング指令信号の立ち上がりエッジを
検出すると、加速開始信号に正のパルスを出力すると同
時に、トラッキング制御ON/OFF信号をLOWレベルに設定
する。これによりアンドゲート40の出力がLOWレベル
になり、スイッチ21が解放されてトラッキング制御を
不動作にする(時刻TS7)。加速パルス生成回路29
は、2トラックジャンピング制御回路39よりの加速信
号に正パルスが入力されると、所定の波高値、所定のパ
ルス幅の加速駆動パルスを出力する。加速駆動パルスは
差動回路43、反転回路44、3入力加算回路38を介
してトラッキングアクチュエーター11に入力される。
反転回路44はジャンピング方向信号がLOWレベルの時
には入力信号と同極性で、HIGHレベルの時には反転して
出力するよう設定されている。前述のように、ジャンピ
ング方向信号は今LOWレベルに設定されてので、反転回
路44は入力信号を同極性の正の駆動パルスを出力す
る。このとき、トラッキングアクチュエーター11は可
動部をディスク内周方向に移動するよう接続されてお
り、光ビームはグルーブトラックより、内周に向けて加
速されて移動を開始する。加速パルス生成回路41は、
時刻TS7にて所定の加速駆動パルスの出力を終了する
と、加速終了信号を出力して、加速駆動パルスが終了し
たことを、減速パルス生成回路42に知らしめる。
【0022】光ビームが移動するにつれてトラッキング
エラー信号が増大し、時刻TS8で光ビームがランドトラ
ックに到達すると、トラッキングエラー信号はゼロレベ
ルになり、やがて極性が反転する。零交差検出回路45
はトラッキングエラー信号のゼロ交差を検出して、トリ
ガー信号に正のパルスを出力する。減速パルス生成回路
42は、加速駆動パルスが終了後、最初のトリガー信号
の立ち上がりエッジを検出して、所定の波高値、所定の
パルス幅の減速駆動パルスを出力するよう構成されてい
る。すなわち、図10に示すタイムチャートでは時刻TS
8から減速駆動パルスを出力する。減速駆動パルスは、
差動回路43で反転され、反転回路44、3入力加算回
路38を介して、トラッキングアクチュエーター11に
入力される。その結果、加速駆動パルスによる光ビーム
の内周向きの移動速度が減速される。減速パルス生成回
路42は時刻TS9にて減速駆動パルスが終了すると、減
速終了信号を2トラックジャンピング制御回路39に出
力する。2トラックジャンピング制御回路39は、減速
終了信号が入力されると、直ちにトラッキング制御ON/O
FF信号をHIGHレベルに設定して、スイッチ21を短絡し
てトラッキング制御を動作させる。このとき光ビームは
2トラック内周側のグルーブトラック上に位置してお
り、またトラッキング制御の極性は2トラックジャンピ
ング走査開始以前と同極性であるので、光ビームはグル
ーブトラックにスムースにトラッキング制御引込みが行
われ、2トラックのジャンピング走査が終了する。2ト
ラックのジャンピング走査が終了すると、2トラックジ
ャンピング制御回路39はジャンピング終了信号を検索
回路37に出力する。これを受けて検索回路37は検索
動作に先だって算出した目標トラックに到達するまでに
必要な2トラックジャンピング走査の反復回数N2を1
減じる。検索回路37は、ジャンピング走査反復回数N
2がゼロとなるまで上述した2トラックのジャンピング
走査を反復する。その後、すでに説明した1トラックジ
ャンピング走査をN1回実行することによって目標トラ
ックに到達し、検索動作を終了する。本実施例では、1
トラックジャンピング走査で行うトラックの中点検出
は、A/D変換器16の出力するトラッキングエラー信
号の差分を差分回路23で演算し、その極性変化を零交
差検出回路24で検出して行った。しかしながら、一般
に、差分演算は、微分演算で置換して近似することがで
きる。本実施例の1トラックジャンピング走査において
も中点検出をトラッキングエラー信号を微分した信号の
極性変化で代用させることができる。微分による中点検
出を採用したトラック検索装置の構成図を図16に示
す。図16は、図1に示すトラック検索装置の差分回路
23を微分回路63で置換した以外はその動作、構成は
全く同一であるので説明は省略する。微分回路63はA
/D変換器16の出力するトラッキングエラー信号を微
分して零交差検出回路24に出力する。微分回路63を
用いた中点検出のタイミングチャートを図17に示す。
図17a)はジャンピング走査実行時の差動回路14の出
力するトラッキングエラー信号(図中、一点鎖線で示し
た曲線)、b)は微分回路63の出力、c)は零交差検出回
路24の出力するトリガー信号である。微分回路63は
光ビームがトラック中点に達したときにゼロレベルとな
り、そのとき零交差検出回路24はトリガー信号に正の
パルスを減速パルス生成回路30に出力して中点検出を
おこなう。
【0023】さらに上記の実施例では、内周向きのジャ
ンピング走査を反復する内周向きの検索動作について説
明したが、外周向きの検索動作についても同様に外周向
きの1トラックジャンピング走査、2トラックジャンピ
ング走査を反復して実現される。その際、検索回路37
は、検索動作に先立ってジャンピング方向信号をHIGHレ
ベルに設定する。これにより反転回路32、反転回路4
4は反転動作を行うため、加速パルス生成回路29、4
1の出力する加速駆動パルスは、トラッキングアクチュ
エーターを、ひいては光ビームを外周方向に加速、移動
させるように、減速パルス生成回路30、42はその運
動を減速させるように動作する。またグルーブトラック
から外周側に光ビームが移動するにつれて生じるトラッ
キングエラー信号の極性が、図7、図8、図10の記述
と反対になるが、差分回路23、零交差検出回路24、
36の動作は、トラッキングエラー信号の極性になんら
影響されず、同様にトラック中点が検出されることは明
白である。
【0024】また、実施例ではグルーブトラックからラ
ンドトラックへの1トラックジャンピング走査について
説明したが、ランドトラックからグルーブトラックへの
1トラックジャンピング走査でも、トラッキングエラー
信号の極性が、図7、図8の記述と反対になるが、同様
にトラック中点が検出され、安定にジャンピング走査さ
れることも明白である。
【0025】上記実施例では、1トラックのジャンピン
グ走査をおこなう1トラックジャンピング走査ブロック
35と、2トラックのジャンピング走査をおこなう2ト
ラックジャンピング走査ブロック36とを設け、トラッ
ク検索を1トラックジャンピング走査と2トラックジャ
ンピング走査を併用しておこなったが、1トラックジャ
ンピング走査は必ずしも必要ではなく、2トラックジャ
ンピング走査だけでもよい。たとえば図4にしめすディ
スクではディスク回転の向きとトラックのスパイラルの
向きは、ディスクの回転によって光ビームは外周から内
周のトラックに移動する様に設定されている。このとき
外周より内周に向けてNトラックの検索動作を行うため
に検索回路37は、N/2回の2トラックジャンピング
走査を最初に実行して、ディスク回転によって光ビーム
がスパイラルに沿ってディスク半径方向に移動する向き
と逆側で目標トラックに隣接するトラック、すなわち、
この場合目標トラックの外周側に隣接するトラックに移
動し、その後トラッキング制御を動作させスパイラル状
のトラックへの追従動作を行っている間に、ディスク3
の回転によって目標トラックに到達するのである。より
一般的には、内周むきのトラック検索を行うときには、
Nが偶数の場合には、N/2回の2トラックジャンピン
グ走査をおこなって目標トラックに到達し、Nが奇数の
場合には、(N − 1)/2回の2トラックジャンピ
ング走査をおこなって目標トラックの外周側に隣接する
トラックに到達し、その後ディスクの回転による光ビー
ムのスパイラルに沿った内周向きの移動で目標トラック
に到達し、外周むきのトラック検索を行うときNが偶数
の場合には、N/2回の2トラックジャンピング走査を
おこなって目標トラックに到達し、Nが奇数の場合に
は、(N + 1)/2回の2トラックジャンピング走
査をおこなって目標トラックの外周側に隣接するトラッ
クに到達し、その後ディスクの回転による光ビームのス
パイラルに沿った内周向きの移動で目標トラックに到達
するのである。
【0026】また図4に示すディスクとディスク回転の
向きとスパイラルの向きの関係が逆であるディスク、た
とえばディスク回転の向きが逆である場合には、ディス
クの回転によって光ビームは内周から外周のトラックに
移動する。この場合には、目標トラックの内周側に隣接
するトラックに2トラックジャンピング走査を反復して
移動するようにすればよい。一般的には、外周むきのト
ラック検索を行うときには、Nが偶数の場合には、N/
2回の2トラックジャンピング走査をおこなって目標ト
ラックに到達し、Nが奇数の場合には、(N − 1)
/2回の2トラックジャンピング走査をおこなって目標
トラックの内周側に隣接するトラックに到達し、その後
ディスクの回転による光ビームのスパイラルに沿った外
周向きの移動で目標トラックに到達し、内周むきのトラ
ック検索を行うときNが偶数の場合には、N/2回の2
トラックジャンピング走査をおこなって目標トラックに
到達し、Nが奇数の場合には、(N + 1)/2回の
2トラックジャンピング走査をおこなって目標トラック
の内周側に隣接するトラックに到達し、その後ディスク
の回転による光ビームのスパイラルに沿った外周向きの
移動で目標トラックに到達するのである。
【0027】さらに本発明は上述した実施例によりなん
ら限定されるものではない。例えば、差分回路23の出
力信号の極性が反転し、かつ差分値が所定の値を越えた
時にトリガー信号を発生するように零交差検出回路24
を構成すれば、トラック中点検出の信頼性をより高める
ことができる。また、反転回路17でトラッキング制御
の極性を反転させるタイミングは実施例のタイミングに
限定されるものではなく、減速駆動パルスが終了してト
ラッキング制御を動作させるのと同時に行ってもよい。
すなわち、1トラックジャンピング走査時にトラッキン
グ制御を不動作にしている期間に反転させればよい。ま
た、トラッキングアクチュエ−タ11のコイルは低域通
過フィルタ特性を有しており、低域通過フィルタ20は
省略することができる。さらに、反転回路17、位相補
償回路18、PWM回路19、低域通過フィルタ20、
差分回路23及び零交差検出回路24、45はハードで
構成する必要はなく、例えばディジタル信号処理プロセ
ッサ(DSP)等を使用すればソフト的な処理で実現す
ることができる。
【0028】また本発明は図4にしめした1スパイラル
L/Gディスクだけに限定されるものではない。図20
は本発明の前述の実施例がそのまま1スパイラルL/G
ディスクと同じに適用できる2スパイラルL/Gディス
クの構造図である。2スパイラルディスクでは、ランド
トラックとグルーブトラックが互いに隣接し、トラッキ
ング制御の極性が反転することは1スパイラルL/Gデ
ィスクと同一である。しかしランドトラックとグルーブ
トラックはそれぞれ1本のスパイラルであり、1トラッ
クL/Gディスクのように各トラックに1カ所づつのラ
ンドトラックとグルーブトラックの切換部が存在しな
い。従って1スパイラルL/Gディスクのように1トラ
ック毎にトラッキング制御の極性を切り替える必要はな
いが、連続したデータの記録あるいは再生はディスク全
周に渡っては不可能であり、たとえばグルーブトラック
のスパイラルにそって外周から内周にデータの記録再生
を行った後には、再度光ビームを最外周に移動してラン
ドトラックにデータの記録再生を行う必要がある。2ス
パイラルL/Gディスクのトラック検索動作は前述の1
スパイラルL/Gディスクと全く同一である。すなわち
検索回路37には、目標トラックのアドレスと光ビーム
が現在、位置しているトラックのアドレスより横断すべ
きトラック本数Nと方向を算出する。算出したジャンピ
ング走査の方向に応じて、ジャンピング方向信号を設定
し、Nトラックの移動を、N2回の2トラックジャンピ
ング走査を最初に実行し、その終了後N1回の1トラッ
クジャンピング走査を実行することによって達成する。
すなわち、Nが偶数のときには、N/2回の2トラック
ジャンピング走査をおこなって目標トラックに到達す
る。またNが偶数のときには、まず(N − 1)/2
回の2トラックジャンピング走査を実行して目標トラッ
クの検索開始トラック側に隣接するトラックに移動し、
その後1トラックジャンピング走査をおこなって目標ト
ラックに到達する。これを数式で表現すると以下のよう
になる。 N = 偶数時 N1 = 0 N2 = N/2 N = 奇数時 N1 = 1 N2 = (N − 1)/2 2スパイラルL/Gディスクでの1トラックジャンピン
グ走査、2トラックジャンピング走査も前述の1スパイ
ラルL/Gディスクの場合と全く同一であり、そのタイ
ムチャートも図7、8、10で説明済みであるので、説
明を割愛する。
【0029】次に、本発明第2の実施例であるところの
トラック検索装置について説明する。第2の実施例のト
ラック検索装置の構成は図1に示す第1の実施例と同一
であるので説明は省略する。第2の実施例の第1の実施
例との差異は、グルーブトラックより開始するNトラッ
クの検索動作中の1トラックジャンピング走査と2トラ
ックジャンピング走査を実行する順序および組み合わせ
が異なることである。すなわち、検索開始トラックがグ
ルーブトラックで目標トラックもグルーブトラックの場
合には1トラックジャンピング走査を実行するステッ
プ、(N/2 ー 1)回の2トラックジャンピング走
査を実行するステップ、1トラックジャンピング走査を
実行するステップの3ステップで目標トラックに到達
し、検索開始トラックがグルーブトラックで目標トラッ
クがランドトラックである場合には1トラックジャンピ
ング走査を実行するステップ、(N ー 1)/2回の
2トラックジャンピング走査を実行するステップの2ス
テップで目標トラックに到達し、検索開始トラックがラ
ンドトラックで目標トラックもランドトラックである場
合にはN/2回の2トラックジャンピング走査を実行す
るステップで目標トラックに到達し、検索開始トラック
がランドトラックで目標トラックがグルーブトラックで
ある場合には(N ー 1)/2回の2トラックジャン
ピング走査を実行するステップ1トラックジャンピング
走査を実行するステップの2ステップで目標トラックに
到達するものである。
【0030】すなわち、より簡易に表現すると、反復し
て実行する2トラックジャンピング走査はすべてランド
トラックからランドトラックへのジャンピング走査で行
うのである。
【0031】図9は、本発明第2の実施例であるところ
のトラック検索装置の動作を説明するためのタイミング
チャートである。図9はグルーブトラックより、6トラ
ック内周側のグルーブトラックに検索動作を行う場合
の、a)はA/D変換器16の出力するトラッキングエラ
ー信号、b)は検索回路37の出力するジャンピング方向
信号、c)は1トラックジャンピング制御回路28への1
トラックジャンピング指令信号、d)は2トラックジャン
ピング制御回路39への2トラックジャンピング指令信
号、e)は1トラックジャンピング終了信号、f)は2トラ
ックジャンピング終了信号である。
【0032】前述した手順に従って、検索回路37はま
ずジャンピング方向信号を時刻TS20にて、内周向きの検
索動作に対応するLOWレベルに設定する。つづいて時刻T
S21で1トラックジャンピング制御回路28への1トラ
ックジャンピング指令信号に正のパルスを出力する。こ
れに応答して1トラックジャンピング制御回路28は1
トラックジャンピング走査を実行し、完了後、時刻TS22
にて1トラックジャンピング終了信号に正のパルスを出
力する。このとき光ビームは1トラック内周側のランド
トラック上に位置している。時刻TS23、TS24にて検索回
路37は、2トラックジャンピング制御回路39への2
トラックジャンピング指令信号に正のパルスを出力し、
2トラックジャンピング制御回路39は、2トラックジ
ャンピング走査を2回実行し、完了後、時刻TS25にて2
トラックジャンピング終了信号に正のパルスを出力す
る。このとき光ビームは検索動作開始前のグルーブトラ
ックに対し、5トラック内周側のランドトラック上に位
置する。その後検索回路37は時刻TS26にて再度1トラ
ックジャンピング指令信号に正のパルスを出力し、1ト
ラックジャンピング制御回路28は1トラックジャンピ
ング走査を実行して、光ビームは6トラック内周側のグ
ルーブトラック上に位置して検索動作は完了する。上述
のようにトラック検索を実行するメリットについて説明
する。
【0033】図19a)は、ディスク3上のトラックと光
ビームの位置関係を示す平面図である。図面垂直方向が
トラック長手方向、水平方向がディスク半径方向であ
り、右手が外周向きである。ハンチングを施した部分が
グルーブトラック、グルーブトラックトラックに挟まれ
た部分がランドトラックである。図19b)、c)はa)の光
ビームの各位置に対応するトラッキングエラー信号をプ
ロットしたものである。また図19b)、c)の正弦波上の
トラッキングエラー信号の左に図示したのは、2分割光
検出器12上のディスク3からの反射光ビームをプロッ
トしたものである。図19b)、c)でも垂直方向がトラッ
ク長手方向、水平方向がディスク半径方向であり、右手
が外周向きである。2分割光検出器12と光ビームの部
分においては、光学系によるディスク上のトラックの写
像が上記の関係にあると言うことである。図19b)は反
射光ビームが2分割検出器12上で外周側にずれた場合
のトラッキングエラー信号、図19c)は、逆に内周側に
ずれた場合のトラッキングエラー信号である。反射光ビ
ームが外周側にずれた場合には、トラッキングエラー信
号はゼロレベルに対して正に、逆に内周側にずれた場合
は負にオフセットを持つ。プッシュプル法によるトラッ
キングエラー信号が、深さ略略8/λのグルーブおよび
ランドに対して上述のような変化を示すことは広く知ら
れている。また図19b)、c)に示すような2分割検出器
12上の反射光ビームの変化が、トラッキングアクチュ
エーター11のディスク半径方向への移動によって生じ
ることもよく知られている。たとえば、ディスク3がそ
のスパイラル状ののトラックの中心と回転中心がずれる
ことによって生じる偏心を有しており、トラッキング制
御が動作して光ビームを偏心に追従させるために、ディ
スク半径方向に変位した場合に生じる。より具体的に
は、トラッキングアクチュエーター11が、外周側の偏
心に追従するために外周に変位したときには、2分割光
検出器12上で光ビームは外周側にシフトし、トラッキ
ングエラー信号は正のオフセットを有する。逆にトラッ
キングアクチュエーター11が、内周側の偏心に追従す
るために内周に変位したときには、2分割光検出器12
上で光ビームは内周側にシフトし、トラッキングエラー
信号は負のオフセットを有する。
【0034】上述のトラッキングエラー信号の有する特
性により、ランドトラックとグルーブトラックでトラッ
キング制御の安定性が変化する。まずグルーブトラック
でトラッキング制御が動作している場合について考察す
る。
【0035】いま、ディスク偏心の外周側の偏位に追従
するため、トラッキングアクチュエーター11が外周側
に変位した場合には、図19b)に示すようにトラッキン
グエラー信号は正のオフセットを有する。一方トラッキ
ング制御は常にトラッキングエラー信号がゼロレベルと
なるように制御する。このため、トラッキング制御は図
19b)において、一点鎖線で示したトラッキングエラー
信号の振幅中心である位置X1ではなく、位置X2に引
き込もうと動作する。しかしながらトラッキング制御の
帯域やゲインは有限であり、ディスク偏心等の外乱に対
して制御誤差ゼロで追従することは不可能であり、制御
残差が生じる。いま外乱であるディスク偏心は外周側に
ある状態であるので、その制御残差も外周側に発生し、
結果としてトラッキング制御はX2よりより一層外周側
でトラッキングエラー信号の極小点に近い位置X3近傍
で動作することとなる。一般にトラッキングエラー信号
は、図19に示すように正弦波状であるので、その極小
点、極大点近傍では、トラッキングエラー信号の検出感
度が低下し、制御ループゲインの低下を招く。さらに極
大点、極小点を通過した側ではその微係数は逆転し、位
置誤差の増大につれて、トラッキングエラー信号の振幅
が減少し、ゼロレベルを越えるとトラッキングエラー信
号の極性が反転して正帰還が生じて、光ビームがトラッ
キング制御が動作しているトラックからはずれて他へ移
動してしまう、いわゆるトラックはずれが生じる。
【0036】このため、位置X3でトラッキング制御が
動作していると、きわめてトラック飛びが生じやすく不
安定である。この現象は、ディスク偏心の内周側の偏位
に追従するため、トラッキングアクチュエーター11が
内周側に変位した場合にも同様である。この場合図19
c)においてトラッキングエラー信号のゼロレベルよりも
より内周側の位置X7でトラッキング制御が動作するの
で、より内周がわの制御誤差や外乱に対してトラック飛
びが生じやすい。
【0037】つぎにトラッキング制御がランドトラック
で動作している場合について考察する。ディスク偏心の
外周側の偏位に追従するため、トラッキングアクチュエ
ーター11が外周側に変位した場合には、トラッキング
制御はトラッキングエラー信号がゼロレベルである位置
X5に引き込もうとする。偏心によって生じる制御残差
はグルーブトラックの場合と同様に外周側よりに生じる
ので、トラッキング制御は位置X5より外周側の位置X
6で動作する。しかしながらこの場合、トラッキングエ
ラー信号の極性が反転しているため、トラッキングエラ
ー信号では位置X5より、よりトラッキングエラー信号
の振幅中心に近い信号レベルで動作する。このためグル
ーブトラックに比べランドトラックでは、トラック飛び
が起こりにくく、より安定である。
【0038】この現象は、ディスク偏心の内周側の偏位
に追従するため、トラッキングアクチュエーター11が
内周側に変位した場合にも同様である。この場合図19
c)においてトラッキングエラー信号のゼロレベルよりも
より内周側の位置X8でトラッキング制御が動作するの
で、グルーブトラックに比べトラック飛びが生じにくい
状態である。
【0039】従ってジャンピング走査においても、ディ
スク偏心等がある場合、グルーブトラックからグルーブ
トラックへの2トラックジャンピング走査にくらべ、ラ
ンドトラックからランドトラックへの2トラックジャン
ピング走査の方がより安定である。
【0040】よって本実施例のように検索動作を行うこ
とによって、偏心等の外乱がある場合においてもより安
定に検索動作を行うことができる。第2の実施例で説明
した発明の本質は、上記実施例に制限されるものではな
いことをつけ加えておく。本発明は2トラックジャンピ
ング走査は可能な限り多くランドトラックからランドト
ラックへの2トラックジャンピング走査をおこない、偏
心等に対して安定な検索動作を保証するものである。よ
って前述の実施例では、グルーブトラックより6トラッ
ク内周側のグルーブトラックへの検索を、1)内周側への
1トラックジャンピング走査、2)内周側への2トラック
ジャンピング走査の2回反復、3)内周側への1トラック
ジャンピング走査で実現した。しかしながら、例えば、
同じグルーブトラックより6トラック内周側のグルーブ
トラックへの検索を、1)外周側への1トラックジャンピ
ング走査、2)内周側への2トラックジャンピング走査の
3回反復、3)内周側への1トラックジャンピング走査で
実現しても同様の効果を得る事ができる。ただし、この
場合実行するジャンピング走査の回数が増え、結果とし
て検索時間が長くなる。
【0041】同様に、同じ検索を、1)内周側への1トラ
ックジャンピング走査、2)内周側への3トラックジャン
ピング走査の2回反復、3)外周側への1トラックジャン
ピング走査、あるいは、1)外周側への1トラックジャン
ピング走査、2)内周側への2トラックジャンピング走査
の4回反復、3)外周側への1トラックジャンピング走査
で実現しても良いことは明白である。
【0042】図11は、L/Gディスクに変えてサンプル
サーボフォーマットのディスク(以下、SSディスクと称
する)で上述の実施例と同一の効果を得るトラック検索
装置の構成図である。図11のトラック検索装置の構成
について説明する前に、まずSSディスクの構成について
説明する。従来のSS方式で用いる光ディスクの物理フォ
ーマットについて図12を参照しながら説明する。図1
2a)はSSディスクの平面図である。ディスク46は例え
ば厚さ1.2mmのポリカーボネイト等の樹脂基板の一
方の表面上にサーボ領域47と情報領域48を交互に配
列したトラックをスパイラル状に形成し、その上にアル
ミニウム等の反射層を蒸着等の方法により設けたもので
ある。サーボ領域47は、光ディスク装置に必要なフォ
ーカス制御やトラッキング制御を行うためのサーボ信号
を得るための領域である。情報領域48は、情報を記録
するあるいは情報が記録されている領域である。サーボ
領域47、情報領域48は、ディスク46の一周当り複
数個、例えば1500個程度が周方向に等間隔にかつ半
径方向に位置をそろえて設けられている。よってサーボ
領域47及び情報領域48は図示のようにディスク46
の円盤中心から放射状に広がるように形成されている。
図12b)はディスク46の平面拡大図である。サーボ領
域47にはクロックマーク49、第1ウォブルマーク5
0、第2ウォブルマーク51が設けられている。同期用
のクロックマーク49はトラック62上に位置し、第1
ウォブルマーク50と第2ウォブルマーク51はトラッ
ク長手方向にクロックマーク49の前後に設けられてい
る。そして、第1ウォブルマーク50と第2ウォブルマ
ーク51はトラック62に対してディスク46の半径方
向に互いに反対で、かつトラックとトラックの中間に位
置している。例えば連続して隣接するトラック62a〜
cについては、真ん中のトラック62bの第1ウォブル
マーク50とトラック62cの第1ウォブルマーク50
は共用となり、トラック62bの第2ウォブルマーク5
1とトラック62aの第2ウォブルマーク51は共用と
なっている。従って、例えば、第1ウォブルマーク50
と第2ウォブルマーク51の再生信号のピークレベルを
検出して両ピークレベルの差よりトラッキングエラー信
号を得るものとすると、トラック62aとトラック62
bではトラッキングエラー信号の極性が反対となる。す
なわち、トラッキング制御の極性が一円周トラック毎に
交互に反対となる。上述のディスク46のフォーマット
は、反転ウォブルと呼ばれ、トラッキングエラー信号の
検出方法、その特性は既知であるので詳細な説明は省略
する。図13は図12のディスク46上のフォーマット
を概念的に示したもので、データがどのように配列され
ているかを説明するための図面である。図13a)に示す
ように、ディスク46上のトラックはサーボ領域47と
情報領域48が交互に形成されており、一対のサーボ領
域47と情報領域48とで1つのブロックを構成してい
る。図13b)のように、1つのセクタは(n+1)個の
ブロックより構成され、セクタの先頭のブロックの情報
領域48は、セクタを識別するためのアドレス(たとえ
ば、トラック番号とセクタ番号)が記録されているアド
レス領域となっている。そして、それに続くn個のブロ
ックの情報領域48にデータが記録されている。さらに
図13c)のように、1トラックはm個のセクタで構成さ
れ、1つのトラックが1つのセクタ長で割り切れない場
合にトラックの最後に剰余領域が設けられる。
【0043】上述したSSディスクを使用するトラック検
索装置の構成について図11を用いて説明する。図11
において、光ヘッド部9等を含むディスク/ヘッドブロ
ック33の構成、動作は、図1にその構成を示す第1の
実施例と同一であるのでその説明を省略する。ただし、
使用するのはサンプルサーボフォーマットのディスク4
6である。2分割光検出器12の出力は、加算回路25
で加算されディスク46からの反射光量和が算出されて
PLL回路52、ピークホールド回路(以下、PH回路
と称する)53、54、アドレス読みとり回路26に入
力される。PLL回路52は、その回路内に設けられて
いる発振器の信号と2分割光検出器12で検出されたサ
ーボ領域47内のクロックマーク49の再生信号との位
相を比較し、両信号の位相差が所定の関係となるように
制御する。タイミング回路55はPLL回路52からの
出力信号を基に、PH回路53、54、サンプルホール
ド回路(以下、S&H回路と称す)56を動作させるた
めのタイミング信号を生成する。PH回路53はサーボ
領域内の第1ウォブルマーク50のピークレベルを検出
し、PH回路54はサーボ領域内の第2ウォブルマーク
51のピークレベルを検出する。差動回路57はPH回
路53と54の両出力信号のレベル差、すなわちディス
ク46上のトラックと光ビームの位置ずれに対応した信
号を出力する。この位置ずれ信号はディスク46上のサ
ーボ領域47内の一対のウォブルマーク50、51より
検出されるため、ディスク46を一定の回転数で回転す
ると所定周期毎に離散的に出力される。S&H回路56
は差動回路57から離散的な位置ずれ信号が出力される
度にその値をサンプルホールドし、階段状のトラッキン
グエラー信号を出力する。このトラッキングエラー信号
は、トラッキング制御の極性を反転させるための反転回
路17、トラッキング制御系の位相特性を補償して制御
的安定性を得るための位相補償回路18、トラッキング
制御ループを開閉するためのスイッチ21、3入力加算
回路38を経てトラッキングアクチェータ11に加えら
れる。これによりトラッキング制御が機能し、光ビーム
は常にトラックの中心に位置するように制御される。
【0044】検索回路37、1トラックジャンピング制
御回路28、加速パルス生成回路29、減速パルス生成
回路30、差動回路31、反転回路32、2トラックジ
ャンピング走査ブロック36、反転回路44、アンドゲ
ート40については、その構成、動作は、図1にしめす
第1の実施例と同一であるのでその説明は省略する。
【0045】本例においてはS&H回路56よりのトラ
ッキングエラー信号は、微分回路58、サンプルホール
ド回路(以下、S&H回路と称す)59を介して、零交
差検出回路60に入力されている。S&H回路59はタ
イミング回路55よりのタイミング信号に応じて入力信
号をサンプルホールドする回路である。S&H回路59
の出力は零交差検出回路60入力されている。零交差検
出回路60はその入力信号のゼロクロスを検出してトリ
ガー信号を減速パルス生成回路30に出力する。S&H
回路56よりのトラッキングエラー信号は、零交差検出
回路45にも入力されており、2トラックジャンピング
走査の際の中点検出にもちいる。
【0046】次に、本実施例のトラック検索動作につい
て、図14のタイミングチャートを用いて詳細に説明す
る。本実施例でもジャンピング走 に先だって、検索回
路37には、目標トラックのアドレスが外部の指示手段
より入力されている。目標トラックのアドレスが入力さ
れると、検索回路37は、光ビームが現在位置している
トラックのアドレスをアドレス読みとり回路26より取
り込み、横断すべきトラック本数Nと方向を算出する。
算出したジャンピング走査の方向に応じて、検索回路3
7はジャンピング方向信号を設定する。いま内周向きへ
のトラック検索動作を行うと仮定すると、ジャンピング
方向信号はLOWレベルに設定される。検索回路37はN
トラックの移動を、N2回の2トラックジャンピング走
査を最初に実行し、その終了後N1回の1トラックジャ
ンピング走査を実行することによって達成する。すなわ
ち、Nが偶数のときには、N/2回の2トラックジャン
ピング走査をおこなって目標トラックに到達する。また
Nが偶数のときには、まず(N − 1)/2回の2ト
ラックジャンピング走査を実行して目標トラックの検索
開始トラック側に隣接するトラックに移動し、その後1
トラックジャンピング走査をおこなって目標トラックに
到達する。
【0047】これを数式で表現すると以下のようにな
る。 N = 偶数時 N1 = 0 N2 = N/2 N = 奇数時 N1 = 1 N2 = (N − 1)/2 本実施例の1トラックジャンピング走査について図14
のタイミングチャートを用いて詳細に説明する。図14
においてa)はディスク46上の隣接する2つのトラック
61a、61bの拡大平面図であり、ジャンピング走査
によってトラック61aからトラック61bに移動す
る。図中垂直方向がディスク半径方向であり、図面中、
上向きが外周向きである。さらに図14a)中、点線は、
円で示した光ビームが移動するときの軌跡である。図1
4b)〜i)は、a)に示す光ビームの軌跡の各位置に対応す
る各部信号のタイミングチャートである。図7b)はトラ
ッキングエラー信号、c)ジャンピング方向信号、d)はジ
ャンピング指令信号、e)はトラッキング制御ON/OFF信
号、f)はトラッキング極性信号、g)は加速パルス生成回
路29の出力する加速駆動パルス、h)は中点検出を行う
零交差検出回路24の出力するトリガー信号、i)は減速
パルス生成回路30の出力する減速駆動パルスである。
1トラックジャンピング走査の手順は、中点検出をのぞ
き第1の実施例と同一であるので図14にタイミングチ
ャートのみを図示し説明は省略する。図15は、1トラ
ックジャンピング走査中の中点検出を説明するためのタ
イミングチャートである。図15a)はS&H回路56、
b)は微分回路58、c)はS&H回路59、d)は零交差検
出回路60の出力である。同図中、垂直の点線は、タイ
ミング回路55からタイミング信号が出力されるタイミ
ングである。SSディスクでは、トラックずれ情報はディ
スク46の一周当り1500個程度設けられているサー
ボ領域47より離散的に検出されるため、S&H回路5
6の出力するトラッキングエラー信号は階段状の波形と
なる。従って、S&H回路56の出力を微分した微分回
路58の出力波形は図15b)に示すように三角波状の信
号となる。S&H回路59は微分回路58の鋸歯状信号
の各ピークレベル、すなわち三角波状信号が正の値の場
合には最大値、負の場合には最小値をピークホールドし
て図15c)に示す階段状の信号を出力する。零交差検出
回路60はS&H回路59の出力信号の極性が変化した
ことを検出して光ビームがトラックの中点に到達したこ
とを検出し、トリガー信号に図15d)に示す正のパルス
を減速パルス生成回路30に出力して中点検出は終了す
る。以降、第1の実施例と同様にトリガー信号に応答し
て減速駆動パルスの出力以後の手順が実行されて1トラ
ックジャンピング走査が終了する。1トラックジャンピ
ング走査が終了すると1トラックジャンピング制御回路
28は1トラックジャンピング終了信号を検索回路37
に出力して検索回路37に終了を知らしめる。
【0048】次に2トラックジャンピング走査について
説明する。2トラックジャンピング走査の方法および動
作は、図1にしめす第1の実施例と零交差検出回路45
の出力するトリガー信号を除き同一であるので説明を省
略する。図18は2トラックジャンピング走査時の中点
検出を説明するためのタイミングチャートである。図1
8a)はS/H回路56の出力するトラッキングエラー信
号、b)は零交差検出回路45の出力するトリガー信号で
ある。零交差検出回路45は、S/H回路56の出力す
る階段状のトラッキングエラー信号の極性変化を検出し
てトリガー信号に正のパルスを出力する。これにより光
ビームが略略隣接トラック上に位置したことを検出し、
減速パルス生成回路42により減速駆動パルスを出力す
ることができるので安定に2トラックジャンピング走査
をおこなうことができる。
【0049】上述のようにして検索回路37は2トラッ
クジャンピング走査をN2回反復しその後、1トラック
ジャンピング走査をN1回実行することによって目標ト
ラックに到達し、検索動作をおこなう。
【0050】上記の実施例では、内周向きのジャンピン
グ走査を反復する内周向きの検索動作について説明した
が、外周向きの検索動作についても同様に外周向きの1
トラックジャンピング走査、2トラックジャンピング走
査を反復して実現される。その際、検索回路37は、検
索動作に先立ってジャンピング方向信号をHIGHレベルに
設定する。これにより反転回路32、反転回路44は反
転動作を行うため、加速パルス生成回路29、41の出
力する加速駆動パルスは、トラッキングアクチュエータ
ーを、ひいては光ビームを外周方向に加速、移動させる
ように、減速パルス生成回路30、42はその運動を減
速させるように動作する。また外周側に光ビームが移動
するにつれて生じるトラッキングエラー信号の極性が、
図14、図15、図18の記述と反対になるが、微分回
路58、S&H回路59、零交差検出回路24、45の
動作は、トラッキングエラー信号の極性になんら影響さ
れず、同様にトラック中点が検出されることは明白であ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明は、L/Gディスクのような高密
度ディスクで、光ビームを所望トラックに高速に移動さ
せるトラック検索方法を提供するものであり、そのため
に隣接するトラックでトラッキング制御の極性が反転す
るディスクに光ビームを照射し、ディスクからの反射光
または透過光よりディスク上の光ビームとトラックの位
置ずれを示すトラッキングエラー信号を検出し、トラッ
キングエラー信号に基づいて光ビームが常に略略トラッ
ク上に位置するように制御するトラッキング装置で、2
トラック離隔したトラックに光ビームを移動させる2ト
ラックジャンピング走査と、隣接トラックに光ビームを
移動させる1トラックジャンピング走査を併用して目標
トラックに到達させるようにしたトラック検索方法であ
る。
【0052】このトラック検索方法により、光ビームを
複数トラック移動させるとき、2トラックジャンピング
走査を反復して大きな距離を移動し、1トラックジャン
ピング走査により目標トラックに到達することができる
ので、高速に検索動作させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のトラック検索装置の構
成図
【図2】従来のジャンピング走査のタイミングチャート
【図3】光ビームとトラックとの位置関係とトラッキン
グエラー信号の関係図
【図4】L/Gディスクの外観図
【図5】L/Gディスクの拡大外観図
【図6】L/Gディスクのトラッキングエラー信号を示
す図
【図7】トラック検索動作のタイミングチャート
【図8】中点検出のタイミングチャート
【図9】本発明の第2の実施例の検索動作のタイミング
チャート
【図10】トラック検索動作のタイミングチャート
【図11】第3の実施例のトラック検索装置の構成図
【図12】(a)SSディスクの平面図(b)SSディスク
の平面部分拡大図
【図13】SSディスクのフォーマットを示す図
【図14】ジャンピング走査のタイミングチャート
【図15】中点検出のタイミングチャート
【図16】微分による中点検出を採用したトラック検索
装置の構成図
【図17】微分回路63を用いた中点検出のタイミング
チャート
【図18】2トラックジャンピング走査時の中点検出の
タイミングチャート
【図19】2分割光検出器上の光ビームとトラッキング
エラー信号の関係図
【図20】2スパイラルのL/Gディスクの構造図
【符号の説明】
光ビーム1 トラック2 ディスク3 ディスクモータ4 光源5 カップリングレンズ6 偏光ビームスプリッター7 1/4波長板8 光ヘッド部9 収束レンズ10 トラッキングアクチェータ11 2分割光検出器12 移送モータ13 差動回路14 サンプル/ホールド回路15 A/D変換器16 反転回路17 位相補償回路18 PWM回路19 低域通過フィルタ20 スイッチ21 加算回路22 差分回路23 零交差検出回路24 加算回路25 アドレス読みとり回路26 検索回路27 ジャンピング制御回路28 加速パルス生成回路29 減速パルス生成回路30 差動回路31 反転回路32 ディスク/ヘッドブロック33 トラッキング制御ブロック34 ジャンピング走査ブロック35 2トラックジャンピング走査ブロック36 検索回路37 3入力加算回路38 2トラックジャンピング制御回路39 アンドゲート40 加速パルス生成回路41 減速パルス生成回路42 差動回路43 反転回路44 零交差検出回路45 ディスク46 サーボ領域47 情報領域48 クロックマーク49 第1ウォブルマーク50 第2ウォブルマーク51 PLL回路52 ピークホールド回路53、54 タイミング回路55 サンプルホールド回路56 差動回路57 微分回路58 サンプルホールド回路59 零交差検出回路60 トラック61a、61b トラック62a、62b,62c,62d 微分回路63

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交互にトラッキング制御の極性が反転する
    トラックを有する光ディスク上に光ビームを照射し、前
    記光ディスクからの反射光または透過光から光ビームと
    トラックの位置ずれを検出し、前記位置ずれ信号に基づ
    いてトラック上に光ビームが位置するようにトラッキン
    グ制御しながら情報を記録または再生する装置におい
    て、 2トラック離隔したトラックに光ビームを移動させる2
    トラックジャンピング走査と、隣接トラックに光ビーム
    を移動させる1トラックジャンピング走査を併用して目
    標トラックに到達するトラック飛び越し走査方法。
  2. 【請求項2】交互にトラッキング制御の極性が反転する
    トラックを有する光ディスク上に光ビームを照射し、前
    記光ディスクからの反射光または透過光から光ビームと
    トラックの位置ずれを検出し、前記位置ずれ信号に基づ
    いてトラック上に光ビームが位置するようにトラッキン
    グ制御しながら情報を記録または再生する装置におい
    て、 Nトラック離隔したトラックへの検索を、 隣接トラックに光ビームを移動させる1トラックジャン
    ピング走査をN1回、2トラック離隔したトラックに光
    ビームを移動させる2トラックジャンピング走査をN2
    回行って目標トラックに到達するトラック飛び越し走査
    方法。ただし、N1、N2はNが偶数のときには、 N1 = 0 N2 = N/2 Nが奇数のときには、 N1 = 1 N2 = (N − 1)/2
  3. 【請求項3】最初にN2回の2トラックジャンピング走
    査を行って目標トラックあるいは目標トラックに隣接し
    たトラックに移動し、その後1トラックジャンピング走
    査をN1回行って目標トラックに到達する請求項2記載
    のトラック飛び越し走査方法。
  4. 【請求項4】光ビームの入射面から見て凸構造であるス
    パイラルあるいは同心円状のグルーブトラックと、グル
    ーブトラックで挟まれたランドトラックを有する光ディ
    スク上に光ビームを照射し、前記光ディスクからの反射
    光または透過光から光ビームとトラックの位置ずれを検
    出し、前記位置ずれ信号に基づいてトラック上に光ビー
    ムが位置するようにトラッキング制御しながら情報を記
    録または再生する装置において、グルーブトラックより
    Nトラック離隔したトラックへの検索を、 Nが偶数の時には、隣接するトラックに光ビームを移動
    させる1トラックジャンピング走査を行うステップ、 (N/2 ー 1)回のランドトラックから2トラック
    離隔したランドトラックへと光ビームを移動させる2ト
    ラックジャンピング走査を行うステップ、 前記1トラックジャンピング走査を再度行うステップで
    行い、 Nが奇数の時には、 前記1トラックジャンピング走査を行うステップ、 (N ー 1)/2回の前記2トラックジャンピング走
    査を行うステップで行うことを特徴とするトラック飛び
    越し走査方法。
  5. 【請求項5】交互にトラッキング制御の極性が反転し1
    ターン毎にトラッキング制御の極性変化点をもつスパイ
    ラル状のトラックを有しモーターによって回転されてい
    る光ディスク上に光ビームを照射し、前記光ディスクか
    らの反射光または透過光から光ビームとトラックの位置
    ずれを検出し、前記位置ずれ信号に基づいてトラック上
    に光ビームが位置するようにトラッキング制御しながら
    情報を記録または再生する装置において、 自然数Nに対して(2N−1)トラック離隔した目標ト
    ラックへの検索を、2トラック離隔したトラックに光ビ
    ームを移動させる2トラックジャンピング走査をN1回
    行って、前記モーターの回転による光ビームのスパイラ
    ル状のトラックに沿った前記光ディスク半径方向の移動
    向きと反対側で前記目標トラックと隣接するトラックに
    移動するステップ、 その後前記モーターの回転による光ビームのスパイラル
    状のトラックに沿った前記光ディスク半径方向の移動に
    よって前記目標トラックに到達するステップよりなるこ
    とを特徴とするトラック飛び越し走査方法。ただし、N
    1は 前記モーターの回転による光ビームのスパイラル状のト
    ラックに沿った前記光ディスク半径方向の移動向きのト
    ラック検索のとき N1 = N−1 前記モーターの回転による光ビームのスパイラル状のト
    ラックに沿った前記光ディスク半径方向の移動向きと反
    対向きのトラック検索のとき N1 = N
  6. 【請求項6】光ビームの入射面から見て凸構造であるグ
    ルーブトラックで形成されるスパイラルと、グルーブト
    ラックで挟まれたランドトラックで形成されるスパイラ
    ルの2つのスパイラルを有する光ディスク上に光ビーム
    を照射し、前記光ディスクからの反射光または透過光か
    ら光ビームとトラックの位置ずれを検出し、前記位置ず
    れ信号に基づいてトラック上に光ビームが位置するよう
    にトラッキング制御しながら情報を記録または再生する
    装置において、 2トラック離隔したトラックに光ビームを移動させる2
    トラックジャンピング走査と、隣接トラックに光ビーム
    を移動させる1トラックジャンピング走査を併用して目
    標トラックに到達するトラック飛び越し走査方法。
  7. 【請求項7】光ビームの入射面から見て凸構造であるグ
    ルーブトラックで形成されるスパイラルトラックと、グ
    ルーブトラックで挟まれたランドトラックで形成される
    スパイラルトラックの2つのスパイラルトラックを有す
    る光ディスク上に光ビームを照射し、前記光ディスクか
    らの反射光または透過光から光ビームとトラックの位置
    ずれを検出し、前記位置ずれ信号に基づいてトラック上
    に光ビームが位置するようにトラッキング制御しながら
    情報を記録または再生する装置において、グルーブトラ
    ックよりNトラック離隔したトラックへの検索を、Nが
    偶数の時には、 隣接するトラックに光ビームを移動させる1トラックジ
    ャンピング走査を行うステップ、 (N/2 ー 1)回のランドトラックから2トラック
    離隔したランドトラックへと光ビームを移動させる2ト
    ラックジャンピング走査を行うステップ、 前記1トラックジャンピング走査を再度行うステップで
    行い、 Nが奇数の時には、 前記1トラックジャンピング走査を行うステップ、 (N − 1)/2回の前記2トラックジャンピング走
    査を行うステップで行うことを特徴とするトラック飛び
    越し走査方法。
  8. 【請求項8】1トラックジャンピング走査方法は、 トラッキング制御を不動作にして光ビームを隣接トラッ
    クに向けて加速する加速パルスを発生するステップと、 位置ずれ信号の微分を演算した微分信号を生成するステ
    ップと、 前記微分信号の極性変化を検出して光ビームの移動を減
    速させるための減速パルスを発生するステップと、 前記減速パルスが終了するまでに前記トラッキング制御
    の極性を反転させるステップと、 前記減速パルス終了後、前記トラッキング制御を再度動
    作させるステップからなることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、6、7のいずれかに記載のトラック飛び越
    し走査方法。
  9. 【請求項9】1トラックジャンピング走査方法は、 トラッキング制御を不動作にして光ビームを隣接トラッ
    クに向けて加速する加速パルスを生成するステップと、 位置ずれ信号をディジタル信号に変換するステップと、 前記ディジタル信号に変換した位置ずれ信号の差分を演
    算した差分信号を生成するステップと、 前記差分信号の極性変化を検出して光ビームの移動を減
    速させるための減速パルスを発生するステップと、 前記減速パルスが終了するまでに前記トラッキング制御
    の極性を反転させるステップと、 前記減速パルス終了後、前記トラッキング制御を再度動
    作させるステップからなることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、6、7のいずれかに記載のトラック飛び越
    し走査方法。
  10. 【請求項10】2トラックジャンピング走査方法は、 トラッキング制御を不動作にして光ビームを隣接トラッ
    クに向けて加速する加速パルスを発生するステップと、 前記位置ずれ信号の極性変化を検出して光ビームの移動
    を減速させるための減速パルスを発生するステップと、 前記減速パルス終了後、前記トラッキング制御を再度動
    作させるステップからなることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7のいずれかに記載のトラック飛
    び越し走査方法。
  11. 【請求項11】光ディスクはトラックずれを検出するた
    めの一対のウオブルマークの偏位の向きが隣接トラック
    と反対となるように形成されているサンプルサーボ方式
    の光ディスクであり、位置ずれ信号は前記一対のウオブ
    ルマークを再生した信号から離散的に検出されることを
    特徴とする請求項1または、2記載のトラック飛び越し
    走査方法。
  12. 【請求項12】1トラックジャンピング走査は、 トラッキング制御を不動作にして光ビームを隣接トラッ
    クに向けて移動させるための加速パルスを発生するステ
    ップと、 位置ずれ信号を微分するステップと、 この微分によって得られる前期位置ずれ信号の離散的な
    検出に対応した三角波状信号の各ピーク値をサンプルホ
    ールドするステップと、 サンプルホールドした信号の極性変化を検出して光ビー
    ムの移動を減速させるための減速パルスを発生するステ
    ップと、 前記減速パルスが終了するまでに前記トラッキング制御
    の極性を反転させるステップと、 前記減速パルス終了後、前記トラッキング制御を再度動
    作させるステップからなることを特徴とする請求項11
    記載のトラック飛び越し走査方法。
  13. 【請求項13】交互にトラッキング制御の極性が反転す
    るトラックを有する光ディスク上に光ビームを照射し、
    前記光ディスクからの反射光または透過光から光ビーム
    とトラックの位置ずれを検出し、前記位置ずれ信号に基
    づいてトラック上に光ビームが位置するようにトラッキ
    ング制御しながら情報を記録または再生する装置におい
    て、 2トラック離隔したトラックに光ビームを移動させる2
    トラックジャンピング走査手段と、隣接トラックに光ビ
    ームを移動させる1トラックジャンピング走査手段と、
    目標トラックを指示する目標指示手段と、光ビームの位
    置するトラックを指示する位置指示手段と、前記目標指
    示手段と前記位置指示手段の出力に応じて前記2トラッ
    クジャンピング走査手段と前記1トラックジャンピング
    走査手段を制御する制御手段を設け、目標トラックに2
    トラックジャンピング走査と1トラックジャンピング走
    査を併用して目標トラックに到達することを特徴とする
    トラック飛び越し走査装置。
  14. 【請求項14】光ビームの入射面から見て凸構造である
    スパイラルあるいは同心円状のグルーブトラックと、グ
    ルーブトラックで挟まれたランドトラックを有する光デ
    ィスク上に光ビームを照射し、前記光ディスクからの反
    射光または透過光から光ビームとトラックの位置ずれを
    検出し、前記位置ずれ信号に基づいてトラック上に光ビ
    ームが位置するようにトラッキング制御しながら情報を
    記録または再生する装置において、隣接するトラックに
    光ビームを移動させる1トラックジャンピング走査手段
    と、ランドトラックから2トラック離隔したランドトラ
    ックへと光ビームを移動させる2トラックジャンピング
    走査手段と、目標トラックを指示する目標指示手段と、
    光ビームの位置するトラックを指示する位置指示手段
    と、前記目標指示手段と前記位置指示手段の出力に応じ
    て前記2トラックジャンピング走査手段と前記1トラッ
    クジャンピング走査手段を制御する制御手段を設け、目
    標トラックに2トラックジャンピング走査と1トラック
    ジャンピング走査を併用して目標トラックに到達するこ
    とを特徴とするトラック飛び越し走査装置。
  15. 【請求項15】1トラックジャンピング走査手段は、 光ビームを隣接トラックに向けて加速させる加速手段
    と、前記加速手段と逆に光ビームを減速させる減速手段
    と、前記トラッキング制御の動作・不動作を切り替える
    スイッチ手段と、前記トラッキング制御の極性を反転す
    る切換手段と、前記位置ずれ信号の微分を演算する微分
    手段より構成され、前記トラッキング制御を不動作にし
    て前記加速手段によって光ビームを隣接トラックに向け
    て加速し、前記微分手段の出力信号の極性変化を検出し
    て前記減速手段によって光ビームを減速し、前記減速手
    段による減速終了以前に前記切換手段によって前記トラ
    ッキング制御の極性を反転し、減速終了後再度トラッキ
    ング制御を動作させる事を特徴とする請求項13また
    は、14記載のトラック飛び越し走査装置。
  16. 【請求項16】1トラックジャンピング走査手段は、 光ビームを隣接トラックに向けて加速させる加速手段
    と、前記加速手段と逆に光ビームを減速させる減速手段
    と、前記トラッキング制御の動作・不動作を切り替える
    スイッチ手段と、前記トラッキング制御の極性を反転す
    る切換手段と、前記位置ずれ信号をディジタル信号に変
    換しその差分を演算する差分手段とを設け、前記トラッ
    キング制御を不動作にして前記加速手段によって光ビー
    ムを隣接トラックに向けて加速し、前記差分手段の出力
    信号の極性変化を検出して前記減速手段によって光ビー
    ムを減速し、前記減速手段による減速終了以前に前記切
    換手段によって前記トラッキング制御の極性を反転し、
    減速終了後再度トラッキング制御を動作させる事を特徴
    とする請求項13または、14記載のトラック飛び越し
    走査装置。
  17. 【請求項17】光ディスクはトラックずれを検出するた
    めの一対のウオブルマークの偏位の向きが隣接トラック
    と反対となるように形成されているサンプルサーボ方式
    の光ディスクであり、位置ずれ信号は前記一対のウオブ
    ルマークを再生した信号から離散的に検出されることを
    特徴とする請求項13または、14記載のトラック飛び
    越し走査装置。
  18. 【請求項18】1トラックジャンピング走査は、 光ビームを隣接トラックに向けて加速させる加速手段
    と、前記加速手段と逆に光ビームを減速させる減速手段
    と、トラッキング制御の動作・不動作を切り替えるスイ
    ッチ手段と、前記トラッキング制御の極性を反転する切
    換手段と、位置ずれ信号を微分する微分手段と、前記微
    分手段の出力信号をサンプリングしてホールドするサン
    プルホールド手段とを設け、前記トラッキング制御を不
    動作にして前記加速手段によって光ビームを隣接トラッ
    クに向けて加速し、前記サンプルホールド手段の出力信
    号の極性変化を検出して前記減速手段によって光ビーム
    を減速し、前記減速手段による減速終了以前に前記切換
    手段によって前記トラッキング制御の極性を反転し、減
    速終了後再度トラッキング制御を動作させる事を特徴と
    する請求項17記載のトラック飛び越し走査装置。
  19. 【請求項19】2トラックジャンピング走査手段は、 光ビームを隣接トラックに向けて加速させる加速手段
    と、前記加速手段と逆に光ビームを減速させる減速手段
    と、前記トラッキング制御の動作・不動作を切り替える
    スイッチ手段とより構成され、前記トラッキング制御を
    不動作にして前記加速手段によって光ビームを隣接トラ
    ックに向けて加速し、位置ずれ信号の極性変化を検出し
    て前記減速手段によって光ビームを減速し、減速終了後
    再度トラッキング制御を動作させる事を特徴とする請求
    項13または、14記載のトラック飛び越し走査装置。
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