JPH07272283A - 光記録媒体、光学的情報装置、およびトラッキング方法 - Google Patents

光記録媒体、光学的情報装置、およびトラッキング方法

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JPH07272283A
JPH07272283A JP32607094A JP32607094A JPH07272283A JP H07272283 A JPH07272283 A JP H07272283A JP 32607094 A JP32607094 A JP 32607094A JP 32607094 A JP32607094 A JP 32607094A JP H07272283 A JPH07272283 A JP H07272283A
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wobble
period
pit
track
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JP32607094A
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Inventor
Yasuki Matsumoto
泰樹 松本
Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
Shinichi Yamada
真一 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でウォブルピットの検出を精度良
く行い、高精度で安定なトラッキング制御を実現する光
記録媒体、光学的情報装置、およびトラッキング方法を
提供すること。 【構成】 本発明の光記録媒体は、凹凸状のトラック1
02、103をスパイラル状に配置し、データ領域10
7間には、識別領域105の後端を示すための識別読み
取り完了情報を備えた完了情報領域105cを有する。
一対のウォブルピット106a、106bは、この識別
読み取り完了情報領域105cの直後に設けてあるの
で、識別読み取り完了情報に基づいてウォブルピット1
06a、106bを読み出すことにより、ウォブルピッ
ト106a、106bを精度よく検出することが可能に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビーム等を用いた光学
的な情報を再生、または記録、消去する光記録媒体、光
学的情報装置およびトラッキング方法に関し、特にトラ
ッキング補正に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ビームを利用して高密度な情報
の再生あるいは記録を行う技術は公知であり、おもに、
光ディスクとして実用化されている。これら光ディスク
のトラック上から正確にデータを再生、またはデータを
記録する為には、光ディスクの中心穴の偏心、トラック
の偏心やターンテーブルの回転軸の軸ぶれなどによるト
ラックに対する光ビームのぶれを補正し、トラック上に
精度よく光ビームを追従させる(トラッキング)必要が
ある。
【0003】代表的なトラッキング方式として、光ディ
スク上にプリフォーマットされた案内溝を用いるプッシ
ュプル法がある。このプッシュプル法は案内溝に照射し
た光ビームのスポットの回折分布を用いてトラックずれ
を検出する方法である。このプッシュプル法では、ディ
スクの傾きやトラックずれ検出用の光検出器上の光ビー
ム移動などに起因するオフセットが発生し、トラックに
対する光ビームの真のずれと、検出したトラックずれと
の間に誤差が生じることが知られている。
【0004】これを解決する方式として、トラック中心
から左右に振り分けた一対のウォブルピットからトラッ
クずれを検出するウォブルピット法が知られている。ウ
ォブルピット法は前述のオフセットが少なく良好なトラ
ッキングエラー信号を得ることができるが、予め光ディ
スクに多数のウォブルピットをプリフォーマットする必
要があり、その領域を確保するためディスク容量が減少
する問題があった。
【0005】そこで、従来、前述のプッシュプル法とウ
ォブルピット法を複合したコンポジットトラッキング法
を用いた光学的情報記録再生装置(特開昭62−892
41号公報)が提案されている。このコンポジットトラ
ッキング法は、光ディスク面からの反射光よりウォブル
ピット信号を検出して一対のウォブルピット信号のピー
クレベル差を演算し、プッシュプル法によるトラッキン
グエラー信号から差し引くことによって前述したオフセ
ットを削減し、常に、光ビームをトラックの中心に精度
良く追従することを可能としている。また、光ディスク
の半径方向に、凹状のトラックおよび凸状のトラックが
交互に並ぶように形成し、凹状および凸状のトラックの
双方に情報を記録することにより、高密度化を実現しよ
うとする提案がなされている(特開昭57−50330
号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
例のトラッキング方式であるコンポジットトラッキング
法において、ウォブルピットの検出精度がトラッキング
精度を大きく左右することになる。ここで、従来例とし
て挙げた光学的情報記録再生装置では、ウォブルピット
検出の具体的な構成、方法が示されておらず、光ディス
クの回転が理想的に一定回転である前提でのサンプリン
グを行っているが、実際には、光ディスク回転モータの
回転むらや光ディスクの偏心等の様々な要因により、精
度良くウォブルピットを検出することは非常に困難であ
る。
【0007】また、複数のゾーンに分割した光ディスク
を連続記録再生する場合、MCLV方式によるゾーンに
またがる連続記録再生時では、光ディスク回転用モータ
の回転速度をゾーン毎にゾーンに応じた回転速度に瞬時
に変えることは不可能であり、ほぼ一定の回転速度のま
まゾーンをまたぐことになる。MCAV方式においても
光ディスク回転用モータの回転速度が常に一定であるた
め、MCLV方式と同様に、ほぼ一定の回転速度のまま
ゾーンをまたぐことになる。従って、ゾーンにまたがる
連続記録再生時ではゾーン間でのピットの密度の違いか
ら、再生されるピット信号の周波数が急激に変化するこ
とになり、複数のゾーンに分割した光ディスクにおいて
も、ウォブルピットを精度よく検出することは非常に困
難となる。
【0008】現実的には、ウォブルピットの欠落や欠陥
による疑似ピット等が形成される場合を皆無にすること
は不可能であり、このような光ディスクに起因するウォ
ブルピットの誤検出はトラッキング補正精度を著しく阻
害する問題が生じる。
【0009】さらに、高密度化を実現するために、凹状
および凸状のトラックの双方に情報を記録する光ディス
クにおいては、光ディスク上にプリフォーマットされた
案内溝を用いるプッシュプルトラックエラー信号の極性
が凹状と凸状のトラック毎に反転する。従って、トラッ
キングの補正方向を凹状および凸状のトラック毎に反転
しなければ、凹状および凸状のトラックの双方に記録さ
れた情報を記録再生することが出来ない問題が生じる。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、簡単な構成でウォブルピットの検
出を精度良く行い、高精度で安定なトラッキング制御を
実現する光記録媒体、光学的情報装置、およびトラッキ
ング方法を提供することを目的とする。
【0011】さらに、本発明は、凹状および凸状のトラ
ックの双方に情報を記録する光記録媒体に対しても、高
精度なトラッキングを可能にする光学的情報装置および
トラッキング方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体は、
円盤状の光記録媒体であって、スパイラル状に配置され
た、凹凸状のトラックと、該凹状および凸状のトラック
の少なくとも一方のトラック上に、トラック方向に間欠
して設けられた、データを記録再生するためのデータ領
域と、該データ領域間に設けられた、該データ領域を識
別するための識別情報を備えた識別領域と、該データ領
域間に設けられた、該識別領域の後端を示すための識別
読み取り完了情報を備えた完了情報領域と、該完了情報
領域の後ろに該トラックの中心線に対して対称かつ該ト
ラック方向に離間して設けられた1対のウォブルピット
とを備えており、そのことにより上記目的が達成され
る。前記1対のウォブルピットが、前記識別領域をプリ
フォーマットするための基準クロックに同期した位置に
配置してもよい。
【0013】前記識別領域が、前記識別情報に対する誤
り符号を含み、該誤り符号が、前記識別読み取り完了情
報を兼ねてもよい。
【0014】本発明の他の光記録媒体は、円盤状の光記
録媒体であって、一周あたりm(mは自然数)個のセク
タに分割されている第1のゾーンと、該第1のゾーンの
外周側に設けられ、一周あたりn(nはmと異なる自然
数)個のセクタに分割されている第2のゾーンの少なく
とも2つのゾーンを有するスパイラル状のトラックを有
し、該セクタは、データを蓄積するデータ領域と、該セ
クタの先頭に配置され、該データ領域を識別するための
識別情報を備えた識別領域と、該識別領域と該データ領
域との間に設けられ、該トラックの中心線に対して対称
かつトラック方向に離間した1対の第1および第2のウ
ォブルピットとを備え、該識別領域の後端と該第1のウ
ォブルピットの中心との間の距離をLa、該第1のウォ
ブルピットの中心と該第2のウォブルピットの中心との
間の距離をLb、該第2のウォブルピットの中心と該デ
ータ領域の先端との間の距離をLcとしたときに、該距
離La、Lb、およびLcが、 La×n/m < (La+Lb)×m/n Lb×n/m < (Lb+Lc)×m/n なる関係を満足しており、そのことにより、上記目的が
達成される。
【0015】また、本発明の光記録媒体は、使用される
光記録媒体に応じたディスク回転速度で記録および再生
のうちの少なくとも一方を行う光学的情報装置に使用さ
れる円盤状の光記録媒体であって、一周あたりm(mは
1以上の整数)個のセクタに分割されている第1のゾー
ンと、該第1のゾーンの外周側に設けられ、一周あたり
n(nは2以上の整数)個のセクタに分割されている第
2のゾーンの少なくとも2つのゾーンを有するスパイラ
ル状のトラックを有し、該セクタは、データを蓄積する
データ領域と、該セクタの先頭に配置され、該データ領
域を識別するための識別情報を備えた識別領域と、該識
別領域と該データ領域との間に設けられ、該トラックの
中心線に対して対称かつトラック方向に離間した1対の
第1および第2のウォブルピットとを備え、該識別領域
の後端と該第1のウォブルピットの中心との間の距離を
La、該第1のウォブルピットの中心と該第2のウォブ
ルピットの中心との間の距離をLb、該第2のウォブル
ピットの中心と該データ領域の先端との間の距離をLc
としたときに、該距離Laが、該ディスク回転速度に応
じて定まる該識別領域と該第1のウォブルピットとの判
別可能間隔よりも大きく、該距離Lbが、該ディスク回
転速度に応じて定まる該第1のウォブルピットと該第2
のウォブルピットとの判別可能間隔よりも大きく、か
つ、該距離Lcが、該ディスク回転速度に応じて定まる
該第2のウォブルピットと該データ領域との判別可能間
隔よりも大きく、そのことにより、上記目的が達成され
る。
【0016】本発明の光学的情報装置は、スパイラル状
に配置された、凹凸状のトラックと、該凹状および凸状
のトラックの少なくとも一方のトラック上に、トラック
方向に間欠して設けられた、データを記録再生するため
のデータ領域と、該データ領域間に設けられた、該デー
タ領域を識別するための識別情報を備えた識別領域と、
該データ領域間に設けられた、該識別領域の後端を示す
ための識別読み取り完了情報を備えた完了情報領域と、
該完了情報領域の後ろに該トラックの中心線に対して対
称かつ該トラック方向に離間して設けられた1対のウォ
ブルピットとを備えた円盤状の光記録媒体上に光ビーム
を照射して情報を記録および再生のうちの少なくとも一
方を行う装置であって、該光記録媒体からの反射光およ
び透過光の何れか一方の光を検出して記録されている信
号を再生するための再生手段と、該光ビームと該凹凸状
のトラックとの位置ずれを検出するためのトラックずれ
検出手段と、該再生手段の出力から該識別読み取り完了
情報を読み取って識別読み取り完了信号を出力するため
の完了情報読み取り手段と、該完了情報読み取り手段か
ら出力された識別読み取り完了信号を基準として、該再
生手段の出力信号から該1対のウォブルピットに対応す
る再生信号のピークレベルをそれぞれ検出し、該ピーク
レベルの差をとることにより該1対のウォブルピットに
よるトラッキングエラー信号を生成するためのウォブル
トラッキングエラー信号生成手段と、該トラックずれ検
出手段の出力レベルと該ウォブルトラッキングエラー信
号生成手段の出力レベルとの差を取り、該出力レベルの
差により該トラックずれ検出手段の出力信号に含まれる
オフセットを補正するためのトラッキングエラー補正手
段とを備えており、そのことにより、上記目的が達成さ
れる。
【0017】前記識別領域が、前記識別情報に対する誤
り符号を含み、該誤り符号が、前記識別読み取り完了情
報を兼ねており、前記完了情報読み取り手段は、該誤り
符号を用いて該識別情報を正しく読み取ったときにのみ
前記識別読み取り完了信号を出力するようにしてもよ
い。
【0018】前記ウォブルトラッキングエラー信号生成
手段が、前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り
完了信号を基準として、第1の遅延時間だけ遅延するた
めの第1の遅延手段と、該完了情報読み取り手段からの
該読み取り完了信号を基準として、該第1の遅延時間と
は異なる第2の遅延時間だけ遅延するための第2の遅延
手段と、該第1の遅延手段による遅延の後、前記1対の
ウォブルピットのうちの一方のウォブルピットに対応す
る再生信号のピークレベルを検出するための第1のピー
ク検出手段と、該第2の遅延手段による遅延の後、該1
対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピットに対
応する再生信号のピークレベルを検出するための第2の
ピーク検出手段と、該第1のピーク検出手段および該第
2のピーク検出手段によりそれぞれ検出された該再生信
号のピークレベルの差をとるための減算手段とを備える
ようにしてもよい。
【0019】前記ウォブルトラッキングエラー信号生成
手段が、前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り
完了信号に応答して、前記1対のウォブルピットのうち
の一方のウォブルピット用の第1の期間を示す第1の期
間信号を発生する第1の期間信号発生手段と、該第1の
期間信号と前記再生手段の出力信号とにより該第一方の
ウォブルピットの位置に対応したタイミング信号を発生
するタイミング信号発生手段と、該タイミング信号に応
答して該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブル
ピット用の第2の期間を示す第2の期間信号を発生する
第2の期間信号発生手段と、該第1の期間信号と該第2
の期間信号とに基づいて、該第1の期間の間の該再生手
段の出力信号のピークレベルと、該第2の期間の間の該
再生信号の出力信号のピークレベルとを検出し、検出さ
れた両ピークレベルの差を演算し、演算結果をトラッキ
ングエラー補正手段に出力するための演算手段とを備え
るようにしてもよい。
【0020】前記ウォブルトラッキングエラー信号生成
手段が、前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り
完了信号に応答して、前記1対のウォブルピット用の期
間を示す期間信号を発生する期間信号発生手段と、該期
間信号発生手段からの該期間信号に基づいて前記再生手
段の出力信号から該1対のウォブルピットに対応する2
つのピークレベルを検出するためのピーク検出手段と、
検出された該2つのピークレベルの差を演算し、演算結
果を前記トラッキングエラー補正手段に出力するための
演算手段と、該期間信号が示す期間の間に該再生手段の
出力信号に出現するピット数を検出するピット検出手段
とを備え、該トラッキングエラー補正手段が、該ピット
検出手段により検出されたピット数が所定数の場合にの
み、該演算手段の出力信号と前記トラックずれ検出手段
の出力信号とに基づいて、前記光ビームが前記トラック
上に位置するように補正するようにしてもよい。
【0021】前記期間信号発生手段が、第1の期間を示
す第1の期間信号を発生するための第1の期間信号発生
部と第2の期間を示す第2の期間信号を発生するための
第2の期間信号発生部とを含み、前記ピット検出手段
が、該第1の期間信号が示す該第1の期間の間に前記再
生手段の出力信号に出現するピット数を検出するための
第1のピット検出部と、該第2の期間信号が示す第2の
期間の間に該再生手段の出力信号に出現するピット数を
検出するための第2のピット検出部とを含み、前記トラ
ッキングエラー補正手段が、該第1および第2のピット
検出部により検出された該ピット数がそれぞれ1個の場
合にのみ、前記演算手段の出力信号と前記トラックずれ
検出手段の出力信号とに基づいて、前記光ビームが前記
トラック上に位置するように補正するようにしてもよ
い。
【0022】前記ピーク検出手段が、前記第1の期間信
号が示す第1の期間の間に前記再生信号のピークレベル
を検出するための第1のピーク検出部と、前記第2の期
間信号が示す第2の期間の間に該再生信号のピークレベ
ルを検出するための第2のピーク検出部とを備えるよう
にしてもよい。
【0023】前記ウォブルトラッキングエラー信号生成
手段が、前記第1の期間信号が示す前記第1の期間の開
始時から、前記第1のピット検出部による最初のピット
検出までの間、前記再生信号をゲートするための第1の
ゲート手段と、前記第2の期間信号が示す前記第2の期
間の開始時から、前記第2のピット検出部による最初の
ピット検出までの間、該再生信号をゲートするための第
2のゲート手段とを更に備え、前記ピーク検出手段が、
該第1のゲート手段の出力信号のピークレベルを検出す
るための第1のピーク検出部と、該第2のゲート手段の
出力信号のピークレベルを検出するための第2のピーク
検出部とを備えるようにしてもよい。
【0024】前記光学的情報装置が、前記光記録媒体を
回転させるためのモータと、該モータの回転速度を設定
するためのクロック信号に同期した回転同期信号を生成
するための回転同期信号生成手段とを更に備え、前記ウ
ォブルトラッキングエラー信号生成手段が、前記完了情
報読み取り手段からの前記識別読み取り完了信号を基準
として、該回転同期信号のクロック数をカウントするた
めのカウンタと、該カウンタによってカウントされたク
ロック数をそれぞれ所定の比較値と比較して、該カウン
トされたクロック数が該所定の比較値になったときに検
出開始信号を出力するための第1の比較手段および第2
の比較手段と、該第1の比較手段から該検出開始信号が
出力された後に、前記1対のウォブルピットのうちの一
方のウォブルピットに対応する該再生信号のピークレベ
ルを検出するための第1のピーク検出手段と、該第2の
比較手段から該検出開始信号が出力された後に、該1対
のウォブルピットのうちの他方のウォブルピットに対応
する該再生信号のピークレベルを検出するための第2の
ピーク検出手段と、該第1のピーク検出手段および該第
2のピーク検出手段により検出された該再生信号の該ピ
ークレベルの差を演算し、該演算結果を前記トラッキン
グエラー補正手段に出力するための減算手段とを備えて
いてもよい。
【0025】前記光記録媒体の前記1対のウォブルピッ
トが、前記識別領域をプリフォーマットするための基準
クロックに同期した位置に配置されており、前記ウォブ
ルトラッキングエラー信号生成手段が、該基準クロック
に同期した同期信号を生成するための同期信号生成手段
と、前記完了情報読み取り手段からの前記識別読み取り
完了信号を基準として、該同期信号のクロック数をカウ
ントするためのカウンタと、該カウンタによってカウン
トされたクロック数をそれぞれ所定の比較値と比較し
て、該カウントされたクロック数が該所定の比較値にな
ったときに検出開始信号を出力するための第1の比較手
段および第2の比較手段と、該第1の比較手段から該検
出開始信号が出力された後に、前記1対のウォブルピッ
トのうちの一方のウォブルピットに対応する該再生信号
のピークレベルを検出するための第1のピーク検出手段
と、該第2の比較手段から該検出開始信号が出力された
後に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブル
ピットに対応する該再生信号のピークレベルを検出する
ための第2のピーク検出手段と、該第1のピーク検出手
段および該第2のピーク検出手段により検出された該再
生信号の該ピークレベルの差を演算し、該演算結果を前
記トラッキングエラー補正手段に出力するための減算手
段とを備えるようにしてもよい。
【0026】本発明の他の光学的情報記録装置は、スパ
イラル状に配置された、凹凸状のトラックと、該凹状お
よび凸状のトラック上にトラック方向に間欠して設けら
れた、データを記録再生するためのデータ領域と、該デ
ータ領域間に設けられた、該データ領域を識別するため
の識別情報を備えた識別領域と、該データ領域間に設け
られた、該識別領域の後端を示すための識別読み取り完
了情報を備えた完了情報領域と、該完了情報領域の後ろ
に該トラックの中心線に対して対称かつ該トラック方向
に離間して設けられた1対のウォブルピットとを備えた
円盤状の光記録媒体上に光ビームを照射して情報を記録
および再生のうちの少なくとも一方を行う装置であっ
て、該光記録媒体からの反射光および透過光の何れか一
方の光を検出して記録されている信号を再生するための
再生手段と、該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置
ずれを検出するためのトラックずれ検出手段と、該光記
録媒体上の該光ビームを該凹凸状のトラックを横切るよ
うに移動させるための移動手段と、該再生手段の出力か
ら該識別読み取り完了情報を読み取って識別読み取り完
了信号を出力するための完了情報読み取り手段と、該完
了情報読み取り手段から出力された識別読み取り完了信
号を基準として、該再生手段の出力信号から該1対のウ
ォブルピットに対応する再生信号のピークレベルをそれ
ぞれ検出し、該ピークレベルの差をとることにより該1
対のウォブルピットによるトラッキングエラー信号を生
成するためのウォブルトラッキングエラー信号生成手段
と、該トラックずれ検出手段の出力レベルと該ウォブル
トラッキングエラー信号生成手段の出力レベルとの差を
取り、該出力レベルの差により該トラックずれ検出手段
の出力信号に含まれるオフセットを補正するため補正信
号を出力するためのトラッキングエラー補正手段と、該
トラッキングエラー補正手段からの補正信号の極性を反
転するための極性反転手段と、該極性反転手段からの反
転された補正信号と該トラッキングエラー補正手段から
の補正信号とを切り換えるための切換手段と、該凹状の
トラックおよび該凸状のトラック毎に該切換手段の切り
換え処理を制御するための切換制御手段と、該切換手段
によって切り換えられた補正信号および反転された補正
信号の何れか一方の信号に応じて、該光記録媒体上の該
光ビームが該凹凸状のトラック上に位置するように、該
移動手段の位置を制御する移動制御手段とを備えてお
り、そのことにより、上記目的が達成される。
【0027】前記移動手段が、前記光記録媒体上の前記
光ビームを前記凹凸状のトラックを横切るように移動さ
せる第1の移動部と、該第1の移動手段が該凹凸状のト
ラックを横切るように移動させるための第2の移動部と
を含み、前記移動制御手段が、該第1の移動部の位置を
制御するための第1の移動制御部および該第2の移動部
の位置を制御するための第2の移動制御手段とを含むよ
うにしてもよい。
【0028】本発明のトラッキング方法は、スパイラル
状に配置された、凹凸状のトラックと、該凹状および凸
状のトラックの少なくとも一方のトラック上に、トラッ
ク方向に間欠して設けられた、データを記録再生するた
めのデータ領域と、該データ領域間に設けられた、該デ
ータ領域を識別するための識別情報を備えた識別領域
と、該データ領域間に設けられた、該識別領域の後端を
示すための識別読み取り完了情報を備えた完了情報領域
と、該完了情報領域の後ろに該トラックの中心線に対し
て対称かつ該トラック方向に離間して設けられた1対の
ウォブルピットとを備えた円盤状の光記録媒体に対し
て、該トッラクに光ビームをトラッキングをする方法で
あって、該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置ずれ
を検出することによりプッシュプルトラッキングエラー
信号を生成するステップと、該光記録媒体からの反射光
および透過光の何れか一方の光を検出して記録されてい
る信号を再生するステップと、再生された信号から該識
別読み取り完了情報を読み取って識別読み取り完了信号
を生成するステップと、該識別読み取り完了信号を基準
として、該再生された信号から該1対のウォブルピット
に対応する信号のピークレベルをそれぞれ検出し、該ピ
ークレベルの差をとることによりウォブルトラッキング
エラー信号を生成するステップと、該プッシュプルトラ
ッキングエラー信号レベルと該ウォブルトラッキングエ
ラー信号レベルとの差を取り、該差により該プッシュプ
ルトラッキングエラー信号に含まれるオフセットを補正
するステップとを包含しており、そのことにより、上記
目的が達成される。
【0029】前記ウォブルトラッキングエラー信号を生
成するステップが、前記読み取り完了信号を基準とし
て、第1の遅延時間だけ遅延するステップと、該読み取
り完了信号を基準として、該第1の遅延時間とは異なる
第2の遅延時間だけ遅延するステップと、該第1の遅延
時間の遅延の後、前記1対のウォブルピットのうちの一
方のウォブルピットに対応する再生信号のピークレベル
を検出するステップと、該第2の遅延時間の遅延の後、
該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピット
に対応する再生信号のピークレベルを検出するステップ
と、該ピークレベルの差をとるステップとを包含するよ
うにしてもよい。
【0030】前記ウォブルトラッキングエラー信号を生
成するステップが、前記読み取り完了信号に応答して、
前記1対のウォブルピットのうちの一方のウォブルピッ
ト用の第1の期間を示す第1の期間信号を発生するステ
ップと、該第1の期間信号と前記再生された信号とによ
り該一方のウォブルピットの位置に対応したタイミング
信号を発生するステップと、該タイミング信号に応答し
て該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピッ
ト用の第2の期間を示す第2の期間信号を発生するステ
ップと、該第1の期間信号と該第2の期間信号とに基づ
いて、該第1の期間の間の該再生された信号のピークレ
ベルと、該第2の期間の間の該再生された信号のピーク
レベルとを検出するステップと、検出された両ピークレ
ベルの差を演算するステップとを包含してもよい。
【0031】前記ウォブルトラッキングエラー信号を生
成するステップが、前記読み取り完了信号に応答して、
前記1対のウォブルピット用の期間を示す期間信号を発
生するステップと、該期間信号に基づいて前記再生され
た信号から該1対のウォブルピットに対応する2つのピ
ークレベルを検出するステップと、検出された該2つの
ピークレベルの差を演算するステップと、該期間信号が
示す期間の間に該再生された信号に出現するピット数を
検出するステップとを包含し、検出されたピット数が所
定数の場合にのみ、前記プッシュプルトラッキングエラ
ー信号を補正するステップを実行するようにしてもよ
い。
【0032】前記ウォブルトラッキングエラー信号を生
成するステップが、前記第1の期間信号が示す前記第1
の期間の開始時から最初のピット検出までの間、前記再
生された信号をゲートする第1のゲートステップと、前
記第2の期間信号が示す前記第2の期間の開始時から最
初のピット検出までの間、該再生信号をゲートする第2
のゲートステップとを更に包含し、前記ピークを検出す
るステップが、該第1のゲートステップに対応して、前
期再生された信号のピークレベルを検出するステップ
と、該第2のゲートステップに対応して、該再生された
信号のピークレベルを検出するステップとを包含するよ
うにしてもよい。
【0033】前記ウォブルトラッキングエラー信号を生
成するステップが、前記識別読み取り完了信号を基準と
して、前記光記録媒体が使用される光学情報装置におけ
る、該光記録媒体を回転させるためのモータの回転速度
を設定するためのクロック信号に同期した回転同期信号
のクロック数をカウントするステップと、カウントされ
たクロック数をそれぞれ所定の第1および第2の比較値
と比較して、該カウントされたクロック数が該所定の第
1および第2の比較値になったときにそれぞれ検出開始
信号を出力するステップと、該第1の比較値に対応する
該検出開始信号が出力された後に、前記1対のウォブル
ピットのうちの一方のウォブルピットに対応する前記再
生された信号のピークレベルを検出するステップと、該
第2の比較値に対応する該検出開始信号が出力された後
に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピ
ットに対応する該再生された信号のピークレベルを検出
するステップと、該2つのピークレベルの差を演算する
ステップとを包含するようにしてもよい。
【0034】前記光記録媒体の前記1対のウォブルピッ
トが、前記識別領域をプリフォーマットするための基準
クロックに同期した位置に配置されており、前記ウォブ
ルトラッキングエラー信号を生成するステップが、該基
準クロックに同期した同期信号を生成するステップと、
前記識別読み取り完了信号を基準として、該同期信号の
クロック数をカウントするステップと、カウントされた
クロック数をそれぞれ所定の第1および第2の比較値と
比較して、該カウントされたクロック数が該所定の第1
及び第2の比較値になったときにそれぞれ検出開始信号
を出力するステップと、該第1の比較値に対応する該検
出開始信号が出力された後に、前記1対のウォブルピッ
トのうちの一方のウォブルピットに対応する前記再生さ
れた信号のピークレベルを検出するステップと、該第2
の比較値に対応する該検出開始信号が出力された後に、
該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピット
に対応する該再生された信号のピークレベルを検出する
ステップと、該2つのピークレベルの差を演算するステ
ップとを包含するようにしてもよい。
【0035】本発明の他のトラッキング方法は、スパイ
ラル状に配置された、凹凸状のトラックと、該凹状およ
び凸状のトラック上にトラック方向に間欠して設けられ
た、データを記録再生するためのデータ領域と、該デー
タ領域間に設けられた、該データ領域を識別するための
識別情報を備えた識別領域と、該データ領域間に設けら
れた、該識別領域の後端を示すための識別読み取り完了
情報を備えた完了情報領域と、該完了情報領域の後ろに
該トラックの中心線に対して対称かつ該トラック方向に
離間して設けられた1対のウォブルピットとを備えた円
盤状の光記録媒体上に対して、該トッラクに光ビームを
トラッキングをする方法であって、該光記録媒体からの
反射光および透過光の何れか一方の光を検出して記録さ
れている信号を再生するステップと、該光ビームと該凹
凸状のトラックとの位置ずれを検出してプッシュプルト
ラッキングエラー信号を生成するステップと、再生され
た信号から該識別読み取り完了情報を読み取って識別読
み取り完了信号を生成するステップと、該識別読み取り
完了信号を基準として、該再生された信号から該1対の
ウォブルピットに対応する再生された信号のピークレベ
ルをそれぞれ検出し、該ピークレベルの差をとることに
よりウォブルトラッキングエラー信号を生成するステッ
プと、該プッシュプルトラッキングエラー信号レベルと
該ウォブルトラッキングエラー信号レベルとの差を取る
ステップと、該出力レベルの差により該プッシュプルト
ラッキングエラー信号に含まれるオフセットを補正する
ステップと、該光ビームを該凹状のトラックおよび該凸
状のトラックのいずれに照射するかに応じて、補正され
たプッシュプルトラッキングエラー信号の極性を反転す
るステップとを包含しており、そのことにより、上記目
的が達成される。
【0036】
【作用】本発明の光記録媒体は、上述したように、凹凸
状のトラックをスパイラル状に配置し、データ領域間に
は、識別領域の後端を示すための識別読み取り完了情報
を備えた完了情報領域を有する。一対のウォブルピット
は、この識別読み取り完了情報領域の直後に設けてある
ので、識別読み取り完了情報に基づいてウォブルピット
を読み出すことにより、ウォブルピットを精度よく検出
することが可能になる。
【0037】この一対のウォブルピットを、識別領域を
プリフォーマットする基準クロックに同期した位置に設
定するようにすれば、識別情報の再生されたクロック信
号と同期したクロック信号を用いて、識別情報の読み取
りからの所定のタイミングを精度良く設定することが可
能となる。その結果、この光記録媒体に記録再生する光
学的情報装置のウォブルピットの検出を精度良く容易に
行うことができる。
【0038】この識別読み取り完了情報を、識別領域に
含まれる誤り符号と兼ねるようにすれば、より簡便な構
成とすることができる。
【0039】さらに、光記録媒体が複数のゾーンを有す
る場合に、本発明の光記録媒体は上式を満足しているこ
とから、ゾーン間の渡りも含め、光記録媒体全面の記録
再生に対して、識別領域の検出時から一定のタイミング
にて第1のウォブルピットを検出でき、この第1のウォ
ブルピットの検出時から一定のタイミングにて第2のウ
ォブルピットをそれぞれ個別に検出することができる。
従って、各ゾーン内ではもとより、各ゾーンを連続的に
通過して記録再生する場合に対しても、光学的情報装置
側で簡単な構成により一対のウォブルピットを個別に精
度良く検出でき、正確なトラッキングが可能となる。
【0040】また、本発明の光学的情報装置およびトラ
ッキング方法では、完了情報読み取り手段が完了情報領
域から識別読み取り完了信号を検出し、この識別読み取
り完了信号を基準として、ウォブルトラッキングエラー
信号生成手段が所定のタイミングにて一対のウォブルピ
ットに対する再生信号のピークをそれぞれ検出する。従
って、光ディスク回転モータの回転むらや光ディスクの
偏心等による影響を軽減し、ウォブルピットの検出精度
を向上することができる。その結果、演算手段により一
対のウォブルピットの再生信号のピーク差の信号を用い
て、トラッキングエラー補正手段は光ビームとトラック
との位置ずれを検出するトラックずれ検出手段の出力信
号を補正することより、高精度なトラッキング制御を実
現できる。
【0041】また、完了情報読み取り手段は、誤り符号
を用いて、識別情報の読み取りエラー時は識別読み取り
完了信号を出力せず、トラックオフセット補正を禁止す
ることから識別情報の読み取りエラー時のウォブルピッ
トの検出が正確に行えなくなる場合を回避することが可
能である。
【0042】さらに、期間信号発生手段からの期間信号
が示す期間の間に再生手段の出力信号に出現するピット
数を検出するピット検出手段を設けることより、ウォブ
ルピットの欠落や欠陥による疑似ピットが形成された光
記録媒体に対しても、誤検出によるトラッキングオフセ
ット補正を禁止することができ、誤動作を未然に防ぐこ
とが可能となる。
【0043】また、本発明の他の光学的情報装置および
トラッキング方法では、凹状および凸状のトラック毎に
トラッキングエラー信号の極性を反転することにより、
必然的に、トラッキングの補正方向を凹状および凸状の
トラック毎に反転することと等化となり、凹状および凸
状のトラックの双方に対して正しいトラッキング制御を
行える。従って、凹状および凸状のトラックの双方に情
報を記録する光記録媒体に対しても、高精度なトラッキ
ングが可能となる。
【0044】
【実施例】以下本発明の光ディスク、光ディスク装置、
およびトラッキング方法の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0045】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例の光ディスクについて説明する。
【0046】図1aに、本発明の第1の実施例の光ディ
スクの概観を示す。図1aに示すように、光ディスク1
01は、凹状のトラック102および凸状のトラック1
03を有する。凹状のトラック102と凸状のトラック
103とは並列してスパイラル状に設けられる。光ディ
スク101の一周当りの凹状のトラック102と凸状の
トラック103は複数のセクタ104に分割されてい
る。各セクタ104、識別領域105、サーボ領域10
6、およびデータ領域107を備える。データは凹状の
トラック102と凸状のトラック103のそれぞれに記
録される。
【0047】図1bに、光ディスク101の識別領域1
05およびサーボ領域106付近を拡大した平面拡大図
を示し、図1cに、1セクタの構成を模式的に示す。す
なわち、図1bおよび図1cは、図1aの破線で囲った
領域Aにて示したセクタ104のフォーマットを例示し
ている。図1bに示すセクタ104は、図1cに示すよ
うに先頭からデータ領域107のアドレスマーク105
a、セクタアドレス105b、この各アドレスに対する
誤り符号(CRC)105c等の情報を有する識別領域
105と、トラッキングの補正を行うために必要なウォ
ブルピット106a,106bを有するサーボ領域10
6と、情報の記録・再生を行うためのデータ領域107
とから成っている。一点鎖線108は凹状のトラック1
02と凸状のトラック103の中心線を示しており、ウ
ォブルピット106a,106bは各トラック102、
103毎に、トラックの中心線108に対して対称で、
半径方向に重ならないように、それぞれ半トラックピッ
チずつ、半径方向にシフトしてプリフォーマットされて
いる。これらウォブルピット106a,106bは、凹
状のトラック102と凸状のトラック103を利用した
プッシュプル法でのトラッキングエラー信号に含まれる
オフセットを補正するためのものである。
【0048】次に、プリフォーマットされている識別情
報およびウォブルピット106a,106bの記録タイ
ミングについて図2を参照しながら説明する。図2は、
識別領域105の最後部を示す。本実施例では、識別領
域105の識別情報(a)をPE(Phase Encoding)変
調にてプリフォーマットを行う。
【0049】光ディスク101には、識別情報(a)を
PE変調したPE変調信号(b)のエッジ信号(c)に
対応してピット(e)が形成されている。このピット
(e)を形成するために基準クロック(d)が用いら
れ、その周期はT1である。ウォブルピット106a,
106bは基準クロック(d)にそれぞれ同期した位置
に記録され、ウォブルピット106a,106bの間隔
を示すT2は基準クロック(d)の2周期分に相当す
る。
【0050】以上のように本発明の第1の実施例の光デ
ィスクは、識別領域105の後端を示す誤り符号105
c後ろにウォブルピット106a,106bが配置され
ており、基準クロック(d)にそれぞれ同期した位置に
記録されている。従って、識別情報の再生されたクロッ
ク信号と同期したクロック信号を用いて、識別領域10
5から所定のタイミングを設定することによって、ウォ
ブルピット106a,106bの再生信号を検出するた
めのゲート信号を精度良く生成することが可能となる。
さらに、ウォブルピット106a,106bの間隔を示
すT2も基準クロック(d)に同期していることから、
識別情報の読み取りクロック信号と同期したクロック信
号の整数倍のゲート信号の幅を設定すれば、一対のウォ
ブルピット106a、106bをそれぞれ個別にゲート
することが容易となる。
【0051】ここで、本発明の第1の実施例の光ディス
ク101では、凹状および凸状のトラックの両方にに情
報を記録再生するものを示したが、凹状および凸状のト
ラックの一方にのみ情報を記録再生するものでも同様の
効果を得ることができる。
【0052】(第2の実施例)本発明の第2の実施例の
光ディスクについて説明する。
【0053】図3aに、本実施例の光ディスクの概観図
を示し、図3bに、図3aにて示した破線枠内のゾーン
の境界付近の平面拡大図を示す。図3a、図3bに示す
ように、本発明の第2の実施例の光ディスク301は、
凹状のトラック302および凸状のトラック303を有
する。図3aでは示していないが、図3bに示した凹状
のトラック302と凸状のトラック303とは並列して
スパイラル状に設けられる。光ディスク301の一周あ
たりの凹状のトラック302と凸状のトラック303と
は複数のセクタ304に分割されている。各セクタ30
4、識別領域305、サーボ領域306、およびデータ
領域307を備える。データは凹状のトラック302と
凸状のトラック303とのそれぞれに記録される。ま
た、凹状のトラック302と凸状のトラック303とは
半径方向に複数のゾーン309a,309b,309c
に分割されており、各ゾーン内での一周あたりのセクタ
数は一定である。各セクタ304は、第1の実施例と同
様に、先頭からデータ領域307のアドレスマーク、セ
クタアドレス、この各アドレスに対する誤り符号等の情
報を有する識別領域305と、トラッキングの補正を行
うために必要なウォブルピット306a,306bを有
するサーボ領域306と、情報の記録・再生を行うため
のデータ領域307とから成っている。
【0054】図3cに、さらに、最内周ゾーン309c
内のセクタ304を拡大した平面拡大図を示す。図3c
において、識別領域305に設けられている識別情報用
のピットは凹状のトラック302と凸状のトラック30
3との境界線上に配置され、隣接する凹状のトラック3
02と凸状のトラック303のデータ領域307は同じ
識別情報に基づいて識別するように形成されている。凹
状のトラック302と凸状のトラック303とはプッシ
ュプル法でトラッキングエラー信号を検出してトラッキ
ング制御を行うとトラッキングエラー信号の極性が反対
となる。従って、凹状のトラック302と凸状のトラッ
ク303のデータ領域307の識別情報ピットが同一で
あっても、トラッキング制御の極性から凹状のトラック
302と凸状のトラック303の判定ができるので何ら
問題無い。
【0055】一点鎖線308は、凹状のトラック302
および凸状のトラック303の中心線を示す。ウォブル
ピット306aはトラック方向に対して識別情報ピット
と連続した位置に配置され、ウォブルピット306a,
306bは各トラック毎に、トラックの中心線308に
対して対称で、半径方向に重ならないように、それぞれ
半トラックピッチずつ、半径方向にシフトしてプリフォ
ーマットされている。これらウォブルピット306a,
306bは、凹状のトラック302と凸状のトラック3
03を利用したプッシュプル法でのトラッキングエラー
信号に含まれるオフセットを補正するためのものであ
る。
【0056】また、最内周ゾーン309cでの1周あた
りのセクタ数がm(自然数)、最内周ゾーン309cに
隣接するゾーン309bでの1周あたりのセクタ数がn
(自然数;n≠m)であり、各ゾーンの識別領域305
の最後尾ピット310の中心とウォブルピット306a
の中心との間の距離Laと、ウォブルピット306aの
中心とウォブルピット306bの中心との間の距離Lb
と、ウォブルピット306bの中心とデータ領域307
の先頭端部との間の距離Lcとは、下記(数1)及び
(数2)に示す関係を満たしている。
【0057】 (数1)La×n/m < (La+Lb)×m/n (数2)Lb×n/m < (Lb+Lc)×m/n 光ディスク301は各ゾーン309a,309b,30
9c内では、セクタ304の長さが中心からの距離に比
例している。すなわち、各ゾーン309a,309b,
309c内のピットはCAV方式により記録再生可能な
ようにフォーマットされており、各ゾーン毎の最内周ト
ラックでのセクタの長さがほぼ等しくMCAVまたはM
CLV方式に対応したフォーマットがなされている。M
CAV方式ではゾーンに関わらず、一定回転速度で光デ
ィスクを回転させ、MCLV方式ではゾーン内では光デ
ィスクを一定回転速度で回転させ、各ゾーンでの回転速
度はそれぞれの1周あたりのセクタ数に応じて記録再生
速度が一定となるように設定される。
【0058】前述したように、一対のウォブルピット信
号のピークレベル差を演算し、プッシュプル法によるト
ラッキングエラー信号から差し引くことによって、プッ
シュプル法により生じるオフセットを削減するために、
ウォブルピット306a,306bをそれぞれ個別に精
度良く検出する必要がある。そこで、所定の基準ピット
から一定時間のゲートによりウォブルピット306a,
306bをそれぞれ個別に検出する簡単な構成で実現可
能な方法が考えられる。
【0059】ここで、各ゾーン309a,309b,3
09c内では所定の回転速度にて一定回転させ、全面に
渡り平均的に線速度一定にて記録再生するMCLV方式
により記録再生する場合について、上記(数1)および
(数2)が示す関係を詳しく述べる。
【0060】MCLV方式では光ディスク301全面に
渡って、ほぼ線速一定となるように、外周ゾーンほど回
転速度を落として光ディスク301を回転させる。しか
し、ゾーンの境界部で光ディスク301の回転速度を瞬
時に変化させることは不可能で、前ゾーンでの最適な回
転速度とほとんど変化しないまま、次ゾーンへの突入す
ることになる。また、ウォブルピット306a,306
bにもっとも近い距離にある識別領域305の最後尾ピ
ット310を基準に一定時間後にウォブルピット306
a,306bをそれぞれ個別に検出する場合、最内周ゾ
ーン309cから隣接する外周ゾーン309bへのゾー
ン間の渡り時は、ウォブルピットの検出時間がn/mの
割合で変化し、隣接する外周ゾーン309bから最内周
ゾーン309cへのゾーン間の渡りでは、ウォブルピッ
トの検出時間がm/nの割合で変化することになる。こ
こで、前述したように、光ディスク301は本実施例で
は3つのゾーン309a,309b,309cに分割さ
れている場合を示しており、各ゾーン内での記録密度が
ほぼ平均化されていることから、1周あたりのセクタ数
は内周ゾーンほど少なくなる。従って、ゾーン間の渡り
は、最内周ゾーン309cとそれに隣接する外周ゾーン
309b間において、ウォブルピット306a、306
bの検出時間がもっとも大きく変化することになる。そ
こで、特に、最内周ゾーン309cとその隣接する外周
ゾーン309bに注目する。
【0061】図4a〜図4dに、光ディスク301の回
転速度が同一の状態での最内周ゾーン309cと隣接の
外周ゾーン309bの境界での最後尾ピット310とウ
ォブルピット306a,306b、データ領域307の
先頭部の再生信号のタイミングを示した図を示す。図4
aは、最後尾ピット310の検出時を基準とした最内周
ゾーン309cから隣接の外周ゾーン309b方向への
記録再生時、図4bは、最後尾ピット310の検出時を
基準とした隣接の外周ゾーン309bから最内周ゾーン
309c方向への記録再生時、図4cは、ウォブルピッ
ト306aの検出時を基準とした最内周ゾーン309c
から隣接の外周ゾーン309b方向への記録再生時、図
4dは、ウォブルピット306aの検出時を基準とした
隣接の外周ゾーン309bから最内周ゾーン309c方
向への記録再生時の場合を示している。
【0062】図4aに示すように、最内周ゾーン309
cから隣接の外周ゾーン309b方向への記録再生時、
最後尾ピット310検出時からウォブルピット306b
までの時間tbと、図4bに示すように、隣接の外周ゾ
ーン309bから最内周ゾーン309c方向への記録再
生時、最後尾ピット310検出時からウォブルピット3
06aまでの時間taは、下記(数3)なる関係にあれ
ば光ディスク全面に渡って、ゾーンでの渡り時に生じる
ウォブルピットの検出時間の変化が生じても、最後尾ピ
ット310検出時から一定期間内に、必ずウォブルピッ
ト306aを1個のみ検出することになる。
【0063】(数3)ta < tb ここで、MCLV方式における最内周ゾーン309cで
の設定回転速度V0とMCLV方式における隣接する外
周ゾーン309bでの設定回転速度V1は、下記(数
4)なる関係にある。
【0064】(数4)V1=V0×m/n 従って、隣接の外周ゾーン309bから最内周ゾーン3
09c方向への記録再生時、最後尾ピット310検出時
からウォブルピット306aまでの時間taは、下記
(数5)によって表すことができる。
【0065】(数5)ta=La0/V1 La0:最内周ゾーン309cでの最後尾ピット310
の中心とウォブルピット306aの中心との間のトラッ
ク方向の距離。
【0066】一方、最内周ゾーン309cから隣接の外
周ゾーン309b方向への記録再生時、最後尾ピット3
10検出時からウォブルピット306bまでの時間tb
は、下記(数6)によって表すことができる。
【0067】(数6)tb=(La1+Lb1)/V0 La1:隣接する外周ゾーン309bでの最後尾ピット
310の中心とウォブルピット306aの中心との間の
トラック方向の距離。
【0068】Lb1:隣接する外周ゾーン309bでの
ウォブルピット306aの中心とウォブルピット306
bの中心との間のトラック方向の距離。
【0069】従って、(数3)に(数4),(数5),
および(数6)を代入し、V0,V1を消去すると、上
記(数1)の関係に置き換えることができる。
【0070】同様に、図4cに示すように、最内周ゾー
ン309cから隣接の外周ゾーン309b方向への記録
再生時、ウォブルピット306a検出時からデータ領域
307の先頭部までの時間tdと、図4dに示すよう
に、隣接の外周ゾーン309bから最内周ゾーン309
c方向への記録再生時、ウォブルピット306a検出時
からウォブルピット306bまでの時間tcは、下記
(数7)なる関係にあれば光ディスク全面に渡って、ゾ
ーンでの渡り時に生じるウォブルピットの検出時間の変
化が生じても、ウォブルピット306aの検出時から一
定期間内に、必ずウォブルピット306bを1個のみ検
出することが可能となる。
【0071】(数7)tc < td 隣接の外周ゾーン309bから最内周ゾーン309c方
向への記録再生時、ウォブルピット306a検出時から
ウォブルピット306bまでの時間tcは、下記(数
8)によって表すことができる。
【0072】(数8)tc=Lb0/V1 Lb0:最内周ゾーン309cでのウォブルピット30
6aの中心とウォブルピット306bの中心との間のト
ラック方向の距離。
【0073】一方、最内周ゾーン309cから隣接の外
周ゾーン309b方向への記録再生時、ウォブルピット
306a検出時からデータ領域307の先頭部までの時
間tdは、下記(数9)によって表すことができる。
【0074】(数9)td=(Lb1+Lc1)/V0 Lb1:隣接の外周ゾーン309bでのウォブルピット
306aの中心とウォブルピット306bの中心とのト
ラック方向の間隔。
【0075】Lc1:隣接の外周ゾーン309bでのウ
ォブルピット306bの中心とデータ領域の先端との間
の距離。
【0076】従って、(数7)に(数4),(数8)お
よび(数9)を代入し、V0,V1を消去すると、上記
(数2)の関係に置き換えることができる。
【0077】このように、最後尾ピット310の検出時
を基準として、一定時間内にウォブルピットの検出を行
う場合、(数1)を満足すれば、ゾーン間の渡り時に対
しても、一定時間内にウォブルピット306aを1個の
み検出することになり、ウォブルピット306aの検出
時を基準として、一定時間内にウォブルピットの検出を
行う場合、(数2)を満足すれば、ゾーン間の渡り時に
対しても、一定時間内にウォブルピット306bを1個
のみ検出することになる。
【0078】図5に、第2の実施例の他の構成を示す。
上記第2の実施例では、識別領域305内の最後尾ピッ
ト310、即ち、誤り符号305cのピットを基準ピッ
トとしたが、サーボ領域306の先頭に基準ピットを設
けてもよい。実際には、PE変調の場合、図示するよう
に、PE変調の終了処理用ピット310a、310bが
形成されているので、この終了処理用ピット310bを
基準ピットしてもよい。
【0079】距離La、Lb、およびLcは、記録密度
を向上させるという観点から、小さい方がよいが、光デ
ィスク装置により読み取り可能な最小ピット間隔以上は
最低必要である。具体的には、ピット長を、例えば0.
45μmとすると、距離La=0.45×8=3.6μ
m、距離Lb=0.45×11=4.95μm、および
距離Lc=0.45×11=4.95μmは、最低必要
である。なお、図5に示す場合は、終了処理用ピット3
10a、310bの距離Ldは、最低、0.45×2=
0.9μm必要である。しかし、最小ピット間隔は光デ
ィスクの諸条件、例えば回路の遅延時間の誤差、ピット
再生のマージンに依存するものであり、本発明はこれら
の値に限定されるものではない。
【0080】以上説明したように、各ピット間隔が少な
くとも(数1)および(数2)を満足すれば、ゾーン間
の渡り時に対しても、一定時間内にウォブルピットを1
個のみ検出することになり、各ゾーン内での検出は言う
に及ばず、ゾーン間の渡りについても精度良くウォブル
ピットをそれぞれ個別に検出できる。また、所定の期間
内にウォブルピット306aを1個のみ検出することに
なり、ウォブルピットの欠落や欠陥による疑似ピットな
どによるウォブルピットの誤検出を防止し、正確なトラ
ッキングを行なうことが可能となる。さらに、最後尾ピ
ット310の検出時を基準として、ウォブルピット30
6a,306bを個別に検出する場合よりも、ウォブル
ピット306aの検出を基準として、ウォブルピット3
06bの検出を行えるようにすることにより、ウォブル
ピット間隔を小さくでき、光ディスク全体の容量を増加
することができる。ウォブルピット306aの検出を基
準として、ウォブルピット306bの検出を行う具体例
は、下記第4、第5、および第6の実施例に示す。
【0081】本発明の第2の実施例の光ディスク301
は識別領域305に設けられている識別情報用のピット
が凹状のトラック302と凸状のトラック303のほぼ
境界線上に配置され、隣接する凹状のトラック302と
凸状のトラック303のデータ領域307は同じ識別情
報に基づいて識別するように形成されているが、例え
ば、識別領域305に設けられている識別情報用のピッ
トを凹状のトラック302およびまたは凸状のトラック
303の中心位置に配置したものでも、ウォブルピット
306a、306bのピットサイズを大きくし、識別情
報用のピットとウォブルピット306a、306bのピ
ット再生信号のレベルが同程度のものであればよく、本
実施例に限定するものではない。また、光ディスク30
1は、分割したゾーン数が3個のものを示しているが、
ゾーン数は複数であれば良く、本実施例の3個に限定さ
れるものではない。さらに、本発明の第2の実施例の光
ディスク301では、凹状および凸状のトラックの両方
に情報を記録再生するものを示したが、凹状および凸状
のトラックの一方にのみ情報を記録再生するものでも同
様の効果を得ることができる。
【0082】(第3の実施例)本発明の第3の実施例の
光ディスク装置について説明する。
【0083】図6に、本実施例における光ディスク装置
の構成を示す。ここで、本実施例では説明を簡単にする
ために、前述した光ディスク101を用いた例を示す。
【0084】図6に示すように、本発明の光ディスク装
置は、光ディスク101を回転駆動するためのモータ5
01と、光ディスク101に光ビームを放射して反射光
を検出するための光ヘッド502とを備える。光ヘッド
502は、光源から放射された光ビームを光ディスク1
01上に収束させる収束レンズ521と、光ディスク1
01上に放射された光ビームの反射光を検出する2分割
光検出器522とを備える。
【0085】また、この光ディスク装置は、光ヘッド5
02の出力より情報や識別情報およびウォブルピットの
再生信号を処理する再生信号処理回路503と、光ヘッ
ド502の出力信号より光ビームと凹凸状のトラック1
02,103との位置ずれを検出するトラックずれ検出
回路504とをさらに備える。再生信号処理回路503
は、2分割光検出器522のそれぞれの出力レベルの和
をとる加算器531と、この加算器531の出力信号を
増幅する増幅器532とを備える。一方、トラックずれ
検出回路504は、2分割光検出器522の出力レベル
の差をとる減算器541と、この減算器541の出力信
号を増幅する増幅器542とを備える。
【0086】光ディスク装置は、識別情報読み取り回路
505、ウォブルトラッキングエラー信号生成回路50
6、およびトラッキングエラー補正回路507を更に備
える。識別情報読み取り回路505は、再生信号処理回
路503の出力信号から識別領域305の識別情報を読
み取る。ウォブルトラッキングエラー信号生成回路50
6は、再生信号処理回路503の出力信号から一対のウ
ォブルピット106a、106bの再生信号のピークの
差をとることによりウォブルピット106a、106b
によるトラッキングエラー信号を生成する。トラッキン
グエラー補正回路507は、トラックずれ検出回路50
4の出力信号とウォブルトラッキングエラー信号生成回
路506の出力信号とからトラックずれ検出回路504
の出力信号に含まれるトラックオフセットを補正する。
【0087】光ディスク装置は、その他に、第1及び第
2の制御回路508、509、位相補償回路510、5
11、収束レンズ521を上下左右に移動させるアクチ
ュエ−タ512、ならびに光ヘッド502及びアクチュ
エータ512の固定部を光ディスク101の半径方向に
移動させるリニアモータ513を備える。
【0088】光ディスク101は、モ−タ501の回転
軸に取り付けられて所定の回転数で回転されている。収
束レンズ521はアクチュエ−タ512の可動部に取り
付けられる。アクチュエータ512は、可動部に設けら
れているトラッキング用のコイルと固定部に取り付けら
れている永久磁石より構成される。このコイルに電流を
流すと、コイルが受ける電気磁気力によって収束レンズ
521は、光ディスク101の半径方向、すなわち光デ
ィスク101上の凹状および凸状のトラック102,1
03を横切るように移動する。また、アクチュエータ5
12の可動部にはフォ−カス用のコイルも取り付けられ
る。このコイルに電流を流すとコイルが受ける電気磁気
力によって、収束レンズ521は、光ディスク101の
面と垂直な方向に移動する。収束レンズ521は、光デ
ィスク101上に照射されているレーザビ−ムが常に所
定の収束状態となるようにフォ−カス制御されている。
光ヘッド502及びアクチュエータ512の固定部は、
リニアモータ513によって光ディスク101の半径方
向に一体となって移動する。
【0089】識別情報読み取り回路505について詳述
する。図7に、識別情報読み取り回路505の詳細な構
成を示す。
【0090】図7に示すように、識別情報読み取り回路
505は、波形等化器601、LPF(ローパスフィル
タ)602、ピーク検出器603、クロック生成器60
4、エッジ/レベル変換器605、復調器606、およ
び識別情報正誤検出器607を備える。波形等化器60
1は、再生信号処理回路503の増幅器532により得
られた再生信号を波形等化する。LPF602は、波形
等化器601からの出力信号が入力され、高周波数域の
ノイズ成分をカットする。ピーク検出器603は、再生
された信号の微分をとりピーク検出を行う。クロック生
成器604は、ピーク検出器603から得られた信号に
同期した単一周波数クロック信号を生成する。復調器6
06は、エッジ/レベル変換器605の出力信号をクロ
ック生成器604のクロック信号でサンプリングし、識
別情報を復調する。ここで、識別領域105内にはエラ
ー符号として、識別情報を正常に読み取れているかどう
かを検出するためのCRCC(Cyclic Redundancy Chec
k Code)を付加している。識別情報正誤検出器607
は、このCRCCにより識別情報の読み取りが正常な場
合にのみ、OK信号を出力する。
【0091】識別情報読み取り回路505の出力信号
は、ウォブルピット106a、106bよりトラックず
れを検出するウォブルトラッキングエラー信号生成回路
506に入力されており、ウォブルトラッキングエラー
信号生成回路506は、識別情報に基づいてウォブルピ
ット106a,106bの再生信号のピークを検出し、
両ピークレベルの差に応じた信号を生成する。
【0092】トラッキングエラー補正回路507の出力
信号である補正されたトラッキングエラー信号は、トラ
ッキング制御系の位相を補償するための位相補償器51
0を介してアクチュエータ512を駆動制御するための
第1の制御回路508に入力される。第1の制御回路5
08は、この出力信号に応じて光ディスク101上に収
束されている光ビ−ムが常に凹状のトラック102また
は凸状のトラック103の中心線上に位置するようアク
チュエータ512を制御する。また、トラッキングエラ
ー補正回路507の出力信号は、位相補償器510、5
11を介して第2の制御回路509に入力される。第2
の制御回路509は、この出力信号に応じて収束レンズ
521が自然の状態を中心に移動するようにリニアモー
タ513を制御する。
【0093】ここで、ウォブルトラッキングエラー信号
生成回路506およびトラッキングエラー補正回路50
7について詳述する。図8に、ウォブルトラッキングエ
ラー信号生成回路506およびトラッキングエラー補正
回路507の詳細な構成を示す。
【0094】図示するように、ウォブルトラッキングエ
ラー信号生成回路506は、第1および第2の遅延回路
706a、706b、ゲート回路707a、707b、
ピークホールド回路708a、708b、および減算回
路709を備える。第1および第2の遅延回路706
a,706bは、識別情報読み取り回路505からの出
力信号が入力され、それぞれ所定の時間遅延させる。ゲ
ート回路707aは、第1の遅延回路706aの出力信
号に同期してゲート信号を生成する。ゲート回路707
bは、第2の遅延回路706bの出力信号に同期してゲ
ート信号を生成する。ピークホールド回路708aは、
ゲート回路707aの出力信号によりゲートされた再生
信号のピークレベルを保持する。ピークホールド回路7
08bは、ゲート回路707bの出力信号によりゲート
された再生信号のピークレベルを保持する。減算器70
9は、ピークホールド回路708a,708bにより検
出された再生信号のピーク値の差をとる。トラッキング
エラー補正回路507は、減算回路710により構成さ
れる。減算回路710は、トラックずれ検出回路504
の出力信号から減算回路709の出力信号を減算する。
【0095】次に、上記構成を有する本実施例の光ディ
スク装置の動作について説明する。図9に、本発明のト
ラッキング方法の基本的なフローチャートを示し、図1
0に、光ディスク101の凹状のトラック102の識別
領域105の最後部およびサーボ領域106付近に対応
する、光ディスク装置の各部からの信号波形などを示
す。本実施例では、再生信号からビットクロックを抽出
可能な例えばPE(Phase Encoding)変調を用いる。
【0096】情報識別領域105の識別情報(a)がP
E変調によって変調されたPE変調信号(b)のエッジ
に対応して、ピット(c)が形成されている。まず、図
9に示すステップS1で、識別情報が読み出される。本
実施例におけるこの動作を詳述する。
【0097】ピット(c)から、波形等化器601によ
り識別情報再生信号(d)が読み出される。PE変調
は、PE変調信号(b)に示すように、識別情報(a)
のビット1にパルスの立ち上がり、0にパルスの立ち下
がりが対応し、同じビットが続くときは識別情報(a)
のビットの境目でパルスが反転する変調方式である。識
別情報再生信号(d)はLPF602を経由して、ピー
ク検出器603内で、微分されて微分信号(e)が生成
される。微分信号(e)のゼロクロス検出を行うことに
よって、ピーク検出信号(f)を得る。エッジ/レベル
変換器605は、ピーク検出信号(f)からレベル信号
(h)を生成する。クロック生成器604は、ピーク検
出信号(f)からクロック信号(g)を生成する。復調
器606は、レベル信号(h)をクロック信号(g)に
よりサンプリングすることにより識別情報(i)を復調
し、予めプリフォーマットされた識別情報(a)は識別
情報(i)として読み取られる。
【0098】この識別情報の読み取りが正常であれば、
ステップS2で、識別情報正誤検出器607よりOK信
号(j)が出力される。
【0099】次にステップS3で、このOK信号(j)
に基づいて、ウォブルトラッキングエラー信号が生成さ
れる。本実施例におけるこの動作を詳述する。
【0100】OK信号(j)を基準として、第1の遅延
回路706aおよび第2の遅延回路706bにより所定
の時間遅延後にパルス信号(k)および(l)がゲート
回路707a,707bにそれぞれ出力され、一対のウ
ォブルピット106a,106bを、それぞれピークホ
ールドするためのゲート信号(m)および(n)を生成
する。
【0101】ここで、第1の遅延回路706aおよび第
2の遅延回路706bにより遅延する遅延時間ta、t
bは、記録再生時に、光ディスク101を回転させる回
転速度に対応して、第1の遅延回路706aおよび第2
の遅延回路706bに設定する。また、ゲート回路70
7a,707bの出力のゲート信号(m),(n)の幅
tcは、ゲート信号(m),(n)の幅内にウォブルピ
ットが1個のみ検出されるよう設定する。
【0102】さらに、ゲート回路707aからのゲート
信号(m)により、ウォブルピット106aの再生信号
(d)をゲートし、ピークホールド回路708aはゲー
トされたウォブルピット106aの再生信号のピークを
保持する。また、ゲート回路707bからのゲート信号
(n)により、ウォブルピット106bの再生信号
(d)をゲートし、ピークホールド回路708bはゲー
トされたウォブルピット106bの再生信号のピークを
保持する。減算回路709は、これらピークホールドさ
れたウォブルピット106a,106bに対応する信号
(p),(q)の差を取り、ウォブルトラッキングエラ
ー信号を生成する。
【0103】一方、ステップS4で、減算器541にて
プッシュプルトラッキングエラー信号を生成する。
【0104】最後に、ステップS5で、減算回路710
により、上記ウォブルトラッキングエラー信号をプッシ
ュプルトラッキングエラー信号から減算し、プッシュプ
ルトラッキングエラー信号に含まれるトラックオフセッ
トを除去したトラッキングエラー信号を出力する。この
トラッキングエラー信号に応じて、光ディスク101に
照射される光ビームを凹状のトラック102の中心線上
に位置するよう制御する。
【0105】ここで、本実施例では、凹状のトラック1
02について説明したが、凸状のトラック103につい
ても同様である。
【0106】以上、説明したように、本発明の第3の実
施例における光ディスク装置では、情報識別領域105
の読み取り完了後、第1の遅延回路706aおよび第2
の遅延回路706bにより所定の時間遅延後にゲート回
路707a,707bは、一対のウォブルピット106
a,106bの再生信号を、それぞれゲートし、ピーク
ホールド回路708a,708bにより、ゲートされた
一対のウォブルピット106a、106bの再生信号の
ピークを保持する。情報識別領域105からウォブルピ
ット106a,106bが検出される第1および第2の
遅延回路706a,706bに予め設定された時間は、
情報識別領域105の終端部の後ろにウォブルピット1
06a,106bが配置されている関係から、光ディス
ク101の1回転時間に比べ、非常に短い時間となる。
従って、モータ501の変動や光ディスク101の偏心
等による回転むらの影響が非常に小さくなり、精度良く
ウォブルピットの検出ができ、その結果、高精度なトラ
ッキングが可能となる。さらに、識別情報正誤検出器6
07により、識別情報の読み取りが正常であれば、識別
情報正誤検出器607よりOK信号(j)が出力される
が、識別情報の読み取りエラー時はOK信号(j)が出
力されず、トラックオフセット補正を禁止することから
識別情報の読み取りエラー時に、ウォブルピットの検出
が正確に行えなくなる場合を回避することが可能とな
る。
【0107】(第4の実施例)本発明の第4の実施例の
光ディスク装置について説明する。図11に、本実施例
における光ディスク装置の構成を示す。図11に示す光
ディスク装置において、図6にて示した第3の実施例に
おける光ディスク装置にて説明した構成と同様のものに
は、同一の番号を付し、その説明は省略する。また、本
実施例では、前述した光ディスク301を用いた例を示
す。
【0108】図11に示すように、本実施例の光ディス
ク装置は、波形整形器901、識別情報読み取り回路9
02、第1および第2のカウンタ903、904、ゲー
ト回路905、906、907、ピークホールド回路9
08、909、および減算回路910、911を備え
る。波形整形器901は、再生信号処理回路503の出
力を波形整形し、2値化データに変換する。識別情報読
み取り回路902は、波形整形器901から識別領域3
05の識別情報を読み取る。第1および第2のカウンタ
903、904は、それぞれ所定の時間計数する。ゲー
ト回路905は、第1のカウンタ903のカウント期間
中に再生信号処理回路503からの再生信号をゲートす
る。ゲート回路906は、第1のカウンタ903のカウ
ント期間中に波形整形器901からの2値化再生信号を
ゲートする。ゲート回路907は、第2のカウンタ90
4のカウント期間中に再生信号処理回路503からの再
生信号をゲートする。ピークホールド回路908は、ゲ
ート回路905からの再生信号のピークレベルを保持す
る。ピークホールド回路909は、ゲート回路907か
らの再生信号のピークレベルを保持する。減算回路91
0は、ピークホールド回路908と909とにより検出
された再生信号のピーク値の差をとる。減算回路911
は、トラックずれ検出回路504の出力信号から減算回
路910の出力を減算し、位相補償器510に出力す
る。
【0109】識別情報読み取り回路902について詳述
する。図12に、識別情報読み取り回路902の詳細な
構成を示す。
【0110】図12に示すように、識別情報読み取り回
路902は、クロック生成器1001、エッジ/レベル
変換器1002、復調器1003、および識別情報正誤
検出器1004を備える。クロック生成器1001は、
2値化された再生信号に同期した単一周波数クロック信
号を生成する。復調器1003は、エッジ/レベル変換
器1002の出力をクロック生成器1001のクロック
信号でサンプリングし、識別情報を復調する。ここで、
識別領域内にはエラー符号として、識別情報を正常に読
み取れているかどうかを検出するためのCRCC(Cycl
ic RedundancyCheck Code)を付加している。識別情報
正誤検出器1004は、このCRCCにより識別情報の
読み取りが正常な場合にのみ、OK信号を出力する。
【0111】次に、上記構成を有する光ディスク装置に
おける動作について、図9に示す本発明の基本フローチ
ャートに従って詳述する。図13に、本実施例おける光
ディスク装置の特に、モータ501により光ディスク3
01を一定回転させた時の各部動作を示す。本実施例で
も、再生信号からビットクロックを抽出可能な例えばP
E変調を用いる。
【0112】情報識別領域305の識別情報(a)がP
E変調によって変調されたPE変調信号(b)のエッジ
に対応して、ピット(c)が形成されている。まず、図
9に示すステップS1で、識別情報が読み出される。こ
の動作を詳述する。
【0113】図13に示すように、ピット(c)から、
波形等化器601により識別情報再生信号(d)が読み
出される。識別情報再生信号(d)は波形整形器901
により2値化再生信号(e)に変換される。エッジ/レ
ベル変換器1002は2値化再生信号(e)からレベル
信号(g)を生成し、クロック生成器1001は2値化
再生信号(e)からクロック信号(f)を生成する。復
調器1003はレベル信号(g)をクロック信号(f)
によりサンプリングすることにより識別情報(h)を復
調し、プリフォーマットされた識別情報(a)は識別情
報(h)として読み取られる。
【0114】この識別情報の読み取りが正常であれば、
ステップS2で、識別情報正誤検出器607よりOK信
号(i)が出力される。
【0115】次にステップS3で、このOK信号(i)
に基づいて、ウォブルトラッキングエラー信号が生成さ
れる。本実施例におけるこの動作を詳述する。
【0116】このOK信号(i)を基準として、第1の
カウンタ903は、図示していないが一定周波数のクロ
ック(CLK)にてカウントを開始する。第1のカウン
タ903が所定数のカウントを終了するまでの間のゲー
ト信号(j)が、ゲート回路905,906に出力され
る。ピークホールド回路908は、ゲート回路905に
よりゲートされたウォブルピット306aの再生信号の
ピークレベルを保持する。このゲート信号(j)の期間
t1に最初のピットを検出した時点から、第2のカウン
タ904は、第1のカウンタ903と同様に一定周波数
のクロック(CLK)にてカウントを開始する。第2の
カウンタ904が所定数のカウントを終了するまでの期
間t2に、ゲート信号(k)がゲート回路907に出力
される。ピークホールド回路909は、このゲート回路
907によりゲートされたウォブルピット306bの再
生信号のピークレベルを保持する。減算回路910は、
これらピークホールドされたウォブルピット306a,
306bに対応するピーク信号(l),(m)の差を取
り、ウォブルトラッキングエラー信号を生成する。
【0117】一方、ステップS4で、減算器541にて
プッシュプルトラッキングエラー信号を生成する。
【0118】最後に、ステップS5で、減算回路911
により、上記ウォブルトラッキングエラー信号をプッシ
ュプルトラッキングエラー信号から減算し、プッシュプ
ルトラッキングエラー信号に含まれるトラックオフセッ
トを除去したトラッキングエラー信号を出力する。この
トラッキングエラー信号に応じて、光ディスクに照射さ
れる光ビームを凹状のトラック302の中心線上に位置
するよう制御する。
【0119】図13にて詳細に説明したように、識別領
域305の最後尾ピット310とほぼ同期したOK信号
(i)を基準として、一定時間のゲート信号(j)を生
成して、ウォブルピット306aを検出する。このウォ
ブルピット306aの検出時から一定時間のゲート信号
(k)を生成し、ウォブルピット306bを検出してい
ることから、OK信号(i)を基準として、2個目のウ
ォブルピット306bを検出する場合よりもウォブルピ
ット306bの検出の変動分が小さくなり、検出精度を
向上することができる。
【0120】本実施例では、凹状のトラック302につ
いて説明したが、凸状のトラック303についても同様
である。
【0121】以上、説明したように、本発明の第4の実
施例の光ディスク装置では、情報識別領域305の読み
取り完了後、第1のカウンタ903により所定の時間計
数する間にゲート回路905は1個目のウォブルピット
306aの再生信号をゲートし、ゲート回路906は1
個目のウォブルピット306aの2値化再生信号をゲー
トする。この1個目のウォブルピット306aの検出
後、第2のカウンタ904により所定の時間計数する間
にゲート回路907は、2個目のウォブルピット306
bの再生信号をゲートし、ピークホールド回路908,
909により、ゲートされた一対のウォブルピット30
6a、306bの再生信号のピークレベルを保持する。
情報識別領域305からウォブルピット306a,30
6bが検出される第1および第2のカウンタ903,9
04に予め設定された時間は、情報識別領域305の終
端部の後ろにウォブルピット306a,306bが配置
されている関係から、光ディスク301の1回転時間に
比べ、短い時間であり、モータ501の変動や光ディス
ク301の変心等による回転むらの影響が非常に小さく
なり、精度良くウォブルピットの検出ができる。特に、
ウォブルピット306bの検出に関してもウォブルピッ
ト306aの検出時を起点としているため、ウォブルピ
ット306aの検出精度と同等の精度を有し、その結
果、高精度なトラッキングが可能となる。
【0122】(第5の実施例)本発明の第5の実施例の
光ディスク装置について説明する。図14に、本実施例
における光ディスク装置の構成を示す。本実施例の説明
を簡単にするために、図14において、図11および図
12に示した本発明の第4の実施例の光ディスク装置に
て説明した構成と同様のものには、同一の番号を付しそ
の説明は省略する。
【0123】図14に示すように、本実施例の光ディス
ク装置は、上記第4の実施例の光ディスク装置の構成要
素に加えて、ゲート回路1201、ピット数計数回路1
202、1203、ピット検出正誤判別回路1204、
および保持回路1205を備える。ゲート回路1201
は、第2のカウンタ904のカウント期間中に波形整形
器901からの2値化再生信号をゲートする。ビット数
計数回路1202は、ゲート回路906によりゲートさ
れた2値化再生信号からピット数を検出する。ピット数
計数回路1203は、ゲート回路1201によりゲート
された2値化再生信号からピット数を検出する。ピット
検出正誤判別回路1204は、ピット数計数回路120
2とピット数計数回路1203の出力がそれぞれ1であ
るかを判別する。保持回路1205は、ピット検出正誤
判別回路1204の判別結果がOK時に減算回路911
の出力を保持する。
【0124】本実施例の光ディスク装置は、例えばCP
Uなどのコンピュータを用いて構成することもできる。
図15に、コンピュータを用いた例を示す。図15に示
す光ディスク装置では、図14に示す減算回路910、
911、ピット検出正誤判別手段1204、および保持
回路1205の機能などをCPU1401で置き換えて
いる。
【0125】次に、本実施例おける光ディスク装置の動
作を説明する。図16に、本実施例における光ディスク
装置の動作を表すフローチャートを示す。上記第4の実
施例おける光ディスク装置の動作と同様なものが多いの
で、図13も合わせて用いる。
【0126】図16におけるステップS11、即ち、識
別情報の読み取りが正常であれば、識別情報正誤検出器
1004よりOK信号(i)が出力するまでは、図13
で説明した上記第4の実施例における光ディスク装置と
同様なので、(a)〜(b)、(f)〜(h)の説明は
省略する。
【0127】ステップS12では、OK信号(i)を基
準として、第1のカウンタ903は図13には示してい
ないが一定周波数のクロック(CLK)にてカウントを
開始し、ゲート回路905,906を閉じる。CPU1
401は、第1のカウンタ903が所定数のカウントを
終了するまでの間のゲート信号(j)をゲート回路90
5,906に出力する。ピット数計数回路1202は、
ゲート信号(j)の期間に入力される2値化再生信号
(e)からピット数を計数し、CPU1401に出力す
る。ピークホールド回路908は、ゲート信号(j)の
期間に入力される再生信号処理回路503からの再生信
号のピークレベルAを保持する。
【0128】ステップS13で、ピット数計数回路12
02の出力値が1になると、CPU1401が指令を出
して、ステップS14で、第2のカウンタ904が、一
定周波数のクロック(CLK)にてカウントを開始し、
ゲート回路907,1201を閉じる。CPU1401
は、第2のカウンタ904が所定数のカウントを終了す
るまでの間のゲート信号(k)をゲート回路907,1
201に出力する。ピット数計数回路1203は、ゲー
ト信号(k)の期間に入力される2値化再生信号(e)
からピット数を計数し、CPU1401に出力する。ピ
ークホールド回路909は、ゲート信号(k)の期間に
入力される再生信号処理回路503からの再生信号のピ
ークレベルBを保持する。
【0129】一方、ステップS13で、ビット数計数回
路1202の出力値が1にならずに、ステップS15
で、第1のカウンタ903のカウントが終了した場合、
即ち、ゲート信号(j)が出力されている期間にウォブ
ルピットを検出できなかった場合は、ステップS16で
ゲート回路905、906を開き、エラーと判定する。
【0130】ビット数計数回路1202の出力値が1に
なった後に、ステップS17で第1のカウンタ903の
カウンタが終了すると、ステップS18で、ビット数計
数回路1202の出力値が1か否かが判断される。この
出力値が1でない場合、即ち出力値が2以上であった場
合は、欠陥による疑似ピットの存在が予想されるので、
エラーと判定される。出力値が1である場合は、ステッ
プS19でゲート回路905、906を開く。
【0131】その後処理は、ステップS20に進み、第
2のカウンタ904のカウントが終了していれば、ステ
ップS21で、ゲート回路907、1201を開く。ス
テップS22およびS23で、それぞれビット数計数回
路1202および1203の出力値が1であるかどうか
を判断する。両出力値が1である場合は、正確にウォブ
ルピット306a,306bを検出したと判断し、OK
と判定する。一方、それぞれの出力値が1以外である場
合は、ウォブルピットの欠落や欠陥による疑似ピットが
あると予想されるので、エラーと判定する。
【0132】OKと判定された場合は、ステップS24
で、CPU1401は、ピークホールド回路908の保
持するピークレベルAとピークホールド回路909の保
持するピークレベルBとの差をとることにより、ウォブ
ルトラッキングエラー信号を得る。CPU1401は、
さらに、トラックずれ検出回路504からのプッシュプ
ルトラッキングエラー信号Cからその差(A−B)を減
算することにより、プッシュプルトラッキングエラー信
号に含まれるトラックオフセットが補正されたトラッキ
ングエラー信号として、位相補償器510に出力する。
【0133】一方、エラーと判定された場合は、ステッ
プS25で全ゲート回路905、906、907、12
01を開く。この場合、サーボ領域306にウォブルピ
ット306a,306bの欠落や欠陥による疑似ピット
が形成されている等の異常が生じていると考えられ、ピ
ークホールド回路908,909はそれぞれ正規のウォ
ブルピット306a,306bの再生信号のピークレベ
ルを検出していない恐れがある。従って、CPU140
1は、上記トラッキングエラー信号を得るための演算を
行わず、プッシュプルトラッキングエラー信号Cをその
まま位相補償器510に出力する。
【0134】ここでは、CPU1401を用いる場合を
例に挙げて説明したが、図14に示す構成であっても構
わない。その場合、例えば、ピット検出正誤判別手段1
204をコンパレータ等で構成し、ピット数計数回路1
202およびピット数計数回路1203の出力値がそれ
ぞれ”1”のときにのみ保持回路1205により減算回
路911の出力を保持するよう動作させる。また、ピッ
ト数計数回路1202およびピット数計数回路1203
の出力値がそれぞれ”1”とならない場合、減算回路9
11の出力を保持回路1205により、新たに保持する
ことを禁止するよう動作させる。
【0135】以上、説明したように、本発明の第5の実
施例における光ディスク装置では、本発明の第4の実施
例にて説明した精度の高いウォブルピットの検出が可能
なほかに、情報識別領域305の読み取り完了後、第1
のカウンタ903により所定の時間計数する間にゲート
回路906は1個目のウォブルピット306aの2値再
生信号をゲートし、この1個目のウォブルピット306
aの検出後、第2のカウンタ904により所定の時間計
数する間にゲート回路1201は、2個目のウォブルピ
ット306bの2値再生信号をゲートし、ピット数計数
回路1202,1203により、ゲートされたピットの
数を計数する。そして、ピット数計数回路1202,1
203の計数値がそれぞれ1個ずつであれば、正規のウ
ォブルピット306a,306bを検出できたとピット
検出正誤判別回路1204は判断し、減算回路911の
出力を保持回路1205により保持する。このようにピ
ット検出正誤判別回路1204を設けることより、ウォ
ブルピット306a,306bの欠落や欠陥による疑似
ピットが形成された光ディスクに対しても、誤検出によ
るトラッキングオフセット補正を禁止することができ、
誤動作を未然に防ぐことが可能となる。
【0136】(第6の実施例)本発明の第6の実施例の
光ディスク装置について説明する。図17に、本実施例
における光ディスク装置の構成図を示す。図17におい
て、図11および図12、図14に示した第4および第
5の実施例における光ディスク装置にて説明した構成と
同様のものには、同一の番号を付しその説明は省略す
る。
【0137】本実施例の光ディスク装置は、上記第5の
実施例の光ディスク装置の構成要素に加えて、ゲート制
御回路1301およびゲート制御回路1302を備え
る。ゲート制御回路1301は、第1のカウンタ903
のカウント開始からゲート回路906によりゲートされ
た2値化再生信号の最初のピットを検出するまでの間ゲ
ートを開くようにゲート回路905を制御する。ゲート
制御回路1302は、第2のカウンタ904のカウント
開始からゲート回路1201によりゲートされた2値化
再生信号の最初のピットを検出するまでの間ゲートを開
くようにゲート回路907を制御する。
【0138】次に、本実施例おける光ディスク装置にお
ける動作について、図9に示す本発明の基本フローチャ
ートに従って説明する。図18に、本実施例における光
ディスク装置の特に、モータ501により光ディスク3
01を一定回転させた時の各部動作を示す。
【0139】まず、図9に示すステップS1で、識別情
報が読み出され、識別情報の読み取りが正常であれば、
ステップS2で、識別情報正誤検出器1004よりOK
信号(i)が出力される。このステップS1およびS2
は、上記第5の実施例と同様なので、(a)〜(b)、
(f)〜(h)の図示及び説明は省略する。
【0140】次にステップS3で、このOK信号(i)
に基づいて、ウォブルトラッキングエラー信号が生成さ
れる。本実施例におけるこの動作を詳述する。
【0141】前述のOK信号(i)を基準として、第1
のカウンタ903は図示していないが一定周波数のクロ
ックCLKにてカウントを開始し、所定数のカウントを
終了するまでの間のゲート信号(j)がゲート回路90
6に出力され、2値化再生信号(e)をゲートする。こ
のゲートされた期間の2値化再生信号(e)のパルス数
をピット数計数回路1202にてカウントする。このゲ
ート信号(j)の期間に最初のピットを検出した時点か
ら第2のカウンタ904は第1のカウンタ903と同様
に一定周波数のクロックにてカウントを開始し、所定数
のカウントを終了するまでの間のゲート信号(k)がゲ
ート回路1201に出力され、2値化再生信号(e)を
ゲートする。このゲートされた期間の2値化再生信号
(e)のパルス数をピット数計数回路1203にてカウ
ントする。
【0142】さらに、OK信号(i)を基準として、ゲ
ート回路906によりゲートされた期間の2値化再生信
号(e)の最初のピットを検出した時点までの間のゲー
ト信号(q)がゲート制御回路1301によりゲート回
路905に出力され、ピークホールド回路908はゲー
ト回路905によりゲートされたウォブルピット306
aの再生信号のピークレベルを保持する。また、ゲート
回路906によりゲートされた期間の2値化再生信号
(e)の最初のピットを検出した時点からゲート回路1
201によりゲートされた期間の2値化再生信号(e)
の最初のピットを検出した時点までの間のゲート信号
(r)がゲート制御回路1302によりゲート回路90
7に出力され、ピークホールド回路909はゲート回路
907によりゲートされたウォブルピット306bの再
生信号のピークレベルを保持する。減算回路910は、
ピークホール回路908の保持するピークレベルとピー
クホールド回路909の保持するピークレベルとの差を
とることにより、ウォブルトラッキングエラー信号を生
成する。
【0143】以下、ステップS4およびS5では、前述
の第5の実施例の光ディスク装置と同様の動作をする。
【0144】以上、説明したように、本発明の第6の実
施例における光ディスク装置では、情報識別領域305
の読み取り完了後、ゲート回路906によりゲートされ
た期間の2値化再生信号(e)の最初のピットを検出し
た時点までの間、ゲート回路905は1個目のウォブル
ピット306aの再生信号をゲートし、ゲート回路90
6によりゲートされた期間の2値化再生信号(e)の最
初のピットを検出した時点からゲート回路1201によ
りゲートされた期間の2値化再生信号(e)の最初のピ
ットを検出した時点までの間、ゲート回路907は2個
目のウォブルピット306bの再生信号をゲートしす
る。ピークホールド回路908,909は、ゲートされ
た一対のウォブルピット306a、306bの再生信号
のピークレベルを保持する。
【0145】従って、第5の実施例と同様に、情報識別
領域305からウォブルピット306a,306bが検
出される第1および第2のカウンタ903,904に予
め設定された時間は、情報識別領域305の終端部の後
ろにウォブルピット306a,306bが配置されてい
る関係から、光ディスク301の1回転時間に比べ、短
い時間であり、モータ501の変動や光ディスク301
の変心等による回転むらの影響が非常に小さくなり、精
度良くウォブルピット306a、306bの検出がで
き、特に、ウォブルピット306bの検出に関してもウ
ォブルピット306aの検出時を起点としているため、
ウォブルピット306aの検出精度と同等の精度を有
し、その結果、高精度なトラッキングが可能となる。
【0146】さらに、ピット検出正誤判別回路1204
を設けることより、ウォブルピット306a,306b
の欠落や欠陥による疑似ピットが形成された光ディスク
に対しても、誤検出によるトラッキングオフセット補正
を禁止することができ、誤動作を未然に防ぐことが可能
となる。
【0147】また、前述の第4、第5、第6の実施例で
述べた光ディスク装置は、例として、光ディスク301
を用いて説明しているが、例えば1つのゾーンで形成さ
れている光ディスクでも良く、本発明の光ディスク装置
に用いる光ディスクを限定するものではない。
【0148】(第7の実施例)本発明の第7の実施例の
光ディスク装置について説明する。図19に、本実施に
おける光ディスク装置の構成図を示す。図19の光ディ
スク装置は図1にて説明した光ディスク101上に光ビ
ームを照射して情報を記録再生する例を示す。図19に
おいて、図6に示した第3の実施例にて説明した構成と
同様のものには、同一の番号を付しその説明は省略す
る。
【0149】本実施例の光ディスク装置は、回転同期信
号生成回路1501、カウンタ1502、ならびに第1
および第2の比較回路1503a、1503bを備え
る。回転同期信号生成回路1501は、モータ501に
所定の周波数のクロックを与え、このクロックに同期し
た定倍の同期信号を生成する。カウンタ1502は、回
転同期信号生成回路1501の出力信号である回転同期
信号をカウントする。第1および第2の比較回路150
3a,1503bは、カウンタ1502の出力をそれぞ
れ所定の値と比較する。
【0150】次に、上記構成を有する光ディスク装置に
おける動作について、図9に示す本発明の基本フローチ
ャートに従って詳述する。図20に、本実施例おける光
ディスク装置の各部動作を示す。
【0151】まず、図9に示すステップS1で、識別情
報が読み出され、識別情報の読み取りが正常であれば、
ステップS2で、識別情報正誤検出器607よりOK信
号(j)が出力される。このステップS1およびS2
は、上記第3の実施例と同様なので、(e)〜(f)、
(h)〜(i)の図示は省略する。
【0152】次にステップS3で、このOK信号(j)
に基づいて、ウォブルトラッキングエラー信号が生成さ
れる。本実施例におけるこの動作を詳述する。
【0153】前述のOK信号(j)を基準として、カウ
ンタ1502は回転同期信号生成回路1501の出力で
ある回転同期信号(r)をカウントする。このカウント
値と所定の値とを第1および第2の比較回路1503
a,1503bにより比較する。比較結果が等しい場合
に、パルス信号(s),(t)がゲート回路707a,
707bに出力され、ゲート回路707a,707bは
一対のウォブルピット106a,106bの再生信号
(d)を、それぞれピークホールドするためのゲート信
号(u),(v)を生成する。以下、前述の第3の実施
例と同様の動作をすることにより、ウォブルトラッキン
グエラー信号を生成する。
【0154】ステップS4およびステップS5について
も、上記第3の実施例と同様である。
【0155】本実施例では、第1および第2の比較回路
1503a,1503bにより比較する所定のクロック
数は、図20に示すように、第1の比較回路1503a
には2、第2の比較回路1503bには4が比較定数と
して予め設定されており、第1の比較回路1503aの
出力パルス信号(s)はOK信号(j)を基準として、
回転同期信号(r)を2クロック分カウントした時点で
出力される。第2の比較回路1503bの出力信号
(t)はOK信号(j)を基準として、回転同期信号
(r)を4クロック分カウントした時点で出力される。
【0156】ここで、回転同期信号生成回路1501が
モータ501に出力する回転同期信号(r)に同期し
て、光ディスクが回転しているため、光ヘッド502を
介して再生されたクロック信号(g)と回転同期信号
(r)とは同期し、回転同期信号の周波数はクロック信
号(g)のほぼ2倍の周波数としている。また、ゲート
信号(u),(v)の幅は回転同期信号(r)の2周期
分に設定されている。
【0157】以上、説明したように、本発明の第7の実
施例では、情報識別領域105からウォブルピット10
6a,106bが検出されるまでの時間は、情報識別領
域105の後ろにウォブルピット106a,106bが
配置されている関係から、光ディスク101の1回転時
間に比べ、非常に短い時間となり、かつ、回転同期信号
生成回路1501、カウンタ1502、第1および第2
の比較回路1503a,1503bを設けることによ
り、モータ501の回転同期信号と同期してウォブルピ
ット106a,106bを検出しているため、モータ5
01の変動や光ディスク101の偏心等による回転むら
の影響を小さくすることができる。そして、光ディスク
101の回転数に依存することなく、精度良くウォブル
ピットの検出が可能となる。特に、MCAV方式などで
記録再生を行う場合に対しても、第1および第2の比較
回路1503a,1503bに設定する設定値は単一の
もので対応でき、その結果、構成を増大することなく高
精度なトラッキングが可能となる。
【0158】(第8の実施例)本発明の第8の実施例の
光ディスク装置について説明する。図21に、本実施に
おける光ディスク装置の構成図を示す。本実施例におけ
る光ディスク装置は、図1にて説明した光ディスク10
1上に光ビームを照射して情報を記録再生する例を示
す。図21において、図6および図19に示した第3の
実施例および第7の実施例で説明した同一の部分には、
同一の番号を付しその説明は省略する。
【0159】本実施例の光ディスク装置は、上記第7の
実施例の光ディスク装置の構成要素に加えて、識別情報
読み取り回路505により識別領域105の識別情報を
読み出すクロックに同期した同期信号を生成する同期信
号生成回路1701を備える。この同期信号生成回路1
701の出力信号は、カウンタ1502に入力されてい
る。
【0160】本実施例の識別情報読みとり回路505お
よび同期信号生成回路1701の構成について詳述す
る。図22に、識別情報読み取り回路505と同期信号
生成回路1701の構成を示す。
【0161】図22に示すように、本実施例の同期信号
生成回路1701は、PLL(Phase Locked Loop)1
801により構成される。PLL1801は、識別情報
読み取り回路505のクロック生成器604にて生成さ
れたクロックを入力とし、このクロックに対して、同期
した逓倍周波数クロックを発生する。本実施例では、P
LL1801により生成したクロックをカウンタ150
2によりカウントすることによって、所定のタイミング
にてゲート信号を生成する。
【0162】次に、上記構成を有する光ディスク装置に
おける動作について、図9に示す本発明の基本フローチ
ャートに従って詳述する。図23に、本実施例おける光
ディスク装置の各部動作を示す。
【0163】まず、図9に示すステップS1で、識別情
報が読み出され、識別情報の読み取りが正常であれば、
ステップS2で、識別情報正誤検出器607よりOK信
号(j)が出力される。このステップS1およびS2
は、上記第3の実施例と同様なので、(e)〜(f)、
(h)〜(i)の図示は省略する。
【0164】次にステップS3で、このOK信号(j)
に基づいて、ウォブルトラッキングエラー信号が生成さ
れる。本実施例におけるこの動作を詳述する。
【0165】図23において、前述のOK信号(j)を
基準として、カウンタ1502は、識別情報を読み取る
為のクロック生成器604にて生成されたクロックに同
期したPLL1801により逓倍したクロック信号
(w)をカウントする。このカウント値と所定の値とを
第1および第2の比較回路1503a,1503bによ
り比較する。比較結果が等しい場合に、パルス信号
(x),(y)がそれぞれゲート回路707a,707
bに出力され、ゲート回路707a,707bは、一対
のウォブルピット106a,106bの再生信号(d)
を、それぞれピークホールドするためのゲート信号(z
a),(zb)を生成する。以下、一対のウォブルピット
106a,106bの再生信号(d)をそれぞれピーク
ホールドして、ウォブルトラッキングエラー信号を得る
する動作は、前述の第7の実施例と同様である。
【0166】ステップS4およびステップS5について
も、上記第7の実施例と同様である。
【0167】以上、説明したように、本発明の第8の実
施例では、情報識別領域105からウォブルピット10
6a,106bが検出されるまでの時間は、情報識別領
域105の後ろにウォブルピット106a,106bが
配置されている関係から、光ディスク101の1回転時
間に比べ、非常に短い時間となり、かつ、同期信号生成
回路1701、カウンタ1502、第1および第2の比
較回路1503a,1503bを設けることにより、光
ディスク101上の識別情報の読み取り信号から同期信
号を抽出しているため、ウォブルピット106a,10
6bの検出において、モータ501の変動や光ディスク
101の偏心等による回転むらの影響を非常に小さくで
きる。そして、光ディスク101の回転数に依存するこ
となく、精度良くウォブルピットの検出が可能となり、
特に、MCAV方式などで記録再生を行う場合に対して
も、第1および第2の比較回路1503a,1503b
に設定する設定値は単一のもので対応でき、その結果、
構成を増大することなく高精度なトラッキングが可能と
なる。
【0168】(第9の実施例)本発明の第9の実施例の
光ディスク装置について説明する。図24に、本実施例
における光ディスク装置の構成図を示す。図24におい
て、図6に示した第3の実施例で説明した同一の部分に
は、同一の番号を付し、説明は省略する。
【0169】本実施例の光ディスク装置は、第3の実施
例の光ディスク装置の構成要素とは異なる構成要素とし
て、極性反転回路2001、切換器2002、および切
換制御回路2003を備える。極性反転回路2001
は、トラッキング制御の極性を反転させる。切換器20
02は、極性反転回路2001の出力信号とトラッキン
グエラー補正回路506の出力信号とを切り換える。切
換制御回路2003は、切換器202を制御する。
【0170】再生信号処理回路503の出力信号はウォ
ブルピットよりトラックずれを検出するウォブルトラッ
キングエラー信号生成回路505に入力される。ウォブ
ルトラッキングエラー信号生成回路505は、前述の第
3の実施例等にて説明したように、識別情報に基づいて
ウォブルピット106a,106bの再生信号のピーク
を検出し、両レベルの差に応じた信号を生成する。
【0171】トラッキングエラー補正回路506は、ト
ラックずれ検出回路504の出力信号とウォブルトラッ
キングエラー信号生成回路505の信号の差を演算し、
その出力信号は、極性反転回路2001および切換器2
002に出力される。切換器2002の出力信号は、ト
ラッキング制御系の位相を補償するための位相補償器5
10を介してアクチュエータ512を駆動制御するため
の第1の制御回路508に入力される。第1の制御回路
508は、この出力信号に応じて光ディスク101上に
収束されている光ビ−ムが常に凹状のトラック102ま
たは凸状のトラック103の中心線上に位置するようア
クチュエータ512を制御する。また、切換器2002
の出力信号は、位相補償器510、511を介して第2
の制御回路509に入力される。第2の制御回路509
はこの出力信号に応じて収束レンズ521が自然の状態
を中心に移動するようにリニアモータ513を制御す
る。切換制御回路2003には、凹状のトラック102
上に光ビームを位置させるのか凸状のトラック103上
に位置させるのかを選択する選択信号が入力され、この
選択信号に応じて切換器2002を制御する。例えば、
凹状のトラック102上に光ビームを位置させる場合に
は、切換器2002はトラッキングエラー補正回路50
6の出力信号を出力し、凸状のトラック103上に光ビ
ームを位置させる場合には、切換器2002は極性反転
回路2001の出力であるトラッキングエラー補正回路
506の出力の極性反転信号を出力する。
【0172】このように、凹状および凸状のトラック1
02,103毎にトラッキングエラー信号の極性を反転
することにより、必然的に、トラッキングの補正方向を
凹状および凸状のトラック毎に反転することと等化とな
り、凹状および凸状のトラック102,103の双方に
対して正しいトラッキング制御を行える。
【0173】以上、説明したように、本発明の第9の実
施例では、極性反転回路2001と、切換器2002
と、切換制御回路2003を設けることにより、さらに
高密度化を実現するために、凹状および凸状のトラック
102,103の双方に情報を記録する光ディスクに対
しても、高精度なトラッキングが可能となる。
【0174】なお、前述の実施例では、情報識別領域1
05の終端部を基準とし、所定の時間後にウォブルピッ
トの検出を行っているが、例えば、セクタマーク等基準
となる特定のマークをサーボ領域直前に設けるなど、本
実施例に限定されることはない。
【0175】また、本発明の第1の実施例における光デ
ィスクおよび第7、第8の実施例における光ディスク装
置では、ウォブルピットの間隔を示すT2は基準クロッ
ク(d)の2周期分としているが、特に、2周期に限定
されることはない。さらに、識別領域105、305の
アドレス割り当て方式は、上記時に限定されず、セクタ
アドレスの代わりにトラックアドレスを用いる方式であ
ってもよい。
【0176】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光記録媒体、光学的情報装置、およびトラッキング方
法は、識別読み取り完了情報に基づいてウォブルピット
を読み出すことにより、ウォブルピットを精度よく検出
することが可能になる。
【0177】複数のゾーンを有する光記録媒体において
も、各ゾーン内ではもとより、各ゾーンを連続的に通過
して記録再生する場合でも、光学的情報装置側で簡単な
構成により一対のウォブルピットを個別に精度良く検出
でき、正確なトラッキングが可能となる。
【0178】また、本発明の光学的情報装置は、識別情
報の読み取りエラー時のウォブルピットの検出が正確に
行えなくなる場合を回避することが可能である。また、
ウォブルピットの欠落や欠陥による疑似ピットが形成さ
れた光記録媒体に対しても、誤検出によるトラッキング
オフセット補正を禁止することができ、誤動作を未然に
防ぐことが可能となる。
【0179】本発明の他の光学的情報装置、およびトラ
ッキング方法では、凹状および凸状のトラックの双方に
情報を記録する光記録媒体に対しても、高精度なトラッ
キングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例における光デ
ィスクの概観図であり、(b)は、この光ディスクの識
別領域、サーボ領域付近を拡大した平面拡大図であり、
(c)は、この光ディスクの1セクタの構成を示す模式
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の光ディスクにおけるプ
リフォーマットされている識別情報およびウォブルピッ
ト106a,106bの記録タイミングを示した図であ
る。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施例における光デ
ィスクの概観図であり、(b)は、この光ディスクのゾ
ーンの境界付近を拡大した平面拡大図であり、(c)
は、この光ディスクの最内周ゾーン内のセクタを拡大し
た平面拡大図である。
【図4】(a)〜(d)は、本発明の第2の実施例にお
ける光ディスクの回転速度が同一の状態での最内周ゾー
ンと隣接の外周ゾーンとの境界での最後尾ピット310
とウォブルピット306a,306b、データ領域30
7の先頭部の再生信号のタイミングを示した図である。
【図5】本発明の第2の実施例の変形例を示す模式図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例における光ディスク装置
の構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例における光ディスク装置
の識別情報読み取り回路505の詳細な構成を示した図
である。
【図8】本発明の第3の実施例おける光ディスク装置の
ウォブルトラッキング信号生成回路506およびトラッ
キングエラー補正回路507の詳細な構成を示した図で
ある。
【図9】本発明のトラッキング方法の基本的なフローチ
ャートを示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例おける光ディスク装置
の各部動作を示した図である。
【図11】本発明の第4の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例における光ディスク装
置の識別情報読み取り回路902の詳細な構成を示した
図である。
【図13】本発明の第4の実施例における光ディスク装
置のモータ501により光ディスク301を一定回転さ
せた時の各部動作を示した図である。
【図14】本発明の第5の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【図15】本発明の第5の実施例における光ディスク装
置の変形例の構成図である。
【図16】本発明の第5の実施例にトラッキング方法を
示すフローチャートである。
【図17】本発明の第6の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【図18】本発明の第6の実施例における光ディスク装
置のモータ501により光ディスク301を一定回転さ
せた時の各部動作を示した図である。
【図19】本発明の第7の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【図20】本発明の第7の実施例における光ディスク装
置の各部の動作を示した図である。
【図21】本発明の第8の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【図22】本発明の第8の実施例における光ディスク装
置の識別情報読み取り回路505と同期信号生成回路1
701の接続を示した図である。
【図23】本発明の第8の実施例における光ディスク装
置の各部動作を示した図である。
【図24】本発明の第9の実施例における光ディスク装
置の構成図である。
【符号の説明】
101 光ディスク 102 凹状トラック 103 凸状トラック 104 セクタ 105 識別領域 106 サーボ領域 106a、106b ウォブルピット 107 データ領域 501 モータ 502 光ヘッド 503 再生信号処理回路 504 トラックずれ検出回路 505 識別情報読み取り回路 506 ウォブルトラッキングエラー信号生成回路 507 トラッキングエラー補正回路 508 第1の制御手段 509 第2の制御手段 510、511 位相補償器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の光記録媒体であって、 スパイラル状に配置された、凹凸状のトラックと、 該凹状および凸状のトラックの少なくとも一方のトラッ
    ク上に、トラック方向に間欠して設けられた、データを
    記録再生するためのデータ領域と、 該データ領域間に設けられた、該データ領域を識別する
    ための識別情報を備えた識別領域と、 該データ領域間に設けられた、該識別領域の後端を示す
    ための識別読み取り完了情報を備えた完了情報領域と、 該完了情報領域の後ろに該トラックの中心線に対して対
    称かつ該トラック方向に離間して設けられた1対のウォ
    ブルピットとを備えた光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記1対のウォブルピットが、前記識別
    領域をプリフォーマットするための基準クロックに同期
    した位置に配置される、請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記識別領域が、前記識別情報に対する
    誤り符号を含み、該誤り符号が、前記識別読み取り完了
    情報を兼ねる、請求項1記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 円盤状の光記録媒体であって、 一周あたりm(mは自然数)個のセクタに分割されてい
    る第1のゾーンと、該第1のゾーンの外周側に設けら
    れ、一周あたりn(nはmと異なる自然数)個のセクタ
    に分割されている第2のゾーンの少なくとも2つのゾー
    ンを有するスパイラル状のトラックを有し、 該セクタは、データを蓄積するデータ領域と、該セクタ
    の先頭に配置され、該データ領域を識別するための識別
    情報を備えた識別領域と、該識別領域と該データ領域と
    の間に設けられ、該トラックの中心線に対して対称かつ
    トラック方向に離間した1対の第1および第2のウォブ
    ルピットとを備え、 該識別領域の後端と該第1のウォブルピットの中心との
    間の距離をLa、該第1のウォブルピットの中心と該第
    2のウォブルピットの中心との間の距離をLb、該第2
    のウォブルピットの中心と該データ領域の先端との間の
    距離をLcとしたときに、該距離La、Lb、およびL
    cが、 La×n/m < (La+Lb)×m/n Lb×n/m < (Lb+Lc)×m/n なる関係を満足する、光記録媒体。
  5. 【請求項5】 使用される光記録媒体に応じたディスク
    回転速度で記録および再生のうちの少なくとも一方を行
    う光学的情報装置に使用される円盤状の光記録媒体であ
    って、 一周あたりm(mは1以上の整数)個のセクタに分割さ
    れている第1のゾーンと、該第1のゾーンの外周側に設
    けられ、一周あたりn(nは2以上の整数)個のセクタ
    に分割されている第2のゾーンの少なくとも2つのゾー
    ンを有するスパイラル状のトラックを有し、 該セクタは、データを蓄積するデータ領域と、該セクタ
    の先頭に配置され、該データ領域を識別するための識別
    情報を備えた識別領域と、該識別領域と該データ領域と
    の間に設けられ、該トラックの中心線に対して対称かつ
    トラック方向に離間した1対の第1および第2のウォブ
    ルピットとを備え、 該識別領域の後端と該第1のウォブルピットの中心との
    間の距離をLa、該第1のウォブルピットの中心と該第
    2のウォブルピットの中心との間の距離をLb、該第2
    のウォブルピットの中心と該データ領域の先端との間の
    距離をLcとしたときに、 該距離Laが、該ディスク回転速度に応じて定まる該識
    別領域と該第1のウォブルピットとの判別可能間隔より
    も大きく、 該距離Lbが、該ディスク回転速度に応じて定まる該第
    1のウォブルピットと該第2のウォブルピットとの判別
    可能間隔よりも大きく、かつ、 該距離Lcが、該ディスク回転速度に応じて定まる該第
    2のウォブルピットと該データ領域との判別可能間隔よ
    りも大きい、光記録媒体。
  6. 【請求項6】 スパイラル状に配置された、凹凸状のト
    ラックと、該凹状および凸状のトラックの少なくとも一
    方のトラック上に、トラック方向に間欠して設けられ
    た、データを記録再生するためのデータ領域と、該デー
    タ領域間に設けられた、該データ領域を識別するための
    識別情報を備えた識別領域と、該データ領域間に設けら
    れた、該識別領域の後端を示すための識別読み取り完了
    情報を備えた完了情報領域と、該完了情報領域の後ろに
    該トラックの中心線に対して対称かつ該トラック方向に
    離間して設けられた1対のウォブルピットとを備えた円
    盤状の光記録媒体上に光ビームを照射して情報を記録お
    よび再生のうちの少なくとも一方を行う装置であって、 該光記録媒体からの反射光および透過光の何れか一方の
    光を検出して記録されている信号を再生するための再生
    手段と、 該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置ずれを検出す
    るためのトラックずれ検出手段と、 該再生手段の出力から該識別読み取り完了情報を読み取
    って識別読み取り完了信号を出力するための完了情報読
    み取り手段と、 該完了情報読み取り手段から出力された識別読み取り完
    了信号を基準として、該再生手段の出力信号から該1対
    のウォブルピットに対応する再生信号のピークレベルを
    それぞれ検出し、該ピークレベルの差をとることにより
    該1対のウォブルピットによるトラッキングエラー信号
    を生成するためのウォブルトラッキングエラー信号生成
    手段と、 該トラックずれ検出手段の出力レベルと該ウォブルトラ
    ッキングエラー信号生成手段の出力レベルとの差を取
    り、該出力レベルの差により該トラックずれ検出手段の
    出力信号に含まれるオフセットを補正するためのトラッ
    キングエラー補正手段とを備えた光学的情報装置。
  7. 【請求項7】 前記識別領域が、前記識別情報に対する
    誤り符号を含み、該誤り符号が、前記識別読み取り完了
    情報を兼ねており、前記完了情報読み取り手段は、該誤
    り符号を用いて該識別情報を正しく読み取ったときにの
    み前記識別読み取り完了信号を出力する、請求項6記載
    の光学的情報装置。
  8. 【請求項8】 前記ウォブルトラッキングエラー信号生
    成手段が、 前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り完了信号
    を基準として、第1の遅延時間だけ遅延するための第1
    の遅延手段と、 該完了情報読み取り手段からの該読み取り完了信号を基
    準として、該第1の遅延時間とは異なる第2の遅延時間
    だけ遅延するための第2の遅延手段と、 該第1の遅延手段による遅延の後、前記1対のウォブル
    ピットのうちの一方のウォブルピットに対応する再生信
    号のピークレベルを検出するための第1のピーク検出手
    段と、 該第2の遅延手段による遅延の後、該1対のウォブルピ
    ットのうちの他方のウォブルピットに対応する再生信号
    のピークレベルを検出するための第2のピーク検出手段
    と、 該第1のピーク検出手段および該第2のピーク検出手段
    によりそれぞれ検出された該再生信号のピークレベルの
    差をとるための減算手段とを備えた、請求項6記載の光
    学的情報装置。
  9. 【請求項9】 前記ウォブルトラッキングエラー信号生
    成手段が、 前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り完了信号
    に応答して、前記1対のウォブルピットのうちの一方の
    ウォブルピット用の第1の期間を示す第1の期間信号を
    発生する第1の期間信号発生手段と、 該第1の期間信号と前記再生手段の出力信号とにより該
    第一方のウォブルピットの位置に対応したタイミング信
    号を発生するタイミング信号発生手段と、 該タイミング信号に応答して該1対のウォブルピットの
    うちの他方のウォブルピット用の第2の期間を示す第2
    の期間信号を発生する第2の期間信号発生手段と、 該第1の期間信号と該第2の期間信号とに基づいて、該
    第1の期間の間の該再生手段の出力信号のピークレベル
    と、該第2の期間の間の該再生信号の出力信号のピーク
    レベルとを検出し、検出された両ピークレベルの差を演
    算し、演算結果をトラッキングエラー補正手段に出力す
    るための演算手段とを備えた、請求項6記載の光学的情
    報装置。
  10. 【請求項10】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    生成手段が、 前記完了情報読み取り手段からの前記読み取り完了信号
    に応答して、前記1対のウォブルピット用の期間を示す
    期間信号を発生する期間信号発生手段と、 該期間信号発生手段からの該期間信号に基づいて前記再
    生手段の出力信号から該1対のウォブルピットに対応す
    る2つのピークレベルを検出するためのピーク検出手段
    と、 検出された該2つのピークレベルの差を演算し、演算結
    果を前記トラッキングエラー補正手段に出力するための
    演算手段と、 該期間信号が示す期間の間に該再生手段の出力信号に出
    現するピット数を検出するピット検出手段とを備え、 該トラッキングエラー補正手段が、該ピット検出手段に
    より検出されたピット数が所定数の場合にのみ、該演算
    手段の出力信号と前記トラックずれ検出手段の出力信号
    とに基づいて、前記光ビームが前記トラック上に位置す
    るように補正する、請求項6記載の光学的情報装置。
  11. 【請求項11】 前記期間信号発生手段が、第1の期間
    を示す第1の期間信号を発生するための第1の期間信号
    発生部と第2の期間を示す第2の期間信号を発生するた
    めの第2の期間信号発生部とを含み、 前記ピット検出手段が、該第1の期間信号が示す該第1
    の期間の間に前記再生手段の出力信号に出現するピット
    数を検出するための第1のピット検出部と、該第2の期
    間信号が示す第2の期間の間に該再生手段の出力信号に
    出現するピット数を検出するための第2のピット検出部
    とを含み、 前記トラッキングエラー補正手段が、該第1および第2
    のピット検出部により検出された該ピット数がそれぞれ
    1個の場合にのみ、前記演算手段の出力信号と前記トラ
    ックずれ検出手段の出力信号とに基づいて、前記光ビー
    ムが前記トラック上に位置するように補正する、請求項
    10記載の光学的情報装置。
  12. 【請求項12】 前記ピーク検出手段が、 前記第1の期間信号が示す第1の期間の間に前記再生信
    号のピークレベルを検出するための第1のピーク検出部
    と、 前記第2の期間信号が示す第2の期間の間に該再生信号
    のピークレベルを検出するための第2のピーク検出部と
    を備えた、請求項11記載の光学的情報装置。
  13. 【請求項13】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    生成手段が、 前記第1の期間信号が示す前記第1の期間の開始時か
    ら、前記第1のピット検出部による最初のピット検出ま
    での間、前記再生信号をゲートするための第1のゲート
    手段と、 前記第2の期間信号が示す前記第2の期間の開始時か
    ら、前記第2のピット検出部による最初のピット検出ま
    での間、該再生信号をゲートするための第2のゲート手
    段とを更に備え、 前記ピーク検出手段が、 該第1のゲート手段の出力信号のピークレベルを検出す
    るための第1のピーク検出部と、 該第2のゲート手段の出力信号のピークレベルを検出す
    るための第2のピーク検出部とを備えた、請求項11記
    載の光学的情報装置。
  14. 【請求項14】 前記光学的情報装置が、 前記光記録媒体を回転させるためのモータと、 該モータの回転速度を設定するためのクロック信号に同
    期した回転同期信号を生成するための回転同期信号生成
    手段とを更に備え、 前記ウォブルトラッキングエラー信号生成手段が、 前記完了情報読み取り手段からの前記識別読み取り完了
    信号を基準として、該回転同期信号のクロック数をカウ
    ントするためのカウンタと、 該カウンタによってカウントされたクロック数をそれぞ
    れ所定の比較値と比較して、該カウントされたクロック
    数が該所定の比較値になったときに検出開始信号を出力
    するための第1の比較手段および第2の比較手段と、 該第1の比較手段から該検出開始信号が出力された後
    に、前記1対のウォブルピットのうちの一方のウォブル
    ピットに対応する該再生信号のピークレベルを検出する
    ための第1のピーク検出手段と、 該第2の比較手段から該検出開始信号が出力された後
    に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピ
    ットに対応する該再生信号のピークレベルを検出するた
    めの第2のピーク検出手段と、 該第1のピーク検出手段および該第2のピーク検出手段
    により検出された該再生信号の該ピークレベルの差を演
    算し、該演算結果を前記トラッキングエラー補正手段に
    出力するための減算手段とを備えた、請求項6記載の光
    学的情報装置。
  15. 【請求項15】 前記光記録媒体の前記1対のウォブル
    ピットが、前記識別領域をプリフォーマットするための
    基準クロックに同期した位置に配置されており、 前記ウォブルトラッキングエラー信号生成手段が、 該基準クロックに同期した同期信号を生成するための同
    期信号生成手段と、 前記完了情報読み取り手段からの前記識別読み取り完了
    信号を基準として、該同期信号のクロック数をカウント
    するためのカウンタと、 該カウンタによってカウントされたクロック数をそれぞ
    れ所定の比較値と比較して、該カウントされたクロック
    数が該所定の比較値になったときに検出開始信号を出力
    するための第1の比較手段および第2の比較手段と、 該第1の比較手段から該検出開始信号が出力された後
    に、前記1対のウォブルピットのうちの一方のウォブル
    ピットに対応する該再生信号のピークレベルを検出する
    ための第1のピーク検出手段と、 該第2の比較手段から該検出開始信号が出力された後
    に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブルピ
    ットに対応する該再生信号のピークレベルを検出するた
    めの第2のピーク検出手段と、 該第1のピーク検出手段および該第2のピーク検出手段
    により検出された該再生信号の該ピークレベルの差を演
    算し、該演算結果を前記トラッキングエラー補正手段に
    出力するための減算手段とを備えた、請求項6記載の光
    学的情報装置。
  16. 【請求項16】 スパイラル状に配置された、凹凸状の
    トラックと、該凹状および凸状のトラック上にトラック
    方向に間欠して設けられた、データを記録再生するため
    のデータ領域と、該データ領域間に設けられた、該デー
    タ領域を識別するための識別情報を備えた識別領域と、
    該データ領域間に設けられた、該識別領域の後端を示す
    ための識別読み取り完了情報を備えた完了情報領域と、
    該完了情報領域の後ろに該トラックの中心線に対して対
    称かつ該トラック方向に離間して設けられた1対のウォ
    ブルピットとを備えた円盤状の光記録媒体上に光ビーム
    を照射して情報を記録および再生のうちの少なくとも一
    方を行う装置であって、 該光記録媒体からの反射光および透過光の何れか一方の
    光を検出して記録されている信号を再生するための再生
    手段と、 該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置ずれを検出す
    るためのトラックずれ検出手段と、 該光記録媒体上の該光ビームを該凹凸状のトラックを横
    切るように移動させるための移動手段と、 該再生手段の出力から該識別読み取り完了情報を読み取
    って識別読み取り完了信号を出力するための完了情報読
    み取り手段と、 該完了情報読み取り手段から出力された識別読み取り完
    了信号を基準として、該再生手段の出力信号から該1対
    のウォブルピットに対応する再生信号のピークレベルを
    それぞれ検出し、該ピークレベルの差をとることにより
    該1対のウォブルピットによるトラッキングエラー信号
    を生成するためのウォブルトラッキングエラー信号生成
    手段と、 該トラックずれ検出手段の出力レベルと該ウォブルトラ
    ッキングエラー信号生成手段の出力レベルとの差を取
    り、該出力レベルの差により該トラックずれ検出手段の
    出力信号に含まれるオフセットを補正するため補正信号
    を出力するためのトラッキングエラー補正手段と該トラ
    ッキングエラー補正手段からの補正信号の極性を反転す
    るための極性反転手段と、 該極性反転手段からの反転された補正信号と該トラッキ
    ングエラー補正手段からの補正信号とを切り換えるため
    の切換手段と、 該凹状のトラックおよび該凸状のトラック毎に該切換手
    段の切り換え処理を制御するための切換制御手段と、 該切換手段によって切り換えられた補正信号および反転
    された補正信号の何れか一方の信号に応じて、該光記録
    媒体上の該光ビームが該凹凸状のトラック上に位置する
    ように、該移動手段の位置を制御する移動制御手段とを
    備えた光学的情報装置。
  17. 【請求項17】 前記移動手段が、 前記光記録媒体上の前記光ビームを前記凹凸状のトラッ
    クを横切るように移動させる第1の移動部と、 該第1の移動手段が該凹凸状のトラックを横切るように
    移動させるための第2の移動部とを含み、 前記移動制御手段が、該第1の移動部の位置を制御する
    ための第1の移動制御部および該第2の移動部の位置を
    制御するための第2の移動制御手段とを含む、請求項1
    6記載の光学的情報装置。
  18. 【請求項18】 スパイラル状に配置された、凹凸状の
    トラックと、該凹状および凸状のトラックの少なくとも
    一方のトラック上に、トラック方向に間欠して設けられ
    た、データを記録再生するためのデータ領域と、該デー
    タ領域間に設けられた、該データ領域を識別するための
    識別情報を備えた識別領域と、該データ領域間に設けら
    れた、該識別領域の後端を示すための識別読み取り完了
    情報を備えた完了情報領域と、該完了情報領域の後ろに
    該トラックの中心線に対して対称かつ該トラック方向に
    離間して設けられた1対のウォブルピットとを備えた円
    盤状の光記録媒体に対して、該トッラクに光ビームをト
    ラッキングをする方法であって、 該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置ずれを検出す
    ることによりプッシュプルトラッキングエラー信号を生
    成するステップと、 該光記録媒体からの反射光および透過光の何れか一方の
    光を検出して記録されている信号を再生するステップ
    と、 再生された信号から該識別読み取り完了情報を読み取っ
    て識別読み取り完了信号を生成するステップと、 該識別読み取り完了信号を基準として、該再生された信
    号から該1対のウォブルピットに対応する信号のピーク
    レベルをそれぞれ検出し、該ピークレベルの差をとるこ
    とによりウォブルトラッキングエラー信号を生成するス
    テップと、 該プッシュプルトラッキングエラー信号レベルと該ウォ
    ブルトラッキングエラー信号レベルとの差を取り、該差
    により該プッシュプルトラッキングエラー信号に含まれ
    るオフセットを補正するステップとを包含するトラッキ
    ング方法。
  19. 【請求項19】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    を生成するステップが、 前記読み取り完了信号を基準として、第1の遅延時間だ
    け遅延するステップと、 該読み取り完了信号を基準として、該第1の遅延時間と
    は異なる第2の遅延時間だけ遅延するステップと、 該第1の遅延時間の遅延の後、前記1対のウォブルピッ
    トのうちの一方のウォブルピットに対応する再生信号の
    ピークレベルを検出するステップと、 該第2の遅延時間の遅延の後、該1対のウォブルピット
    のうちの他方のウォブルピットに対応する再生信号のピ
    ークレベルを検出するステップと、 該ピークレベルの差をとるステップとを包含する、請求
    項18記載のトラッキング方法。
  20. 【請求項20】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    を生成するステップが、 前記読み取り完了信号に応答して、前記1対のウォブル
    ピットのうちの一方のウォブルピット用の第1の期間を
    示す第1の期間信号を発生するステップと、 該第1の期間信号と前記再生された信号とにより該一方
    のウォブルピットの位置に対応したタイミング信号を発
    生するステップと、 該タイミング信号に応答して該1対のウォブルピットの
    うちの他方のウォブルピット用の第2の期間を示す第2
    の期間信号を発生するステップと、 該第1の期間信号と該第2の期間信号とに基づいて、該
    第1の期間の間の該再生された信号のピークレベルと、
    該第2の期間の間の該再生された信号のピークレベルと
    を検出するステップと、 検出された両ピークレベルの差を演算するステップとを
    包含する、請求項18記載のトラッキング方法。
  21. 【請求項21】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    を生成するステップが、 前記読み取り完了信号に応答して、前記1対のウォブル
    ピット用の期間を示す期間信号を発生するステップと、 該期間信号に基づいて前記再生された信号から該1対の
    ウォブルピットに対応する2つのピークレベルを検出す
    るステップと、 検出された該2つのピークレベルの差を演算するステッ
    プと、 該期間信号が示す期間の間に該再生された信号に出現す
    るピット数を検出するステップとを包含し、 検出されたピット数が所定数の場合にのみ、前記プッシ
    ュプルトラッキングエラー信号を補正するステップを実
    行する、請求項18記載のトラッキング方法。
  22. 【請求項22】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    を生成するステップが、 前記第1の期間信号が示す前記第1の期間の開始時から
    最初のピット検出までの間、前記再生された信号をゲー
    トする第1のゲートステップと、 前記第2の期間信号が示す前記第2の期間の開始時から
    最初のピット検出までの間、該再生信号をゲートする第
    2のゲートステップとを更に包含し、 前記ピークを検出するステップが、 該第1のゲートステップに対応して、前期再生された信
    号のピークレベルを検出するステップと、 該第2のゲートステップに対応して、該再生された信号
    のピークレベルを検出するステップとを包含する、請求
    項20記載のトラッキング方法。
  23. 【請求項23】 前記ウォブルトラッキングエラー信号
    を生成するステップが、 前記識別読み取り完了信号を基準として、前記光記録媒
    体が使用される光学情報装置における、該光記録媒体を
    回転させるためのモータの回転速度を設定するためのク
    ロック信号に同期した回転同期信号のクロック数をカウ
    ントするステップと、 カウントされたクロック数をそれぞれ所定の第1および
    第2の比較値と比較して、該カウントされたクロック数
    が該所定の第1および第2の比較値になったときにそれ
    ぞれ検出開始信号を出力するステップと、 該第1の比較値に対応する該検出開始信号が出力された
    後に、前記1対のウォブルピットのうちの一方のウォブ
    ルピットに対応する前記再生された信号のピークレベル
    を検出するステップと、 該第2の比較値に対応する該検出開始信号が出力された
    後に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブル
    ピットに対応する該再生された信号のピークレベルを検
    出するステップと、 該2つのピークレベルの差を演算するステップとを包含
    する、請求項18記載のトラッキング方法。
  24. 【請求項24】 前記光記録媒体の前記1対のウォブル
    ピットが、前記識別領域をプリフォーマットするための
    基準クロックに同期した位置に配置されており、 前記ウォブルトラッキングエラー信号を生成するステッ
    プが、 該基準クロックに同期した同期信号を生成するステップ
    と、 前記識別読み取り完了信号を基準として、該同期信号の
    クロック数をカウントするステップと、 カウントされたクロック数をそれぞれ所定の第1および
    第2の比較値と比較して、該カウントされたクロック数
    が該所定の第1及び第2の比較値になったときにそれぞ
    れ検出開始信号を出力するステップと、 該第1の比較値に対応する該検出開始信号が出力された
    後に、前記1対のウォブルピットのうちの一方のウォブ
    ルピットに対応する前記再生された信号のピークレベル
    を検出するステップと、 該第2の比較値に対応する該検出開始信号が出力された
    後に、該1対のウォブルピットのうちの他方のウォブル
    ピットに対応する該再生された信号のピークレベルを検
    出するステップと、 該2つのピークレベルの差を演算するステップとを包含
    する、請求項18記載のトラッキング方法。
  25. 【請求項25】 スパイラル状に配置された、凹凸状の
    トラックと、該凹状および凸状のトラック上にトラック
    方向に間欠して設けられた、データを記録再生するため
    のデータ領域と、該データ領域間に設けられた、該デー
    タ領域を識別するための識別情報を備えた識別領域と、
    該データ領域間に設けられた、該識別領域の後端を示す
    ための識別読み取り完了情報を備えた完了情報領域と、
    該完了情報領域の後ろに該トラックの中心線に対して対
    称かつ該トラック方向に離間して設けられた1対のウォ
    ブルピットとを備えた円盤状の光記録媒体上に対して、
    該トッラクに光ビームをトラッキングをする方法であっ
    て、 該光記録媒体からの反射光および透過光の何れか一方の
    光を検出して記録されている信号を再生するステップ
    と、 該光ビームと該凹凸状のトラックとの位置ずれを検出し
    てプッシュプルトラッキングエラー信号を生成するステ
    ップと、 再生された信号から該識別読み取り完了情報を読み取っ
    て識別読み取り完了信号を生成するステップと、 該識別読み取り完了信号を基準として、該再生された信
    号から該1対のウォブルピットに対応する再生された信
    号のピークレベルをそれぞれ検出し、該ピークレベルの
    差をとることによりウォブルトラッキングエラー信号を
    生成するステップと、 該プッシュプルトラッキングエラー信号レベルと該ウォ
    ブルトラッキングエラー信号レベルとの差を取るステッ
    プと、 該出力レベルの差により該プッシュプルトラッキングエ
    ラー信号に含まれるオフセットを補正するステップと、 該光ビームを該凹状のトラックおよび該凸状のトラック
    のいずれに照射するかに応じて、補正されたプッシュプ
    ルトラッキングエラー信号の極性を反転するステップと
    を包含するトラッキング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001099103A1 (en) * 2000-06-22 2001-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk recording medium, optical disk device, and master production method
JP2013097834A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Hitachi Ltd 光記録媒体及び光情報再生方法

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