JPH07271897A - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JPH07271897A
JPH07271897A JP6061338A JP6133894A JPH07271897A JP H07271897 A JPH07271897 A JP H07271897A JP 6061338 A JP6061338 A JP 6061338A JP 6133894 A JP6133894 A JP 6133894A JP H07271897 A JPH07271897 A JP H07271897A
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JP
Japan
Prior art keywords
character
input
correction
recognition
stroke
Prior art date
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Pending
Application number
JP6061338A
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English (en)
Inventor
Yuichi Okano
祐一 岡野
Taizou Kameshiro
泰三 亀代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、種々の入力誤りに対して、必要最
小限の修正作業で文字の修正を行うことのできる文字認
識装置を提供する。 【構成】 手書き文字が入力手段1に入力されると、修
正制御手段2は、認識辞書4を用い認識手段3に文字を
認識させ、記入枠テーブル6に認識した文字の文字情報
を格納する。入力手段1に文字の一部を修正する情報が
入力されると、修正制御手段2は、記入枠テーブル6、
修正文字テーブル7、作業用バッファ8を用いて文字を
修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き文字認識装置に関
し、特にタブレット上にペンで入力された文字情報をペ
ン位置座標の時系列変化に基づいて認識する文字認識装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の文字認識装置は、入力された筆跡
データから特徴を抽出し、認識辞書内に格納された標準
特徴と比較照合して複数の候補文字を得て、その第1位
候補を出力装置に表示するものであり、誤認識である場
合には、2位以下の候補文字の中から、筆記者が意図し
た文字を選択していた。この例は「Windows f
or Pens User Interface Sp
ecification Version 1.41
Revision 0.7」(マイクロソフト社 19
92年発行)のpp13に記載されている。例えば、図
37は誤認識となった場合に、2位以下の候補文字の中
から筆記者が意図した文字を選択する動作を示した図で
あり、101は誤認識文字の”二”、102はペン、1
03は候補表示ウインドウ、104は意図した文字”
=”(イコール)である。
【0003】次にこの動作を説明する。図37aに示す
ように筆記者が”=”を意図して筆記した文字を認識し
た結果、漢数字”二”101に誤認識した場合、筆記者
が誤認識結果101が表示されている記入枠をペン10
2でタップすると、2位以下の候補文字を表示する候補
表示ウインドウ103が表示される。ここで図37bの
ように候補表示ウインドウ103の中に筆記者が意図し
た文字が存在する場合、筆記者がこれをペン102で選
択すると、意図した文字104が記入枠に表示される。
【0004】また、再入力を必要としない文字修正方式
としては、例えば特開昭62−118489号公報に示
されているものがある。図38はこの修正方式を実現す
る文字認識装置のブロック図、図39は文字認識の記述
誤りに対する修正方式を示す図である。図38で105
は文字入力部、106は文字入力時のペンのブレ等に起
因する雑音除去等の前処理を行う前処理部、107は正
規化及び線構造解析を行う特徴抽出部、108は特徴抽
出部107で抽出した入力文字のストローク情報を格納
する特徴格納部、109は認識用辞書110のストロー
ク情報と特徴格納部108のストローク情報を照合する
照合部、111は第1位の候補文字を表示する表示部、
112は第1位の候補文字が正解でなかった場合、修正
を指示する文字修正指示部、113は第2位以下の照合
結果を格納する照合結果格納部、114は認識用辞書1
10より詳細な情報を持つ修正用辞書、115は特徴格
納部108に格納された入力文字のストローク情報の修
正を行う特徴編集部である。
【0005】図39(a)は記述誤り文字、同図(b)
は同図(a)に対し誤り訂正を行った図、同図(c)は
同図(a)のストローク番号を示す図、同図(d)は入
力文字のストローク情報の特徴格納部108への格納順
を示す図である。
【0006】この修正方式では図39(a)のような不
要ストロークの存在する記述誤り文字に対し、文字修正
指示部112で図39(c)のの消去指示を行い、特
徴編集部115で図39(d)の特徴格納部からを消
去する。そして、図39(b)のように不要ストローク
を除いたものに対し、照合処理を行い再入力することな
しに正しい結果を得るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の文字認識装置
は、以上のように構成されているので、認識手段から得
られる認識結果の第2位以下の候補文字中に筆記者が意
図した文字が存在しない場合、意図した文字を得るため
には文字全体を再筆記しなければならず、特に画数の多
い漢字を再筆記することは、筆記者に大きな負担を与え
るという問題点があった。
【0008】また、特開昭62−118489号公報に
示された修正方式でも、再記入せずに文字の修正を行え
るのは不要ストロークが存在するために誤認識となった
場合に限られ、筆記情報が足りない場合や、筆記情報が
正しいのに誤認識となった場合は、文字全体を再筆記し
なければならず、筆記者に大きな負担を与えるという問
題点があった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、筆記文字を誤って認識した
場合、種々の入力誤りに対して、必要最小限の修正作業
で文字の修正を行うことのできる文字認識装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、手書き文
字又は該手書き文字の修正に関わる文字の一部が入力さ
れる記入枠を有しこの記入枠への入力にもとづく入力デ
ータを出力する入力手段と、文字情報を格納した認識辞
書と、入力手段から取り出された入力データと認識辞書
に格納された文字情報を比較し文字を認識する認識手段
と、認識手段により認識された結果を表示する表示手段
と、入力手段に手書き文字が入力された場合には、認識
手段に文字を認識させて表示手段に認識結果を表示さ
せ、入力手段に修正に関わる文字の一部が入力された場
合には、認識された結果の修正処理を行い表示手段に修
正結果を表示させる修正制御手段とを備えたものであ
る。
【0011】第2の発明は、認識手段により認識された
文字に関わる文字情報を格納する記入枠テーブルと、記
入枠テーブルの文字情報の格納有無により、入力手段に
手書き文字が入力されたか、修正に関わる文字の一部が
入力されたかを判定する修正制御手段とを備えたもので
ある。
【0012】第3の発明は、修正制御手段からの指示に
より、認識された文字のストロークやパターンの部分情
報を修正制御手段に伝える認識手段を備えたものであ
る。
【0013】第4の発明は、認識手段により認識された
文字の‘へん’や‘つくり’等の部分パターン番号及び
該部分パターン位置情報を含んだ認識された文字に関わ
る文字情報を格納する記入枠テーブルと、入力手段に入
力された修正に関わる文字の一部の記入枠の位置と、記
入枠テーブルに格納された部分パターン位置情報とを比
較することにより、認識された文字の修正に関わる部分
パターンを特定する修正制御手段とを備えたものであ
る。
【0014】第5の発明は、特定された部分パターンを
認識してその部分パターン番号を修正制御手段に伝える
認識手段と、記入枠テーブルに格納された文字情報のう
ち特定された部分パターン番号を、認識された部分パタ
ーン番号に入れ替え、表示手段に修正された文字として
表示させる修正制御手段とを備えたものである。
【0015】第6の発明は、認識手段により認識された
文字の文字コードを格納する記入枠テーブルと、認識手
段に、入力手段の記入枠に修正に関わる文字の一部とし
て追加筆記されたストロークを認識させてその基本スト
ローク番号を伝えさせ、記入枠テーブルに格納された文
字コードと、認識手段により認識された基本ストローク
番号と、追加筆記されたストロークの記入枠の座標とを
参照することにより、認識された結果の修正処理を行う
修正制御手段とを備えたものである。
【0016】第7の発明は、入力手段の記入枠に入力さ
れた文字パターンのストロークの座標点系列データを格
納する筆跡データ格納バッファと、入力手段に手書き文
字が入力された場合、認識手段に、座標点系列データを
用いて文字を認識させ、入力手段に修正に関わる文字の
一部が入力された場合、筆跡データ格納バッファの修正
に関わる文字の一部に相当する座標点系列データを変更
することにより、認識された結果の修正処理を行う修正
制御手段とを備えたものである。
【0017】第8の発明は、入力された文字パターンを
表示装置に表示させ、修正に関わる文字パターンのスト
ロークを特定して消去し、修正に関わる文字の一部とし
て入力された新たなストロークの座標点系列データを消
去したストロークの座標点系列データと入れ替えて、認
識手段に認識させる修正制御手段とを備えたものであ
る。
【0018】第9の発明は、手書き文字又は該手書き文
字の修正に関わる修正情報が入力される記入枠を有しこ
の記入枠への入力にもとづく入力データを出力する入力
手段と、文字情報を格納した認識辞書と、入力手段から
取り出された入力データと認識辞書に格納された文字情
報を比較し文字を認識する認識手段と、認識手段により
認識された結果を表示する表示手段と、入力手段の記入
枠に入力された文字パターンのストロークの座標点系列
データを格納する筆跡データ格納バッファと、入力手段
に手書き文字が入力された場合、認識手段に座標点系列
データを用いて文字を認識させ、入力手段に修正情報が
入力された場合、筆跡データ格納バッファの修正情報に
相当する座標点系列データを変更することにより、認識
された結果の修正処理を行い表示手段に修正結果を表示
させる修正制御手段とを備えたものである。
【0019】第10の発明は、入力された文字パターン
と該文字パターンの各ストロークの入力手段に入力され
た順序を示す記号を表示装置に表示させ、筆跡データ格
納バッファに入力手段に入力されたストロークの順序に
座標点系列データを格納させ、修正情報として入力され
た筆順変更の必要なストロークを特定し、特定されたス
トロークに対応する筆跡データ格納バッファに格納され
た座標点系列データの格納順序を変更し、認識手段に認
識させる修正制御手段を備えたものである。
【0020】第11の発明は、入力された文字パターン
を表示装置に表示させ、修正に関わる文字パターンのス
トロークを分離する位置を特定し、特定されたストロー
クに対応する筆跡データ格納バッファに格納された座標
点系列データを分離されたストロークに対応して分離
し、認識手段に認識させる修正制御手段を備えたもので
ある。
【0021】
【作用】第1の発明では、修正制御手段は、入力手段に
手書き文字が入力された場合には、認識手段に文字を認
識させて表示手段に認識結果を表示させ、入力手段に修
正に関わる文字の一部が入力された場合には、認識され
た結果を修正し表示手段に修正結果を表示させる。
【0022】第2の発明では、認識手段により認識され
た文字に関わる文字情報を記入枠テーブルに格納し、修
正制御手段が記入枠テーブルの文字情報の格納有無によ
り、入力手段に手書き文字が入力されたか、修正に関わ
る文字の一部が入力されたかを判定する。
【0023】第3の発明では、認識手段は、修正制御手
段からの指示により認識された文字のストロークやパタ
ーンの部分情報を修正制御手段に伝える。
【0024】第4の発明では、認識手段により認識され
た文字の‘へん’や‘つくり’等の部分パターン番号及
び部分パターン位置情報を含んだ認識された文字に関わ
る情報を記入枠テーブルに格納し、修正制御手段は、入
力手段に入力された修正に関わる文字の一部の記入枠の
位置と、記入枠テーブルに格納された部分パターンの位
置情報とを比較することにより、修正に関わる部分パタ
ーンを特定する。
【0025】第5の発明では、認識手段は、特定された
部分パターンを認識してその部分パターン番号を修正制
御手段に伝え、修正制御手段は、記入枠テーブルに格納
された文字情報のうち特定された部分パターン番号を、
認識された部分パターン番号に入れ替え、表示手段に修
正された文字として表示させる。
【0026】第6の発明では、認識手段により認識され
た文字の文字コードを記入枠テーブルに格納し、認識手
段は、入力手段の記入枠に修正に関わる文字の一部とし
て追加筆記されたストロークを認識してその基本ストロ
ーク番号を修正制御手段に伝え、修正制御手段は、記入
枠テーブルに格納された文字コードと、認識手段により
認識された基本ストローク番号と、追加筆記されたスト
ロークの記入枠の座標とを参照することにより、認識さ
れた結果の修正処理を行う。
【0027】第7の発明では、入力手段の記入枠に入力
された文字パターンのストロークの座標点系列データを
筆跡データ格納バッファに格納し、入力手段に手書き文
字が入力された場合、修正制御手段は、認識手段に、座
標点系列データを用いて文字を認識させ、入力手段に修
正に関わる文字の一部が入力された場合、修正制御手段
は、筆跡データ格納バッファの修正に関わる文字の一部
に相当する座標点系列データを変更することにより、認
識された結果の修正処理を行う。
【0028】第8の発明では、修正制御手段は、入力さ
れた文字パターンを表示装置に表示させ、修正に関わる
文字パターンのストロークを特定して消去し、修正に関
わる文字の一部として入力された新たなストロークの座
標点系列データを消去したストロークの座標点系列デー
タと入れ替えて、認識手段に認識させる。
【0029】第9の発明では、入力手段の記入枠に入力
された文字パターンのストロークの座標点系列データを
筆跡データ格納バッファに格納し、修正制御手段は、入
力手段に手書き文字が入力された場合、認識手段に、座
標点系列データを用いて文字を認識させ、入力手段に修
正情報が入力された場合、筆跡データ格納バッファの修
正情報に相当する座標点系列データを変更することによ
り、認識された結果の修正処理を行い表示手段に修正結
果を表示させる。
【0030】第10の発明では、修正制御手段は、入力
された文字パターンと該文字パターンのストロークの入
力手段に入力された順序を示す記号を表示装置に表示さ
せ、入力手段に入力された各ストロークの順序に座標点
系列データを筆跡データ格納バッファに格納させ、修正
情報として入力された筆順変更の必要なストロークを特
定し、特定されたストロークに対応する筆跡データ格納
バッファに格納された座標点系列データの格納順序を変
更し、認識手段に認識させる。
【0031】第11の発明では、修正制御手段は、入力
された文字パターンを表示装置に表示させ、修正に関わ
る文字パターンのストロークを分離する位置を特定し、
特定されたストロークに対応する筆跡データ格納バッフ
ァに格納された座標点系列データを分離されたストロー
クに対応して分離し、認識手段に認識させる。
【0032】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図を参照して説明
する。図1において、1は表示一体型タブレット等によ
り筆跡データを入力する入力手段、2は筆跡データが修
正のためのものであるかを判断し、修正の場合は認識結
果の修正処理を行い、それ以外は通常の認識処理を行う
よう制御する修正制御手段、3は例えば文献「パターン
認識」(電子情報通信学会編 1990年出版)のpp
90に示されているような基本ストローク方式に基づ
き、文字の”へん”や”つくり”、またはそれに準ずる
ものを一つの構成要素(以下部分パターンと呼ぶ)とし
て認識し、さらに部分パターンの集まりとして最終的に
候補文字を決定する認識手段であり、前記修正制御手段
2からの制御信号により、文字認識の結果、または部分
パターン認識の結果、または基本ストローク認識の結果
を修正制御手段2へ送出する認識手段、4は前記認識手
段で文字を認識する際に、文字を構成する各ストローク
の形状を認識するための情報を格納した基本ストローク
辞書、基本ストロークを組み合わせて文字の一部を形成
する部分パターンを認識するための情報を格納した部分
パターン辞書、及び基本ストローク、または部分パター
ンを組み合わせて文字を認識するための情報を格納した
文字辞書からなる認識辞書、5は認識結果を表示する表
示手段、6は文字記入枠に記入された筆跡データの認識
結果を格納した記入枠テーブル、7は修正文字を決定す
るために用いる修正文字テーブル、8は作業用バッファ
である。
【0033】図2は図1の修正制御手段2の構成を示し
ており、2aは入力筆跡データが部分パターン入力であ
るか否かを判定する部分パターン入力判定手段、2bは
その結果を用いて修正文字を決定する修正文字決定手段
である。
【0034】図3は記入枠テーブル6の構成を示してい
る。記入枠テーブル6は文字記入枠1個につき1つ用意
されており、該当記入枠に表示している文字の情報を格
納している。文字情報は記入枠に表示している文字の文
字コード、前記表示文字を構成する”へん”や”つく
り”を示す部分パターン番号情報、及び部分パターンの
記入枠中の位置を示す位置情報からなる。
【0035】図4は修正文字テーブル7の構成を示して
おり、認識対象文字について、その文字を構成する部分
パターン番号、及び部分パターンの記入枠上での位置情
報を格納している。図4では文字”杭”と文字”抗”の
場合の修正文字テーブル7の内容を示している。
【0036】
【外1】
【0037】図5は修正制御手段2における処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0038】
【外2】
【0039】図7は認識手段3の処理を説明する図であ
り、7aは処理の流れを示すフローチャート、7bは修
正制御手段2から送られる制御信号の例を示したもので
ある。図中、21は基本ストローク番号を返すか否かの
フラグ、22は部分パターン番号を返すか否かのフラ
グ、23は文字コードを返すか否かのフラグ、24は部
分パターンの位置情報を返すか否かのフラグで、いずれ
もフラグの値が1のときにその結果を返すものとする。
【0040】図8は、認識辞書4中の文字を構成するス
トロークの形状を認識するための情報を格納した基本ス
トローク辞書である。基本ストローク辞書は図のよう
に、あらかじめ様々な形状に対応して、基本ストローク
番号を記述してある。
【0041】図9は、認識辞書4中の”へん”や”つく
り”などの文字の一部を構成する部分パターンを認識す
るための情報を格納した部分パターン辞書である。部分
パターン辞書は図のように、各部分パターンを構成する
基本ストロークの番号列が記述されている。
【0042】図10は、認識辞書4中の認識対象文字に
ついて、文字を認識するための情報を格納した文字辞書
である。文字辞書は図のように、基本ストローク番号、
部分パターン番号及びそれぞれの位置情報から構成され
ている。
【0043】図11は、部分パターン入力判定手段2a
の処理の流れを示すフローチャートである。図12は、
修正文字決定手段2bの処理の流れを示すフローチャー
トである。
【0044】次に動作を説明する。図5のフローチャー
トを基に、図6のaからdの具体的な文字記入例を参照
しながら、修正制御手段2の動作を説明する。図6aで
文字記入枠9に文字パターン10を筆記すると、その筆
跡データは入力手段1から修正制御手段2に送られる。
この状態では、記入枠テーブル6には何も記入されてい
ないので、図5のステップS100の条件を満たさず、
ステップS160に進む。つまり、修正文字制御手段2
は、認識手段3を起動し、認識処理を行う。
【0045】ここで、認識手段3の処理を図7を用いて
説明する。まず、図7aのステップS161で、タブレ
ット上に書かれた各ストロークに対して一定時間毎にサ
ンプルしたペン位置を示す座標点系列データに対し、ノ
イズ除去、正規化などを行う(前処理)。ステップS1
62でストロークの特徴などを記述した基本ストローク
辞書(図8)と比較して、最も特徴の一致する基本スト
ローク番号を得る(基本ストローク認識)。ステップS
163で、文字の構成要素である部分パターンをいくつ
かの基本ストローク番号の系列で表現した部分パターン
辞書(図9)と、基本ストローク認識の結果の基本スト
ローク番号系列を比較し、該当する部分パターン番号を
得る(部分パターン認識)。ステップS164で、文字
のカテゴリを基本ストローク番号、部分パターン番号、
その位置情報で表現した文字辞書(図10)を用いて文
字を決定し文字コードを得る(文字認識)。ステップS
165で認識結果を修正制御手段2へ送出する。
【0046】なお、認識手段3は、文字コードを返すの
みでなく、修正制御手段2からの制御信号により、基本
ストローク認識の結果の基本ストローク番号、または部
分パターン認識の結果の部分パターン番号、または部分
パターンの位置情報も返すことができる。図7bは修正
制御手段2から送られる制御信号の具体例を示してお
り、この場合部分パターン番号と文字コードと部分パタ
ーンの位置情報を修正制御手段2に返す。
【0047】図5にもどり、修正制御手段2はステップ
S160で認識手段3を起動する際に、文字コードと部
分パターン番号と部分パターンの位置情報を出力するよ
う指示する前記制御信号を送出するものとする。
【0048】
【外3】
【0049】修正制御手段2は認識手段3からの前記結
果を受けて、ステップS150で記入枠9の記入枠テー
ブル6に、文字コード12、部分パターン番号13、そ
の位置情報14、部分パターン番号15、その位置情報
16をセットする。そして、ステップS170で表示手
段5を起動し記入枠テーブル6をもとに図6bのように
記入枠9に”抗”の文字フォント11を表示する。
【0050】この場合、得られた結果は意図していた文
字”杭”とは異なる誤認識結果”抗”となっている。し
かし、両者の違いは”へん”の部分のみであるので、筆
記者は意図した文字を得るため図6cのように”へん”
の部分だけの修正文字パターン17を再筆記すればよ
い。ここで図6cには示していないが、実際には”抗”
の文字フォント11が表示されている上に再筆記するこ
とになる。
【0051】修正文字パターン17が入力手段1から再
び修正制御手段2へ送出されると、直前の認識結果”
抗”の情報が記入枠9の記入枠テーブル6にセットされ
ているので、ステップS100の条件を満足する。次に
ステップS110に進み、部分パターン入力判定手段2
aを起動し、部分パターン入力であるか否かの判定を行
う。
【0052】部分パターン入力判定手段2aの処理を、
図11のフローチャートを用いて説明する。まず、ステ
ップS111で図6cの記入枠テーブル6から部分パタ
ーンの位置情報14と16を作業用バッファ8に読みこ
む。次にステップS112で筆跡データが記入枠9のど
の位置に書かれたかを判定する。図6cの筆跡データの
場合、X、Y座標の最大、最小値を求め、この4つが全
て記入枠9の左半分に含まれることから、この入力デー
タは記入枠9の左に入力されたと判定する。
【0053】ステップS113でステップS112の判
定結果と、ステップS111で読み込んだ位置情報を比
較し、一致するものがあればステップS114で部分パ
ターン入力であると判定する。図6cの筆跡データの場
合、前記判定結果”左”と、作業用バッファ8に読み込
まれた位置情報14と16のうち、位置情報14のL
(左)が一致するので、部分パターン入力であると判定
する。そして、部分パターン入力判定手段2aは作業用
バッファ8に部分パターン位置情報14を格納する。
【0054】図5に戻り、前記ステップS110で部分
パターン入力であると判定した場合、ステップS120
の条件を満たし、ステップS130で認識手段3を起動
する。この際、修正制御手段2から認識手段3に部分パ
ターン認識の結果を出力するよう指示する制御信号を送
出し、部分パターン認識処理を行わせて、部分パターン
番号を得る。
【0055】
【外4】
【0056】次に、ステップS140に進み、修正文字
決定手段2bを起動する。修正文字決定手段2bは記入
枠9の記入枠テーブル6の内容と、部分パターン認識処
理の結果を用いて、修正文字テーブル7を参照する。そ
の処理を図12のフローチャートを用いて説明する。
【0057】
【外5】
【0058】次にステップS142でこの部分パターン
の位置とは異なる位置情報を持つ部分パターン番号とそ
の位置情報を記入枠テーブル6から作業用バッファ8へ
読み込む。例えば図6cの場合、作業用バッファ8に格
納された前述のステップS112の判定結果である左を
用いて、記入枠テーブル6からは位置情報がR(右)で
ある部分パターン番号15と位置情報16を作業用バッ
ファ8に読み込む。
【0059】次にステップS143で、この両方の部分
パターン番号を基に、修正文字テーブル7を参照し、テ
ーブル中の内容と一致する文字の文字コードを修正結果
とする。
【0060】
【外6】
【0061】そして、ステップS150で図6dの記入
枠テーブル6に示すように”杭”の文字情報をセット
し、ステップS170で表示手段5を起動して記入枠9
に”杭”の文字フォント18を表示して、筆記者の意図
した文字を得ることができる。
【0062】本実施例では、部分パターン入力判定手段
2aは入力された筆跡データをもとに部分パターンの入
力であるか否かを自動判定しているが、例えば部分パタ
ーン入力であるという設定を行うための設定メニューを
表示し、筆記者がこれを選択したことを検知して、部分
パターン入力であると判定することも可能である。
【0063】また本実施例では、入力パターンの位置判
定をX座標、Y座標の最大値、最小値を用いて行った
が、これは部分パターンの重心や、各ストロークの中点
を求め、その中点同士の重心などを用いてもよい。
【0064】また、本実施例では修正したストロークの
認識を行い修正文字テーブル7を参照し、最終的な認識
結果を得たが、修正ストロークを含めたすべてのストロ
ークを認識手段3で認識し、修正文字テーブル7を使用
しないで認識結果を得ても良い。
【0065】以上のように本実施例によれば、認識処理
の結果が文字の”へん”や”つくり”などの一部が異な
る誤認識となってしまった場合、筆記者は文字全部を再
度入力し直すのではなく、意図した文字と異なる部分の
みを再筆記するだけで意図した認識結果を得ることがで
き、人の直観にあった修正が行える。また、一部を再筆
記するだけで良いので修正作業の簡略化がはかれ、修正
作業の時間の短縮や、書き直すための労力の軽減が実現
できる。
【0066】実施例2.図13は本発明の第2の実施例
の文字認識装置の簡単な構成図である。図において、
1、3、4、5、8は図1と同一である。25は追加修
正が設定されている場合は認識結果の修正処理を行い、
それ以外は通常の認識処理を行うよう制御する修正制御
手段、26は文字記入枠に記入された筆跡データの認識
結果を格納した記入枠テーブル、27は修正文字を決定
するために用いる修正文字テーブルである。図14は図
13の修正制御手段25の構成図を示しており、25a
は追加修正の設定を行う追加修正設定手段、25bは修
正文字テーブル27をもとに修正文字を決定する修正文
字決定手段である。
【0067】図15は記入枠テーブル26の構成を示し
ている。記入枠テーブル26は、文字記入枠1個に1つ
用意されているもので、その記入枠に表示されている文
字の文字コード情報を格納している。図16は修正文字
テーブル27の構成を示しており、認識対象文字につい
て、その文字を、他の文字コードと、基本ストローク番
号と、入力ストロークの始点の位置情報とで表したテー
ブルである。図16では文字”三”は”二”のシフトJ
ISコード93f1と図8のストローク番号K1(横棒
を表す)と入力ストロークの始点の位置情報Ym(Y座
標が文字枠の高さの1/3から2/3の範囲に位置する
ことを表す)とから構成されるといった情報を格納した
ものである。
【0068】図17は修正制御手段25における処理の
流れを示すフローチャートである。図18は文字記入の
流れを、記入枠テーブル26の内容とともに示したもの
であり、28は記入枠、29、30は記入枠28に”
三”を意図して筆記された文字パターンを構成するスト
ローク、31はストローク29、30を一文字として認
識した認識結果の文字フォント、32は文字フォント3
1の文字コード、33は追加筆記されたストローク、3
4は文字フォント31とストローク33により得られた
認識結果の文字フォント、35は文字フォント34の文
字コードである。図19は修正文字決定手段25bの処
理の流れを示すフローチャートである。
【0069】次に動作を説明する。図17のフローチャ
ートを基に、図18のaからdの具体的な文字記入例を
参照しながら、修正制御手段25の動作を説明する。図
18aで記入枠28にストローク29、30が入力され
ると、その筆跡データは入力手段1から修正制御手段2
5に送られる。この状態では記入枠28の記入枠テーブ
ル26には何も記入されていないので、図17のステッ
プS200で条件を満たさず、ステップS250へ進
む。すなわち認識手段3を起動し認識処理を行う。認識
手段3は実施例1と同様な認識処理を行う。
【0070】この実施例では図18aのストローク29
を続けて筆記したため”二”という認識結果が得られ
た。修正制御手段25は認識手段3からの前記結果を受
けて、ステップS240で図18bのように記入枠28
の記入枠テーブル26に、文字コード32をセットす
る。そして、ステップS260で表示手段5を起動し記
入枠28に”二”の文字フォント31を表示する。
【0071】この場合、得られた結果は意図していた文
字”三”とは異なる誤認識結果”二”となっている。こ
こで筆記者は意図した文字を得るため追加修正設定手段
25aにより、追加修正設定を行い、図18cのよう
に”二”の文字が表示されている上にストローク33を
追加筆記する。ここで、追加修正設定手段25aは例え
ば記入枠の一部に設定のメニューを表示し筆記者が選択
することで実現する。
【0072】追加筆記した筆跡データが入力手段1から
再び修正制御手段25に送出されると、直前の認識結
果”二”の情報が記入枠28の記入枠テーブル26にセ
ットされているので図17のステップS200の条件を
満たし、ステップS210に進む。ここで追加修正設定
が行われている場合は、ステップS210の条件を満た
し、ステップS220で認識手段3を起動する。この
際、修正制御手段25から認識手段3に基本ストローク
認識の結果を出力するよう指示する制御信号を送出し、
基本ストローク認識を行わせて、基本ストローク番号を
得る。図18cの場合、図8の基本ストローク辞書か
ら、基本ストローク番号K1(横棒を表す)が得られ
る。
【0073】次にステップS230で修正文字決定手段
25bを起動し、前記基本ストローク認識処理の結果
と、記入枠28の記入枠テーブル26の文字コード32
と、追加筆記したストローク33の始点座標を用いて修
正文字テーブル27を参照する。
【0074】修正文字決定手段25bの処理を、図19
のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS
231で前記基本ストローク認識の結果の基本ストロー
ク番号を認識手段3から受け取る。次に、ステップS2
32で記入枠28の記入枠テーブル26から文字コード
32を作業用バッファ8に読み込む。次にステップS2
32でこの文字コード32と、前記ステップS231で
得られた基本ストローク番号K1と、ストローク33の
始点座標を基に、修正文字テーブル27を参照する。
【0075】本実施例の場合、修正文字決定手段25b
は記入枠テーブル26の文字コード32の93f1
(二)と、基本ストローク番号K1と、その始点の記入
位置から、文字”三”が修正文字であると決定する。そ
して、ステップS240で図18dのように”三”の文
字コード35を記入枠28の記入枠テーブル26にセッ
トし、ステップS260で表示手段5を起動して記入枠
28に”三”の文字フォント34を表示することで筆記
者の意図した文字を得ることができる。
【0076】本実施例では追加修正設定手段25aを、
記入枠の一部に設定のメニューを表示することで実現し
ていたが、実施例1のように、修正文字テーブル27の
情報を参照して追加筆記であるか否かを判定してもよ
い。その他にも追加修正設定を行うジェスチャを用意し
ておき、入力された筆記データがこのジェスチャである
かを判定して追加修正の設定を行ってもよい。なお、ジ
ェスチャとは「Windows for Pens U
ser Interface Specificati
on Version 1.4 Revision
0.7」(マイクロソフト社 1992年発行)のpp
30に記載されているように、筆跡パターンをある動作
に割り当てたものであり、例えば左回りのループを筆記
すると、文字の複写を行うといったものである。
【0077】また、本実施例では修正したストロークの
みの認識を行い修正文字テーブル27を参照し、最終的
な認識結果を得たが、修正ストロークを含めたすべての
ストロークを認識手段3で認識し、修正文字テーブル2
7を使用しないで認識結果を得てもよい。
【0078】以上のように本実施例によれば、認識処理
が誤認識となってしまった場合でも、誤認識結果にいく
つかのストロークを追加することで意図した文字が得ら
れる場合は、筆記者は文字全部を再度入力し直すのでは
なく、必要なストロークを追加筆記するだけで正しい認
識結果を得ることができ、人の直観にあった修正が行え
る。また、一部のストロークを追加筆記するだけで良い
ので、修正作業の簡略化がはかれ、修正作業の時間の短
縮や、書き直すための労力の軽減が実現できる。
【0079】実施例3.図20は本発明の第3の実施例
の文字認識装置の簡単な構成図である。図において、
1、3、4、5、8は図1と同一であり、36はストロ
ーク修正が設定されている場合は認識結果の修正を行
い、それ以外は通常の文字認識処理を行うよう制御する
修正制御手段、37は筆跡データ格納バッファである。
図21は修正制御手段36の構成図を示しており、36
aはストローク修正の設定を行うストローク修正設定手
段、36bは修正するストロークを選択する修正ストロ
ーク選択手段、36cはストローク修正後の筆跡データ
を再構成する筆跡データ再構成手段である。
【0080】図22は筆跡データ格納バッファ37の構
成を示している。筆跡データ格納バッファ37は、文字
記入枠1個に対し1つ用意され、入力手段1から送られ
てきた各ストロークの座標点系列データを格納したもの
であり、図22に示すように、1画目のストロークの座
標点系列データ、2画目のストロークの座標点系列デー
タ、3画目のストロークの座標点系列データ、…のよう
に入力順に従い座標点系列データを格納したものであ
る。
【0081】図23は修正制御手段36における処理の
流れを示すフローチャートである。図24は文字記入の
流れを筆跡データ格納バッファ37の内容とともに示し
たものであり、38は記入枠、39〜41は記入枠38
の中に”提”を意図して筆記された文字パターンの1画
目から3画目のストローク、42は前記文字パターンの
認識結果の文字フォント、43は修正のためにストロー
ク40のかわりに再筆記されたストローク、44はスト
ローク40をストローク43に置き換えた文字パターン
の認識結果の文字フォント、45〜47はそれぞれスト
ローク39〜41の座標点系列データ、48は修正スト
ローク43の座標点系列データである。
【0082】図25は修正ストローク選択手段36bの
処理の流れを示すフローチャートである。図26は筆跡
データ再構成手段36cの処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【0083】次に動作を説明する。図23のフローチャ
ートを基に、図24のaからfの具体的な文字記入例を
参照しながら、修正制御手段36の動作を説明する。図
24aのように記入枠38に文字パターンが筆記される
と、その筆跡データが入力手段1から修正制御手段36
に送られ、図23のステップS300で認識手段3を起
動する。認識手段3は実施例1と同様な認識処理を行
い、結果を修正制御手段36へ返す。表示手段5は、ス
テップS310でその結果を表示する。本実施例の場
合、図24aのストローク40が短いため、”堤”と認
識され図24bのように文字フォント42が記入枠38
に表示される。これは筆記者が意図した文字とは異なっ
ている。ここで筆記者がストローク修正設定手段36a
によりストローク修正の設定を行うと図23のステップ
S320の条件を満たし、ステップS330に進む。こ
こで、ストローク修正設定手段36aは例えば記入枠の
一部に設定メニューを表示し筆記者が選択することで実
現できる。なお、このとき別の記入枠に文字が筆記され
るとステップS320でストローク修正の指示がなかっ
たとみなし、処理を終了する。
【0084】ステップS330では修正ストローク選択
手段36bを起動する。修正ストローク選択手段36b
の処理の流れを図25のフローチャートを用いて説明す
る。先ずステップS331で記入枠38の筆跡データ格
納バッファ37を基に筆跡データを図24cのように再
表示する。ステップS332では筆記者が指定したスト
ロークを修正ストロークとして選択する。具体的には、
筆記者がペンでタップした位置座標と最も近い座標を持
つストロークを選択するなどにより実現できる。図24
cでストローク40が選択されると、ステップS353
で図24dに示すように選択されたストローク40を表
示から消去する。
【0085】次に、図23にもどりステップS340
で、筆跡データ再構成手段36cを起動する。ここで筆
跡データ再構成手段36cの処理の流れを図26のフロ
ーチャートを用いて説明する。ステップS341では入
力手段1から図24eに示す修正ストローク43の座標
点系列データ48を作業用バッファ8に受け取る。次
に、ステップS342で前記修正ストローク選択手段3
6bによって選択されたストローク40に対応する座標
点系列データ46を修正ストローク43の座標点系列デ
ータ48で置き換える。次に、ステップS343で座標
点系列データ45、48、47…を1文字の筆跡データ
として認識手段3へ送出する。
【0086】図23にもどり、ステップS300で、再
構成された筆跡データに対して再認識処理を行い、意図
した文字である”提”を得る。そしてステップS310
で表示手段5を起動し最終的に図24fのように”提”
の文字フォント44を記入枠38上に表示して筆記者が
意図した文字を得ることができる。
【0087】本実施例の修正ストローク選択手段36b
では、選択されたストロークを表示から消去していた
が、例えば表示する色を変える、破線で表示するなどで
もよい。また本実施例では筆跡データを再構成して認識
をしていたが、認識結果の基本ストローク情報を格納し
ておき、その結果と修正ストロークの基本ストローク情
報とで再認識を行うように認識手段を構成してもよい。
また本実施例ではストローク修正設定手段36aを、記
入枠の一部に設定のメニューを表示することで実現して
いたが、その他にもストローク修正設定用のジェスチャ
を用意しておき、入力された筆記データがこのジェスチ
ャであるかを判定することによっても実現可能である。
さらに、本実施例の筆跡データ再構成手段36cでは1
つの誤りストロークを1つの修正ストロークに置き換え
ていたが、1つの誤りストロークを複数の修正ストロー
クに、あるいは複数の誤りストロークを1つの修正スト
ロークに置き換えてもよい。
【0088】以上のように本実施例によれば、一部のス
トロークの入力誤りで認識処理の結果が誤認識となって
しまった場合でも、再表示された筆跡データをみて修正
したいストロークのみを書き直すだけで意図した文字を
得ることができ、修正作業の簡略化がはかれる。
【0089】実施例4.図27は本発明の第4の実施例
の文字認識装置の簡単な構成図である。図において、
1、3、4、5、37は図20と同一であり、48は筆
順修正が設定されている場合は認識結果の修正を行い、
それ以外は通常の文字認識処理を行うよう制御する修正
制御手段である。図28は図27の修正制御手段48の
構成図を示しており、48aは筆順修正の設定を行う筆
順修正設定手段、48bは筆順の情報を記入枠上に表示
する筆順情報表示手段、48cは筆順の再設定を行う筆
順再設定手段である。
【0090】図29は修正制御手段48における処理の
流れを示すフローチャートである。図30は文字記入の
流れを筆跡データ格納バッファ37の内容とともに示し
たものであり、49は記入枠、50〜52は記入枠49
の中に”打”を意図して筆記された文字パターンの1画
目から3画目のストローク、53は最終的な認識結果、
54〜56はそれぞれストローク50〜52の座標点系
列データである。図31は筆順再設定手段48cの処理
の流れを示すフローチャートである。
【0091】次に動作を示す。図29のフローチャート
を基に、図30のaからeの具体的な文字記入例を参照
しながら、修正制御手段48の動作を説明する。図30
aのように記入枠49に文字パターンが筆記されると、
その筆跡データが入力手段1から修正制御手段48に送
られ、図29のステップS400で認識手段3を起動す
る。認識手段3は実施例1と同様な認識処理を行い、修
正制御手段48に結果を返す。表示手段5は、ステップ
S410でその結果を表示する。
【0092】認識辞書4の構成により、認識手段3で”
打”と認識するためには図30aにおいて、ストローク
50、52、51の筆順で筆記する必要がある場合、実
際にストローク50、51、52の順序で筆記されると
誤認識となる。このとき、筆記者が誤認識の原因は筆順
誤りであると判断して、筆順修正設定手段48aにより
筆順修正の設定を行うと、図29のステップS420の
条件を満たし、修正制御手段48はステップS430で
筆順情報表示手段48bを起動する。ここで、筆順修正
設定手段48aは例えば記入枠の一部に設定のメニュー
を表示し筆記者が選択することで実現できる。なお、こ
のとき別の記入枠に文字が筆記されるとステップS42
0でストローク修正の指示がなかったとみなし、処理を
終了する。
【0093】筆順情報表示手段48bでは、筆跡データ
格納バッファ37の座標点系列データをもとに、筆跡デ
ータを再表示するとともに、図30bに示すように、座
標点系列データが格納されている順に、筆順を表す記号
〜を表示し、筆跡データと筆順情報を併せて表示す
る。
【0094】次にステップS440で筆順再設定手段4
8cを起動する。筆順再設定手段48cの処理の流れを
図31のフローチャートを用いて説明する。先ずステッ
プS441でペンタップ等で筆記者が指定したストロー
クを選択する。例えば図30cで筆記者はストローク5
1と52の上をペンで指示してこの2つのストロークを
選択する。次にステップS442で、選択されたストロ
ークに対応する筆跡データ格納バッファ37内の座標点
系列データを入れ換え、筆順を正しく再構成する。図3
0dの例ではストローク51に対応する座標点系列デー
タ55とストローク52に対応する座標点系列データ5
6を入れ換える。そして、ステップS443で、座標点
系列データ入れ換え後の筆跡データを一文字分の筆跡デ
ータとして認識手段3へ送出する。
【0095】図29にもどり、ステップS400で、筆
順を再構成された筆跡データに対して再認識処理を行
い、意図した文字である”打”を得る。そして、ステッ
プS410で表示手段5を起動し最終的に図30eのよ
うに”打”の文字フォント53を記入枠49上に表示し
て筆記者が意図した文字を得ることができる。
【0096】本実施例では筆順修正設定手段48aを、
記入枠の一部に設定のメニューを表示することで実現し
ていたが、その他にも筆順修正設定用のジェスチャを用
意しておき、入力された筆記データがこのジェスチャで
あるかを判定することによっても実現可能である。
【0097】以上のように本実施例によれば、筆順の誤
りで認識処理の結果が誤認識となってしまった場合で
も、文字全体を書き直すのではなく、再表示された筆跡
データをみて筆順の修正を行うだけで意図した文字を得
ることができ、修正作業の簡略化がはかれる。
【0098】実施例5.図32は本発明の第5の実施例
の文字認識装置の簡単な構成図である。図において、
1、3、4、5、37は図20と同一であり、57は分
離修正が設定されている場合は認識結果の修正を行い、
それ以外は通常の文字認識を行うよう制御する修正制御
手段である。図33は図32の修正制御手段57の構成
図を示しており、57aは分離修正の設定を行う分離修
正設定手段、57bはストロークを構成する座標点系列
データを分離するストローク分離手段である。
【0099】図34は修正制御手段57における処理の
流れを示すフローチャートである。図35は文字記入の
流れを筆跡データ格納バッファ37の内容とともに示し
た図であり、58は記入枠、59〜63は記入枠58の
中に”糸”を意図して筆記された文字パターンのストロ
ーク、64はストロークの分離を指示するために筆記さ
れた分離指示ストローク、65は最終的な認識結果の文
字フォント、66、67、68はそれぞれストローク5
9、60、63の座標点系列データ、66a、66bは
それぞれ、座標点系列データ66を二つに分割した前半
部、後半部である。図36はストローク分離手段57b
の処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】次に動作の説明を行う。図34のフローチ
ャートを基に、図35のaからdの具体的な文字記入例
を参照しながら、修正制御手段57の動作を説明する。
図35aのように記入枠58に文字パターンが筆記され
ると、その筆跡データが入力手段1から修正制御手段5
7に送られ、図34のステップS500で認識手段3を
起動する。認識手段3は実施例1と同様な認識処理を行
い、修正制御手段57へ結果を返す。表示手段5は、ス
テップS510でその結果を表示する。
【0101】認識辞書4の構成により、認識手段3で”
糸”と認識するためには図35aにおいて、ストローク
59を2画に分けて筆記する必要がある場合には、認識
処理の結果は誤認識となる。ここで筆記者が、誤認識の
原因はストローク59を2画で筆記すべきところを、実
際には1画で筆記したためであると判断した場合は、分
離修正設定手段57aにより分離修正の設定を行う。こ
のとき図34のステップS520の条件を満たし、ステ
ップS530で筆跡データ格納バッファ37を基に図3
5bのように筆跡データを再表示する。ここで、分離修
正設定手段57aは例えば記入枠の一部に設定のメニュ
ーを表示し筆記者が選択することで実現できる。なお、
このとき別の記入枠に文字が筆記されるとステップS5
20でストローク修正の指示がなかったとみなし、処理
を終了する。
【0102】次に、修正制御手段57はステップS54
0でストローク分離手段57bを起動する。ストローク
分離手段57bの処理の流れを図36のフローチャート
を用いて説明する。筆記者がストローク59を2画に分
離するために、図35cに示すような分離を指示する分
離指示ストローク64を入力すると、ストローク分離手
段57bはステップS541で、その筆跡データを入力
手段1から受け取る。次にステップS542で入力され
た分離指示ストローク64と、それと交わるストローク
59との交点を検出し、ストローク59上の分離位置と
する。ここで、交点が複数検出された時は、分離指示ス
トローク64の始点に最も近いものを交点とする。
【0103】次にステップS543で、ストローク59
に対応する座標点系列データ66を、分離位置を基に2
つに分割する。例えば66の座標点系列データのうち、
分離位置より時系列的に前の座標点系列データ群を新た
に66aに、時系列的に後の座標点系列データ群を新た
に66bに分割する。そして、図35cの筆跡データ格
納バッファ37に示すように1画目のストロークの座標
点系列データを66a、2画目のストロークの座標点系
列データを66bとして格納し、以下3画目のストロー
クの座標点系列データを67、…のように格納し直す。
そしてステップS544で、格納し直された座標点系列
データを1文字分の筆跡データとして認識手段3へ送出
する。
【0104】図34にもどり、ステップS500で、再
構成された筆跡データに対して認識手段3を起動し再認
識処理を行い、意図した文字である”糸”を得る。そし
て、ステップS510で表示手段5を起動し最終的に図
35dに示すように”糸”の文字フォントを記入枠58
上に表示して、筆記者が意図した文字を得ることができ
る。
【0105】本実施例では分離修正設定手段57aを、
記入枠の一部に設定のメニューを表示することで実現し
ていたが、その他にも分離修正設定用のジェスチャを用
意しておき、入力された筆記データがこのジェスチャで
あるかを判定することによっても実現可能である。
【0106】以上のように本実施例によれば、ストロー
クを続けたために認識処理の結果が誤認識となってしま
った場合でも、文字全体を書き直すのではなく、再表示
された筆跡データをみてストロークを分離する指示を行
うだけで意図した文字を得ることができ、修正作業の簡
略化がはかれる。
【0107】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0108】第1の発明では入力手段に修正に関わる文
字の一部が入力された場合には、修正制御手段が認識さ
れた結果の修正処理を行うので、認識処理の結果、誤認
識となった場合、意図した文字と異なる部分のみを入力
するだけで意図した認識結果を得ることができ、人の直
感にあった修正が行える。また、文字の一部を入力する
だけで良いので修正作業の簡略化がはかれ、修正作業時
間の短縮や、書き直すための労力軽減が実現できる。
【0109】第2の発明では、修正制御手段が記入枠テ
ーブルの文字情報の有無により、入力手段に手書き文字
が入力されたか、修正に関わる文字の一部が入力された
かを判定するので、ユーザーが修正時に修正設定する為
の指示を与える必要がなくなり、修正作業の簡略化がは
かれる。
【0110】第3の発明では、認識手段が修正制御手段
からの指示により、認識された文字のストロークやパタ
ーンの部分情報を修正制御手段に伝えるので、修正制御
手段でストロークやパターンの部分情報のみの修正を行
うことができ、修正作業の簡略化がはかれる。
【0111】第4の発明では、認識手段により認識され
た部分パターン番号及びその位置情報を含んだ認識され
た文字に関わる文字情報を格納する記入枠テーブルを備
え、修正制御手段が修正に関わる文字の一部の記入枠の
位置と記入枠テーブルに格納された位置情報とを比較す
るので、修正が必要な文字のストロークやパターンを自
動的に特定することができ修正作業の簡略化がはかれ
る。
【0112】第5の発明では、認識手段が修正が必要な
部分パターンを認識して修正制御手段に伝え、修正制御
手段が記入枠テーブルに格納された文字情報のうち、修
正が必要な部分パターンを認識した部分パターン番号に
入れ替えるので、修正時間の短縮化がはかれる。
【0113】第6の発明では、修正制御手段が記入枠に
格納された文字コードと、認識手段により認識された基
本ストローク番号と、追加されたストロークの記入枠の
座標とを参照して文字を修正しているので、修正のため
に必要なストロークを追加筆記するだけで、正しい認識
結果を得ることができるので、修正作業の簡略化がはか
れる。
【0114】第7の発明では、入力された文字パターン
のストロークの座標点系列データを筆跡データ格納バッ
ファに格納し、修正が必要なストロークの筆跡データ格
納バッファに格納されている座標点系列データのみを変
更することにより文字を修正するので、修正時間の短縮
化がはかれる。
【0115】第8の発明では、入力された文字パターン
を表示装置に表示させ、修正が必要なストロークを特定
して消去し、新たなストロークの座標点系列データと入
れ替えて文字を認識するので、人の直感にあった修正が
行えるとともに、修正作業の簡略化がはかれる。
【0116】第9の発明では、入力された文字パターン
のストロークの座標点系列データを筆跡データ格納バッ
ファに格納し、文字を修正するための修正情報により筆
跡データ格納バッファに格納されている座標点系列デー
タを変更しているので、人の直感にあった修正が行える
とともに、修正作業の簡略化、修正作業の短縮、労力の
軽減がはかれる。
【0117】第10の発明では、入力された文字の筆順
を入力パターンとともに表示し、修正が必要なストロー
クの筆順のみを変更することにより文字の修正が行える
ので、修正作業の簡略化がはかれる。
【0118】第11の発明では、入力パターンを表示
し、分離の必要なストロークを指定するだけで文字の修
正が行えるので、修正作業の簡略化が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の文字認識装置の構成図。
【図2】実施例1における修正制御手段2の構成図。
【図3】実施例1における記入枠テーブル6の一例を示
した図。
【図4】実施例1における修正文字テーブル7の一例を
示した図。
【図5】実施例1における修正制御手段2の処理の流れ
を示すフローチャート。
【図6】実施例1において、実際にデータが入力された
場合の具体例を示した図。
【図7】実施例1における認識手段3の処理の流れを示
すフローチャート。
【図8】基本ストローク辞書の概念図。
【図9】部分パターン辞書の概念図。
【図10】文字辞書の概念図。
【図11】実施例1における部分パターン入力判定手段
2aの処理の流れを示すフローチャート。
【図12】実施例1における修正文字決定手段2bの処
理の流れを示すフローチャート。
【図13】実施例2の文字認識装置の構成図。
【図14】実施例2における修正制御手段25の構成
図。
【図15】実施例2における記入枠テーブル26の一例
を示した図。
【図16】実施例2における修正文字テーブル27の一
例を示した図。
【図17】実施例2における修正制御手段25の処理の
流れを示すフローチャート。
【図18】実施例2において、実際にデータが入力され
た場合の具体例を示した図。
【図19】実施例2における修正文字決定手段25bの
処理の流れを示したフローチャートである。
【図20】実施例3の文字認識装置の構成図。
【図21】実施例3の修正制御手段36の構成図。
【図22】実施例3における筆跡データ格納バッファ3
7の一例を示した図。
【図23】実施例3における修正制御手段36の処理の
流れを示すフローチャート。
【図24】実施例3において、実際にデータが入力され
た場合の具体例を示した図。
【図25】実施例3における修正ストローク選択手段3
6bの処理の流れを示したフローチャート。
【図26】実施例3における筆跡データ再構成手段の処
理36cの流れを示したフローチャート。
【図27】実施例4の文字認識装置の構成図。
【図28】実施例4の修正制御手段48の構成図。
【図29】実施例4における修正制御手段48の処理の
流れを示すフローチャート。
【図30】実施例4において、実際にデータが入力され
た場合の具体例を示した図。
【図31】実施例4における筆順再設定手段48cの処
理の流れを示したフローチャート。
【図32】実施例5の文字認識装置の構成図。
【図33】実施例5の修正制御手段57の構成図。
【図34】実施例5における修正制御手段57の処理の
流れを示すフローチャート。
【図35】実施例5において、実際にデータが入力され
た場合の具体例を示した図。
【図36】実施例5におけるストローク分離手段57b
の処理の流れを示したフローチャート。
【図37】従来例の候補文字選択の動作を説明する図。
【図38】従来例の文字認識装置のブロック図。
【図39】従来例の修正方式を示す図。
【符号の説明】
1 入力手段 2 修正制御手段 2a 部分パターン入力判定手段 2b 修正文字決定手段 3 認識手段 4 認識辞書 5 表示手段 6 記入枠テーブル 7 修正文字テーブル 8 作業用バッファ 9 記入枠 25 修正制御手段 25a 追加修正設定手段 25b 修正文字決定手段 26 記入枠テーブル 27 修正文字テーブル 28 記入枠 36 修正制御手段 36a ストローク修正設定手段 36b 修正ストローク選択手段 36c 筆跡データ再構成手段 37 筆跡データ格納バッファ 38 記入枠 48 修正制御手段 48a 筆順修正設定手段 48b 筆順情報表示手段 48c 筆順再設定手段 49 記入枠 57 修正制御手段 57a 分離修正設定手段 57b ストローク分離手段 58 記入枠

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き文字又は該手書き文字の修正に関
    わる文字の一部が入力される記入枠を有しこの記入枠へ
    の入力にもとづく入力データを出力する入力手段と、文
    字情報を格納した認識辞書と、前記入力手段から取り出
    された入力データと前記認識辞書に格納された前記文字
    情報を比較し文字を認識する認識手段と、前記認識手段
    により認識された結果を表示する表示手段とを備えた文
    字認識装置において、前記入力手段に前記手書き文字が
    入力された場合には、前記認識手段に文字を認識させて
    前記表示手段に認識結果を表示させ、前記入力手段に前
    記修正に関わる文字の一部が入力された場合には、前記
    認識された結果の修正処理を行い前記表示手段に修正結
    果を表示させる修正制御手段を設けたことを特徴とする
    文字認識装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段により認識された文字に関
    わる文字情報を格納する記入枠テーブルを備え、前記修
    正制御手段は前記記入枠テーブルの前記文字情報の格納
    有無により、前記入力手段に前記手書き文字が入力され
    たか、前記修正に関わる文字の一部が入力されたかを判
    定することを特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、前記修正制御手段から
    の指示により、前記認識された文字のストロークやパタ
    ーンの部分情報を前記修正制御手段に伝えることを特徴
    とする請求項1記載の文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段により認識された文字の
    ‘へん’や‘つくり’等の部分パターン番号及び該部分
    パターン位置情報を含んだ認識された文字に関わる文字
    情報を格納する記入枠テーブルを備え、前記修正制御手
    段は、前記入力手段に入力された前記修正に関わる文字
    の一部の前記記入枠の位置と、前記記入枠テーブルに格
    納された前記部分パターン位置情報とを比較することに
    より、前記認識された文字の修正に関わる部分パターン
    を特定することを特徴とする請求項1記載の文字認識装
    置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、前記特定された部分パ
    ターンを認識してその部分パターン番号を前記修正制御
    手段に伝え、前記修正制御手段は、前記記入枠テーブル
    に格納された文字情報のうち前記特定された部分パター
    ン番号を、前記認識された部分パターン番号に入れ替
    え、前記表示手段に修正された文字として表示させるこ
    とを特徴とする請求項4記載の文字認識装置。
  6. 【請求項6】 前記認識手段により認識された文字の文
    字コードを格納する記入枠テーブルを備え、前記認識手
    段は、前記入力手段の記入枠に前記修正に関わる文字の
    一部として追加筆記されたストロークを認識してその基
    本ストローク番号を前記修正制御手段に伝え、前記修正
    制御手段は、前記記入枠テーブルに格納された文字コー
    ドと、前記認識手段により認識された基本ストローク番
    号と、前記追加筆記されたストロークの前記記入枠の座
    標とを参照することにより、前記認識された結果の修正
    処理を行うことを特徴とする請求項1記載の文字認識装
    置。
  7. 【請求項7】 前記入力手段の記入枠に入力された文字
    パターンのストロークの座標点系列データを格納する筆
    跡データ格納バッファを備え、前記入力手段に前記手書
    き文字が入力された場合、前記修正制御手段は、前記認
    識手段に、前記座標点系列データを用いて文字を認識さ
    せ、前記入力手段に前記修正に関わる文字の一部が入力
    された場合、前記修正制御手段は、前記筆跡データ格納
    バッファの前記修正に関わる文字の一部に相当する前記
    座標点系列データを変更することにより、前記認識され
    た結果の修正処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の文字認識装置。
  8. 【請求項8】 前記修正制御手段は、前記入力された文
    字パターンを前記表示装置に表示させ、修正に関わる前
    記文字パターンのストロークを特定して消去し、前記修
    正に関わる文字の一部として入力された新たなストロー
    クの前記座標点系列データを前記消去したストロークの
    座標点系列データと入れ替えて、前記認識手段に認識さ
    せることを特徴とする請求項7記載の文字認識装置。
  9. 【請求項9】 手書き文字又は該手書き文字の修正に関
    わる修正情報が入力される記入枠を有しこの記入枠への
    入力にもとづく入力データを出力する入力手段と、文字
    情報を格納した認識辞書と、前記入力手段から取り出さ
    れた入力データと前記認識辞書に格納された前記文字情
    報を比較し文字を認識する認識手段と、前記認識手段に
    より認識された結果を表示する表示手段とを備えた文字
    認識装置において、前記入力手段の記入枠に入力された
    文字パターンのストロークの座標点系列データを格納す
    る筆跡データ格納バッファを備え、前記入力手段に前記
    手書き文字が入力された場合、前記認識手段に、前記座
    標点系列データを用いて文字を認識させ、前記入力手段
    に前記修正情報が入力された場合、前記筆跡データ格納
    バッファの前記修正情報に相当する前記座標点系列デー
    タを変更することにより、前記認識された結果の修正処
    理を行い前記表示手段に修正結果を表示させる修正制御
    手段を設けたことを特徴とする文字認識装置。
  10. 【請求項10】 前記修正制御手段は、前記入力された
    文字パターンと該文字パターンの各ストロークの前記入
    力手段に入力された順序を示す記号を前記表示装置に表
    示させ、前記筆跡データ格納バッファに前記入力手段に
    入力されたストロークの順序に座標点系列データを格納
    させ、前記修正情報として入力された筆順変更の必要な
    ストロークを特定し、前記特定されたストロークに対応
    する前記筆跡データ格納バッファに格納された座標点系
    列データの格納順序を変更し、前記認識手段に認識させ
    ることを特徴とする請求項9記載の文字認識装置。
  11. 【請求項11】 前記修正制御手段は、前記入力された
    文字パターンを前記表示装置に表示させ、修正に関わる
    前記文字パターンのストロークを分離する位置を特定
    し、前記特定されたストロークに対応する前記筆跡デー
    タ格納バッファに格納された座標点系列データを前記分
    離されたストロークに対応して分離し、前記認識手段に
    認識させることを特徴とする請求項9記載の文字認識装
    置。
JP6061338A 1994-03-30 1994-03-30 文字認識装置 Pending JPH07271897A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012132244A1 (ja) * 2011-03-31 2012-10-04 パナソニック株式会社 手書き文字入力装置
US8786607B2 (en) 2008-01-28 2014-07-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method of generating personal fonts

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