JPH07121663A - 文字認識方法及び装置 - Google Patents

文字認識方法及び装置

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JPH07121663A
JPH07121663A JP5264860A JP26486093A JPH07121663A JP H07121663 A JPH07121663 A JP H07121663A JP 5264860 A JP5264860 A JP 5264860A JP 26486093 A JP26486093 A JP 26486093A JP H07121663 A JPH07121663 A JP H07121663A
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JP5264860A
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Eiji Takasu
英司 高須
Takashi Harada
隆史 原田
Kazuhiro Matsubayashi
一弘 松林
Tsuneichi Arai
常一 新井
Hiroto Yoshii
裕人 吉井
Shigeki Mori
重樹 森
Katsuhiko Sakaguchi
克彦 阪口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、使用者の独特の筆跡を認識可能な
文字認識方法及び装置であって、使用者が標準の筆跡と
異なる筆跡で入力した場合にそれを報知することによ
り、以降の認識率の向上を図った文字認識方法及び装置
を提供することを目的とする。 【構成】 入力パターンから抽出した特徴パターンとあ
らかじめ用意されている標準の特徴パターンとの類似度
から、該入力パターンの文字認識を行う文字認識装置で
あって、入力パターンの筆跡の違いに対応して標準の特
徴パターンと異なる特徴パターンを記憶するユーザ辞書
106と、該異なる特徴パターンとの類似度に基づいて
入力パターンの文字認識を行う認識部2500と、認識
結果の正解度に基づいて入力パターンの標準の特徴パタ
ーンとしての信頼度を求める認識結果判断部2602
と、前記信頼度が低い場合に警告を出す警告発生部29
04とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字認識方法及び装置に
係り、特にユーザ特有の筆跡も文字認識できる文字認識
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手書きで入力された文字を認識す
る文字認識装置では、入力文字パターン(筆跡情報)か
ら抽出した特徴パターンと、あらかじめ用意されている
認識辞書(基本辞書と呼ぶ)に格納された文字種ごとの
標準特徴パターンとの類似度を計算し、類似度の最も大
きい文字種を認識結果として出力している。しかし、手
書き文字の場合、各個人により記入される文字パターン
(筆跡)が相違するために基本辞書のみでは満足した認
識結果を得ることは難しいとされている。そこで最近で
は基本辞書に加え、使用者の独自の筆跡を辞書に登録す
る筆跡登録手段を持ちあわせた認識装置が発表されてお
り、その個人専用の認識辞書(ユーザ辞書)と前述の基
本辞書とを利用して認識率を向上させる試みがなされて
いる。
【0003】使用者の独自の筆跡として、例えば、各文
字に対する標準の筆順または標準の画数と異なった入力
が行われても、認識可能な文字認識装置もあり、筆順や
画数の情報を考慮せずに認識を行うものや、筆順や画数
の辞書を同一の文字に対して複数個備えるものなどがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、使用者の筆跡を登録する筆跡登録手段に
おいて、登録する筆跡に制限を持たせないために、登録
させた筆跡は全てユーザ辞書に格納されていた。しか
し、この方法に従った場合、次のような状況が起こりえ
る。すなわち、使用者が登録した筆跡が、基本辞書ある
いはユーザ辞書に既に格納されている他の文字の標準パ
ターンと近似、あるいは同一となることがある。このよ
うな状況が生まれた場合、認識辞書内に類似する標準パ
ターンが存在するため、文字の識別が明確になされず、
結果的に認識率が上がらないという悪影響を生み出す。
【0005】また、例えば、学校などで教えている標準
の書き方と異なる書き方をしても認識されるため、ユー
ザが標準と異なる書き方を覚えてしまうという問題があ
った。また、筆順や画数を認識の参考にする認識方法に
おいては、認識されにくい筆順または画数で書いた場
合、もっと認識されやすい書き方が他にあることをユー
ザが知ることができないという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、使用者の独特の筆跡を認識可能な文字認識方法及
び装置であって、使用者が標準の筆跡と異なる筆跡で入
力した場合にそれを報知することにより、以降の認識率
の向上を図った文字認識方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の文字認識方法は、入力パターンから抽出し
た特徴パターンとあらかじめ用意されている標準の特徴
パターンとの類似度から、該入力パターンの文字認識を
行う文字認識方法であって、入力パターンの筆跡の違い
に対応して標準の特徴パターンと異なる特徴パターンを
記憶し、該異なる特徴パターンとの類似度に基づいて入
力パターンの文字認識を行うと共に、前記異なる特徴パ
ターンが使用されることを報知することを特徴とする。
ここで、前記異なる特徴パターンが使用されることによ
り認識率が低下する場合に、警告を行う。また、前記異
なる特徴パターンが使用される場合に、前記異なる特徴
パターンに対応する標準の筆跡を報知する。
【0008】本発明の文字認識装置は、入力パターンか
ら抽出した特徴パターンとあらかじめ用意されている標
準の特徴パターンとの類似度から、該入力パターンの文
字認識を行う文字認識装置であって、入力パターンの筆
跡の違いに対応して標準の特徴パターンと異なる特徴パ
ターンを記憶する記憶手段と、該異なる特徴パターンと
の類似度に基づいて入力パターンの文字認識を行う認識
手段と、前記異なる特徴パターンが使用されることを報
知する報知手段とを備えることを特徴とする。ここで、
前記報知手段は、認識結果の正解度に基づいて入力パタ
ーンの標準の特徴パターンとしての信頼度を求める手段
と、前記信頼度が低い場合に警告を出す手段とを備え、
前記文字認識装置は、前記警告が出力された場合に、該
入力パターンの特徴パターンを前記記憶手段に記憶する
か否かを選択する手段を更に備える。また、前記報知手
段は、標準の特徴パターンに対応する標準の筆跡を報知
する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0010】(実施例1) <本実施例の構成例>図1は本実施例のユーザ登録アプ
リケーションの構成を示すブロック図である。101〜
107の各部は、それぞれオンライン文字認識における
ユーザ登録の機能要素を担当する部分で、GUI(グラ
フィカル・ユーザ・インタフェース)によるウィンドウ
アプリケーション実行部とユーザ辞書部とに大別され
る。
【0011】初期画面部101では登録されているユー
ザの一覧表示を行い、現在設定されているユーザ辞書の
オーナーが確認できる。そのほかの機能としては、新た
にユーザを登録する機能並びにユーザ辞書内の登録文字
を編集するための両指示機能を含んでいる。新規ユーザ
登録部102は上記新規ユーザの登録を実施する場所で
ある。ユーザ辞書編集部103ではユーザ辞書内の文字
を一覧表示させ、個々の文字に対して削除、手書きの再
現を指示することができる。また、新たにユーザの筆跡
による文字を登録するための指示機能も含んでいる。新
規文字登録部104はユーザ辞書編集部103で指示さ
れた文字登録を実施する場所である。手書き文字再現部
105はユーザ辞書編集部103で指示された登録文字
を筆跡順に再現描画する場所である。ユーザ辞書部10
6は、これらの機能を実現するために、登録されている
文字情報を格納している場所である。ここでは複数のユ
ーザがそれぞれ異なるユーザ辞書を所有することにな
る。基本辞書107は、予め装置内に存在する通常の認
識時に用いる辞書である。
【0012】図25は本実施例の文字認識装置の概略構
成を示すブロック図である。
【0013】図25において、2500はROM250
1に記憶された以下のフローチャートに示す制御プログ
ラムやデータなどに従って装置全体を制御するCPU、
2502はCPU2500のワークエリアとして使用さ
れると共に、入力された文字パターン等を記憶するRA
Mである。2503はキーボード、2504は表示画面
上の位置や座標データ等を入力するためのポインティン
グデバイス、2505はこれらキーボード2503、ポ
インティングデバイス2504を制御するためのコント
ローラである。2506は、例えばデジタイザ等の座標
入力部で、この座標入力部2506上で入力ペン250
7等を用いて描かれた文字等の座標データが、入力デー
タとして入力される。
【0014】2508は表示部を制御するための表示用
コントローラ、2509はCRTや液晶等の表示部であ
る。2510はフロッピーディスクやハードディスク等
とのインタフェースを制御する外部メモリコントロー
ラ、2511はフロッピーディスクやハードディスク等
の外部メモリである。前述したユーザ辞書106,基本
辞書107やユーザ名インデックスファイル,文字標準
画数データベースは、この外部メモリ2511に記憶さ
れていて、必要に応じて随時辞書メモリに読み出されて
参照されても良い。2512は上述した各部を接続する
ためのシステムバスである。
【0015】図2はユーザ登録アプリケーションのウィ
ンドウ状態遷移図である。201〜205の各部は、上
記述の機能を実行するウィンドウを表し、システム20
6はこのユーザ登録アプリケーションを終了したときに
制御が返される場所である。図中の矢印は、各ウィンド
ウでのボタンコントロールによる制御コマンドの流れを
示している。以下、その流れとウィンドウの移り変わり
を説明する。
【0016】新規画面部201で「新規ユーザ登録」コ
マンドが指示されると、新規ユーザ登録画面部202が
ポップアップウィンドウの形式で新たに現れる。新規ユ
ーザ登録画面部202で「登録&終了」コマンドが指示
されると、このポップアップウィンドウは消去され、再
び新規画面部201に制御が戻る。新規画面部201で
「ユーザ辞書編集」コマンドが指示されると、新規画面
部201が消去され、新たにユーザ辞書編集部203が
現れる。ここで「新規文字登録」コマンドが指示される
と、新規文字登録画面部204がポップアップウィンド
ウの形式で現れる。このウィンドウでの文字登録操作
は、「終了」コマンドが指示されない限り、繰り返して
実行することができる。
【0017】文字を登録した後に「終了」が指示される
と、新規文字登録画面部204は消去され、ユーザ辞書
編集画面部203に制御が移る。このユーザ辞書編集画
面部203での「文字削除」コマンドも複数回実行が可
能である。さらに「手書き再現」コマンドが指示される
と、手書き文字再現部205がポップアップウィンドウ
の形式で現れる。ウィンドウが表示されると同時に再現
が始まり、「再表示」コマンドにより繰り返し表示する
ことが可能である。「終了」コマンドにより手書き文字
再現部ウィンドウを消去し、制御をユーザ辞書編集画面
部に戻す。ユーザ辞書編集画面部203で「終了」コマ
ンドが指示されると、自分自身のウィンドウを消去し、
新規画面201を再度表示する。従って、ユーザ登録ア
プリケーションを終了することができるのは、初期画面
部201において「終了」コマンドが指示されたときの
みである。
【0018】なお、上述した様に、本ユーザ登録アプリ
ケーション関係のウィンドウ枚数は、画面部202・2
04・205のポップアップウィンドウがそれぞれ表示
されているときは2枚、201あるいは203のウィン
ドウが表示されているときは1枚となっている。
【0019】<本実施例の処理手順例>次に各画面部に
おける機能の詳細と処理の流れを、図3以降を用いて説
明する。
【0020】(初期画面部)まず初期画面部における処
理の流れを、図3のフローチャートと図17とを用いて
説明する。図17の中の1701はメッセージ表示エリ
ア、1702はユーザ名一覧表示及びユーザ登録オーナ
ー表示エリア、1703は登録されているユーザが一画
面に収まり切らないときのためのスクロールバー、17
04から1707はペンタップによって機能を呼び出す
ことができるボタンである。
【0021】さて、ユーザ登録アプリケーションが起動
されると、図3のステップ301でウィンドウを作成す
るが、このときユーザ名インデックスファイルから登録
されているユーザ名を読み込む。このユーザ名インデッ
クスファイルは図23に示される構造を持つディスクフ
ァイルであり、読み書き可能なファイルである。作成さ
れたウィンドウは図17のようになる。ステップ302
においてシステムに設定されているユーザ辞書のオーナ
ーを判断する。オーナーが判別されるとステップ303
において、図17のユーザ名表示エリア1702のユー
ザ辞書のオーナーであるユーザにマークが付く。例えば
図17ではユーザ名が“arai”であるユーザがオー
ナーである。ここまでの処理が終わると。フローは、ユ
ーザによるコマンド指示を持つ状態(ステップ304)
になる。ペンなどのポインティングデバイスで直接ユー
ザ名を選択すると、システムに対してステップ308で
ユーザ辞書のオーナー変更を要求し、設定を変更する。
【0022】そのほかのボタンコマンドによる動作につ
いては、図17の「ユーザ辞書編集」ボタン1704を
指示すれば、分岐306が選択され、ユーザ辞書編集ル
ーチンへ制御が移る。「新規ユーザ登録」ボタン170
5を指示すれば、分岐307が選択され、新規ユーザ登
録ルーチンへ制御が移る。「取消」ボタン1706を指
示すれば、これまでに行われているユーザ名選択による
ユーザ辞書の設定変更を無効にし、ユーザ辞書設定をこ
のアプリケーション起動前の状態に戻す。「終了」ボタ
ン1707を指示すれば、分岐305が選択され、この
ユーザ登録アプリケーションを終了し、システムに制御
を戻す。
【0023】(新規ユーザ登録画面部)次に新規ユーザ
登録画面部における処理の流れを、図4のフローチャー
トと図18とを用いて説明する。図18の中の1801
はユーザ名を入力するユーザ名入力エリア、1802は
ユーザ名の入力を取り消す機能ボタン、1803は入力
されたユーザ名を登録し、このウィンドウを終了する機
能ボタンである。
【0024】図17の前初期画面部で「新規ユーザ登
録」コマンド1704を指示すると、図18に示すポッ
プアップウィンドウが図4のステップ401で表示され
る。その後、ユーザによるコマンド指示を持つ状態ステ
ップ402に入る。ユーザ名入力エリア1801にペン
ダウンによるイベント信号が検知されると、分岐404
が選択され、既存の認識ルーチンを呼び出す。これを用
いてユーザ名入力エリアに描かれる文字筆跡をオンライ
ン文字認識処理し、文字データを文字コードにステップ
407にて変換する。「登録&終了」ボタンコマンド1
803の指示があると、ユーザ名入力エリアに変換入力
されたユーザ名を新規ユーザ名と判断し、ユーザ名イン
デックスファイルにステップ406により追加登録す
る。その後、自分自身のウィンドウを消去し、再び、制
御を初期画面部101に戻す。一方、「取消」ボタンコ
マンド1802の指示があると、ユーザ名入力エリア1
801に入力されている文字をすべてステップ408に
て消去し、再びユーザ名入力コマンド指示を持つ状態に
入る。
【0025】(ユーザ辞書編集部)次にユーザ辞書編集
部における処理の流れを、図5のフローチャートと図2
1とを用いて説明する。図21の中の2101はメッセ
ージ表示エリア、2102は登録文字一覧表示エリア、
2103は多数の登録文字を表示することが可能なスク
ロールバー、2104から2108はペンタップによる
機能呼び出しボタンである。
【0026】図17の初期画面部において「ユーザ辞書
編集」1705が指示されると、図5のステップ512
0にて、まず指定されたユーザ辞書を複写コピーし、別
途格納しておく。これは辞書編集作業を取り消した時に
復帰ができるようにするためである。次にステップ50
1でユーザ辞書をオープンし、ステップ502にてユー
ザ辞書内の文字コードをバッファ領域に読み込む。ここ
で、ユーザ辞書内の文字と表示する文字を1対1に対応
させるため、文字コード対応テーブルを文字選択(分岐
506)の先、図6のステップ601で作成してあるも
のとする。文字コード対応テーブルは、例えば登録され
ている文字が6文字の場合、図24に示すようになる。
この文字コード対応テーブルを作成する意味は、もし仮
に同一文字コードの辞書文字データが複数存在した場
合、「削除」「再現」コマンドによる文字の編集に対
し、文字コードのみの情報では辞書内データの検索を一
意的に行うことができないためである。
【0027】この文字コード対応テーブルをもとに、図
21に示すユーザ辞書編集画面をステップ503にて表
示する。このとき読み込まれた文字コードが図21の登
録文字一覧表示エリア2102にステップ504にて表
示される。その後、ユーザによるコマンド指示待ち状態
505に入る。登録文字一覧表示エリア2102にペン
ダウンなどによる信号が検知されると、ペンダウンされ
た場所の文字が分岐506により選択される。その選択
された文字の位置情報から文字コードテーブル上の表示
番号を得る。その表示番号から、実際にユーザ辞書に格
納されている辞書文字データの格納場所を決定し、編集
される辞書文字データ情報を得る。図21の「文字登
録」ボタンコマンド2104が指定されると、分岐50
7が選択され、図7より分岐701が起こり、新規文字
登録ルーチンへ制御が移る。
【0028】「文字削除」ボタンコマンド2105が指
示されると、分岐509が選択され、図8のステップ8
01に行き、登録文字一覧表示エリアの文字が選択され
ているかどうかが判断される。選択されていなければ、
コマンド指示待ち状態のステップ505に戻る。すでに
選択されていれば、ステップ802にて前述の文字コー
ド対応テーブルを用いて削除すべき文字の辞書データ格
納場所を捜し出す。見つかった時点で、実際のユーザ辞
書に格納されている辞書文字データを削除する。続い
て、ステップ504にてユーザ辞書の内容が変更される
と同時に、文字コード対応テーブルも変更され、登録文
字一覧表示エリアの文字表示を更新する。「手書き再
現」ボタン2106が指示されると、分岐509が選択
される。
【0029】図9のステップ901にて、文字が選択さ
れていれば手書き再現ルーチンへ制御が移り、選択され
ていなければ再び文字が選択されるのを待つ状態ステッ
プ901に入る。「取消」ボタンコマンド2107が指
示されると、分岐510が選択され、図10のステップ
1001に制御が移り、登録文字一覧表示エリア内の文
字が選択されているかどうかが判断される。選択されて
いればステップ1002にてその文字を無効にし、表示
の上でも文字が何も選択されていない状態にしてから、
ステップ1003にて登録辞書の内容を辞書編集ウィン
ドウ起動前の状態に戻す。この操作によって再び編集作
業が再開できる様にする。「終了」ボタンコマンド21
08はこのユーザ辞書編集ウィンドウを消去し、前初期
画面部に制御を戻す動作を行う。
【0030】(新規文字登録部)次に新規文字登録部に
おける処理の流れを、図11のフローチャートと図19
及び図20を用いて説明する。図19の中の1901は
メッセージ表示エリア、1902は手書き文字入力エリ
ア、1903は活字文字入力エリア、1904は入力コ
ード一覧表エリア、1905は複数の文字コードが表示
可能となるスクロールバー、1906から1908はペ
ンタップによる機能呼び出しボタンである。
【0031】図21のユーザ辞書編集部において「モー
ド登録」2104が指示されると、図19に見られる画
面の骨格を作成し、ポップアップウィンドウの形式でス
テップ1101にて表示する。ここでいう文字登録と
は、ユーザ独自の筆跡による文字データを該当する文字
コードに割り当てる作業のことである。よって、ユーザ
の筆跡データを取得するデータ入力部と対応する文字コ
ード入力部とが必要になるが、図19における手書き欄
1902が筆跡データ入力部、活字欄1903が文字コ
ード入力部となっている。図19の中央下の入力コード
一覧表エリア1904は、この文字コードを入力するた
めの入力コード一覧表であり、この中から文字を選択す
ることによって入力する方式を採っている。従って、入
力コード一覧表には、登録可能な文字種を表示しなくて
はならないが、これはあらかじめ登録可能な文字種が格
納されている文字種ファイル1109を作成しておけば
よい。
【0032】このファイルを読み込むことによって、登
録可能な文字種をステップ1102にて表示する。この
表示が終了するとステップ1103にてユーザからのコ
マンド指示を待つ。手書き欄1902にユーザのペンダ
ウン入力信号を検知すると、その筆跡データは図12の
ステップ1201にて、2次元の座標点の集合としてバ
ッファ領域に格納され、同時に図19の手書き欄190
2に描画する。図19はユーザが『職』の簡略文字を記
入し終った状態である。対応する文字コードの入力は、
前述したように入力コード一覧表1904より文字を選
択することによって、文字選択1105の分岐が選択さ
れ、図13のステップ1301によって、その文字コー
ドが一度バッファ領域に格納され、その文字コードを獲
得することによって行われる。
【0033】選択された文字はそのつど活字欄1903
に拡大してステップ1302で表示される。「登録」ボ
タンコマンド1906が指示されると、登録の分岐11
06が選択され、ステップ1401にて手書き欄120
2の手書き文字と活字欄1903の文字とが共に入力さ
れているかを確認する。入力されていれば、ステップ1
403でその文字に対する標準パターンの作成を開始す
る。もし、筆跡データ、文字のコードの入力が不十分で
あれば、ステップ1402にて警告を発し、登録しよう
とする文字の手書き文字データと文字コードが共に入力
されるように処理は繰り返される。なお、標準パターン
を作成する方法は公知の技術を利用する。
【0034】図26は文字データをユーザ辞書に登録す
るまでの処理を表した図である。
【0035】前述のバッファに格納されている文字デー
タ2600、は認識部2601において認識処理が行わ
れる。そのとき、ユーザ辞書106、基本辞書107が
用いられる。ここで、この認識処理の結果を認識結果判
断部2602に送り、この文字の標準パターンとしての
信頼性を判定する。
【0036】その信頼性(信頼度)を判断する方法を次
に示す。図29は登録警告処理の流れを示すフローチャ
ートである。まず、ステップ2901で認識処理が行わ
れ、ステップ2902で標準パターンとしての信頼性を
判定する。
【0037】いま、ユーザが登録しようとしている文字
の筆跡の対象となる活字は『職』である。認識部260
1から送られてくる認識結果は一般に4つのパターンが
考えられる。この様子を表したのが図27であり、これ
を信頼度判別テーブルと呼ぶ。図中「しきい値」とは認
識結果の正解度を演算値によって判断するための基準値
である。この4つのパターンの中では対象活字の
『職』が認識結果の第1位として出力されているのでユ
ーザ辞書に登録しても悪影響は無しと見なすことができ
る。一方、の場合、認識結果が『職』ではない文字が
認識結果の第1位候補として出力され、しかもその第1
位の正解度が高いため、ユーザ辞書への登録は不適切と
見る(認識辞書内に競合する文字が同時に存在する)。
の場合、認識結果の第1位が『職』ではないが、その
文字の正解度は低いために、この文字データを新たにユ
ーザ辞書に登録することによって入力文字が『職』に認
識される可能性は高いと判断する。
【0038】以上の判定結果からの場合のみ(ステッ
プ2903)、登録部2603ではステップ2904で
図28のような警告メッセージを出力し、ステップ29
05で使用者に対して登録の是非を問う。このメッセー
ジに対して「登録しない」を選んだ場合は登録処理を中
止し、図11のステップ1103のコマンド処理部へと
制御を移す。「登録する」、あるいは前述のの場
合はユーザ辞書106に、ステップ2906で文字デー
タを登録する。
【0039】図19の「取消」ボタンコマンド1907
が指示されると、分岐1107が選択され、図15ステ
ップ1501にて、手書き欄1902、活字欄1903
に入力されている文字データ、文字コードを無効にし、
再度入力を可能にする。図20は『職』の文字を文字コ
ード一覧表から選んで入力したところである。「終了」
ボタンコマンド1908はこの新規文字登録ウィンドウ
を消去し、制御をユーザ辞書編集部に戻す動作を行う。
【0040】(手書き文字再現部)次に手書き文字再現
部における処理の流れを図16のフローチャートと図2
2を用いて説明する。図22の中の2201は手書き文
字再現エリア、2202は手書き文字の対象となる活字
表示エリア、2203は手書き文字の筆跡画数表示エリ
ア、2204は対象活字の標準画数表示エリア、220
5,2206はペンタップによる機能呼び出しボタンで
ある。
【0041】図21のユーザ辞書編集部において「手書
き再現」2106が指示されると、図22に見られる画
面の骨格を作成し、ポップアップウィンドウの形式でス
テップ1601にて表示する。図21のユーザ辞書編集
部で文字コードが選択されていることは確認されている
ので、ステップ1602にてまずその文字を活字エリア
に拡大フォントを表示する。ステップ1603にてフォ
ント表示と共に文字の画数を表示するが、これは文字別
に標準画数の記述された文字標準画数データベースを用
意し、該当する文字を検索することで行う。ユーザ辞書
内の文字データを再現するにはまず、選択された文字に
対応する辞書内データの一意的な摘出を行わなければな
らないが、前述の文字コード対応テーブルを利用すれば
可能である。
【0042】該当する文字の辞書データは座標点を含ん
でおり、また、ペンダウン,ペンアップの情報がこれに
付加されているので、座標点がどの画数の筆跡(ストロ
ークと呼ぶ)に属するかが判断できる。これを用いて同
一ストローク内の座標点を順次直線で連結させることに
より、ステップ1604にて筆跡を描画する。またペン
ダウンの回数をカウントして筆跡データの画数とし、こ
れをステップ1605にて表示する。ステップ1606
のボタンコマンドの動作が「再表示」2205であれば
再現された描画データを消去し、再び辞書内データを利
用して筆跡再現を始める。図22の「終了」2206が
指示されればこの手書き文字再現ウィンドウを消去し、
制御を登録文字編集部に戻す。図22は文字『あ』が選
択されその文字筆跡を途中まで再現している所の図であ
る。
【0043】なお、本文中に記載しているウィンドウの
作成方法、信号検知方法は既存の公知の技術を用いて実
現される。また、ポインティングデバイスとしてペンを
取り上げたが、マウスによる操作でも選択,記入が行え
ることは明らかである。
【0044】(実施例2)前述の実施例1では、使用者
が独自の文字筆跡をユーザ辞書に登録する際、基本辞書
とユーザ辞書を用いた総合的な認識結果から登録文字の
信頼度を判別したが、本実施例では基本辞書による認識
結果とユーザ辞書による認識結果とを独立した状態で保
存し、もしユーザ辞書に登録しようとする文字がユーザ
辞書内の文字との競合が起こった場合はそのユーザ辞書
内の文字を消去することにより登録が可能となることを
使用者に提案するものである。
【0045】図32は上記の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【0046】いま、登録しようとする文字データをステ
ップ3201にて、基本辞書とユーザ辞書とを用いて認
識処理を行う。その認識結果から実施例1と同様に、認
識結果の文字コードと演算値より、信頼度判別テーブル
をステップ3202にて作成する。信頼度判別テーブル
が図30のようになった場合を考える。図30によると
基本辞書を用いて認識処理を行ったときは、競合する文
字が基本辞書内には存在しないと判断される(図27に
よればの場合と同等である)。しかし、ステップ32
03にて、ユーザ辞書を用いた認識結果から、ユーザ辞
書内に競合する文字『恥』が存在することが分かる(図
27によればの場合と同等である)。この理由から、
ステップ3204にて警告メッセージを出力する必要性
が生じる。
【0047】このとき、競合する文字『恥』をユーザ辞
書から削除することにより、登録しようとする文字
「職」が正しく認識される可能性は高いと判断できる。
よって、ステップ3205にて図31に示す警告メッセ
ージを出力して、ユーザの指示を仰ぐ。ステップ320
6にて「登録する」「登録しない」の選択による処理は
実施例1と同じ動作をするが、「『恥』を削除して
『職』を登録する」を選択した場合、ステップ3207
にてユーザ辞書から『恥』を削除する図8に示すステッ
プ802の処理を行い、この処理が終了した後、ステッ
プ3208にて実際にユーザ辞書にユーザの筆跡を登録
する。
【0048】(実施例3)図33は本実施例の文字認識
装置の構成を示すブロック図である。
【0049】同図において、座標入力部3301は、手
書き文字入力によるペンの軌跡の各座標値を得る。文字
認識部3302は、前記座標値によって構成される入力
パターンと、認識辞書部3304に記憶されている各文
字の辞書パターンとのマッチング度を算出する。候補表
示部3303は、文字認識部3302においてマッチン
グ度が所定の値以上であった文字を、フォント生成部3
306によって生成されたフォントで表示する。筆順判
定部3305は、前記文字について、前記入力パターン
の各ストロークが入力された順番と、認識辞書部4に記
憶されている標準筆順とを比較する。フォント生成部3
306は、フォントデータ部7に記憶されているベクト
ルフォントデータに基づいて前記文字の各ストロークを
構成する各点の座標を決定するとともに、筆順判定部3
305の判定結果に基づいて各ストロークの表示色を決
定する。各ストロークは、認識辞書部3304の辞書ス
トロークと対応している。筆順が一致したストロークは
黒色で表示し、一致しなかったストロークは灰色で表示
する。
【0050】図34は本実施例の文字認識装置のハード
ウェア構成である。
【0051】座標入力部3301は、入力面3411上
のペン3412の座標値を検出する。候補表示部330
3、筆順判定部3305、フォント生成部3306の各
処理は、ROM3414に記憶された以下のフローチャ
ートで示すプログラムに従ってCPU3413が行な
う。認識辞書部3304、フォントデータ部3307の
各データもROM3414に記憶されている。入力され
た座標値データや処理中に発生する各種データはRAM
3415に記憶される。文字,罫線,ペンの軌跡など
は、表示部3416に表示される。
【0052】図57は本実施例の文字認識装置の外観図
である。透明な入力面3411が画面を表示する表示面
3416に重ねられており、画面上にペン3412によ
って筆記することによって、画面の座標に対応した座標
値を検出することができる。CPU3413,ROM3
414,RAM3415は、筺体5717に内蔵されて
いる。
【0053】図35は本実施例の動作を示すフローチャ
ートであり、図36,図37,図38に示した実際の画
面の例に従って動作を説明する。
【0054】図36は、画面3621上に設けられてい
る文字入力領域3622へペン3412によって「右」
という文字が書かれたところである。文字が書かれてか
ら所定時間が経過するか、または他の領域に入力が行な
われると、1文字の入力が終了したと判断し、図35の
ステップ3501において、ペン3412の軌跡の座標
値が文字認識部3302へ入力される。
【0055】図37は、文字認識部3302におけるマ
ッチング度が所定の値以上である「石」、「右」、
「左」の3文字を候補表示領域3623に表示するとと
もに、最もマッチング度が高い「石」という文字を文字
入力領域3622に表示したところである。これは、以
下のステップ3502からステップ3506までの処理
によるものである。図35のステップ3502におい
て、入力パターンを辞書パターンの1つとマッチングさ
せる。ステップ3503において、マッチング度が所定
の値以上であれば(YES)、ステップ3504に進み
筆順の判定を行なう。そうでなければ(NO)、ステッ
プ3505に進む。ステップ3505において、マッチ
ングすべき各辞書パターンとのマッチングがすべて終了
したと判定されるまで、ステップ3502に戻ってステ
ップ3505までを繰り返する。
【0056】ここで、「石」、「右」、「左」の3文字
が所定の値以上のマッチング度であったときの、ステッ
プ3504における筆順の判定の例について詳しく述べ
る。文字入力領域3622に書かれた文字を構成する5
本の入力ストロークに対して、図39に示すように、入
力された順番に入力筆順番号を対応させる。認識辞書部
3304では、「石」という文字を構成する5本の辞書
ストロークに対して、図40に示すような標準筆順番号
を対応させている。文字認識部3302におけるパター
ンマッチングの結果、図39に示すような入力筆順番号
1,2,3,4,5の各入力ストロークに対して、それ
ぞれ図40で示す標準筆順番号1,2,3,4,5の辞
書ストロークがマッチしたとすると、マッチしたストロ
ークどうしの入力筆順番号と標準筆順番号とがすべて等
しいと判定される。
【0057】同様に、認識辞書部3304では、「右」
という文字を構成する5本の辞書ストロークに対して、
図41に示すような標準筆順番号を対応させている。文
字認識部3302におけるパターンマッチングの結果、
入力筆順番号1,2,3,4,5の各入力ストロークに
対して、それぞれ標準筆順番号2,1,3,4,5の辞
書ストロークがマッチしたとすると、1番目と2番目の
入力ストロークが標準の筆順と一致しないと判定され
る。
【0058】同様に、認識辞書部3304では、「左」
という文字を構成する5本の辞書ストロークに対して、
図42に示すような標準筆順番号を対応させている。文
字認識部2におけるパターンマッチングの結果、入力筆
順番号1,2,3,4,5の各入力ストロークに対し
て、それぞれ標準筆順番号1,2,4,3,5の辞書ス
トロークがマッチしたとすると、3番目と4番目の入力
ストロークが標準の筆順と一致しないと判定される。
【0059】図35のステップ3506においては、以
上の判定結果に基づき、各文字を候補表示領域3623
に表示する。また、最もマッチング度の高い文字を、第
1候補として文字入力領域3622にペンの軌跡の代わ
りに表示する。
【0060】図37は、「右」という文字の1番目と2
番目のストローク及び「左」という文字の3番目と4番
目のストロークは、標準の筆順と一致しなかったので灰
色で、その他のストロークは黒色で表示したものであ
る。図38は、候補の中から「右」という文字が選ばれ
たところであり、図35のステップ3507からステッ
プ3510までの処理によるものである。
【0061】ステップ3507において、候補表示領域
3623に表示したいずれかの文字の上をペンで指示す
ると、ステップ3508において、その文字を文字入力
領域3622に第1候補の代わりに表示する。ステップ
3509においては、その文字が標準筆順と一致してい
なければ、ステップ3510へ進む。ステップ3510
においては、筆順表示領域3624に、標準筆順にした
がって1ストロークずつ加えた文字を表示する。
【0062】このように、標準の筆順と異なった筆順で
入力された部分を示し、さらに標準の筆順を表示するこ
とで、筆順を教育するための効果がある。
【0063】また、本実施例の変形として、色を変える
代わりに線の太さを変えても良い。これによって、2色
しか使えない表示器を用いることができる。また、標準
の筆順を画面に1度に表示するのではなく、アニメーシ
ョンで表示しても良い。これによって筆跡表示領域が小
さくて済む。また、文字認識方法によっては、筆順を参
考してマッチング度を算出するものがある。ある特定の
筆順の場合にマッチング度が高くなるのであれば、その
筆順を標準筆順とみなすことによって、次回からその筆
順で書けば正しく認識される確率が高くなるという効果
がある。この場合の標準筆順は、2通り以上記憶されて
いても構わない。この場合は、入力筆順をすべての標準
筆順と比較し、筆順が一致するストロークの数が最も多
くなるような標準筆順を1つ選ぶ。
【0064】(実施例4)図43は本実施例の文字認識
装置を示すブロック図である。
【0065】同図において、座標入力部3301は、手
書き文字入力によるペンの軌跡の各座標値を得る。文字
認識部3302は、前記座標値によって構成される入力
パターンと、認識辞書部3304によって記憶されてい
る各文字の辞書パターンとのマッチング度を算出する。
候補表示部3303は、文字認識部2においてマッチン
グ度が所定の値以上であった文字を、フォント生成部3
306によって生成されたフォントで表示する。
【0066】標準ストローク判定部3308は、前記文
字について、標準の表記によるストローク(以下標準ス
トロークと呼ぶ)と1対1に対応できるかどうかを調べ
る。標準ストロークにおいて2画となるべきストローク
が、つながって1画で書かれることもある場合、認識辞
書部4に画数が1つ少ない辞書パターンもあらかじめ記
憶しておく。その場合つながって1画となった辞書スト
ロークに対応するフラグに“0”を記憶し、標準ストロ
ークと1対1に対応しないことを示す。その他の辞書ス
トロークに対応するフラグに“1”を記憶し、標準スト
ロークと1対1に対応することを示す。
【0067】フォント生成部3306は、フォントデー
タ部7に記憶されているベクトルフォントデータに基づ
いて前記文字の各ストロークを構成する各点の座標を決
定するとともに、標準ストローク判定部3308の判定
結果に基づいて各ストロークの表示色を決定する。標準
ストロークと1対1に対応するストロークは黒色で表示
し、1対1に対応しなかったストロークは灰色で表示す
る。
【0068】さて、図44において、画面3621上に
文字入力領域3622が設けられており、ペン12によ
って「午」という文字が書かれたところである。図45
においては、文字認識部3302におけるマッチング度
が所定の値以上である「干」、「午」、「牛」の3文字
を候補表示領域3623に表示するとともに、最もマッ
チング度が高い「干」という文字を文字入力領域362
2に表示したところである。文字入力領域22に書かれ
た文字を構成する3本の入力ストロークに対して、図4
6に示すように番号を対応させる。
【0069】認識辞書部3304では、「干」という文
字を構成する3本の辞書ストロークに対して、図47に
示すようなフラグを対応させている。文字認識部330
2におけるパターンマッチングの結果、1,2,3番目
の各入力ストロークに対して、それぞれ1,2,3番目
の辞書ストロークがマッチしたとすると、マッチした辞
書ストロークのフラグはすべて“1”であるので、標準
ストロークと1対1に対応すると判定される。
【0070】同様に、認識辞書部3304では、「午」
という文字を構成する3本の辞書ストロークに対して、
図48に示すようなフラグを対応させている。文字認識
部2におけるパターンマッチングの結果、1,2,3番
目の各入力ストロークに対して、それぞれ1,2,3番
目の辞書ストロークがマッチしたとすると、1番目の辞
書ストロークのフラグが“0”であり、標準ストローク
と1対1に対応していないと判定される。
【0071】同様に、認識辞書部3304では、「牛」
という文字を構成する3本の辞書ストロークに対して、
図49に示すようなフラグを対応させている。文字認識
部2におけるパターンマッチングの結果、1,2,3番
目の各入力ストロークに対して、それぞれ1,2,3番
目の辞書ストロークがマッチしたとすると、1番目の辞
書ストロークのフラグが“0”であり、標準ストローク
と1対1に対応していないと判定される。
【0072】以上の判定結果に基づき、各文字を図45
の候補表示領域3623に表示する。また、最もマッチ
ング度の高い文字を、第1候補として文字入力領域36
22にペンの軌跡の代わりに表示する。「午」という文
字の1番目と2番目のストローク、及び「牛」という文
字の1番目と2番目のストロークは、標準のストローク
と1対1に対応しなかったので灰色で、その他のストロ
ークは黒色で表示する。
【0073】また、画数の判定方法として、フラグによ
らない場合もある。
【0074】図50に示すように、「黒」という文字が
書かれたが点が1つ足りなかった場合において、「黒」
という文字の辞書パターンとマッチしたとすると、辞書
パターンのストロークが1つ余る。この場合も、図51
に示すように余ったストロークを灰色で表示する。
【0075】このように、標準の画数と異なった画数で
入力された部分を示すことで、画数を教育するための効
果がある。
【0076】本実施例の変形として、標準ストロークに
おいてハネるべきストロークが、ハネないで書かれるこ
ともある場合、認識辞書部3304にハネない辞書スト
ロークも記憶しておくとともに、対応するフラグに
“0”を記憶しておけば、その文字が認識された際にそ
のストロークがハネずに書かれたならば、そのストロー
クは灰色で表示されるので標準と異なった書き方である
ことがわかる。
【0077】図52は、「ホ」という文字の縦棒がハネ
ずに書かれた場合の例である。標準ストロークでは
「ホ」の縦棒はハネるが、図52のように縦棒を灰色で
表示することにより、縦棒が異なった書き方をされたこ
とがわかる。なお、異なったストロークは、それが判別
できればよく、色,濃淡,密度(ドットの集合),アウ
トライン等で表わせることは明白である。もし、文字認
識部が、「木」と「ホ」の区別において縦棒がハネるか
どうかを重視しているならば、以降ユーザが「ホ」を書
くときにハネて書くことで「ホ」と認識される確率が高
くなる。
【0078】(実施例5)本実施例は候補の表示方法を
除いて実施例3と同様である。
【0079】図54,図55,図56は本実施例の文字
認識装置の画面の例である。
【0080】図54は、実施例3と同様に図36におい
てペン3412によって「右」という文字が書かれた
後、文字認識部3302におけるマッチング度が所定の
値以上である「石」、「右」、「左」の3文字を、候補
表示領域3623に表示するとともに、最もマッチング
度が高い「石」という文字を文字入力領域3622に表
示したところである。本実施例では、候補表示領域36
23には、文字を黒色で表示する。したがって、本実施
例では、フォント生成部3306は、ストロークごとに
色を変える機能は持たなくてよい。
【0081】図55は、候補の中から「右」という文字
が選ばれたところである。本実施例では、ストローク表
示領域3625に、入力ストロークを筆順判定部330
5の判定結果に基づく色情報によって表示する。図55
の例では、5本の入力ストロークのうち、標準の筆順と
異なった1番目と2番目のストロークを灰色で、その他
のストロークを黒色で表示する。入力ストロークをスト
ローク表示領域3625に表示する際には、ストローク
表示領域3625の大きさに応じて、入力時の大きさと
比べて、拡大または縮小されても良い。
【0082】このように、入力ストロークによる座標情
報を用いることにより、フォント生成部が各ストローク
ごとに色を変える機能を持たなくても、筆順の異なった
ストロークを示すことができる。
【0083】また、本実施例の変形として、図54で候
補の中から「右」という文字が選ばれたとき、図56に
示すように、筆跡表示領域3624に、標準筆順にした
がって入力ストロークを1画ずつ加えて表示しても良
い。
【0084】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】本発明により、使用者の独特の筆跡を認
識可能な文字認識方法及び装置であって、使用者が標準
の筆跡と異なる筆跡で入力した場合にそれを報知するこ
とにより、以降の認識率の向上を図った文字認識方法及
び装置を提供できる。
【0086】すなわち、使用者であるユーザが文字を登
録しようとした場合、その文字の信頼度を求め、信頼度
が高いときはそのまま登録でき、逆に信頼度が低い時は
警告メッセージを出力することによって、登録しても以
降の文字認識処理には良好に反映されないという情報を
提供することができる。警告メッセージによる判断で不
適切な文字を登録しなければ他の文字との競合を押える
ことができ、最終的には認識率の向上を達成することが
できる。たとえ強制的に登録作業を行ったとしても、登
録した文字と同一の文字を入力した時の文字認識結果に
は納得いくものとなる。
【0087】又、1つ以上の候補を出力する場合、前記
各候補が特定の書き方と対応するかどうかを判定し、前
記判定結果を出力することにより、ユーザが、文字の正
しい書き方、または、より正しく認識されやすい書き方
を知ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の文字認識装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施例のウィンドウ状態遷移図である。
【図3】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施例の動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図16】本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図17】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図18】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図19】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図20】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図21】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図22】本実施例のウィンドウの表示例を示す図であ
る。
【図23】ユーザ名インデックスファイルの構造図であ
る。
【図24】文字コード対応テーブルを示す図である。
【図25】本実施例の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図26】文字データをユーザ辞書に登録するまでの処
理を表わした図である。
【図27】信頼度判定テーブルの例を示す図である。
【図28】警告メッセージの例を示す図である。
【図29】登録警告処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図30】実施例2の信頼度判定テーブルの例を示す図
である。
【図31】実施例2の警告メッセージの出力例を示す図
である。
【図32】実施例2の処理の流れを示すフローチャート
である。
【図33】実施例3の文字認識装置を示すブロック図で
ある。
【図34】実施例3のハードウェア構成を示した図であ
る。
【図35】実施例3の動作を示したフローチャートであ
る。
【図36】文字入力領域に「右」という文字が標準と異
なる筆順で書かれたときの画面を示す図である。
【図37】候補表示領域に候補「石」「右」「左」を表
示し、文字入力領域に第1候補「石」を表示した画面を
示す図である。
【図38】文字入力領域に候補から選ばれた文字「右」
を表示し、筆順表示領域にその文字の標準の筆順を表示
した画面を示す図である。
【図39】入力ストロークと入力筆順番号との対応を示
した図である。
【図40】辞書パターン「石」の辞書ストロークと標準
筆順番号との対応を示した図である。
【図41】辞書パターン「右」の辞書ストロークと標準
筆順番号との対応を示した図である。
【図42】辞書パターン「左」の辞書ストロークと標準
筆順番号との対応を示した図である。
【図43】本発明の実施例4の文字認識装置を示すブロ
ック図である。
【図44】文字入力領域に「午」という文字が標準と異
なる画数で書かれたときの画面を示す図である。
【図45】候補表示領域に候補「干」「午」「牛」を表
示し、文字入力領域に第1候補「干」を表示した画面を
示す図である。
【図46】入力ストロークと番号との対応を示した図で
ある。
【図47】辞書パターン「干」の標準ストロークと辞書
ストロークとの対応を示した図である。
【図48】辞書パターン「午」の標準ストロークと辞書
ストロークとの対応を示した図である。
【図49】辞書パターン「牛」の標準ストロークと辞書
ストロークとの対応を示した図である。
【図50】文字入力領域に「黒」という文字が標準と異
なる画数が書かれたときの画面を示す図である。
【図51】候補表示領域に候補「黒」を表示し、文字入
力領域に第1候補「黒」を表示した画面を示す図であ
る。
【図52】文字入力領域に「ホ」という文字の縦棒をハ
ネずに書かれたときの画面を示す図である。
【図53】候補表示領域に候補「木」「ホ」を表示し、
文字入力領域に第1候補「木」を表示した画面を示す図
である。
【図54】候補表示領域に候補「石」「右」「左」を表
示し、文字入力領域に第1候補「石」を表示した画面を
示す図である。
【図55】文字入力領域に候補から選ばれた文字「右」
を表示し、ストローク表示領域に標準と異なった筆順で
書かれたストロークを区別して表示した画面を示す図で
ある。
【図56】文字入力領域に候補から選ばれた文字「右」
を表示し、筆順表示領域にその文字の標準の筆順を入力
ストロークによって表示した画面を示す図である。
【図57】本実施例の文字認識装置の外観図である。
【符号の説明】
101 初期画面部 102 新規ユーザ登録部 103 ユーザ辞書編集部 104 新規文字登録部 105 手書き文字再現部 106 ユーザ辞書部 107 基本辞書部 201 新規画面部 202 新規ユーザ登録画面部 203 ユーザ辞書編集画面部 204 新規文字登録画面部 205 手書き文字再現部 2500 CPU 2501 ROM 2502 RAM 2503 キーボード 2504 ポインティングデバイス 2505 キーボードコントローラ 2506 座標入力部 2507 ペン 2508 表示コントローラ 2509 表示部 2510 外部メモリコントローラ 2511 外部メモリ 3301 座標入力部 3302 文字認識部 3303 候補表示部 3304 認識辞書部 3305 筆順判定部 3306 フォント生成部 3307 フォントデータ部 3308 標準ストローク判定部
フロントページの続き (72)発明者 新井 常一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉井 裕人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 森 重樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 阪口 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パターンから抽出した特徴パターン
    とあらかじめ用意されている標準の特徴パターンとの類
    似度から、該入力パターンの文字認識を行う文字認識方
    法であって、 入力パターンの筆跡の違いに対応して標準の特徴パター
    ンと異なる特徴パターンを記憶し、 該異なる特徴パターンとの類似度に基づいて入力パター
    ンの文字認識を行うと共に、前記異なる特徴パターンが
    使用されることを報知することを特徴とする文字認識方
    法。
  2. 【請求項2】 前記異なる特徴パターンが使用されるこ
    とにより認識率が低下する場合に、警告を行うことを特
    徴とする請求項1記載の文字認識方法。
  3. 【請求項3】 前記異なる特徴パターンが使用される場
    合に、前記異なる特徴パターンに対応する標準の筆跡を
    報知することを特徴とする請求項1記載の文字認識方
    法。
  4. 【請求項4】 入力パターンから抽出した特徴パターン
    とあらかじめ用意されている標準の特徴パターンとの類
    似度から、該入力パターンの文字認識を行う文字認識装
    置であって、 入力パターンの筆跡の違いに対応して標準の特徴パター
    ンと異なる特徴パターンを記憶する記憶手段と、 該異なる特徴パターンとの類似度に基づいて入力パター
    ンの文字認識を行う認識手段と、 前記異なる特徴パターンが使用されることを報知する報
    知手段とを備えることを特徴とする文字認識装置。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、認識結果の正解度に基
    づいて入力パターンの標準の特徴パターンとしての信頼
    度を求める手段と、前記信頼度が低い場合に警告を出す
    手段とを備え、 前記文字認識装置は、前記警告が出力された場合に、該
    入力パターンの特徴パターンを前記記憶手段に記憶する
    か否かを選択する手段を更に備えることを特徴とする請
    求項4記載の文字認識装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、標準の特徴パターンに
    対応する標準の筆跡を報知することを特徴とする請求項
    4記載の文字認識装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231871A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2010134930A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Research In Motion Ltd 文字入力のためのストロークベースの入力システム

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