JPH07270802A - 液晶表示素子用配向膜 - Google Patents

液晶表示素子用配向膜

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JPH07270802A
JPH07270802A JP6058592A JP5859294A JPH07270802A JP H07270802 A JPH07270802 A JP H07270802A JP 6058592 A JP6058592 A JP 6058592A JP 5859294 A JP5859294 A JP 5859294A JP H07270802 A JPH07270802 A JP H07270802A
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JP
Japan
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liquid crystal
bis
phenylene
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aminobenzoyloxy
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Application number
JP6058592A
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English (en)
Inventor
Keiko Inoue
桂子 井上
Hisao Yokokura
久男 横倉
Shuichi Ohara
周一 大原
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Hitachi Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶分子のプレチルト角の製造条件依存性及び
液晶表示素子のしきい値電圧の周波数依存性を少なくし
て、表示ムラの少ない液晶表示素子用配向膜の提供。 【構成】一般式〔1〕 【化6】 1は炭素数7〜18のアルキル基、R2は炭素数1〜1
8のアルキル基、R3およびR4は水素または炭素数1〜
18のアルキル基、Xは炭素数1〜4のアルキル基、a
〜dは0,1または2を示し、Zは芳香族炭化水素基を
示す。)で表される構成単位を含有するポリイミド樹脂
を主剤とする液晶表示素子用配向膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビス−ベンゾイルオキ
シフェニレン型の基本骨格を有するジアミンとテトラカ
ルボン酸二無水物とを重合して得られるポリイミド樹脂
からなる液晶表示素子用配向膜に関する。
【0002】
【従来の技術】大画面液晶ディスプレイにおいて、より
高精細で、かつ、より高表示品位を得るために、現在で
はSTN、TFT方式が主に用いられている。特にST
N(スーパーツイステッドネマチック)表示素子におい
て、ドメインの発生を抑制するため液晶分子に高プレチ
ルト角を与えるようなポリイミド系の液晶表示素子用配
向膜(以下、液晶配向膜と云う)が提案されている(特
開昭60−140320号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示素子において
は、表示性能に対する要求が高まるにつれ、液晶配向膜
に接する液晶分子と液晶配向膜とがなすプレチルト角
が、素子面内で異なることから発生する種々のドメイン
や、しきい値電圧(液晶表示素子に電圧を印加したとき
に透過光量が変化し始める電圧)の周波数依存性が大き
いため発生する表示ムラが問題となっている。
【0004】本発明の目的は、こうした表示ムラの少な
い液晶表示素子を与える配向膜、即ちプレチルト角の製
造条件の依存性が小さく、かつ、高プレチルトで、しき
い値電圧の周波数依存性の少ない液晶配向膜を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、少なくともビス−ベン
ゾイルオキシフェニレン型の基本骨格を有するジアミン
と、テトラカルボン酸二無水物を重合して得られるポリ
イミド樹脂からなる液晶配向膜を用いることにより、該
膜による液晶の分子配向が一定となり、均質な界面が得
られることを見出し本発明に到達した。本発明の要旨
は、一般式〔1〕
【0006】
【化4】
【0007】R1は炭素数7〜18のアルキル基、R2
炭素数1〜18のアルキル基、R3およびR4は水素また
は炭素数1〜18のアルキル基、Xは炭素数1〜4のア
ルキル基、a〜dは0,1または2を示し、Zは芳香族
炭化水素基を示す。)で表される構成単位を含有するポ
リイミド樹脂からなる液晶配向膜にある。
【0008】また、上記一般式〔1〕と、下記の一般式
〔2〕
【0009】
【化5】
【0010】(式中、nは4〜12の整数、Zは芳香族
炭化水素基を示す。)で表される構成単位を含有するポ
リイミド樹脂からなる液晶配向膜を用いると、より表示
ムラの少ない表示素子を与えることができる。
【0011】上記のポリイミド樹脂からなる配向膜を用
いることにより、高プレチルト角で、プレチルト角の製
造条件依存性および液晶表示素子のしきい値電圧の周波
数依存性を小さくすることができる。
【0012】前記ビス−ベンゾイルオキシフェニレン型
のジアミンを例示すると、2,2−ビス〔4−(p−アミ
ノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ノナン、2,2−ビス
〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕デカ
ン、2,2−ビス〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)
フェニレン〕ウンデカン、2,2−ビス〔4−(p−アミ
ノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ドデカン、2,2−ビ
ス〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ト
リデカン、2,2−ビス〔4−(p−アミノベンゾイルオ
キシ)フェニレン〕テトラデカン、2,2−ビス〔4−
(p−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ペンタデタ
ン、2,2−ビス〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)
フェニレン〕ヘキサデカン、2,2−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ヘプタデカン、2,
2−ビス〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)フェニレ
ン〕オクタデカン、2,2−ビス〔4−(p−アミノベン
ゾイルオキシ)フェニレン〕ノナデカン、2,2−ビス
〔4−(m−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ノナ
ン、2,2−ビス〔4−(m−アミノベンゾイルオキシ)
フェニレン〕デカン、2,2−ビス〔4−(m−アミノベ
ンゾイルオキシ)フェニレン〕ウンデカン、2,2−ビス
〔4−(m−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ドデ
カン、2,2−ビス〔4−(m−アミノベンゾイルオキ
シ)フェニレン〕トリデカン、2,2−ビス〔4−(m−
アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕テトラデカン、
2,2−ビス〔4−(m−アミノベンゾイルオキシ)フェ
ニレン〕ペンタデカン、2,2−ビス〔4−(m−アミノ
ベンゾイルオキシ)フェニレン〕ヘキサデカン、2,2−
ビス〔4−(m−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕
ヘプタデカン、2,2−ビス〔4−(m−アミノベンゾイ
ルオキシ)フェニレン〕オクタデカン、2,2−ビス〔4
−(m−アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ノナデカ
ン、1,1−ビス〔4−(p−アミノベンゾイルオキシ)
フェニレン〕シクロヘキサン、1,1−ビス〔4−(m−
アミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕シクロヘキサン
等が挙げられる。
【0013】また、n−アルキル型のジアミンは、ポリ
イミド分子のフレキシビリティをより高めて低温でのイ
ミド化を達成し、液晶分子のプレチルト角の製造条件依
存性を少なくし、配向膜として十分な可とう性を持たせ
る上で有効である。その具体例としては、1,4−ジア
ミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミ
ノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミ
ノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジ
アミノドデカンなどが挙げられる。
【0014】さらに、液晶表示素子のしきい値電圧の低
い周波数依存性と、液晶分子の高プレチルト角、プレチ
ルト角の高安定性を損なわない限り、必要に応じて上記
のジアミン以外の芳香族ジアミン等を共重合してもよ
い。例えば、m−フェニレンジアミン、p−フェニレン
ジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルエ−テル、4,
4'−ジアミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジ
フェニルスルフィド、4,4'−ジアミノジフェニルスル
ホン、1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナ
フタレン、2,2−ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)
フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(p−アミノフ
ェノキシ)フェニレン〕スルホン等が挙げられる。
【0015】一方、テトラカルボン酸二無水物は、1種
以上用いることができる。代表的なものとしては、ピロ
メリット酸二無水物、3,3',4,4'−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、メチルピロメリット酸二
無水物、3,3',4,4'−ジフェニルメタンテトラカル
ボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルエーテル
テトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニ
ルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス
〔4−(3,4ジカルボキシフェノキシ)フェニレン〕プ
ロパンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス〔4−
(3,4ジカルボキシフェノキシ)フェニレン〕オクチル
テトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス〔4−(3,4
ジカルボキシベンゾイルオキシ)フェニレン〕プロパン
テトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。
【0016】前記一般式〔1〕及び〔2〕の原料となる
ジアミンとテトラカルボン酸二無水物とを重合し、前駆
体であるポリアミック酸ワニスを得る。このポリアミッ
ク酸ワニスの合成は、一般的にN−メチル−2−ピロリ
ドン(以下NMPと略す)、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、ブチルラクトン、クレゾール、フェノール、シクロ
ヘキサノン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ブチル
セロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、アセトフェ
ノン等の溶媒中で、−20〜200℃で行うことができ
る。
【0017】ポリアミック酸ワニスを透明電極を形成し
た基板上に塗布するには、ポリアミック酸ワニスをNM
P、ブチルセロソルブ等の溶剤で希釈して1〜20重量
%溶液を調製し、これを刷毛塗り法、回転塗布法、スプ
レー法、印刷法等により行うことができる。次いで10
0〜300℃、好ましくは150〜250℃で加熱,硬
化処理することにより、ポリイミド樹脂からなる液晶配
向膜を得ることができる。また、該膜を別に作成し、そ
れを液晶表示素子の基板面の内側に貼付る等して用いて
もよい。
【0018】
【作用】本発明の液晶配向膜は、ビス−ベンゾイルオキ
シフェニレン型の基本骨格を有するジアミン中のエステ
ル基が、低周波側での液晶表示素子のしきい値電圧の低
下を防ぐため、液晶表示素子のしきい値電圧の周波数依
存性が小さくなり、表示ムラを低減できる。
【0019】また、同ジアミンの中心に存在する分子短
軸方向の長鎖アルキル基や、更にn−アルキル型ジアミ
ンの共重合によって、ポリイミド分子のフレキシビリテ
ィが高まり、低温でのイミド化を達成できるため、高プ
レチルト角でプレチルト角の製造条件依存性が小さく、
表示ムラの少ないパネルを与えることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0021】〔実施例 1〕2,2−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕ノナン1.0モル
%、メチルピロメリット酸二無水物0.5モル%、3,
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物0.
5モル%を、NMP中、20℃で8時間撹拌重合し、ポ
リアミック酸ワニスを得た。
【0022】上記ワニスをNMPとブチルセロソルブの
混合溶剤を用いて5重量%溶液とし、ITO上に無機膜
(SiO2−TiO2)を形成した基板上に回転数300
0rpm,回転時間40秒の条件で回転塗布した。次い
で200,220,250℃/30分と焼成温度を各々
変えて配向膜を形成後、ラビング処理を行なってラビン
グ方向が平行かつ対向(アンチパラレル)するようにし
て、セル厚25μmの液晶セルを組み立て、液晶として
ZLI−1132(メルク社製)を封入し、液晶表示素
子を作製した。
【0023】上記液晶素子を60℃で1時間エージング
した後、クリスタルローテーション法で液晶分子のプレ
チルト角を測定した結果、3.7〜3.9度で、焼成温度
に関係なくほぼ一定なプレチルト角を示した。
【0024】次に、前記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成された透明電極基板上に回転塗布し、
250℃/30分焼成して、800Åの配向膜を形成し
た。この膜の表面をラビング処理し、液晶分子のツイス
ト角が220度となるように組合せ、セル厚6.5μm
の液晶セルを組み立てた。
【0025】上記液晶セルの模式断面図を図1に示す。
ガラス基板1上にSiO2膜2を介して形成された透明
電極3上に、本発明の配向膜4が形成された一対の基板
を、スペーサ6を介して封止剤5で封止し、液晶7を封
入することにより液晶表示素子が形成される。
【0026】上記液晶7としてMJ62738(メルク
社製)に旋光性物質(メルク社製:S811)を0.5
重量%添加した液晶材料を封入し、80℃で1時間エー
ジングした後、液晶表示素子のしきい値電圧の周波数依
存性ΔFを測定したところ、0.990の値を示し、表
示ムラの少ない液晶表示素子を得た。
【0027】ここで、ΔFは液晶表示素子の明状態での
透過光量を100とした時、透過光量が40となる電圧
を液晶表示素子のしきい値電圧と定義すると、周波数1
kHzにおけるしきい値電圧に対する、周波数50Hz
におけるしきい値電圧の比をとった値である。なお、図
2にΔFとしきい値電圧の周波数との関係の一例を示
す。
【0028】〔実施例 2〕3,3−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕エイコサン0.8モル
%、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル0.2モル%、ピ
ロメリット酸二無水物0.8モル%、2,2−ビス〔4−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニレン〕プロパ
ンテトラカルボン酸二無水物0.2モル%をNMP中、
20℃で8時間撹拌重合し、ポリアミック酸ワニスを得
た。
【0029】上記ワニスをNMPとブチルセロソルブの
混合溶剤を用いて5重量%の溶液を調製し、ITO上に
無機膜(SiO2−TiO2)を形成した基板上に回転数
3000rpm,回転時間40秒の条件で回転塗布し
た。
【0030】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、4.0〜4.2度で
あり焼成温度を変えてもほぼ一定なプレチルト角を示し
た。
【0031】つぎに、前記ポリアミック酸ワニスをSi
2−TiO2が形成された透明電極基板上に回転塗布
し、230℃/30分焼成して、800Åの配向膜を形
成した。該膜の表面をラビング処理し、液晶分子のツイ
スト角が240度となるように組合せ、セル厚6.2μ
mの液晶セルを組み立てた。
【0032】該セルに実施例1と同様の液晶材料を封入
し、80℃で1時間エージングした後、液晶表示素子の
しきい値電圧の周波数依存性ΔFを測定したところ、
0.992の値を示し、表示ムラの少ない液晶表示素子
を得た。
【0033】〔実施例 3〕1,1−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕−4−メチルシク
ロヘキサン0.5モル%、2,2−ビス〔4−(p−アミ
ノフェノキシ)フェニレン〕プロパン0.5モル%、3,
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物1.
0モル%を、NMP中、20℃で8時間撹拌重合した。
【0034】得られたポリアミック酸ワニスをNMPと
ブチルセロソルブの混合溶剤を用いて5重量%の溶液を
調製し、ITO上に無機膜(SiO2−TiO2)を形成
した基板上に回転数3000rpm,回転時間40秒の
条件で回転塗布した。
【0035】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、3.4〜3.6度で
あり、焼成温度を変えてもほぼ一定なプレチルト角を示
した。
【0036】次に、前記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成された透明電極基板上に回転塗布し、
250℃/30分焼成して、800Åの配向膜を形成し
た。この膜の表面をラビング処理し、液晶分子のツイス
ト角が200度となるように組合せ、セル厚6.8μm
の液晶セルを組み立てた。
【0037】該セルに実施例1と同様の液晶材料を封入
し、80℃で1時間エージングした後、液晶表示素子の
しきい値電圧の周波数依存性ΔFを測定したところ、
0.991の値を示し、表示ムラの少ない液晶表示素子
を得た。
【0038】〔実施例 4〕2,2−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕トリデカン0.2モ
ル%、1,6−ジアミノヘキサン0.8モル%、ピロメリ
ット酸二無水物0.8モル%、3,3',4,4'−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物0.2モル%を、NM
P中、20℃で8時間撹拌重合した。
【0039】得られたポリアミック酸ワニスをNMPと
ブチルセロソルブの混合溶剤を用いて5重量%溶液を調
製し、ITO上に無機膜(SiO2−TiO2)を形成し
た基板上に回転数3000rpm,回転時間40秒の条
件で回転塗布した。
【0040】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、4.5〜4.6度で
あり、焼成温度に関係なくほぼ一定なプレチルト角を示
した。
【0041】次に、上記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成された透明電極基板上に回転塗布し、
230℃/30分焼成して、800Åの配向膜を形成し
た。この膜の表面をラビング処理し、液晶分子のツイス
ト角が260度となるように組合せ、セル厚6.2μm
の液晶セルを組み立てた。
【0042】該セルに実施例1と同様の液晶材料を封入
し、80℃で1時間エージングした後、液晶表示素子の
しきい値電圧の周波数依存性ΔFを測定したところ、
0.995の値を示し、表示ムラの少ない液晶表示素子
を得た。
【0043】〔実施例 5〕3,3−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕デカン0.4モル
%、1,10−ジアミノデカン0.4モル%、p−フェニ
レンジアミン0.2モル%、3,3',4,4'−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物1.0モル%を、NMP中、
20℃で8時間撹拌重合した。
【0044】得られたポリアミック酸ワニスをNMPと
ブチルセロソルブの混合溶剤で5重量%の溶液を調製
し、ITO上に無機膜(SiO2−TiO2)を形成した
基板上に回転数3000rpm,回転時間40秒の条件
で回転塗布した。
【0045】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、4.4〜4.5度で
あり、焼成温度を変えてもほぼ一定なプレチルト角を示
した。
【0046】次に、前記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成された透明電極基板上に回転塗布し、
250℃/30分焼成して、800Åの配向膜を形成し
た。この膜の表面をラビング処理しツイスト角が240
度となるように組合せ、セル厚6.2μmの液晶セルを
組み立てた。
【0047】該セルに実施例1と同様の液晶材料を封入
し、80℃で1時間エージングした後、液晶表示素子の
しきい値電圧の周波数依存性ΔFを測定したところ、
0.997の値を示し、表示ムラの少ない液晶表示素子
を得た。
【0048】〔比較例 1〕2,2−ビス〔4−(p−ア
ミノベンゾイルオキシ)フェニレン〕プロパン0.8モル
%、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス
〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン0.
2モル%、ピロメリット酸二無水物0.5モル%、3,
3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物0.
5モル%を、NMP中、20℃で8時間撹拌重合した。
【0049】得られたポリアミック酸ワニスをNMPと
ブチルセロソルブの混合溶剤で5重量%に希釈後、IT
O上に無機膜(SiO2−TiO2)を形成した基板上に
回転数3000rpm,回転時間40秒の条件で回転塗
布した。
【0050】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、1.8〜2.3度と
なり、プレチルト角は非常に小さく、焼成温度により大
きく変化した。
【0051】次に、上記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成されたITO透明電極基板上に回転塗
布し、250℃/30分焼成して、800Åの配向膜を
形成した。この膜の表面をラビング処理し、液晶分子の
ツイスト角が220度となるように組合せ、セル厚6.
5μmの液晶セルを組み立てた。
【0052】該セルにMJ62738(メルク社製)に
旋光性物質(メルク社製:S811)を0.5重量%添
加した液晶材料を封入し、80℃で1時間エージングし
た後、液晶表示素子のしきい値電圧の周波数依存性ΔF
を測定したところ、0.975の値を示し、かつ、表示
ムラが観測された。
【0053】〔比較例 2〕2,2−ビス〔4−(p−ア
ミノフェノキシ)フェニレン〕オクタン0.9モル%と
4,4'−ジアミノジフェニルエーテル0.1モル%、メ
チルピロメリット酸二無水物0.7モル%、3,3',4,
4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物0.3モ
ル%を、NMP中、20℃で8時間撹拌重合した。
【0054】得られたポリアミック酸ワニスをNMPと
ブチルセロソルブの混合溶剤で5重量%に希釈後、IT
O上に無機膜(SiO2−TiO2)を形成した基板上に
回転数3000rpm,回転時間40秒の条件で回転塗
布した。
【0055】次いで200,220,250℃/30分
と焼成温度を各々変えて配向膜を形成後ラビング処理を
行い、実施例1と同様な方法で液晶セルを作製し、液晶
分子のプレチルト角を測定した結果、2.5〜4.1度と
なり、焼成温度により大きく変化した。
【0056】次に、上記ポリアミック酸ワニスをSiO
2−TiO2が形成されたITO透明電極基板上に回転塗
布し、250℃/30分焼成して、800Åの配向膜を
形成した。この膜の表面をラビング処理し、液晶分子の
ツイスト角が240度となるように組合せ、セル厚6.
2μmの液晶セルを組み立てた。
【0057】該セルに比較例1と同様の液晶材料を封入
し、80℃で1時間エージングした後、液晶表示素子の
しきい値電圧の周波数依存性ΔFを測定したところ、
0.979の値を示し、かつ、表示ムラが観測された。
【0058】
【発明の効果】本発明の液晶配向膜は、液晶分子のプレ
チルト角の製造条件依存性及び液晶表示素子のしきい値
電圧の周波数依存性が少なく、液晶表示素子の表示ムラ
を著しく軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配向膜が用いられる液晶表示素子の概
略図である。
【図2】本発明の配向膜を用いた液晶表示素子の周波数
特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…SiO2膜、3…透明電極、4…
配向膜、5…封止剤、6…スペーサ、7…液晶。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 周一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔1〕 【化1】 1は炭素数7〜18のアルキル基、R2は炭素数1〜1
    8のアルキル基、R3およびR4は水素または炭素数1〜
    18のアルキル基、Xは炭素数1〜4のアルキル基、a
    〜dは0,1または2を示し、Zは芳香族炭化水素基を
    示す。)で表される構成単位を含有するポリイミド樹脂
    からなることを特徴とする液晶表示素子用配向膜。
  2. 【請求項2】 一般式〔1〕 【化2】 1は炭素数7〜18のアルキル基、R2は炭素数1〜1
    8のアルキル基、R3およびR4は水素または炭素数1〜
    18のアルキル基、Xは炭素数1〜4のアルキル基、a
    〜dは0,1または2を示し、Zは芳香族炭化水素基を
    示す。)、及び一般式〔2〕 【化3】 (式中、nは4〜12の整数、Zは芳香族炭化水素基を
    示す。)で表される構成単位を含有するポリイミド樹脂
    からなることを特徴とする液晶表示素子用配向膜。
JP6058592A 1994-03-29 1994-03-29 液晶表示素子用配向膜 Pending JPH07270802A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057905A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Kyodo Printing Co Ltd 液晶表示装置用電極基板とその製造方法及び液晶表示装置
WO2022244390A1 (ja) * 2021-05-19 2022-11-24 三菱瓦斯化学株式会社 酸二無水物

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