JPH07270776A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07270776A
JPH07270776A JP6058558A JP5855894A JPH07270776A JP H07270776 A JPH07270776 A JP H07270776A JP 6058558 A JP6058558 A JP 6058558A JP 5855894 A JP5855894 A JP 5855894A JP H07270776 A JPH07270776 A JP H07270776A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal cell
light
display device
surface side
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JP6058558A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Yoshida
哲志 吉田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複屈折効果によって着色光を得る液晶表示装置
として、表示色の色数を多くして色彩の豊かなカラー画
像を表示することができ、しかも、各色の表示の明るさ
を任意に変化させて階調のあるカラー表示を実現するこ
とができるものを提供する。 【構成】液晶セル10の表面側と裏面側とに偏光板3
1,32を配置し、一方の偏光板31と液晶セル10と
の間に位相差板33を設けるとともに、前記液晶セル1
0をアクティブマトリックス型の液晶セルとし、かつ、
その隣接する3つの画素部D1 ,D2 ,D3 を1単位と
する単位領域Aごとに、その領域の各画素部の液晶層厚
d1 ,d2 ,d3 を互いに異ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複屈折効果によって着
色光を得る液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像を表示する液晶表示装置とし
て、複屈折効果によって着色光を得るECB(複屈折制
御)方式のものがある。このECB方式の液晶表示装置
は、一般に、液晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏
光板を配置した構成となっており、前記液晶セルとして
は、従来、セグメント表示型のものが用いられている。
【0003】前記セグメント表示型の液晶セルは、液晶
層をはさんで対向する一対の透明基板のうち、一方の基
板の内面に表示パターンに対応した形状のセグメント電
極を設け、他方の基板の内面にコモン電極を設けたもの
で、両基板の電極形成面上にはそれぞれ配向膜が形成さ
れており、液晶の分子は、前記配向膜によって所定の配
向状態に配向されている。
【0004】上記ECB方式の液晶表示装置には、例え
ば、液晶分子をツイスト配向させた液晶セルを用いるも
のがあり、このツイスト配向セルを用いる液晶表示装置
では、液晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ配置する
一対の偏光板のうち、光入射側の偏光板を、その透過軸
を液晶セルの入射側基板上における液晶分子の配向方向
に対して所定角度斜めにずらして設けている。
【0005】この液晶表示装置においては、入射側偏光
板の透過軸と液晶セルの入射側基板上における液晶分子
の配向方向とが斜めにずれているため、前記入射側偏光
板を通って入射した直線偏光が、液晶セル10を通る過
程で、その液晶層の複屈折効果により各波長光の偏光状
態が異なる楕円偏光となり、その光のうち、出射側の偏
光板を透過する偏光成分の光がこの出射側偏光板を通っ
て出射して、この出射光の波長に対応した色の光にな
る。
【0006】すなわち、上記ECB方式の液晶表示装置
は、カラーフィルタを用いずに、複屈折効果によって着
色光を得るものであり、液晶層の複屈折効果により偏光
状態を変えられ、出射側偏光板を透過して出射する着色
光の光量は、入射側偏光板を通って入射した直線偏光の
うちの前記着色光となる波長域の光の量とほとんど変わ
らないから、光の吸収が大きいカラーフィルタを用いる
液晶表示装置に比べて、非常に明るいカラー表示が得ら
れる。
【0007】また、カラーフィルタを用いる液晶表示装
置では、その表示色がカラーフィルタ色によって決まる
が、上記ECB方式の液晶表示装置においては、液晶セ
ルの両基板の電極間に印加する電圧の大きさに応じて液
晶分子の配向状態が変化し、それによって液晶層の複屈
折性が変化するため、液晶セルへの印加電圧を制御する
ことにより、液晶層の複屈折効果により偏光状態を変え
られた後に出射側偏光板を透過して出射する着色光の色
を変化させることができ、したがって、同じ表示箇所の
表示色を複数の色に変化させることができる。
【0008】なお、上記ECB方式の液晶表示装置に
は、液晶分子をツイスト配向させた液晶セルを用いるも
ののほかに、液晶分子を、スプレイ配向、ホモジニアス
配向、ハイブリッド配向、ホメオトロピック配向等のい
ずれかに配向させた液晶セルを用いるものもあり、これ
らの液晶表示装置においても、明るいカラー表示が得ら
れるし、また同じ箇所の表示色を複数の色に変化させる
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のECB
方式の液晶表示装置は、その表示色の色数が少なく、し
たがって、色彩の豊かなカラー画像を表示することがで
きないし、また、各色の表示の明るさを任意に変化させ
ることが難しいため、階調のあるカラー表示は行なえな
かった。
【0010】すなわち、ECB方式の液晶表示装置にお
いては、その表示色が、液晶セルに印加する電圧を変化
させるのにともなって連続的に変化するが、光強度が高
くかつ色純度もよい出射光が得られる電圧値は数通りし
かなく、したがって表示色の色数が数色であるし、ま
た、各表示色ごとにその明るさ(光強度)も決まってし
まう。
【0011】本発明は、複屈折効果によって着色光を得
る液晶表示装置として、表示色の色数を多くして色彩の
豊かなカラー画像を表示することができ、しかも、各色
の表示の明るさを任意に変化させて階調のあるカラー表
示を実現することができるものを提供することを目的と
したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複屈折効果に
よって着色光を得る液晶表示装置において、その液晶セ
ルをドットマトリックス型の液晶セルとし、かつ、隣接
する複数の画素部を1単位とする単位領域ごとに、その
領域の各画素部に対応する液晶層厚を互いに異ならせた
ことを特徴とするものである。
【0013】本発明は、透過型の液晶表示装置にも、ま
た反射型の液晶表示装置にも適用できるが、いずれの場
合も、位相差板を付加するのが望ましい。この位相差板
を付加する場合、透過型の液晶表示装置においては、液
晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板を配置し、
その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に位相差板を配
置する。
【0014】また、反射型の液晶表示装置においては、
液晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板を配置
し、その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に位相差板
を配置するとともに、裏面側の偏光板の外面に反射板を
設ける。
【0015】さらに、本発明を反射型の液晶表示装置に
適用する場合の他の例としては、液晶セルの表面側に偏
光板を配置し、前記液晶セルの裏面側に反射板を配置す
るとともに、前記偏光板と反射板とのいずれか一方と前
記液晶セルとの間に位相差板を配置するか、あるいは、
液晶セルをその表面側から入射し液晶層を通った光を反
射させて表面側に出射させる反射型セルとし、この液晶
セルの表面側に偏光板を配置するとともに、この偏光板
と前記液晶セルとの間に位相差板を配置する。
【0016】
【作用】本発明の液晶表示装置は、複屈折効果によって
着色光を得るものであるが、液晶セルをドットマトリッ
クス型の液晶セルとしているため、1つの画素部におけ
る出射光の色数が少なくても、隣接する複数の画素部の
出射光の組合わせによってそれらの色の混色を表示する
ことができ、したがって、隣接する複数の画素部を1単
位とする単位領域の表示色の色数を多くして、色彩の豊
かなカラー画像を表示することができる。
【0017】しかも、この液晶表示装置においては、液
晶セルの前記単位領域における各画素部の液晶層厚が互
いに異なっているため、これらの画素部の液晶層の複屈
折効果が互いに異なり、したがって、各画素部を出射す
る光の明るさに差があるから、これら明るさの異なる光
の組合わせによって前記単位領域の表示の明るさを任意
に変化させ、階調のあるカラー表示を実現することがで
きる。
【0018】また、本発明の液晶表示装置において、液
晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板を配置し、
その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に位相差板を配
置すれば、一方の偏光板を通って入射した直線偏光が、
液晶セルの液晶層と前記位相差板との両方の複屈折効果
によって偏光状態を変えられるため、液晶層の複屈折効
果だけを利用するものに比べて、各波長の光に対する複
屈折効果の差が大きく、したがって、各波長光の偏光状
態の差が大きくなるから、他方の偏光板を透過して出射
する着色光の色がより鮮明になる。
【0019】さらに、この場合、液晶セルの裏面側に配
置した偏光板の裏面に反射板を設けて反射型の液晶表示
装置とすれば、表面側の偏光板を通って入射し、液晶セ
ルの液晶層と位相差板との両方の複屈折効果により偏光
状態を変えられるとともに裏面側の偏光板を透過して着
色光となった光が反射板で反射され、再び前記位相差板
と液晶セルと表面側偏光板とを通って表面側に出射する
ため、前記反射板で反射された着色光に含まれている無
用な波長光(得ようとする着色光の波長域以外の波長
光)を前記表面側偏光板で吸収させて、さらに鮮明な着
色光を得ることができる。
【0020】また、本発明を反射型の液晶表示装置に適
用する場合、液晶セルの表面側に偏光板を配置し、前記
液晶セルの裏面側に反射板を配置するとともに、前記偏
光板と反射板のいずれか一方と前記液晶セルとの間に位
相差板を配置するか、あるいは、液晶セルをその表面側
から入射し液晶層を通った光を反射させて表面側に出射
させる反射型セルとし、この液晶セルの表面側に偏光板
を配置するとともに、この偏光板と前記液晶セルとの間
に位相差板を配置すれば、前記偏光板を通って入射した
直線偏光が、液晶セルの液晶層と位相差板との両方の複
屈折効果により偏光状態を変えられるとともに、その光
が反射されて再び前記位相差板と液晶層とを通って前記
偏光板に戻り、この偏光板を透過して着色光となる。
【0021】そして、この場合も、入射光が液晶層と位
相差板との両方の複屈折効果によって偏光状態を変えら
れるため、液晶層の複屈折効果だけを利用するものに比
べて着色光の色がより鮮明になるし、また偏光板が1枚
だけであるために、偏光板による光の吸収量が少ないか
ら、2枚の偏光板を用いる液晶表示装置に比べて明るい
表示を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す液晶表示装置
の一部分の断面図である。この実施例の液晶表示装置
は、ドットマトリックス型の液晶セル10と、2枚の偏
光板31,32と、1枚の位相差板33とで構成されて
おり、前記偏光板31,32は液晶セル10をはさんで
その表面側と裏面側とに配置され、位相差板33は表面
側の偏光板31と液晶セル10との間に配置されてい
る。
【0023】まず、上記液晶セル10について説明する
と、この液晶セル10はアクティブマトリックス型セル
であり、この実施例では、液晶の分子をツイスト配向さ
せたものを用いている。
【0024】この液晶セル10は、ガラス等からなる一
対の透明基板11,12間に液晶25を挟持させたもの
であり、一対の基板11,12のうち、裏面側の基板
(図において下側の基板)11の内面つまり液晶層との
対向面には、行方向および列方向にマトリックス状に配
設された複数の透明な画素電極13と、これら各画素電
極13にそれぞれ対応する複数のスイッチング素子14
とが設けられており、その上に配向膜22が設けられて
いる。
【0025】上記スイッチング素子14は例えばTFT
(薄膜トランジスタ)であり、このTFT14は、基板
11上に形成されたゲート電極15と、このゲート電極
15を覆うゲート絶縁膜16と、このゲート絶縁膜16
の上に前記ゲート電極15と対向させて形成されたa−
Si (アモルファスシリコン)等からなる半導体膜17
と、この半導体膜17の両側部に形成されたソース電極
18およびドレイン電極19とからなっている。なお、
前記ゲート絶縁膜16は、Si N(窒化シリコン)等か
らなる透明膜であり、このゲート絶縁膜16は基板11
のほぼ全面にわたって形成されている。
【0026】また、図示しないが、裏面側基板11に
は、上記TFT14にゲート信号を供給するゲートライ
ン(アドレスライン)と、前記TFT14に画像データ
に応じたデータ信号を供給するデータラインとが設けら
れており、TFT14のゲート電極15は前記ゲートラ
インに一体に形成され、ドレイン電極19は前記データ
ラインにつながっている。
【0027】なお、上記ゲートラインは、基板11上
に、TFT14のゲート電極15と一体に形成されてお
り、このゲートラインは、その端子部を除いて前記ゲー
ト絶縁膜16で覆われている。また、上記データライン
は、前記ゲート絶縁膜16の上に形成されており、この
データラインは上記TFT14のドレイン電極19につ
ながっている。
【0028】さらに、上記ゲート絶縁膜16の上には、
隣接する3つずつの画素電極13のうちの2つの画素電
極13の形成部分にそれぞれ対応させて、Si N等の透
明絶縁膜からなる下地膜20,21が、その膜厚を互い
に異ならせて設けられている。
【0029】そして、隣接する3つの画素電極13のう
ち、第1の画素電極(図において左側の電極)と第2の
画素電極(図において中央の電極)は前記下地膜20,
21の上にそれぞれ形成され、第3の画素電極(図にお
いて右側の電極)は前記ゲート絶縁膜16の上に形成さ
れており、これら画素電極13はそれぞれ、その端部に
おいて対応するTFT14のソース電極18に接続され
ている。
【0030】すなわち、隣接する3つの画素電極13
は、その表面高さを互いに異ならせて設けられている。
なお、この実施例では、上記下地膜20,21のうち、
第1の画素電極の下地膜20を、第2の画素電極の下地
膜21よりも厚い膜厚に形成しており、したがって、前
記3つの画素電極13の表面高さは、第3の画素電極、
第2の画素電極、第1の画素電極の順に順次高くなって
いる。
【0031】また、上記画素電極13の上に設けられた
配向膜22も、その全域にわたって均一な膜厚に形成さ
れており、したがって、この配向膜22の膜面も、前記
各画素電極13の表面高さの差に応じた段差をもってい
る。
【0032】一方、表面側基板(図において上側の基板
という)12には、上記裏面側基板11に配設された全
ての画素電極13に対向する透明な対向電極23が設け
られており、その表面に配向膜24が設けられている。
【0033】そして、上記裏面側基板11と表面側基板
12とは、図示しないが、その外周縁部において枠状の
シール材を介して接合されており、この両基板11,1
2間の前記シール材で囲まれた領域に液晶25が充填さ
れている。
【0034】この液晶25は、誘電異方性が正のネマテ
ィック液晶であり、この液晶25の分子は、両基板1
1,12に設けた配向膜22,24によってそれぞれの
基板11,12上での配向方向を規制され、両基板1
1,12間においてほぼ90°ツイスト角でツイスト配
向されている。なお、上記配向膜22,24は、ポリイ
ミド等からなる水平配向膜であり、その膜面にはラビン
グによる配向処理が施されている。
【0035】上記液晶セル10は、その裏面側基板11
に配設する各画素電極13を、上述したように、隣接す
る3つずつの画素電極13の表面高さを互いに異ならせ
て設けているため、隣接する3つの画素部(画素電極1
3が対応する部分)D1 ,D2 ,D3 を1単位とする単
位領域Aごとに、その領域Aの各画素部D1 ,D2 ,D
3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 が互いに異なっており、
したがって、各画素部D1 ,D2 ,D3 のΔnd(液晶
25の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の値が互
いに異なっている。
【0036】なお、この実施例では、前記3つの画素電
極13の表面高さを、第3の画素部D1 の画素電極、第
2の画素部D2 の画素電極、第1の画素部D3 の画素電
極の順に順次高くしているため、隣接する3つの画素部
D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 は、d1
<d2 <d3 となっている。
【0037】そして、この実施例の液晶表示装置では、
上記液晶セル10の両基板11,12上における液晶分
子の配向方向(配向膜22,24のラビング方向)と、
一対の偏光板31,32の透過軸の方向および位相差板
33の遅相軸の方向を次のように設定している。
【0038】なお、この実施例では、液晶セル10の裏
面側基板11上における液晶分子配向方向を方位角0°
の方向とし、この方向を基準として、液晶セル10の表
面側基板12上における液晶分子配向方向と偏光板3
1,32の透過軸方向および位相差板33の遅相軸方向
を設定している。
【0039】すなわち、図2は、上記液晶表示装置にお
ける液晶セル10の液晶分子配向方向と、偏光板31,
32の透過軸と、位相差板33の遅相軸とを示す平面図
であり、図において11aは液晶セル10の裏面側基板
11上における液晶分子の配向方向、12aは液晶セル
10の表面側基板12上における液晶分子の配向方向を
示している。
【0040】この図2のように、液晶セル10の表面側
基板12上における液晶分子配向方向12aは、裏面側
基板11上における液晶分子配向方向11aに対し、表
面側から見て左回りにほぼ90°ずれており、液晶の分
子は両基板11,12間においてほぼ90°のツイスト
角でツイスト配向されている。
【0041】また、図2において、32aは液晶セル1
0の裏面側に配置した裏面側偏光板32の透過軸を示し
ており、この裏面側偏光板32の透過軸32aは方位角
0°、つまり、液晶セル10の裏面側基板11上におけ
る液晶分子配向方向11aに対して、表面側から見て左
回りにほぼ60°斜めにずれた方向にある。
【0042】さらに、図2において、31aは液晶セル
10の表面側に配置した表面側偏光板31の透過軸、3
3aは前記表面側偏光板31と液晶セル10との間に配
置した位相差板33の遅相軸を示しており、位相差板3
3の遅相軸33aは、前記方位角0°の方向に対し表面
側から見て左回りにほぼ120°の方向にあり、表面側
偏光板31の透過軸31aは、前記位相差板33の遅相
軸33aとほぼ平行な方向(方位角0°の方向に対し表
面側から見て左回りにほぼ120°の方向)にある。
【0043】この実施例の液晶表示装置は、その裏面側
から光(例えば光源からの光)を入射させ、その光を表
面側に出射させて表示する透過型のものであり、この液
晶表示装置は、液晶セル10の裏面側基板11の各画素
電極13と表面側基板12の対向電極23との間に印加
する電圧の大きさを制御して表示駆動される。
【0044】この液晶表示装置においては、光入射側で
ある裏面側の偏光板32の透過軸32aと、液晶セル1
0の裏面側(光入射側)基板11上における液晶分子配
向方向11aとが斜めにずれているため、裏面側偏光板
32を通って入射した直線偏光が、液晶セル10を通る
過程で、その液晶層の複屈折効果により各波長光の偏光
状態が異なる楕円偏光となる。
【0045】また、液晶セル10を出射した楕円偏光は
位相差板33に入射し、この位相差板33の複屈折効果
によりさらに偏光状態を変えられて、その後、表面側偏
光板31に入射する。
【0046】そして、この光は、液晶セル10の液晶層
および位相差板33の複屈折効果によって偏光状態を変
えられた、各波長光の偏光状態が異なる楕円偏光である
ため、その光のうち、表面側偏光板31を透過する偏光
成分の光がこの偏光板31を通って出射して、この出射
光の波長に対応した着色光となる。
【0047】すなわち、上記液晶表示装置は、液晶セル
10の液晶層と位相差板33との複屈折効果によって着
色光を得るものであり、この液晶表示装置によれば、表
面側偏光板31を透過して出射する着色光の光量が、裏
面側偏光板32を通って入射した直線偏光のうちの前記
着色光となる波長域の光の量とほとんど変わらないか
ら、光の吸収が大きいカラーフィルタを用いる液晶表示
装置に比べて、非常に明るいカラー表示が得られる。
【0048】また、この液晶表示装置においては、通常
の使用温度では上記位相差板33の複屈折効果は一定で
あるが、液晶セル10の液晶層の複屈折性は、液晶分子
の配向状態に応じて変化するため、液晶セル10の両基
板11,12の電極13,23間に印加する電圧を制御
することによって着色光の色を変化させることができ
る。
【0049】この液晶表示装置の着色光の色は、液晶セ
ル10の液晶分子のツイスト角および液晶25の屈折率
異方性Δnと液晶層厚d、位相差板33のリタデーショ
ンRe 、各偏光板31,32の透過軸31a,32aお
よび位相差板33の遅相軸33aの向きによって決ま
る。
【0050】図3〜図8は、液晶セル10の液晶分子の
ツイスト角が90°、液晶25の屈折率異方性Δnが
0.14、位相差板33のリタデーションRe が900
nm(Na −D線に対する測定値)であり、各偏光板3
1,32の透過軸31a,32aおよび位相差板33の
遅相軸33aが図2に示した向きにある液晶表示装置の
1つの画素部の印加電圧に対する出射光の色変化を、そ
の画素部の液晶層厚dを、d=5μm,d=6μm,d
=7μm,d=8μm,d=9μm,d=10μmの6
通りに選んで調べた結果を示すCIE色度図である。
【0051】この図3〜図8のように、上記画素部の出
射光の色は、印加電圧に応じて変化し、電極13,23
間に電圧を印加すると、まず出射光が無彩色光である白
色光になる。また、印加電圧を高くしてゆくと、それに
ともなって出射光の色が白Wから×点の色まで矢印のよ
うに変化してゆき、その途中で、光強度が高くかつ色純
度もよい色になる。
【0052】この白Wから×点の色まで変化してゆく途
中で得られる色(光強度が高くかつ色純度もよい色)
は、d=5μmでは図3のように赤Rであり、したがっ
て、液晶層厚dが5μmの画素部の出射光の色は、白と
赤の2色である。
【0053】また、図4に示すように、d=6μmで
は、出射光の色が白Wから×点の色まで変化してゆく途
中で得られる色に、赤Rと青Bとがあり、したがって、
液晶層厚dが6μmの画素部の出射光の色に、白,赤,
青の3色がある。
【0054】さらに、図5〜図8に示すように、d=7
μm、d=8μm、d=9μm、d=10μmでは、出
射光の色が白Wから×点の色まで変化してゆく途中で得
られる色に、赤Rと青Bと緑Gとがあり、したがって、
液晶層厚dが7μm〜10μmの画素部の出射光の色
に、白,赤,緑,青の4色がある。上記画素部の液晶層
厚dと各色の出射光の有無との関係をまとめると、次の
[表1]のようになる。
【0055】
【表1】
【0056】上記各色の出射光は、同系の色の光であっ
ても、その明るさ(光強度)が液晶層厚dによって異な
っており、例えば白の出射光の明るさ(Y値)は、d=
5μmで4.4、d=6μmで8.8、d=7μmで2
0.0、d=8μmで18.8、d=9μmで10.
4、d=10μmで10.0である。
【0057】そして、上記液晶表示装置では、液晶セル
10をアクティブマトリックス型の液晶セルとしている
ため、1つの画素部における出射光の色数が上述したよ
うに2〜4色と少なくても、隣接する3つの画素部D1
,D2 ,D3 の出射光の組合わせによってそれらの色
の混色を表示することができ、したがって、前記3つの
画素部D1 ,D2 ,D3 を1単位とする単位領域Aの表
示色の色数を多くして、色彩の豊かなカラー画像を表示
することができる。
【0058】しかも、この液晶表示装置においては、液
晶セル10の前記単位領域Aにおける各画素部D1 ,D
2 ,D3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 を互いに異ならせ
ているため、各画素部D1 ,D2 ,D3 のΔnd(液晶
25の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積)の値が互
いに異なっている。そのため、これらの画素部D1 ,D
2 ,D3 の液晶層の複屈折効果が互いに異なり、したが
って、各画素部D1 ,D2 ,D3 を出射する光の明るさ
に差があるから、これら明るさの異なる光の組合わせに
よって前記単位領域Aの表示の明るさを任意に変化さ
せ、階調のあるカラー表示を実現することができる。
【0059】次の[表2]および[表3]は、液晶セル
10の液晶分子のツイスト角が90°、液晶25の屈折
率異方性Δnが0.14、位相差板33のリタデーショ
ンRe が900nmであり、各偏光板31,32の透過
軸31a,32aおよび位相差板33の遅相軸33aが
図2に示した向きにある液晶表示装置の、隣接する3つ
の画素部D1 ,D2 ,D3 の出射光の組合わせ例と、そ
れに対応した前記単位領域Aの表示色とを示している。
【0060】なお、この例は、各画素部D1 ,D2 ,D
3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 を、d1 =5μm,d2
=7μm,d3 =9μmとした例であり、液晶層厚d1
が5μmの画素部D1 の出射光の色は白と赤の2色、液
晶層厚d2 が7μmの画素部D2 および液晶層厚d3 が
9μmの画素部D3 の出射光の色はそれぞれ、白,赤,
緑,青の4色である。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】[表2]および[表3]の各表示色につい
て説明すると、例えば“白1”〜“白3”の表示色はい
ずれもほぼ白色(無彩色)であるが、3つの画素部D1
,D2 ,D3 の出射光を全て白にして表示される“白
1”と、第1の画素部D1 の出射光を赤、第2と第3の
画素部D2 ,D3 のうちの一方の画素部の出射光を緑、
他方の出射光を青にしてそれらの混色で表示される“白
2”および“白3”とはその白さの度合が異なるし、ま
た、各画素部D1 ,D2 ,D3 の出射光の明るさに差が
あるため、“白1”〜“白3”の表示の明るさもそれぞ
れ異なる。
【0064】また、“赤1”〜“赤7”の表示色はいず
れも赤系色であるが、3つの画素部D1 ,D2 ,D3 の
出射光を全て赤として表示される“赤1”と、各画素部
D1,D2 ,D3 のうちの1つの画素部の出射光を白と
して表示される“赤2”〜“赤4”と、2つの画素部の
出射光を白として表示される“赤5”〜“赤7”とはそ
の色の濃さが異なるし、また、各画素部D1 ,D2 ,D
3 の出射光の明るさに差があるため、“赤1”〜“赤
7”の表示の明るさもそれぞれ異なる。
【0065】さらに、前記3つの画素部D1 ,D2 ,D
3 のうち、液晶層厚d1 が5μmである第1の画素部D
1 の出射光は白と赤だけであるため、“緑1”〜“緑
3”の表示色は、前記第1の画素部D1 の出射光を白と
し、第2と第3の画素部D2 ,D3 の両方の出射光を緑
とするか、この画素部D2 ,D3 の一方の出射光を緑、
他方の出射光を白として表示されるが、この“緑1”〜
“緑3”の表示色の濃さおよび明るさも、前記第2と第
3の画素部D2 ,D3 の出射光の組合わせによって異な
る。
【0066】これは、“青1”〜“青3”の表示色にお
いても同様であり、この“緑1”〜“緑3”の表示色
は、第1の画素部D1 の出射光を白とし、第2と第3の
画素部D2 ,D3 の両方の出射光を青とするか、この画
素部D2 ,D3 の一方の出射光を青、他方の出射光を白
として表示されるが、この“青1”〜“青3”の表示色
の濃さおよび明るさも各色ごとに異なる。
【0067】また、“黄1”〜“黄7”の表示色は、第
1の画素部D1 の出射光を赤とし、第2と第3の画素部
D2 ,D3 の一方の出射光を緑、他方の出射光を緑また
は白とするか、第1の画素部D1 の出射光を赤とし、第
2と第3の画素部D2 ,D3の一方の出射光を赤、他方
の出射光を緑とするか、あるいは、第1の画素部D1の
出射光を白とし、第2と第3の画素部D2 ,D3 の一方
の出射光を赤、他方の出射光を緑として表示されるが、
この“黄1”〜“黄3”の表示色の濃さおよび明るさも
各色ごとに異なる。
【0068】これは、“マゼンタ1”〜“マゼンタ7”
の表示色においても同様であり、この“マゼンタ1”〜
“マゼンタ7”の表示色は、第1の画素部D1 の出射光
を赤とし、第2と第3の画素部D2 ,D3 の一方の出射
光を青、他方の出射光を青または白とするか、第1の画
素部D1 の出射光を赤とし、第2と第3の画素部D2,
D3 の一方の出射光を青、他方の出射光を赤または白と
するか、あるいは、第1の画素部D1 の出射光を白と
し、第2と第3の画素部D2 ,D3 の一方の出射光を
赤、他方の出射光を青として表示されるが、この“マゼ
ンタ1”〜“マゼンタ7”の表示色の濃さおよび明るさ
も各色ごとに異なる。
【0069】さらに、“シアン1”〜“シアン3”表示
色は、第1の画素部D1 の出射光を白とし、第2と第3
の画素部D2 ,D3 の一方の出射光を緑、他方の出射光
を青として表示されるが、この“シアン1”〜“シアン
3”の表示色の濃さおよび明るさも各色ごとに異なる。
【0070】このように、上記液晶表示装置は、その単
位領域Aの表示色の色数が多く、したがって色彩の豊か
なカラー画像を表示することができるし、また、各色の
表示の明るさを任意に選んで、階調のあるカラー表示を
実現することができる。
【0071】また、上記液晶表示装置は、液晶セル10
の表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板31,32を配置
し、表面側偏光板31と前記液晶セル10との間に位相
差板33を配置したものであるため、裏面側偏光板32
を通って入射した直線偏光が、液晶セル10の液晶層と
前記位相差板33との両方の複屈折効果によって偏光さ
れる。
【0072】このため、上記液晶表示装置は、液晶層の
複屈折効果だけを利用するものに比べて、各波長の光に
対する複屈折効果の差が大きく、したがって、各波長光
の偏光状態の差が大きくなるから、表面側偏光板32を
透過して出射する着色光の色がより鮮明になる。
【0073】なお、上記実施例の液晶表示装置の単位領
域Aの表示色は、[表2]および[表3]の色に限ら
ず、液晶セル10の液晶分子ツイスト角、液晶25の屈
折率異方性Δn、位相差板33のリタデーションRe 、
各偏光板31,32の透過軸31a,32aおよび位相
差板33の遅相軸33a向きと、隣接する3つの画素部
D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 を選択す
ることによって任意に選ぶことができる。
【0074】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
9は本発明の第2の実施例を示す液晶表示装置の一部分
の断面図である。この実施例の液晶表示装置は、液晶分
子をツイスト配向させたアクティブマトリックス型の液
晶セル10と、2枚の偏光板31,32と、1枚の位相
差板33とで構成されており、前記偏光板31,32は
液晶セル10をはさんでその表面側と裏面側とに配置さ
れ、位相差板33は表面側の偏光板31と液晶セル10
との間に配置されている。
【0075】上記液晶セル10は、隣接する2つずつの
画素電極13をそれぞれ1単位とし、各単位の一方電極
13と他方の電極13とを、その表面高さを互いに異な
らせて設けたものであり、これら画素電極13は、裏面
側基板11の上に設けられているTFT14のゲート絶
縁膜16の上に前記隣接する2つずつの画素電極13の
形成部分にそれぞれ対応させて設けた膜厚が互いに異な
る下地膜(Si N等の透明絶縁)20,21の上に形成
されている。
【0076】なお、この液晶セル10は、隣接する2つ
ずつの画素電極13の表面高さを互いに異ならせて設け
た点を除けば、その他の構成は図1に示した第1の実施
例における液晶セル10と同じであるから、重複する説
明は図に同符号を付して省略する。
【0077】上記液晶セル10は、その裏面側基板11
に配設する各画素電極13を、上述したように、隣接す
る2つずつの画素電極13の表面高さを互いに異ならせ
て設けているため、隣接する2つの画素部D11,D12を
1単位とする単位領域Bごとに、その領域Bの各画素部
D11,D12の液晶層厚d11,d12が互いに異なってお
り、したがって、各画素部D11,D12のΔndの値が互
いに異なっている。
【0078】また、この実施例の液晶表示装置でも、上
記第1の実施例と同様に、液晶セル10の両基板11,
12上における液晶分子の配向方向(配向膜22,24
のラビング方向)と、一対の偏光板31,32の透過軸
の方向および位相差板33の遅相軸の方向を図2に示し
たように設定している。
【0079】この実施例の液晶表示装置も、上述した第
1の実施例の液晶表示装置と同様に、その裏面側から光
を入射させ、その光を表面側に出射させて表示するもの
であり、裏面側偏光板32を通って入射した直線偏光
は、液晶セル10の液晶層および位相差板33の複屈折
効果によって偏光状態を変えられて表面側偏光板31に
入射し、その光のうち、前記表面側偏光板31を透過す
る偏光成分の光がこの偏光板31を通って出射して、こ
の出射光の波長に対応した着色光となる。
【0080】すなわち、この液晶表示装置も、液晶セル
10の液晶層と位相差板33との複屈折効果によって着
色光を得るものであり、したがって非常に明るいカラー
表示が得られるし、また、液晶セル10の両基板11,
12の電極13,23間に印加する電圧を制御すること
によって着色光の色を変化させることができる。
【0081】そして、上記液晶表示装置も、液晶セル1
0をアクティブマトリックス型の液晶セルとしているた
め、1つの画素部における出射光の色数が少なくても、
隣接する2つの画素部D11,D12の出射光の組合わせに
よってそれらの色の混色を表示することができ、したが
って、前記2つの画素部D11,D12を1単位とする単位
領域Aの表示色の色数を多くして、色彩の豊かなカラー
画像を表示することができる。
【0082】また、この液晶表示装置においても、液晶
セル10の前記単位領域Bにおける各画素部D11,D12
の液晶層厚d11,d12を互いに異ならせているため、各
画素部D11,D12のΔndの値が互いに異なっている。
そのため、これらの画素部D11,D12の液晶層の複屈折
効果が互いに異なり、したがって、各画素部D11,D12
を出射する光の明るさに差があるから、これら明るさの
異なる光の組合わせによって前記単位領域Bの表示の明
るさを任意に変化させ、階調のあるカラー表示を実現す
ることができる。
【0083】次の[表4]は、液晶セル10の液晶分子
のツイスト角が90°、液晶25の屈折率異方性Δnが
0.14、位相差板33のリタデーションRe が900
nmであり、各偏光板31,32の透過軸31a,32
aおよび位相差板33の遅相軸33aが図2に示した向
きにある液晶表示装置の、隣接する2つの画素部D11,
D12の出射光の組合わせ例と、それに対応した前記単位
領域Bの表示色とを示している。
【0084】なお、この例は、各画素部D11,D12の液
晶層厚d11,d12を、d11=7μm,d12=9μmとし
た例であり、両画素部D11,D12の出射光の色は、上記
[表1]に示したように、白,赤,緑,青の4色であ
る。
【0085】
【表4】
【0086】この[表4]の各表示色について説明する
と、例えば“赤1”〜“赤3”の表示色はいずれも赤系
色であるが、2つの画素部D11,D12の出射光をいずれ
も赤として表示される“赤1”と、一方の画素部の出射
光を赤とし、他方の画素部の出射光を白として表示され
る“赤2”および“赤3”とはその色の濃さが異なる
し、また、各画素部D11,D12の出射光の明るさに差が
あるため、“赤1”,“赤2”,“赤3”の表示の明る
さもそれぞれ異なる。
【0087】これは、他の表示色、つまり、“緑1”〜
“緑3”の緑色系表示色、“青1”〜“青3”の青色系
表示色、“黄1”,“黄2”の黄色系表示色、“マゼン
タ1”,“マゼンタ2”のマゼンタ色系表示色、“シア
ン1”,“シアン2”シアン色系表示色においても同様
であり、これら各色系の表示色の濃さおよび明るさも各
色ごとに異なる。
【0088】このように、上記液晶表示装置は、その単
位領域Bの表示色の色数が多く、したがって色彩の豊か
なカラー画像を表示することができるし、また、各色の
表示の明るさを任意に選んで、階調のあるカラー表示を
実現することができる。
【0089】また、上記液晶表示装置も、上述した第1
の実施例と同様に、裏面側偏光板32を通って入射した
直線偏光が、液晶セル10の液晶層と前記位相差板33
との両方の複屈折効果によって偏光されるため、液晶層
の複屈折効果だけを利用するものに比べて、各波長の光
に対する複屈折効果の差が大きく、したがって、各波長
光の偏光状態の差が大きくなるから、表面側偏光板32
を透過して出射する着色光の色がより鮮明になる。
【0090】なお、この実施例の液晶表示装置の単位領
域Bの表示色も、[表4]の色に限らず、液晶セル10
の液晶分子ツイスト角、液晶25の屈折率異方性Δn、
位相差板33のリタデーションRe 、各偏光板31,3
2の透過軸31a,32aおよび位相差板33の遅相軸
33a向きと、隣接する2つの画素部D11,D12の液晶
層厚d11,d12を選択することによって任意に選ぶこと
ができる。
【0091】また、上述した第1および第2の実施例の
液晶表示装置では、位相差板33を光の出射側である表
面側の偏光板31と液晶セル10との間に配置している
が、この位相差板33は、光の入射側である裏面側の偏
光板32と液晶セル10との間に配置してもよい。
【0092】その場合は、位相差板33の遅相軸33a
を裏面側偏光板32の透過軸32aに対して所定角度斜
めにずらし、液晶セル10の両基板11,12上におけ
る液晶分子配向方向11a,12aおよび表面側偏光板
31の透過軸31aの向きを任意に設定すればよく、こ
のようにすれば、裏面側偏光板32を通って入射した直
線偏光が、まず位相差板33の複屈折効果により各波長
光の偏光状態が異なる楕円偏光となり、次いで液晶セル
10の液晶層の複屈折効果によりさらに偏光状態を変え
られて表面側偏光板31に入射し、その光のうち、表面
側偏光板31を透過する偏光成分の光がこの偏光板31
を通って出射して、この出射光の波長に対応した着色光
となる。
【0093】また、上記第1および第2の実施例の液晶
表示装置はいずれも透過型のものであるが、本発明は、
反射型の液晶表示装置にも適用することができる。図1
0は本発明の第3の実施例を示す液晶表示装置の一部分
の断面図であり、この実施例の液晶表示装置は反射型の
ものである。
【0094】この実施例の液晶表示装置は、図1に示し
た第1の実施例の液晶表示装置において表面側偏光板3
1と液晶セル10との間に配置した位相差板33を、前
記裏面側偏光板32と液晶セル10との間に配置し、さ
らに裏面側偏光板32の裏面に反射板34を設けたもの
であり、この液晶表示装置では、表面側偏光板31を、
その透過軸を液晶セル10の表面側基板12上における
液晶分子配向方向に対し所定角度斜めにずらして設けて
いる。なお、液晶セル10の両基板11,12上におけ
る液晶分子配向方向と、位相差板33の遅相軸と、裏面
側偏光板32の透過軸の向きは任意でよい。
【0095】上記液晶セル10は、液晶分子をほぼ90
°のツイスト角でツイスト配向させたアクティブマトリ
ックス型のものであって、隣接する複数(この実施例で
は3つ)の画素部D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,d
2 ,d3 が互いに異ならせたものである。なお、この液
晶セル10は、図1に示した第1の実施例における液晶
セル10と同じ構成のものであるから、その構成の説明
は図に同符号を付して省略する。
【0096】この実施例の液晶表示装置は、その表面側
から外光(自然光または室内照明光)を入射させ、その
光を裏面側の反射板34で反射させて表示するものであ
り、この液晶表示装置においては、表面側偏光板31を
通って入射した直線偏光が、液晶セル10の液晶層の複
屈折効果により各波長光の偏光状態が異なる楕円偏光と
なるとともに、位相差板33の複屈折効果によりさらに
偏光状態を変えられて裏面側偏光板32に入射し、その
光のうち、裏面側偏光板32を透過する偏光成分の光が
この偏光板32を通って出射して、この出射光の波長に
対応した着色光となり、この光が、反射板34で反射さ
れ、再び裏面側偏光板32と位相差板33と液晶セル1
0と表面側偏光板31とを順次通って表面側に出射す
る。
【0097】すなわち、この実施例の液晶表示装置も、
液晶セル10の液晶層と位相差板33との複屈折効果に
よって着色光を得るものであり、したがって非常に明る
いカラー表示が得られるし、また、液晶セル10の両基
板11,12の電極13,23間に印加する電圧を制御
することによって着色光の色を変化させることができ
る。
【0098】そして、この液晶表示装置においても、上
記液晶セル10がアクティブマトリックス型の液晶セル
であり、かつ、液晶セル10の単位領域Aにおける各画
素部D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,d2 ,d3 が互
いに異なっているため、前記単位領域Aの表示色の色数
が多く、したがって色彩の豊かなカラー画像を表示する
ことができるし、また、各色の表示の明るさを任意に選
んで、階調のあるカラー表示を実現することができる。
【0099】さらに、この液晶表示装置は、裏面側偏光
板32の裏面に反射板34を設けた反射型のものであ
り、表面側偏光板31を通って入射し、液晶セル10の
液晶層と位相差板33との両方の複屈折効果により偏光
されるとともに裏面側偏光板32を透過して着色光とな
った光が反射板34で反射され、再び前記位相差板33
と液晶セル10と表面側偏光板31とを通って表面側に
出射するため、前記反射板34で反射された着色光に含
まれている無用な波長光(得ようとする着色光の波長域
以外の波長光)を前記表面側偏光板31で吸収させて、
さらに鮮明な着色光を得ることができる。
【0100】なお、この実施例では、位相差板33を裏
面側偏光板32と液晶セル10との間に配置している
が、この位相差板33は、表面側偏光板31と液晶セル
10との間に配置してもよい。
【0101】また、上記第3の実施例では、液晶セル1
0の表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板31,32を設
けているが、反射型の液晶表示装置の場合は、偏光板を
液晶セル10の表面側だけに設けてもよい。
【0102】すなわち、図11は本発明の第4の実施例
を示す反射型液晶表示装置の一部分の断面図であり、こ
の実施例の液晶表示装置は、液晶セル10の表面側に偏
光板31を配置し、前記液晶セル10の裏面側には反射
板34を配置するとともに、前記液晶セル10と反射板
34との間に位相差板33を配置したものである。
【0103】なお、この実施例の液晶表示装置は、図1
0に示した第3の実施例における液晶表示装置から裏面
側の偏光板32を除いたものであり、その他の構成は第
3の実施例の液晶表示装置と同じであるから、その構成
の説明は図に同符号を付して省略する。
【0104】この実施例の液晶表示装置も、その表面側
から外光を入射させ、その光を裏面側の反射板34で反
射させて表示するものであり、この液晶表示装置におい
ては、表面側偏光板31を通って入射した直線偏光が、
液晶セル10の液晶層と位相差板33の複屈折効果によ
り偏光状態を変えられるとともに、その光が反射板34
で反射されて再び前記位相差板33と液晶層とを通って
前記偏光板31に戻り、この偏光板31を透過して着色
光となる。
【0105】この液晶表示装置においても、入射光が液
晶セル10の液晶層と位相差板33との両方の複屈折効
果によって偏光状態を変えられるため、液晶層の複屈折
効果だけを利用するものに比べて着色光の色がより鮮明
になるし、また、液晶セル10がアクティブマトリック
ス型の液晶セルであり、かつ、液晶セル10の単位領域
Aにおける各画素部D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,
d2 ,d3 が互いに異なっているため、前記単位領域A
の表示色の色数が多く、したがって色彩の豊かなカラー
画像を表示することができるし、また、各色の表示の明
るさを任意に選んで、階調のあるカラー表示を実現する
ことができる。
【0106】そして、この実施例の液晶表示装置は、偏
光板31が1枚だけであるために、偏光板による光の吸
収量が少ないから、2枚の偏光板を用いる液晶表示装置
に比べて明るい表示を得ることができる。
【0107】なお、この実施例では、位相差板33を液
晶セル10と反射板34との間に配置しているが、この
位相差板33は、液晶セル10と偏光板31との間に配
置してもよい。
【0108】また、上記第4の実施例では、液晶セル1
0の裏面側に反射板34を配置しているが、液晶セル1
0を、その表面側から入射し液晶層を通った光を反射さ
せて表面側に出射させる反射型セルとすれば、前記反射
板34は不要である。
【0109】図12は本発明の第5の実施例を示す反射
型液晶表示装置の一部分の断面図であり、この実施例の
液晶表示装置は、液晶セル10を反射型セルとし、この
液晶セル10の表面側に偏光板31を配置するととも
に、この偏光板31と前記液晶セル10との間に位相差
板33を配置したものである。
【0110】なお、この実施例における反射型セルは、
図1に示した第1の実施例の液晶表示装置に用いた液晶
セル10の裏面側基板11の外面にアルミニウム膜等の
反射膜35を設けて反射型としたものであり、その他の
構造は第1の実施例のものと同じであるから、その構成
の説明は図に同符号を付して省略する。
【0111】この実施例の液晶表示装置も、その表面側
から外光を入射させ、その光を裏面側の反射板34で反
射させて表示するものであり、この液晶表示装置におい
ては、表面側偏光板31を通って入射した直線偏光が、
位相差板33と液晶セル10の液晶層との複屈折効果に
より偏光状態を変えられるとともに、その光が液晶セル
10の裏面の反射膜35で反射されて再び前記液晶層と
位相差板33とを通って前記偏光板31に戻り、この偏
光板31を透過して着色光となる。
【0112】この液晶表示装置においても、入射光が液
晶セル10の液晶層と位相差板33との両方の複屈折効
果によって偏光状態を変えられるため、液晶層の複屈折
効果だけを利用するものに比べて着色光の色がより鮮明
になるし、また、液晶セル10がアクティブマトリック
ス型の液晶セルであり、かつ、液晶セル10の単位領域
Aにおける各画素部D1 ,D2 ,D3 の液晶層厚d1 ,
d2 ,d3 が互いに異なっているため、前記単位領域A
の表示色の色数が多く、したがって色彩の豊かなカラー
画像を表示することができるし、また、各色の表示の明
るさを任意に選んで、階調のあるカラー表示を実現する
ことができる。
【0113】そして、この実施例の液晶表示装置も、偏
光板31が1枚だけであるために、偏光板による光の吸
収量が少ないから、上述した第4の実施例の液晶表示装
置と同様に、2枚の偏光板を用いる液晶表示装置に比べ
て明るい表示を得ることができる。
【0114】なお、この実施例では、液晶セル10を反
射型セルとするために、その裏面側基板11の外面に反
射膜35を設けているが、前記反射膜35は、裏面側基
板11の内面に設けてもよく(その場合は、裏面側基板
11の内面に反射膜を覆う透明絶縁膜を設け、その上に
TFT14および画素電極13を設ける)、また、裏面
側基板11上に設ける全ての画素電極13をアルミニウ
ム等の金属膜で形成して、この画素電極13に反射膜を
兼ねさせてもよい。
【0115】このように、液晶セル10の裏面側基板1
1の内面に反射膜を設けるか、あるいは裏面側基板11
上の画素電極13に反射膜を兼ねさせれば、入射光が液
晶セル10の裏面側基板11を通らずに反射されるた
め、液晶セル10の基板である程度の光が吸収されるこ
とによる光量ロスが、表面側基板12によるロスだけに
なるから、液晶セル10の基板による光量ロスを少なく
することができる。
【0116】なお、上述した第1〜第5の実施例の液晶
表示装置では、液晶セル10の単位領域AまたはBの各
画素部D1 ,D2 ,D3 またはD11,D12の液晶層厚d
1 ,d2 ,d3 またはd11,d12を互いに異ならせるた
めに、前記各画素部の画素電極13の表面高さを異なら
せているが、前記液晶層厚は、対向電極の表面高さを各
画素部ごとに異ならせることによって異ならせてもよ
い。
【0117】さらに、上記液晶セルは、TFTをスイッ
チング素子とするものに限らず、MIM等をスイッチン
グ素子とするアクティブマトリックス型のものでもよい
し、また、表面側基板に画素電極とスイッチング素子を
設け、裏面側基板に対向電極を設けたものでもよい。
【0118】また、上記液晶セルは、アクティブマトリ
ックス型のものに限らず、一方の基板に複数本の走査電
極を互いに平行に設け、他方の基板に前記走査電極と直
交させて複数本の信号電極を設けた単純マトリックス型
のものでもよく、その場合は、前記走査電極または信号
電極の表面高さを各画素部ごとに異ならせて、単位領域
の各画素部の液晶層厚を互いに異ならせればよい。
【0119】さらに、上記第1〜第5の実施例では、液
晶セル10として液晶分子をツイスト配向させたものを
用いているが、この液晶セルは、液晶分子を、ホメオト
ロピック配向、ホモジニアス配向、またはハイブリッド
配向のいずれかに配向させたものであってもよく、ま
た、位相差板33は無くてもよい。
【0120】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置は、複屈折効果に
よって着色光を得るものであるが、液晶セルをドットマ
トリックス型の液晶セルとしているため、1つの画素部
における出射光の色数が少なくても、隣接する複数の画
素部の出射光の組合わせによってそれらの色の混色を表
示することができ、したがって、隣接する複数の画素部
を1単位とする単位領域の表示色の色数を多くして、色
彩の豊かなカラー画像を表示することができるし、ま
た、液晶セルの前記単位領域における各画素部の液晶層
厚が互いに異なっているため、これらの画素部の液晶層
の複屈折効果が互いに異なり、したがって、各画素部を
出射する光の明るさに差があるから、これら明るさの異
なる光の組合わせによって前記単位領域の表示の明るさ
を任意に変化させ、階調のあるカラー表示を実現するこ
とができる。
【0121】また、本発明の液晶表示装置において、液
晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏光板を配置し、
その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に位相差板を配
置すれば、一方の偏光板を通って入射した直線偏光が、
液晶セルの液晶層と前記位相差板との両方の複屈折効果
によって偏光状態を変えられるため、液晶層の複屈折効
果だけを利用するものに比べて、各波長の光に対する複
屈折効果の差が大きく、したがって、各波長光の偏光状
態の差が大きくなるから、他方の偏光板を透過して出射
する着色光の色がより鮮明になる。
【0122】さらに、この場合、液晶セルの裏面側に配
置した偏光板の裏面に反射板を設けて反射型の液晶表示
装置とすれば、表面側の偏光板を通って入射し、液晶セ
ルの液晶層と位相差板との両方の複屈折効果により偏光
状態を変えられるとともに裏面側の偏光板を透過して着
色光となった光が反射板で反射され、再び前記位相差板
と液晶セルと表面側偏光板とを通って表面側に出射する
ため、前記反射板で反射された着色光に含まれている無
用な波長光(得ようとする着色光の波長域以外の波長
光)を前記表面側偏光板で吸収させて、さらに鮮明な着
色光を得ることができる。
【0123】また、本発明を反射型の液晶表示装置に適
用する場合、液晶セルの表面側に偏光板を配置し、前記
液晶セルの裏面側に反射板を配置するとともに、前記偏
光板と反射板のいずれか一方と前記液晶セルとの間に位
相差板を配置するか、あるいは、液晶セルをその表面側
から入射し液晶層を通った光を反射させて表面側に出射
させる反射型セルとし、この液晶セルの表面側に偏光板
を配置するとともに、この偏光板と前記液晶セルとの間
に位相差板を配置すれば、前記偏光板を通って入射した
直線偏光が、液晶セルの液晶層と位相差板との両方の複
屈折効果により偏光状態を変えられるとともに、その光
が反射されて再び前記位相差板と液晶層とを通って前記
偏光板に戻り、この偏光板を透過して着色光となる。
【0124】そして、この場合も、入射光が液晶層と位
相差板との両方の複屈折効果によって偏光状態を変えら
れるため、液晶層の複屈折効果だけを利用するものに比
べて着色光の色がより鮮明になるし、また偏光板が1枚
だけであるために、偏光板による光の吸収量が少ないか
ら、2枚の偏光板を用いる液晶表示装置に比べて明るい
表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す液晶表示装置の一
部分の断面図。
【図2】同液晶表示装置の液晶セルの液晶分子配向方向
と偏光板の透過軸と位相差板の遅相軸とを示す平面図。
【図3】画素部の液晶層厚dを5μmとした液晶表示装
置のCIE色度図。
【図4】画素部の液晶層厚dを6μmとした液晶表示装
置のCIE色度図。
【図5】画素部の液晶層厚dを7μmとした液晶表示装
置のCIE色度図。
【図6】画素部の液晶層厚dを8μmとした液晶表示装
置のCIE色度図。
【図7】画素部の液晶層厚dを9μmとした液晶表示装
置のCIE色度図。
【図8】画素部の液晶層厚dを10μmとした液晶表示
装置のCIE色度図。
【図9】本発明の第2の実施例を示す液晶表示装置の一
部分の断面図。
【図10】本発明の第3の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の断面図。
【図11】本発明の第4の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の断面図。
【図12】本発明の第5の実施例を示す液晶表示装置の
一部分の断面図。
【符号の説明】
10…液晶セル 11,12…基板 11a,12a…液晶分子配向方向 13…画素電極 14…TFT(スイッチング素子) 20…保護絶縁膜 21,21…下地膜 22…配向膜 23…対向電極 24…配向膜 25…液晶 A,B…単位領域 D1 ,D2 ,D3 ,D11,D12…画素部 d1 ,d2 ,d3 ,d11,d12…液晶層厚 31,32…偏光板 30a,32a…透過軸 33…位相差板 33a…遅相軸 34…反射板 35…反射膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複屈折効果によって着色光を得る液晶表示
    装置であって、その液晶セルがドットマトリックス型の
    液晶セルであり、かつ、隣接する複数の画素部を1単位
    とする単位領域ごとに、その領域の各画素部に対応する
    液晶層厚が互いに異なっていることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】液晶セルの表面側と裏面側とにそれぞれ偏
    光板が配置されており、その一方の偏光板と前記液晶セ
    ルとの間に位相差板が配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】裏面側の偏光板の裏面に反射板が設けられ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】液晶セルの表面側に偏光板が配置され、前
    記液晶セルの裏面側には反射板が配置されており、前記
    偏光板と前記反射板とのいずれか一方と前記液晶セルと
    の間に位相差板が配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】液晶セルは、その表面側から入射し液晶層
    を通った光を反射させて表面側に出射させる反射型セル
    であり、この液晶セルの表面側に偏光板が配置されると
    ともに、この偏光板と前記液晶セルとの間に位相差板が
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016006503A (ja) * 2014-05-28 2016-01-14 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置及び電子機器
JP2019169340A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 スタンレー電気株式会社 照明装置、光投影システム

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JP2016006503A (ja) * 2014-05-28 2016-01-14 株式会社半導体エネルギー研究所 液晶表示装置及び電子機器
JP2019079080A (ja) * 2014-05-28 2019-05-23 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
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