JPH0727069Y2 - 切屑吸引式バイト - Google Patents

切屑吸引式バイト

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JPH0727069Y2
JPH0727069Y2 JP12157189U JP12157189U JPH0727069Y2 JP H0727069 Y2 JPH0727069 Y2 JP H0727069Y2 JP 12157189 U JP12157189 U JP 12157189U JP 12157189 U JP12157189 U JP 12157189U JP H0727069 Y2 JPH0727069 Y2 JP H0727069Y2
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JP
Japan
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air
chips
chip
cutting edge
rake face
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JP12157189U
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JPH0362751U (ja
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辰夫 新井
和男 飯塚
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、切削直後の切屑を吸引して回収する切屑吸引
式バイトに関するものである。
[従来の技術] 通常のバイトとしては、例えばスローアウエイチップを
有するものとして、第7図ないし第8図に示すものが知
られている。
すなわち、このバイトは、ボルダ(バイト本体)1の頭
部に、穴つきのスローアウエイチップ2が該穴を介して
ボルト3によって固定されたものである。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記通常のバイトにおいては、切削時に、旋
盤等の工作機械の周りに切屑が無秩序に飛散するので、 作業環境の悪化を生じる。
旋盤等の工作機械の摺動面などに切屑が入り機械の
精度や寿命の低下を招く。
切刃と被削材との間に切屑がかみ込んで切刃の欠損
や加工面の悪化を生じる。
工作機械に堆積した切屑が発熱源となり機械に熱変
形を生じさせ、加工精度の悪化を招く。
などの問題が生じる。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、切削
直後の切屑を即座に回収することにより、上記問題点を
解決する切屑吸引式バイトを提供することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するため、切刃からすくい面
側に後退した位置に、該切刃に沿ってすくい面から上方
に立ち上がる側壁を有する筒体をバイト本体に設けてな
り、前記筒体の切刃に沿う側壁の下端面には前記すくい
面との間に隙間を生ずる切欠が形成され、前記筒体には
該筒体内の空気を吸引して外部に排出するエアージェッ
トポンプが連結されているものである。
[作用] 本考案においては、切刃で削り取られた切屑がすくい面
から切欠を通って筒体内に捕集される。また、筒体に連
結されたエアージェットポンプによって、切欠から筒体
内を通ってエアージェットポンプに至る空気の流れが生
じ、この空気の流れによって前記筒体内の切屑が外部に
移動する。
そして、エアージェットポンプは、単に空気を供給する
だけで吸引力を発揮することができるから、工場等のエ
アー源を利用して簡単に作動させることができ、しかも
回転機構や摺動部がないから、切屑等の噛み込みにより
故障することがなく保守が極めて簡単にである。
[実施例] 以下、第1図ないし第6図を参照して本考案の一実施例
を説明する。ただし、第7図ないし第8図に示す構成要
素を同一の要素には同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。
第1図ないし第6図に示すように、ホルダ1の頭部に
は、スローアウエイチップ(以下、「チップ」と略称す
る)2を取り付けるための凹部1aが形成されており、こ
の凹部1aによってチップ2のすくい面2aがホルダ1の上
面1bにほぼ面一状になっている。
チップ2は、菱形状に形成されたものであり、その周囲
に形成されたチップ切刃2bに沿うすくい面2aにはブレー
カ2cが形成されている。
また、ホルダ1の上面1bには、切屑捕集箱(筒体)4が
ボルト5によって固定されている。
切屑捕集箱4は、四角形状の筒状に形成されたものであ
り、隣接する3つの側壁6がその下端面をホルダ1の頭
部上面1bの縁部に接して立ち上げられており、該頭部上
面1bを外部に対して閉塞している。そして、チップ切刃
2bのうち前切刃Aおよび横切刃Bに対応する位置の側壁
6、6は、上方に向うにしたがってすくい面2a側に傾斜
する斜面になっており、そのすくい面2aに沿う下端面に
は、切欠6aが形成されている。この切欠6aは、側壁6の
厚さ方向において、切屑捕集箱4の内方に向かうに従っ
て高く傾斜されており、その外周側の最も低い位置はす
くい面2aからの高さがHに形成されている。そして、こ
の切欠6aの高さHは0.2mm〜2.0mmに形成することが好ま
しい。これは、0.2mm未満にすると、切込みおよび送り
を最小にして切屑の厚さを最小にしても該切屑が切欠6a
から切屑捕集箱4内に入りにくくなるからであり、また
2mmあれば、厚さの厚い切屑でも切欠6aを充分通過でき
るのに対して、これ以上高くすると、切欠6aによる開口
部の面積が大きくなって後述する切欠6aを通る空気の流
速が遅くなり、該切屑の捕集がうまく行かなくなるから
である。また、前記刃Aまたは横切刃Bに沿う側壁6
は、切欠6aの位置において、それぞれ、前切刃A、横切
刃Bからすくい面2a側に長さLだけずらされている。そ
して、この長さLは、0.2mm〜2.0mmに設定するのが好ま
しい。これは、0.2mm未満に設定すると、切込みを最小
に設定しても側壁6aが被切削材に接してしまう可能性が
あるからであり、2mmを超えると、切込みを最大にして
も、切欠6aの位置が被切削材から離れ過ぎてしまい切屑
がうまく切欠6aを通って切屑捕集箱4内に入らなくなる
からである。
さらに、切屑捕集箱4の上面には、円筒状の継ぎ手部7
が形成されており、この継ぎ手部7を介して、該切屑捕
集箱4内の空気を吸引して外部に排出するエアージェッ
トポンプ11が連結されている。
このエアージェットポンプ11は、略円筒状の本体12の基
端部が吸引口部とされて継ぎ手部7のフランジ部7aに接
続され、先端部が吐出口部とされてダクトホース21の一
端に接続されいる。本体12は、その側壁部に、周方向に
一周する環状の空気室12aが形成され、この空気室12aの
基端位置から内周面12bの先端側に向けてテーパ状の空
気噴出路12cが形成されたものである。また、本体12の
外周面12bは、空気噴出路12cの開口部が最も縮径され、
該開口部から基端側および先端側に向かうに従って徐々
に拡径されている。また、この本体12の側面には、空気
室12a内に空気を供給する空気供給用ホース13が連結さ
れている。
また、上記ダクトホース21は、その他端が切屑受け箱31
に連結されている。
切屑受け箱31は、側壁部で上下に分割可能に構成されて
おり、下側の部分が切屑収納部32、上側の部分が蓋部33
になっている。そして、切り屑収納部32には、その底面
32aの近傍位置に切屑Tを受けるための網目受板34が設
けられ、該網目受板34の下側の側壁に、切削油Oを排出
するための排出用パイプ35が設けられている。また、蓋
部33には、その側壁33aに、ダクトホース21を切屑受け
箱31内に連通するためのパイプ36が設けられ、その天井
壁33bに、排気用のフィルタ37が設けられている。さら
に、天井壁33bには、パイプ36の開口部の軸線方向の延
長上に、該開口部を軸線方向視で遮蔽する斜板38が設け
られている。この斜板38は、パイプ36の開口部に対して
斜め下方に離れる方向に傾斜されている。
上記のように構成されたバイトにおいては、第4図に示
すように、被削材Sを切削すると、前切刃Aまたは横切
刃Bで削られた切屑Tがブレーカ2cで折られて細かく分
かれるとともに、切欠6aから切屑捕集箱4内に入る。ま
た、エアージェットポンプ11によって、切屑捕集箱4の
切欠6aから切屑捕集箱4、該エアージェトポンプ11およ
びダクトホース21を通って切屑受け箱31に至る空気の流
れFが生じる。このため、切屑捕集箱4内に捕らえられ
た切屑Tが前記空気の流れFに乗って、該切屑捕集箱4
からエアージェットポンプ11およびダクトホース21を通
して切屑受け箱31内に送られる。
また、エアージェットポンプ11においては、空気噴出路
12cから内周面12bの先端側に空気が高速で噴出し、しか
も空気噴出部の内周面12bの径が縮径されているので、
この空気噴出部の圧力が低下する。このため先端側への
噴出する空気の慣性力および圧力の低下により、本体12
の基端側の空気が大量に吸い上げられるようになる。す
なわち、切屑捕集箱4内の空気が大量にエアージェット
ポンプ12から吸い上げられて切屑受け箱31に送られる。
そして、切り屑受け箱31内に空気とともに送られた切屑
Tは、斜板38に当って落下し、網目受板34上に堆積す
る。また、切屑Tに付着した切削油Oは、網目受板34か
ら落下して、さらに排出用パイプ35から排出される。ま
た、切屑Tとともに流入した空気はフィルタ37を通して
排出される。
したがって、上記のように構成されたバイトによれば、
切屑Tを工作機械の周りに飛散させることなく切屑受け
箱31に完全に回収することができる。
また、切欠6aが外周側から内周側に向けて高くなるよう
に傾斜されているから、切屑Tを切欠6aから切屑捕集箱
4内にスムーズに移動することができる。
さらに、前切刃Aまたは横切刃Bに沿う側壁6は、それ
ぞれ、すくい面2a側に傾斜されているから、被削材Sと
の間に充分な距離を保つことができるという利点があ
る。
また、エアージェットポンプ11によって吸引しているの
で、切屑捕集箱4内の空気を大量に吸引することがで
き、したがって該切屑捕集箱4内の切屑Tを確実に吸い
上げて、切屑受け箱31内に回収することができる。しか
も、エアージェットポンプ11においては、単に空気を供
給するだけで、吸引力を発揮することができるから、例
えば工場のエアー源に空気供給用ホース13を接続するこ
とにより、簡単に作動させることができるという利点が
ある。さらに、エアージェットポンプ11には回転機構や
摺動部分がないから、切屑等の噛み込みにより故障する
危険がなく、保守を極めて簡単に行うことができる。
また、切屑受け箱31内に飛び込んできた切屑を斜板38に
当てて、網目受板34上に落下させることができるから、
切屑Tを空気の流れから簡単に分離することができ、ま
た空気は空気でフィルタ33で浄化しながら排出すること
ができる。さらに、網目受板34によって、切屑Tから切
削油Oを分離することができるという利点がある。
なお、上記実施例においては、切屑捕集箱4をスローア
ウエイチップ2のすくい面2a上に設置するように構成に
したが、ムクバイトや付刃バイトあるいは他のクランプ
バイト等のすくい面上に上記と同様に設置するように構
成してもよいことはいうまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、切刃からすくい面
側に後退した位置に、該切刃に沿ってすくい面から上方
に立ち上がる側壁を有する筒体をバイト本体に設けてな
り、前記筒体の切刃に沿う側壁の下端面には前記すくい
面との間に隙間を生ずる切欠が形成され、前記筒体には
該筒体内の空気を吸引して外部に排出するエアージェッ
トポンプが連結されているから、切刃で削り取られた切
屑を切欠を通して筒体内に捕集するとができ、この捕集
した切屑をエアージェットポンプの吸引作用によって、
筒体内から回収することができる。
従って、切屑が工作機械の周りに飛散することを防止す
ることができ、切屑の飛散によって生じる種々の不具合
を解決することができる。
しかも、エアージェットポンプに単に空気を供給するだ
けで、筒体内の切屑を空気とともに吸引して外部に排出
することができるので、該エアージェットポンプを例え
ば工場のエアー源に接続するだけで簡単に作動させるこ
とができるという利点がある。また、エアージェットポ
ンプには回転機構や摺動部がないから、切屑等の噛み込
みによる故障がなく、保守も極めて簡単に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図は切屑吸引式バイトの断面図、第2図は第1
図のII矢視の要部断面図、第3図は第1図のIII−III線
に沿う断面図、第4図は第1図のIV部の拡大図、第5図
は切屑吸引式バイトの側面図、第6図は切屑吸引式バイ
トを切屑受け箱に接続した状態を示す断面図、第7図な
いし第8図は従来例として示した図であって、第7図は
バイトの平面図、第8図は同バイトの要部破断側面図で
ある。 1……ホルダ(バイト本体)、2a……すくい面、6……
側壁、6a……切欠、A……前切刃、B……横切刃、11…
…エアージェットポンプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】切刃からすくい面側に後退した位置に、該
    切刃に沿ってすくい面から上方に立ち上がる側壁を有す
    る筒体をバイト本体に設けてなり、前記筒体の切刃に沿
    う側壁の下端面には前記すくい面との間に隙間を生ずる
    切欠が形成され、前記筒体には該筒体内の空気を吸引し
    て外部に排出するエアージェットポンプが連結されてい
    ることを特徴とする切屑吸引式バイト。
JP12157189U 1989-10-17 1989-10-17 切屑吸引式バイト Expired - Lifetime JPH0727069Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12157189U JPH0727069Y2 (ja) 1989-10-17 1989-10-17 切屑吸引式バイト

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JP12157189U JPH0727069Y2 (ja) 1989-10-17 1989-10-17 切屑吸引式バイト

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JPH0362751U JPH0362751U (ja) 1991-06-19
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ID=31669605

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JP12157189U Expired - Lifetime JPH0727069Y2 (ja) 1989-10-17 1989-10-17 切屑吸引式バイト

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JP2012061534A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Murata Machinery Ltd 切屑案内具付き工具および旋盤
GB201120159D0 (en) * 2011-11-23 2012-01-04 Rolls Royce Plc A swarf extraction tool

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