JPH07270643A - 光部品および光ファイバの接続用筐体構造物および接続方法 - Google Patents
光部品および光ファイバの接続用筐体構造物および接続方法Info
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- JPH07270643A JPH07270643A JP6075094A JP6075094A JPH07270643A JP H07270643 A JPH07270643 A JP H07270643A JP 6075094 A JP6075094 A JP 6075094A JP 6075094 A JP6075094 A JP 6075094A JP H07270643 A JPH07270643 A JP H07270643A
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- chamber
- housing
- optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光部品収容密閉容器の気密性を高く保持する
ことができ、かつ光ファイバに有害応力が作用すること
のない、光部品/光ファイバ接続用筐体構造物及び接続
方法の提供。 【構成】 光部品収納用内室と、その外側に形成された
1対の外室と、この1対の外室を互に連通する手段とを
有し、内室および外室には、それぞれ光ファイバを通す
ための貫通孔を有する筐体構造物を用い、光ファイバ
を、一方の外室から、連通手段を経て他方の外室に導
き、さらに気密スリーブを介して、内室に導き、この光
ファイバの先端面を内室内の光部品に接続する。
ことができ、かつ光ファイバに有害応力が作用すること
のない、光部品/光ファイバ接続用筐体構造物及び接続
方法の提供。 【構成】 光部品収納用内室と、その外側に形成された
1対の外室と、この1対の外室を互に連通する手段とを
有し、内室および外室には、それぞれ光ファイバを通す
ための貫通孔を有する筐体構造物を用い、光ファイバ
を、一方の外室から、連通手段を経て他方の外室に導
き、さらに気密スリーブを介して、内室に導き、この光
ファイバの先端面を内室内の光部品に接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光部品および光ファイバ
の接続用筐体構造物および接続方法に関するものであ
る。さらに詳しく述べるならば、本発明は、光部品、例
えば光導波路を有する光素子に、光ファイバを接続し、
内部を気密に封止するための、光部品および光ファイバ
の接続用筐体構造物、および接続方法に関するものであ
る。
の接続用筐体構造物および接続方法に関するものであ
る。さらに詳しく述べるならば、本発明は、光部品、例
えば光導波路を有する光素子に、光ファイバを接続し、
内部を気密に封止するための、光部品および光ファイバ
の接続用筐体構造物、および接続方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光部品と光ファイバを接続するための従
来の筐体構造物の一例を図1に示す。図1において密閉
容器1は、上面が開放されている筐体と、この開放上面
を閉塞する蓋体とからなるものであるが、図1において
は、蓋体が省略されている。
来の筐体構造物の一例を図1に示す。図1において密閉
容器1は、上面が開放されている筐体と、この開放上面
を閉塞する蓋体とからなるものであるが、図1において
は、蓋体が省略されている。
【0003】密閉容器1の左右側面には貫通孔が設けら
れ、この貫通孔には、光ファイバ用密閉スリーブ2が装
着されており、密閉容器1内には光部品3が収容されて
いる。光部品3は、例えば、導波路を有する光素子であ
ってもよく、この導波路の端面と、光ファイバ心線6の
光ファイバ素線5(例えば、石英ファイバ、外径標準:
125μm)の端面とが、接続部4においてそれぞれの
光軸が一致するように正確に接続される。
れ、この貫通孔には、光ファイバ用密閉スリーブ2が装
着されており、密閉容器1内には光部品3が収容されて
いる。光部品3は、例えば、導波路を有する光素子であ
ってもよく、この導波路の端面と、光ファイバ心線6の
光ファイバ素線5(例えば、石英ファイバ、外径標準:
125μm)の端面とが、接続部4においてそれぞれの
光軸が一致するように正確に接続される。
【0004】光ファイバ心線は、後に詳しく述べるよう
に、光ファイバ素線と、その上に形成され、かつ1次被
覆層および2次被覆層からなるプラスチック被覆層とか
らなるものである。1次被覆層は、例えばシリコーン樹
脂、又は紫外線硬化樹脂などにより形成され、2次被覆
層は、例えば、ナイロン樹脂、又はポリエステル樹脂な
どにより形成され、光ファイバ心線の被覆外径は、例え
ば、約0.9mmである。
に、光ファイバ素線と、その上に形成され、かつ1次被
覆層および2次被覆層からなるプラスチック被覆層とか
らなるものである。1次被覆層は、例えばシリコーン樹
脂、又は紫外線硬化樹脂などにより形成され、2次被覆
層は、例えば、ナイロン樹脂、又はポリエステル樹脂な
どにより形成され、光ファイバ心線の被覆外径は、例え
ば、約0.9mmである。
【0005】図2には、図1の光ファイバと光部品との
接続状況の一例が示されている。光ファイバ心線6の1
次、および2次被覆層を有する部分8から先づ2次被覆
層が除去されて、1次被覆層のみを有する光ファイバ部
分7となり、その先端部においては、1次被覆層が除去
されて、光ファイバ素線のみからなる部分5となる。図
2に示されているように、密閉容器1の側壁に挿入され
たスリーブ2の貫通孔内に、光ファイバ心線6の1,2
次被覆層付部分8と、それに連続する1次被覆層付部分
7が挿入され、この光ファイバを挿入されたスリーブ2
の貫通孔は、接着剤9により、気密に封止される。
接続状況の一例が示されている。光ファイバ心線6の1
次、および2次被覆層を有する部分8から先づ2次被覆
層が除去されて、1次被覆層のみを有する光ファイバ部
分7となり、その先端部においては、1次被覆層が除去
されて、光ファイバ素線のみからなる部分5となる。図
2に示されているように、密閉容器1の側壁に挿入され
たスリーブ2の貫通孔内に、光ファイバ心線6の1,2
次被覆層付部分8と、それに連続する1次被覆層付部分
7が挿入され、この光ファイバを挿入されたスリーブ2
の貫通孔は、接着剤9により、気密に封止される。
【0006】図2に示されているように、光ファイバ素
線5は、光部品3とスリーブ2との間において、屈曲さ
せられており、このように形成した光ファイバ素線の余
長により、環境温度変化によって光ファイバ心線被覆層
に生ずる伸縮に伴う光ファイバ素線の長さ変化を吸収す
るようになっている。このようなスリーブ封止構成は、
光ファイバ/光部品接続体に普通一般に適用されてい
る。しかし光部品収容容器に厳格な気密性が要求される
場合には、上記スリーブ封止構成を適用することはでき
ない。
線5は、光部品3とスリーブ2との間において、屈曲さ
せられており、このように形成した光ファイバ素線の余
長により、環境温度変化によって光ファイバ心線被覆層
に生ずる伸縮に伴う光ファイバ素線の長さ変化を吸収す
るようになっている。このようなスリーブ封止構成は、
光ファイバ/光部品接続体に普通一般に適用されてい
る。しかし光部品収容容器に厳格な気密性が要求される
場合には、上記スリーブ封止構成を適用することはでき
ない。
【0007】その理由は、スリーブ内に注入硬化された
接着剤、および光ファイバ心線の1次および2次被覆層
を透過する湿分、および層間(接着剤9とスリーブ2の
貫通孔内壁面の間、2次被覆層8と、接着剤層9との
間、1次被覆層7と2次被覆層8との間、および1次被
覆層7と光ファイバ素線5との間など)を透過する湿分
の総和量が、時間の経過とともに増大し、密閉容器1の
内部の湿度に対する要求度を、長期にわたって保証確保
することができないからである。
接着剤、および光ファイバ心線の1次および2次被覆層
を透過する湿分、および層間(接着剤9とスリーブ2の
貫通孔内壁面の間、2次被覆層8と、接着剤層9との
間、1次被覆層7と2次被覆層8との間、および1次被
覆層7と光ファイバ素線5との間など)を透過する湿分
の総和量が、時間の経過とともに増大し、密閉容器1の
内部の湿度に対する要求度を、長期にわたって保証確保
することができないからである。
【0008】そこで、上記の問題点を克服するために、
従来技術においては図3に示されているように、スリー
ブ2を通って、密閉容器1内に挿入された光ファイバ素
線5の表面に、気密メタルコート(通常は金コート)
を、メッキ法、又は蒸着法により形成し、そのメタルコ
ートされた光ファイバ素線部分10と、スリーブ2の内
側端とを、ハンダ付けにより固定封止し、ハンダ付け部
分11を形成する。このハンダ付け部11により、光フ
ァイバと容器との間の気密性が確保保証される。
従来技術においては図3に示されているように、スリー
ブ2を通って、密閉容器1内に挿入された光ファイバ素
線5の表面に、気密メタルコート(通常は金コート)
を、メッキ法、又は蒸着法により形成し、そのメタルコ
ートされた光ファイバ素線部分10と、スリーブ2の内
側端とを、ハンダ付けにより固定封止し、ハンダ付け部
分11を形成する。このハンダ付け部11により、光フ
ァイバと容器との間の気密性が確保保証される。
【0009】図3に示されたスリーブ2内側端の封止手
段は、当該光部品/光ファイバ接続体が、常温程度の温
度のみで使用、輸送、保管される場合には、有効なもの
である。しかし、短時間にせよ、−20℃或は−50℃
の低温度に曝されることがあるならば、光ファイバおよ
びハンダ付け部11に有害な収縮応力が発生し、ときに
よっては、光ファイバの破損も発生し得る。その理由
は、1次および2次被覆層7,8を形成している樹脂材
料の伸縮により、ハンダ付け部11と、スリーブ2内に
注入硬化している接着剤9(例えばエポキシ接着剤な
ど)によって、スリーブ2に固定された2次被覆層8と
の間に、応力が発生し、これが光ファイバ素線に有害な
応力を生じさせるからである。一般に、低温側におい
て、光ファイバに座屈現象があらわれる。
段は、当該光部品/光ファイバ接続体が、常温程度の温
度のみで使用、輸送、保管される場合には、有効なもの
である。しかし、短時間にせよ、−20℃或は−50℃
の低温度に曝されることがあるならば、光ファイバおよ
びハンダ付け部11に有害な収縮応力が発生し、ときに
よっては、光ファイバの破損も発生し得る。その理由
は、1次および2次被覆層7,8を形成している樹脂材
料の伸縮により、ハンダ付け部11と、スリーブ2内に
注入硬化している接着剤9(例えばエポキシ接着剤な
ど)によって、スリーブ2に固定された2次被覆層8と
の間に、応力が発生し、これが光ファイバ素線に有害な
応力を生じさせるからである。一般に、低温側におい
て、光ファイバに座屈現象があらわれる。
【0010】図4には、上記問題点を克服するための従
来技術における、光部品/光ファイバ接続の一例が示さ
れている。図4において、1次、2次被覆層7,8を有
する光ファイバ6の、スリーブ2内に挿入された部分
は、接着剤9により、スリーブ内壁面に接着封止されて
いる。この光ファイバ6の先端部の1次被覆層付き光フ
ァイバ部分7は、スリーブ2内において屈曲せしめら
れ、十分な余長をとるようにされている。この光ファイ
バ部分7の先端部分においては、1次被覆層が除去さ
れ、光ファイバ素線5の表面にはメタル(金)コートが
施され、このメタルコート光ファイバ素線部分10はス
リーブ2の内側端において、ハンダ付けにより固定封止
され、ハンダ付け部分11が形成されている。図4の構
成により、1次および2次被覆層の温度伸縮によるファ
イバへの有害応力の負荷、又は光ファイバ切断が防止さ
れる。しかし、上記の接続方法においては、光ファイバ
心線の導入接続部が異常に長くなり、実装上の困難が生
じている。
来技術における、光部品/光ファイバ接続の一例が示さ
れている。図4において、1次、2次被覆層7,8を有
する光ファイバ6の、スリーブ2内に挿入された部分
は、接着剤9により、スリーブ内壁面に接着封止されて
いる。この光ファイバ6の先端部の1次被覆層付き光フ
ァイバ部分7は、スリーブ2内において屈曲せしめら
れ、十分な余長をとるようにされている。この光ファイ
バ部分7の先端部分においては、1次被覆層が除去さ
れ、光ファイバ素線5の表面にはメタル(金)コートが
施され、このメタルコート光ファイバ素線部分10はス
リーブ2の内側端において、ハンダ付けにより固定封止
され、ハンダ付け部分11が形成されている。図4の構
成により、1次および2次被覆層の温度伸縮によるファ
イバへの有害応力の負荷、又は光ファイバ切断が防止さ
れる。しかし、上記の接続方法においては、光ファイバ
心線の導入接続部が異常に長くなり、実装上の困難が生
じている。
【0011】図3の接続部分において光ファイバに負荷
される有害応力を軽減するための他の手段として、光フ
ァイバ心線の1次および2次被覆層の厚さをできるだけ
減少させることが考えられる。しかし、このようにする
と、得られる光ファイバ心線の機械的強度が低下し、そ
れと同時に、密閉容器に対する光ファイバ心線の固着強
度を低下させてしまうという問題が生じてくる。また、
図3の接続部分において、光部品/光ファイバ接合体に
負荷される引張り力を、ハンダ付け部分においても分担
するという問題を生ずる。このため、光ファイバ心線の
被覆層を薄くすることには、自から制限がある。
される有害応力を軽減するための他の手段として、光フ
ァイバ心線の1次および2次被覆層の厚さをできるだけ
減少させることが考えられる。しかし、このようにする
と、得られる光ファイバ心線の機械的強度が低下し、そ
れと同時に、密閉容器に対する光ファイバ心線の固着強
度を低下させてしまうという問題が生じてくる。また、
図3の接続部分において、光部品/光ファイバ接合体に
負荷される引張り力を、ハンダ付け部分においても分担
するという問題を生ずる。このため、光ファイバ心線の
被覆層を薄くすることには、自から制限がある。
【0012】図3の光部品/光ファイバ接続部におい
て、光ファイバに負荷される有害応力を軽減する他の手
段として、光ファイバ心線の1次被覆層と、2次被覆層
との間を強固にかつ気密に接着し、それと同時に、1次
被覆層と、光ファイバ素線(石英)との間を、強固に、
かつ気密に接着することが知られている。この手段も、
有効なものであるが、このような目的を達成するように
構成された光ファイバにおいては、被覆層の除去がきわ
めて困難になり、作業性が低下し、光ファイバ素線の表
面にキズがつく機会が多くなるという欠点がある。ま
た、上記手段を達成し得る光ファイバ素線、および1次
および2次被覆層の種類に制限が発生することになる。
さらに、1次および2次被覆層を形成するために、軟質
材料を用いることが考えられるが、このようにすると、
材料強度が低いものになり、スリーブと光ファイバとの
固定強度も低下してしまうという欠点がある。
て、光ファイバに負荷される有害応力を軽減する他の手
段として、光ファイバ心線の1次被覆層と、2次被覆層
との間を強固にかつ気密に接着し、それと同時に、1次
被覆層と、光ファイバ素線(石英)との間を、強固に、
かつ気密に接着することが知られている。この手段も、
有効なものであるが、このような目的を達成するように
構成された光ファイバにおいては、被覆層の除去がきわ
めて困難になり、作業性が低下し、光ファイバ素線の表
面にキズがつく機会が多くなるという欠点がある。ま
た、上記手段を達成し得る光ファイバ素線、および1次
および2次被覆層の種類に制限が発生することになる。
さらに、1次および2次被覆層を形成するために、軟質
材料を用いることが考えられるが、このようにすると、
材料強度が低いものになり、スリーブと光ファイバとの
固定強度も低下してしまうという欠点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光部品を収
容している密閉容器の気密性を高度に保持し、温度変化
があっても、光ファイバに過大な有害応力が負荷するこ
とがない光部品と光ファイバとの接続用筐体構造物およ
び接続方法を提供しようとするものである。
容している密閉容器の気密性を高度に保持し、温度変化
があっても、光ファイバに過大な有害応力が負荷するこ
とがない光部品と光ファイバとの接続用筐体構造物およ
び接続方法を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光部品およ
び光ファイバの接続用筐体構造物は、光部品を収容する
ための内室を形成し、この内室に1対の光ファイバを導
入するための1対の貫通孔を有する密閉内室筐体部と、
前記内室筐体部の、前記貫通孔を有する壁面の外側に外
室を形成する1対の外室筐体部と、前記内室筐体部の貫
通孔に光ファイバが挿入されたとき、この貫通孔を密封
する光ファイバ密封スリーブと、を有し、前記外室筐体
部の各々に、前記光ファイバを前記外室内に導入するた
めの貫通孔が形成されており、前記外室筐体部が、光フ
ァイバを収容する連通手段により互に連通している、こ
とを特徴とするものである。
び光ファイバの接続用筐体構造物は、光部品を収容する
ための内室を形成し、この内室に1対の光ファイバを導
入するための1対の貫通孔を有する密閉内室筐体部と、
前記内室筐体部の、前記貫通孔を有する壁面の外側に外
室を形成する1対の外室筐体部と、前記内室筐体部の貫
通孔に光ファイバが挿入されたとき、この貫通孔を密封
する光ファイバ密封スリーブと、を有し、前記外室筐体
部の各々に、前記光ファイバを前記外室内に導入するた
めの貫通孔が形成されており、前記外室筐体部が、光フ
ァイバを収容する連通手段により互に連通している、こ
とを特徴とするものである。
【0015】本発明の接続用筐体構造物において、前記
1対の外室筐体部の連通手段が、前記内室筐体部の外側
に形成され、かつ前記1対の外室筐体部を互に連通する
連通室、筐体部からなるものであってもよい。
1対の外室筐体部の連通手段が、前記内室筐体部の外側
に形成され、かつ前記1対の外室筐体部を互に連通する
連通室、筐体部からなるものであってもよい。
【0016】また、本発明の接続用筐体構造物におい
て、前記1対の外室筐体部の連通手段が、前記内室筐体
部の外壁面に形成された、前記光ファイバを収容するた
めの連通溝を有し、前記1対の外室筐体部の外室が、前
記連通溝により互に連通しているものであってもよい。
て、前記1対の外室筐体部の連通手段が、前記内室筐体
部の外壁面に形成された、前記光ファイバを収容するた
めの連通溝を有し、前記1対の外室筐体部の外室が、前
記連通溝により互に連通しているものであってもよい。
【0017】本発明の接続用筐体構造物において、前記
外室筐体部の第1貫通孔に、それを通る光ファイバを固
定する手段が設けられていることが好ましい。
外室筐体部の第1貫通孔に、それを通る光ファイバを固
定する手段が設けられていることが好ましい。
【0018】本発明の光部品と光ファイバとの接続方法
は、前記の接続用筐体構造物を用い、光ファイバ素線
と、それを被覆している一次被覆層と、さらにそれを被
覆している二次被覆層とを有する2本の光ファイバの各
々を、前記筐体構造物の内室筐体部内に収容されている
光部品に接続するに際し、前記光ファイバの各々の先端
部分を、前記1対の外室筐体部のうちの一方内に、その
前記貫通孔を通して導入し、これを前記連通手段を通し
て他方の外室筐体部内に導入し、さらに前記光ファイバ
密封スリーブを通して前記内室筐体部内に導入し、この
導入された光ファイバの光ファイバ素線の先端面を、前
記光部品に接続し、前記光ファイバ密封スリーブを密封
することを特徴とするものである。
は、前記の接続用筐体構造物を用い、光ファイバ素線
と、それを被覆している一次被覆層と、さらにそれを被
覆している二次被覆層とを有する2本の光ファイバの各
々を、前記筐体構造物の内室筐体部内に収容されている
光部品に接続するに際し、前記光ファイバの各々の先端
部分を、前記1対の外室筐体部のうちの一方内に、その
前記貫通孔を通して導入し、これを前記連通手段を通し
て他方の外室筐体部内に導入し、さらに前記光ファイバ
密封スリーブを通して前記内室筐体部内に導入し、この
導入された光ファイバの光ファイバ素線の先端面を、前
記光部品に接続し、前記光ファイバ密封スリーブを密封
することを特徴とするものである。
【0019】本発明の接続方法において、前記他方の外
室筐体部内に位置している光ファイバ部分が、前記光フ
ァイバ素線と一次被覆層とからなることが好ましい。
室筐体部内に位置している光ファイバ部分が、前記光フ
ァイバ素線と一次被覆層とからなることが好ましい。
【0020】本発明の接続方法において、前記1対の外
室筐体部の連通手段が、前記内室筐体部の外側に形成さ
れ、かつ前記1対の外室筐体部を互に連通する連通室筐
体部を有し、前記光ファイバ先端部分を、前記一方の外
室筐体部から、この連通室筐体部を通って、前記他方の
外室筐体部に導いてもよい。
室筐体部の連通手段が、前記内室筐体部の外側に形成さ
れ、かつ前記1対の外室筐体部を互に連通する連通室筐
体部を有し、前記光ファイバ先端部分を、前記一方の外
室筐体部から、この連通室筐体部を通って、前記他方の
外室筐体部に導いてもよい。
【0021】本発明方法において、前記1対の外室筐体
部の連通手段が、前記内室筐体部の外壁面に形成され
た、前記光ファイバを収容するための連通溝を有し、前
記1対の外室筐体部の外室が前記連通溝により互に連通
しており、前記一方の外室筐体部に導入された前記光フ
ァイバ先端部分を、前記第2貫通孔および前記連通溝を
通して、前記他方の外室筐体部内に導いてもよい。
部の連通手段が、前記内室筐体部の外壁面に形成され
た、前記光ファイバを収容するための連通溝を有し、前
記1対の外室筐体部の外室が前記連通溝により互に連通
しており、前記一方の外室筐体部に導入された前記光フ
ァイバ先端部分を、前記第2貫通孔および前記連通溝を
通して、前記他方の外室筐体部内に導いてもよい。
【0022】
【作用】本発明に係る光部品/光ファイバ接続用筐体構
造物および接続方法は、下記の利点を有するものであ
る。 (1)1次、2次被覆層つき光ファイバ心線を外室筐体
部の貫通孔において固定することができるため、内室筐
体部内に導入された光ファイバ素線部に有害応力を負荷
することがなく、また内室筐体部の光ファイバ密封スリ
ーブにおける密封状態を長期間にわたり安定に保持する
ことができる。 (2)一方の外室筐体部、連通手段、および他方の外室
筐体部を通る光ファイバ心線に、所望の屈曲を与え、余
長を形成することができるので、内室筐体内に挿入され
ている光ファイバ素線部分に、有害能力を負荷すること
がなく、また内室筐体部の光ファイバ密封スリーブにお
ける密封状態を長期間にわたり安定に保持することがで
きる。
造物および接続方法は、下記の利点を有するものであ
る。 (1)1次、2次被覆層つき光ファイバ心線を外室筐体
部の貫通孔において固定することができるため、内室筐
体部内に導入された光ファイバ素線部に有害応力を負荷
することがなく、また内室筐体部の光ファイバ密封スリ
ーブにおける密封状態を長期間にわたり安定に保持する
ことができる。 (2)一方の外室筐体部、連通手段、および他方の外室
筐体部を通る光ファイバ心線に、所望の屈曲を与え、余
長を形成することができるので、内室筐体内に挿入され
ている光ファイバ素線部分に、有害能力を負荷すること
がなく、また内室筐体部の光ファイバ密封スリーブにお
ける密封状態を長期間にわたり安定に保持することがで
きる。
【0023】図5および図6に、本発明の接続用筐体構
造物の一実施態様が示されている。図5,6に示された
接続用筐体構造物12は、密閉容器であって、筐体と蓋
部とからなる。図5,6において、蓋部が省略されてい
る。この密閉容器は、一般に、黄銅、又はステンレス鋼
が用いられ、その表面には、防食性および接合性向上の
ための、ニッケル又は金などによるメッキが施されてい
る。また容器筐体と蓋体とは、メカニカルシール、又は
溶接により互に接合され、気密性を高く保持し、かつ取
り扱いが容易なようになっている。
造物の一実施態様が示されている。図5,6に示された
接続用筐体構造物12は、密閉容器であって、筐体と蓋
部とからなる。図5,6において、蓋部が省略されてい
る。この密閉容器は、一般に、黄銅、又はステンレス鋼
が用いられ、その表面には、防食性および接合性向上の
ための、ニッケル又は金などによるメッキが施されてい
る。また容器筐体と蓋体とは、メカニカルシール、又は
溶接により互に接合され、気密性を高く保持し、かつ取
り扱いが容易なようになっている。
【0024】図5、および6において、接続用筐体構造
物12は、内室12aを形成する内室筐体部と、1対の
外室12bを形成し、かつ、この外室12bを互に連通
する連通室12cを形成するための外室筐体部とを有
し、内室筐体部と、外室筐体部とは、一体に形成されて
いる。すなわち、内室12aは、内外室形成底部(共
通)12g、内室形成壁12d、および内外室形成(共
通)壁12fにより構成されている。また1対の外室1
2b、および連通室12cは、内外室形成(共通)底部
12g、外室形成壁12eおよび内外室形成(共通)壁
12fにより構成されている。上記のように一体化され
た内室筐体部および外室筐体部の上面は開放されてお
り、この開放上面は、蓋体(図示されていない)により
気密に封止される。このとき、内室、外室、連通室を一
体の蓋体で封止してもよいが、少なくとも内室が蓋体に
より気密に封止されることが必要であり、外室、連通室
を、他の蓋体により閉塞してもよく、これらには気密性
が要求されない。また、連通室は蓋により閉塞されなく
てもよい。
物12は、内室12aを形成する内室筐体部と、1対の
外室12bを形成し、かつ、この外室12bを互に連通
する連通室12cを形成するための外室筐体部とを有
し、内室筐体部と、外室筐体部とは、一体に形成されて
いる。すなわち、内室12aは、内外室形成底部(共
通)12g、内室形成壁12d、および内外室形成(共
通)壁12fにより構成されている。また1対の外室1
2b、および連通室12cは、内外室形成(共通)底部
12g、外室形成壁12eおよび内外室形成(共通)壁
12fにより構成されている。上記のように一体化され
た内室筐体部および外室筐体部の上面は開放されてお
り、この開放上面は、蓋体(図示されていない)により
気密に封止される。このとき、内室、外室、連通室を一
体の蓋体で封止してもよいが、少なくとも内室が蓋体に
より気密に封止されることが必要であり、外室、連通室
を、他の蓋体により閉塞してもよく、これらには気密性
が要求されない。また、連通室は蓋により閉塞されなく
てもよい。
【0025】図5,6において、内室筐体部12aの壁
12dには、光ファイバを通すための貫通孔が形成さ
れ、この貫通孔には、光ファイバ密封用スリーブ4が取
りつけられている。また、外室筐体部12bの壁12e
には、光ファイバを通すための貫通孔13が形成され、
この貫通孔13には、光ファイバを固定するための手段
13aが設けられている。この光ファイバ固定手段は、
例えば、貫通孔を通る光ファイバを接着剤により接着固
定するためのスリーブ、又は、固定リングなどを用いて
機械的に固定する手段などのいずれであってもよい。
12dには、光ファイバを通すための貫通孔が形成さ
れ、この貫通孔には、光ファイバ密封用スリーブ4が取
りつけられている。また、外室筐体部12bの壁12e
には、光ファイバを通すための貫通孔13が形成され、
この貫通孔13には、光ファイバを固定するための手段
13aが設けられている。この光ファイバ固定手段は、
例えば、貫通孔を通る光ファイバを接着剤により接着固
定するためのスリーブ、又は、固定リングなどを用いて
機械的に固定する手段などのいずれであってもよい。
【0026】図7に示されているように、光ファイバ心
線6は、光ファイバ素線(裸光ファイバ)5と、1次被
覆層7(0.25〜0.4φmm)、および2次被覆層8
(0.6〜0.9φmm)からなるものであるが、その接
続先端部分は、先ず2次被覆層8を除去して、光ファイ
バ素線−1次被覆層部分を形成し、その先端部分から1
次被覆層7を除去して、光ファイバ素線5を露出させ、
この露出光ファイバ素線5の少なくとも一部分に、メタ
ル(一般に金)によるメッキ、又は真空蒸着を施して、
メタルコート層10を形成しておく。このメタルコート
10を有する光ファイバ素線部分は、内室筐体部のスリ
ーブ内側において、光ファイバを気密に封止するとき、
ハンダ付け、又は接着剤接着による密封効果を向上させ
るものである。
線6は、光ファイバ素線(裸光ファイバ)5と、1次被
覆層7(0.25〜0.4φmm)、および2次被覆層8
(0.6〜0.9φmm)からなるものであるが、その接
続先端部分は、先ず2次被覆層8を除去して、光ファイ
バ素線−1次被覆層部分を形成し、その先端部分から1
次被覆層7を除去して、光ファイバ素線5を露出させ、
この露出光ファイバ素線5の少なくとも一部分に、メタ
ル(一般に金)によるメッキ、又は真空蒸着を施して、
メタルコート層10を形成しておく。このメタルコート
10を有する光ファイバ素線部分は、内室筐体部のスリ
ーブ内側において、光ファイバを気密に封止するとき、
ハンダ付け、又は接着剤接着による密封効果を向上させ
るものである。
【0027】図8において、2本の光ファイバ心線6
a,6bの各々の先端部は、図7に示されているものと
同様に処理されたものである。これら光ファイバ心線6
a,6bは、外室筐体部の外室12b−1,12b−2
の壁体に形成された第1貫通孔(図示れていない)に装
着されたスリーブ13a−1,13a−2を通って、各
室12b−1,12b−2に導入される。このスリーブ
13a−1,13a−2により固定される光ファイバ心
線6a,6bは、いづれも1次および2次被覆層を有す
るものである。
a,6bの各々の先端部は、図7に示されているものと
同様に処理されたものである。これら光ファイバ心線6
a,6bは、外室筐体部の外室12b−1,12b−2
の壁体に形成された第1貫通孔(図示れていない)に装
着されたスリーブ13a−1,13a−2を通って、各
室12b−1,12b−2に導入される。このスリーブ
13a−1,13a−2により固定される光ファイバ心
線6a,6bは、いづれも1次および2次被覆層を有す
るものである。
【0028】一方の光ファイバ6aは、外室12b−1
から、連通室12cを経て、他の外室12b−2に導入
される。光ファイバ6aの連通室12cにある部分の後
半部および外室12b−2内にある部分は、2次被覆層
が除去されたもので、1次被覆層つき光ファイバ素線7
aからなる。この光ファイバ6aの先端部分は、外室1
2b−2において、屈曲せしめられて余長部を形成し、
光ファイバ密封スリーブ2を経て、内室12a内に導入
される。この光ファイバ6aのスリーブ4内側端にある
部分はメタルコート11を有し、ハンダ付け11によ
り、スリーブに密封固定されている。内室12a内にあ
る光ファイバ素線5aは、屈曲させられて余長を形成
し、その先端面が、接続部4において光部品3(例えば
導波路を有する光素子)の接続端に、光軸合せの上に接
続される。
から、連通室12cを経て、他の外室12b−2に導入
される。光ファイバ6aの連通室12cにある部分の後
半部および外室12b−2内にある部分は、2次被覆層
が除去されたもので、1次被覆層つき光ファイバ素線7
aからなる。この光ファイバ6aの先端部分は、外室1
2b−2において、屈曲せしめられて余長部を形成し、
光ファイバ密封スリーブ2を経て、内室12a内に導入
される。この光ファイバ6aのスリーブ4内側端にある
部分はメタルコート11を有し、ハンダ付け11によ
り、スリーブに密封固定されている。内室12a内にあ
る光ファイバ素線5aは、屈曲させられて余長を形成
し、その先端面が、接続部4において光部品3(例えば
導波路を有する光素子)の接続端に、光軸合せの上に接
続される。
【0029】他方の光ファイバ6bは、外室12b−2
から、連通室12cを経て、他の外室12b−1に導入
され、こゝで屈曲せしめられて余長を形成し、光ファイ
バ密封スリーブ2を経て内室12a内に導入される。こ
の光ファイバ素線5bは、内室12a内において屈曲せ
しめられて余長を形成し、その先端面が接続部4におい
て光部品3の接続端に、光軸合せの後接続される。
から、連通室12cを経て、他の外室12b−1に導入
され、こゝで屈曲せしめられて余長を形成し、光ファイ
バ密封スリーブ2を経て内室12a内に導入される。こ
の光ファイバ素線5bは、内室12a内において屈曲せ
しめられて余長を形成し、その先端面が接続部4におい
て光部品3の接続端に、光軸合せの後接続される。
【0030】上記接続操作が完了したならば、光ファイ
バ心線6a,6bは、それぞれ、スリーブ13a−1,
13a−2において、接着剤、又は機械的固定手段によ
り、固定される。次に、内室12aの開放上面に蓋体
(図示されていない)により気密に封止し、外室12b
−1,12b−2および(必要により)連通室12cの
開放上面を蓋体(図示されていない)により閉塞する。
バ心線6a,6bは、それぞれ、スリーブ13a−1,
13a−2において、接着剤、又は機械的固定手段によ
り、固定される。次に、内室12aの開放上面に蓋体
(図示されていない)により気密に封止し、外室12b
−1,12b−2および(必要により)連通室12cの
開放上面を蓋体(図示されていない)により閉塞する。
【0031】図9,10には、本発明の接続用筐体構造
物の他の実施態様が開示されている。この筐体構造物は
内室筐体部形成部材14と、外室筐体部形成部材16と
からなるものであり、各部材の構成が簡単であり、容易
に組み立てることができる。図9(A)および(B)に
おいて、内室筐体部形成部材14は、上面が開放された
筐体からなるものであって、この開放上面は、蓋体(図
示されていない)により気密に閉塞される。この内室筐
体部形成部材14の左右両側面には、光ファイバを通す
ための貫通孔が形成され、この貫通孔に、光ファイバ密
封スリーブ2が取りつけられている。また、内室筐体部
形成部材14の正面の外壁面14aには、光ファイバを
収容するための連通溝15が形成されている。
物の他の実施態様が開示されている。この筐体構造物は
内室筐体部形成部材14と、外室筐体部形成部材16と
からなるものであり、各部材の構成が簡単であり、容易
に組み立てることができる。図9(A)および(B)に
おいて、内室筐体部形成部材14は、上面が開放された
筐体からなるものであって、この開放上面は、蓋体(図
示されていない)により気密に閉塞される。この内室筐
体部形成部材14の左右両側面には、光ファイバを通す
ための貫通孔が形成され、この貫通孔に、光ファイバ密
封スリーブ2が取りつけられている。また、内室筐体部
形成部材14の正面の外壁面14aには、光ファイバを
収容するための連通溝15が形成されている。
【0032】図10(A)および(B)において、外室
筐体部形成部材16は、内室筐体部形成部材14を載置
するための底面16aと、その左右両端において、この
底面16aから伸び出ている、1対の外室用側壁部16
bからなる。この1対の側壁部16bの各々は図10
(A)に示されているように、コ字形に形成されてお
り、光ファイバを通すための貫通孔17を有している。
この側壁部16bは、図10(C)に示されているよう
に天井部を有していないものであってもよいし、又は有
していてもよく、或は、その開放上面が蓋材(図示され
ていない)により閉塞されてもよく、或は閉塞されなく
てもよい。1対の側壁部16aの間に内室筐体部形成部
材を収容するための空間16cが形成されている。
筐体部形成部材16は、内室筐体部形成部材14を載置
するための底面16aと、その左右両端において、この
底面16aから伸び出ている、1対の外室用側壁部16
bからなる。この1対の側壁部16bの各々は図10
(A)に示されているように、コ字形に形成されてお
り、光ファイバを通すための貫通孔17を有している。
この側壁部16bは、図10(C)に示されているよう
に天井部を有していないものであってもよいし、又は有
していてもよく、或は、その開放上面が蓋材(図示され
ていない)により閉塞されてもよく、或は閉塞されなく
てもよい。1対の側壁部16aの間に内室筐体部形成部
材を収容するための空間16cが形成されている。
【0033】外室筐体部形成部材16の空間16cに、
内室筐体部形成部材14を組み合わせると、部材14の
左右外側面と、部材16の外壁部16b、および底部1
6aとにより、1対の外室を形成することができる。こ
のとき、部材14の正面外壁部14aには、図9(C)
に示されているように、連通溝15が形成されており、
部材16の外側壁部16bと、部材14の左右側壁とに
より形成される外室の各々は、この連通溝15に連通し
ている。
内室筐体部形成部材14を組み合わせると、部材14の
左右外側面と、部材16の外壁部16b、および底部1
6aとにより、1対の外室を形成することができる。こ
のとき、部材14の正面外壁部14aには、図9(C)
に示されているように、連通溝15が形成されており、
部材16の外側壁部16bと、部材14の左右側壁とに
より形成される外室の各々は、この連通溝15に連通し
ている。
【0034】図11(A)および(B)において、光フ
ァイバ6a,6bはそれぞれ、貫通孔(溝)17a,1
7bを通って、外室12b−1,12b−2に導入され
る。光ファイバ6aは、さらに連通溝15を通って、外
室12b−2に導かれ、こゝで1次被覆層付光ファイバ
7aは、屈曲せしめられて余長を形成し、スリーブ2を
通って、内室12a内に導かれ、前述のようにして、光
部品3に接続される。光ファイバ6bは、連通溝15を
経て、外室12b−1に導かれ、1次被覆層付光ファイ
バ7bは、こゝで屈曲せしめられて余長を形成し、前述
と同様にしてスリーブ2を経て内室12aに導入され、
光部品3に接続される。
ァイバ6a,6bはそれぞれ、貫通孔(溝)17a,1
7bを通って、外室12b−1,12b−2に導入され
る。光ファイバ6aは、さらに連通溝15を通って、外
室12b−2に導かれ、こゝで1次被覆層付光ファイバ
7aは、屈曲せしめられて余長を形成し、スリーブ2を
通って、内室12a内に導かれ、前述のようにして、光
部品3に接続される。光ファイバ6bは、連通溝15を
経て、外室12b−1に導かれ、1次被覆層付光ファイ
バ7bは、こゝで屈曲せしめられて余長を形成し、前述
と同様にしてスリーブ2を経て内室12aに導入され、
光部品3に接続される。
【0035】貫通孔17a,17bにおいて、光ファイ
バ6a,6bは接着剤又は接続用具により、固定され
る。連通溝15内に配置された光ファイバは、連通溝の
内面に接着剤により、又は機械的固定手段により固定さ
れてもよく、連通溝15は、光ファイバを配置した後
に、蓋により閉塞されてもよく、閉塞されなくてもよ
い。
バ6a,6bは接着剤又は接続用具により、固定され
る。連通溝15内に配置された光ファイバは、連通溝の
内面に接着剤により、又は機械的固定手段により固定さ
れてもよく、連通溝15は、光ファイバを配置した後
に、蓋により閉塞されてもよく、閉塞されなくてもよ
い。
【0036】貫通孔17a,17bは、図10(C)に
示されているように溝状に形成されていてもよいし、又
は透孔であってもよい。貫通孔17a,17bが溝状に
形成されているときは、光ファイバを、前述のように、
内室筐体部形成部材14に配置した後、これを、外室筐
体部形成部材16に組み込み、光ファイバ6a,6bを
溝状貫通孔17a,17bに差し込んでもよい。
示されているように溝状に形成されていてもよいし、又
は透孔であってもよい。貫通孔17a,17bが溝状に
形成されているときは、光ファイバを、前述のように、
内室筐体部形成部材14に配置した後、これを、外室筐
体部形成部材16に組み込み、光ファイバ6a,6bを
溝状貫通孔17a,17bに差し込んでもよい。
【0037】また、外室12b−1,12b−2内に、
軟質防水コンパウンドを充填してもよい。図9および1
1において、連通溝15は、内室筐体部形成部材14の
外壁面に形成されているが、連通溝15を形成する樋状
体を、前記外壁面上に固定してもよい。
軟質防水コンパウンドを充填してもよい。図9および1
1において、連通溝15は、内室筐体部形成部材14の
外壁面に形成されているが、連通溝15を形成する樋状
体を、前記外壁面上に固定してもよい。
【0038】本発明において、光ファイバは、外室筐体
部の貫通孔において強固に固定されるが、この固定部分
を気密に封止する必要はない。また、内室筐体部のスリ
ーブにおいては、光ファイバを気密に封止すればよく、
これを強固に固定する必要はない。このように光ファイ
バの固定と、気密封止とを別個に施すことができるの
で、設計が容易になり、その信頼度を向上させることが
できる。本発明の接続用筐体構造物は、従来のものと、
ほゞ同一の大きさ以内にすることができ、また使用する
光ファイバの種類についても原則的に何の制限もない。
なお、光部品/光ファイバ接続部を高信頼度のものにす
るためには、光ファイバ素線の接続先端部のみを露出さ
せ、その他は露出させないことが好ましい。このため、
光ファイバ素線の露出部分に、カーボンなどをコート
し、さらにその上にメタル(好ましくは金)メッキコー
トを施すことが好ましい。
部の貫通孔において強固に固定されるが、この固定部分
を気密に封止する必要はない。また、内室筐体部のスリ
ーブにおいては、光ファイバを気密に封止すればよく、
これを強固に固定する必要はない。このように光ファイ
バの固定と、気密封止とを別個に施すことができるの
で、設計が容易になり、その信頼度を向上させることが
できる。本発明の接続用筐体構造物は、従来のものと、
ほゞ同一の大きさ以内にすることができ、また使用する
光ファイバの種類についても原則的に何の制限もない。
なお、光部品/光ファイバ接続部を高信頼度のものにす
るためには、光ファイバ素線の接続先端部のみを露出さ
せ、その他は露出させないことが好ましい。このため、
光ファイバ素線の露出部分に、カーボンなどをコート
し、さらにその上にメタル(好ましくは金)メッキコー
トを施すことが好ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明により、光部品と光ファイバとの
接続において、光部品を収容している密閉容器の気密性
を高度に保持し、しかも、光ファイバに有害な応力が発
生することを防止することが可能になり、品質信頼度が
高い光部品/光ファイバ接続体を得ることが可能になっ
た。
接続において、光部品を収容している密閉容器の気密性
を高度に保持し、しかも、光ファイバに有害な応力が発
生することを防止することが可能になり、品質信頼度が
高い光部品/光ファイバ接続体を得ることが可能になっ
た。
【図1】図1は、従来の、光部品/光ファイバ接続用筐
体構造物の一例の内部構成(蓋を除いたとき)を示す平
面説明図。
体構造物の一例の内部構成(蓋を除いたとき)を示す平
面説明図。
【図2】図2は、従来の、光部品/光ファイバ接続用筐
体構造物の一例の構成を示す要部部分断面説明図。
体構造物の一例の構成を示す要部部分断面説明図。
【図3】図3は、従来の、光部品/光ファイバ接続用筐
体構造物の他の例の構成を示す要部部分断面説明図。
体構造物の他の例の構成を示す要部部分断面説明図。
【図4】図4は、従来の、光部品/光ファイバ接続用筐
体構造物の更に他の例の構成を示す要部部分断面図。
体構造物の更に他の例の構成を示す要部部分断面図。
【図5】図5は、本発明に係る、光部品/光ファイバ接
続用筐体構造物の一実施態様の内部構成(蓋を除いたと
き)を示す平面説明図。
続用筐体構造物の一実施態様の内部構成(蓋を除いたと
き)を示す平面説明図。
【図6】図6は、図5の接続用筐体構造物の、線X−
X′に沿う断面正面説明図。
X′に沿う断面正面説明図。
【図7】図7は、本発明に用いられる光ファイバの接続
先端部分の被覆状態の一例を示す正面説明図。
先端部分の被覆状態の一例を示す正面説明図。
【図8】図8は、図5および6に示された接続用筐体構
造物を用いて、得られる光部品/光ファイバ接続体の内
部構成(蓋を除いたとき)を示す平面説明図。
造物を用いて、得られる光部品/光ファイバ接続体の内
部構成(蓋を除いたとき)を示す平面説明図。
【図9】図9(A)は、本発明に係る光部品/光ファイ
バ接続用筐体構造物の他の実施態様に含まれる内室筐体
部形成用部材の構成(蓋を除いたとき)を示す平面説明
図。図9(B)は、図9(A)の内室筐体部形成用部材
の正面説明図。図9(C)は、図9(A)および図9
(B)に示された内室筐体部形成用部材の側面説明図。
バ接続用筐体構造物の他の実施態様に含まれる内室筐体
部形成用部材の構成(蓋を除いたとき)を示す平面説明
図。図9(B)は、図9(A)の内室筐体部形成用部材
の正面説明図。図9(C)は、図9(A)および図9
(B)に示された内室筐体部形成用部材の側面説明図。
【図10】図10(A)は、図9(A)〜(C)に示さ
れた内室筐体部形成用部材に組み合わされる、外室筐体
部形成用部材の平面説明図。図10(B)は、図10
(A)に示された外室筐体部形成用部材の正面説明図。
図10(C)は、図10(A)および図10(B)に示
された外室筐体部形成用部材の側面説明図。
れた内室筐体部形成用部材に組み合わされる、外室筐体
部形成用部材の平面説明図。図10(B)は、図10
(A)に示された外室筐体部形成用部材の正面説明図。
図10(C)は、図10(A)および図10(B)に示
された外室筐体部形成用部材の側面説明図。
【図11】図11(A)は、図9の内室筐体部形成用部
材および図10の外室筐体部形成用部材からなる本発明
の接続用筐体構造物を用いて得られる、光部品/光ファ
イバ接続体の内部構成(蓋を除いたとき)を示す平面説
明図。図11(B)は、図11(A)に示された接続体
の正面説明図。
材および図10の外室筐体部形成用部材からなる本発明
の接続用筐体構造物を用いて得られる、光部品/光ファ
イバ接続体の内部構成(蓋を除いたとき)を示す平面説
明図。図11(B)は、図11(A)に示された接続体
の正面説明図。
1…密閉容器(従来技術) 2…光ファイバ用密封スリーブ 3…光部品 4…光部品/光ファイバ接続部 5,5a,5b…光ファイバ素線 6,6a,6b…光ファイバ心線 7,7a,7b…1次被覆層付光ファイバ部分 8…1次、2次被覆層付光ファイバ部分 9…接着剤 10…メタル(金)コート光ファイバ素線部分 11…ハンダ付け部分 12…接続用筐体構造物(本発明) 12a…内室 12b,12b−1,12b−2…外室 12c…連通室 12d…内室形成壁 12e…外室形成壁 12f…内外室形成(共通)壁 12g…内外室形成(共通)底部 13…光ファイバ導入用貫通孔 13a,13a−1,13a−2…光ファイバ固定手段 14…内室筐体部形成部材 14a…外壁面 15…連通溝 16…外室筐体部形成部材 16a…底部 16b…側壁部 16c…空間 17,17a,17b…光ファイバ用貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 白石 勝 千葉県船橋市豊富町585番地 住友セメン ト株式会社光電子事業部内
Claims (8)
- 【請求項1】 光部品を収容するための内室を形成し、
この内室に1対の光ファイバを導入するための1対の貫
通孔を有する密閉内室筐体部と、前記内室筐体部の、前
記貫通孔を有する壁面の外側に外室を形成する1対の外
室筐体部と、前記内室筐体部の貫通孔に光ファイバが挿
入されたとき、この貫通孔を密封する光ファイバ密封ス
リーブと、を有し、 前記外室筐体部の各々に、前記光ファイバを前記外室内
に導入するための貫通孔が形成されており、 前記外室筐体部が、光ファイバを収容する連通手段によ
り互に連通している、 ことを特徴とする光部品および光ファイバの接続用筐体
構造物。 - 【請求項2】 前記1対の外室筐体部の連通手段が、前
記内室筐体部の外側に形成され、かつ前記1対の外室筐
体部を互に連通する連通室筐体部を有する、請求項1に
記載の接続用筐体構造物。 - 【請求項3】 前記1対の外室筐体部の連通手段が、前
記内室筐体部の外壁面に形成された、前記光ファイバを
収容するための連通溝を有し、前記1対の外室筐体部の
外室が、前記連通溝により互に連通している、請求項1
に記載の接続用筐体構造物。 - 【請求項4】 前記外室筐体部の第1貫通孔に、それを
通る光ファイバを固定する手段が設けられている、請求
項1に記載の接続用筐体構造物。 - 【請求項5】 請求項1に記載の接続用筐体構造物を用
い、光ファイバ素線と、それを被覆している一次被覆層
と、さらにそれを被覆している二次被覆層とを有する2
本の光ファイバの各々を、前記筐体構造物の内室筐体部
内に収容されている光部品に接続するに際し、 前記光ファイバの各々の先端部分を、前記1対の外室筐
体部のうちの一方内に、その前記貫通孔を通して導入
し、これを前記連通手段を通して他方の外室筐体部内に
導入し、さらに前記光ファイバ密封スリーブを通して前
記内室筐体部内に導入し、 この導入された光ファイバの光ファイバ素線の先端面
を、前記光部品に接続し、 前記光ファイバ密封スリーブを密封することを特徴とす
る、光部品と光ファイバとの接続方法。 - 【請求項6】 前記他方の外室筐体部内に位置している
光ファイバ部分が、前記光ファイバ素線と一次被覆層と
からなる、請求項5に記載の接続方法。 - 【請求項7】 前記1対の外室筐体部の連通手段が、前
記内室筐体部の外側に形成され、かつ前記1対の外室筐
体部を互に連通する連通室筐体部を有し、前記光ファイ
バ先端部分を、前記一方の外室筐体部から、この連通室
筐体部を通って、前記他方の外室筐体部に導く、請求項
5に記載の接続方法。 - 【請求項8】 前記1対の外室筐体部の連通手段が、前
記内室筐体部の外壁面に形成された、前記光ファイバを
収容するための連通溝を有し、前記1対の外室筐体部の
外室が前記連通溝により互に連通しており、 前記一方の外室筐体部に導入された前記光ファイバ先端
部分を、前記第2貫通孔および前記連通溝を通して、前
記他方の外室筐体部内に導く、請求項5に記載の接続方
法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6075094A JPH07270643A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 光部品および光ファイバの接続用筐体構造物および接続方法 |
CA002138893A CA2138893C (en) | 1993-12-28 | 1994-12-22 | Package structure for optical element and fibers and composite structure thereof |
US08/362,190 US5613026A (en) | 1993-12-28 | 1994-12-22 | Package structure for optical element and fibers and composite structure thereof |
EP94309861A EP0662622B1 (en) | 1993-12-28 | 1994-12-28 | Package structure for optical element and fibers and composite structure thereof |
US08/661,932 US5727105A (en) | 1993-12-28 | 1996-06-11 | Package structure for optical element and fibers and composite structure thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6075094A JPH07270643A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 光部品および光ファイバの接続用筐体構造物および接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07270643A true JPH07270643A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13151265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6075094A Pending JPH07270643A (ja) | 1993-12-28 | 1994-03-30 | 光部品および光ファイバの接続用筐体構造物および接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07270643A (ja) |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6075094A patent/JPH07270643A/ja active Pending
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