JPH07270559A - 密封式超精密微動装置 - Google Patents

密封式超精密微動装置

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JPH07270559A
JPH07270559A JP6063330A JP6333094A JPH07270559A JP H07270559 A JPH07270559 A JP H07270559A JP 6063330 A JP6063330 A JP 6063330A JP 6333094 A JP6333094 A JP 6333094A JP H07270559 A JPH07270559 A JP H07270559A
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JP
Japan
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cap
piezoelectric element
movement device
fine movement
sealed
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Application number
JP6063330A
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English (en)
Inventor
Mutsuo Munekata
睦夫 宗片
Susumu Matsuno
晋 松野
Koji Kawasaki
浩二 川崎
Shoichi Ono
昭一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
Application filed by Chichibu Onoda Cement Corp filed Critical Chichibu Onoda Cement Corp
Priority to JP6063330A priority Critical patent/JPH07270559A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置の小型化を図るとともに、圧電素子の破損
を防止する。 【構成】取付フランジ2に固着した圧電素子1にキャッ
プ3を被せて密封した超精密微動装置であって;該キャ
ップ3が、直筒状の胴部3aと該胴部の先端に設けた伸
縮自在な頭部3cとを備え、該頭部に受部3dと伸縮部
3eとを設け、圧電素子の先端にボールジョイント4の
半球5を固定し、該半球5を前記受部3dに嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバ用接合装
置、磁気ヘッド加工用ダイシング装置、半導体用露光装
置などのXYステージに装着され、微小移動させるため
の密封式超精密微動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の高度化に伴い長距離伝送
しても損失が小さい光ファイバが要求されるが、この様
な光ファイバを作るためには、光ファイバのコア同士を
接合する時にサブミクロン領域(1μm以下)の位置決
め精度が必要となる。
【0003】そこで、この要求を満たすために次のよう
な精密位置決め装置が用いられている。即ち、有底筒体
内に圧電素子を収納し、その先端に出力軸を固着すると
ともに、該出力軸を前記筒体先端に被せたキャップから
摺動自在に突出させ、該キャップと出力軸のばね係止部
との間にコイルばねを介在せしめた精密位置決め装置。
(特開平4ー165683号参照)
【0004】従来の位置決め装置では、圧電素子の出力
部材がキャップを貫通する構造となっているので、軸摺
動部の密封が完全でなく長期間の高湿環境では空気中の
水蒸気の侵入を遮断できない。そのため、圧電素子の側
面電極間でショートすることがある。
【0005】そこで、圧電素子が金属ケースと金属部材
及びガラス端子によって封止された圧電アクチュエータ
が用いられている(特開平2ー196479号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例の圧電アクチュ
エータは出力軸方向に伸縮できる構造にするため金属ケ
ースの側部をへら加工などにより硬いばね性を持たせて
いる。
【0007】この装置では、金属ケースの側部に蛇腹状
のばねが形成されているので、直径が大きくなり大型化
するとともに、出力軸が圧電素子と全面で直接接着され
ているため、次のような問題がある。
【0008】(1)出力軸の先端とステージをネジ等で
螺着する際に出力軸に回転力が加わり、圧電素子が曲げ
力を受けるので、圧電素子は破損する。 (2)重量物を載せ、xy軸方向に高速駆動すると、出
力軸に対して平行でない曲げ力が加わるため圧電素子が
破損する。
【0009】この発明は前記事情に鑑み、装置の小型化
を図るとともに、圧電素子の破損を防止することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、取付フラン
ジに固着した圧電素子にキャップを被せて密封した超精
密微動装置であって;該キャップが、直筒状の胴部と該
胴部の先端に設けた伸縮自在な頭部とを備え、前記キャ
ップの頭部と前記圧電素子の先端との間に半球と受部と
からなるボールジョイントを配設したことを特徴とする
密封式超精密微動装置、又は、
【0011】取付フランジに固着した圧電素子にキャッ
プを被せて密封した超精密微動装置であって;該キャッ
プが、直筒状の胴部と該胴部の先端に設けた伸縮自在な
頭部とを備え、前記キャップの頭部と前記圧電素子の先
端との間に半球と受部とからなるボールジョイントを配
設し、該キャップの頭部に出力部材を圧接し、該出力部
材と取付フランジとを圧電素子側に付勢する予圧力ばね
を設けたことを特徴とする密封式超精密微動装置、によ
り前記目的を達成しようとするものである。
【0012】
【作用】圧電素子に電圧を印加すると、該圧電素子が急
激に伸びボールジョイントを介してキャップの頭部の伸
縮部が圧電素子の変位方向に伸び出力部材を移動させ
る。その後、電圧をゼロにすると該圧電素子はゆっくり
と元の状態に戻る。
【0013】この時、該出力部材に引っ張り応力が加わ
っても、圧電素子には予圧力が加えられているので破損
することがない。
【0014】又、該出力部材に変位方向と異なる方向の
力が加わってもボールジョイントの球部と受部とによ
り、その力は吸収され圧電素子には伝達されない。
【0015】
【実施例】この発明の第1実施例を図1により説明す
る。圧電素子1の後端に取付フランジ2を設けるととも
に、該取付フランジ2に該圧電素子1を被覆するキャッ
プ3が固着する。該圧電素子1は、圧電、電歪、磁歪な
どの素子を指称し、変位方向Aに直列に接続されてい
る。この圧電素子1の個数は必要に応じて適宜選択され
る。
【0016】この圧電素子1として、例えば、プラスと
マイナスの内部電極が交互に積層し、圧電セラミック電
極が一体焼成され、圧電素子端面の外部電極で直列につ
ないだ積層型圧電素子が用いられ、予め高い直流電圧、
例えば、3kv/mmで分極処理されている。
【0017】圧電素子1の先端1aと前記キャップ3は
ボールジョイント4を介して接続されている。このボー
ルジョイント4は圧電素子1の先端1aに接続された半
球5とキャップ3の頭部3cに形成された半球状の受部
3dから構成されている。この半球5が小さい時には、
別途補助部材を設け、この補助部材の表面に該半球5を
固着し、該補助部材の裏面を圧電素子1の先端に固着し
てもよい。
【0018】このキャップ3の頭部3cの先端には出力
部材7が圧接されている。この出力部材7の外側にはテ
ーブル等が螺着されるタップ10が設けられている。
【0019】前記出力部材7と取付フランジ2との間に
は、コイルばね12が配接されている。このコイルばね
12は、キャップ3に遊嵌合されいる。このコイルばね
12は圧電素子1に予圧力を与えるものであるが、コイ
ルばねの代わりに皿ばねなどのばね部材を用いてもよ
い。
【0020】圧電素子1は、ステンレスなどの金属によ
り形成されたキャップ3により覆われている。このキャ
ップ3は、直筒状の胴部3aと、該胴部3aの後端のフ
ランジ部3bと、該胴部3aの先端の頭部3cとを備え
ている。この頭部3cは、半球状の受部3dと、蛇腹状
ばね若くは円錐状の斜面に伸縮できる波状ばねからなる
伸縮部3eと、を備えている。この伸縮部3eの長さ、
位置及びばね定数は必要に応じて適宜選択されるが、例
えば、ばね定数は50〜500kg/mm程度に設定さ
れる。該キャップ3のフランジ部3bは、電子ビームや
プラズマ溶接等により取付フランジ2に固着され、厚電
素子1には0.5〜5kgfの予圧が加えられる。
【0021】出力部材7と取付フランジ2との間には、
燐青銅、ステンレス、真鍮等のばね材で形成された連結
支柱20が配設されている。この支柱20は、コイルば
ね12を締め付け、圧電素子1に所定の予圧力を与える
為のもので、上端部20a、及び下端部20bにねじ部
21が設けられている。尚、前記コイルばねを省略し、
該連結支柱20に蛇行ねじ部を形成して圧電素子に予圧
力を付与しても良い。
【0022】この予圧支柱20は、断面円形状であり、
その全長Lは直径の5倍以上に形成される。
【0023】この支柱20の先端20aは出力部材7に
固定されている固定ナット25に螺着され、又、その後
端20bは取付フランジ2から突出し、その後端20b
のねじ部21には調圧ナット26が螺着されている。
【0024】連結支柱20は、圧電素子1の中心軸1c
を挟んで左右対称に配設されているが、必ずしもこれに
限定されるものではなく、例えば、中心軸1cを中心と
する円上に90度づつ間隔をおいて4本配設しても良
い。
【0025】取付フランジ2には、絶縁ガラスで覆われ
た電流導入端子30が設けられており、該電流導入端子
30は取付フランジ2と半田又はガラス融着されてい
る。
【0026】取付フランジ2の凹部2a内に突出する電
流導入端子30の先端は、圧電素子1のプラスとマイナ
スの各リード線31に半田又はカシメ接合され、熱収縮
チューブで被覆され、又、取付フランジ2の外方に突出
する電流導入端子30の後端は、破水性及び耐湿性樹脂
を埋め込み高温環境下で結露しないように被覆されてい
る。
【0027】この装置は密封構造となっている。即ち、
キャップ3のフランジ部3bと取付フランジ2が電子ビ
ーム又はプラズマ溶接されており、取付フランジ2の電
流導入端子30はガラス融着処理されている。
【0028】次に、この実施例の作動について説明す
る。回転ピッチの調整できる締め付具を用いて調圧ナッ
ト26を回して連結支柱20の引っ張り力を調整してコ
イルばね12のばね力を調整し、キャップ3を被った圧
電素子1に所定の予圧(圧縮力)を加える。
【0029】この時、圧電素子形状が、例えば長さ5m
m、幅7mm、高さ9mmである場合には、該キャップ
3を被った圧電素子1には、10〜100kgfの圧縮
力が加えられる。
【0030】出力部材7のタップ10に図示しないテー
ブルを螺着し、該テーブルに被移動物を載置する。この
時、出力部材7に圧着されているキャップ3の頭部3c
に回転力が加わるが、その回転力はボールジョイント4
の半球5と受部6とにより吸収され、圧電素子1に伝達
されることはない。
【0031】圧電素子1に所定の電圧、例えば、140
Vを印加すると、該圧電素子1は、予圧力に打ち勝ちな
がら矢印A方向に伸長する。この時の伸び量は、例え
ば、10μmである。
【0032】この圧電素子1の伸長によりボールジョイ
ント4のキャップ3の頭部3cを押圧するので、キャッ
プ3の伸縮部3eが伸び、出力部材7が矢印A方向に移
動し、被移動物を同方向に微動させる。この様に出力部
材7の移動に伴いキャップ3の頭部3cの伸縮部3eは
伸びるが、小さいばね定数(1kg/mm以下)に設定
されているので、出力部材7に平行でない力が加わって
も曲げ力が吸収され、円滑な移動を阻害することはな
い。。
【0033】圧電素子1の印加電圧をゼロにすると、該
圧電素子1はゆっくりと元の長さに戻る。この時、キャ
ップ3を被った圧電素子1は取付フランジ2と出力部材
7により圧縮力、即ち予圧を受けているので、出力部材
7に該圧縮力より小さな引っ張り力が加わってもキャッ
プ3を被った圧電素子1は両者2、7から離れることは
ない。即ち、これら1、2、7はあたかも一体物の如き
状態で変位するのである。そのため、キャップ3を被っ
た圧電素子1がこの引っ張り力の影響を受けることはな
い。
【0034】出力部材7に加わる引っ張り力が前記圧縮
力より大きな場合は、キャップ3の頭部3cと出力部材
7とが離れる。そのため、キャップ3内の圧電素子1に
引っ張り力が加わることはない。
【0035】該装置に圧電素子1の変位方向Aと異なる
方向、例えば矢印A1方向からの力が加わると、該力は
キャップ3を変位させるが、ボールジョイント4の半球
5と受部3eとにより吸収されるので圧電素子1に伝達
されることはない。
【0036】尚、この装置は、前述のように密封構造に
し、空気中の水蒸気、粉塵等を完全に遮断するようにし
たことも特徴の一つである。
【0037】上記実施例のボールジョイント4は、図3
の様に構成しても良い。図3は、第2実施例を示す図で
あり、第1実施例と異なる点は、キャップ3の頭部3c
に半球105を接着剤で固着し、半球状又はV字状凹部
106を有する受部部材107を圧電素子1の先端1a
に接着剤で固着したことである。
【0038】この発明の第3実施例を図4により説明す
るが、第一実施例との相違点は、変位拡大機構が付加さ
れていることである。即ち、一枚の板体、例えば、ステ
ンレス製板101を放電加工、レーザー加工、プラズマ
加工等により切溝Hを形成して固定部110と変位伝達
ブロック120と変位拡大ブロック130とレバー変位
拡大機構140と予圧機構150とを一体的に形成す
る。
【0039】固定部110の収容部111には、キャッ
プ3を被った圧電素子102が配置され、該素子102
の後端は取付フランジ2を介して収容部111の底部に
固定されている。該キャップ3の頭部3cは、変位伝達
ブロック120に当接している。この圧電素子102は
板体101の中心線101c方向に変位する縦置き圧電
素子で、例えば、圧電、電歪、磁歪などの素子が用いら
れる。
【0040】変位伝達ブロック120はコ字状に形成さ
れ、その中央部には、キャップ3の頭部3cが圧接され
ている。該ブロック120は第1レバー変位拡大機構1
40に連続している。
【0041】この第1レバー変位拡大機構140は板体
101の中心線を挟んで左右対称に配設され、第1レバ
ー141は、力点ヒンジ142を介して変位伝達ブロッ
ク120と連続し、支点ヒンジ143を介して固定部1
10と連続し、又、作用点ヒンジ144を介して変位拡
大ブロック130の側柱131に連続している。
【0042】この第1レバー141の支点、力点、作用
点は中心線101cと直交する直線140c上に位置し
ている。 変位拡大ブロック130は前記変位伝達ブロ
ック120の外側を囲むコ字状のブロックであり、両ブ
ロック120、130の中心は中心線101c上に位置
する。
【0043】第1レバー変位拡大機構140のレバー1
41は、予圧機構150を介して固定部110に連続し
ているが、この予圧機構150は、中心線101cを挟
んで左右対称に配設されている。この予圧機構150
は、予圧力ばね151と回り止め152と引張りブロッ
ク153を備えており、該引張りブロック153に螺着
された予圧力調圧ねじ154によりばね力が調整され
る。
【0044】すなわち、圧電素子102の予圧力は、レ
バー141の力点のほぼ真下に配した予圧力ばね151
を予圧力調圧ねじ154によりばね力を調整することに
より、ばね力が、レバー141及び変位伝達ブロック1
20に連続して伝達され、変位伝達ブロックの中央部か
ら圧電素子102に予圧を付与する。又、予圧力調整ね
じを回す際のねじりは固定部110と引っ張りブロック
153の間に板状に形成された回り止め152により規
制され、引っ張りブロック153は回転しない。
【0045】次に第3実施例の作動について説明する。
圧電素子102に電圧を印加すると、該圧電素子102
が中心線101c方向に電圧に応じて伸び予圧機構50
のばね力に抗してキャプ3の頭部3cを変位させるの
で、変位伝達ブロック120は矢印A101方向に移動
する。
【0046】該変位伝達ブロック120が矢印A101
方向に移動すると、レバー変位拡大機構140の力点ヒ
ンジ142を介してレバー141が引っ張られる。該レ
バー141は作用点ヒンジ144を介して変位拡大ブロ
ック130を矢印A101方向に移動させる。そのた
め、圧電素子102の変位量はてこの原理により5〜2
0倍に拡大されて変位拡大ブロック130に伝えられ
る。
【0047】この時、レバー141の支点、力点、作用
点が同一直線140c上に位置するので、作用点ヒンジ
144の横方向成分は小さい。又、レバー141は左右
対称に配設されているので、両側の側柱131を同時に
平行に移動させ、変位拡大ブロック130を矢印A10
1方向に変位させる。
【0048】次に前記印加電圧をゼロにすると圧電素子
102は縮むとともに、予圧機構150のばね力により
前記各ブロック120、130は確実に元の位置に戻
る。
【0049】このようにして、圧電素子102の変位量
は第1レバー変位拡大機構140により拡大されて変位
拡大ブロック130に伝達される。
【0050】キャップ3、ボールジョイント4の作用は
前記第一実施例と同一なので、その説明は省略する。
【0051】圧電素子102は、その両端を変位伝達ブ
ロック120と固定部110とにそれぞれ固定され、
又、予圧力ばね151の引張り力も調圧ねじ154によ
り任意に調整できる。
【0052】この発明の第4実施例を図5により説明す
る。この実施例と第4実施例との相違点は、レバー変位
拡大機構を2段に設けるとともに圧電素子102を複数
個直列に配設して更に変位拡大量を増大せしめたことで
ある。図5において、図4と同一図面符号はその名称も
機能も同一である。
【0053】側板131は力点ヒンジ172を介して第
2レバー変位拡大機構170の第2レバー171に連続
し、外側板134は支点ヒンジ173を介して第2レバ
ー171に連続し、又、第2レバー171は作用点ヒン
ジ174を介して変位拡大ブロック130に連続してい
る。
【0054】第2レバー171の支点、力点、作用点は
中心線101Cと直交する直線170c上にそれぞれ位
置し、その作用は前記第1レバー変位拡大機構140と
同じである。
【0055】
【発明の効果】この発明は以上の様に構成したので、次
の如き顕著な効果を奏する。 (1)キャプが、直筒状の胴部と、該胴部の先端に設け
た伸縮自在な頭部とを備えているので、胴部に蛇腹状の
伸縮部を設けている従来例に比べ、キャップの直径を小
さくすることができる。従って、装置の小型化を図るこ
とができる。
【0056】(2) キャップの頭部が出力部材に当接し
ているので、出力部材に予圧力を超える引っ張り力が加
わった場合には両者は離れる。そのため、該圧電素子に
引っ張り力が伝わることが無いので、圧電素子の破損を
防止することができる。
【0057】(3)圧電素子の先端を半球と受部とから
なるボールジョイントを介してキャップに接続し、該キ
ャップの頭部を出力部材に圧接したので、出力部材やキ
ャプに圧電素子の変位方向と異なる方向の力が加わって
も、ボールジョイントの作用によりその力は吸収され
る。そのため、圧電素子に前記力が伝達されることがな
いので、圧電素子の破損事故を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の圧電素子とキャップとを示す縦断面図で
ある。
【図3】第2実施例を示す断面図の一部を示す図であ
る。
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 取付フランジ 3 キャップ 3a 胴部 3b フランジ部 3c 頭部 3d 受部 3e 伸縮部 4 ボールジョイント 5 半球 7 出力部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23Q 5/22 520 B 5/28 C (72)発明者 小野 昭一 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 小野田 セメント株式会社中央研究社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子にキャップを被せて密封した超精
    密微動装置であって;該キャップが、直筒状の胴部と該
    胴部の先端に設けた伸縮自在な頭部とを備えていること
    を特徴とする密封式超精密微動装置。
  2. 【請求項2】取付フランジに固着した圧電素子にキャッ
    プを被せて密封した超精密微動装置であって;該キャッ
    プが、直筒状の胴部と該胴部の先端に設けた伸縮自在な
    頭部とを備え、前記キャップの頭部と前記圧電素子の先
    端との間に半球と受部とからなるボールジョイントを配
    設したことを特徴とする密封式超精密微動装置。
  3. 【請求項3】取付フランジに固着した圧電素子にキャッ
    プを被せて密封した超精密微動装置であって;該キャッ
    プが、直筒状の胴部と該胴部の先端に設けた伸縮自在な
    頭部とを備え、前記キャップの頭部と前記圧電素子の先
    端との間に半球と受部とからなるボールジョイントを配
    設し、該キャップの頭部に出力部材を圧接し、該出力部
    材と取付フランジとを圧電素子側に付勢する予圧力ばね
    を設けたことを特徴とする密封式超精密微動装置。
  4. 【請求項4】該キャップの頭部に伸縮部とボールジョイ
    ントの受部とを設けたことを特徴とする請求項2、又
    は、3記載の密封式超精密微動装置。
  5. 【請求項5】該キャップの頭部に伸縮部とボールジョイ
    ントの半球固定部とを設けたことを特徴とする請求項
    2、又は、3記載の密封式超精密微動装置。
  6. 【請求項6】キャップの頭部の伸縮部が、蛇腹状ばね若
    くは円錐状の斜面に伸縮できる波状ばねであることを特
    徴とする請求項4、又は、5記載の密封式超精密微動装
    置。
  7. 【請求項7】圧電素子の先端にボールジョイントの半球
    を固着したことを特徴とする請求項2、又は、3記載の
    密封式超精密微動装置。
  8. 【請求項8】圧電素子の先端にボールジョイントの受部
    を形成したことを特徴とする請求項2、又は、3記載の
    密封式超精密微動装置。
  9. 【請求項9】ボールジョイントの受部が、半球状である
    ことを特徴とする請求項4、又は、8記載の密封式超精
    密微動装置。
  10. 【請求項10】ボールジョイントの受部が、断面V字状
    であることを特徴とする請求項4、又は、8記載の密封
    式超精密微動装置。
  11. 【請求項11】取付フランジとキャップのフランジ部と
    を、電気溶接により固着せしめたことを特徴とする請求
    項2、又は、3記載の密封式超精密微動装置。
  12. 【請求項12】取付フランジとキャップのフランジ部と
    を、プラズマ溶接により固着せしめたことを特徴とする
    請求項2、又は、3記載の密封式超精密微動装置。
  13. 【請求項13】取付フランジに電流導入端子が硝子で融
    着されており、電流導入端子の外側は破水性及び耐湿性
    樹脂で覆い、その内側は圧電素子のリード線と半田結合
    して接合部を熱収縮チューブで覆ったことを特徴とする
    請求項2、又は、3記載の密封式超精密微動装置。
  14. 【請求項14】予圧力ばねが、出力部材と取付フランジ
    との間に介在せしめたコイルばねであることを特徴とす
    る請求項3記載の密封式超精密微動装置。
  15. 【請求項15】予圧力調整手段を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載の密封式超精密微動装置。
  16. 【請求項16】取付フランジに固着した圧電素子にキャ
    ップを被せて密封し、該圧電素子を固定部と変位伝達ブ
    ロックとの間に配設し、該取付フランジを該固定部に固
    着し、該キャプの頭部を前記変位伝達ブロックに当接さ
    せ、該変位伝達ブロックの左右に変位拡大ブロックと連
    続するレバー変位拡大機構を設けた密封式超精密微動装
    置であって;該キャップが、直筒状の胴部と、該胴部の
    先端に設けた伸縮自在な頭部とを備え、前記キャップの
    頭部と前記圧電素子の先端との間に半球と受部とからな
    るボールジョイントを配設したことを特徴とする密封式
    超精密微動装置。
  17. 【請求項17】レバー変位拡大機構を、圧電素子の変位
    方向に複数段設けたことを特徴とする請求項16記載の
    密封式超精密微動装置。
  18. 【請求項18】該変位伝達ブロックを該圧電素子側に付
    勢する予圧機構を左右対称に配設したことを特徴とする
    請求項16、又は、17記載の密封式超精密微動装置。
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