JPH07270426A - 血液等の凝集データ収集装置 - Google Patents
血液等の凝集データ収集装置Info
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- JPH07270426A JPH07270426A JP8552794A JP8552794A JPH07270426A JP H07270426 A JPH07270426 A JP H07270426A JP 8552794 A JP8552794 A JP 8552794A JP 8552794 A JP8552794 A JP 8552794A JP H07270426 A JPH07270426 A JP H07270426A
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- Japan
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- microplate
- light
- frame body
- light source
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- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検体に生じる気泡を排除し、検査結果の信
頼性向上を図った血液等の凝集パターン検出装置を提供
すること。 【構成】 複数の被検査試料を個別に収納する複数のウ
エル部1Aを備えたマイクロプレート1と、この各ウエ
ル部1Aに向けて均一強度の放射光を出力する帯状光源
5と、この帯状光源5を一端部で固定する移動枠体7
と、この移動枠体7の他端部に帯状光源5からの放射光
をマイクロプレート1を介して受光するCCDラインセ
ンサ9と、このCCDラインセンサ9に重ねて装備され
各ウエル部1Aに対応して当該各ウエル部1Aと同数の
結像レンズ部を備えた光学系10とを有し、マイクロプ
レート1を、光透過性プレート21,23を両面に装備
し且つ内部を加圧設定若しくは減圧設定可能な円盤状圧
力容器2内に装備したこと。
頼性向上を図った血液等の凝集パターン検出装置を提供
すること。 【構成】 複数の被検査試料を個別に収納する複数のウ
エル部1Aを備えたマイクロプレート1と、この各ウエ
ル部1Aに向けて均一強度の放射光を出力する帯状光源
5と、この帯状光源5を一端部で固定する移動枠体7
と、この移動枠体7の他端部に帯状光源5からの放射光
をマイクロプレート1を介して受光するCCDラインセ
ンサ9と、このCCDラインセンサ9に重ねて装備され
各ウエル部1Aに対応して当該各ウエル部1Aと同数の
結像レンズ部を備えた光学系10とを有し、マイクロプ
レート1を、光透過性プレート21,23を両面に装備
し且つ内部を加圧設定若しくは減圧設定可能な円盤状圧
力容器2内に装備したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液等の凝集データ収
集装置に係り、特に複数の被検査試料を同時に且つ迅速
に収集し得る血液検査用データ収集装置に関する。
集装置に係り、特に複数の被検査試料を同時に且つ迅速
に収集し得る血液検査用データ収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液検査装置においては、被
検査試料(被検体)を個別に収納する複数のウエル部を
備えたマイクロプレートと,このマイクロプレートの各
ウエル部に1対1に対応して設けられたレンズ系と,こ
のレンズ系を介して得られる光データを受光し電気信号
に変換するCCDラインセンサとを備えている。そし
て、レンズ系とCCDラインセンサとを一体化して同時
に移動させながら各ウエル部の透過光を受光し、当該各
ウエル部に凝集される凝集パターンの情報を収集し得る
ようになっている。
検査試料(被検体)を個別に収納する複数のウエル部を
備えたマイクロプレートと,このマイクロプレートの各
ウエル部に1対1に対応して設けられたレンズ系と,こ
のレンズ系を介して得られる光データを受光し電気信号
に変換するCCDラインセンサとを備えている。そし
て、レンズ系とCCDラインセンサとを一体化して同時
に移動させながら各ウエル部の透過光を受光し、当該各
ウエル部に凝集される凝集パターンの情報を収集し得る
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、被検査試料(被検体)をマイクロプレ
ートの各ウエル部に分注すると被検体によってはその一
部に気泡が生じるものがあり、これを放置して凝集デー
タの収集を行うと、時には陽性パターンの陰性化,或い
は陰性パターンの陽性化という自体が生じる場合があ
り、測定結果の信頼性が悪くなるという不都合があっ
た。この場合、気泡の直径が0.1〔mm〕以上になる
と測定に影響が生じることが実験的に確認されている。
来例にあっては、被検査試料(被検体)をマイクロプレ
ートの各ウエル部に分注すると被検体によってはその一
部に気泡が生じるものがあり、これを放置して凝集デー
タの収集を行うと、時には陽性パターンの陰性化,或い
は陰性パターンの陽性化という自体が生じる場合があ
り、測定結果の信頼性が悪くなるという不都合があっ
た。この場合、気泡の直径が0.1〔mm〕以上になる
と測定に影響が生じることが実験的に確認されている。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに被検体に生じる気泡を予め有効に排除
し、これをもって検査結果の信頼性向上を図った血液等
の凝集パターン検出装置を提供することを、その目的と
する。
を改善し、とくに被検体に生じる気泡を予め有効に排除
し、これをもって検査結果の信頼性向上を図った血液等
の凝集パターン検出装置を提供することを、その目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、透明部材か
らなり,複数の被検査試料を個別に収納する複数のウエ
ル部を備えたマイクロプレートと、このマイクロプレー
トを着脱自在に支持するマイクロプレート支持枠とを備
えている。
らなり,複数の被検査試料を個別に収納する複数のウエ
ル部を備えたマイクロプレートと、このマイクロプレー
トを着脱自在に支持するマイクロプレート支持枠とを備
えている。
【0006】また、マイクロプレートの一方の面に対向
して装備され当該マイクロプレートの各ウエル部に向け
て均一強度の放射光を出力する帯状光源と、この帯状光
源を一端部で固定装備する移動枠体と、この移動枠体の
他端部に前記マイクロプレートの他方の面に対向して装
備され帯状光源からの放射光をマイクロプレートを介し
て受光するCCDラインセンサと、このCCDラインセ
ンサに重ねて装備され各ウエル部に対応して当該各ウエ
ル部と同数の結像レンズ部を備えた光学系とを備えてい
る。
して装備され当該マイクロプレートの各ウエル部に向け
て均一強度の放射光を出力する帯状光源と、この帯状光
源を一端部で固定装備する移動枠体と、この移動枠体の
他端部に前記マイクロプレートの他方の面に対向して装
備され帯状光源からの放射光をマイクロプレートを介し
て受光するCCDラインセンサと、このCCDラインセ
ンサに重ねて装備され各ウエル部に対応して当該各ウエ
ル部と同数の結像レンズ部を備えた光学系とを備えてい
る。
【0007】そして、前述した可動枠体を支持すると共
に当該可動枠体がCCDラインセンサに直交する方向に
往復移動するのを案内するガイドシャフトを備え、更
に、マイクロプレートを、光透過性プレートを両面に装
備した光透過式圧力容器としての円盤状圧力容器内に収
納する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。
に当該可動枠体がCCDラインセンサに直交する方向に
往復移動するのを案内するガイドシャフトを備え、更
に、マイクロプレートを、光透過性プレートを両面に装
備した光透過式圧力容器としての円盤状圧力容器内に収
納する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0008】
【作 用】まず、装置全体の動作に先立って、円盤状圧
力容器2を作動させ、内部に配置されたマイクロプレー
ト1の各ウエル部1A内の被検体から気泡を排除する工
程が行われる。この場合、直径で0.1〔mm〕以上の
気泡が存在すると、測定値の信頼性が低下することが実
験的に確認されているので、この直径で0.1〔mm〕
以上の気泡の排除を行うことが重要となる。
力容器2を作動させ、内部に配置されたマイクロプレー
ト1の各ウエル部1A内の被検体から気泡を排除する工
程が行われる。この場合、直径で0.1〔mm〕以上の
気泡が存在すると、測定値の信頼性が低下することが実
験的に確認されているので、この直径で0.1〔mm〕
以上の気泡の排除を行うことが重要となる。
【0009】いま、「P×V」即ち「圧力×体積」は一
定であるから(ボイルの法則)、気泡の体積と円盤状圧
力容器2内の圧力との関係は、反比例となる。この場
合、減圧すると急激に体積が増加するが、実験的には、
0.1 [kgf/ cm2]以下の圧力にすると、常温で被検体が沸
騰する恐れがあり、また0.2 [kgf/ cm2]以上では効果が
期待できないことから0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]が適当な減
圧圧力範囲とすることができ、これにより特に大きな気
泡を確実に破裂させて取り除くことができ、実験的にも
これを確認することができた。
定であるから(ボイルの法則)、気泡の体積と円盤状圧
力容器2内の圧力との関係は、反比例となる。この場
合、減圧すると急激に体積が増加するが、実験的には、
0.1 [kgf/ cm2]以下の圧力にすると、常温で被検体が沸
騰する恐れがあり、また0.2 [kgf/ cm2]以上では効果が
期待できないことから0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]が適当な減
圧圧力範囲とすることができ、これにより特に大きな気
泡を確実に破裂させて取り除くことができ、実験的にも
これを確認することができた。
【0010】一方、加圧する場合、例として気泡の直径
を1/2にする場合を想定する。この場合、気泡の直径
を1/2にすると体積は1/8となるので、圧力は8気
圧に設定する。これによって気泡の大きさを、その直径
で1/2に縮小することを実現することができる。
を1/2にする場合を想定する。この場合、気泡の直径
を1/2にすると体積は1/8となるので、圧力は8気
圧に設定する。これによって気泡の大きさを、その直径
で1/2に縮小することを実現することができる。
【0011】このため、上記実施例におけるいずれかの
手法をもって円盤状圧力容器2内を減圧し又は加圧して
被検体内の気泡を,例えば0.1〔mm〕以下への押さ
え込みを行うことにより、従来生じていた気泡の悪影響
を有効に且つ確実に排除することが可能となっている。
手法をもって円盤状圧力容器2内を減圧し又は加圧して
被検体内の気泡を,例えば0.1〔mm〕以下への押さ
え込みを行うことにより、従来生じていた気泡の悪影響
を有効に且つ確実に排除することが可能となっている。
【0012】このようにして被検体が脱気されると、装
置全体は直ちに稼働状態に入り、ステッピングモータ3
5Aを作動して移動枠体7を移動させる。そして、ステ
ッピングモータ35Aによる1ステップ毎にCCDライ
ンセンサ9で各ウエル部1Aからの透過光をスライスす
るようにして受光し、以下これを連続的に繰り返すこと
により各ウエル部1A内の血液等の凝集パターンを収集
する。
置全体は直ちに稼働状態に入り、ステッピングモータ3
5Aを作動して移動枠体7を移動させる。そして、ステ
ッピングモータ35Aによる1ステップ毎にCCDライ
ンセンサ9で各ウエル部1Aからの透過光をスライスす
るようにして受光し、以下これを連続的に繰り返すこと
により各ウエル部1A内の血液等の凝集パターンを収集
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0014】まず、図1乃至図3において、符号1は透
明部材からなり,複数の被検査試料(被検体)を個別に
収納する複数のウエル部1Aを備えたマイクロプレート
を示す。このマイクロプレート1は、本実施例では後述
する光透過式圧力容器としての円盤状圧力容器2内に収
納されている。この円盤状圧力容器2は、マイクロプレ
ート支持枠3によって着脱自在に支持されている。
明部材からなり,複数の被検査試料(被検体)を個別に
収納する複数のウエル部1Aを備えたマイクロプレート
を示す。このマイクロプレート1は、本実施例では後述
する光透過式圧力容器としての円盤状圧力容器2内に収
納されている。この円盤状圧力容器2は、マイクロプレ
ート支持枠3によって着脱自在に支持されている。
【0015】マイクロプレート1の一方の面(図1では
下面側)に対向して,当該マイクロプレート1の各ウエ
ル部1Aに向けて均一強度の放射光を出力する帯状光源
5が設けられている。この帯状光源5は、コ字状に形成
された移動枠体7の一端部である図1における下側突出
部7Aに装備されている。
下面側)に対向して,当該マイクロプレート1の各ウエ
ル部1Aに向けて均一強度の放射光を出力する帯状光源
5が設けられている。この帯状光源5は、コ字状に形成
された移動枠体7の一端部である図1における下側突出
部7Aに装備されている。
【0016】帯状光源5は、本実施例では、発光素子か
らなるLEDアレイ5Aと、このLEDアレイ5Aの前
述したマイクロプレート1側に配設された光拡散板5B
とを主体として構成されている(図2参照)。このた
め、マイクロプレート1の各複数のウエル部1Aに対し
ては、移動枠体7の移動と共に、一列ごとに各ウエル部
1Aに同一レベルの光を図1の下側から照射することが
可能となっている。
らなるLEDアレイ5Aと、このLEDアレイ5Aの前
述したマイクロプレート1側に配設された光拡散板5B
とを主体として構成されている(図2参照)。このた
め、マイクロプレート1の各複数のウエル部1Aに対し
ては、移動枠体7の移動と共に、一列ごとに各ウエル部
1Aに同一レベルの光を図1の下側から照射することが
可能となっている。
【0017】移動枠体7の他端部である上側突出部7B
には、前述したマイクロプレート1の他方の面に対向し
て配置され,前述した帯状光源5からの放射光をマイク
ロプレート1の各ウエル部1Aおよび光学系10を介し
て受光するCCDラインセンサ9が装備されている(図
2,図3参照)。ここで、記号Gは被検査試料を示し、
記号Sは試薬を示す。
には、前述したマイクロプレート1の他方の面に対向し
て配置され,前述した帯状光源5からの放射光をマイク
ロプレート1の各ウエル部1Aおよび光学系10を介し
て受光するCCDラインセンサ9が装備されている(図
2,図3参照)。ここで、記号Gは被検査試料を示し、
記号Sは試薬を示す。
【0018】これを更に詳述する。前述したマイクロプ
レート1は、例えば96箇所にウエル部1Aを備えたも
のが使用されている。このマイクロプレート1を収納す
る円盤状圧力容器2は、中央部の環状本体部2Aを挟ん
で一方と他方の面に透明部材(例えばアクリル樹脂等)
からなる透明プレート21又は23を備えている。符号
2aは透明プレート21,23を環状本体部2Aに固定
する固定ボルトを示し、符号2bはシール部材であるO
リングを示す。
レート1は、例えば96箇所にウエル部1Aを備えたも
のが使用されている。このマイクロプレート1を収納す
る円盤状圧力容器2は、中央部の環状本体部2Aを挟ん
で一方と他方の面に透明部材(例えばアクリル樹脂等)
からなる透明プレート21又は23を備えている。符号
2aは透明プレート21,23を環状本体部2Aに固定
する固定ボルトを示し、符号2bはシール部材であるO
リングを示す。
【0019】この円盤状圧力容器2の環状本体部2Aに
は、内部を減圧し或いは昇圧するための給排気作動弁2
5が装備されている。この給排気作動弁25は圧力ホー
ス25Aを介して真空ポンプ27および圧力ポンプ28
に連結されている。符号26は真空ポンプ27と圧力ポ
ンプ28の切換えを行う切換え弁を示す。
は、内部を減圧し或いは昇圧するための給排気作動弁2
5が装備されている。この給排気作動弁25は圧力ホー
ス25Aを介して真空ポンプ27および圧力ポンプ28
に連結されている。符号26は真空ポンプ27と圧力ポ
ンプ28の切換えを行う切換え弁を示す。
【0020】この切換え弁26によって真空ポンプ27
又は圧力ポンプ28のいずれかを選択し給排気作動弁2
5を作動させることにより、被検査試料(被検体)Gの
性質に応じて、円盤状圧力容器2内を加圧状態又は減圧
状態のいずれかに任意に設定することができるようにな
っている。
又は圧力ポンプ28のいずれかを選択し給排気作動弁2
5を作動させることにより、被検査試料(被検体)Gの
性質に応じて、円盤状圧力容器2内を加圧状態又は減圧
状態のいずれかに任意に設定することができるようにな
っている。
【0021】移動枠体7は、前述したように、移動方向
に沿ってコ字状に突出した下側突出部7A及び上側突出
部7Bとを備えている。この下側突出部7A及び上側突
出部7Bの相互間の間隔は、外来光の影響を少なくする
ため、前述したマイクロプレート支持枠3および円盤状
圧力容器2を間に配置しても無接触で移動し得る程度
に,そして可能なかぎり近接した状態に設定されてい
る。
に沿ってコ字状に突出した下側突出部7A及び上側突出
部7Bとを備えている。この下側突出部7A及び上側突
出部7Bの相互間の間隔は、外来光の影響を少なくする
ため、前述したマイクロプレート支持枠3および円盤状
圧力容器2を間に配置しても無接触で移動し得る程度
に,そして可能なかぎり近接した状態に設定されてい
る。
【0022】この移動枠体7の上側突出部7Bには、C
CDラインセンサ9で受光される信号を外部に電送する
ための回路を備えた基板9Aが装備されている。また、
CCDラインセンサ9の図1における下側には、光学系
10を収納したレンズホルダ11が装備されている。こ
のレンズホルダ11に装備されたの光学系10は、図2
乃至図3に示すように前述した各ウエル部1Aに対応し
て個別に設けられ、当該ウエル部1A側から,凸レンズ
10a,凹レンズ10bを備え、凸レンズ10aの光入
力通路の側壁には筒状の光遮蔽板10cが組み込まれて
いる。符号11Aは光透過穴を示す。
CDラインセンサ9で受光される信号を外部に電送する
ための回路を備えた基板9Aが装備されている。また、
CCDラインセンサ9の図1における下側には、光学系
10を収納したレンズホルダ11が装備されている。こ
のレンズホルダ11に装備されたの光学系10は、図2
乃至図3に示すように前述した各ウエル部1Aに対応し
て個別に設けられ、当該ウエル部1A側から,凸レンズ
10a,凹レンズ10bを備え、凸レンズ10aの光入
力通路の側壁には筒状の光遮蔽板10cが組み込まれて
いる。符号11Aは光透過穴を示す。
【0023】また、図1において、符号31,33は、
移動枠体7が前述した円盤状圧力容器2に向けて往復移
動するのを案内する平行装備のガイドシャフトを示す。
このガイドシャフト31,33の間には、移動枠体7に
移動力を付勢する駆動シャフト35が配設されている。
符号32A,32Bは、ガイドシャフト31,33およ
び駆動シャフト35をその両端部材で支持する支持プレ
ートを示す。
移動枠体7が前述した円盤状圧力容器2に向けて往復移
動するのを案内する平行装備のガイドシャフトを示す。
このガイドシャフト31,33の間には、移動枠体7に
移動力を付勢する駆動シャフト35が配設されている。
符号32A,32Bは、ガイドシャフト31,33およ
び駆動シャフト35をその両端部材で支持する支持プレ
ートを示す。
【0024】この場合、駆動シャフト35は支持プレー
ト32A,32Bに回転自在に支持されている。また、
駆動シャフト35の前述した支持プレート32A側に
は、当該駆動シャフト35を駆動するステッピングモー
タ35Aが装備されている。また、駆動シャフト35
は、本実施例では、前述した移動枠体7との間でボール
ねじ機構を構成した状態のものが使用されている。この
ため、移動枠体7は迅速且つ円滑に往復移動が可能とな
っている。
ト32A,32Bに回転自在に支持されている。また、
駆動シャフト35の前述した支持プレート32A側に
は、当該駆動シャフト35を駆動するステッピングモー
タ35Aが装備されている。また、駆動シャフト35
は、本実施例では、前述した移動枠体7との間でボール
ねじ機構を構成した状態のものが使用されている。この
ため、移動枠体7は迅速且つ円滑に往復移動が可能とな
っている。
【0025】ここで、上記実施例における円盤状圧力容
器2の作用について説明する。
器2の作用について説明する。
【0026】まず、装置全体の動作に先立って、円盤状
圧力容器2を作動させ、内部に配置されたマイクロプレ
ート1の各ウエル部1A内の被検体から気泡を排除する
工程が行われる。
圧力容器2を作動させ、内部に配置されたマイクロプレ
ート1の各ウエル部1A内の被検体から気泡を排除する
工程が行われる。
【0027】この場合、直径で0.1〔mm〕以上の気
泡が存在すると、測定値の信頼性が低下することが実験
的に確認されているので、この直径で0.1〔mm〕以
上の気泡の排除を行うことが重要となる。
泡が存在すると、測定値の信頼性が低下することが実験
的に確認されているので、この直径で0.1〔mm〕以
上の気泡の排除を行うことが重要となる。
【0028】いま、一般的に、「P×V」即ち「圧力×
体積」は一定であるから(ボイルの法則)、気泡の体積
と円盤状圧力容器2内の圧力との関係は、図4に示すよ
うに反比例となる。
体積」は一定であるから(ボイルの法則)、気泡の体積
と円盤状圧力容器2内の圧力との関係は、図4に示すよ
うに反比例となる。
【0029】この場合、減圧すると急激に体積が増加す
るが、減圧に伴い飽和蒸気圧における温度は低下するの
で、高真空度にすることはできない。一方、実験的に
は、0.1 [kgf/ cm2] 以下の圧力にすると、常温で被検
体Gが沸騰する恐れがあり、また0.2 [kgf/ cm2] 以上
では効果が期待できないことを発明者らは既に確認して
いる。このため、円盤状圧力容器2内の減圧の度合い
は、0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]が適当な範囲とすることがで
きる。
るが、減圧に伴い飽和蒸気圧における温度は低下するの
で、高真空度にすることはできない。一方、実験的に
は、0.1 [kgf/ cm2] 以下の圧力にすると、常温で被検
体Gが沸騰する恐れがあり、また0.2 [kgf/ cm2] 以上
では効果が期待できないことを発明者らは既に確認して
いる。このため、円盤状圧力容器2内の減圧の度合い
は、0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]が適当な範囲とすることがで
きる。
【0030】これにより円盤状圧力容器2内の減圧を、
0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]の範囲に設定することによって特
に大きな気泡を確実に破裂させて取り除くことができ、
実験的にもこれを確認することができた。
0.1 〜0.2 [kgf/ cm2]の範囲に設定することによって特
に大きな気泡を確実に破裂させて取り除くことができ、
実験的にもこれを確認することができた。
【0031】次に、加圧する場合について説明する。例
として気泡の直径を1/2にする場合を想定する。この
場合、気泡の直径を1/2にすると体積は1/8となる
ので、圧力は8気圧に設定する。これによって気泡の大
きさを、その直径で1/2に縮小することを実現するこ
とができる。
として気泡の直径を1/2にする場合を想定する。この
場合、気泡の直径を1/2にすると体積は1/8となる
ので、圧力は8気圧に設定する。これによって気泡の大
きさを、その直径で1/2に縮小することを実現するこ
とができる。
【0032】このため、上記実施例におけるいずれかの
手法をもって円盤状圧力容器2内を減圧し又は加圧して
被検体G内の気泡を,例えば0.1〔mm〕以下への押
さえ込みを行うことにより、従来生じていた気泡の悪影
響を有効に且つ確実に排除することが可能となってい
る。
手法をもって円盤状圧力容器2内を減圧し又は加圧して
被検体G内の気泡を,例えば0.1〔mm〕以下への押
さえ込みを行うことにより、従来生じていた気泡の悪影
響を有効に且つ確実に排除することが可能となってい
る。
【0033】このようにして被検体Gが脱気されると、
装置全体は直ちに稼働状態に入り、ステッピングモータ
35Aが作動して移動枠体7を矢印A方向に移動させ
る。そして、図1におけるステッピングモータ35Aの
反対側の位置からステッピングモータ35Aによる1ス
テップ毎にCCDラインセンサ9で各ウエル部1Aから
の透過光をスライスするようにして受光する。以下これ
を連続的に繰り返すことにより各ウエル部1A内の血液
等の凝集パターンを収集するようになっている。
装置全体は直ちに稼働状態に入り、ステッピングモータ
35Aが作動して移動枠体7を矢印A方向に移動させ
る。そして、図1におけるステッピングモータ35Aの
反対側の位置からステッピングモータ35Aによる1ス
テップ毎にCCDラインセンサ9で各ウエル部1Aから
の透過光をスライスするようにして受光する。以下これ
を連続的に繰り返すことにより各ウエル部1A内の血液
等の凝集パターンを収集するようになっている。
【0034】このように、本実施例によると、円盤状圧
力容器2内を減圧して被検体G内の気泡を破裂させるこ
とにより、或いは円盤状圧力容器2内を加圧して気泡を
縮小させることにより、気泡を凝集像として捉えること
がなくなり、従って誤判定がなくなり、再検査という煩
わしさを排除することが可能となる。
力容器2内を減圧して被検体G内の気泡を破裂させるこ
とにより、或いは円盤状圧力容器2内を加圧して気泡を
縮小させることにより、気泡を凝集像として捉えること
がなくなり、従って誤判定がなくなり、再検査という煩
わしさを排除することが可能となる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、光透過式圧力容器である円盤状圧
力容器内にマイクロプレート1を配設して被検体から気
泡を排除するようにしたので、被検体の凝集パターンが
気泡の悪影響を受けることがなくなり、このため、従来
より生じていた誤判定を有効に抑制することができ、か
かる点において収集された凝集パターンデータの信頼性
を著しく高めることができるという従来にない優れた血
液等の凝集データ収集装置を提供することができる。
ので、これによると、光透過式圧力容器である円盤状圧
力容器内にマイクロプレート1を配設して被検体から気
泡を排除するようにしたので、被検体の凝集パターンが
気泡の悪影響を受けることがなくなり、このため、従来
より生じていた誤判定を有効に抑制することができ、か
かる点において収集された凝集パターンデータの信頼性
を著しく高めることができるという従来にない優れた血
液等の凝集データ収集装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す実施例のAーA線に沿った概略断面
図である。
図である。
【図3】図1に示す実施例のBーB線に沿った概略断面
図である。
図である。
【図4】気泡の体積と気圧との関係を示す線図である。
1 マイクロプレート 1A ウエル部 2 光透過式圧力容器としての円盤状圧力容器 3 マイクロプレート支持枠 5 帯状光源 7 移動枠体 9 CCDラインセンサ 10 光学系 21,23 光透過性プレート 27 真空ポンプ 28 加圧ポンプ 31,33 ガイドシャフト G 被検査試料(被検体)
Claims (3)
- 【請求項1】 透明部材からなり,複数の被検査試料を
個別に収納する複数のウエル部を備えたマイクロプレー
トと、このマイクロプレートを着脱自在に支持するマイ
クロプレート支持枠と、前記マイクロプレートの一方の
面に対向して装備され当該マイクロプレートの各ウエル
部に向けて均一強度の放射光を出力する帯状光源と、こ
の帯状光源を一端部で固定装備する移動枠体と、この移
動枠体の他端部に前記マイクロプレートの他方の面に対
向して装備され前記帯状光源からの放射光を前記マイク
ロプレートを介して受光するCCDラインセンサと、こ
のCCDラインセンサに重ねて装備され前記各ウエル部
に対応して当該各ウエル部と同数の結像レンズ部を備え
た光学系とを有し、 前記移動枠体を支持すると共に当該移動枠体が前記CC
Dラインセンサに直交する方向に往復移動するのを案内
するガイドシャフトを備え、 前記マイクロプレートを、光透過性プレートを両面に装
備し且つ内部を加圧設定若しくは減圧設定が可能な光透
過式圧力容器内に装備したことを特徴とする血液等の凝
集データ収集装置。 - 【請求項2】 前記光透過式圧力容器に真空ポンプを連
結したことを特徴とする請求項1記載の血液等の凝集デ
ータ収集装置。 - 【請求項3】 前記光透過式圧力容器に加圧ポンプを連
結したことを特徴とする請求項1記載の血液等の凝集デ
ータ収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8552794A JPH07270426A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 血液等の凝集データ収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8552794A JPH07270426A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 血液等の凝集データ収集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07270426A true JPH07270426A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13861370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8552794A Pending JPH07270426A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 血液等の凝集データ収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07270426A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09127135A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-16 | Kdk Corp | 採液チップ検出方法 |
JP2000507350A (ja) * | 1996-03-19 | 2000-06-13 | ユニバーシティー オブ ユタ リサーチ ファンデーション | 検体の濃度を決定するためのシステム |
JP2001516028A (ja) * | 1997-08-18 | 2001-09-25 | ニーコメド・アメルシャム・パブリック・リミテッド・カンパニー | シンチレーションプロキシミティー試験 |
JP2003512604A (ja) * | 1999-10-15 | 2003-04-02 | ピーイー コーポレイション (エヌワイ) | 基板を液体サンプルで充填するためのシステムおよび方法 |
JP2010044085A (ja) * | 1997-05-23 | 2010-02-25 | Becton Dickinson & Co | 自動化微生物学的試験に係る光学系 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8552794A patent/JPH07270426A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09127135A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-16 | Kdk Corp | 採液チップ検出方法 |
JP2000507350A (ja) * | 1996-03-19 | 2000-06-13 | ユニバーシティー オブ ユタ リサーチ ファンデーション | 検体の濃度を決定するためのシステム |
JP2010044085A (ja) * | 1997-05-23 | 2010-02-25 | Becton Dickinson & Co | 自動化微生物学的試験に係る光学系 |
JP2001516028A (ja) * | 1997-08-18 | 2001-09-25 | ニーコメド・アメルシャム・パブリック・リミテッド・カンパニー | シンチレーションプロキシミティー試験 |
JP2003512604A (ja) * | 1999-10-15 | 2003-04-02 | ピーイー コーポレイション (エヌワイ) | 基板を液体サンプルで充填するためのシステムおよび方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020827 |